JP2618861B2

JP2618861B2 - 対物レンズ駆動装置

Info

Publication number: JP2618861B2
Application number: JP61129902A
Authority: JP
Inventors: 尚之江草; 昭橋本
Original assignee: Mitsubishi Electric Corp
Current assignee: Mitsubishi Electric Corp
Priority date: 1986-06-04
Filing date: 1986-06-04
Publication date: 1997-06-11
Anticipated expiration: 2012-06-11
Also published as: JPS62285241A

Description

【発明の詳細な説明】［産業上の利用分野］この発明は対物レンズ駆動装置、特に、光学式ディス
クの情報記録面に集光される光スポットのトラックずれ
及び焦点ずれを制御するようにした再生装置又は記録再
生装置の対物レンズ駆動装置に関するものである。

［従来の技術］第５図乃至第９図は従来の対物レンズ駆動装置を示す
図であり、第５図は平面図、第６図は第５図VI−VI線に
沿う断面図、第７図は分解斜視図、第８図及び第９図は
動作状態を説明するための部分断面図である。

第５図乃至第９図において、（１）は対物レンズ、
（２）はカウンターウェイト、（３）は可動軸受け（3
a）を有し前記対物レンズ（１）及びカウンターウェイ
ト（２）を保持するレンズホルダ、（４）は支軸であ
り、この支軸（４）には回転方向に回動自在かつ軸方向
に摺動自在に前記可動軸受け（3a）が嵌着される。

（５）はレンズホルダ（３）を保持する支持ゴム、
（６）は焦点制御用永久磁石、（7a），（7b）はトラッ
ク制御用永久磁石、（８）は支軸（４）と焦点制御用永
久磁石（６）の保持合せを兼ねたヨーク、（９）は焦点
制御用コイル、（10a），（10b）はトラック制御用コイ
ル、（11a），（11b）はトラック制御用永久磁石（7
a），（7b）の保持合せを兼ねたヨークであり、これら
符号（６）〜（11a），（11b）の各部材によって、上記
レンズホルダ（３）を回転、かつ、軸線方向に駆動する
駆動装置を構成している。（12）は支持ゴムを固定する
支持ゴム固定ピン、（13）は支持ゴム固定ピンを立設し
て保持する固定台である。

上記構成の対物レンズ駆動装置では、支軸（４）に筒
状の可動軸受け（3a）が嵌着されているので、レンズホ
ルダ（３）は支軸（４）の軸線方向、すなわち、第６図
の矢印Ａの方向に摺動自在に支持されるとともに、第５
図の矢印Ｂの方向に、支軸（４）を中心に回動自在に保
持される。

ここで、焦点制御用コイル（９）に所望の電流を流す
ことにより、レンズホルダ（３）を矢印Ａ方向に移動さ
せて焦点制御を行うことができ、また、支軸（４）より
所定距離離れた位置に対物レンズ（１）をレンズホルダ
（３）に対して固定しているので、トラック制御用コイ
ル（10a），（10b）に所望の電流を流し、対物レンズ
（１）を矢印Ｂ方向に回動させてトラック制御を行うこ
とができる。

［発明が解決しようとする問題点］従来の対物レンズ駆動装置は以上のように構成されて
おり、支持ゴム（５）は第５図乃至第９図に示すよう
に、レンズホルダ側では回動の中心線上から偏心した位
置に固定されていた。このため、第８図に示すように、
矢印Ｃの方向に摺動するとき、可動軸受け（3a）は、支
軸（４）に対して、同図中Ｘ部とＹ部で接触した状態で
摺動する。また、第９図に示すように、矢印Ｄの方向に
摺動するときは、同図中Ｘ′部とＹ′部で接触した状態
で摺動する。

これは、支軸（４）と軸受け部（3a）の間に、摩擦及
びギャップがあるためで、このギャップは対物レンズ駆
動装置の特性に大きな影響を与える要因となっている。
従って第８図、第９図のように、軸受け部端面で接触し
た状態で摺動することは、この対物レンズ駆動装置の駆
動性に弊害を及ぼすと同時に、ディスクに対して対物レ
ンズ（１）が傾きを持つために、コマ収差の増大等の原
因となるなどの問題点があった。

この発明は、上記のような問題点を解消するためにな
されたもので、駆動性の良い対物レンズ駆動装置を得る
ことを目的とする。

［問題点を解決するための手段］本発明に係る対物レンズ駆動装置は、対物レンズを保
持するレンズホルダと、前記レンズホルダを弾性的に支
持する弾性支持部材と、前記レンズホルダに取り付けら
れ前記対物レンズを固定台に取り付けられた支軸の方向
及び前記支軸を中心として回転する方向に駆動する駆動
装置とを備えた対物レンズ駆動装置において、前記弾性
支持部材は、前記レンズホルダと独立して前記固定台に
立設された固定ピンに１点支持され、前記支軸の軸線上
にある前記レンズホルダの重心を、前記支軸の軸線と直
交する同一直線上にあり、かつ前記支軸から等距離離れ
た異なる２点で前記対物レンズを囲まないように支持
し、前記固定ピンと前記２点とで３点支持されている片
側弾性支持部材であることを特徴とする。

［作用］上記のように構成したので、可動軸受けは、支軸に対
して、軸受け部端面で接触摺動することが繰り返される
ことがなくなり、軸受け部と支軸の摩擦及びギャップに
よる弊害が少なく、駆動性が向上する。

［実施例］以下、この発明の一実施例について図面を用いて説明
する。第１図はこの発明による対物レンズ駆動装置の第
２図II−II線に沿う縦断面図、第２図はその平面図、第
３図はその側面図、第４図はその分解斜視図であり、前
記第５図乃至第９図と同一符号を付したものは、同一又
は相当する部材を示している。

第１図乃至第４図において、対物レンズ（１）とカウ
ンターウェイト（２）を装着したレンズホルダ（３）
は、弾性支持部材である支持ゴム（５）によって弾性的
に支持され固定台（13）に立設された支持ゴム固定ピン
（12）に保持されている。また、上記レンズホルダ
（３）には、焦点制御用コイル（９）とトラック制御用
コイル（10a），（10b）が取り付けられている。

レンズホルダ（３）の中央部に固定して設けられた焦
点制御用コイル（９）は、固定側に設けられた焦点制御
用永久磁石（６）と焦点制御用ヨーク（８）によって形
成される磁路中に配置されており、この焦点制御用コイ
ル（９）に所望の電流を印加することにより、対物レン
ズ（１）を矢印Ａ方向に移動させることができる。

また、レンズホルダ（３）の両側対称位置に固定して
設けられたトラック制御用コイル（10a），（10b）は、
固定側に設けられたトラック制御用永久磁石（7a），
（7b）、トラック制御用ヨーク（11a），（11b）により
形成される磁路中に配置されており、このトラック制御
用コイル（10a），（10b）に所望の電流を印加すること
により、対物レンズ（１）を矢印Ｂ方向に回動させるこ
とができる。

ここで、レンズホルダ（３）の重心は、支軸（４）の
軸線O₁上にある。また、支持ゴム（５）は、レンズホル
ダ（３）側では、軸線O₁上にあるレンズホルダ（３）の
重心を、軸線O₁と直交する直線O₂上にあり、かつ支軸
（４）から等距離離れた異なる２点で対物レンズ（１）
を囲まないように支持され、一方、支持ゴム固定ピン
（12）側では、軸線O₁を含み、かつ直線O₂と直交する平
面内で１点支持される。支持ゴム（５）は、支持ゴム固
定ピン（12）と前述した２点とで３点支持されている片
側ダンパーとして作用する。

なお、第４図に示した直線O₂は、レンズホルダ（３）
の短径方向と一致しているが、必ずしもそのようにする
必要はなく、軸線O₁と直交する同一直線上（360度方
向）にあり、かつ支軸（４）から等距離離れた異なる２
点でレンズホルダ（３）を支持さえすればよい。この直
線O₂上以外で支持するときには、そのレンズホルダ
（３）の支持位置に応じて支持ゴム固定ピン（12）の固
定台（13）への固定位置を、更には支持ゴム（５）の形
状等を適宜調整することが望ましい。

［発明の効果］以上のように、本発明によれば、弾性支持部材を、支
軸の軸線上にあるレンズホルダの重心を支軸の軸線と直
交する同一直線上にありかつ支軸から等距離離れた異な
る２点と、レンズホルダと独立して固定台に立設された
固定ピンの１点との３点で支持し、更に対物レンズを囲
まないようにした片側弾性支持部材として構成したの
で、摺動時において、支軸と軸受けの摩擦及びギャップ
による軸受け端面の極部的接触を緩和することができ、
駆動性の良い対物レンズ駆動装置が得られる効果があ
る。

また、別個に固定台に立設した固定ピン上の１点と支
軸から等距離離れた異なる２点とは、ある程度離れた位
置にあるので、弾性支持部材は、弾性部材としての機能
を十分に発揮させることができレンズホルダを安定した
状態で駆動させることが可能となる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施例による対物レンズ駆動装置
を示す縦断面図、第２図はその平面図、第３図はその側
面図、第４図はその分解斜視図、第５図は従来の対物レ
ンズ駆動装置の平面図、第６図は第５図VI−VI線に沿う
縦断面図、第７図はその分解斜視図、第８図及び第９図
は動作状態を説明するための部分断面図である。図において、（１）は対物レンズ、（３）はレンズホル
ダ、（４）は支軸、（５）は支持ゴム、（６）は焦点制
御用永久磁石、（7a），（7b）はトラック制御用永久磁
石、（８）は焦点制御用ヨーク、（９）は焦点制御用コ
イル、（10a），（10b）はトラック制御用コイル、（11
a），（11b）はトラック制御用ヨーク、（12）は支持ゴ
ム固定ピン、（13）は固定台、O₁は支軸の軸線、O₂は軸
線O₁と直交する直線である。なお、図中、同一符号は同一、又は相当部分を示す。

Claims

(57)【特許請求の範囲】

【請求項１】対物レンズを保持するレンズホルダと、前
記レンズホルダを弾性的に支持する弾性支持部材と、前
記レンズホルダに取り付けられ前記対物レンズを固定台
に取り付けられた支軸の方向及び前記支軸を中心として
回転する方向に駆動する駆動装置とを備えた対物レンズ
駆動装置において、前記弾性支持部材は、前記レンズホルダと独立して前記固定台に立設された固
定ピンに１点支持され、前記支軸の軸線上にある前記レンズホルダの重心を、前
記支軸の軸線と直交する同一直線上にあり、かつ前記支
軸から等距離離れた異なる２点で前記対物レンズを囲ま
ないように支持し、前記固定ピンと前記２点とで３点支持されている片側弾
性支持部材であることを特徴とする対物レンズ装置。