JP2581029B2 - シアル酸誘導体の新規な製造法 - Google Patents

シアル酸誘導体の新規な製造法

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JP2581029B2 JP7168381A JP16838195A JP2581029B2 JP 2581029 B2 JP2581029 B2 JP 2581029B2 JP 7168381 A JP7168381 A JP 7168381A JP 16838195 A JP16838195 A JP 16838195A JP 2581029 B2 JP2581029 B2 JP 2581029B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、医薬品、生化学試薬等
の原料、中間体として有用なシアル酸誘導体の新規な製
造法に関する。
【0002】
【発明の背景】シアル酸は生物の各種の組織に存在し、
通常糖鎖を構成する部分にその構成単位としてグリコシ
ド結合して存在する。シアル酸は糖脂質や糖タンパク質
の重要な構成成分である為、その機能研究の目的で、ま
た、近年ガングリオシドの様々な生理活性が非常に注目
されているところから、その医薬面での応用という見地
から、その類縁体、誘導体やグリコシド、シアロオリゴ
糖についての合成検討が盛んに行われており、各種誘導
体が合成されつつあるが、未だ研究は緒についたばかり
であり、更に新たな製造法の出現とそれに伴う更に新た
なる展開が待たれている。
【0003】
【発明の目的】本発明は、上記した如き現状に鑑みなさ
れたもので、医薬品、生化学試薬等の原料、中間体とし
て有用なシアル酸誘導体の新規な製造法を提供すること
を目的とする。
【0004】
【発明の構成】本発明は、式[III]、
【0005】
【化4】
【0006】[式中R6,R7のいずれか一方が−COO
CH3基を表わし、他方は−SCOCH3基を表わす。]
で示されるアシルチオシアル酸誘導体をアルカリ金属ア
ルコキシドと反応させて式[II]、
【0007】
【化5】
【0008】[式中R4,R5はいずれか一方が−COO
CH3基を表わし、他方は−SM基(但し、Mはアルカ
リ金属を表わす。)を表わす。但し、式[III]に於
てR6が−COOCH3基のときはR4が−COOCH3
であり、式[III]に於てR7が−COOCH3基のと
きはR5が−COOCH3基である。]で示されるアルカ
リ金属塩とした後アルキルハライドと反応させることを
特徴とする式[I]、
【0009】
【化6】
【0010】[式中、R1,R2はいずれか一方が−CO
OCH3基を表わし、他方は−SR3基(但し、R3は低
級アルキル基を表わす。)を表わす。但し、式[II]
に於てR4が−COOCH3基のときはR1が−COOC
3基であり、式[II]に於てR5が−COOCH3
のときはR2が−COOCH3基である。]で示されるア
ルキルチオシアル酸誘導体の製造法の発明である。
【0011】一般式[I]に於てR1又はR2で表わされ
る−SR3基のR3としては、例えばメチル基、エチル
基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基等、炭素数1〜
5の低級アルキル基が挙げられるが、一般式[I]の化
合物をO−グリコシドに導く為の中間体として用いるの
であれば、R3はメチル基、エチル基が好ましく、特に
メチル基が好ましい。
【0012】一般式[II]に於てR4又はR5で表わさ
れる−SM基のMとしては、例えば、Na,K,Li等
のアルカリ金属が挙げられる。
【0013】本発明の製造法による一般式[I]の化合
物の合成ルートを、例えば2β−S−アルキル体の場合
について示すと下記の如くなる。
【0014】
【式1】
【0015】2α−S−アルキル体の場合もこれと全く
同様である。
【0016】一般式[I]の化合物は上記合成ルートに
従い、通常下記の如くして容易に合成し得る。即ち、先
ず式[III]で示される2α(又は2β)−アシルチ
オシアル酸誘導体をアルコール系溶媒中、通常当量のア
ルカリ金属アルコキシドと低温、好ましくは−30℃以下
で数分乃至数十分反応させる。反応後は常法により溶媒
を留去すれば化合物[II]が得られるから、次いでこ
れを適当な溶媒(例えば、ジメチルホルムアミド(DM
F)、ヘキサメチルホスホロトリアミド(HEMP
A)、アルコール類等)中、アルキルハライドと室温乃
至若干加温下に数時間反応させ、反応後は常法により後
処理を行い、要すればカラムクロマトグラフィー等によ
り精製すれば目的物、即ち、本発明の2α(又は2β)
−アルキルチオシアル酸誘導体が得られる。
【0017】式[III]で示される2α−アシルチオ
シアル酸誘導体は、例えば、ジャーナル オブ カーボ
ハイドレート ケミストリー ,(1) 11-19(1986)に
記載の方法に従い、シアル酸の2β−Cl体を、例え
ば、塩化メチレン中KSCOCH3と室温で一夜反応さ
せることにより容易に得られるから、このようにして得
られたものを用いればよい。また、式[III]で示さ
れる2β−アシルチオシアル酸誘導体を得るには、シア
ル酸の2β−Cl体を例えばアセトニトリル中AgFと
室温で数時間反応させて2α−F体とした後、これを塩
化メチレン中BF3・O(C252の存在下CH3CO
SHと室温で数時間反応させればよく、後処理、精製法
等は常法に従えばよい。
【0018】2α(又は2β)−アシルチオシアル酸誘
導体の原料となるシアル酸の2β−Cl体は、例えば、
カーボハイドレート リサーチ 110,11(1982)に記載
の方法に従って天然のノイラミン酸から容易に合成し得
るので、このようにして得られたものを用いることで足
りる。
【0019】式[I]で示される化合物は、医薬品、生
化学試薬等の原料、中間体として種々の展開が期待でき
る化合物であるが、例えばこれをジメチル(メチルチ
オ)スルホニウム トリフレイト(以下、DMTSTと
略す。)等の如きルイス酸の存在下で一級アルコールと
反応させると対応する式[IV]、
【0020】
【化7】
【0021】[式中、R8は直鎖のアルキル基を表
す。]で示されるシアル酸のO−グリコシドが容易に且
つ高収率で得られ、しかも2α−S−アセチル体から
も、2β−S−アセチル体からも一様に2β−O−アル
キル体(2β−O−グリコシド)のみが得られる。即
ち、公知の方法、例えばケーニッヒス−クノル反応等に
よれば2β−Cl体から2α−O−グリコシドと2β−
O−グリコシドの混合物が得られており、2β−O−グ
リコシドのみを選択的に得る方法はこれまでに知られて
いなかった。尚、本発明によって製造された化合物
[I]から2β−O−グリコシドを合成する際に触媒と
して使用するDMTSTは公知文献ジャーナル オブ
ケミカルソサエティ,パーキン トランス.II,1569
(1982)に記載の方法に従い、二硫化ジメチルとトリフル
オロメタンスルホン酸メチルとから用時調製し、使用に
供する。以下に実施例を挙げるが、本発明はこれら実施
例により何ら制約を受けるものではない。
【0022】
【実施例】
実施例1. メチル(メチル 5−アセトアミド−4,
7,8,9−テトラ−O−アセチル−3,5−ジデオキ
シ−2−チオ−D−グリセロ−α−D−ガラクト−2−
ノヌロピラノシド)オネート(化合物[Ia])の合成
【0023】
【式2】
【0024】化合物[IIIa] 550mgを無水メタノー
ル 15mlに溶解し、−40℃に冷却下当量のNaOCH3
加えて5分間攪拌反応させた。反応後、20℃以下で濃縮
し、アモルファス状の化合物[IIa]を得た。これを
無水DMF 5mlに溶解し、ヨウ化メチル 420mgを加え
て室温で3時間攪拌反応させた。反応後、溶媒を留去
し、得られたシラップを塩化メチレンで抽出し、水洗、
Na2SO4乾燥後、濃縮して得たシラップをカラムクロ
マトグラフィー[ワコーゲル C−200,溶出液:CH2
Cl2/CH3OH(100/1)]で精製してアモルファ
ス状の化合物[Ia] 325mgを得た。 収率 62%。mp 80〜84℃。[α]25 D +17.8゜(c=
0.47,CHCl3)。 元素分析値:C2131NO12S(M.W.521.5) 計算値(%) C:48.36,H:5.99,N:2.69 実測値(%) C:48.31,H:6.12,N:2.60。 IR(film)νmax:3280(NH),1740,1230(エステ
ル),1660,1540(アミド)cm-1。 NMR(CDCl3)δ:1.88(s,3H,CH3CON),2.04
(s,6H,2×CH3COO),2.11,2.14,2.17(3s,9H,2
×CH3COO,SCH3),2.73(dd,1H,J3a,3e 4.6,J3e,4l
2.6Hz,H-3e),3.81(s,3H,CH3O),3.84(dd,1
H,J8,9'≒ 0Hz,J9, 9' 12.5Hz,H-9'),4.11(dd,1
H,J5,6 12.5,J6,7 4.0Hz,H-6),4.34(dd,1H,H-
9),4.89(m,1H,H-4),5.33-5.42(m,2H,H-7,
8),5.5(d,1H,J5 ,NH 9.9Hz,NH)ppm.。
【0025】実施例2. メチル(メチル 5−アセト
アミド−4,7,8,9−テトラ−O−アセチル−3,
5−ジデオキシ−2−チオ−D−グリセロ−β−D−ガ
ラクト−2−ノヌロピラノシド)オネート(化合物[I
b])の合成
【0026】
【式3】
【0027】(1)メチル 5−アセトアミド−4,
7,8,9−テトラ−O−アセチル−2−フルオロ−
2,3,5−トリデオキシ−D−グリセロ−α−D−ガ
ラクト−2−ノヌロピラノソネート(化合物[B])の
合成 化合物[A] 1.1gを乾燥アセトニトリル 5mlに溶解
し、AgF 300mg(1.1当量)を加えて遮光下室温で3
時間攪拌反応させた。反応後、反応液をセライト濾過
し、塩化メチレンで洗浄して濾液と洗液を合わせ、減圧
濃縮後得られたシラップを塩化メチレンで抽出した。塩
化メチレン層を飽和Na223水溶液、水、飽和Na
Cl水溶液で順次洗浄し、Na2SO4乾燥後、濃縮して
得たシラップをカラムクロマトグラフィー[ワコーゲル
C−200,溶出液:酢酸エチル/ヘキサン(4/
1)]により精製し、更にベンゼン−エーテル−ヘキサ
ンで結晶化して、化合物[B] 980mgを得た。 収率 91.3%。mp 45〜47℃。[α]25 D −16.17゜(c
=0.718,CH2Cl2)。 元素分析値:C2028FNO12(M.W.493.44) 計算値(%) C:48.65,H:5.72 実測値(%) C:48.55,H:5.68。 IR(Nujol)νmax:3300(NH),1760,1670(CO,NH
CO),1550,1440,1380,1230,1050cm-1。 NMR(CDCl3)δ:1.92(s,3H,NCOCH3),2.0
4,2.05,2.09,2.15(4s,12H,4×OCOCH3),2.70(d
dd,1H,J3a,3e 13.9,J3e,f 8.8Hz,H-3e),3.85
(s,3H,CH3),4.11(m,1H,H-5),4.12(dd,1H,
H-9),4.24(d,1H,J5,6 11.0Hz,H-6),4.37(dd,
1H,J9,9' 0Hz,H-9),5.22(ddd,1H,J4, 5=J3a,4
9.2,J3e,4 5.5Hz,H-4),5.32(near s,1H,J6,7 0H
z,H-7),5.32(near s,1H,J8,9<2.2,J8,9'=J7,8
0Hz,H-8),5.67(d,1H,J5,NH 9.2Hz,NH)ppm.。
【0028】(2)メチル 5−アセトアミド−4,
7,8,9−テトラ−O−アセチル−2−S−アセチル
−3,5−ジデオキシ−2−チオ−D−グリセロ−β−
D−ガラクト−2−ノヌロピラノソネート(化合物[I
IIb])の合成 (1)で得た化合物[B] 800mgを乾燥塩化メチレン20
mlに溶解し、これにCH3COSH 1.76ml及びBF3
O(C252 0.6mlを加えて室温で10時間攪拌反応さ
せた。反応液を塩化メチレンで抽出し、水洗、Na2
4乾燥後、濃縮して得られたシラップをカラムクロマ
トグラフィー[ワコーゲル C−200,溶出液:酢酸エ
チル/ヘキサン(4/1)]により精製し、更にエーテ
ル−ヘキサンで結晶化して化合物[IIIb] 640mgを
得た。 収率 72%。mp 140〜142℃。[α]25 D −77.38゜(c
=0.672,CHCl3)。 元素分析値:C2231NO13S(M.W.549.55) 計算値(%) C:48.08,H:5.69,N:2.55 実測値(%) C:48.20,H:5.58,N:2.41。 IR(KBr)νmax:3300(NH),1750,1660(CO,NHC
O),1570,1440,1380,1240,1140,1100,1040c
m-1。 NMR(CDCl3)δ:1.89(s,3H,NCOCH3),2.0
3,2.04,2.07,2.15(4s,12H,4×COCH3),2.34
(s,3H,SCOCH3),2.52(dd,1H,J3a,3e 13.6Hz,H-
3e),3.84(s,3H,CH3),4.09(ddd,1H,H-5),4.
14(dd,1H,H-9),4.22(dd,1H,J3,6 10.3Hz,H-
6),4.62(dd,1H,J9,9' 12.5Hz,H-9'),5.00(dd
d,1H,J8,9 7.0,J8,9' 2.2Hz,H-8),5.14(ddd,1
H,J3e,4 4.8,J4,5 10.3,J3a,4 10.3Hz,H-4),5.35
(d,1H,J5,NH 10.3Hz,NH),5.39(dd,1H,J6,7 2.
2,J7,8 4.0Hz,H-7)ppm.。
【0029】(3)化合物[Ib]の合成 (2)で得た化合物[IIIb] 550mgを実施例1の化
合物[IIa]の合成法に従って反応及び後処理を行
い、アモルファス状の化合物[Ib] 400mgを得た。 収率 77%。mp 65〜70℃。[α]25 D −80.8゜(c=
0.64,CHCl3)。 元素分析値:C2131NO12S(M.W.521.5) 計算値(%) C:48.36,H:5.99,N:2.69 実測値(%) C:48.21,H:6.03,N:2.65。 IR(film)νmax:3280(NH),1745,1230(エステ
ル),1660,1540(アミド)cm-1。 NMR(CDCl3)δ:1.89(s,3H,CH3CON),2.0
7,2.09,2.14(3s,15H,4×OCOCH3,SCH3),2.54(d
d,1H,J3a,3e 13.9,J3e,4 4.8Hz,H-3e),3.82(s,
3H,CH3O),4.10(q,1H,H-5),4.18(dd,1H,J
8,9' 8.4Hz,H-9'),4.34(dd,1H,J5,6 10.3Hz,H-
6),4.83(dd,1H,J8,9 2.2,J9,9' 12.3Hz,H-9),
5.16(m,1H,H-8),5.27(m,1H,H-4),5.47(dd,
1H,J6,7=J7, 8=2.2Hz,H-7),5.55(d,1H,J5,NH 1
0.3Hz,NH)ppm.。
【0030】参考例1. メチル(オクチル 5−アセ
トアミド−4,7,8,9−テトラ−O−アセチル−
3,5−ジデオキシ−D−グリセロ−β−D−ガラクト
−2−ノヌロピラノシド)オネート(化合物[I
V]’)の合成 実施例1で得た化合物[Ia] 43.7mgとn−オクタノ
ール 0.02mlを乾燥塩化メチレン中、モレキュラーシー
ブ4オングストローム 約40mgと共に30分間攪拌した
後、0℃でDMTSTの0.04M塩化メチレン溶液 8ml
を加えて8分間攪拌した。反応後、塩化メチレン 10ml
を加え、Na2CO3水溶液、及び、水で順次洗浄し、N
2SO4乾燥後、溶媒を留去して得たシラップをカラム
クロマトグラフィー[ワコーゲル C−300,溶出液:
CH2Cl2→CH2Cl2/CH3OH(200/1)]によ
り精製して化合物[IV]’のシラップ 33mgを得た。 収率 62%。[α]25 D +30.7゜(c=1.0,CHC
3)。 元素分析値:C284513N(M.W.603.7) 計算値(%) C:55.71,H:7.51,N:2.32 実測値(%) C:55.73,H:7.64,N:2.30。 IR(film)νmax:3260(NH),2930,2850(CH3,メ
チレン),1730,1220(エチレン),1650,1530(アミ
ド)cm-1。 NMR(CDCl3)δ:0.86〜0.95(m,13H,(CH2)5C
H3),1.88(s,3H,CH3CON),2.02,2.03,2.07,2.1
4(4s,12H,4×CH3COO),2.48(dd,1H,J3a ,3e 5.
1,J3e,4 13.0Hz,H-3e),3.79(s,3H,CH3O),3.93
(dd,1H,J6,7 2.4,J5,6 10.7Hz,H-6),4.85(dd,
1H,J8,9 2.4,J9,9' 12.2Hz,H-9),5.17(m,1H,H-
8),5.27(m,1H,H-4),5.40〜5.43(m,2H,NH,H-
7)ppm.。
【0031】参考例2.化合物[IV]’の合成 実施例2で得た化合物[Ib] 43.7mgを用い、参考例
1と全く同様にして化合物[IV]’ 35mgを得た。収
率 64%。このものの物性、恒数等は参考例1で得たも
のと全く一致した。
【0032】
【発明の効果】以上述べた如く、本発明は、医薬品、生
化学試薬等の原料、中間体として有用なシアル酸誘導体
の新規な製造法を提供するものであり、例えば、本発明
によって製造された化合物を用いてシアル酸−O−グリ
コシドの製造を行えばβ−体のみが選択的に得られる点
等に特に顕著な作用効果を有するものである。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式[III]、 【化1】 [式中R6,R7のいずれか一方が−COOCH3基を表
    わし、他方は−SCOCH3基を表わす。]で示される
    アシルチオシアル酸誘導体をアルカリ金属アルコキシド
    と反応させて式[II]、 【化2】 [式中R4,R5はいずれか一方が−COOCH3基を表
    わし、他方は−SM基(但し、Mはアルカリ金属を表わ
    す。)を表わす。但し、式[III]に於てR6が−C
    OOCH3基のときはR4が−COOCH3基であり、式
    [III]に於てR7が−COOCH3基のときはR5
    −COOCH3基である。]で示されるアルカリ金属塩
    とした後アルキルハライドと反応させることを特徴とす
    る式[I]、 【化3】 [式中、R1,R2はいずれか一方が−COOCH3基を
    表わし、他方は−SR3基(但し、R3は低級アルキル基
    を表わす。)を表わす。但し、式[II]に於てR4
    −COOCH3基のときはR1が−COOCH3基であ
    り、式[II]に於てR5が−COOCH3基のときはR
    2が−COOCH3基である。]で示されるアルキルチオ
    シアル酸誘導体の製造法。
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