JP2618428B2 - 電動工具の回転制御装置 - Google Patents
電動工具の回転制御装置Info
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- JP2618428B2 JP2618428B2 JP63077017A JP7701788A JP2618428B2 JP 2618428 B2 JP2618428 B2 JP 2618428B2 JP 63077017 A JP63077017 A JP 63077017A JP 7701788 A JP7701788 A JP 7701788A JP 2618428 B2 JP2618428 B2 JP 2618428B2
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- Details Of Spanners, Wrenches, And Screw Drivers And Accessories (AREA)
- Portable Power Tools In General (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は電動工具、例えばスクリュードライバー等の
回転制御装置に関するものである。
回転制御装置に関するものである。
(従来の技術) さて、この種のスクリュードライバー等の電動工具
は、電動モータの出力軸と工具が取付けられるスピンド
ル側の従動軸との間にクラッチ手段を装設して、スピン
ドル側に過大負荷が作用したとき、該スピンドル側から
の反対負荷を受けて出力軸とスピンドル側の従動軸との
動力伝達を遮断して所定のトルクで締付けをなし得るよ
うに構成したものが主に採用されている。
は、電動モータの出力軸と工具が取付けられるスピンド
ル側の従動軸との間にクラッチ手段を装設して、スピン
ドル側に過大負荷が作用したとき、該スピンドル側から
の反対負荷を受けて出力軸とスピンドル側の従動軸との
動力伝達を遮断して所定のトルクで締付けをなし得るよ
うに構成したものが主に採用されている。
そして、上記クラッチ手段を装設した電動工具にあっ
ては、スピンドル側に過大負荷が作用したとき、クラッ
チ手段によって電動モータの出力軸からスピンドル側の
従動軸への動力伝達を遮断し得るものの、該電動モータ
は通電状態、すなわちON状態におかれその駆動が接続さ
れるため、前記クラッチ手段が動力伝達の遮断をしたと
き、同クラッチ手段の動作と連動して同期的に電動モー
タをOFF状態にするとともに、同電動モータの惰性回転
を停止するように制御する構成が種々案出されている。
ては、スピンドル側に過大負荷が作用したとき、クラッ
チ手段によって電動モータの出力軸からスピンドル側の
従動軸への動力伝達を遮断し得るものの、該電動モータ
は通電状態、すなわちON状態におかれその駆動が接続さ
れるため、前記クラッチ手段が動力伝達の遮断をしたと
き、同クラッチ手段の動作と連動して同期的に電動モー
タをOFF状態にするとともに、同電動モータの惰性回転
を停止するように制御する構成が種々案出されている。
しかして、従来の制御手段にあっては、電動モータの
電源(駆動)回路中に、同電動モータを起動する起動ス
イッチ等の主スイッチと、クラッチの動作に応答するリ
ミットスイッチやクラッチの動力伝達の遮断動作を検知
する検知スイッチ等の補助スイッチとを接続し、電動モ
ータの正転時には補助スイッチによりスイッチング回路
を付勢して電動モータへの通電を遮断すると同時にその
発電制動をなすように電気的回路構成によって制御する
構成であった。(例えば、特公昭57−43389号公報,実
開昭61−159176号公報,実開昭62−72068号公報参照) (発明が解決しようとする課題) しかしながら、上記従来のものにあっては、いずれ
も、主スイッチと補助スイッチとの2つのスイッチにお
ける制御は全て電気的回路の構成によるもので、その回
路構成にあってリレー回路や自己保持回路等を構成しな
くてはならず、部品点数が多大となり、回路構成の複雑
化は免れないものであった。
電源(駆動)回路中に、同電動モータを起動する起動ス
イッチ等の主スイッチと、クラッチの動作に応答するリ
ミットスイッチやクラッチの動力伝達の遮断動作を検知
する検知スイッチ等の補助スイッチとを接続し、電動モ
ータの正転時には補助スイッチによりスイッチング回路
を付勢して電動モータへの通電を遮断すると同時にその
発電制動をなすように電気的回路構成によって制御する
構成であった。(例えば、特公昭57−43389号公報,実
開昭61−159176号公報,実開昭62−72068号公報参照) (発明が解決しようとする課題) しかしながら、上記従来のものにあっては、いずれ
も、主スイッチと補助スイッチとの2つのスイッチにお
ける制御は全て電気的回路の構成によるもので、その回
路構成にあってリレー回路や自己保持回路等を構成しな
くてはならず、部品点数が多大となり、回路構成の複雑
化は免れないものであった。
そこで、本発明は上記した従来の欠点に鑑み、スイッ
チを含む電動モータの制御回路を構成する部品の点数の
省略化を図るとともに、その構成を簡素になし得る電動
工具の回転制御装置を提供することを目的としたもので
ある。
チを含む電動モータの制御回路を構成する部品の点数の
省略化を図るとともに、その構成を簡素になし得る電動
工具の回転制御装置を提供することを目的としたもので
ある。
(課題を解決するための手段) 上記した目的を達成するために、本発明は電動モータ
の出力軸と、該出力軸から回転駆動されて工具が取付け
られるスピンドルと、該スピンドル側からの過大負荷を
受けて前記出力軸とスピンドルとの動力伝達を遮断する
クラッチ手段とを備えた電動工具において、電源と前記
駆動モータとの電源回路の一部に組み込まれアクチュエ
ータの往復動によりON,OFF動作されるスイッチと、該ア
クチュエータの往復動を作動手段を介して制御するトリ
ガーとを備え、前記作動手段をトリガーのON,OFF動作と
ともに前記アクチュエータの往復動方向に進退動する第
1の部材と、常には該第1の部材とアクチュエータの間
に位置されて該第1の部材の動作を該アクチュエータに
伝達しかつ前記クラッチ手段と連動して該クラッチ手段
の動力伝達の遮断動作に伴い前記第1の部材の進退動方
向とほぼ直交する方向に退避動して該第1の部材とアク
チュエータとの動作伝達を遮断する第2の部材とから構
成し、前記トリガーのON動作に対応して前記作動手段に
おける第1及び第2の部材を介して前記スイッチをON状
態としかつ該トリガーのON動作を維持した状態で前記ク
ラッチ手段の動力伝達の遮断動作に対応して該作動手段
における第2の部材の退避動を介して該スイッチを0FF
状態とするように該スイッチのアクチュエータを制御し
たことを要旨とするものである。
の出力軸と、該出力軸から回転駆動されて工具が取付け
られるスピンドルと、該スピンドル側からの過大負荷を
受けて前記出力軸とスピンドルとの動力伝達を遮断する
クラッチ手段とを備えた電動工具において、電源と前記
駆動モータとの電源回路の一部に組み込まれアクチュエ
ータの往復動によりON,OFF動作されるスイッチと、該ア
クチュエータの往復動を作動手段を介して制御するトリ
ガーとを備え、前記作動手段をトリガーのON,OFF動作と
ともに前記アクチュエータの往復動方向に進退動する第
1の部材と、常には該第1の部材とアクチュエータの間
に位置されて該第1の部材の動作を該アクチュエータに
伝達しかつ前記クラッチ手段と連動して該クラッチ手段
の動力伝達の遮断動作に伴い前記第1の部材の進退動方
向とほぼ直交する方向に退避動して該第1の部材とアク
チュエータとの動作伝達を遮断する第2の部材とから構
成し、前記トリガーのON動作に対応して前記作動手段に
おける第1及び第2の部材を介して前記スイッチをON状
態としかつ該トリガーのON動作を維持した状態で前記ク
ラッチ手段の動力伝達の遮断動作に対応して該作動手段
における第2の部材の退避動を介して該スイッチを0FF
状態とするように該スイッチのアクチュエータを制御し
たことを要旨とするものである。
そして、前記作動手段における第2の部材をばね材か
ら形成して常には第1の部材側に付勢されている構成と
することが好ましい。
ら形成して常には第1の部材側に付勢されている構成と
することが好ましい。
(作用) 上記のように構成された電動工具の回転制御装置は、
トリガーのON動作中において、クラッチ手段がスピンド
ル側から過大負荷を受けると、このクラッチ手段によっ
て電動モータの出力軸とスピンドルとの動力伝達が遮断
されるともに、該クラッチ手段の動力伝達の遮断動作に
伴って該クラッチ手段と連動した作動手段における第2
の部材が第1の部材の進退動方向とほぼ直交する方向に
退避動して該第1の部材とアクチュエータとの動作伝達
を遮断することによって、該アクチュエータのスイッチ
に対するOFF動作により該スイッチをOFF状態とするもの
である。
トリガーのON動作中において、クラッチ手段がスピンド
ル側から過大負荷を受けると、このクラッチ手段によっ
て電動モータの出力軸とスピンドルとの動力伝達が遮断
されるともに、該クラッチ手段の動力伝達の遮断動作に
伴って該クラッチ手段と連動した作動手段における第2
の部材が第1の部材の進退動方向とほぼ直交する方向に
退避動して該第1の部材とアクチュエータとの動作伝達
を遮断することによって、該アクチュエータのスイッチ
に対するOFF動作により該スイッチをOFF状態とするもの
である。
そして、前記作動手段における第2の部材をばね材か
ら形成して常には第1の部材側に付勢することによっ
て、その退避動を円滑かつ確実になし得るものである。
ら形成して常には第1の部材側に付勢することによっ
て、その退避動を円滑かつ確実になし得るものである。
(実施例) 以下、本発明の実施例について詳述する。
まず、第1図〜第7図を参照して本発明の実施例につ
いて説明する。
いて説明する。
図において、1は本例の電動工具である。例えば電池
(図示しない)を内蔵したスクリュードライバーの本体
全体を示し、同本体1は電動モータ及び後述するスピン
ドル、歯車伝達機構、クラッチ手段等を収納する本体ハ
ウジング2と、該本体ハウジング2の後方側下部に延出
されかつ充電式の電池(図示しない)を収納したハンド
ルハウジング3とから一体状に形成されている。
(図示しない)を内蔵したスクリュードライバーの本体
全体を示し、同本体1は電動モータ及び後述するスピン
ドル、歯車伝達機構、クラッチ手段等を収納する本体ハ
ウジング2と、該本体ハウジング2の後方側下部に延出
されかつ充電式の電池(図示しない)を収納したハンド
ルハウジング3とから一体状に形成されている。
前記本体ハウジング2内の後方側には正逆転用の電動
モータ4が装設され、その出力軸5は前方に突出されて
駆動歯車6が形成されており、さらに、本体ハウジング
2内の前方側にはスピンドル7が軸受8a,8bを介して回
転可能に支承されていて、該スピンドル7の先端部は本
体ハウジング2から前方に突出されてドライバービット
9を装着するためのチャック部10が装設され、本体ハウ
ジング2内に位置された部位には大径の従動歯車11が嵌
着されている。
モータ4が装設され、その出力軸5は前方に突出されて
駆動歯車6が形成されており、さらに、本体ハウジング
2内の前方側にはスピンドル7が軸受8a,8bを介して回
転可能に支承されていて、該スピンドル7の先端部は本
体ハウジング2から前方に突出されてドライバービット
9を装着するためのチャック部10が装設され、本体ハウ
ジング2内に位置された部位には大径の従動歯車11が嵌
着されている。
また、本体ハウジング2内の前方側下部において、前
記駆動歯車6と従動歯車11との間にクラッチ手段12が装
設されており、このクラッチ手段12は、第2図及び第3
図に示すように、本体ハウジング2に対し前記出力軸5
と平行状態で軸受13,18を介して回転可能に支承されか
つ一方側にスプライン軸部、他方側に中空軸部14、ほぼ
中央側に大径軸部が形成されたクラッチ軸19と、該クラ
ッチ軸19の中空軸部14に嵌着されてその外周歯部が前記
出力軸5の駆動歯車6に常に噛合された固定側のクラッ
チ円板15と、該クラッチ円板15の一方側端面に形成され
た相対向する2つの凹所16,16内に一部が遊合された2
つのクラッチボール17,17と、該クラッチ軸19の大径軸
部外周に遊嵌されて皿状に形成された可動側のクラッチ
円板20と、クラッチ軸19の大径軸部に対し半径方向に貫
設された同軸部の軸方向に沿う長孔21と、同長孔21内に
遊嵌されかつ両端部が前記クラッチボール17,17に対面
する可動側のクラッチ円板20の傾斜面に相対向して形成
された2つの切欠き部22,22内に係合されたクラッチピ
ン23と、クラッチ軸19のスプライン軸部の開始端側外周
に遊嵌されかつスラストベアリングを介在した2枚の円
板から構成されたばね受け部材24と、このばね受け部材
24と前記クラッチ円板20との間に弾装されて該クラッチ
円板20を常にはクラッチボール17,17とクラッチピン23
とが係合する方向に付勢するコイルばね25とから構成さ
れており、前記クラッチ軸19のスプライン軸部は前記従
動歯車11に常に噛合されている。そして、このクラッチ
手段12は電動モータ4の出力軸5の正転及び逆転を駆動
歯車6、クラッチ円板15からクラッチボール17,17とク
ラッチ円板20のクラッチピン23との係合を介してクラッ
チ軸19に伝達し、同クラッチ軸19のスプライン軸部及び
これに噛合された従動歯車11を介してスピンドル7を正
転及び逆転し、また、スピンドル7に過大負荷が生じて
その回転が阻止されると、クラッチ軸19側の回転状態が
阻止されるため、電動モータ4の出力軸5とともに回転
されているクラッチ円板15のクラッチボール17,17がク
ラッチピン23の外周上に乗り上げて同クラッチピン23、
クラッチ円板20をコイルばね25のばね圧に抗してクラッ
チ軸19に対して軸方向に移動させるので、その係合が断
続的に解離して電動モータ4からの回転伝達を遮断する
ものである。
記駆動歯車6と従動歯車11との間にクラッチ手段12が装
設されており、このクラッチ手段12は、第2図及び第3
図に示すように、本体ハウジング2に対し前記出力軸5
と平行状態で軸受13,18を介して回転可能に支承されか
つ一方側にスプライン軸部、他方側に中空軸部14、ほぼ
中央側に大径軸部が形成されたクラッチ軸19と、該クラ
ッチ軸19の中空軸部14に嵌着されてその外周歯部が前記
出力軸5の駆動歯車6に常に噛合された固定側のクラッ
チ円板15と、該クラッチ円板15の一方側端面に形成され
た相対向する2つの凹所16,16内に一部が遊合された2
つのクラッチボール17,17と、該クラッチ軸19の大径軸
部外周に遊嵌されて皿状に形成された可動側のクラッチ
円板20と、クラッチ軸19の大径軸部に対し半径方向に貫
設された同軸部の軸方向に沿う長孔21と、同長孔21内に
遊嵌されかつ両端部が前記クラッチボール17,17に対面
する可動側のクラッチ円板20の傾斜面に相対向して形成
された2つの切欠き部22,22内に係合されたクラッチピ
ン23と、クラッチ軸19のスプライン軸部の開始端側外周
に遊嵌されかつスラストベアリングを介在した2枚の円
板から構成されたばね受け部材24と、このばね受け部材
24と前記クラッチ円板20との間に弾装されて該クラッチ
円板20を常にはクラッチボール17,17とクラッチピン23
とが係合する方向に付勢するコイルばね25とから構成さ
れており、前記クラッチ軸19のスプライン軸部は前記従
動歯車11に常に噛合されている。そして、このクラッチ
手段12は電動モータ4の出力軸5の正転及び逆転を駆動
歯車6、クラッチ円板15からクラッチボール17,17とク
ラッチ円板20のクラッチピン23との係合を介してクラッ
チ軸19に伝達し、同クラッチ軸19のスプライン軸部及び
これに噛合された従動歯車11を介してスピンドル7を正
転及び逆転し、また、スピンドル7に過大負荷が生じて
その回転が阻止されると、クラッチ軸19側の回転状態が
阻止されるため、電動モータ4の出力軸5とともに回転
されているクラッチ円板15のクラッチボール17,17がク
ラッチピン23の外周上に乗り上げて同クラッチピン23、
クラッチ円板20をコイルばね25のばね圧に抗してクラッ
チ軸19に対して軸方向に移動させるので、その係合が断
続的に解離して電動モータ4からの回転伝達を遮断する
ものである。
そして、前記本体ハウジング2内の前方側下部には前
記クラッチ手段12のバネ圧を調整する調節手段26が装設
されており、この調節手段26は、第2図に示すように本
体ハウジング2に回動可能に支承されて一端が前記クラ
ッチ手段12のクラッチ軸19のスプライン軸部側に臨みか
つ本体ハウジング2から突出した他端に調整撮み27が取
付けられた調整軸28と、該調整軸28の一端に偏心状に取
付けられかつ調整軸28の軸心からの距離が段階的に変化
されるように円周にカム面が形成された調整板29と、L
字状に形成されてその短片30aが前記調整板29の外周と
前記ばね受け部材24の端面との間に挟まれて当接されか
つ2又状に形成された長片30b(図では一片のみを示
す)が前記クラッチ軸19のスプライン軸部の外周軸方向
に沿って位置された当部材30とから構成されており、こ
の調節手段26は調整撮み27とともに調整軸28を回動して
当部材30に対する調整板29の当接部位(調整軸28の軸心
からの距離が段階的に変化されたカム面)を変更してば
ね受け部材24をクラッチ軸19の軸方向へ偏位させること
によってクラッチ手段12におけるコイルばね25のばね圧
を調整(換言すれば、スピンドル7に作用する過大負荷
に対応)するものである。
記クラッチ手段12のバネ圧を調整する調節手段26が装設
されており、この調節手段26は、第2図に示すように本
体ハウジング2に回動可能に支承されて一端が前記クラ
ッチ手段12のクラッチ軸19のスプライン軸部側に臨みか
つ本体ハウジング2から突出した他端に調整撮み27が取
付けられた調整軸28と、該調整軸28の一端に偏心状に取
付けられかつ調整軸28の軸心からの距離が段階的に変化
されるように円周にカム面が形成された調整板29と、L
字状に形成されてその短片30aが前記調整板29の外周と
前記ばね受け部材24の端面との間に挟まれて当接されか
つ2又状に形成された長片30b(図では一片のみを示
す)が前記クラッチ軸19のスプライン軸部の外周軸方向
に沿って位置された当部材30とから構成されており、こ
の調節手段26は調整撮み27とともに調整軸28を回動して
当部材30に対する調整板29の当接部位(調整軸28の軸心
からの距離が段階的に変化されたカム面)を変更してば
ね受け部材24をクラッチ軸19の軸方向へ偏位させること
によってクラッチ手段12におけるコイルばね25のばね圧
を調整(換言すれば、スピンドル7に作用する過大負荷
に対応)するものである。
なお、調整撮み27の裏面には調整板29の調整段階に対
応する窪み31,31が同一円周上に複数個(図では2個を
示す)形成され、この一つの窪み31に対向する本体ハウ
ジング2にはばね32により突出方向に付勢された係止ボ
ール33が設けられ、同係止ボール33の一部が同窪み31に
没入することによって本体ハウジング2に調整撮み27及
び調整軸28が回動不能に固止される。
応する窪み31,31が同一円周上に複数個(図では2個を
示す)形成され、この一つの窪み31に対向する本体ハウ
ジング2にはばね32により突出方向に付勢された係止ボ
ール33が設けられ、同係止ボール33の一部が同窪み31に
没入することによって本体ハウジング2に調整撮み27及
び調整軸28が回動不能に固止される。
前記本体ハウジング2内とハンドルハウジング3内と
の境界部位には第3図及び第6図に示すように前記電動
モータ4のON,OFF制御をなす起動スイッチ34用のスイッ
チフレーム35が装設され、このスイッチフレーム35は水
平状の取付面36と、該取付面36上の前方に位置して立設
されかつ横長孔37を貫設した支持突片38及び一側方に位
置して立設された取付突片39と、取付面36の他側方下面
に延設された案内突片40とから一体状に形成されてお
り、前記取付面36上には起動スイッチ34がそのアクチュ
エータ34aをスイッチフレーム35の取付突片39と反対方
向に向けて水平状に取付けられるとともにこの起動スイ
ッチ34のアクチュエータ34aを動作する作動手段41が装
設されている。
の境界部位には第3図及び第6図に示すように前記電動
モータ4のON,OFF制御をなす起動スイッチ34用のスイッ
チフレーム35が装設され、このスイッチフレーム35は水
平状の取付面36と、該取付面36上の前方に位置して立設
されかつ横長孔37を貫設した支持突片38及び一側方に位
置して立設された取付突片39と、取付面36の他側方下面
に延設された案内突片40とから一体状に形成されてお
り、前記取付面36上には起動スイッチ34がそのアクチュ
エータ34aをスイッチフレーム35の取付突片39と反対方
向に向けて水平状に取付けられるとともにこの起動スイ
ッチ34のアクチュエータ34aを動作する作動手段41が装
設されている。
作動手段41は後述するトリガー53によって動作される
第1作動片42と、第1作動片42と関連動作する第2作動
片43とから別部材で構成されている。そして、第1作動
片42は板状部材からなり、一端部を孤状に湾曲しかつ孤
状部位からほぼ中央部にかけて形出された第1直線部44
と、第1直線部44から傾斜部を介して外側に膨出された
第2直線部45と、第2直線部45から内側(起動スイッチ
34のアクチュエータ34a側)にほぼ直角状に曲折された
曲折部46とから一体状に形成され、前記第1直線部44に
膨出したフランジを介して前記スイッチフレーム35にお
ける起動スイッチ34の斜め前方に支ピン47にて水平状の
回動可能に支承されている。また、第2作動片43は板状
ばね材からなり、前記起動スイッチ34の前部における形
状に沿って連続的に曲折された第1直線部48、第2直線
部49、第3直線部50とから一体状に形成され、第1直線
部48の端部が前記スイッチフレーム35の取付突片39に差
込み嵌着されるとともに、第2直線部49が起動スイッチ
34の前方に所定の間隔をおいて対向されかつ第3直線部
50が起動スイッチ34のアクチュエータ34aに当接可能に
対向するように配置されている。なお、第3直線部50は
その端部が通常状態では第1作動片42の曲折部46端面と
当接され、外側面ほぼ中央部がスイッチフレーム35から
突出された突片51により必要以上の外側への拡開を阻止
されており、第2直線部49にはスイッチフレーム35の取
付面36の横長孔37に対向した横向き錠穴状の取付孔52が
貫設されている。
第1作動片42と、第1作動片42と関連動作する第2作動
片43とから別部材で構成されている。そして、第1作動
片42は板状部材からなり、一端部を孤状に湾曲しかつ孤
状部位からほぼ中央部にかけて形出された第1直線部44
と、第1直線部44から傾斜部を介して外側に膨出された
第2直線部45と、第2直線部45から内側(起動スイッチ
34のアクチュエータ34a側)にほぼ直角状に曲折された
曲折部46とから一体状に形成され、前記第1直線部44に
膨出したフランジを介して前記スイッチフレーム35にお
ける起動スイッチ34の斜め前方に支ピン47にて水平状の
回動可能に支承されている。また、第2作動片43は板状
ばね材からなり、前記起動スイッチ34の前部における形
状に沿って連続的に曲折された第1直線部48、第2直線
部49、第3直線部50とから一体状に形成され、第1直線
部48の端部が前記スイッチフレーム35の取付突片39に差
込み嵌着されるとともに、第2直線部49が起動スイッチ
34の前方に所定の間隔をおいて対向されかつ第3直線部
50が起動スイッチ34のアクチュエータ34aに当接可能に
対向するように配置されている。なお、第3直線部50は
その端部が通常状態では第1作動片42の曲折部46端面と
当接され、外側面ほぼ中央部がスイッチフレーム35から
突出された突片51により必要以上の外側への拡開を阻止
されており、第2直線部49にはスイッチフレーム35の取
付面36の横長孔37に対向した横向き錠穴状の取付孔52が
貫設されている。
第2、第3図及び第6図に示すように前記本体ハウジ
ング2とハンドルハウジング3との境界部位には起動ス
イッチ34を動作するトリガー53がその下端部を支ピン54
により回動可能に取付けられており、トリガー53の上部
に形成された案内凹部55が前記スイッチフレーム35の案
内突片40に遊挿され、上端内側には作動突部56が膨出さ
れて、この作動突部56が前記第1作動片42に外側面に当
接されている。
ング2とハンドルハウジング3との境界部位には起動ス
イッチ34を動作するトリガー53がその下端部を支ピン54
により回動可能に取付けられており、トリガー53の上部
に形成された案内凹部55が前記スイッチフレーム35の案
内突片40に遊挿され、上端内側には作動突部56が膨出さ
れて、この作動突部56が前記第1作動片42に外側面に当
接されている。
しかして、トリガー53は、通常状態において作動突部
56が第1作動片42の第1直線部44に当接されて起動スイ
ッチ34のアクチュエータ34aのOFF状態に対応し、引込み
に伴なう回動状態において作動突部56が第1直線部44か
ら傾斜部を経て第2直線部45に位置して第1作動片42を
内側に回動し、これにより前記第2作動片43の第3直線
部50がそのばね力に抗して内側に変位されて起動スイッ
チ34のアクチュエータ34aをON状態にするように動作さ
れるものである。なお、トリガー53はばね53aによって
常に半時計方向(引込み方向と反対方向)に付勢されて
いる。
56が第1作動片42の第1直線部44に当接されて起動スイ
ッチ34のアクチュエータ34aのOFF状態に対応し、引込み
に伴なう回動状態において作動突部56が第1直線部44か
ら傾斜部を経て第2直線部45に位置して第1作動片42を
内側に回動し、これにより前記第2作動片43の第3直線
部50がそのばね力に抗して内側に変位されて起動スイッ
チ34のアクチュエータ34aをON状態にするように動作さ
れるものである。なお、トリガー53はばね53aによって
常に半時計方向(引込み方向と反対方向)に付勢されて
いる。
また、第2、第3図及び第6図に示すように作動ロッ
ド57はほぼ中央部から先端部を前記クラッチ手段12にお
ける中空軸部14内に挿通されるとともにその先端部がク
ラッチ手段12のクラッチピン23に当接され、御端部側を
スイッチフレーム35の取付面36の横長孔37に遊挿すると
ともに後端部の段差軸部58が第2作動片43の取付孔52に
挿通して係合されている。そして、作動ロッド57のほぼ
中央部にはフランジ59が形成され、このフランジ59と前
記スイッチフレーム35の支持突片38との間にはコイルば
ね60が弾装されていて、作動ロッド57の先端部とクラッ
チピン23との当接状態を常に維持するように付勢してい
る。しかして、この作動ロッド57はクラッチピン23のク
ラッチ軸19に対する前方への移動に追従して前方に移動
されて第2作動片43の第2直線部49を引張り同第2作動
片43の第3直線部50による起動スイッチ34のアクチュエ
ータ34aのON状態を解除するように動作されるものであ
る。
ド57はほぼ中央部から先端部を前記クラッチ手段12にお
ける中空軸部14内に挿通されるとともにその先端部がク
ラッチ手段12のクラッチピン23に当接され、御端部側を
スイッチフレーム35の取付面36の横長孔37に遊挿すると
ともに後端部の段差軸部58が第2作動片43の取付孔52に
挿通して係合されている。そして、作動ロッド57のほぼ
中央部にはフランジ59が形成され、このフランジ59と前
記スイッチフレーム35の支持突片38との間にはコイルば
ね60が弾装されていて、作動ロッド57の先端部とクラッ
チピン23との当接状態を常に維持するように付勢してい
る。しかして、この作動ロッド57はクラッチピン23のク
ラッチ軸19に対する前方への移動に追従して前方に移動
されて第2作動片43の第2直線部49を引張り同第2作動
片43の第3直線部50による起動スイッチ34のアクチュエ
ータ34aのON状態を解除するように動作されるものであ
る。
なお、前記本体ハウジング2内の前方側上部には電動
モータ4の正転及び逆転を切換える切換スイッチ61が外
部からの切換操作可能に取付けられている。
モータ4の正転及び逆転を切換える切換スイッチ61が外
部からの切換操作可能に取付けられている。
そして、第7図に示すように、電動モータ4が電源W
に接続されて電源回路が形成され、この電源回路に起動
スイッチ34が接続され、さらに起動スイッチ34と電動モ
ータ4との間には該電動モータ4の極性を切換える切換
スイッチ61が接続されている。したがって、起動スイッ
チ34がONされて接点aに接続された状態にあって切換ス
イッチ61が実線で示す接続状態においては電動モータ4
が正転駆動され、切換スイッチ61が点線で示すように切
換えられた接続状態においては電動モータ4が逆転駆動
される電源回路が構成され、また、起動スイッチ34がOF
Fされて接点bに接続された状態にあっては電動モータ
4に対して電源Wと切り離された電気ブレーキ回路が構
成されるものである。
に接続されて電源回路が形成され、この電源回路に起動
スイッチ34が接続され、さらに起動スイッチ34と電動モ
ータ4との間には該電動モータ4の極性を切換える切換
スイッチ61が接続されている。したがって、起動スイッ
チ34がONされて接点aに接続された状態にあって切換ス
イッチ61が実線で示す接続状態においては電動モータ4
が正転駆動され、切換スイッチ61が点線で示すように切
換えられた接続状態においては電動モータ4が逆転駆動
される電源回路が構成され、また、起動スイッチ34がOF
Fされて接点bに接続された状態にあっては電動モータ
4に対して電源Wと切り離された電気ブレーキ回路が構
成されるものである。
本例の電動工具の回転制御装置は前述のように構成さ
れたものであり、次にその作用効果について説明する。
れたものであり、次にその作用効果について説明する。
さて、ねじを締付ける場合について説明すると、切換
スイッチ61を第7図の実線で示す正転状態にして、トリ
ガー53を引込むようにして回動すると、作動突部56が第
1作動片42の1直線部44から傾斜部を経て第2直線部45
に位置して第1作動片42を内側に回動するので、これに
より前記第2作動片43の第3直線部50がそのばね力に抗
して内側に変位されて起動スイッチ34のアクチュエータ
34aが押動される(第4図参照)。したがって、電動モ
ータ4の電源回路としては起動スイッチ34が接点aに接
続された状態となり、切換スイッチ61が実線で示す正転
状態に切換接続されている(第7図実線参照)ので同電
動モータ4が正転駆動される。
スイッチ61を第7図の実線で示す正転状態にして、トリ
ガー53を引込むようにして回動すると、作動突部56が第
1作動片42の1直線部44から傾斜部を経て第2直線部45
に位置して第1作動片42を内側に回動するので、これに
より前記第2作動片43の第3直線部50がそのばね力に抗
して内側に変位されて起動スイッチ34のアクチュエータ
34aが押動される(第4図参照)。したがって、電動モ
ータ4の電源回路としては起動スイッチ34が接点aに接
続された状態となり、切換スイッチ61が実線で示す正転
状態に切換接続されている(第7図実線参照)ので同電
動モータ4が正転駆動される。
この電動モータ4の駆動に伴なって、駆動歯車6、固
定側のクラッチ円板15からクラッチボール17,17と可動
側のクラッチ円板20のクラッチピン23との係合を介して
クラッチ軸19が回転されるので、クラッチ軸19のスプラ
イン軸部及びこれに噛合され従動歯車11を介してスピン
ドル7が正転されてドライバービット9によるねじの締
付け作業が行なわれる。
定側のクラッチ円板15からクラッチボール17,17と可動
側のクラッチ円板20のクラッチピン23との係合を介して
クラッチ軸19が回転されるので、クラッチ軸19のスプラ
イン軸部及びこれに噛合され従動歯車11を介してスピン
ドル7が正転されてドライバービット9によるねじの締
付け作業が行なわれる。
そこで、ねじの締付け終了に伴ない、スピンドル7に
過大負荷が生じると、同過大負荷によりスピンドル7、
クラッチ軸19側の回転状態が阻止されるため、電動モー
タ4の出力軸5とともに回転されている固定側のクラッ
チ円板15のクラッチボール17,17がクラッチピン23の外
周上に乗り上げて同クラッチピン23、可動側のクラッチ
円板20をコイルばね25のばね圧に抗してクラッチ軸19に
対して軸方向前方に移動させるので、その両者の係合が
解離する。このクラッチピン23、クラッチ円板20の前方
の移動によって、作動ロッド57がコイルばね60の付勢力
により追従して前方に移動されて第2作動片43の第2直
線部49を引張り、同第2作動片43の第3直線部50による
起動スイッチ34のアクチュエータ34aに対するのON状態
を解除し、起動スイッチ34がOFFされる。したがって、
電動モータ4への通電が遮断されて出力軸5の回転が停
止され、ここにクラッチ手段12が動作した状態となり、
出力軸5からスピンドル7への回転伝達がクラッチ手段
12により遮断される。
過大負荷が生じると、同過大負荷によりスピンドル7、
クラッチ軸19側の回転状態が阻止されるため、電動モー
タ4の出力軸5とともに回転されている固定側のクラッ
チ円板15のクラッチボール17,17がクラッチピン23の外
周上に乗り上げて同クラッチピン23、可動側のクラッチ
円板20をコイルばね25のばね圧に抗してクラッチ軸19に
対して軸方向前方に移動させるので、その両者の係合が
解離する。このクラッチピン23、クラッチ円板20の前方
の移動によって、作動ロッド57がコイルばね60の付勢力
により追従して前方に移動されて第2作動片43の第2直
線部49を引張り、同第2作動片43の第3直線部50による
起動スイッチ34のアクチュエータ34aに対するのON状態
を解除し、起動スイッチ34がOFFされる。したがって、
電動モータ4への通電が遮断されて出力軸5の回転が停
止され、ここにクラッチ手段12が動作した状態となり、
出力軸5からスピンドル7への回転伝達がクラッチ手段
12により遮断される。
上記起動スイッチ34がOFFされて電動モータ4への通
電が遮断されると同時に、同起動スイッチ34が接点bに
短絡(第7図点線参照)されて、電動モータ4に対する
電源とは切り離された電気ブレーキ回路が構成されるの
で、同電動モータ4に制動力が作用され、ここに、電動
モータ4の出力軸5の惰性回転が停止されるものであ
る。したがって、ねじを必要以上のトルクで締付けるこ
とがない。
電が遮断されると同時に、同起動スイッチ34が接点bに
短絡(第7図点線参照)されて、電動モータ4に対する
電源とは切り離された電気ブレーキ回路が構成されるの
で、同電動モータ4に制動力が作用され、ここに、電動
モータ4の出力軸5の惰性回転が停止されるものであ
る。したがって、ねじを必要以上のトルクで締付けるこ
とがない。
なお、この締付けトルクはクラッチ手段12のコイルば
ね60のばね力を調整することにより、設定されるもので
ある。すなわち、調節手段26における調整撮み27ととも
に調整軸28を回動して当部材30に対する調整板29の当接
部位を変更してばね受け部材24をクラッチ軸19の軸方向
へ偏位させることによってクラッチ手段12におけるコイ
ルばね25のばね圧を調整することにより行なわれる。
ね60のばね力を調整することにより、設定されるもので
ある。すなわち、調節手段26における調整撮み27ととも
に調整軸28を回動して当部材30に対する調整板29の当接
部位を変更してばね受け部材24をクラッチ軸19の軸方向
へ偏位させることによってクラッチ手段12におけるコイ
ルばね25のばね圧を調整することにより行なわれる。
また、上記のようにして第2作動片43が前方に引かれ
て、その第3直線部50の自由端部がともに引かれて第1
作動片42の曲折部46先端から外れ、同板ばねからなる第
2作動片43の前記自由端部は自身の弾性力によって元の
位置に復帰するとともに、起動スイッチ34のアクチュエ
ータ34aも元のOFF状態に復帰するので、トリガー53にお
ける引込み状態に関係なく、起動スイッチ34が作動しな
い状態が維持される なお、トリガー53における引込みを解除すると、トリ
ガー53はそのばね53aにより自動的に復帰され、これに
よって作動手段41における第1作動片42も元の状態に復
帰され、その曲折部46が第2作動片43の第3直線部50の
端部外側と当接される。
て、その第3直線部50の自由端部がともに引かれて第1
作動片42の曲折部46先端から外れ、同板ばねからなる第
2作動片43の前記自由端部は自身の弾性力によって元の
位置に復帰するとともに、起動スイッチ34のアクチュエ
ータ34aも元のOFF状態に復帰するので、トリガー53にお
ける引込み状態に関係なく、起動スイッチ34が作動しな
い状態が維持される なお、トリガー53における引込みを解除すると、トリ
ガー53はそのばね53aにより自動的に復帰され、これに
よって作動手段41における第1作動片42も元の状態に復
帰され、その曲折部46が第2作動片43の第3直線部50の
端部外側と当接される。
つぎに、ねじを弛緩する場合について説明すると、こ
の場合は切換スイッチ61を逆転状態(第7図点線参照)
にして、トリガー53を引込むと、前述のようにして起動
スイッチ34がON状態となり、前述とは逆に電動モータ4
が逆転駆動される。そして、ねじが強固に締付けてある
と、前記の正転時と同様にクラッチ手段12が動作して出
力軸5からスピンドル7への回転伝達が遮断されるとと
もに、クラッチ手段12と連動する作動ロッド57及び作動
手段41によって起動スイッチ34がOFF状態となってしま
うので、この場合は調節手段26によりクラッチ手段12に
おけるコイルばね25のばね圧を、締付け時のトルクより
も強く前記のように調節手段26における調整撮み27を操
作して、クラッチ手段12が動作しないように設定する。
したがって、起動スイッチ34がクラッチ手段12の動作を
受けることなくON状態が維持されるので、電動モータ4
の逆転駆動が継続され、前記正転時と同様に駆動歯車
6、クラッチ円板15からクラッチボール17,17とクラッ
チ円板20のクラッチピン23との係合を介してクラッチ軸
19が逆転されるので、クラッチ軸19のスプライン軸部及
びこれに噛合され従動歯車11を介してスピンドル7が逆
転されてねじの弛緩作業が遂行される。
の場合は切換スイッチ61を逆転状態(第7図点線参照)
にして、トリガー53を引込むと、前述のようにして起動
スイッチ34がON状態となり、前述とは逆に電動モータ4
が逆転駆動される。そして、ねじが強固に締付けてある
と、前記の正転時と同様にクラッチ手段12が動作して出
力軸5からスピンドル7への回転伝達が遮断されるとと
もに、クラッチ手段12と連動する作動ロッド57及び作動
手段41によって起動スイッチ34がOFF状態となってしま
うので、この場合は調節手段26によりクラッチ手段12に
おけるコイルばね25のばね圧を、締付け時のトルクより
も強く前記のように調節手段26における調整撮み27を操
作して、クラッチ手段12が動作しないように設定する。
したがって、起動スイッチ34がクラッチ手段12の動作を
受けることなくON状態が維持されるので、電動モータ4
の逆転駆動が継続され、前記正転時と同様に駆動歯車
6、クラッチ円板15からクラッチボール17,17とクラッ
チ円板20のクラッチピン23との係合を介してクラッチ軸
19が逆転されるので、クラッチ軸19のスプライン軸部及
びこれに噛合され従動歯車11を介してスピンドル7が逆
転されてねじの弛緩作業が遂行される。
以上のように本実施例にあっては、ねじの締付け作業
において、ねじの締付け終了に伴ないスピンドル7に過
大負荷が生じると、クラッチ手段12の動作と連動する作
動ロッド57及び作動手段41等による機械的な動作によっ
て起動スイッチ34のアクチュエータ34aに対するON状態
を解除しかつその起動スイッチ34のOFF状態を維持する
ことができるので、クラッチ手段12による出力軸5から
スピンドル7への回転伝達が確実に遮断し、さらに、電
動モータ4の惰性回転を素早く停止し得、ねじの締付け
作業を必要以上のトルクで締付けることがなく、その作
業能率の向上を図ることができるものである。
において、ねじの締付け終了に伴ないスピンドル7に過
大負荷が生じると、クラッチ手段12の動作と連動する作
動ロッド57及び作動手段41等による機械的な動作によっ
て起動スイッチ34のアクチュエータ34aに対するON状態
を解除しかつその起動スイッチ34のOFF状態を維持する
ことができるので、クラッチ手段12による出力軸5から
スピンドル7への回転伝達が確実に遮断し、さらに、電
動モータ4の惰性回転を素早く停止し得、ねじの締付け
作業を必要以上のトルクで締付けることがなく、その作
業能率の向上を図ることができるものである。
(効果) 以上詳述したように、本発明は、電動モータの出力
と、該出力軸から回転駆動されて工具が取付けられるス
ピンドルと、該スピンドル側からの過大負荷を受けて前
記出力軸とスピンドルとの動力伝達を遮断するクラッチ
手段とを備えた電動工具において、電源と前記電動モー
タを駆動する電源回路の一部に組み込まれアクチュエー
タの往復動によりON,OFF動作されるスイッチと、該アク
チュエータの往復動を作動手段を介して制御するトリガ
ーとを備え、前記作動手段をトリガーのON動作とともに
前記アクチュエータの往復動方向に進退動する第1の部
材と、常には該第1の部材とアクチュエータの間に位置
されて該第1の部材の動作を該アクチュエータに伝達し
かつ前記クラッチ手段と連動して該クラッチ手段の動力
伝達の遮断動作に伴い前記第1の部材の進退動方向とほ
ぼ直交する方向に退避動して該第1の部材とアクチュエ
ータとの動作伝達を遮断する第2の部材とから構成し、
前記トリガーのON動作に対応して前記作動手段における
第1及び第2の部材を介して前記スイッチをON状態とし
かつ該トリガーのON動作を維持した状態で前記クラッチ
手段の動力伝達の遮断動作に対応して該作動手段におけ
る第2の部材の退避動を介して該スイッチをOFF状態と
するように該スイッチのアクチュエータを制御したこと
により、スイッチを含む電動モータの制御回路を構成す
る電気的な部品点数の省力化を図るとともに、それに伴
なう回路構成を簡素化することができる。しかも、作動
手段を第1の部材と第2の部材とにより構成し、該第2
の部材をクラッチ手段と連動して該クラッチ手段の動力
伝達の遮断動作に伴い前記第1の部材の進退動方向とほ
ぼ直交する方向に退避動して該第1の部材とアクチュエ
ータとの動作伝達を遮断することによって、該アクチュ
エータの動作を確実に確保することができるとともに、
それらの制御に伴なう構成の簡素化を図ることができ
る。
と、該出力軸から回転駆動されて工具が取付けられるス
ピンドルと、該スピンドル側からの過大負荷を受けて前
記出力軸とスピンドルとの動力伝達を遮断するクラッチ
手段とを備えた電動工具において、電源と前記電動モー
タを駆動する電源回路の一部に組み込まれアクチュエー
タの往復動によりON,OFF動作されるスイッチと、該アク
チュエータの往復動を作動手段を介して制御するトリガ
ーとを備え、前記作動手段をトリガーのON動作とともに
前記アクチュエータの往復動方向に進退動する第1の部
材と、常には該第1の部材とアクチュエータの間に位置
されて該第1の部材の動作を該アクチュエータに伝達し
かつ前記クラッチ手段と連動して該クラッチ手段の動力
伝達の遮断動作に伴い前記第1の部材の進退動方向とほ
ぼ直交する方向に退避動して該第1の部材とアクチュエ
ータとの動作伝達を遮断する第2の部材とから構成し、
前記トリガーのON動作に対応して前記作動手段における
第1及び第2の部材を介して前記スイッチをON状態とし
かつ該トリガーのON動作を維持した状態で前記クラッチ
手段の動力伝達の遮断動作に対応して該作動手段におけ
る第2の部材の退避動を介して該スイッチをOFF状態と
するように該スイッチのアクチュエータを制御したこと
により、スイッチを含む電動モータの制御回路を構成す
る電気的な部品点数の省力化を図るとともに、それに伴
なう回路構成を簡素化することができる。しかも、作動
手段を第1の部材と第2の部材とにより構成し、該第2
の部材をクラッチ手段と連動して該クラッチ手段の動力
伝達の遮断動作に伴い前記第1の部材の進退動方向とほ
ぼ直交する方向に退避動して該第1の部材とアクチュエ
ータとの動作伝達を遮断することによって、該アクチュ
エータの動作を確実に確保することができるとともに、
それらの制御に伴なう構成の簡素化を図ることができ
る。
さらには、作動手段における第2の部材をばね材から
形成して常には第1の部材側に付勢することによって、
その退避動を円滑かつ確実にし、ひいては、スイッチの
ON,OFF動作を制御するアクチュエータの動作をさらに確
実化することができる。
形成して常には第1の部材側に付勢することによって、
その退避動を円滑かつ確実にし、ひいては、スイッチの
ON,OFF動作を制御するアクチュエータの動作をさらに確
実化することができる。
図は本発明の実施例を示し、第1図は本例電動工具の全
体を示す正面図、第2図は一部破断の拡大正断面図、第
3図〜第5図は要部の作動状態を示す拡大正断面図、第
6図は第3図のVI−VI線断面図、第7図は電気回路図で
ある。 4……電動モータ 5……出力軸 7……スピンドル 12……クラッチ手段 34……起動スイッチ 41……作動手段 53……トリガー 57……作動ロッド
体を示す正面図、第2図は一部破断の拡大正断面図、第
3図〜第5図は要部の作動状態を示す拡大正断面図、第
6図は第3図のVI−VI線断面図、第7図は電気回路図で
ある。 4……電動モータ 5……出力軸 7……スピンドル 12……クラッチ手段 34……起動スイッチ 41……作動手段 53……トリガー 57……作動ロッド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 奥村 道男 愛知県安城市住吉町3丁目11番8号 株 式会社マキタ電機製作所内 (72)発明者 天野 幸三 愛知県安城市住吉町3丁目11番8号 株 式会社マキタ電機製作所内 (56)参考文献 特開 昭63−221979(JP,A) 特開 平1−34677(JP,A)
Claims (2)
- 【請求項1】電動モータの出力軸と、 該出力軸から回転駆動されて工具が取付けられるスピン
ドルと、 該スピンドル側からの過大負荷を受けて前記出力軸とス
ピンドルとの動力伝達を遮断するクラッチ手段とを備え
た電動工具において、 電源と前記電動モータを駆動する電源回路の一部に組み
込まれアクチュエータの往復動によりON,OFF動作される
スイッチと、 該アクチュエータの往復動を作動手段を介して制御する
トリガーとを備え、 前記作動手段をトリガーのON,OFF動作とともに前記アク
チュエータの往復動方向に進退動する第1の部材と、常
には該第1の部材とアクチュエータの間に位置されて該
第1の部材の動作を該アクチュエータに伝達しかつ前記
クラッチ手段と連動して該クラッチ手段の動力伝達の遮
断動作に伴い前記第1の部材の進退動方向とほぼ直交す
る方向に退避動して該第1の部材とアクチュエータとの
動作伝達を遮断する第2の部材とから構成し、 前記トリガーのON動作に対応して前記作動手段における
第1及び第2の部材を介して前記スイッチをON状態とし
かつ該トリガーのON動作を維持した状態で前記クラッチ
手段の動力伝達の遮断動作に対応して該作動手段におけ
る第2の部材の退避動を介して該スイッチをOFF状態と
するように該スイッチのアクチュエータを制御したこと
を特徴とする電動工具の回転制御装置。 - 【請求項2】前記作動手段における第2の部材をばね材
から形成して常には第1の部材側に付勢されていること
を特徴とする請求項1記載の電動工具の回転制御装置。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63077017A JP2618428B2 (ja) | 1988-03-30 | 1988-03-30 | 電動工具の回転制御装置 |
US07/328,324 US4934494A (en) | 1988-03-30 | 1989-03-24 | Combined locking mechanism and switch especially for power tools |
EP89303121A EP0335700B1 (en) | 1988-03-30 | 1989-03-30 | Combined locking mechanism and switch |
DE68916993T DE68916993T2 (de) | 1988-03-30 | 1989-03-30 | Kombination von Schalter und Sperrvorrichtung. |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63077017A JP2618428B2 (ja) | 1988-03-30 | 1988-03-30 | 電動工具の回転制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01252369A JPH01252369A (ja) | 1989-10-09 |
JP2618428B2 true JP2618428B2 (ja) | 1997-06-11 |
Family
ID=13621988
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63077017A Expired - Fee Related JP2618428B2 (ja) | 1988-03-30 | 1988-03-30 | 電動工具の回転制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2618428B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007237321A (ja) * | 2006-03-07 | 2007-09-20 | Makita Corp | 回転締付工具 |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPH0487782A (ja) * | 1990-07-27 | 1992-03-19 | Hitachi Koki Co Ltd | クラッチ式締付工具 |
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