JP3538783B2 - アルキルポリグルコシドの製法 - Google Patents

アルキルポリグルコシドの製法

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    • C07H15/02Acyclic radicals, not substituted by cyclic structures
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    • C07H15/10Acyclic radicals, not substituted by cyclic structures attached to an oxygen atom of the saccharide radical containing unsaturated carbon-to-carbon bonds
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    • C07H15/02Acyclic radicals, not substituted by cyclic structures
    • C07H15/04Acyclic radicals, not substituted by cyclic structures attached to an oxygen atom of the saccharide radical

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、アルキルポリグルコシドの製法
に係る。
【0002】界面活性剤の分野では、過去数年間で顕著
な発展が見られる。現在、世界の市場の大部分は非イオ
ン性界面活性剤、特にポリエトキシ化アルコール及びポ
リエトキシ化アルキルフェノールで占められている。
【0003】このような非イオン性界面活性剤は、良好
な洗浄性、各種の組成に関する柔軟性(イオン性界面活
性剤との適合性)及び低い製造コストのためかなりの重
要性を獲得している。
【0004】これらの種類の非イオン性界面活性剤以外
に、最近では、ポリエトキシ基とは異なる親水基部分に
よって特徴づけられる新たな種類のものが開発されてい
る。これらの中でも、単糖及びオリゴ糖のエステルはコ
ストが低いこと及び固有の生物分解性を有することによ
り特に注目を集めている。
【0005】しかしながら、この種の長鎖エステル(た
とえばパルミチン酸から誘導されるもの)は、多くの処
方において要求されるpH8以上でのエステル基の安定性
が限られているため、実用性の点で満足できないもので
ある。
【0006】このような限定された化学安定性は、Enic
hem Augusta社名義のイタリー国特許願MI−91A−001427
号に開示された如く、エポキシドとヒドロキシエチルグ
ルコシドとの反応によるエーテル結合の導入によって解
消される。
【0007】アルキルグルコシドも極めて良好な界面活
性剤であり、その製法は多数の特許に広く開示されてい
る。
【0008】その調製に関する問題は次のとおりであ
る。 (1)生成物が着色することを防止するための方法 (2)最適な触媒の開発 (3)該触媒の中和法 (4)過剰なアルコールの蒸留による除去を簡単にする
ための方法 触媒に関して70年代以前に出願された特許には、p−ト
ルエンスルホン酸、硫酸及びスルホン酸樹脂の使用が開
示されている。最近の技術では、たとえばスルホコハク
酸(WO91/02742)及びジノニル−ナフタレンスルホン
酸(WO90/07516)が使用されている。
【0009】色の問題については、多数の特許があり、
触媒以外に還元性酸(EP 77 167)又はヒドロキシ酸
(米国特許第4,465,828号)を使用することが教示され
ている。
【0010】中和に関して、過剰のアルコールを回収す
るために蒸留する以前に、得られた生成物を特定の塩基
(米国特許第4,713,447号及びEP特許第132,046号に開
示)で中和している。
【0011】過剰なアルコールの留去に関しては、米国
特許第4,510,306号及び同第4,889,925号に、該アルコー
ルのストリッピングを容易にするため流動化剤を添加す
ることが開示されている。
【0012】いずれの場合にも、実質的な問題はポリグ
ルコース(生成物の粘度を増大させる原因となり、アル
コールの除去を困難にする)の低減である。
【0013】実際のところ、多量のポリグルコースの存
在下では、生成物は半固状であり、薄膜蒸留技術を利用
することが不可能である。
【0014】WO90/07516では、新たな種類の高親油性
スルホン酸が紹介されており、該化合物はポリグルコー
スの生成(反応の経済性に関連して所望生成物の収量の
損失をもたらす)をかなり低減させる。しかしながら、
かかる触媒は高コストであり、意図的に調製されなけれ
ばならない。
【0015】発明者らは、反応を特殊な触媒系の存在下
で行う場合には、ポリグルコースを含有しない、又は極
めて少量のポリグルコースのみ含有する重縮合生成物が
得られることを見出し、本発明に至った。
【0016】従って、本発明の目的は、一般式(I) H−(G)n−O−R (式中、Rは炭素数8−20のアルキル基(直鎖状又は分
枝状、飽和又は不飽和のいずれでもよい)であり;G
は、通常「還元糖」と称される単糖、代表的には式C6H
12O6又はC5H10O5で表されるヘキソース又はペントース
からH2O 1分子が除去された残基であり;nは1−5の
整数である)で表されるアルキルポリグルコシドの製法
において、該製法は、アルコールと還元糖又はその等価
物(アルキルグルコシド及びその場で前記還元糖を生成
しうる化合物)との反応を包含してなり、前記反応をKa
値10-8−10-1を有する強い有機酸及び弱い有機塩基でな
る二元触媒の存在下で行うことを特徴とするアルキルポ
リグルコシドの製法にある。
【0017】前記強い有機酸の例としては、立体障害ア
ルキルベンゼンスルホン酸(たとえば2,4,6−トリメ
チルベンゼンスルホン酸及び2,4,6−トリイソプロピ
ルベンゼンスルホン酸)、第2級及び第3級アルキルス
ルホン酸(たとえば、SASA、シクロヘキサンカルボキシ
−1−スルホン酸、たとえばNaHSO3との反応によってエ
ポキシドから得られる2−ヒドロキシアルキルスルホン
酸、又はアルキル化によって同じ2−ヒドロキシアルキ
ルスルホン酸から得られる相当するアルコキシ誘導体)
がある。
【0018】弱い有機塩基の例としては、ピリジン、ピ
コリン、ルチジン、コリジン、キノリン、イソキノリ
ン、キナルジン、ピラジン、プテリジン及びテトラメチ
ル尿素がある。
【0019】触媒は、等量の前記酸及び塩基を混合する
ことにより別個に又は「その場で」容易に調製される。
【0020】好適な触媒は、ピリジン又はキノリンとア
ルキルベンゼンスルホン酸又は第2級アルキルスルホン
酸(たとえば特開平−275663号の開示に従って調製さ
れる)との塩である。中でも、キノリンとメシチレンス
ルホン酸(すなわち2,4,6−トリメチルベンゼンスル
ホン酸)又は炭素原子14−17個を含有する第2級ア
ルキルスルホン酸(SASA)との塩が好適である。
【0021】触媒は還元糖又はその等価物1モル当たり0.
001−0.1モル、好ましくは0.01−0.05モルの範囲内の量で使
用される。
【0022】この触媒の特異な性質は、後述の実施例3
に示す比較テスト(p−トルエンスルホン酸の如き一般
的な酸でなる触媒の存在下で反応が行われる)によって
明らかになるであろう。
【0023】実施例2のテストのものと同じ条件(温
度、圧力及び反応系の撹拌速度)下で操作し、溶液が均
質となりかつグルコースが消失するまで各時間毎に反応
生成物をサンプル抽出する場合、図1に示すように、反
応副生成物としてのポリグルコースの生成速度にかなり
の差異が観察される。
【0024】従って、本発明による二元触媒を使用して
得られる最終生成物はほぼ完全にポリグルコースを含有
しておらず、この点は従来技術と比べて本発明の代表的
な特徴である。
【0025】上述の触媒を使用することにより反応速度
の制御も容易であり、高いアルキル−モノグルコシドレ
ベルを有する一般式(I)の生成物(たとえば、上記一
般式(I)においてn=1の生成物70%以上を含有する
混合物)を容易に得ることができる。
【0026】さらに、かかる二元触媒を使用する場合、
反応終了時、たとえばp−トルエンスルホン酸の如き従
来の酸性触媒を使用して得られる相当の生成物よりも着
色の程度の少ない生成物が得られる。該方法が最適条件
下で行われる際には、最終生成物の脱色はもはや必要で
はない。
【0027】二元触媒の塩基性成分は、反応終了時、二
元触媒の酸成分を中和する強塩基を少なくとも1当量添
加することによって容易に遊離される。
【0028】この塩基は、過剰のアルコールの蒸留工程
の間に完全に回収される。
【0029】遊離塩基を含有するアルコール相は、強酸
1当量の添加後、つづくグリコシデーション用に再度使
用され、同じ結果をもたらす。
【0030】さらに詳述すれば、本発明による方法は、
還元糖又はその等価物(アルキルグルコシド又はその場
で還元糖を生成しうる化合物)と炭素数8−20のモノヒ
ドロキシアルコールとの反応を、上述の二元触媒の存在
下、生成する水を連続的に除去しながら90−130℃で行
うものである。
【0031】本発明の目的に適する還元糖は、たとえば
グルコース、マンノース、ガラクトース、アラビノー
ス、キシロース、リボース等のヘキソース又はペントー
スである。
【0032】さらに、単糖を生成するように加水分解さ
れる高級な糖又は置換された糖も使用できる。これらの
中には、デンプン、マルトース、サッカロース、ラクト
ース、マルトトリオース、メチル−、エチル−又はブチ
ル−グルコシド等がある。コストが低いこと及び入手が
容易であることから、単糖としてはグルコースが好適で
ある。
【0033】この反応に好適なアルコールは、直鎖状又
は分枝状、飽和又は不飽和の第1級又は第2級アルコー
ルである。
【0034】アルコールの例としては、オクチルアルコ
ール、デシルアルコール、ドデシルアルコール、テトラ
デシルアルコール、ヘキサデシルアルコール、オレイル
アルコール及び直鎖/分枝鎖のモル比45/55を有するオ
キソ合成からのアルコール(たとえばLIAL 111、LIAL 1
23、LIAL 145)又はこれらから結晶化によって得られた
直鎖アルコールフラクション(ALCHEM 111、123、145)
がある。
【0035】アルコールは還元糖又はその等価物の化学
量論量に等しい量又はそれ以上の量、すなわち1:2−
1:10、好ましくは1:3−1:6の量で使用される。
【0036】かかるモル比の値の選択は一般式(I)で
表される最終生成物の特性を左右する。高度の重合度
(n)を有する生成物が望まれる場合には、反応を1:
2の如きモル比で行い、一方、主としてアルキル−モノ
グルコシド(n=1)を含有する生成物が望まれる場合
には、1:6の如きモル比を使用する。
【0037】アルコールはさらに反応溶媒としても機能
する。
【0038】反応温度は90−130℃であり、好適な範囲
は110−120℃である。
【0039】多量のアルキル−モノグルコシド(一般式
(I)においてn=1)を得るためには、炭水化物の変
化が完了しないうちに反応を停止することが有利であ
る。
【0040】この場合、未反応の炭水化物をさらに容易
に回収するためには、反応混合物を炭水化物が不溶の溶
媒(たとえばヘキサン、ヘプタン又はトルエン)で希釈
することが望ましい。
【0041】このような操作は反応混合物を液状物とす
るため、濾過により炭水化物を容易に分離できる点で有
利である。
【0042】反応終了時、使用した触媒1モル当たり少な
くとも1モルの強塩基を反応混合物に添加する。ここで、
「強塩基」とは、アルカリ金属又はアルカリ土類金属の
水酸化物及びアルカリ金属アルコキシドを意味する。好
適な塩基は、水酸化ナトリウム及びナトリウムメトキシ
ドである。
【0043】この工程の間に、使用した弱い有機塩基
(たとえばキノリン)が強酸から遊離され、つづく蒸留
工程の間にアルコールと共に回収され、他のサイクルに
おいて再度使用される。
【0044】ついで、未変化のアルコールを減圧度0.1
−0.5mmHg、浴温度160−180℃で留去する。
【0045】かかる蒸留は一般的な装置又は好ましくは
薄膜エバポレーターを使用して行われる。
【0046】上述の蒸留から得られた残渣はそのままで
使用され、又は水に溶解される(たとえば50%(w/
w)の溶液を得るためには、該残渣と等しい容量の水が
使用される)。
【0047】以下の実施例は本発明を単に説明するため
に例示するものであって、本発明を限定するものではな
い。
【0048】
【実施例1】撹拌機、温度計及び蒸留ヘッドを具備する
フラスコ(1リットル)に、1−ドデカノール 500g及び無
水のグルコース 90gを充填した。
【0049】混合物を118−120℃に加熱し、ついでメシ
チレンスルホン酸のキノリン塩(Mes・Q)1.95gを添加
した。
【0050】反応装置を真空ポンプに接続し、内部系圧
力を約25mmHgに減圧した。
【0051】H2Oの生成が終了するまで加熱を続け、約
4時間後、わずかに乳白光を発する溶液を得た。
【0052】粗反応生成物の一定量をイソプロパノー
ル:H2O=1:1の液に溶解したところ、470nmにおいて
吸光係数0.6(E470=0.6)を有していた。
【0053】CH3ONa 0.4gを添加し、薄膜エバポレータ
ー Leybold−Herans Mod KDL1において減圧(0.1mmH
g)下170−180℃で加熱して蒸留した。
【0054】1−ドデカノール 425gを回収した。この
フラクションは初めに使用した触媒に相当する量のキノ
リンを含有しており、従って、つづく操作で再度使用で
きる。
【0055】残渣はガラス様のわずかに着色した生成物
であり、その量は150gであった。予めシラン化した
後、HPLC(高圧液クロマトグラフィー)及びGC(ガスク
ロマトグラフィー)によって分析したところ、該生成物
は下記の組成を有することが判明した。
【0056】 ドデシルモノグルコシド 75.0% ドデシルジグルコシド 14.8% ドデシルトリグルコシド 4.9% ドデシルテトラグルコシド 2.1% ドデシルペンタグルコシド 1.3% グルコース なし ポリグルコース 0.7% ドデカノール 0.5%
【実施例2】実施例1のものと同一の装置に、アルコー
ル LIAL 123(直鎖状:分枝状の比=45:55を有する直
鎖状及び分枝状のC12及びC13オキソアルコール)500
g及び無水のグルコース 90gを充填した。
【0057】混合物を118−120℃に加熱し、ついでメシ
チレンスルホン酸のキノリン塩1.95gを添加した。
【0058】実施例1の如く操作することによって、6
時間後、わずかに乳白光を発する溶液を得た。
【0059】イソプロパノール:H2O=1:1の液に溶
解した粗生成物の吸光係数は1.0(E470=1)であっ
た。
【0060】CH3ONa 0.4gを添加し、薄膜エバポレータ
ー Leybold−Herans Mod KDL1において減圧(0.1mmH
g)下180−190℃で加熱して蒸留した。
【0061】蒸留物はアルコール LIAL 123 428g(キ
ノリンを含有する)でなるものであり、一方、残渣はア
ルキルポリグルコシド(ガラス様のわずかに着色した固
状生成物)151gでなるものであった。
【0062】予めシラン化した後、HPLC及びGCによって
分析したところ、この残渣は下記の組成を有することが
判明した。
【0063】 アルキルモノグルコシド 72.2% アルキルジグルコシド 16.2% アルキルトリグルコシド 5.9% アルキルテトラグルコシド 2.6% アルキルペンタグルコシド 1.3% グルコース なし ポリグルコース 2.3% 遊離アルコール 0.5%
【実施例3】各種の触媒による比較テスト 実施例1のものと同一の装置において、同じ量の反応体
を使用し、同様に操作して、ただしメシチレンスルホン
酸のキノリン塩(Mes・Q)の代わりに、等量(0.0059モ
ル)の下記触媒を使用して反応を行った。
【0064】p−トルエンスルホン酸(PTS) ピリジニウムp−トルエンスルホン酸(PTS・Py) ピリジニウム2,4,6−トリメチルベンゼンスルホン酸
(Mes・Py) 第2級アルキルスルホン酸のピリジン塩(SASA・Py) 4番目の触媒の調製法は次のとおりである。すなわち、
特開平2−275663号に開示の如く操作することによって
得たSASA(平均分子量(MWave)293を有する第2級アル
キルスルホン酸68%、MWave 373の第2級アルキルジス
ルホン酸8%、H2SO4 8%及び水残余でなる)25gを過
剰量のピリジンと反応させる。シロップ様の溶液が得ら
れ、これをRotavaporにおいて減圧下100℃で完全に脱水
させる。残渣をエチルエーテル 100ccで希釈する。得ら
れた沈殿物(ピリジニウムスルフェートでなる)を濾去
し、エーテル溶液を再び蒸発乾固させる。わずかに黄色
のペースト 23gが得られ、これをグルコシデーション
反応にそのままで使用する。
【0065】反応の間、1時間毎に一定量の反応混合物
をサンプル抽出した。各サンプルをエチルエーテルで希
釈し、水で3回抽出した。すべての水性抽出液を同じ容
量に調節し、Hypersil C18カラム及び溶離剤H2O/CH3C
N(100%から0%までのグラディエント)及びLight Sc
attering検出器を使用するHPLCによって同一の条件下で
分析した。
【0066】得られた結果(時間(時間)を関数とする
ポリグルコースの相対表面積で表示される)を図1に示
す。
【0067】図面から、ピリジンとp−TSAを組合せる
ことにより、ポリグルコースの量が顕著に減少し、かか
る減少量は、立体障害基によるスルホン酸基の保護作用
が増大する場合に大きいことが理解される。
【図面の簡単な説明】
【図1】各種の触媒を使用する際の反応時間に対するポ
リグルコースの生成量の関数を示すグラフである。
フロントページの続き (73)特許権者 591004261 エニリチェルケ・ソシエタ・ペル・アチ オニ ENIRICERCHE SOCIET A PER AZIONI イタリー国ミラノ州サンドナトミラネー ゼ市ビア・エッフェ・マリターノ26 (72)発明者 ジャンピエートロ・ボルソッチ イタリー国ノバーラ市ストラーダ・パス トーレ14 (72)発明者 クローディオ・サンチーニ イタリー国ノバーラ市ビアーレ・ボルタ 57/チ (72)発明者 ルイジ・ナタローニ イタリー国ボローニャ市ビア・スピーナ 3 (72)発明者 ツーリオ・ペルリッゾン イタリー国パデルノ・ドゥニャーノ市ビ ア・サン・ミケーレ・デル・カルソ22 (56)参考文献 特表 平4−500967(JP,A) 特表 平4−502614(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07H 15/00 - 15/04 C07B 61/00 CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (14)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式(I) H−(G)n−O−R (式中、Rは炭素数8−20のアルキル基(直鎖状又は
    分枝状、飽和又は不飽和のいずれでもよい)であり;G
    、還糖からH2O 1分子が除去された残基であり;n
    は1−5の整数である)で表されるアルキルポリグルコ
    シドの製法において、該製法は、アルコールと還元糖
    はアルキルグルコシド又はその場で前記還元糖を生成
    しうる化合物との反応を包含してなり、前記反応を、
    ルキルベンゼンスルホン酸及び第2級及び第3級アルキ
    ルスルホン酸の中から選ばれる強い有機酸及びピリジ
    ン、ピコリン、ルチジン、コリジン、キノリン、イソキ
    ノリン、キナルジン、ピラジン、プテリジン及びテトラ
    メチル尿素の中から選ばれる弱い有機塩基でなる二元触
    媒の存在下で行うことを特徴とする、アルキルポリグル
    コシドの製法。
  2. 【請求項2】ルキルベンゼンスルホン酸が、2,4,6
    −トリメチルベンゼンスルホン酸又は2,4,6−トリイ
    ソプロピルベンゼンスルホン酸である、請求項1記載の
    アルキルポリグルコシドの製法。
  3. 【請求項3】2級及び第3級アルキルスルホン酸が、
    SASA、シクロヘキサンカルボキシ−1−スルホン酸、2
    −ヒドロキシ−又は2−アルコキシ−アルキルスルホン
    酸である、請求項1記載のアルキルポリグルコシドの製
    法。
  4. 【請求項4】元触媒が、ピリジン又はキノリンとアル
    キルベンゼンスルホン酸又は第2級アルキルスルホン酸
    との塩の中から選ばれるものである、請求項1−3のい
    ずれか1項記載のアルキルポリグルコシドの製法。
  5. 【請求項5】元触媒が、キノリンとメシチレンスルホ
    ン酸又は炭素原子14−17個を含有する第2級アルキ
    ルスルホン酸(SASA)との塩である、請求項4記載の
    ルキルポリグルコシドの製法。
  6. 【請求項6】元触媒が、キノリンとメシチレンスルホ
    ン酸との塩である、請求項5記載のアルキルポリグルコ
    シドの製法。
  7. 【請求項7】元触媒が、同量の強い有機酸と弱い有機
    塩基とを混合することによって調製されたものである、
    請求項1−6のいずれか1項記載のアルキルポリグルコ
    シドの製法。
  8. 【請求項8】元触媒を、還元糖又はアルキルグルコシ
    ド又はその場で前記還元糖を生成しうる化合物1モル当
    たり0.001−0.1モルの量で使用する、請求項1−7の
    いずれか1項記載のアルキルポリグルコシドの製法。
  9. 【請求項9】元触媒を、還元糖又はアルキルグルコシ
    ド又はその場で前記還元糖を生成しうる化合物1モル当
    たり0.01−0.05モルの量で使用する、請求項8記載の
    ルキルポリグルコシドの製法。
  10. 【請求項10】元糖又はアルキルグルコシド又はその
    場で前記還元糖を生成しうる化合物:アルコールのモル
    比が1:2−1:10である、請求項1記載のアルキル
    ポリグルコシドの製法。
  11. 【請求項11】元糖又はアルキルグルコシド又はその
    場で前記還元糖を生成しうる化合物:アルコールのモル
    比が1:3−1:6である、請求項10記載のアルキル
    ポリグルコシドの製法。
  12. 【請求項12】応溶媒としてアルコールを使用する、
    請求項1記載のアルキルポリグルコシドの製法。
  13. 【請求項13】応を温度90−130℃で行う、請求項
    1記載のアルキルポリグルコシドの製法。
  14. 【請求項14】応温度が110−120℃である、請求項1
    3記載のアルキルポリグルコシドの製法。
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