JP2620091B2 - 接続装置 - Google Patents

接続装置

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JP2620091B2
JP2620091B2 JP62256683A JP25668387A JP2620091B2 JP 2620091 B2 JP2620091 B2 JP 2620091B2 JP 62256683 A JP62256683 A JP 62256683A JP 25668387 A JP25668387 A JP 25668387A JP 2620091 B2 JP2620091 B2 JP 2620091B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は平行フィーダあるいは同軸ケーブル等の給
電線アンテナの素子導体や任意の電子回路に接続する為
に用いる接続装置に関するもので、電源供給器、分波器
(セパレータ)、混合器、ブースター、整合器等の端子
の接続装置として利用できるものである。
(従来の技術) 従来のこの種の接続装置にあっては、実公昭59−4365
0号公報に示されているように導線当付部とねじ孔を備
えた端子金具(接続具本体)に対して、本体(押え部
材)を導線当付部への遠近を自在に付設し、上記本体に
は自体を端子金具に締付ける為のねじを貫通状に具備さ
せ、更に本体には端子金具側の面にばね収納凹部を設
け、上記ねじにばねと座金を嵌合させた状態でそのねじ
を上記ねじ孔に螺合させ、そのねじを締めることによっ
て本体を端子金具の導線当付部に締付けて両者間に挿入
した給電線の導線を導線当付部に押圧し、ねじを緩める
ことによって本体を上記ばねでもって端子金具の導線当
付部から離間させ、上記導線を抜き挿しできるようにし
てある。ところが、上記従来の装置にあっては、本体を
端子金具に組付ける場合、ねじにばねと座金を嵌合させ
た後そのねじをねじ孔に螺合させる必要があり、組付工
数が多くなる上にねじをねじ孔に螺合させる作業が面倒
であった。また本体と端子金具との間にばねを組込んで
あるので、ねじを締めて導線を導線当付部に押圧する場
合、ばねが何らかの原因で本体と端子金具との間に食い
込んで導線の押圧不充分になることがあり、ねじの締付
け作業を慎重に行なう必要があり、本体の組付に多くの
時間を要する問題があった。また上記従来の装置にあっ
ては、ねじにばねと座金を嵌合させるようにしてあるの
で、本体にばね組込みの為のスペースを必要として装置
が大嵩になる問題点があった。
上記問題点を解決するものとして、強電の分野におい
ては、電線受け用金属導電板にねじ孔と透孔を穿ち、電
線押え導線板を押ねじで押えるようにする一方、電線押
え導電板から透孔を通して裏側へ金属足を伸し、別に設
ける金属製のばね装置で上記の足を介して上記電線押え
導電板を復帰方向に付勢するようにしたものがある(例
えば実開昭59−158279号公報参照)。
しかし、上記構成のものは別にばね装置を作成する
為、別途部品を要し、組立手間も必要となり、コスト高
になる欠点がある。またばね装置を配置する空間を要
し、装置全体が大嵩になる欠点がある。さらにばねを含
めて全体が導電材となる為、電子回路に利用すると静電
容量が増加して実用性に欠ける問題点もある。
(発明が解決しようとする問題点) この発明は上記従来の問題点を除き、締付ねじを緩め
ると押え部材を接続具本体から離間させることができ、
しかもそのようにしたものであっても、押え部材を接続
具本体に対して極めて容易にかつ迅速に組付けることが
でき、しかも導電体材料を少なくし、しかも簡易な構成
にできてコストを低減できると共に装置を小嵩化できる
ようにした接続装置を提供しようとするものである。
(問題点を解決する為の手段) 本願発明は、絶縁材料で形成されているベースの一面
に、給電線の導線を当て付ける為の導電性を有する導線
当付部を備えさせて接続具本体を構成し、その接続具本
体に対しては上記導線当付部に添付けられる導線を押圧
し得るように押え部材を導線当付部に向けての遠近を自
在に付設し、上記押え部材には、押え部材を上記接続具
本体に締付ける為の締付ねじを押え部材を貫通させる状
態に具備させてある接続装置において、 上記接続具本体のベースには一面から他面を貫通する
貫通孔を設けると共に、 上記ベースの他面側にあっては、上記ベースと一体材
料で、そのベースから延出され、かつ先端が自由端で、
板状に形成されたばね片をその先端部が上記貫通孔と対
向するようにベースの他面側に添う状態に形成して、そ
のばね片の自由端がベースに対して遠近移動する方向へ
弾性変形可能にしてあり、 一方、上記押え部材には自体を上記接続具本体に付設
するに先立って位置決め可能に上記貫通孔に嵌挿するよ
うにした突出状の当接片を備えさせ、しかも上記当接片
の突出寸法は、上記接続具本体の導線当付部に上記押え
部材を当接させた状態で当接片の先端が上記ばね片の先
端に接してばね片を押し曲げ、押え部材に対して、押え
部材が後退する方向に付勢力を発生させ得る寸法にした
のである。
(作用) 接続具本体に対して押え部材を組付けるとき、接続具
本体の貫通孔に当接片を嵌挿すると、その当接片によっ
て押え部材が接続具本体に対して位置決めされる。従っ
て、押え部材に貫通させた締付ねじを接続具本体にねじ
孔に容易に螺合させることができる。締付ねじを締める
と当接片がばね片を弾性変形させて押え部材を接続具本
体に締付け、両者間の導線を導線当付部に確実に押圧で
きる。締付ねじを緩めるとばね片が自体の復元力により
当接片を押して押え部材を導線当付部から離間させ、そ
の結果上記導線を両者間から抜き取ることができる。
(実施例) 以下本願の実施例を示す図面について説明する。第
1、2図における符号1はダイポールアンテナの一部を
示し、周知の給電箱Aの一部とそれに取付けたアンテナ
素子Bの一部が示されている。2は上記給電箱A内の後
述の接続装置に接続される給電線として例示する平行フ
ィーダ、3は同じく給電線として例示する同軸ケーブル
で、これらは何れか一方が選択的に接続される。
次に、上記給電箱Aにおいて、4はケースで、第5図
に示すようにケース本体5と蓋体5Aとで構成されてい
る。上記ケース4は絶縁材料例えばABS樹脂等のプラス
チック材料を用いて成形してある。上記ケース本体5に
は補強部5aと上記平行フィーダ2又は同軸ケーブル3挿
入用の挿入孔5bを設けてある。6は平行フィーダ2又は
同軸ケーブル3を接続する為にケース4内の配設してあ
る接続装置、7は変換器で、上記接続装置6とアンテナ
素子Bとの間に接続してある。
次に上記接続装置6は、第1図に示すように上記補強
部5aに固定的に配設してある接続具本体8と、上記接続
具本体8に二本の締付ねじ9によって取付けてある締付
板10と、上記接続具本体に一本の締付ねじ11によって取
付けてある押え部材として例示する押え板12とで構成し
てある。
上記接続具本体8において、21は上記補強部5aから樹
立されているベースで、絶縁材料によってケース本体5
と一体に成形してある。22は上記ベース21の前面21aに
形成してある収容凹部で、上記挿入孔5bの延長線上に位
置されている。23は上記前面21aに設けてあるねじ孔
で、上記締付ねじ9を螺合し得るように上記収容凹部22
を間にして一対設けてある。該ねじ孔23は第4図に示す
ように上記前面21aに対し後から述べるねじ孔30の傾斜
方向と同方向に傾斜した状態に設けてある。24は収容凹
部22の底面に具備されている外部導体当付部で、ベース
21に添付けてある導電性を有するU字形の金属板24Aの
凹面をもって構成されている。上記金属板24Aは自体と
一体に設けた端子板20をベース21の孔24Bに嵌着するこ
とによって保持されている。次に25は上記前面21aに具
備されている導線当付部を示し、二つの芯線当付部26,2
7と一つの中心導体当付部31から成る。芯線当付部26,27
は夫々ベース21に添付けてある導電性を有する平板上の
金属板26A,27Aの上面をもって構成されている。上記二
つの芯線当付部26,27は挿入孔5bの軸線の延長線を中心
にして両側に配置されている。上記金属板26A,27Aも自
体と一体に設けた端子板18,19をベース21の孔28,29に嵌
着することによって保持されている。30は上記前面21a
に設けてあるねじ孔で、上記締付ねじ11の締付位置を構
成し、上記芯線当付部26,27の中心位置を避けて一方の
導線当付部27の近くへ偏在させた位置に設定してある。
このねじ孔30は第5図に明示されるように、自体の軸線
30aが上記挿入孔5bに対する平行フィーダ或いは同軸ケ
ーブルの挿入方向(矢印Cで示す)に向け前傾する状態
に設けてある。中心導体当付部31は上記芯線当付部26,2
7間の中心位置に設けてあり、上記一方の芯線当付部27
を構成する金属板27Aを延長した金属板31Aの上面をもっ
て構成してある。上記中心導体当付部31の金属板31Aと
他方の芯線当付部26の金属板26Aとのすき間G(第2図
参照)は電気的インピーダンスが最良となる大きさに設
定され、図面のものでは4.7mmに設定してある。32はベ
ース21の前面21aにおける上記中心導体当付部31と他方
の芯線当付部26との間において、ベース21をその一面か
ら他面へ貫通する状態に設けてある貫通孔で、辺32aを
有する断面矩形に形成してある。また上記貫通孔32は第
4図、第5図に示すように上記ねじ孔23,30の傾斜方向
と同方向に傾斜した状態に設けてある。33,33は上記前
面21aの両端部に一体に形成してある立上片で、芯線当
付部26,27上に添えられる導線とて例示する平行フィー
ダ2の芯線2a,2aが外側へ移動するのを阻止するように
してある。33Aは一方の立上片33に一体に設けてある回
動阻止片である。
次に、34はベース21の給電添付側とは反対側(他面
側)に配設してあるばね片で、第4図、第5図に示すよ
うに先端部が自由端でかつ基部がベース21に一体に連結
され、その先端部が上記貫通孔32と対向するようにベー
ス21の他面側に添わせて位置されている。上記ばね片34
はベース21と一体に絶縁性を有するプラスチック材料
で、延出上に成形され、自体の自由端がベース21に対し
て遠近移動する方向へ弾性変形可能なばね性を有するよ
うに長細く形成してある。次に、上記締付板10は絶縁性
を有する硬質材料によって形成してあり、実用的には透
明度の良い合成樹脂であるポリカーボネートを用いると
良い。上記締付板10において、36はベース21の前面21a
に当て付ける為の当て面、35,35は一対のねじ挿通孔
で、第4図に示すように当て面36に対し上記ねじ孔23と
同方向に傾斜した状態に形成してある。
次に、上記押え板12は導線当付部に添付けられる導線
を押圧し得るようにしたもので、締付板10と同じ材料に
よって形成されている。上記押え板12において、38は当
て面、40,40は当て面38の両端部に設けてある押え部
で、上記芯線当付部26,27に重合させ得るように形成し
てある。39はねじ挿通孔で、両押え部40,40の中心位置
を避けて一方の押え部40の近くへ偏在した位置に設けて
ある。上記ねじ挿通孔39も第4図に示すように当て面38
に対して上記ねじ孔30の傾斜方向と同方向に傾斜した状
態に形成してある。上記ねじ挿通孔39にそこを貫通する
状態に挿通具備させた締付ねじ11をねじ孔30に螺合させ
ることによって、該押え板12は上記導線当付部に向けて
の遠近を自在になっている。第6図に示される40aは当
て面38の中間部に設けてある中心導体押圧用の押え部
で、上記中心導体当付部31を重合するように形成してあ
る。41は当て面38から突設した当接片で、上記貫通孔32
に嵌挿し得るように貫通孔32の矩形形状に対応させた断
面形状に形成し、その嵌合状態では押え板12の回転が規
制されるようにしてある。上記当接片41の給電線挿入側
の面41aは第2図に示すように片方の芯線2aを他方の芯
線当付部26側へ案内するように給電線挿入方向Cに対し
て斜めになるようにしてある。上記当接片41の突出寸法
L(第3図参照)は、上記接続具本体8の導線当付部25
に上記押え部材12を当接させた状態で第5図の如く当接
片41の先端が上記ばね片34の先端に接してばね片34を押
し曲げ、押え部材12に対して、押え部材12が後退する方
向に付勢力を発生させ得る寸法にしてある。即ち、当接
片41の先端部が第3、4図の如く自然状態のばね片34に
当接したとき押え板12の押え部40と芯線当付部26,27と
の間に芯線2aの太さより大きい間隔(芯線挿入に充分な
大きさの間隔)を生ずる大きさに設定し、締付状態の押
え板12にばね片34の復元力による押上力が作用するよう
にしてある。
次に、上記変換器7は周知のように印刷回路基板によ
って構成されている。即ち、絶縁基板46の一面にU字形
の内側導体(半波長迂回線路で、その電気的な長さは=
=波長)と四角枠形の外側導体(アース導体)を備えさ
せて構成されている。上記内側導体の両端部は上記端子
板18,19に半田付けされると共にアンテナ素子Bにおけ
る給電用端子44にリード線45を介して接続されている。
また外側導体は端子板20に半田付けによって接続してあ
る。
上記構成のものにあっては、製造工場において接続具
本体8に変換器7を組付ける。また接続具本体8のねじ
孔23,23に締付板10のねじ挿通孔35,35に挿通した二本の
締付ねじ9を第4図に示すように途中迄螺合させる一
方、貫通孔32に押え板12の当接片41を嵌合させると共に
ねじ挿通孔39に挿通した締付ねじ11をねじ孔30に途中迄
螺合させ、外部導体当付部24と締付板10との間及び芯線
当付部26,27と押え部40,40との間に夫々所要の間隙をあ
けた状態とし、その状態で出荷される。上記のように押
え板12を接続具本体8に組付ける場合、押え板12の当接
片41を貫通孔32に嵌合させると、接続具本体8に対する
押え板12の回動が阻止されてねじ挿通孔39とねじ孔30が
重合するので、締付ねじ11をねじ孔30に極めて簡単に螺
合させることができる。また、上記のように当接片41を
貫通孔32に嵌合させると当接片41の先端がばね片34に当
接して押え板12に押上力を与えるようにしてあるので、
締付ねじ11をねじ孔30に螺合させるとき従来装置のよう
にベース21と押え板12との間に小さなばねを組付ける必
要がなくなり、その結果押え板12の組付を極めて簡易、
迅速化できる。
次に、第5図に示すように上記接続装置6にめがね形
の平行フィーダ2を接続する場合には、先ず平行フィー
ダ2を挿通孔5bに挿通させた後、その平行フィーダ2の
芯線2a,2aを夫々第2図、第3図に示すように芯線当付
部26,27と押え部40,40との間に挿入し、その状態で締付
ねじ11をドライバーで締めて、第5図に示すように夫々
の芯線2a,2aを芯線当付部26,27に押え部40,40によって
押圧する。上記のように締付ねじ11を締めるとき、押え
板12が締付ねじ11を回転させる方向(第2図において右
回転方向)へ連れ回りしようとするが、その押え板12の
回転は押え板12の端部がベース21に設けた回転阻止片33
Aに当接することによって阻止され、その結果当接片41
に大きな捩り力が作用するのを防止できる。また締付板
10の締付ねじ9,9を第5図に示すようにドライバー50で
締めて平行フィーダ2を外部導体当付部24に締付板10に
よって押圧固定する。この場合、ねじ孔23が前述のよう
に傾斜しているので、上記ベース21のねじ孔23と対向す
る位置に張出片37(図面ではケース蓋の嵌合壁を示す)
があっても締付ねじ9をドライバー50によって斜め方向
から容易に回転操作できる。上記のように二本の芯線2
a,2aを夫々二つの芯線当付部26,27と押え部40,40間に挿
入するとき、片方の芯線2aは第2図に示すように当接片
41の斜めの面41aによって案内されて芯線当付部26と押
え部40間に導かれるので、その挿入は容易である。また
上記のように締付ねじ11を締付けて芯線2a,2aを芯線当
付部26,27に押圧する場合、上記のようにベース21と押
え板12との間に押上用のばねを介在させていないので、
従来のように押上用のばねがベース21と押え板12間に食
い込む事故を無くすことができ、常に芯線2a,2aの押圧
を確実にできて芯線2a,2aの抜け出しを防止できる。
尚上記平行フィーダ2はリボンフィーダであっても、
その接続は前記説明と同様にして行えば良い。
次に、第6図に示すように上記接続装置6に同軸ケー
ブル3を接続する場合には、先ず同軸ケーブル3を挿通
孔5bに挿通させて外部導体3bを外部導体当付部24と締付
板10の当て面36との間に挿入すると共に中心導体3aを中
心導体当付部31と押え板12の押え部40aとの間に挿入す
る。その場合、中心導体当付部31と押え部40aとの間の
空間が挿通孔5bの延長線上に位置されているので、中心
導体3aをまっすぐ挿入することでそこに容易に挿入でき
る。その後締付ねじ9,9をドライバーで締付けて外部導
体3bを外部導体当付部24に押圧固定する。また締付ねじ
11を締付けることによって中心導体3aを中心導体当付部
31に押圧固定する。
第7図は本願は異なる実施例を示すもので、接続具本
体8eのベース21eをケース4eとは別体に形成してある。
そして接続具本体8eは、ケース本体5eの内面に設けた取
付座51に取付ねじ52によって止着したプリント基板47に
他の電子部品48aと同様に取付けてある。その取付手段
は、端子板18e,19e,20eをプリント基板47の挿入孔47a,4
7b,47cに挿入してプリント基板47の銅箔に半田付けする
ようにしてあるが、その取付手段はベース21eをプリン
ト基板47にねじ止する等任意の手段をとることができ
る。尚上記プリント基板47において、46eは絶縁基板、4
2,43は絶縁基板46eの一面に夫々備えた半波長迂回線路
(内側導体)及びアース導体(外側導体)を夫々示す。
なお、機能上前図のものと同一又は均等構成と考えら
れる部分には、前図と同一の符号にアルファベットのe
を付して重複する説明を省略した。(また次図以降のも
のにおいても同様の考えでアルファベットのf、gを順
に付して重複する説明を省略する。) 次に第8図は本願の別の異なる実施例を示すもので、
押え板12fと同様に締付板10fにも後退方向の付勢力を及
ぼすようにしたもので、接続具本体8fのベース21fに貫
通孔55,55を設け、ベース21fの後面側に上記貫通孔55,5
5と対向するばね片56,56をベース21fと一体に設け、締
付板10fには上記貫通孔55,55に嵌合する当接片57,57を
ねじ孔35f,35fと同方向へ一体に突設し、それらの当接
片57,57がばね片56,56に当接して締付板10fが導線当付
部としての外部導体当付部(図示省略)から離れる方向
へ付勢されるようにしてある。
第9図は更に別の実施例を示すもので、同軸ケーブル
専用の接続装置6gを示すものである。ベース21gの前面
には導線当付部として例示する中心導体当付部31gが設
けられ、その中心導体当付部31gの側方におけるベース2
1gに貫通孔32gが設けられ、その貫通孔32gに押え部材と
して例示する押え板12gに設けた当接片41gが嵌合されて
いる。尚当接片41gの面41agは中心導体3agを中心導体当
付部31g側へ案内するように形成してある。
(発明の効果) 以上のように本発明にあっては、ベース21に貫通孔32
を設け、押え部材12には自体を接続具本体8に取付けた
状態で上記貫通孔32に嵌挿するようにした当接片41を突
設してあるので、押え部材12を接続具本体8に取付ける
とき、当接片41を貫通孔32に嵌挿することによって押え
部材12を接続具本体8に対して位置決めでき、その結果
締付ねじ11をベース21に容易に取付けることができる。
またベース21の他面側にばね片34を配設し、貫通孔32
に嵌挿した当接片41の先端部がそのばね片34を押し曲げ
たとき接続具本体8の導線当付部25から押え部材12を後
退させる方向に力を発生させるようにしてあるので、締
付ねじ11を緩めた状態では押え部材12と導線当付部25と
の間に間隙をあけることができ、それにより導線当付部
25と押え部材12との間に導線2a,3aを容易に挿入でき、
給電線2,3の接続作業を簡易、迅速化できる。
また上記のように締付ねじ11を緩めるとばね片34が当
接片41を押して導線当付部25と押え部材12との間に間隙
を生じるようにしたものであっても、そのばね片34はベ
ース21の押え部材側とは反対側に配設してあるので、導
線当付部25と押え部材12との間に挿入した導線2a,3aを
押え部材12によっ導線当付部部25に押圧するとき、導線
当付部25と押え部材12との間にばね片34が食い込む事故
は全く無く、導線2a,3aの押圧を確実化できる。
また上記のように押え部材12を導線当付部25から離間
させる為のばね片34を備えるものであっても、そのばね
片34はベース21の他面側においてベース21と一体材でも
って、ベース21から延出状に成形してあり、しかも板状
のばね片34は、ベース21の他面に添わせる状態でベース
21から延出させたものであるから、 第1に、従来品のような、ばね片34を付加する為の特
別に手段が不用となり、コストが安くなり、 第2に、ばね片34はベース21の他面に添わせたので、
ベース21の他面側が狭くても板状のばね片34の配置が可
能であって、スペースを要しない利点がある。このこと
は装置の小型化を可能にする効果がある。
第3に、ばね片34は絶縁材で形成されるので、ばね片
34を備えるものであっても、電子回路の帯電容量を増加
させる危険のない優れた効果もある。
【図面の簡単な説明】
図面は本願の実施例を示すもので、第1図は接続装置の
分解斜視図、第2図は平行フィーダを挿入した状態を示
す正面図、第3図はIII−III線断面図、第4図は平行フ
ィーダを接続する前の状態を示すIV−IV線断面図、第5
図は平行フィーダを接続した状態を示す断面図、第6図
は同軸ケーブルを接続した状態を示す正面図、第7図は
プリント基板に配設した異なる実施例を示す斜視図、第
8図は別の異なる実施例を示す分解斜視図、第9図は同
軸ケーブル専用のものに実施した別の異なる実施例を示
す平面図。 2……平行フィーダ(給電線)、2a……芯線(導線)、
3……同軸ケーブル(給電線)、3a……中心導体(導
線)、6……接続装置、8……接続具本体、11……締付
ねじ、12……押え板(押え部材)、21……ベース、25…
…導線当付部、32……貫通孔、34……ばね片、41……当
接片。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】絶縁材料で形成されているベースの一面
    に、給電線の導線を当て付ける為の導電性を有する導線
    当付部を備えさせて接続具本体を構成し、その接続具本
    体に対しては上記導線当付部に添付けられる導線を押圧
    し得るように押え部材を導線当付部に向けての遠近を自
    在に付設し、上記押え部材には、押え部材を上記接続具
    本体に締付ける為の締付ねじを押え部材を貫通させる状
    態に具備させてある接続装置において、 上記接続具本体のベースには一面から他面を貫通する貫
    通孔を設けると共に、 上記ベースの他面側にあっては、上記ベースと一体材料
    で、そのベースから延出され、かつ先端が自由端で、板
    状に形成されたばね片をその先端部が上記貫通孔と対向
    するようにベースの他面側に添う状態に形成して、その
    ばね片の自由端がベースに対して遠近移動する方向へ弾
    性変形可能にしてあり、 一方、上記押え部材には自体を上記接続具本体に付設す
    るに先立って位置決め可能に上記貫通孔に嵌挿するよう
    にした突出状の当接片を備えさせ、しかも上記当接片の
    突出寸法は、上記接続具本体の導線当付部に上記押え部
    材を当接させた状態で当接片の先端が上記ばね片の先端
    に接してばね片を押し曲げ、押え部材に対して、押え部
    材が後退する方向に付勢力を発生させ得る寸法にしてあ
    ることを特徴とする接続装置。
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