JP2618165B2 - スライド式ユニバーサルジョイント - Google Patents
スライド式ユニバーサルジョイントInfo
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- JP2618165B2 JP2618165B2 JP4290336A JP29033692A JP2618165B2 JP 2618165 B2 JP2618165 B2 JP 2618165B2 JP 4290336 A JP4290336 A JP 4290336A JP 29033692 A JP29033692 A JP 29033692A JP 2618165 B2 JP2618165 B2 JP 2618165B2
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- roller
- holder
- peripheral surface
- transmission
- shaft
- Prior art date
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-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16D—COUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
- F16D3/00—Yielding couplings, i.e. with means permitting movement between the connected parts during the drive
- F16D3/16—Universal joints in which flexibility is produced by means of pivots or sliding or rolling connecting parts
- F16D3/20—Universal joints in which flexibility is produced by means of pivots or sliding or rolling connecting parts one coupling part entering a sleeve of the other coupling part and connected thereto by sliding or rolling members
- F16D3/202—Universal joints in which flexibility is produced by means of pivots or sliding or rolling connecting parts one coupling part entering a sleeve of the other coupling part and connected thereto by sliding or rolling members one coupling part having radially projecting pins, e.g. tripod joints
- F16D3/205—Universal joints in which flexibility is produced by means of pivots or sliding or rolling connecting parts one coupling part entering a sleeve of the other coupling part and connected thereto by sliding or rolling members one coupling part having radially projecting pins, e.g. tripod joints the pins extending radially outwardly from the coupling part
- F16D3/2055—Universal joints in which flexibility is produced by means of pivots or sliding or rolling connecting parts one coupling part entering a sleeve of the other coupling part and connected thereto by sliding or rolling members one coupling part having radially projecting pins, e.g. tripod joints the pins extending radially outwardly from the coupling part having three pins, i.e. true tripod joints
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16D—COUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
- F16D3/00—Yielding couplings, i.e. with means permitting movement between the connected parts during the drive
- F16D3/16—Universal joints in which flexibility is produced by means of pivots or sliding or rolling connecting parts
- F16D3/20—Universal joints in which flexibility is produced by means of pivots or sliding or rolling connecting parts one coupling part entering a sleeve of the other coupling part and connected thereto by sliding or rolling members
- F16D3/202—Universal joints in which flexibility is produced by means of pivots or sliding or rolling connecting parts one coupling part entering a sleeve of the other coupling part and connected thereto by sliding or rolling members one coupling part having radially projecting pins, e.g. tripod joints
- F16D2003/2026—Universal joints in which flexibility is produced by means of pivots or sliding or rolling connecting parts one coupling part entering a sleeve of the other coupling part and connected thereto by sliding or rolling members one coupling part having radially projecting pins, e.g. tripod joints with trunnion rings, i.e. with tripod joints having rollers supported by a ring on the trunnion
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば自動車の車輪駆
動軸に用いられるスライド式ユニバーサルジョイントに
関する。
動軸に用いられるスライド式ユニバーサルジョイントに
関する。
【０００２】
【従来の技術】一般に、自動車用車輪駆動軸に用いられ
るスライド式ユニバーサルジョイントとして、本願出願
人による特開昭６３−１９５４２１号公報に開示された
ものが知られている。このスライド式ユニバーサルジョ
イントは、内周面に軸方向に延びる複数条の伝動溝を有
しかつ一方の伝動軸に連なる筒状のアウタ部材と、放射
状に延びて前記伝動溝に臨入する複数本のトラニオン軸
を有しかつ他方の伝動軸に連なるインナ部材とを備え、
各トラニオン軸の外周に内側ローラが摺動自在に嵌合さ
れるとともに、該内側ローラの外周には相対的に回動自
在なホルダが嵌合され、さらにこのホルダの外周にはニ
ードルベアリングを介して円筒状の外側ローラが嵌合さ
れる一方、この外側ローラが前記アウタ部材の伝動溝に
伝動自在に係合して構成されている。
るスライド式ユニバーサルジョイントとして、本願出願
人による特開昭６３−１９５４２１号公報に開示された
ものが知られている。このスライド式ユニバーサルジョ
イントは、内周面に軸方向に延びる複数条の伝動溝を有
しかつ一方の伝動軸に連なる筒状のアウタ部材と、放射
状に延びて前記伝動溝に臨入する複数本のトラニオン軸
を有しかつ他方の伝動軸に連なるインナ部材とを備え、
各トラニオン軸の外周に内側ローラが摺動自在に嵌合さ
れるとともに、該内側ローラの外周には相対的に回動自
在なホルダが嵌合され、さらにこのホルダの外周にはニ
ードルベアリングを介して円筒状の外側ローラが嵌合さ
れる一方、この外側ローラが前記アウタ部材の伝動溝に
伝動自在に係合して構成されている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記スライ
ド式ユニバーサルジョイントでは、動力伝動中において
アウタ部材とインナ部材との間に作動角が発生すると、
このインナ部材がアウタ部材の伝動溝に沿って移動する
とともに、内側ローラとホルダとが互いに摺動（回動）
する。その際、一般的に内側ローラの外側面とホルダの
内周面とが略全面にわたって当接しているため、この内
側ローラとホルダとの摺動抵抗が大きくなり、該内側ロ
ーラの円滑な作動が阻止されてこれらの摺動部分に微振
動が発生してしまうという問題が指摘されている。
ド式ユニバーサルジョイントでは、動力伝動中において
アウタ部材とインナ部材との間に作動角が発生すると、
このインナ部材がアウタ部材の伝動溝に沿って移動する
とともに、内側ローラとホルダとが互いに摺動（回動）
する。その際、一般的に内側ローラの外側面とホルダの
内周面とが略全面にわたって当接しているため、この内
側ローラとホルダとの摺動抵抗が大きくなり、該内側ロ
ーラの円滑な作動が阻止されてこれらの摺動部分に微振
動が発生してしまうという問題が指摘されている。
【０００４】一方、外側ローラは、ローラ保持手段によ
ってトラニオン軸の軸方向への移動が規制されている。
このため、ローラ保持手段と外側ローラとの接触面積が
大きいと、伝動溝に充填されたグリスの粘性抵抗によっ
て前記外側ローラの円滑な回転が阻止されてしまい、該
外側ローラとローラ保持手段との間で微振動が発生する
という問題がある。
ってトラニオン軸の軸方向への移動が規制されている。
このため、ローラ保持手段と外側ローラとの接触面積が
大きいと、伝動溝に充填されたグリスの粘性抵抗によっ
て前記外側ローラの円滑な回転が阻止されてしまい、該
外側ローラとローラ保持手段との間で微振動が発生する
という問題がある。
【０００５】本発明はこの種の問題を解決するものであ
り、内側ローラとホルダ並びに外側ローラとローラ保持
手段との摺接抵抗を低減することができ、これにより円
滑な作動状態を維持して微振動の発生を有効に阻止する
ことが可能なスライド式ユニバーサルジョイントを提供
することを目的とする。
り、内側ローラとホルダ並びに外側ローラとローラ保持
手段との摺接抵抗を低減することができ、これにより円
滑な作動状態を維持して微振動の発生を有効に阻止する
ことが可能なスライド式ユニバーサルジョイントを提供
することを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、本発明は、内周面に軸方向に延びる複数条の伝動
溝を有しかつ一方の伝動軸に連なる筒状のアウタ部材
と、放射状に延びて前記伝動溝に臨入する複数本のトラ
ニオン軸を有しかつ他方の伝動軸に連なるインナ部材
と、各トラニオン軸の外周に摺動自在に嵌合される内側
ローラと、前記内側ローラの外周に相対的に回動自在に
嵌合されるホルダと、前記ホルダの外周に回転自在に嵌
合されるとともに前記伝動溝に係合される外側ローラ
と、前記外側ローラがトラニオン軸の軸方向へ移動する
ことを規制するローラ保持手段とを備えたスライド式ユ
ニバーサルジョイントにおいて、前記外側ローラと前記
ローラ保持手段との間に設けられる第１摺接抵抗低減手
段と、前記内側ローラと前記ホルダとの間に設けられる
第２摺接抵抗低減手段とを備える。
めに、本発明は、内周面に軸方向に延びる複数条の伝動
溝を有しかつ一方の伝動軸に連なる筒状のアウタ部材
と、放射状に延びて前記伝動溝に臨入する複数本のトラ
ニオン軸を有しかつ他方の伝動軸に連なるインナ部材
と、各トラニオン軸の外周に摺動自在に嵌合される内側
ローラと、前記内側ローラの外周に相対的に回動自在に
嵌合されるホルダと、前記ホルダの外周に回転自在に嵌
合されるとともに前記伝動溝に係合される外側ローラ
と、前記外側ローラがトラニオン軸の軸方向へ移動する
ことを規制するローラ保持手段とを備えたスライド式ユ
ニバーサルジョイントにおいて、前記外側ローラと前記
ローラ保持手段との間に設けられる第１摺接抵抗低減手
段と、前記内側ローラと前記ホルダとの間に設けられる
第２摺接抵抗低減手段とを備える。
【０００７】第２摺接抵抗低減手段は、内側ローラに設
けられ所定の曲率を有する第１外周面と、内側ローラに
設けられ前記曲率とは異なる曲率を有する第２外周面お
よび ／または平坦面とを備え、あるいは、ホルダに設け
られ所定の曲率を有する第１内周面と、前記ホルダに設
けられ前記曲率とは異なる曲率を有する第２内周面およ
び／または平坦面とを備え、あるいは、内側ローラに設
けられ所定の曲率を有する第１外周面と、前記内側ロー
ラに設けられ前記曲率とは異なる曲率を有する第２外周
面および／または平坦面とを備える。
けられ所定の曲率を有する第１外周面と、内側ローラに
設けられ前記曲率とは異なる曲率を有する第２外周面お
よび ／または平坦面とを備え、あるいは、ホルダに設け
られ所定の曲率を有する第１内周面と、前記ホルダに設
けられ前記曲率とは異なる曲率を有する第２内周面およ
び／または平坦面とを備え、あるいは、内側ローラに設
けられ所定の曲率を有する第１外周面と、前記内側ロー
ラに設けられ前記曲率とは異なる曲率を有する第２外周
面および／または平坦面とを備える。
【０００８】
【作用】上記の本発明に係るスライド式ユニバーサルジ
ョイントでは、外側ローラとローラ保持手段との間に設
けられた第１摺接抵抗低減手段により前記外側ローラを
円滑に回転させることができ、該外側ローラとローラ保
持手段との間で微振動が発生することを阻止することが
可能になる。さらに、内側ローラとホルダとの間に第２
摺接抵抗低減手段が設けられており、アウタ部材とイン
ナ部材との間に作動角が生じて内側ローラとホルダとが
互いに回動する際にこの内側ローラとホルダとの摺動抵
抗が一挙に低減される。これによって、内側ローラの円
滑な作動状態が得られ、微振動の発生等を確実に阻止す
ることができる。
ョイントでは、外側ローラとローラ保持手段との間に設
けられた第１摺接抵抗低減手段により前記外側ローラを
円滑に回転させることができ、該外側ローラとローラ保
持手段との間で微振動が発生することを阻止することが
可能になる。さらに、内側ローラとホルダとの間に第２
摺接抵抗低減手段が設けられており、アウタ部材とイン
ナ部材との間に作動角が生じて内側ローラとホルダとが
互いに回動する際にこの内側ローラとホルダとの摺動抵
抗が一挙に低減される。これによって、内側ローラの円
滑な作動状態が得られ、微振動の発生等を確実に阻止す
ることができる。
【０００９】
【実施例】本発明に係るスライド式ユニバーサルジョイ
ントについて実施例を挙げ、添付の図面を参照して以下
に説明する。
ントについて実施例を挙げ、添付の図面を参照して以下
に説明する。
【００１０】図１および図２において、参照符号１０
は、本発明の第１の実施例に係るスライド式ユニバーサ
ルジョイントの一種であるトリポート型等速ユニバーサ
ルジョイントを示す。このユニバーサルジョイント１０
は、内周面に軸方向に延びる３条の伝動溝１２を有しか
つ一方の伝動軸１４に連なる筒状のアウタ部材１６と、
放射状に延びて前記伝動溝１２に臨入する３本のトラニ
オン軸１８を有しかつ他方の伝動軸２０に連なるインナ
部材２２と、各トラニオン軸１８の外周に摺動部材に嵌
合される内側ローラ２４と、この内側ローラ２４の外周
に相対的に回動自在（首振り自在）に嵌合されるホルダ
２６と、このホルダ２６の外周にニードルベアリング２
８を介して回転自在に嵌合されるとともに前記伝動溝１
２に係合される外側ローラ３０と、この外側ローラ３０
がトラニオン軸１８の軸方向へ移動することを規制する
ローラ保持手段３２とを備え、前記外側ローラ３０と前
記ローラ保持手段３２との間に第１摺接抵抗低減手段３
４が設けられる一方、前記内側ローラ２４と前記ホルダ
２６との間に第２摺接抵抗低減手段３６が設けられる。
は、本発明の第１の実施例に係るスライド式ユニバーサ
ルジョイントの一種であるトリポート型等速ユニバーサ
ルジョイントを示す。このユニバーサルジョイント１０
は、内周面に軸方向に延びる３条の伝動溝１２を有しか
つ一方の伝動軸１４に連なる筒状のアウタ部材１６と、
放射状に延びて前記伝動溝１２に臨入する３本のトラニ
オン軸１８を有しかつ他方の伝動軸２０に連なるインナ
部材２２と、各トラニオン軸１８の外周に摺動部材に嵌
合される内側ローラ２４と、この内側ローラ２４の外周
に相対的に回動自在（首振り自在）に嵌合されるホルダ
２６と、このホルダ２６の外周にニードルベアリング２
８を介して回転自在に嵌合されるとともに前記伝動溝１
２に係合される外側ローラ３０と、この外側ローラ３０
がトラニオン軸１８の軸方向へ移動することを規制する
ローラ保持手段３２とを備え、前記外側ローラ３０と前
記ローラ保持手段３２との間に第１摺接抵抗低減手段３
４が設けられる一方、前記内側ローラ２４と前記ホルダ
２６との間に第２摺接抵抗低減手段３６が設けられる。
【００１１】インナ部材２２は、伝動軸２０に固着され
るボス部３８と、このボス部３８の中心から等角度間隔
ずつ離間して放射状に延びるトラニオン軸１８とから一
体的に成形される。図３に示すように、第２摺接抵抗低
減手段３６は、内側ローラ２４に設けられ所定の曲率
（半径ｒ１）を有する第１外周面４０ａと、前記内側ロ
ーラ２４に設けられ前記曲率とは異なる曲率（半径ｒ
２）を有する第２外周面４０ｂとを備え、前記内側ロー
ラ２４の第１外周面４０ａとホルダ２６の内周面４２と
が互いに一つの点４３で接触している。
るボス部３８と、このボス部３８の中心から等角度間隔
ずつ離間して放射状に延びるトラニオン軸１８とから一
体的に成形される。図３に示すように、第２摺接抵抗低
減手段３６は、内側ローラ２４に設けられ所定の曲率
（半径ｒ１）を有する第１外周面４０ａと、前記内側ロ
ーラ２４に設けられ前記曲率とは異なる曲率（半径ｒ
２）を有する第２外周面４０ｂとを備え、前記内側ロー
ラ２４の第１外周面４０ａとホルダ２６の内周面４２と
が互いに一つの点４３で接触している。
【００１２】ローラ保持手段３２は、アウタ部材１６の
各伝動溝１２の両開口縁部に互いに向き合うように突出
形成された一対の段部４５と、ホルダ２６に設けられ、
この段部４５に摺動自在に当接するフランジ部４４とを
備える。ホルダ２６には、フランジ部４４と押さえ板４
６とに上下端面を当接させて外側ローラ３０が配設され
る。この外側ローラ３０の前記上下端面には、それぞれ
環状段部４８が形成されており、該外側ローラ３０は、
前記環状段部４８の半径方向内側の狭小な部分をフラン
ジ部４４と押さえ板４６とに摺接させ、これにより第１
摺接抵抗低減手段３４が構成される。
各伝動溝１２の両開口縁部に互いに向き合うように突出
形成された一対の段部４５と、ホルダ２６に設けられ、
この段部４５に摺動自在に当接するフランジ部４４とを
備える。ホルダ２６には、フランジ部４４と押さえ板４
６とに上下端面を当接させて外側ローラ３０が配設され
る。この外側ローラ３０の前記上下端面には、それぞれ
環状段部４８が形成されており、該外側ローラ３０は、
前記環状段部４８の半径方向内側の狭小な部分をフラン
ジ部４４と押さえ板４６とに摺接させ、これにより第１
摺接抵抗低減手段３４が構成される。
【００１３】次に、このように構成されるユニバーサル
ジョイント１０の動作について説明する。
ジョイント１０の動作について説明する。
【００１４】例えば、伝動軸１４に回転トルクが付与さ
れると、このトルクはアウタ部材１６から伝動溝１２、
外側ローラ３０、ホルダ２６および内側ローラ２４を介
してトラニオン軸１８に伝達され、さらにインナ部材２
２から伝動軸２０に伝達される。
れると、このトルクはアウタ部材１６から伝動溝１２、
外側ローラ３０、ホルダ２６および内側ローラ２４を介
してトラニオン軸１８に伝達され、さらにインナ部材２
２から伝動軸２０に伝達される。
【００１５】その際、外側ローラ３０が転動するアウタ
部材１６の内部にグリスが封入されており、このグリス
は、前記外側ローラ３０とフランジ部４４との間および
該外側ローラ３０と押さえ板４６との間に進入する。こ
こで、外側ローラ３０の上下端面には、環状段部４８が
形成されており、この外側ローラ３０とフランジ部４４
および該外側ローラ３０と押さえ板４６との接触面積が
一挙に減少する。これによって、グリスの粘性抵抗が低
下して外側ローラ３０の円滑な回転が可能となり、ユニ
バーサルジョイント１０に微振動が発生することを有効
に阻止することができる。
部材１６の内部にグリスが封入されており、このグリス
は、前記外側ローラ３０とフランジ部４４との間および
該外側ローラ３０と押さえ板４６との間に進入する。こ
こで、外側ローラ３０の上下端面には、環状段部４８が
形成されており、この外側ローラ３０とフランジ部４４
および該外側ローラ３０と押さえ板４６との接触面積が
一挙に減少する。これによって、グリスの粘性抵抗が低
下して外側ローラ３０の円滑な回転が可能となり、ユニ
バーサルジョイント１０に微振動が発生することを有効
に阻止することができる。
【００１６】上記回転トルクの伝達時に、両伝動軸１
４、２０がそれらの軸線を交差させるようにして互いに
傾動すると、トラニオン軸１８が傾動してこのトラニオ
ン軸１８の外周に嵌合されている内側ローラ２４は、こ
のトラニオン軸１８の軸線方向に摺動するとともに、ホ
ルダ２６に対して相対的に回動する。
４、２０がそれらの軸線を交差させるようにして互いに
傾動すると、トラニオン軸１８が傾動してこのトラニオ
ン軸１８の外周に嵌合されている内側ローラ２４は、こ
のトラニオン軸１８の軸線方向に摺動するとともに、ホ
ルダ２６に対して相対的に回動する。
【００１７】この場合、第１の実施例では、内側ローラ
２４にそれぞれ所定の曲率（半径ｒ１、半径ｒ２）を有
する第１および第２外周面４０ａ、４０ｂが設けられ、
前記内側ローラ２４の第１外周面４０ａとホルダ２６の
内周面４２とが互いに一つの点４３で接触している。従
って、内側ローラ２４がホルダ２６に対し回動する際に
惹起される摺動抵抗は、該第１および第２外周面４０
ａ、４０ｂと内周面４２とが略全面で摺接している場合
に比べて一挙に低減される。これによって、内側ローラ
２４とホルダ２６とが円滑に回動し、ユニバーサルジョ
イント１０に微振動が惹起されることを確実に阻止し得
るという効果が得られる。
２４にそれぞれ所定の曲率（半径ｒ１、半径ｒ２）を有
する第１および第２外周面４０ａ、４０ｂが設けられ、
前記内側ローラ２４の第１外周面４０ａとホルダ２６の
内周面４２とが互いに一つの点４３で接触している。従
って、内側ローラ２４がホルダ２６に対し回動する際に
惹起される摺動抵抗は、該第１および第２外周面４０
ａ、４０ｂと内周面４２とが略全面で摺接している場合
に比べて一挙に低減される。これによって、内側ローラ
２４とホルダ２６とが円滑に回動し、ユニバーサルジョ
イント１０に微振動が惹起されることを確実に阻止し得
るという効果が得られる。
【００１８】なお、内側ローラ２４には、ホルダ２６の
内周面４２から離間させるための第２外周面４０ｂが設
けられているが、この第２外周面４０ｂに代替し、ある
いは該第２外周面４０ｂの外方に平坦面を設けてもよ
い。
内周面４２から離間させるための第２外周面４０ｂが設
けられているが、この第２外周面４０ｂに代替し、ある
いは該第２外周面４０ｂの外方に平坦面を設けてもよ
い。
【００１９】次いで、第２の実施例に係るユニバーサル
ジョイント２００を、図４を用いて以下に説明する。な
お、第１の実施例に係るユニバーサルジョイント１０と
同一の構成要素には同一の参照数字を付してその詳細な
説明は省略する。
ジョイント２００を、図４を用いて以下に説明する。な
お、第１の実施例に係るユニバーサルジョイント１０と
同一の構成要素には同一の参照数字を付してその詳細な
説明は省略する。
【００２０】この第２の実施例に係るユニバーサルジョ
イント２００は、第２摺接抵抗低減手段２０２を備え、
この第２摺接抵抗低減手段２０２は、ホルダ２０４に設
けられ所定の曲率（半径Ｒ１）を有する第１内周面２０
６と、このホルダ２０４に設けられ前記曲率とは異なる
曲率（半径Ｒ２）を有する第２内周面２０８とを備え、
該ホルダ２０４と内側ローラ２４の外周面４０とが互い
に二つの点２１０ａ、２１０ｂで接触している。
イント２００は、第２摺接抵抗低減手段２０２を備え、
この第２摺接抵抗低減手段２０２は、ホルダ２０４に設
けられ所定の曲率（半径Ｒ１）を有する第１内周面２０
６と、このホルダ２０４に設けられ前記曲率とは異なる
曲率（半径Ｒ２）を有する第２内周面２０８とを備え、
該ホルダ２０４と内側ローラ２４の外周面４０とが互い
に二つの点２１０ａ、２１０ｂで接触している。
【００２１】従って、この第２の実施例に係るユニバー
サルジョイント２００では、ホルダ２０４と内側ローラ
２４とが二つの点２１０ａ、２１０ｂのみで接触するた
め、このホルダ２０４と内側ローラ２４との摺動抵抗を
大幅に削減することができる等、上記の第１の実施例に
係るユニバーサルジョイント１０と同様の動作並びに効
果が得られる。なお、第２内周面２０８に代替して平坦
面で構成してもよい。その際、ホルダ２０４と内側ロー
ラ２４とは二つの点２１０ａ、２１０ｂで接触するた
め、同様の動作が得られる。
サルジョイント２００では、ホルダ２０４と内側ローラ
２４とが二つの点２１０ａ、２１０ｂのみで接触するた
め、このホルダ２０４と内側ローラ２４との摺動抵抗を
大幅に削減することができる等、上記の第１の実施例に
係るユニバーサルジョイント１０と同様の動作並びに効
果が得られる。なお、第２内周面２０８に代替して平坦
面で構成してもよい。その際、ホルダ２０４と内側ロー
ラ２４とは二つの点２１０ａ、２１０ｂで接触するた
め、同様の動作が得られる。
【００２２】さらにまた、本発明の第３の実施例に係る
ユニバーサルジョイント３００について、図５を参照し
て以下に説明する。なお、第１の実施例に係るユニバー
サル１０と同一の構成要素には同一の参照数字を付して
その詳細な説明は省略する。
ユニバーサルジョイント３００について、図５を参照し
て以下に説明する。なお、第１の実施例に係るユニバー
サル１０と同一の構成要素には同一の参照数字を付して
その詳細な説明は省略する。
【００２３】この第３の実施例に係るユニバーサルジョ
イント３００を構成する第２摺接抵抗低減手段３０２
は、内側ローラ３０４に設けられそれぞれ異なる曲率
（半径ｒ１、ｒ２およびｒ３）を有する第１外周面３０
６ａ、第２外周面３０６ｂおよび第３外周面３０６ｃを
備え、この第１外周面３０６ａ乃至第３外周面３０６ｃ
とホルダ２６の内周面４２とが二つの点３０８ａ、３０
８ｂで接触している。
イント３００を構成する第２摺接抵抗低減手段３０２
は、内側ローラ３０４に設けられそれぞれ異なる曲率
（半径ｒ１、ｒ２およびｒ３）を有する第１外周面３０
６ａ、第２外周面３０６ｂおよび第３外周面３０６ｃを
備え、この第１外周面３０６ａ乃至第３外周面３０６ｃ
とホルダ２６の内周面４２とが二つの点３０８ａ、３０
８ｂで接触している。
【００２４】これにより、上記第２の実施例に係るユニ
バーサルジョイント２００と同様の動作および効果が得
られることになる。なお、第１外周面３０６ａ乃至第３
外周面３０６ｃを円弧状に構成しているが、この中、例
えば、第３外周面３０６ｃを平坦面で構成してもよい。
バーサルジョイント２００と同様の動作および効果が得
られることになる。なお、第１外周面３０６ａ乃至第３
外周面３０６ｃを円弧状に構成しているが、この中、例
えば、第３外周面３０６ｃを平坦面で構成してもよい。
【００２５】ところで、第１の実施例に係るユニバーサ
ルジョイント１０では、外側ローラ３０の上下端面に環
状段部４８を設け、この外側ローラ３０とフランジ部４
４および押さえ板４６との接触面積を小さくして第１摺
接抵抗低減手段３４を構成しているが、これに代替して
外側ローラ３０とホルダ２６の相対向する摺接面のいず
れか一方にトラニオン軸１８の半径方向に傾斜するテー
パ面を形成してもよく、また、該外側ローラ３０とホル
ダ２６との相対向する摺接面に低摩擦部材よりなるワシ
ャを介在させて構成することもできる。
ルジョイント１０では、外側ローラ３０の上下端面に環
状段部４８を設け、この外側ローラ３０とフランジ部４
４および押さえ板４６との接触面積を小さくして第１摺
接抵抗低減手段３４を構成しているが、これに代替して
外側ローラ３０とホルダ２６の相対向する摺接面のいず
れか一方にトラニオン軸１８の半径方向に傾斜するテー
パ面を形成してもよく、また、該外側ローラ３０とホル
ダ２６との相対向する摺接面に低摩擦部材よりなるワシ
ャを介在させて構成することもできる。
【００２６】
【発明の効果】本発明に係るスライド式ユニバーサルジ
ョイントによれば、以下の効果乃至利点が得られる。
ョイントによれば、以下の効果乃至利点が得られる。
【００２７】外側ローラとローラ保持手段との間に第１
摺接抵抗低減手段が設けられるため、この外側ローラを
円滑に回転させることができ、ユニバーサルジョイント
に微振動が発生することを有効に阻止することが可能と
なる。
摺接抵抗低減手段が設けられるため、この外側ローラを
円滑に回転させることができ、ユニバーサルジョイント
に微振動が発生することを有効に阻止することが可能と
なる。
【００２８】さらに、内側ローラとホルダとの間に第２
摺接抵抗低減手段が設けられるため、それぞれの伝動軸
が互いに交差するように傾動する際、この内側ローラの
外周面とホルダの内周面との回動抵抗が一挙に低減され
る。これにより、内側ローラの作動を円滑に行うことが
でき、ユニバーサルジョイントに微振動が発生すること
を確実に阻止することが可能になる。
摺接抵抗低減手段が設けられるため、それぞれの伝動軸
が互いに交差するように傾動する際、この内側ローラの
外周面とホルダの内周面との回動抵抗が一挙に低減され
る。これにより、内側ローラの作動を円滑に行うことが
でき、ユニバーサルジョイントに微振動が発生すること
を確実に阻止することが可能になる。
【図１】本発明の第１の実施例に係るユニバーサルジョ
イントの縦断側面図である。
イントの縦断側面図である。
【図２】図１のＩＩ−ＩＩ線断面図である。
【図３】第１の実施例に係るユニバーサルジョイントを
構成する第１および第２摺接抵抗低減手段の拡大断面図
である。
構成する第１および第２摺接抵抗低減手段の拡大断面図
である。
【図４】第２の実施例に係るユニバーサルジョイントを
構成する第１および第２摺接抵抗低減手段の拡大断面図
である。
構成する第１および第２摺接抵抗低減手段の拡大断面図
である。
【図５】第３の実施例に係るユニバーサルジョイントを
構成する第１および第２摺接抵抗低減手段の拡大断面図
である。
構成する第１および第２摺接抵抗低減手段の拡大断面図
である。
１０…ユニバーサルジョイント １２…伝動溝 １４…伝動軸 １６…アウタ部材 １８…トラニオン軸 ２０…伝動軸 ２２…インナ部材 ２４…内側ローラ ２６…ホルダ ３０…外側ローラ ３２…ローラ保持手段 ３４、３６…摺接抵抗低減手段 ４０ａ、４０ｂ…外周面 ４２…内周面 ２００…ユニバーサルジョイント ２０２…摺接抵抗低減手段 ２０４…ホルダ ２０６、２０８…内周面 ３００…ユニバーサルジョイント ３０２…摺接抵抗低減手段 ３０４…内側ローラ ３０６ａ〜３０６ｃ…外周面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 清水 伸夫 栃木県真岡市松山町19 本田技研工業株 式会社 栃木製作所内 (72)発明者 川島 泰広 栃木県真岡市松山町19 本田技研工業株 式会社 栃木製作所内 (56)参考文献 特開 昭63−195421（ＪＰ，Ａ) 特開 昭53−54645（ＪＰ，Ａ)
Claims (3)
- 【請求項１】内周面に軸方向に延びる複数条の伝動溝を
有しかつ一方の伝動軸に連なる筒状のアウタ部材と、放
射状に延びて前記伝動溝に臨入する複数本のトラニオン
軸を有しかつ他方の伝動軸に連なるインナ部材と、各ト
ラニオン軸の外周に摺動自在に嵌合される内側ローラ
と、前記内側ローラの外周に相対的に回動自在に嵌合さ
れるホルダと、前記ホルダの外周に回転自在に嵌合され
るとともに前記伝動溝に係合される外側ローラと、前記
外側ローラがトラニオン軸の軸方向へ移動することを規
制するローラ保持手段とを備えたスライド式ユニバーサ
ルジョイントにおいて、 前記外側ローラと前記ローラ保持手段との間に設けられ
る第１摺接抵抗低減手段と、 前記内側ローラと前記ホルダとの間に設けられる第２摺
接抵抗低減手段と、を備えるとともに、 前記第２摺接抵抗低減手段は、前記内側ローラに設けら
れ所定の曲率を有する第１外周面と、 前記内側ローラに設けられ前記曲率とは異なる曲率を有
する第２外周面および／または平坦面と、 を備え、 前記内側ローラと前記ホルダの内周面とが互いに一点で
接触す ることを特徴とするスライド式ユニバーサルジョ
イント。 - 【請求項２】内周面に軸方向に延びる複数条の伝動溝を
有しかつ一方の伝動軸に連なる筒状のアウタ部材と、放
射状に延びて前記伝動溝に臨入する複数本のトラニオン
軸を有しかつ他方の伝動軸に連なるインナ部材と、各ト
ラニオン軸の外周に摺動自在に嵌合される内側ローラ
と、前記内側ローラの外周に相対的に回動自在に嵌合さ
れるホルダと、前記ホルダの外周に回転自在に嵌合され
るとともに前記伝動溝に係合される外側ローラと、前記
外側ローラがトラニオン軸の軸方向へ移動することを規
制するローラ保持手段とを備えたスライド式ユニバーサ
ルジョイントにおいて、 前記外側ローラと前記ローラ保持手段との間に設けられ
る第１摺接抵抗低減手段と、 前記内側ローラと前記ホルダとの間に設けられる第２摺
接抵抗低減手段と、 を備えるとともに、 前記第２摺接抵抗低減手段は、前記ホルダに設けられ所
定の曲率を有する第１内周面と、 前記ホルダに設けられ前記曲率とは異なる曲率を有する
第２内周面および／または平坦面と、 を備え、 前記ホルダと前記内側ローラの外周面とが互いに二点で
接触することを特徴とするスライド式ユニバーサルジョ
イント。 - 【請求項３】内周面に軸方向に延びる複数条の伝動溝を
有しかつ一方の伝動軸に連なる筒状のアウタ部材と、放
射状に延びて前記伝動溝に臨入する複数本のトラニオン
軸を有しかつ他方の伝動軸に連なるインナ部材と、各ト
ラニオン軸の外周に摺動自在に嵌合される内側ローラ
と、前記内側ローラの外周に相対的に回動自在に嵌合さ
れるホルダと、前記ホルダの外周に回転自在に嵌合され
るとともに前記伝動溝に係合される外側ローラと、前記
外側ローラがトラニオン軸の軸方向へ移動することを規
制するローラ保持手段とを備えたスライド式ユニバーサ
ルジョイントにおいて、 前記外側ローラと前記ローラ保持手段との間に設けられ
る第１摺接抵抗低減手段と、 前記内側ローラと前記ホルダとの間に設けられる第２摺
接抵抗低減手段と、 を備えるとともに、 前記第２摺接抵抗低減手段は、前記内側ローラに設けら
れ所定の曲率を有する第１外周面と、 前記内側ローラに設けられ前記曲率とは異なる曲率を有
する第２外周面および／または平坦面と、 を備え、 前記内側ローラと前記ホルダの内周面とが互いに二点で
接触することを特徴とするスライド式ユニバーサルジョ
イント。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4290336A JP2618165B2 (ja) | 1992-10-28 | 1992-10-28 | スライド式ユニバーサルジョイント |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4290336A JP2618165B2 (ja) | 1992-10-28 | 1992-10-28 | スライド式ユニバーサルジョイント |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06137339A JPH06137339A (ja) | 1994-05-17 |
| JP2618165B2 true JP2618165B2 (ja) | 1997-06-11 |
Family
ID=17754744
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4290336A Expired - Fee Related JP2618165B2 (ja) | 1992-10-28 | 1992-10-28 | スライド式ユニバーサルジョイント |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2618165B2 (ja) |
Families Citing this family (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP3212070B2 (ja) * | 1995-02-27 | 2001-09-25 | エヌティエヌ株式会社 | 等速自在継手 |
| US6837794B1 (en) | 1996-02-05 | 2005-01-04 | Ntn Corporation | Tripod type constant velocity universal joint |
| KR19980703608A (ko) * | 1996-02-05 | 1998-12-05 | 이토오됴오아키 | 트리포오드형 등속자재조인트 |
| US7022020B2 (en) | 2000-05-22 | 2006-04-04 | Ntn Corporation | Tripod constant velocity universal joint |
| DE102005023555A1 (de) * | 2005-05-21 | 2007-01-04 | Schaeffler Kg | Gelenkinnenteil eines homokinetischen Gleichlaufdrehgelenks |
| JP6561505B2 (ja) * | 2015-01-13 | 2019-08-21 | 株式会社ジェイテクト | 等速ジョイント |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5354645A (en) * | 1976-10-27 | 1978-05-18 | Ntn Toyo Bearing Co Ltd | Uniform velocity universal joint |
| JPH07113379B2 (ja) * | 1987-02-05 | 1995-12-06 | 本田技研工業株式会社 | スライド式ユニバーサルジョイント |
-
1992
- 1992-10-28 JP JP4290336A patent/JP2618165B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH06137339A (ja) | 1994-05-17 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |