JP2619364B2 - 弾性表面波フイルタ - Google Patents
弾性表面波フイルタInfo
- Publication number
- JP2619364B2 JP2619364B2 JP61156027A JP15602786A JP2619364B2 JP 2619364 B2 JP2619364 B2 JP 2619364B2 JP 61156027 A JP61156027 A JP 61156027A JP 15602786 A JP15602786 A JP 15602786A JP 2619364 B2 JP2619364 B2 JP 2619364B2
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- Japan
- Prior art keywords
- electrode
- surface acoustic
- acoustic wave
- meander
- intersection
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- Surface Acoustic Wave Elements And Circuit Networks Thereof (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、スプリット形すだれ状電極群からなり、か
つ、電極配線に立体交差の無いミアンダ電極を有する一
方向性トランスジューサを備えた、低損失化に好適な弾
性表面波フィルタの構造に関する。
つ、電極配線に立体交差の無いミアンダ電極を有する一
方向性トランスジューサを備えた、低損失化に好適な弾
性表面波フィルタの構造に関する。
従来、一方向性トランスジューサを備えた弾性表面波
フィルタは、特開昭51−138362号公報に開示されている
様に、第１のすだれ状電極群を形成する第１電極と共通
ミアンダ電極、第２のすだれ状電極群を形成する第２電
極と共通ミアンダ電極それぞれの間をｎ±1/4波長とし
（ｎは任意の整数）、更に第1,第２電極群間に90度移相
器を接続して電気的な位相差を与え、一方向のみに弾性
表面波を伝搬させるようにしたトランスジューサを用い
て、双方向に表面波が励振されるために生ずる変換損失
（3dB）を改善していた。
フィルタは、特開昭51−138362号公報に開示されている
様に、第１のすだれ状電極群を形成する第１電極と共通
ミアンダ電極、第２のすだれ状電極群を形成する第２電
極と共通ミアンダ電極それぞれの間をｎ±1/4波長とし
（ｎは任意の整数）、更に第1,第２電極群間に90度移相
器を接続して電気的な位相差を与え、一方向のみに弾性
表面波を伝搬させるようにしたトランスジューサを用い
て、双方向に表面波が励振されるために生ずる変換損失
（3dB）を改善していた。
しかし、上記従来の技術は、第２図に示すように、第
１電極６と共通ミアンダ電極８による第１電極群の励振
源である交差部分17と、第２電極７と共通ミアンダ電極
８による第２電極群の励振源である交差部分18が、同一
伝搬路上に存在しないため、不要交差部分19,20により
一方向性の条件を外れて双方向に伝搬する表面波が発生
し、損失が増加するという問題があった。
１電極６と共通ミアンダ電極８による第１電極群の励振
源である交差部分17と、第２電極７と共通ミアンダ電極
８による第２電極群の励振源である交差部分18が、同一
伝搬路上に存在しないため、不要交差部分19,20により
一方向性の条件を外れて双方向に伝搬する表面波が発生
し、損失が増加するという問題があった。
本発明は上記従来の一方向性トランスジューサを用い
た弾性表面波フィルタの問題点を解決し、低損失にした
弾性表面波フィルタを提供することを目的とする。
た弾性表面波フィルタの問題点を解決し、低損失にした
弾性表面波フィルタを提供することを目的とする。
上記問題点を解決するために本発明においては、第１
のスプリット形すだれ状電極群と電極配線に立体交差の
無い共通ミアンダ電極との電極指交差部分と、第２のス
プリット形すだれ状電極群と電極配線に立体交差の無い
共通ミアンダ電極との電極指交差部分との長さが、一方
向性トランスジューサ内で一定であるように構成した。
のスプリット形すだれ状電極群と電極配線に立体交差の
無い共通ミアンダ電極との電極指交差部分と、第２のス
プリット形すだれ状電極群と電極配線に立体交差の無い
共通ミアンダ電極との電極指交差部分との長さが、一方
向性トランスジューサ内で一定であるように構成した。
但し、すだれ状電極群と共通ミアンダ電極との電極指
交差部分は、所望の帯域内周波数における波長をλ０と
して、隣接対向する電極指の間隔を、スプリット形電極
指の場合ほぼλ0/8以内に設定してある。
交差部分は、所望の帯域内周波数における波長をλ０と
して、隣接対向する電極指の間隔を、スプリット形電極
指の場合ほぼλ0/8以内に設定してある。
また、交差幅重み付け電極のように、電極指交差部分
の長さ（即ち交差幅）を徐々に変化させる場合は、この
緩やかな変化から外れた孤立突出部分がなければ良い。
スプリット形電極指の場合、本発明を適用する際は、２
本１組の電極指の長さを上記原則に従って変化させる。
の長さ（即ち交差幅）を徐々に変化させる場合は、この
緩やかな変化から外れた孤立突出部分がなければ良い。
スプリット形電極指の場合、本発明を適用する際は、２
本１組の電極指の長さを上記原則に従って変化させる。
第１電極と共通ミアンダ電極により形成される交差部
分と、第２電極と共通ミアンダ電極により形成される交
差部分との長さが、一方向性トランスジューサ内で一定
であれば、第１すだれ状電極と第２すだれ状電極で発生
する弾性表面波は、すべて相互作用を起こし、一方向に
弾性表面波を発生させることが出来る。
分と、第２電極と共通ミアンダ電極により形成される交
差部分との長さが、一方向性トランスジューサ内で一定
であれば、第１すだれ状電極と第２すだれ状電極で発生
する弾性表面波は、すべて相互作用を起こし、一方向に
弾性表面波を発生させることが出来る。
また、スプリット電極の場合、順方向で見た励振源が
略v/2f0（f0:ピッチによって決まる中心周波数、v:実効
表面波速度）の間隔で並び、励振源の抜けを無くするこ
とは、上記第1,第２すだれ状電極間のミアンダ電極の本
数を１本と３本の繰り返しで形成することにより実現で
きる。この電極では、１本のミアンダ電極からなる部分
は、電極幅がλ0/8程度であるため、電極を細めても効
果が少ない。そこで１本のミアンダ電極に近い第1,第２
電極を短くし、ミアンダ電極３本の部分では逆にミアン
ダ電極側を短くすることにより、交差部分を同一伝搬路
上に設けることができる。
略v/2f0（f0:ピッチによって決まる中心周波数、v:実効
表面波速度）の間隔で並び、励振源の抜けを無くするこ
とは、上記第1,第２すだれ状電極間のミアンダ電極の本
数を１本と３本の繰り返しで形成することにより実現で
きる。この電極では、１本のミアンダ電極からなる部分
は、電極幅がλ0/8程度であるため、電極を細めても効
果が少ない。そこで１本のミアンダ電極に近い第1,第２
電極を短くし、ミアンダ電極３本の部分では逆にミアン
ダ電極側を短くすることにより、交差部分を同一伝搬路
上に設けることができる。
〔実施例〕 第１図は本発明の第１実施例図である。圧電性基板４
としてLiNbO3基板を用い、スプリット形として第１電極
（１−1,1−２）第２電極（２−1,2−２）共通ミアンダ
電極（３−1,3−２）を形成し、一方向性の条件を満足
する90度移相器（５−1,5−２）を接続し、正規型の一
方向性トランスジューサを形成する。交差幅Ｗ＝1000μ
ｍとした。尚、交差幅とは電極交差部分の長さを云う。
共通ミアンダ電極指が１本の個所（15a〜15e）と其の両
隣の電極の電極指の交差幅、及び、共通ミアンダ電極指
が３本の個所（1a〜16c）と其の両隣の電極の電極指の
交差幅が同一伝搬路上に来るように、共通ミアンダ電極
指が１本の個所では其の両隣のスプリット電極の電極指
のうちの１本を途中で削除し、もう１本の電極指に接続
する。共通ミアンダ電極指が３本の個所では、共通ミア
ンダ電極を第1,第２電極側で夫々２本ずつ途中で削除す
る。本実施例は、正規型のスプリット形一方向性トラン
スジューサを用いた弾性表面波フィルタで、同一伝搬路
上に交差部分があるので双方向伝搬による変換損失が改
善できる。尚、第１図は入出力の二つの電極を示したも
のである。
としてLiNbO3基板を用い、スプリット形として第１電極
（１−1,1−２）第２電極（２−1,2−２）共通ミアンダ
電極（３−1,3−２）を形成し、一方向性の条件を満足
する90度移相器（５−1,5−２）を接続し、正規型の一
方向性トランスジューサを形成する。交差幅Ｗ＝1000μ
ｍとした。尚、交差幅とは電極交差部分の長さを云う。
共通ミアンダ電極指が１本の個所（15a〜15e）と其の両
隣の電極の電極指の交差幅、及び、共通ミアンダ電極指
が３本の個所（1a〜16c）と其の両隣の電極の電極指の
交差幅が同一伝搬路上に来るように、共通ミアンダ電極
指が１本の個所では其の両隣のスプリット電極の電極指
のうちの１本を途中で削除し、もう１本の電極指に接続
する。共通ミアンダ電極指が３本の個所では、共通ミア
ンダ電極を第1,第２電極側で夫々２本ずつ途中で削除す
る。本実施例は、正規型のスプリット形一方向性トラン
スジューサを用いた弾性表面波フィルタで、同一伝搬路
上に交差部分があるので双方向伝搬による変換損失が改
善できる。尚、第１図は入出力の二つの電極を示したも
のである。
第３図は本発明の第２実施例を示す。本図は入出力電
極のうちの何れか一方を示し、圧電性基板の上に電極指
をスプリット形にした第１電極９、第２電極10、共通ミ
アンダ電極11が配設してあり、且つ交差幅方向に重み付
けしてある。交差幅方向に重み付けしたトランスジュー
サは第１実施例と同様に第１電極、第２電極、共通ミア
ンダ電極の形状を変えている。この第２実施例の如くす
れば、交差幅方向に重み付けした場合でも、前述した不
要交差部での双方向伝搬による変換損失を改善できる。
極のうちの何れか一方を示し、圧電性基板の上に電極指
をスプリット形にした第１電極９、第２電極10、共通ミ
アンダ電極11が配設してあり、且つ交差幅方向に重み付
けしてある。交差幅方向に重み付けしたトランスジュー
サは第１実施例と同様に第１電極、第２電極、共通ミア
ンダ電極の形状を変えている。この第２実施例の如くす
れば、交差幅方向に重み付けした場合でも、前述した不
要交差部での双方向伝搬による変換損失を改善できる。
第４図は本発明の第３実施例を示す。本図は入出力電
極のうち何れか一方を示しており、圧電性基板の上に夫
々電極指をスプリット形にした第１電極12、第２電極1
3、共通ミアンダ電極14が配設してあり、且つ、交差幅
方向に重み付けをしてある。共通ミアンダ電極の電極指
が３本の個所の電極指のうち、外側の２本の電極指が両
側の電極の電極指と上下対になるように接続した。本実
施例によれば、交差幅方向に重み付けした場合でも、そ
れ以外の交差幅による双方向伝搬損失が改善できると共
に、弾性表面波伝搬方向での共通ミアンダ電極の一部が
省略されている個所が多く、交差幅方向で電極のメタラ
イズされた個所と、されていない個所の比が略一様とな
るため、弾性表面波の位相も略一様となり、特性の劣化
が少ない。
極のうち何れか一方を示しており、圧電性基板の上に夫
々電極指をスプリット形にした第１電極12、第２電極1
3、共通ミアンダ電極14が配設してあり、且つ、交差幅
方向に重み付けをしてある。共通ミアンダ電極の電極指
が３本の個所の電極指のうち、外側の２本の電極指が両
側の電極の電極指と上下対になるように接続した。本実
施例によれば、交差幅方向に重み付けした場合でも、そ
れ以外の交差幅による双方向伝搬損失が改善できると共
に、弾性表面波伝搬方向での共通ミアンダ電極の一部が
省略されている個所が多く、交差幅方向で電極のメタラ
イズされた個所と、されていない個所の比が略一様とな
るため、弾性表面波の位相も略一様となり、特性の劣化
が少ない。
以上説明したように本発明によれば、電極指の不要交
差部分における双方向伝搬損失を除去した一方向性トラ
ンスジューサを用いることにより低損失化した弾性表面
波フィルタが得られる。
差部分における双方向伝搬損失を除去した一方向性トラ
ンスジューサを用いることにより低損失化した弾性表面
波フィルタが得られる。
第１図は本発明第１実施例の模式図、第２図は従来の一
方向性トランスジューサの模式図、第３図は本発明第２
実施例の一方向性トランスジューサの模式図、第４図は
本発明第３実施例の一方向性トランスジューサの模式図
である。 １−1,1−2,6,9,12……第１電極 ２−1,2−2,7,10,13……第２電極 ３−1,3−2,8,11,14……共通ミアンダ電極 ４……圧電性基板 ５−1,5−２……移相器 15a〜15e……共通ミアンダ電極の１本の個所 16a〜16c……共通ミアンダ電極の３本の個所 17……第１電極群交差部 18……第２電極群交差部 19……第１電極群不要交差部 20……第２電極群不要交差部。
方向性トランスジューサの模式図、第３図は本発明第２
実施例の一方向性トランスジューサの模式図、第４図は
本発明第３実施例の一方向性トランスジューサの模式図
である。 １−1,1−2,6,9,12……第１電極 ２−1,2−2,7,10,13……第２電極 ３−1,3−2,8,11,14……共通ミアンダ電極 ４……圧電性基板 ５−1,5−２……移相器 15a〜15e……共通ミアンダ電極の１本の個所 16a〜16c……共通ミアンダ電極の３本の個所 17……第１電極群交差部 18……第２電極群交差部 19……第１電極群不要交差部 20……第２電極群不要交差部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤田 勇次 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株式会社日立製作所家電研究所内 (72)発明者 山田 純 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株式会社日立製作所家電研究所内 (56)参考文献 特開 昭58−59614（ＪＰ，Ａ) 実開 昭56−157830（ＪＰ，Ｕ)
Claims (1)
- 【請求項１】圧電体を含む弾性表面波基板上に第１と第
２のスプリット形すだれ状電極群を設け、これらのすだ
れ状電極群に、電気位相差のある信号を与えて、弾性表
面波エネルギーが一方向へ逆方向よりも多く伝搬するよ
うにし、 かつ、電極配線に立体交差の無いミアンダ電極を有する
一方向性トランスジューサを用いた弾性表面波フィルタ
において、 所望の帯域内周波数における波長をλ０として、上記第
１、第２のスプリット形すだれ状電極群の電極指と隣接
対向する共通ミアンダ電極との間隔が、略λ0/8以内に
設定され、かつ前記電極指交差部分の長さが、前記一方
向性トランスジューサ内で一定であり、かつ、前記電極
指交差部分の各中央位置が、弾性表面波エネルギー伝搬
方向に沿って、直線上に配置されることを特徴とする弾
性表面波フィルタ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP61156027A JP2619364B2 (ja) | 1986-07-04 | 1986-07-04 | 弾性表面波フイルタ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP61156027A JP2619364B2 (ja) | 1986-07-04 | 1986-07-04 | 弾性表面波フイルタ |
Related Child Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7500295A Division JPH07263994A (ja) | 1995-03-31 | 1995-03-31 | 弾性表面波フィルタ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6313510A JPS6313510A (ja) | 1988-01-20 |
| JP2619364B2 true JP2619364B2 (ja) | 1997-06-11 |
Family
ID=15618709
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP61156027A Expired - Lifetime JP2619364B2 (ja) | 1986-07-04 | 1986-07-04 | 弾性表面波フイルタ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2619364B2 (ja) |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS56157830A (en) * | 1980-05-08 | 1981-12-05 | Toshiba Corp | Laser machining apparatus |
| JPS5859611A (ja) * | 1981-10-05 | 1983-04-08 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | デイジタル式音声効果装置 |
-
1986
- 1986-07-04 JP JP61156027A patent/JP2619364B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6313510A (ja) | 1988-01-20 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| EXPY | Cancellation because of completion of term |