JP2618611B2 - シールド掘進機 - Google Patents

シールド掘進機

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JP2618611B2
JP2618611B2 JP3705295A JP3705295A JP2618611B2 JP 2618611 B2 JP2618611 B2 JP 2618611B2 JP 3705295 A JP3705295 A JP 3705295A JP 3705295 A JP3705295 A JP 3705295A JP 2618611 B2 JP2618611 B2 JP 2618611B2
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晃次 星野
哲 岩本
斉 澤田
五十一 久保田
清 土屋
文哉 高野
均 高橋
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Maeda Corp
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Maeda Corp
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  • Excavating Of Shafts Or Tunnels (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、地中でトンネルを連通
させるのに使用されるシールド掘進機に係わり、特に、
地中ドッキングを凍結工法によることなく短期間に安
全、かつ安価に行うのに好適なシールド掘進機に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、回転カッタを備えたシールド掘進
機同士を地中ドッキング、すなわち地中接合させようと
する場合、各シールド掘進機の前面には図9に示すよう
に、回転カッタ6,7の掘削ビット8,9が設けられて
いるため、回転カッタ6,7の前面同士が接触する位置
まで各シールド掘進機1A,1Bを接近させることはで
きず、このため該回転カッタ6,7間の未掘削部となる
距離lは、大口径シールド掘進機では約1mになる場合
がある。そして、この回転カッタ6,7間の未掘削部と
なる距離lは、各シールド掘進機1A,1Bの計画路線
からのずれや、機体の傾きの違い等によりさらに開くこ
ともある。
【0003】ところで、前記シールド掘進機同士の地中
接合に際して、従来は上記未掘削部となる距離l間の周
辺地山を支えるものは何もなく、そのため、地山の崩壊
を防止して施工の安全性を確保するために、事前に地中
接合部近傍の地盤強化を必要とする範囲に対して、凍結
工法による地山安定処理を施工するのが一般的であっ
た。
【0004】上記凍結工法を用いた地中接合工事は、図
9中に斜線で示す地中接合部近傍の地盤強化を必要とす
る範囲70に対して、シールド掘進機1A,1B内から
のボーリングにより所定間隔に凍結管を埋設し、この凍
結管を通して冷却したブライン(不凍液)を循環させる
ことにより、該各凍結管の周囲の地山を土中間隙水の氷
結温度まで冷却して地山を凍結させる。そして、地中に
埋設した測温管により地中温度の測定を入念に行い、地
山の凍結範囲が拡大して周辺地山の安定が確保されたこ
とを確認した後、各シールド掘進機1A,1Bの回転カ
ッタ6,7および隔壁20,21の解体と未掘削部の開
削とを行い、トンネル坑内を連通させる工事である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記凍結工法を用いた
従来のトンネルの連通工事は、測温による地山凍結状態
の確認が可能で、高い信頼性が得られてはいるものの、
凍結工法の施工には大がかりな設備と、通常、数か月の
日数とを要し、工期が長く費用がかさむ問題点を有して
いた。
【0006】このため、上記凍結工法を用いることなく
地中接合部近傍の地下水や湧水等を止水して切羽の安定
と周辺地山の崩壊を防止し、安全、かつ安価に地中接合
工事を行うことができるシールド掘進機の出現が待望さ
れていた。
【0007】本発明は、上記従来技術の問題点に鑑み、
凍結工法によらず、より短期間に安全、かつ安価に、ト
ンネルを連通させる地中ドッキングを行うことができる
シールド掘進機を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のシールド掘進機は、掘進方向前面に掘削具
を装着した回転カッタを有する筒状のシールドハルと、
該シールドハルの外周部に摺動自在に嵌合装着され切羽
側先端を前記回転カッタより前方まで移動可能なスライ
ドシェルと、該スライドシェルの内周に固着され、スラ
イドシェルの移動時にその力を伝えてスライドシェルと
ともに移動するブラケットと、該ブラケットの移動範囲
に対応してシールドハルを切り欠き、該切欠き部に前記
ブラケットを収納するとともに地山とトンネル坑内とを
隔離可能に形成した凹状のボックス構造部と、前記スラ
イドシェルを前記ブラケットを介してシールドハルの長
手方向に前後進させる移動手段とを備える構成にしたも
のである。
【0009】そして、前記スライドシェルのテール側
に、該スライドシェルが前進した際、前記シールドハル
に形成した切り欠き部を覆うテールプレートを設ける構
成にするとよい。
【0010】また、前記スライドシェルと嵌合したシー
ルドハル外周の切羽側端部およびテール側端部に、スラ
イドシェルに接するシールを装着する構成にすることが
好ましい。
【0011】
【作用】上記構成としたことにより、地中接合部近傍ま
での通常掘進時には、スライドシェル外周部を回転カッ
タに装着されている外周部掘削ビットにより掘削し、シ
ールド掘進機を地中接合の所定位置に停止させた後は、
外周部掘削ビットをスライドシェルの摺動範囲から退避
させることが可能になり、スライドシェルの前進時に、
該スライドシェルと外周部掘削ビットとの干渉を一切な
くすことができ、シールドハルの外周部の一部として構
成されているスライドシェルを、回転カッタの外周部を
越えてその前方切羽側へ突き出すことができる。
【0012】スライドシェルの突き出しにより、該スラ
イドシェルを介してシールドハルの外部と機内とを遮断
するため、地中接合部周辺の土砂や地下水の機内への侵
入および地山の崩壊を防止し、安全、かつ安価に、トン
ネルを連通させる地中ドッキングを行うことができる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の第1の実施例を図1〜図6を
参照して説明する。図1は泥水加圧式を例にしたシール
ド掘進機の縦断面図、図2は図1のA−A断面図、図3
は図2中のエレクタローラブラケットの拡大図で、
(a)は正面図、(b)は側面図、図4は図1のB−B
断面図、図5は図1のC矢視図、図6は図1のD矢視図
である。
【0014】本実施例は、泥水加圧式のシールド掘進機
を例にして説明するが、シールド方式は土圧式でも泥土
加圧式でもよい。また、カッタ支持方式がセンタシャフ
ト方式となっているが、周辺支持や中間支持でもよく、
さらに、回転カッタが面板付となっているが、面板のな
いもの、あるいはスポーク形式の回転カッタであっても
よい。
【0015】図1において、2はシールドハル、4は外
径がシールドハル2のテール部の外径寸法と同じに形成
されている円筒形状のスライドシェル、5はシールドハ
ル2のテール部と段差を設けて該テール部と一体に形成
されたシールドハル2の前部を形成するガイドで、該ガ
イド5の外周はスライドシェル4の内周と嵌合してスラ
イドシェル4が軸方向に摺動する際の案内となる。6は
回転カッタ、10は外周部掘削ビット、12は外周部掘
削ビット10用のジャッキ、14はオーバカッタ、16
はオーバカッタ14用のジャッキ、18はカッタチャン
バ、20は隔壁(バルクヘッド)、22はセンタシャフ
ト、24はアジテータ、26はスライドシェル4に取り
付けられたテールプレート、27はシールドハル2に後
続するセグメントである。
【0016】本実施例は次のように構成されている。シ
ールド掘進機の前面に装着されている回転カッタ6はセ
ンタシャフト22で支持され、隔壁20の機内側に装着
されたカッタ駆動モータ29により回転駆動される。回
転カッタ6と隔壁20の間に形成されたカッタチャンバ
18には送泥水管30と排泥水管31とが接続され、下
部にはアジテータ24が設置されている。回転カッタ6
は面板付で、図5にも示すように前面に掘削ビット8,
9が装着されている。回転カッタ6の外径はスライドシ
ェル4の内径より小径に形成されており、その面板がシ
ールドハル2より切羽側に突き出た先掘り形となってい
る。55は回転カッタ6の面板に設けられている複数個
のマンホールである。
【0017】回転カッタ6には、掘削ビット8,9のほ
か、シールドハル2の外周部を掘削するための外周部掘
削ビット10が、複数本(図5では10−1〜10−3
の3本)装備されている。各外周部掘削ビット10は、
それぞれ回転カッタ6内部に装着されたジャッキ12に
取り付けられ、該ジャッキ12の伸縮により回転カッタ
6の径方向に移動するようになっている。本実施例で
は、ジャッキ12を最大ストロークにした位置で、外周
部掘削ビット10の先端部がスライドシェル4またはシ
ールドハル2の最外周に一致するように、シム32を介
してジャッキ12の装着位置を調整して取り付けてい
る。回転カッタ6には、このほか図5に示すようにオー
バカッタ14が1個所に取り付けられており、余掘りが
できるようにジャッキ16はオーバカッタ14をスライ
ドシェル4外周より外側へ突出させ得るストロークを有
している。各外周部掘削ビット10およびオーバカッタ
14は、スライドシェル4を切羽側へ突き出す際に回転
カッタ6の回転中心方向に引っ込み、スライドシェル4
と干渉しないように構成されている。
【0018】シールドハル2の前部、すなわち、ガイド
5の外周には円筒形状のスライドシェル4が嵌合装着さ
れているが、スライドシェル4の切羽側先端部4aは、
前進して地山に貫入する際の抵抗を少なくするために、
鋭角状のエッジに形成されている。本実施例では、スラ
イドシェル4を前進させる際にその力を伝える突き出し
ロッド装着用ブラケット33が、スライドシェル4の内
周の3個所に固着されている。ブラケット33はスライ
ドシェル4が前進する際、スライドシェル4と同時に移
動するので、その移動範囲に対応してガイド5を切り欠
くとともに、その切欠き部35に相当する部分を凹状の
ボックス構造部36に形成し、図1に示すように、ボッ
クス構造部36内にブラケット33を収納するとともに
地山とトンネル坑内とを隔離している。一方、スライド
シェル4のテール側端部には、スライドシェル4の前進
時に切欠き部35を覆って土砂の侵入を防ぐように、ス
ライドシェル4の前進ストロークより長い長さと、切欠
き部35の幅より大きい幅を有するテールプレート26
が取り付けられている。また、スライドシェル4の内周
とガイド5の切羽側端部近傍間、およびスライドシェル
4の内周とガイド5のテール側端部近傍間との間には、
スライドシェル4内周に接するシール37,38を装着
して土砂、地下水の侵入を防止している。土砂や地下水
が侵入すると、スライドシェル4とガイド5との間が錆
付いてスライドシェル4の作動が困難になるからであ
る。この錆付きを防止するために、前記切羽側(前端
側)のシール37およびテール側(後端側)のシール3
8をそれぞれ複数段配置し、各段間にグリース給脂が行
えるように給脂配管を接続しておくと錆付き防止効果を
一層向上させることができる。
【0019】本実施例では、シールドハル2内部にシー
ルドジャッキ39が8本設置されており、図4に示すよ
うにシールドジャッキ39−1と39−8との間、39
−3と39−4との間、39−5と39−6との間に、
前述のボックス構造部36−1〜36−3を配置すると
ともに、該ボックス構造部36−1〜36−3内にそれ
ぞれ前述した突き出しロッド装着用ブラケット33−1
〜33−3、およびロッド継手34−1〜34−3が配
置されている。各ロッド継手34のロッド部とボックス
構造部36の後部に取り付けられたボス40との間に
は、シール41が装着されており、各ボックス構造部3
6とトンネル坑内とを隔離している。また、各ロッド継
手34のロッド部の端部にはねじ穴が穿設されており、
該ねじ穴に泥が詰まらないように盲プラグ42を装着し
てある。この盲プラグ42の外径は、ロッド継手34の
ロッド部の径より大きく形成されているので、スライド
シェル4が外力により切羽側へ引っ張られたような場合
でも、盲プラグ42がボス40にひっかかりロッド継手
34が該ボス40より抜け出すことはない。
【0020】エレクタ43は、図2に示すようにその周
囲を5個のローラブラケット44で支持されている。こ
のうち、シールドジャッキ39−3と39−4の各スプ
レッダ49−3と49−4との間、および39−5と3
9−6の各スプレッダ49−5と49−6との間に配置
されるローラブラケット44−2と44−4とは、図3
に示すようにシールドハル2にボルト45で取り付けら
れていて、スライドシェル4を突き出す際に、この2つ
のローラブラケット44−2および44−4は取外し可
能になっている。
【0021】つぎに、本実施例のスライドシェル4を突
き出す際の手順について説明する。
【0022】(1)地中接合部近傍では、オーバカッタ
14をスライドシェル4外周より伸ばし、全周をオーバ
カットしながら掘進する。これはスライドシェル4を前
進させるに当って、その外周面の摺動抵抗を少なくする
ためであり、さらに、接合部付近まで掘進してくる間に
外周部掘削ビット10の外周端が摩耗していると、スラ
イドシェル4の外周部に切り残しが発生している可能性
があるためである。従って、オーバカッタ14により全
周をオーバカットすることで、スライドシェル4を突き
出す際の突き出し力を軽減することができる。
【0023】(2)切羽の掘進を、所定位置、すなわ
ち、相手側との干渉がなく、シールドジャッキ39がセ
グメント27を1リング押し切ったような位置で停止
し、オーバカッタ用のジャッキ16および外周部掘削ビ
ット用の各ジャッキ12を短縮し、オーバカッタ14お
よび外周部掘削ビット10をスライドシェル4の摺動範
囲から退避させる。
【0024】(3)シールドジャッキ39−3と39−
4の各スプレッダ49−3と49−4との間、および3
9−5と39−6の各スプレッダ49−5と49−6と
の間に配置されているローラブラケット44−2と44
−4とを取り外す。
【0025】(4)シールドジャッキ39−2と39−
7とを伸長し、スライドシェル4を突き出す際にシール
ド掘進機自体が後退することのないように、スプレッダ
49−2と49−7とをセグメント27に押圧して反力
を受けられるようにするとともに、シールドジャッキ3
9−4と39−5との間には、両端部がセグメント27
とシールドハル2に固設したリングガーダ46に接する
ように、図示しないまくら木を介挿する。
【0026】(5)各ロッド継手34のロッド部端部よ
り盲プラグ42を外し、図6に示すように突き出しロッ
ド47を各ロッド継手34のロッド部端部のねじ穴にね
じ込む。(図6では突き出しロッド47−1のみ示す)
突き出しロッド47−1〜47−3を装着後、その各他
端にロッド継手48を取り付ける。
【0027】(6)シールドジャッキ39−1,39−
8を伸長し、各々のスプレッダ49−1,49−8に引
張り継手50−1,50−8を取り付ける。そして、引
張り継手50−1,50−8とロッド継手48−1とを
クロスバー51−1を介して連結する。
【0028】(7)シールドジャッキ39−3,39−
4とロッド継手48−2との連結も上記(6)と同様に
して行う。
【0029】(8)シールドジャッキ39−5,39−
6とロッド継手48−3との連結も上記(6)と同様に
して行う。
【0030】(9)上記(6),(7),(8)の各作
業を終了し、シールドジャッキ39−1と39−8、シ
ールドジャッキ39−3と39−4、シールドジャッキ
39−5と39−6をそれぞれ引き動作させると、突き
出しロッド47−1〜47−3が押され、それに伴いス
ライドシェル4が前進する。この場合、これら各シール
ドジャッキの引き動作に伴う反力は、リングガーダ46
に設けた各支持部材52で受けるようにしているが、こ
れを切羽側の支持部材53を強化して受けさせるように
してもよい。
【0031】(10)上記突き出した突き出しロッド47
−1〜47−3を、その突き出しストロークを測定しな
がら各ストロークが均等になるように少しずつ押し出
す。
【0032】(11)スライドシェル4の突き出しは、該
スライドシェル4が相手側に当接してシールドジャッキ
の油圧が上昇するか、または、シールドジャッキが所定
ストローク長に達すると、その位置で停止する。スライ
ドシェル4と相手側との相対位置が上記状態になるまで
は、突き出しロッド47−1〜47−3をそれぞれ継ぎ
足して上記動作を繰り返し行う。ここで、相手側の位置
は、隔壁20より図5に示すカッタスリット54を介し
て検知棒を突き出し、該検知棒を相手側に当てて確認す
る。
【0033】(12)スライドシェル4を突き出した状態
では、該スライドシェル4に取り付けられているテール
プレート26がガイド5の切欠き部35を覆うため、機
内への土砂や地下水の侵入を防止することができる。そ
して、トンネル連通作業時には、ボックス構造部36を
その内部に固化材を充填してから切り取るが、その際直
接、地山が露出しないため安全である。
【0034】つぎに、本発明の第2の実施例を図7およ
び図8を参照して説明する。図7はシールド掘進機の縦
断面図、図8は図7に示すスライドシェルと外周部掘削
ビットの作動状態の説明図である。
【0035】本実施例は、カッタ支持方式が、前記第1
の実施例のセンタシャフト方式と異なり、面板付きの回
転カッタ6をリング状支持部材56とカッタベアリング
57とで支持する、いわゆる中間支持方式の構成であ
る。このほか前記図1〜図6に示す第1の実施例との主
な相違点は、外周部掘削ビットの取り付け構造と、専用
のスライドシェル突き出し用のジャッキを備えている点
である。
【0036】外周部掘削ビット10は、図8(a)に示
すようにホルダ58に溶接され、そのホルダ58は回転
カッタ6上のピン59により支持されている。そして、
外周部掘削ビット10は、ストッパ60によりテール側
には回転できないようになっており、また、ストッパ6
1によりある程度の力で該ストッパ61を破壊しない限
り、切羽側にも回転しないようになっている。
【0037】スライドシェル4が、前進する途中でホル
ダ58に当り、突き出し力でストッパ61を破壊し、図
8(b)に示すように外周部掘削ビット10とホルダ5
8をピン59の回りに回転させ、スライドシェル4の摺
動範囲から退避させる。
【0038】スライドシェル4突き出し用のジャッキ6
2は、必要推力に見合った個数がシールドジャッキ39
の間に均等に配設されており、該ジャッキ62の突き出
しロッド63をスライドシェル4の突き出しロッド装着
用のブラケット33に連結し、ジャッキ62の押し動作
によりスライドシェル4を前進させる構成になってい
る。ジャッキ62についてはその引き動作を利用する構
成にしてもよい。なお、スライドシェル4内周のガイド
5に、突き出しロッド装着用のブラケット33の移動範
囲だけ切欠き部35を設け、ボックス構造部36内にブ
ラケット33を収納するとともに地山とトンネル坑内と
を隔離している点は、前記図1に示す第1の実施例と同
様である。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、シール
ド掘進機から突き出したスライドシェルにより地中接合
部の周辺地山を支えるようにしたから、機内への土砂や
地下水の侵入防止を可能にして地山の崩壊を防止し、従
来一般的に行われていた凍結工法によることなく、より
短期間に安全、かつ安価に、トンネルを連通させる地中
ドッキングを行うことができる効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のシールド掘進機の第1の実施例を示す
縦断面図である。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】図2に示すエレクタローラブラケットの拡大図
である。
【図4】図1のB−B断面図である。
【図5】図1のC矢視図である。
【図6】図1のD矢視図である。
【図7】本発明のシールド掘進機の第2の実施例を示す
縦断面である。
【図8】図7に示すスライドシェルと外周部掘削ビット
の作動状態の説明図である。
【図9】従来の凍結工法による地中接合時の接合部周辺
の状態説明図である。
【符号の説明】
2…シールドハル、4…スライドシェル、5…スライド
シェル内周のガイド、6…回転カッタ、8,9…前面掘
削ビット、10…外周部掘削ビット、12…外周部掘削
ビット用のジャッキ、20…隔壁、26…テールプレー
ト、33…突き出しロッド装着用のブラケット、35…
切欠き部、37,38…シール、39…シールドジャッ
キ、47…突き出しロッド、48…ロッド継手、50…
引張り継手、51…クロスバー、58…外周部掘削ビッ
ト用のホルダ、59…ホルダ支持ピン、60,61…ス
トッパ、62…スライドシェル突き出し用のジャッキ、
63…突き出しロッド。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 澤田 斉 東京都千代田区富士見二丁目10番26号 前田建設工業株式会社内 (72)発明者 久保田 五十一 東京都千代田区富士見二丁目10番26号 前田建設工業株式会社内 (72)発明者 土屋 清 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機 株式会社 土浦工場内 (72)発明者 高野 文哉 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機 株式会社 土浦工場内 (72)発明者 高橋 均 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機 株式会社 土浦工場内 (56)参考文献 特開 昭62−258094(JP,A) 特開 昭63−7494(JP,A) 特開 平1−278692(JP,A)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 掘進方向前面に掘削具を装着した回転カ
    ッタを有する筒状のシールドハルと、該シールドハルの
    外周部に摺動自在に嵌合装着され切羽側先端を前記回転
    カッタより前方まで移動可能なスライドシェルと、該ス
    ライドシェルの内周に固着され、スライドシェルの移動
    時にその力を伝えてスライドシェルとともに移動するブ
    ラケットと、該ブラケットの移動範囲に対応してシール
    ドハルを切り欠き、該切欠き部に前記ブラケットを収納
    するとともに地山とトンネル坑内とを隔離可能に形成し
    た凹状のボックス構造部と、前記スライドシェルを前記
    ブラケットを介してシールドハルの長手方向に前後進さ
    せる移動手段とを備えたことを特徴とするシールド掘進
    機。
  2. 【請求項2】 前記スライドシェルのテール側に、該ス
    ライドシェルが前進した際、前記シールドハルに形成し
    た切り欠き部を覆うテールプレートを設けてなる請求項
    1記載のシールド掘進機。
  3. 【請求項3】 前記スライドシェルと嵌合したシールド
    ハル外周の切羽側端部およびテール側端部に、スライド
    シェルに接するシールを装着してなる請求項1記載のシ
    ールド掘進機。
JP3705295A 1995-02-24 1995-02-24 シールド掘進機 Expired - Lifetime JP2618611B2 (ja)

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