JP2620540B2 - テレビジョン同期信号分離回路 - Google Patents

テレビジョン同期信号分離回路

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JP2620540B2
JP2620540B2 JP23307295A JP23307295A JP2620540B2 JP 2620540 B2 JP2620540 B2 JP 2620540B2 JP 23307295 A JP23307295 A JP 23307295A JP 23307295 A JP23307295 A JP 23307295A JP 2620540 B2 JP2620540 B2 JP 2620540B2
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純二 熊田
哲雄 三橋
文男 岡野
順一 石田
高 尾毛谷
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、テレビジョン信号
の同期方式に関し、特に同期信号を正負対称の両極性パ
ルスで構成することにより、伝送されたテレビジョン信
号から同期分離して、再生される同期信号の位相誤差精
度を向上するように改良を図ったものである。
【0002】
【従来の技術】従来、テレビジョン同期信号は、一般に
負極性パルスのみで作られている。そのため伝送されて
くるテレビジョン信号から同期分離して、再生される同
期信号の基準位相は、伝送路の周波数特性の変動や、振
幅変動を受けて変動する。
【0003】図1(A) および(B) は、従来のテレビジョ
ン信号に用いられている水平同期信号の部分について、
伝送路を通って再生された水平同期信号の動作を示す波
形図である。
【0004】図1(A) において、実線で示した水平同期
信号部分が、正規の水平同期信号波形であり、基準レベ
ルとの交点101Aは基準位相を示す。さらに破線で示され
た水平同期信号部分が、伝送路を通って歪を受けた場合
の水平同期信号波形であり、基準レベルとの交点102Aは
変動を受けた位相を示す。
【0005】図1(B) は、上述した正規の水平同期信号
から再生される水平同期信号を実線で示し、歪を受けた
水平同期信号から再生される水平同期信号を破線で示し
ている。図1(B) に示されるように、歪に起因して基準
位相にズレが生じこのズレが変動することがわかる。
【0006】さらに、垂直同期信号について、説明す
る。
【0007】図2(A),(B) および(C) は従来のテレビジ
ョン信号に用いられている垂直同期信号の部分を示す波
形図である。
【0008】図2(A) は第1フィールドの同期信号波形
であり、図2(B) は第2フィールドの同期信号波形であ
る。
【0009】伝送路を通って送られてくる、かかる波形
の同期信号から垂直同期信号を同期分離するためには、
たとえば積分回路が用いられる。
【0010】図2(C) は同期分離された積分波形を示し
ており、ここで、実線は第1フィールドの、破線は第2
フィールドの積分波形を、それぞれ、示している。これ
らの垂直同期信号は、図2(C) において、基準レベルと
の交点201 と202 とで示されるように、その位相が異な
って再生される。
【0011】これを防止するためには、垂直等化パルス
が垂直同期信号に付加されているが、これによっても、
各フィールドの垂直同期信号で起こるジッタ現象を完全
に除去することはできなかった。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明の目的
は、周波数特性の変動や振幅変動のある伝送路を介して
送られてくるテレビジョン信号から同期信号を分離し再
生しても、上述した欠点を除去して、基準位相を正確に
保って、再生することのできるテレビジョン同期方式を
提供することにある。
【0013】本発明の他の目的は、同期パルス波形を工
夫することにより、基準位相を正確に保って、再生する
ことのできるテレビジョン同期方式を提供することにあ
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明のテレビジョン同期信号分離回路は、
基準レベルに対して正負の値を有する信号で、正から負
または負から正への直線部分と基準レベルとの交点が位
相基準点となり、該位相基準点で点対称である水平同期
信号を有するテレビジョン同期信号を含む信号を入力し
て、同期信号を分離する同期信号分離回路において、前
記水平同期信号を入力して、負極性信号部分を検出し、
当該負極性信号部分から位相基準点の位置を抽出するた
めのゲートパルスを発生するゲートパルス発生回路と、
前記テレビジョン同期信号を含む信号を基準レベルにペ
デスタルクランプを行うクランプ回路と、前記クランプ
回路からのペデスタルクランプされた信号と基準レベル
とを比較する比較回路と、前記ゲートパルス発生回路か
らのゲートパルスと、前記比較回路の出力から前記水平
同期信号の位相基準点の位置を検出するゲート回路とを
備えたことを特徴とする。
【0015】この回路において、前記基準レベルは、テ
レビジョン同期信号の垂直同期ブランキング期間内の1
水平走査期間において発生するサンプリングパルスによ
って、前記クランプ回路から取り出したペデスタルクラ
ンプされた信号をサンプリングして得た信号とすること
ができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照して本発明を詳
細に説明する。
【0017】図3(A),(B),(C) および(D) は本発明に関
する同期信号の基本構成を示す波形図である。
【0018】図3(A) および(B) は、それぞれ、第1フ
ィールドおよび第2フィールドの垂直ブランキング部分
に相当する同期信号波形図である。図3(C) および(D)
は、それぞれ、図3(A) に示した破線期間301 および30
2 に対応して水平同期パルスおよび垂直同期パルスを詳
細に示す波形図である。
【0019】本発明に関する同期信号では、図3(A) お
よび(C) に示すように、1つの水平同期信号を1対の負
極性および正極性パルスで構成している。
【0020】図3(C) において、期間303 はフロントポ
ーチと呼ばれる部分で、映像信号と同期信号とを分離す
るものである。期間304 および305 はそれぞれ負および
正の極性のパルスであり、水平同期パルスを構成する。
期間306 はクランプ位置または基準レベルのサンプル位
置を取り出す期間である。これはバックポーチも兼ねて
おり同期信号と映像信号との分離の役割を果たす。
【0021】図3(D) の期間307 は垂直同期パルスの部
分であり、期間308 は期間307 の終端が次の同期パルス
のフロントポーチにつながる部分である。期間309 は負
極性のパルスであり、期間304 に相当する。
【0022】期間305 〜309 が1/2 水平走査期間に相当
する。
【0023】さらにこれら正極性および負極性のパルス
はパルス幅304 および305 ,およびパルス振幅とも互い
に等しいのものを用いる。
【0024】本発明に関する水平同期パルスの一例の再
生位相位置を図4を参照して説明する。図4において、
実線の波形は正規の波形であり、破線は歪(線形歪)の
ある場合の波形である。
【0025】図4から明らかなように、波形歪(線形
歪)が生じていても、再生位相位置401 、すなわち水平
同期パルスの正負の極性が切り換わる時点はほぼ一定し
ている。
【0026】従って、この時点401 において基準レベル
と交わる位置を水平同期再生位相の基準として検出する
ことによって、再生位相は歪の影響を受けることがな
い。なお、上述の基準レベルとしては、一般に、映像信
号のペデスタルレベルが用いられるので、通常の用途で
は、同期信号を正確な位相で再生することができる。
【0027】図5(A),(B),(C) および(D) は、本発明に
関する同期信号から積分同期分離により垂直同期パルス
を検出する動作を説明するための波形図である。
【0028】図5(A) および(B) は、それぞれ、第1フ
ィールドおよび第2フィールドの垂直ブランキング部に
おける同期信号波形である。図5(C) は図5(A) および
(B)に示した期間501 および502 をそれぞれ拡大して重
ね合せた波形を示し、実線は第1フィールド、破線は第
2フィールドの信号である。図5(D) は図5(C) の信号
を積分した結果の積分波形である。
【0029】本発明に関する同期信号では、水平同期信
号が正極性パルスおよび負極性パルスから構成される点
対称の波形であるので、この水平同期信号を積分した波
形は常に、水平同期パルスの前後で零となる。
【0030】すなわち、垂直同期パルスの始まる基準位
置では、第1フィールドまたは第2フィールドにかかわ
らず、積分出力の波形は同一の形状である。すなわち、
垂直ブランキング部分での垂直同期パルスの波形は両フ
ィールドとも同一波形であるから、この垂直同期パルス
を積分したものも同一波形である。従って、図5(D)に
おいて、積分波形が基準レベルと交わる位置503 を垂直
同期再生位相の基準とすれば、第1フィールドおよび第
2フィールドの双方共に同一位相で再生される。
【0031】さて、図3(A) および(B)に示す同期波形
では、平均パルスレベル値(APL:Average Pulse Level)
は零ではない。従って、基準レベルの変動が生じた場合
には、僅かではあるが、第1フィールドおよび第2フィ
ールド間で垂直同期信号の再生位相差が生じる。
【0032】これを改善するためには、図6(A) および
(B) に示す他の波形例のように、垂直同期パルスの極性
を逆にしたパルスを同数だけ付加することによりAPL を
完全に零にすることができる。
【0033】ここで、図6(A) および(B) は、それぞ
れ、第1フィールドおよび第2フィールドに対応する垂
直同期パルスを示している。
【0034】この場合、基準レベルを零電位に設定すれ
ばよく、基準レベルの変動に対しては何等影響されな
い。なお、これら波形から負極性パルスのみを取り出し
たものは従来の同期信号の波形に類似している。
【0035】したがって、再生位相に多少の誤差があっ
ても許容できるシステム、例えばCRT モニター等におい
ては、従来通りの振幅分離回路を用いて同期信号を分離
することができる。
【0036】図7(A) および(B) は、本発明によるテレ
ビジョン同期方式の一例として、たとえば、走査線数11
25本、2:1インターレース走査の場合の信号構成を示
す波形図である。
【0037】図7(A) は第1フィールド、図7(B) は第
2フィールドの各垂直同期ブランキング部分を主体にし
て示す同期信号の波形図である。
【0038】図7(A) および(B) において、数字は水平
走査期間の番号、Hは1水平走査期間を表わす。ここ
で、垂直同期パルス部分の前に5H、垂直同期パルス部分
に5H、さらにその後に35H の合計45H 分が垂直ブランキ
ング期間のために設定される。
【0039】つぎに、図8は図7に示したテレビジョン
同期信号を発生するための一例の構成を示すブロック図
である。
【0040】図8において、801 は発振器であり、クロ
ック信号を出力する。802 はHカウンタであり、1水平
走査期間(1H)毎に出力パルスを発生する。803 はVカウ
ンタであり、1フレーム期間をカウントする。
【0041】804 はHROMであり、後述するように、1フ
レーム内の特定の水平走査位置における1水平走査期間
内の波形情報について、互いに異なる波形情報を格納し
ておく。
【0042】806 はD/A 変換器であり、HROM804 からの
出力データをD/A 変換して、水平および垂直同期信号を
発生する。
【0043】以下に、図8に示す例について、その動作
を説明する。
【0044】805 はVROMであり、図9につき後述するよ
うに、Vカウンタ803 によりカウントされた1フレーム
内の水平走査線番号に対応して1水平走査期間内の波形
を切換えるための情報を格納しておき、その情報に基づ
いて、水平走査位置に応じて、図9に示すように、HROM
804 の波形情報を切換える。
【0045】本例では、上述したように水平走査線数が
1125本の場合について、2:1インターレース走査方式
に用いる同期信号の発生装置を詳細に説明することとす
る。
【0046】発振器801 からは4.05MHz のクロック信号
が出力される。Hカウンタ802 では、1水平走査期間分
のクロック信号をカウントする。
【0047】水平走査周波数fh は33.75KHzであり、従
って、1水平走査期間に相当するクロックパルスの数は
4.05MHz を33.75KHzで割った120 個となる。
【0048】Hカウンタ802 は、上述の120 個のクロッ
クパルス毎に1つのパルスを発生するように分周して、
1水平走査期間毎に出力パルスを発生する。
【0049】Vカウンタ803 は、Hカウンタ802 からの
出力パルスをカウントし、1125個の出力パルス毎に1つ
の出力パルスを発生するように分周する。
【0050】Hカウンタ802 は1水平走査期間(1H)をカ
ウントするとリセットされて初期状態に戻る。Vカウン
タ803 は1フレーム期間をカウントすると、リセットさ
れて初期状態に戻る。
【0051】HROM804 はHカウンタ802 からの出力パル
スを入力し、VROM805 により指定された走査線位置につ
いてあらかじめ定められている1Hの期間内における走査
波形に対応したデジタルデータを出力する。
【0052】HROM804 からの出力データは、上位ビット
と下位ビットの2ビットデータから成り、それにより、
正極性および負極性パルスの3値、“−1”,“0”,
“+1”をたとえば次のような対応で表わす。
【0053】
【表1】
【0054】このような2ビットの組合せによるHROM出
力はD/A 変換器806 に送られ、ここでD/A 変換されて、
“−1”,“0”,“+1”で形成される3値のアナロ
グ信号の形態の波形をもつ同期信号が出力される。
【0055】ここで、VROM805 は、HROM804 のメモリ容
量を小さくするために用いられる。すなわち、1フレー
ムのすべてにわたって、どの水平走査期間も同一形状の
信号波形から成り立っている場合にはHROM804 に格納し
ておく信号波形は1種類でよいから、HROM804 は簡単な
構成ですむが、実際には、2:1インターレースさせる
垂直同期信号をつくるために、フレーム内での特定の水
平走査線における1H内の波形が異なる。
【0056】従って、このためにVカウンタ803 によ
り、フレーム内の水平走査線番号をカウントして1H内の
同期信号波形を識別するようにする。すなわち、水平走
査線番号に対応して1H内の波形を切換えるための情報を
VROM805 に格納しておく。
【0057】本例においては、例えば、水平走査線番号
に対応して、図9(A),(B),(C),(D)および(E) に示すよ
うな5種類の同期信号波形を用意しておく。
【0058】ここで、水平走査線の番号により、5種類
の波形を適宜切換えるために、VROM805 から3ビットの
出力を用いる。
【0059】なお、HROM804 からの2ビット出力データ
は、上の表に示した以外にも、これをD/A 変換するD/A
変換器の特性に応じて種々の形をとることができる。
【0060】つぎに、上述した例におけるテレビジョン
同期信号を伝送路を介して受信した場合に、同期分離を
行う回路構成について説明する。
【0061】図10は本発明による同期信号分離回路の
一実施例の構成を示すブロック図である。
【0062】図10において、101 は入力端子であり、
ペデスタルレベルを基準レベル、すなわち3値しきい値
とした3値同期信号を用いたテレビジョン信号(A) が入
力される。102 は2値分離回路であり、同期信号の負パ
ルスから2値の水平同期信号パルスをつくり出す。
【0063】103 はペデスタルクランプ回路であり、2
値分離回路102 から得たクランプパルス(C) により抜き
出される基準レベル(ペデスタル)で入力端子101 から
入力されたテレビジョン信号のペデスタルクランプを行
う。104 はコンパレータであり、クランプ回路103 でペ
デスタルクランプされたテレビジョン信号を基準レベル
と比較してコンパレータ出力(D) をとり出す。105 はゲ
ート回路であり、コンパレータ出力(D) をゲートパルス
(B) のタイミングで抽出してタイミングパルス(E) を得
る。106 は論理回路であり、ゲート回路105 からの精密
位相パルスを基準にした水平および垂直同期パルスをつ
くり出す。107 は出力端子である。
【0064】さらに、図11(A),(B),(C),(D) および
(E) を参照して、図10に示す同期分離回路の動作を説
明する。
【0065】入力端子101 からは、3値同期信号が付加
されたテレビジョン信号(A) が入力される。2値分離回
路102 では、まず、2値回路しきい値により負極性パル
スのみを検出して、図11(A) に示すように、水平同期
信号の負極性パルスを抜き出す。これから、図11(B)
および(C) に示すように、ゲートパルス(B) およびクラ
ンプパルス(C) を発生させる。
【0066】この2値分離回路102 は、従来のテレビジ
ョン標準方式で実用に供されている回路で容易に構成で
き、また、それにより得られる精度で十分目的が達成さ
れる。
【0067】2値分離回路102 で発生されたクランプパ
ルス(C) は、ペデスタルクランプ回路103 に加えられ、
その基準レベルで、入力端子101 から入力されるテレビ
ジョン信号(A) をペデスタルクランプする。さらにコン
パレータ104 により、2値論理信号に整形される。
【0068】コンパレータ104 においては、その比較基
準レベルとしてペデスタルレベルが用いられ、ペデスタ
ルクランプされたテレビジョン信号中の水平同期信号を
ペデスタルレベルと比較する。コンパレータ104 の出力
信号(D) の波形を図11(D)に示す。
【0069】コンパレータ104 の出力信号(D) と、2値
分離回路102 からのゲートパルス(B) とから、ゲート回
路105 では、3値同期信号がペデスタルレベルを横切る
タイミングのパルス出力(E) を抽出することができる。
【0070】このタイミングのパルス出力(E) を精密位
相パルスと称することとする。図11(E) はこのパルス
の波形およびタイミング位置を示しており、このタイミ
ング位置は、伝送路による影響を受けにくい基準点とし
て設定することができるものである。
【0071】この精密位相パルスを用いて、論理回路10
6 により、所望の水平および垂直同期信号および駆動信
号等をつくり出すことができる。
【0072】論理回路106 は従来のテレビジョン同期信
号を再生するのに実用に供されている2値論理回路を組
合わせて容易に構成することができる。
【0073】図12は本発明による同期信号分離回路の
他の実施例を示すブロック図である。
【0074】図12において、図10と同様の個所には
同一符号を付してその説明は省略する。図12におい
て、108 はサンプルホールド回路、109 は低域通過フィ
ルタ(LPF) 、110 は垂直同期分離回路、111はサンプリン
グ回路である。
【0075】図13(A) および(B) は、図12に示した
実施例の動作を説明する波形図である。
【0076】図10の回路について上述したように、同
期分離回路の性能は、ペデスタルクランプの精度に左右
されることが明らかである。従って、ペデスタルクラン
プを行うのにフィードバッククランプ回路を使用するこ
とが望ましい。
【0077】伝送路の特性が劣化している場合には、例
えば、図13(A) に示すように、もとの同期信号Iが波
形歪を受けて波形IIのように再生されるという不都合が
生ずる。
【0078】このような場合には、クランプ回路103 に
よりクランプパルス(C) でクランプを行っても、波形歪
があるために、正確にペデスタルレベルを再生すること
ができず、図13(A) に示すように、3値同期信号の立
上りがしきい値レベルを横切るタイミングIIIを検出す
ることになり、したがって、誤った精密位相パルスをつ
くり出すことになる。
【0079】このような不都合を避けるために、図12
に示す回路では、垂直同期分離回路110 と、サンプリン
グ回路111 とにより、垂直ブランキング期間の1Hを抜き
出し、さらに、図13(B) に示すように、その1H内で同
期パルスの波形歪の影響がなくなる部分のタイミング位
置においてサンプリングパルス(G) が生起するようにす
る。
【0080】ペデスタルクランプ回路103 では、このサ
ンプリングパルス(G) により抜き出された基準レベルで
入力端子101 から入力されたテレビジョン信号(A) のペ
デスタルクランプを行う。
【0081】サンプルホールド回路108 では、上述のサ
ンプリングパルス(G) によりクランプ回路103 でクラン
プされたテレビジョン信号のうち、垂直ブラキング期間
の1Hの部分をサンプリングして得たペデスタルレベルの
値をホールドする。
【0082】このようにサンプルホールドされたペデス
タルレベルの出力を低減通過フィルタ109 に通して得た
基準レベル信号(H) をコンパレータ104 に供給する。コ
ンパレータ104 では、図10の実施例と同様に、クラン
プ回路103 からのクランプされたテレビジョン信号を基
準レベル信号(H) と比較して、図11(D) のようなコン
パレータ出力(D) を得る。このコンパレータ出力(D) の
うちの、ゲートパルス(B) のタイミングの部分を抽出し
て、精密位相パルス(E) を得る。
【0083】通常、同期信号の波形歪の影響が1H程度の
期間続くような場合は、映像信号そのものの波形歪が劣
化しており、歪の値が許容値を超えるものと考えられ
る。
【0084】したがって、同期信号分離を正しく行う必
要があるのは、この同期信号の波形歪の影響が短い期間
で終わるような場合に限られるものである。このように
短い期間の波形歪を受けるような伝送路の場合であれ
ば、図12に示す実施例の構成によるサンプルホールド
回路108 を用いて、正確なペデスタルレベルを検出する
ことができる。
【0085】したがって、このペデスタルレベルを基準
にしてコンパレータ104 により、上述した精密位相タイ
ミングを抽出することができる。
【0086】
【発明の効果】以上から明らかなように、本発明によれ
ば、伝送されてくるテレビジョン信号から再生されるテ
レビジョン同期信号の再生位相精度が向上し、伝送路な
どによる水平同期信号の波形の線形歪の影響を除去する
ことができる。
【0087】さらに、垂直同期信号を分離するために、
積分分離回路を使用しても、第1フィールドと第2フィ
ールドとの間で垂直同期信号の位相の差異がなくなる。
さらに、再生位相に多少の誤差があってもよい場合、例
えばCRT モニター等では、従来通りの同期分離回路を使
用できる。この場合の垂直同期再生位相誤差は従来と同
一である。
【0088】さらにまた、本発明によるテレビジョン同
期信号は再生位相が正確であるため、テレビジョン信号
を時間軸圧縮して多重する伝送方式(TCI方式)の同期信
号などに用いて好適でその効果は大きい。
【0089】さらにまた、コンポーネント信号を別個に
並列伝送する場合、各伝送路間の伝送遅延時間を合わせ
るための位相管理信号として使用することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A) および(B) は従来のテレビジョン信号にお
ける水平同期の信号を示す波形図である。
【図2】(A),(B) および(C) は従来のテレビジョン信号
における垂直同期の信号を示す波形図である。
【図3】(A),(B),(C) および(D) は本発明に関する同期
信号の基本構成を示す波形図である。
【図4】本発明に関する水平同期の動作を説明するため
の波形図である。
【図5】(A),(B),(C) および(D) は本発明に関する垂直
同期の動作を説明する波形図である。
【図6】(A) および(B) は本発明に関する同期信号の他
の構成例を示す波形図である。
【図7】(A) および(B) は本発明に関するテレビジョン
同期方式の一例における信号構成を示す波形図である。
【図8】本発明に関するテレビジョン同期信号発生の構
成の一例を示すブロック図である。
【図9】(A),(B),(C),(D) および(E) は本発明に関する
同期信号の5つの形態を1水平期間内について示す波形
図である。
【図10】本発明による同期信号分離回路の構成の一実
施例を示すブロック図である。
【図11】(A),(B),(C),(D) および(E) は図10示の同
期分離の構成における各部動作を示す波形図である。
【図12】本発明による同期信号分離回路の構成の他の
実施例を示すブロック図である。
【図13】(A) および(B) は図12示の同期分離の構成
における各部動作を示す波形図である。
【符号の説明】
101 入力端子 102 2値分離回路 103 ペデスタルクランプ回路 104 コンパレータ 105 ゲート回路 106 論理回路 107 出力端子 108 サンプルホールド回路 109 ローパスフィルタ 110 垂直同期分離回路 111 サンプリング回路
フロントページの続き (72)発明者 石田 順一 東京都世田谷区砧一丁目10番11号 日本 放送協会 放送技術研究所内 (72)発明者 尾毛谷 高 東京都渋谷区神南二丁目2番1号 日本 放送協会 放送センター内 (72)発明者 近藤 達彦 東京都渋谷区神南二丁目2番1号 日本 放送協会 放送センター内 (56)参考文献 特開 昭60−163577(JP,A)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基準レベルに対して正負の値を有する信
    号で、正から負または負から正への直線部分と基準レベ
    ルとの交点が位相基準点となり、該位相基準点で点対称
    である水平同期信号を有するテレビジョン同期信号を含
    む信号を入力して、同期信号を分離する同期信号分離回
    路において、 前記水平同期信号を入力して、負極性信号部分を検出
    し、当該負極性信号部分から位相基準点の位置を抽出す
    るためのゲートパルスを発生するゲートパルス発生回路
    と、 前記テレビジョン同期信号を含む信号を基準レベルにペ
    デスタルクランプを行うクランプ回路と、 前記クランプ回路からのペデスタルクランプされた信号
    と基準レベルとを比較する比較回路と、 前記ゲートパルス発生回路からのゲートパルスと、前記
    比較回路の出力から前記水平同期信号の位相基準点の位
    置を検出するゲート回路とを備えたことを特徴とする同
    期信号分離回路。
  2. 【請求項2】 前記基準レベルは、テレビジョン同期信
    号の垂直同期ブランキング期間内の1水平走査期間にお
    いて発生するサンプリングパルスによって、前記クラン
    プ回路から取り出したペデスタルクランプされた信号を
    サンプリングして得た信号であることを特徴とする特許
    請求の範囲第1項記載の同期信号分離回路。
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