JP2621849B2 - 鉄道の分岐方法および同装置 - Google Patents

鉄道の分岐方法および同装置

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JP2621849B2
JP2621849B2 JP4331940A JP33194092A JP2621849B2 JP 2621849 B2 JP2621849 B2 JP 2621849B2 JP 4331940 A JP4331940 A JP 4331940A JP 33194092 A JP33194092 A JP 33194092A JP 2621849 B2 JP2621849 B2 JP 2621849B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は磁気浮上式鉄道等におい
て進路を切換えるための分岐方法および同装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、磁気浮上式鉄道の分岐方式とし
て、分岐軌道を複数の台車装置に搭載し、この台車装置
を転換駆動装置により床面上で軌道幅方向に移動させ
て、分岐軌道を位置転換させるトラバーサ方式が一般に
用いられる。
【0003】このトラバーサ方式をとる分岐装置の概要
を図8〜図11によって説明する。
【0004】図8において、A1は基準線(本線軌道)
の分岐始点側固定桁、A2は同終点側固定桁、Bは分岐
線(側線軌道)の基端側固定桁、Cは分岐軌道で、この
分岐軌道Cが、床面(道床、図10参照)D上におい
て、分岐始点側端部の垂直ピンPを固定点として、図8
実線で示すように分岐終点側端部が基準線の分岐終点側
固定桁A2に接続される基準位置と、図8仮想線で示す
ように分岐終点側端部が分岐線の基端側固定桁Bに接続
される分岐位置との間で移動することにより、列車進路
が基準線と分岐線との間で切換えられる。
【0005】この分岐軌道Cは、長さ方向に並べられた
断面U字形の複数(図では6つ、以下この例で説明す
る)の移動桁C1〜C6が、隣り合うもの同士、相対向
する端部で竪方向の連結ピンQ1〜Q5によって同ピン
まわりに相対回転可能に連結されて構成されている。
【0006】各移動桁C1〜C6は、長さ方向(以下、
この方向を前後方向、軌道幅方向を左右方向という)の
端部が台車装置1によって支持されている。
【0007】この場合、移動桁同士の連結部分では、相
対向する端部が共通の台車装置1によって支持され、分
岐終点側の端部移動桁(第6移動桁)C6の自由端部は
一つの台車装置1によって支持される。
【0008】この台車装置1は、図9,10に示すよう
に、車輪2a…を備えた左右一対の台車2,2が連結リ
ンク3によって一体移動可能に連結されて成り、この各
台車装置1…が、図8,9に示す転換駆動装置により駆
動されてレールE上を走行することにより、各移動桁C
1〜C6が基準位置と分岐位置との間で移動する。
【0009】転換駆動装置は、各台車装置1…ごとに分
岐軌道Cを挾んで道床上の左右両側に設けられた分岐用
および復帰用両引っ張り機構F1,F2によって構成さ
れている。
【0010】図9には、第3および第4両移動桁C3,
C4用の引っ張り機構F1,F2を例示している。
【0011】両引っ張り機構F1,F2は、それぞれ駆
動源としての油圧シリンダ4,5と、チェーン6,7と
から成っている。
【0012】両チェーン6,7は、一端が台車2,2
に、他端が道床上に設けられた止め金具8,9にそれぞ
れ止め付けられ、このチェーン6,7の中間部が、油圧
シリンダ4,5のロッド端部に取付けられた駆動スプロ
ケット10,11と、道床上に固定された固定スプロケ
ット12,13とに掛けられている。
【0013】この構成において、基準位置から分岐位置
への転換時には、分岐用引っ張り機構F1の油圧シリン
ダ4が縮小作動、復帰用引っ張り機構F2の油圧シリン
ダ5が伸長作動することにより、チェーン6を介して各
台車装置1…が分岐位置に向けて牽引される。
【0014】一方、分岐位置から基準位置への転換時
(復帰時)には、上記と逆に、復帰用引っ張り機構F2
の油圧シリンダ5が縮小作動、分岐用引っ張り機構F1
の油圧シリンダ4が伸長作動することにより、各台車装
置1…が基準位置に向けて牽引される。
【0015】図8中、14…は各移動桁C1〜C6を分
岐位置で停止させるための分岐側ストッパ、15…は各
移動桁C1〜C6を基準位置で停止させるための基準側
ストッパである。
【0016】一方、図11には、上記分岐軌道Cの位置
転換状況を模式的に示しており、イは基準位置、トは分
岐位置、ロ、ハ、ニ、ホ、ヘは移動中の中間各位置を示
す。
【0017】基準位置イから分岐位置トへの転換時に
は、各移動桁C1〜C6は、一直線に並んだ状態で垂直
ピンPを中心として移動開始し、その後、分岐始点側の
ものから順に移動完了する(分岐側ストッパ14…に当
接して停止する)ごとに、中心点が連結ピンQ1→Q2
→Q3→Q4→Q5と分岐終点側に順次ずれながら(移
動半径が変化しながら)移動し、最終的に隣り合う移動
桁同士が一定角度で屈折した曲線に近い状態で分岐軌道
Cが分岐位置トに達する。
【0018】また、復帰移動時にはこれと逆の動きで分
岐軌道Cが基準位置イに復帰する。
【0019】ここで、両引っ張り機構F1,F2におけ
る油圧シリンダ4,5の駆動回路には、コントローラ
(コンピュータ)によって制御される電磁比例流量弁
(いずれも図示しない)が設けられている。
【0020】また、軌道転換時における各移動桁C1〜
C6の位置(移動量)を検出する位置センサが設けら
れ、この位置センサからの信号がコントローラに入力さ
れる。
【0021】そして、この位置信号に基づき、コントロ
ーラによって電磁比例流量弁の開度が制御されることに
より、各移動桁C1〜C6の位置に応じて各転換駆動装
置のシリンダ速度(桁移動速度)が制御される。
【0022】こうして、各移動桁C1〜C6が、図に示
すようにイ〜トのそれぞれの位置に達するまでは相対回
動しないで直線状態で移動しうるようにそれぞれの移動
速度が個別にコントロールされて同調がとられる。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】この場合、従来は、位
置センサとして油圧シリンダに磁歪センサを内蔵し、こ
の磁歪センサで油圧シリンダの伸縮量を検出し、この検
出されたシリンダ伸縮量から移動桁の位置を割り出す構
成としている。
【0024】ところが、ここで次のような問題が生じて
いた。
【0025】すなわち、この種の分岐装置においては、
軌道転換時における台車装置1…と移動桁C1〜C6の
相対運動量をできるだけ小さくするために、図9に示す
ようにレールEを転換軌跡に沿った曲線状として台車装
置1…を移動桁C1〜C6の転換軌跡に近い曲線上で移
動させるようにしている。
【0026】従って、直線運動を行う油圧シリンダ4,
5の伸縮量と、台車装置1の移動量(移動桁C1〜C6
の位置)とが正確に対応しないため、速度制御(同調制
御)が不正確となり、移動中に、隣り合う移動桁間に所
謂桁折れが生じ易い。
【0027】この桁折れが生じると、各移動桁C1〜C
6が図11の理論軌跡通りに移動しないため、台車装置
1…における両台車2,2の各車輪2a…とレールEと
の間に大きな軋轢が生じ、両者の摩耗が激しくなるとと
もに、軌道転換動作がスムーズに行えなくなる等の問題
が生じていた。
【0028】そこで本発明は、移動桁の位置を正確に検
出し、これに基づいて転換駆動装置の速度制御(同調制
御)を正確に行うことができる鉄道の分岐方法および同
装置を提供するものである。
【0029】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、台車
装置に搭載された複数の移動桁を長さ方向に並べ、か
つ、隣り合うもの同士、相対向する端部で竪方向の連結
ピンにより相対回転可能に連結して分岐軌道を構成し、
この分岐軌道を、上記台車装置を駆動する転換駆動装置
により、分岐終点側の端部移動桁が基準線に接続される
基準位置と、同移動桁が分岐線に接続される分岐位置と
の間で位置転換させる鉄道において、予め、各移動桁ご
とに、上記分岐軌道の位置転換時に桁位置として検出さ
れる被検出点を設定するとともに、この被検出点の基準
線と直角方向の位置とこの位置での目標桁速度とをそれ
ぞれ設定しておき、実際の軌道転換時に、各移動桁の被
検出点の基準線と直角方向の位置を検出し、この検出し
た被検出点の位置に基づいて、上記設定された目標桁速
度が得られるように上記各転換駆動装置を制御するもの
である。
【0030】請求項2の発明は、請求項1の構成におい
て、検出した被検出点の位置およびこの位置から求めた
実際桁速度と、予め設定された値とを比較してこれらの
偏差を求め、この偏差が0となる方向に上記各転換駆動
装置を制御するものである。
【0031】請求項3の発明は、台車装置に搭載された
複数の移動桁を長さ方向に並べ、かつ、隣り合うもの同
士、相対向する端部で竪方向の連結ピンにより相対回転
可能に連結して分岐軌道を構成し、この分岐軌道を、上
記台車装置を駆動する転換駆動装置により、分岐終点側
の端部移動桁が基準線に接続される基準位置と、同移動
桁が分岐線に接続される分岐位置との間で位置転換させ
る鉄道において、上記転換駆動装置を制御するコントロ
ーラと、各移動桁に予め設定された被検出点の基準線と
直角方向の移動量を検出する位置センサとを具備し、上
記コントローラは、予め、各移動桁ごとに、上記位置転
換時における上記被検出点の基準線と直角方向の位置
と、この位置での目標桁速度とを設定し、上記位置セン
サによって検出された被検出点の位置に対応する目標桁
速度を上記転換駆動装置に指令するように構成されたも
のである。
【0032】請求項4の発明は、コントローラに演算出
力部が設けられ、この演算出力部は、位置センサによっ
て検出された被検出点の位置およびこの位置から求めら
れた実際の桁速度と、これらの設定値とを比較してその
偏差を求め、この偏差が0になる方向の速度指令信号を
転換駆動装置に向けて出力するように構成されたもので
ある。
【0033】
【作用】上記構成によると、軌道転換時に、各移動桁
(被検出点)の基準線と直角方向の位置を検出するた
め、位置検出が正確となり、桁速度の制御を正確に行う
ことができる。
【0034】また、請求項2および請求項4の構成によ
ると、桁位置および桁速度の実際値と設定値とに偏差が
生じた場合に、この偏差を無くする方向に転換駆動装置
を制御するため、制御精度が良いものとなる。
【0035】
【実施例】本発明の実施例を図1〜図7によって説明す
る。
【0036】各移動桁C1〜C6を支持する台車装置2
1…は、車輪22a…を備えた左右両側台車22,22
が連結プレート23によって一体移動可能に連結されて
成り、この台車装置21…が、転換駆動装置G…によ
り、床面D上において基準線(=基準位置での分岐軌道
C)と直角方向に敷設されたレール24上を走行して位
置転換動作が行われる。
【0037】転換駆動装置Gは、図2〜図4に示すよう
に、台車装置21の下方においてレール24と平行な状
態で床面D上に水平に設置された駆動源としての油圧シ
リンダ25と、この油圧シリンダ25によって左右方向
に押し引き駆動されるスライドブロック26と、このス
ライドブロック26の移動力を台車装置21に伝えるブ
ロック受け27とを具備している。
【0038】油圧シリンダ25には、ピストンロッド2
5aの先端に段軸状の先端金具28がねじ込み固定さ
れ、この先端金具28が、スライドブロック26の下面
に設けられた凹部29に嵌め込まれて両者が連結されて
いる。
【0039】スライドブロック26は、スライドガイド
部材30によってスライドガイドされる。
【0040】このスライドガイド部材30は、底板31
と、前後両側板32,32と、前後一対の上板33,3
3と、底板31の上面に設けられたスライドプレート3
4とから成り、スライドブロック26が、スライドプレ
ート34と上板33,33とによって上下方向の動き
を、また前後両側板32,32によって前後方向の動き
をそれぞれ規制され、左右方向(基準線と直角方向)の
移動のみが許容される。
【0041】なお、スライドプレート34は、耐摩耗性
を高めるために熱処理および表面処理が施されている。
また、スライドブロック26のスライド抵抗を少なく
し、かつスライドガイド部材30内でのスライドブロッ
ク26の余分な動きを防止するために、スライドブロッ
ク26の前後両側にオイルレスウェアプレート35…が
取付けられている。
【0042】また、スライドブロック26には、上面に
短円柱状の凸部36が設けられ、この凸部36が、スラ
イドガイド部材30における両上板33,33間の隙間
から上方に突出している。
【0043】一方、ブロック受け27は、スライドブロ
ック26の上方において、台車装置21における片側台
車22の下面にボルト止めされている。
【0044】なお、このブロック受け27の取付けを容
易にし、かつボルトの緩みによる落下を防止するため
に、ブロック受け27の左右両側面に段部37,37が
形成され、この段部37,37が、台車21の下面に取
付けられた取付座38(図2に示す)に係合している。
【0045】このブロック受け27には、下面の左右両
側に係合脚部39,39が平行に突設され、スライドブ
ロック26の凸部36がこの係合脚部39,39間に、
左右方向には同脚部39,39と一体に移動し、前後方
向には相対移動しうる状態で係合している。
【0046】また、図3に示すように、凸部36の上面
とブロック受け27の下面との間にはクリアランスαが
設けられ、このクリアランスαの範囲で凸部36(スラ
イドブロック26)と係合脚部39,39(ブロック受
け27)とが上下方向にも相対移動可能となっている。
【0047】この構成において、軌道転換時に油圧シリ
ンダ25が駆動されると、同シリンダ25の押し引き推
力が、上記凸部36と係合脚部39,39の係合部分を
介してスライドブロック26からブロック受け27、そ
して台車装置21に伝えられる。
【0048】これにより、台車装置21がレール24上
を左右方向に移動し、この移動力が移動桁C1〜C6に
伝えられて軌道転換動作が行われる。
【0049】この場合、スライドブロック26とブロッ
ク受け27とは前後方向に相対移動可能に係合している
ため、軌道転換時に移動桁C1〜C6から台車装置21
に加えられる前後方向の荷重は油圧シリンダ25には殆
ど伝えられない。従って、油圧シリンダ25のピストン
ロッド25aに大きな曲げ荷重が作用するおそれがな
い。
【0050】また、スライドブロック26とブロック受
け27とは上下方向にも相対移動可能に係合しているた
め、台車装置21の車輪22a…およびレール24の摩
耗や、レール高さの不同によって台車装置21の高さに
変動が生じた場合でも、この高さの変動は、スライドブ
ロック26とブロック受け27との間の上下相対移動に
よって吸収される。このため、上下方向の曲げ荷重がシ
リンダ25に伝えられるおそれもない。
【0051】さらに、スライドブロック26には、凸部
36と係合脚部39,39との間の摩擦によってある程
度の前後方向荷重が伝えられるが、この荷重はスライド
ガイド部材30で受け止められ、シリンダ25への伝達
が防止される。
【0052】一方、移動桁同士の連結部分において台車
装置21の移動力を移動桁C1〜C6に伝達する移動力
伝達機構として、この実施例では次の構成がとられてい
る。
【0053】図2に、第3および第4両移動桁C3,C
4同士の連結部分を例示している。
【0054】連結ピンQ3は、移動桁同士を連結するの
に必要な長さ以上に長く形成され、その下端部が台車装
置21側に突出する状態で移動桁連結用のブラケット4
0,41に挿通されている。
【0055】この連結ピンQ3の下端部にローラ42が
同ピンQ3まわりに回転可能に取付けられ、このローラ
42が、台車装置21における連結プレート23の中心
部に垂直に突設された左右一対の受け板43,43に対
し、左右方向には一体に移動し、前後方向には相対移動
しうる状態で両受け板43,43間に係合している。
【0056】一方、分岐終点側端部の移動桁(第6移動
桁)C6の自由端部は連結ピンがないため、図5に示す
ように自由端部の下面に連結ピンに代えて竪ピンQ6が
設けられ、この竪ピンQ6の下端部に設けられたローラ
42が、台車装置21の中心部(連結プレート23の中
心部)に設けられた左右一対の受け板43,43間に係
合して移動力伝達機構が構成されている。
【0057】こうして、分岐軌道Cの基準位置と分岐位
置との間での位置転換時に、転換駆動装置Gによって各
台車装置21に加えられる左右方向の移動力は、ピン受
け板43,43、ローラ42、連結ピンQ1〜Q5また
は竪ピンQ6を介して各移動桁C1〜C6に伝えられ、
これにより各移動桁C1〜C6が台車装置21…ととも
に左右方向に移動するように構成されている。
【0058】この構成によると、軌道転換時におけるピ
ンQ1〜Q6とピン受け板43,43の相対移動が円滑
に行われ、これらの間に無理な力が発生しないため、レ
ール24を直線状として台車装置21を基準線と直角方
向に直線移動させることが可能となる。
【0059】次に、分岐軌道Cの位置転換時に各転換駆
動装置Gの油圧シリンダ25を制御する制御装置につい
て説明する。
【0060】この制御装置は、図6に示すように、各移
動桁C1〜C6の基準線と直角方向の位置を検出する位
置センサ45と、この位置センサ45からの位置信号を
入力されるコントローラ46と、このコントローラ46
によって開度制御される電磁比例流量弁47とから成
り、この電磁比例流量弁47の開度制御によって各転換
駆動装置Gの油圧シリンダ25の伸縮速度が制御され
る。これにより、台車装置21の移動速度、すなわち各
移動桁C1〜C6の移動速度が制御される。
【0061】位置センサ45には、油圧シリンダ25に
内蔵された公知の磁歪センサが用いられ、油圧シリンダ
25の伸縮量がこのセンサ45によって検出される。
【0062】ここで、油圧シリンダ25は、前記したよ
うに台車装置21の移動方向(基準線と直角方向)と平
行に設けられ、同シリンダ25の伸縮力が、スライドブ
ロック26およびブロック受け27によって台車装置2
1に直接伝達される構成となっているため、このシリン
ダ伸縮量がそのまま台車装置21の移動量、すなわち各
移動桁C1〜C6の基準線と直角方向の移動量(位置)
として位置センサ45で検出される。
【0063】コントローラ46は設定器48を具備し、
この設定器48により、予め、各移動桁ごとに、桁位置
と、各桁位置での桁速度とが設定される。
【0064】この点を詳述すると、図7は、基準位置か
ら分岐位置への転換時における速度ベクトル制御状況を
示し、図中、実線aが図11のロの位置、破線bがハの
位置、破線cがニの位置、破線dがホの位置、破線eが
ヘの位置、破線fがトの位置をそれぞれ示している。
【0065】Vmは第6移動桁C6の自由端部に設けら
れた被検出点としての竪ピンQ6の移動速度を示し、こ
の竪ピン速度を基準に他の各移動桁C1〜C5の被検出
点としての各連結ピンQ1〜Q5の各位置での移動速度
が決定され、この各ピン速度が設定器48で基本指令速
度として設定される。以下、上記各ピンQ1〜Q6の位
置を桁位置という。
【0066】この設定器48には位置センサ45からの
検出信号が入力され、この検出信号に基づいて、そのと
きの桁位置に対応する桁速度の指令信号(以下、基本速
度指令信号という)が演算出力部49に向けて出力され
る。
【0067】この設定器48からの基本速度指令信号
は、並行して第1比較器50に送られるとともに、積分
器51により位置信号に変換されて第2比較器52にも
送られる。
【0068】また、第1比較器50には、センサ45か
らの検出信号が微分器53により速度信号に変換されて
入力され、第2比較器52にはセンサ信号が直接入力さ
れる。
【0069】これにより、第1比較器50ではセンサ4
5からの速度フィードバック信号と設定器48からの基
本速度指令信号とが比較され、第2比較器52ではセン
サ45からの位置フィードバック信号と設定器48から
の位置信号とが比較されてそれぞれの偏差が求められ、
この偏差が演算出力部49に送られる。
【0070】この演算出力部49は、基本速度指令信号
と上記偏差とを加算して最終指令信号を出力し、この出
力信号がアンプ54を介して電磁比例流量弁47に送ら
れる。
【0071】こうして、各転換駆動装置Gの油圧シリン
ダ25が、基本的には設定器48で予め設定された速度
で伸縮作動して各台車装置21が移動し、各移動桁C1
〜C6の位置とその桁位置での速度が設定値からずれた
場合に、その偏差が0となるようにシリンダ25が加速
または減速制御される。
【0072】このように、分岐軌道Cの位置転換時に、
位置センサ45により、各移動桁C1〜C6の基準線と
直角方向の移動量(桁位置)を検出するため、桁位置を
正確に検出することができる。従って、この検出値に基
づいて台車装置21(各移動桁C1〜C6)の速度を正
確に制御することができる。
【0073】また、桁位置と桁速度の実際値と設定値と
に偏差が生じた場合に、この偏差を無くする方向にシリ
ンダ25が制御されるため、制御精度が良いものとな
る。
【0074】ところで、上記実施例では、図7に示すよ
うに竪ピンQ6の移動速度を基準にして各連結ピンQ1
〜Q5の移動速度を設定したが、連結ピンQ1〜Q5の
うちの一つの移動速度を決め、これを基準にして他のピ
ンの速度を設定してもよい。
【0075】一方、上記実施例では位置センサとして油
圧シリンダ25に内蔵された磁歪センサを用いたが、同
シリンダ25の外側で伸縮量を検出するセンサを用いて
もよい。
【0076】さらに、油圧シリンダ25の伸縮量を検出
するのではなく、移動桁C1〜C6の基準線と直角方向
の移動量を直接検出する方式を採用してもよい。
【0077】上記のように本発明によるときは、軌道転
換時に、各移動桁に設定された被検出点の基準線と直角
方向の複数の位置を検出し、この検出した位置に基づい
て、予め設定した目標桁速度が得られるように転換駆動
装置を制御するようにしたから、位置検出が正確とな
り、これに基づいて桁速度の制御を正確に行うことがで
きる。
【0078】また、請求項2および請求項4の発明によ
ると、桁位置および桁速度の実際値と設定値とに偏差が
生じた場合に、この偏差を無くする方向に転換駆動装置
を制御するため、制御精度が良いものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例にかかる分岐装置の概略平面図
である。
【図2】図1のII-II線拡大断面図である。
【図3】図2のIII-III線断面図である。
【図4】同分岐装置における転換駆動装置の分解斜視図
である。
【図5】図1のV−V線拡大断面図である。
【図6】同分岐装置における制御装置のブロック構成図
である。
【図7】同制御装置の作用を説明するための図である。
【図8】従来技術とその問題点を説明するための分岐装
置の概略平面図である。
【図9】同分岐装置の一部拡大図である。
【図10】同縦断正面図である。
【図11】同分岐装置の転換状況を説明するための図で
ある。
【符号の説明】
C 分岐軌道 C1〜C6 移動桁 21 台車装置 Q1〜Q5 各移動桁に設定された被検出点としての連
結ピン Q6 端部移動桁に設定された被検出点としての竪ピン G 転換駆動装置 25 転換駆動装置の駆動源としての油圧シリンダ 45 位置センサ 46 コントローラ 48 コントローラの設定器 49 同演算出力部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 橋本 渉一 東京都国分寺市光町二丁目8番地38 財 団法人鉄道総合技術研究所内 (72)発明者 小野 利之 東京都国分寺市光町二丁目8番地38 財 団法人鉄道総合技術研究所内 (72)発明者 若月 修 東京都国分寺市光町二丁目8番地38 財 団法人鉄道総合技術研究所内 (72)発明者 長井 士郎 東京都千代田区西神田2−5−2 日本 交通技術株式会社内 (72)発明者 吉田 勝彦 神戸市中央区脇浜町1丁目3番18号 株 式会社神戸製鋼所 神戸本社内 (56)参考文献 特開 昭60−230403(JP,A)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 台車装置に搭載された複数の移動桁を長
    さ方向に並べ、かつ、隣り合うもの同士、相対向する端
    部で竪方向の連結ピンにより相対回転可能に連結して分
    岐軌道を構成し、この分岐軌道を、上記台車装置を駆動
    する転換駆動装置により、分岐終点側の端部移動桁が基
    準線に接続される基準位置と、同移動桁が分岐線に接続
    される分岐位置との間で位置転換させる鉄道において、
    予め、各移動桁ごとに、上記分岐軌道の位置転換時に桁
    位置として検出される被検出点を設定するとともに、こ
    の被検出点の基準線と直角方向の位置とこの位置での目
    標桁速度とをそれぞれ設定しておき、実際の軌道転換時
    に、各移動桁の被検出点の基準線と直角方向の位置を検
    出し、この検出した被検出点の位置に基づいて、上記設
    定された目標桁速度が得られるように上記各転換駆動装
    置を制御することを特徴とする鉄道の分岐方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の鉄道の分岐装置におい
    て、検出した被検出点の位置およびこの位置から求めた
    実際桁速度と、予め設定された値とを比較してこれらの
    偏差を求め、この偏差が0となる方向に上記各転換駆動
    装置を制御することを特徴とする鉄道の分岐方法。
  3. 【請求項3】 台車装置に搭載された複数の移動桁を長
    さ方向に並べ、かつ、隣り合うもの同士、相対向する端
    部で竪方向の連結ピンにより相対回転可能に連結して分
    岐軌道を構成し、この分岐軌道を、上記台車装置を駆動
    する転換駆動装置により、分岐終点側の端部移動桁が基
    準線に接続される基準位置と、同移動桁が分岐線に接続
    される分岐位置との間で位置転換させる鉄道において、
    上記転換駆動装置を制御するコントローラと、各移動桁
    に予め設定された被検出点の基準線と直角方向の移動量
    を検出する位置センサとを具備し、上記コントローラ
    は、予め、各移動桁ごとに、上記位置転換時における
    記被検出点の基準線と直角方向の位置と、この位置での
    目標桁速度とを設定し、上記位置センサによって検出さ
    れた被検出点の位置に対応する目標桁速度を上記転換駆
    動装置に指令するように構成されたことを特徴とする鉄
    道の分岐装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の鉄道の分岐装置におい
    て、コントローラに演算出力部が設けられ、この演算出
    力部は、位置センサによって検出された被検出点の位置
    およびこの位置から求められた実際の桁速度と、これら
    の設定値とを比較してその偏差を求め、この偏差が0に
    なる方向の速度指令信号を転換駆動装置に向けて出力す
    るように構成されたことを特徴とする鉄道の分岐装置。
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