JPH09273566A - トリポッド型等速ジョイント - Google Patents

トリポッド型等速ジョイント

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JPH09273566A
JPH09273566A JP8078807A JP7880796A JPH09273566A JP H09273566 A JPH09273566 A JP H09273566A JP 8078807 A JP8078807 A JP 8078807A JP 7880796 A JP7880796 A JP 7880796A JP H09273566 A JPH09273566 A JP H09273566A
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JP
Japan
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straight line
trunnion
peripheral surface
outer roller
outer peripheral
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Pending
Application number
JP8078807A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasumasa Mizukoshi
康允 水越
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NSK Ltd
Original Assignee
NSK Ltd
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Publication date
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Publication of JPH09273566A publication Critical patent/JPH09273566A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D3/00Yielding couplings, i.e. with means permitting movement between the connected parts during the drive
    • F16D3/16Universal joints in which flexibility is produced by means of pivots or sliding or rolling connecting parts
    • F16D3/20Universal joints in which flexibility is produced by means of pivots or sliding or rolling connecting parts one coupling part entering a sleeve of the other coupling part and connected thereto by sliding or rolling members
    • F16D3/202Universal joints in which flexibility is produced by means of pivots or sliding or rolling connecting parts one coupling part entering a sleeve of the other coupling part and connected thereto by sliding or rolling members one coupling part having radially projecting pins, e.g. tripod joints
    • F16D3/205Universal joints in which flexibility is produced by means of pivots or sliding or rolling connecting parts one coupling part entering a sleeve of the other coupling part and connected thereto by sliding or rolling members one coupling part having radially projecting pins, e.g. tripod joints the pins extending radially outwardly from the coupling part
    • F16D3/2055Universal joints in which flexibility is produced by means of pivots or sliding or rolling connecting parts one coupling part entering a sleeve of the other coupling part and connected thereto by sliding or rolling members one coupling part having radially projecting pins, e.g. tripod joints the pins extending radially outwardly from the coupling part having three pins, i.e. true tripod joints

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Rolling Contact Bearings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ジョイント角を付与して運転する際に、トラ
ニオン9に加わる軸力を低減して、不快な振動の発生を
防止する。 【構成】 トラニオン9の周囲にニードル軸受11を介
して内側ローラ10を回転自在に支承し、この内側ロー
ラ10の周囲に外側ローラ12を揺動自在に支持する。
この外側ローラ12の外周面16は、中央部から外側半
部にかけての円筒面部18と、内側部分の球状凸面部1
9とから構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明に係るトリポッド型等速
ジョイントは、例えば自動車の駆動系に組み込み、非直
線上に存在する回転軸同士の間で、回転力の伝達を行な
う場合に利用する。
【0002】
【従来の技術】駆動輪の懸架方式が独立式の場合、車輪
側の回転軸とエンジン側の回転軸とが必ずしも直線上に
存在しない。この為、両回転軸の間で均一な(回転に伴
なって回転角速度が変化する事のない)回転駆動力の伝
達を行ない、自動車の運行を滑らかに行なう為には、等
速ジョイントを介して、両回転軸同士を連結する必要が
ある。
【0003】この為の等速ジョイントとして従来から、
例えば特公平7−47971号公報、実願平4−268
74号(実開平5−79059号)のマイクロフィルム
等に記載されている様なトリポッド型等速ジョイントが
知られている。この等速ジョイント1は、図7〜8に示
す様に、第一の回転軸2の端部に固定される中空筒状の
ハウジング3の内周面3箇所位置に、それぞれがこのハ
ウジング3の内周面から放射方向に形成された凹部4、
4を、円周方向に亙って互いに等間隔に形成している。
これら各凹部4、4の内側面5、5は、それぞれハウジ
ング3の直径方向に対し平行な平坦面としている。
【0004】一方、車輪側の回転軸等、第二の回転軸6
の端部に固定されるトリポッド7は、上記第二の回転軸
6の端部に固定する為のボス部8と、このボス部8の外
周面に形成され、それぞれが上記凹部4、4内に進入す
る、3本のトラニオン9、9とを有する。それぞれが円
柱状に形成されたトラニオン9、9の周囲には、外周面
を球状凸面とした内側ローラ10を、ニードル軸受11
を介して回転自在に支持している。そしてこの内側ロー
ラ10には、内周面を球状凹面とした外側ローラ12、
12を、各内側ローラ10に対する揺動変位自在に外嵌
している。
【0005】等速ジョイント1は、上記ハウジング3と
トリポッド7とを、このトリポッド7を構成する3本の
トラニオン9、9が上記ハウジング3の内周面3個所位
置に形成した凹部4、4内に挿入された状態に組み合わ
せる。この状態で上記各トラニオン9、9の周囲に支承
された外側ローラ12、12の外周面は、上記各凹部
4、4の内側面5、5と当接する。
【0006】上述の様に構成される等速ジョイント1に
於いては、例えば第一の回転軸2が回転すると、この回
転力は、ハウジング3から外側ローラ12、12、内側
ローラ10、ニードル軸受11、トラニオン9、9を介
して、トリポッド7のボス部8に伝わり、このボス部8
を端部に固定した第二の回転軸6を回転させる。この
際、第一、第二の両回転軸2、6の間で等速性が確保さ
れる事は、周知の通りである。
【0007】ところで、上述の様に構成され作用するト
リポッド型の等速ジョイント1の場合、回転力伝達を円
滑に行なわせる為には、各トラニオン9に対する外側ロ
ーラ12の傾斜を制限する必要がある。即ち、第一の回
転軸2と第二の回転軸6とが、図8に示す様に互いに折
れ曲がった(両回転軸2、6同士の間にジョイント角を
付した)状態で、両回転軸2、6同士の間での回転力伝
達を行なった場合、各凹部4の内側面5に対して各トラ
ニオン9が、トリポッド7を中心として揺動する方向に
変位する。この際、前記各トラニオン9の周囲に支承さ
れた外側ローラ12が、各凹部4の内側面5上を転動す
る。この転動の際、外側ローラ12が各トラニオン9の
変位方向に向いていないと、外側ローラ12は円滑に転
動せず、外側ローラ12の外周面と前記内側面5との間
に大きな摩擦力が作用する。そして、第二の回転軸6の
軸方向に発生する力が大きくなり、その結果、振動が発
生すると言う問題が生じる。
【0008】一方、トリポッド型の等速ジョイント1の
運転時には、上記外側ローラ12をトリポッド7に対し
て傾斜させる方向の力が加わる為、上記外側ローラ12
がトラニオン9に対し全く傾斜しない様に構成した場合
には、この外側ローラ12の回転支持部に大きな摩擦力
が作用して、回転力伝達が円滑に行なわれなくなる。こ
の為従来から、外側ローラ12をトラニオン9に対する
傾斜可能に支持している。但し、各トラニオン9の基端
部にストッパリング(図示せず)を外嵌支持してこのス
トッパリングと上記外側ローラ12の内端面とを衝合自
在としたり、或はボス部8に一体に形成された凸部と外
側ローラ12の一部とを衝合自在とする事により、この
外側ローラ12が上記トラニオン9に対し傾斜する角度
(揺動許容角度)を制限している。尚、この揺動許容角
度は、前記ボス部8の軸心と当該トラニオン9の軸心と
を含む平面内で2〜7°程度が適当である事が、前記実
願平4−26874号(実開平5−79059号)のマ
イクロフィルムに記載されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述の様に構成される
等速ジョイント1は、外側ローラ12の回転が円滑に行
なわれる様に考慮されてはいるが、外側ローラ12の外
周面と凹部4の内側面5との滑りをなくす事は機構上不
可能である。この為、ジョイント角(第一、第二の回転
軸2、6の交差角度)が大きい(例えば8〜10度以
上)場合には、等速ジョイント1部分で振動が発生する
事がある。この様な振動が発生する原因に就いて本発明
者が研究したところ、次の様な原因が突き止められた。
【0010】円筒面と平坦面とを接触させた場合に、こ
れら両面同士は線接触する(説明の為、接触部分を『接
触線』とする)。そして、円筒面と平坦面とを転がり接
触させた場合に円筒面を有する部材は、外力が働かない
限り、接触線に対して直角方向に変位しようとする。従
って、上記内側面5と転がり接触する外側ローラ12
は、外径の母線に対して直角方向に転がる性質を持つ。
これに対して、第一、第二の回転軸2、6にジョイント
角が付された(これら両回転軸2、6が非直線上に位置
する)状態でこれら両回転軸2、6が回転すると、トラ
ニオン9は上記内側面5に対向する部分で往復揺動運動
をする。そして、このトラニオン9に回転自在に支持さ
れた内側ローラ10は、往復円弧運動をする。従って上
記外側ローラ12の方向はこの往復円弧運動の軌跡に対
して、(変位方向が変わった直後の極く短時間の間を除
き)揺動許容角度分だけ外向になる。
【0011】この為、第一、第二の回転軸2、6にジョ
イント角が付された状態でこれら両回転軸2、6が回転
すると、上記外側ローラ12は、内側ローラ10と共に
回転しながら、上記トラニオン9の基端方向(等速ジョ
イント1の中心方向)に引っ張られる。従って、この状
態では上記外側ローラ12の外周面と上記内側面5との
接触線は横滑りをしている事になる(この様な原因によ
る横滑りの量を『第一の横滑り量』とする)。
【0012】又、第一、第二の回転軸2、6にジョイン
ト角が付された状態でこれら両回転軸2、6が回転する
と、トリポッド型等速ジョイント特有のジョイント中心
の振れ回り運動(以下『偏心運動』とする)により、各
トラニオン9がその軸心方向に往復運動する。そして、
この様な往復運動に伴って、上記外側ローラ12の外周
面と上記内側面5とが、やはり横滑りする(この様な原
因による横滑りの量を『第二の横滑り量』とする)。従
って、上記外側ローラ12の横滑り量は、これら第一、
第二の横滑り量を合計したものとなり、無視できない程
の大きさになる。
【0013】そして、この様な横滑りに基づく摩擦抵抗
力は内側ローラ10に伝わり、この内側ローラ10にス
ラスト方向の荷重として加わる。この様な荷重は、この
内側ローラ10の端面を、この内側ローラ10の軸方向
変位を防止する為に上記トラニオン9の外周面に設けた
案内リング13(本発明の実施の形態を示す図1参照)
等に押し付ける方向に作用し、この案内リング13等と
上記内側ローラ10の端面との間の摩擦力を増大させ
る。この結果、上記内側ローラ10の回転が円滑に行な
われにくくなって、等速ジョイント1部分で振動が発生
し易くなる。本発明は、この様な原因に基づく振動の発
生を防止したトリポッド型等速ジョイントを提供するも
のである。
【0014】
【課題を解決する為の手段】本発明のトリポッド型等速
ジョイントは、前述した従来のトリポッド型等速ジョイ
ントと同様に、それぞれがハウジングの軸方向に対して
平行な1対の内側面を有する3個の凹部を内周面に等間
隔に有し、第一の回転軸の端部に固定される中空筒状の
ハウジングと、このハウジングに設けた上記3個の凹部
内に進入する3本のトラニオンを外周面に固設し、第二
の回転軸の端部に固定されるトリポッドと、外周面を球
状凸面とし、上記各トラニオンの外周面にニードル軸受
により回転自在に支持された内側ローラと、内周面を球
状凹面とし、この球状凹面と上記球状凸面とを摺動自在
に嵌合させる事により、上記各内側ローラに揺動自在に
外嵌された外側ローラとを備える。そして、これら各外
側ローラの外周面を上記凹部に設けた内側面に転接自在
としている。
【0015】特に、本発明のトリポッド型等速ジョイン
トに於いては、上記各外側ローラの外周面は、上記トラ
ニオンの先端寄り半部からこのトラニオンの基端側に亙
って設けられた円筒面部と、上記トラニオンの基端寄り
部分に設けられてこの円筒面部から離れるに従って外径
が小さくなる球状凸面部とを滑らかに連続させた形状を
有する。そして、上記球状凹面の曲率の中心点を通り、
上記外側ローラの中心軸線に対し直交する直線を第一の
直線とし、これら中心軸線及び第一の直線と同一平面上
に位置し、上記曲率の中心点と、上記円筒面部と球状凸
面部との境界とを結ぶ直線を第二の直線とし、この第二
の直線と上記第一の直線との傾斜角度をγi とした場合
に、0°<γi <11°としている。
【0016】
【作用】上述の様に構成される、本発明のトリポッド型
等速ジョイントの場合、各外側ローラの外周面と各凹部
の内側面との間で発生する横滑りを大幅に低減できる。
この結果、第一、第二の回転軸にジョイント角を付した
状態でトリポッド型等速ジョイントを運転した場合で
も、不快な振動が発生しにくくなる。尚、本発明の構造
が横滑りを低減して振動を発生しにくくする理由は、次
の通りである。
【0017】トリポッド型等速ジョイントの運転時に各
外側ローラの外周面に加わる力(以下『駆動力』とす
る)は、ハウジングに形成した凹部の内側面から加えら
れる回転駆動力と、各トラニオンの基端方向への引っ張
り力とを合計した力となる。従ってこの駆動力は、上記
各外側ローラの直径方向で、しかも上記各トラニオンの
基端方向に傾斜した方向に加わる。本発明の場合には、
0°<γi <11°としている為、不快な振動が発生し
易いジョイント角が大きな条件の下では、上記駆動力の
作用点が、上記外側ローラ外周面の円筒面部を外れ球状
凸面部に位置する。従って、上記外周面のうちの球状凸
面部が上記内側面と接触する様になり、接触部分が線接
触ではなく点接触となる。
【0018】更に本発明のトリポッド型等速ジョイント
の場合には、外側ローラが転動しようとする方向とトラ
ニオンの揺動変位方向とを一致させようとする作用(以
下『自動操向作用』とする)が働く為、上記外周面と内
側面との間に発生する横滑りを大幅に低減できる。この
様な自動操向作用を得られる理由は、次の通りである。
【0019】トリポッド型等速ジョイントの運転時には
上記外側ローラに、この外側ローラの外周面と凹部の内
側面との転がり摩擦抵抗と滑り摩擦抵抗との合力に対す
る反力が、トリポードの直径方向内方に加わる。一方、
大きなジョイント角を付した状態では、上記外側ローラ
の外周面は、上記球状凸面部の一部と上記内側面の一部
とで点接触している。従って、この外側ローラは、比較
的小さな力で、接触点を中心として転動方向の変換自在
な状態となっている。この為、上記反力の接触点との位
置関係に基づき上記外側ローラの転動方向が、上記トラ
ニオンの往復揺動の軌跡である円弧の接線方向に向けて
変位する。この結果、上記外側ローラが転動しようとす
る方向と上記トラニオンの往復揺動の方向とが一致する
傾向となり、上記外周面と内側面との接触点での横滑り
が低減される。
【0020】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の形態の1
例を示している。等速ジョイント1を構成するトリポッ
ド7のトラニオン9の周囲には、前述した従来のトリポ
ッド型等速ジョイントと同様に、外周面を球状凸面とし
た内側ローラ10を、ニードル軸受11を介して回転自
在に設けている。又、この内側ローラ10の周囲には外
側ローラ12を、揺動自在に外嵌している。そして、こ
の外側ローラ12を、ハウジング3の内周面3個所位置
に等間隔に形成した、凹部4に挿入している。これら各
凹部4は、ハウジング3の内周面3個所位置に、円周方
向に亙って互いに等間隔に形成されており、互いに平行
でそれぞれが平坦な1対の内側面5、5を有する。上記
外側ローラ12の外周面16は、これら1対の内側面
5、5のうち、何れか一方(回転方向前側)の内側面5
に転接する。又、上記トラニオン9の先端部(図1の右
端部)には案内リング13を外嵌し、更に係止リング1
4により、この案内リング13のトラニオン9からの抜
け止めを図っている。そして、上記案内リング13が、
上記ニードル軸受11及び内側ローラ10がトラニオン
9から抜け出る事を防止している。尚、上記外側ローラ
12の内周面で直径方向反対側2個所位置には、入れ溝
15、15を形成している。この入れ溝15、15は、
前記特公平7−47971号公報に記載されて周知の様
に、上記内側ローラ10と外側ローラ12とを組み合わ
せる際に、この内側ローラ10を通過させる為のもので
ある。
【0021】上述の構成に就いては、従来から知られて
いるトリポッド型等速ジョイントと同様である。特に、
本発明のトリポッド型等速ジョイント1は、上記外側ロ
ーラ12の外周面16の形状を工夫する事により、大き
なジョイント角を付した状態で運転した場合にも、不快
な振動が発生する事を防止するものである。この為に本
発明のトリポード型等速ジョイント1を構成する外側ロ
ーラ12の外周面16は、図2に示す様に、軸方向両端
(図2の左右方向両端)の面取り部17、17同士の間
に、円筒面部18と球状凸面部19とを、軸方向に亙っ
て互いに直列に、滑らかに連続する状態で設けている。
【0022】即ち、上記外側ローラ12の外周面16で
両端の面取り部17、17に挟まれた部分は、上記トラ
ニオン9の先端寄りである外側(図1〜2の右側)半部
からこのトラニオン9の基端側である内側(図1〜2の
左側)に亙って設けられた円筒面部18と、上記トラニ
オン9の基端寄りである内側寄り(図1〜2の左寄り)
部分に設けられ、この円筒面部18から離れるに従って
外径が小さくなる、曲率半径がR19である球状凸面部1
9とを、滑らかに連続させた形状を有する。そして、上
記円筒面部18及び球状凸面部19の幅寸法(図2の左
右方向寸法)を、次の通りに規制している。
【0023】上記外側ローラ12の断面形状で考える場
合に、先ず、上記外側ローラ12の内周面を構成する球
状凹面20の曲率の中心点O20を通り、上記外側ローラ
12の中心軸線21に対し直交する直線を第一の直線2
2とする。この第一の直線22と上記外側ローラ12の
外周面16との交点23と、この外側ローラ12の外端
縁(図1〜2の右端縁)側の面取り部17との間は、総
て円筒面部18としている。一方、上記交点23と外側
ローラ12の内端縁(図1〜2の左端縁)側の面取り部
17との間には、円筒面部18と球状凸面部19とを、
上記交点23の側から順番に設けている。これら円筒面
部18と球状凸面部19とは、境界24で滑らかに連続
する。即ち、上記円筒面部18は、上記球状凸面部19
の外端縁の接線方向に連続している。
【0024】そして、上記中心軸線21及び第一の直線
22と同一平面上に位置し、上記曲率の中心点O20と上
記境界24とを結ぶ直線を第二の直線25とし、この第
二の直線25と上記第一の直線22との傾斜角度をγi
とした場合に、0°<γi <11°としている。言い換
えれば、上記外側ローラ12の外径をD12とした場合
に、上記交点23と境界24との距離Li は、0<Li
<(D12/2)・ tan11°≒0.097D12としてい
る。尚、上記円筒面部18が、上記交点23部分で何ら
の段差を生じる事なく、単一の円筒面を構成している事
は勿論である。
【0025】又、上記外側ローラ12の内周面両端部に
は円筒面26、26が、上記球状凹面20の内外両端部
から連続する状態で形成されている。これら円筒面2
6、26のうち、特に内端側(図2の左端側)の円筒面
26の形成位置は、次の様に規制している。先ず、上記
中心軸線21及び第一、第二の直線22、25と同一平
面上に位置し、上記球状凹面20の曲率の中心点0
20と、上記外側ローラ12の内端側に設けた上記円筒面
26と球状凹面20との境界27とを結ぶ直線を第三の
直線28とする。そして、この第三の直線28と上記第
一の直線22との傾斜角度をγB とした場合に、γB
γi +3°とする。
【0026】上述の様に構成される、本発明のトリポッ
ド型等速ジョイントにより、ハウジング3を固定した第
一の回転軸2とトリポッド7を固定した第二の回転軸6
(図8)との間で回転力の伝達を行なう場合の作用自体
は、前述した従来のトリポッド型等速ジョイントの場合
とほぼ同様である。即ち、これら両回転軸2、6同士の
間の等速ジョイント1にジョイント角を付与した状態で
運転すると、前記各トラニオン9が凹部4の内側面5に
沿って往復揺動運動を繰り返す。この往復揺動運動と共
に等速ジョイント1の中心OJ が、トリポッド型等速ジ
ョイント特有の振れ回り運動をする為、上記トラニオン
9の中心軸線21が上記内側面5に対して傾斜する(傾
斜角を持つ)。この様にして生じる傾斜角は、内側ロー
ラ10の外周面に形成した球状凸面と外側ローラ12の
内周面に形成した球状凹面20との摺動により吸収され
て、上記外側ローラ12の外周面16と上記内側面5と
の接触状態が維持される。又、この様に外側ローラ12
を内側面5上を転動させつつ、上記トラニオン9が内側
面5に沿って往復揺動すると同時に、上記トラニオン9
がその軸心方向の往復運動をする。この様に、トラニオ
ン9が往復揺動しつつ軸心方向に往復運動する際に、こ
のトラニオン9上の任意の点が描く軌跡は、図3に破線
φで示す様になる。
【0027】この図3は、等速ジョイント1(図1)
が、ジョイント角θを付された状態で運転した場合に就
いて示している。この様な場合に上記トラニオン9は、
上記内側面5に沿って、揺動角度2θの範囲で往復揺動
を繰り返す。又、等速ジョイント1の中心OJ は、偏心
量δで偏心運動を行なう。この様な偏心運動に伴って上
記トラニオン9は、その軸方向に亙って、2δなるスト
ロークで往復運動を行なう。従って、上記トラニオン9
上の任意の点が描く軌跡は、上記中心OJ を中心とする
円弧となる基準線29に対して、変位の中央部では直径
方向外側に、両端部(図3の左右両端部)では直径方向
内側に、それぞれ位置する。即ち、上記軌跡は、上記基
準線29よりも曲率が大きな曲線となる。
【0028】トラニオン9がこの図3に示す様な軌跡を
描きつつ往復揺動するので、前記ニードル軸受11及び
内側ローラ10により、このトラニオン9の周囲に支持
された外側ローラ12が転動しようとする方向は、上記
軌跡よりも外側に向いた状態となる。例えば、仮に図3
のP1 点で上記外側ローラ12が転がろうとする方向F
1 と上記軌跡の接線方向とが一致していたとしても、少
し動いた点P1 ´部分では、上記外側ローラ12が転が
ろうとする方向と上記軌跡の接線方向とが不一致にな
る。即ち、前述した様に、外周面16に円筒面部18を
有する外側ローラ12は、この円筒面部18と上記内側
面5とが線接触している限り、転がり進行方向をそのま
まに維持しようとする性質がある。従って、外力が作用
しない限り、上記P1 ´点に於いて上記外側ローラ12
が転がろうとする方向F1 ´は、上記P1 点で上記外側
ローラ12が転がろうとする方向F1 とほぼ平行にな
る。この結果、上記方向F1 ´は、上記P1 ´点に於け
る軌跡の接線方向F2 に対して、角度αだけ外向にな
る。この角度αは、外側ローラ12が内側ローラ10に
対し揺動する事により補償する。
【0029】この様に上記外側ローラ12は、トラニオ
ン9の揺動の軌跡よりも外側に転がろうとしつつ、この
トラニオン9の往復揺動に伴って上記内側面5を転動す
る。従って上記外側ローラ12は、上記内側ローラ10
及び前記案内リング13を介して上記トラニオン9によ
り、前記等速ジョイント1の中心OJ に向け引っ張られ
つつ、上記内側面5を転動する。図4に、この様に外側
ローラ12を引っ張る力をf1 で表している。一方、前
記ハウジング3からトリポッド7に伝達される回転力
は、上記内側面5から上記外側ローラ12の外周面16
に、この内側面5に対して直角方向に加わり、この回転
力に対する反作用が上記外周面16から内側面5に対
し、やはりこの内側面5に対して直角方向に加わる。従
って、上記外側ローラ12から上記内側面5に加わる力
は、上記引っ張る力f1 と上記反作用との合力となる。
この合力を、駆動力Wとして図4に示している。この駆
動力Wの作用方向は、前記第一の直線22に対して、内
方に角度γC だけずれている。
【0030】ジョイント角が小さく、従って上記引っ張
る力f1 が小さい場合には、この角度γC は前記第二の
直線25と上記第一の直線22との傾斜角度γi よりも
小さい(γC <γi )。この状態で上記駆動力Wの作用
点は、前記円筒面部18に位置する為、上記外側ローラ
12が傾斜する事はなく、この外側ローラ12の外周面
16と上記内側面5とは線接触する。この状態での作用
は、前述した従来構造の場合と全く同様であるが、この
場合には、上記引っ張る力f1 自体が小さい為、不快な
振動が発生する可能性は少ない。
【0031】これに対して、従来のトリポッド型等速ジ
ョイントの場合には不快な振動が発生し易い、ジョイン
ト角が大きな条件の下では、上記引っ張る力f1 が大き
くなり、上記駆動力Wの作用方向を表す角度γC が上記
第二の直線25と上記第一の直線22との傾斜角度γi
よりも大きくなる(γC >γi )。この為、上記駆動力
Wの作用点が、上記外側ローラ12の外周面16に形成
した円筒面部18を外れ、球状凸面部19に位置する。
この結果、図4に示す様に、この球状凸面部19が凹部
4の内側面5に向けて押し付けられ、上記外側ローラ1
2の外周面16のうちの球状凸面部19が、上記内側面
5と接触する様になって、接触部分が線接触ではなく点
接触となる。尚、上記球状凸面部19が内側面5に押し
付けられるのに伴って、上記外周面16の円筒面部18
が上記内側面5に対し、角度βだけ傾斜する。
【0032】次に、第二の直線25と第一の直線22と
の傾斜角度γi を、0°<γi <11°の範囲に規制し
た理由に就いて述べる。先ず、上記球状凸面19が第一
の直線22よりも内側に寄った部分のみに存在させる
(傾斜角度γi を0°を越える値とする)理由は、次の
通りである。等速ジョイント1にジョイント角が付与さ
れておらず、上記駆動力Wの作用方向と上記第一の直線
22とが一致している様な場合には、振動の原因となる
様な軸力は発生しない。この為、この様な場合にも上記
外周面16の円筒面部18が上記内側面5に対し、角度
βだけ傾斜する様に構成する事は無意味なだけでなく、
ジョイント角が付されていない状態での外側ローラ12
の転動方向が不安定になる。この為、0°<γi とし
た。逆に、γi が11°を越えると、一般的に付与され
る様なジョイント角の範囲では、上記駆動力Wの作用方
向が上記球状凸面部19に達しないか、達したとしても
この球状凸面部19の極く端部(円筒面部18側端部)
に達するのみである為、上記外側ローラ12の外周面1
6の円筒面部18を上記内側面5に対して傾斜させる事
ができない(角度βを付与できない)。例えば、本発明
者の行なった実験によると、上記傾斜角度γi を12.
5°とした場合には、一般的な使用状態では、上記円筒
面部18を上記内側面5に対して傾斜させる事ができな
かった。この為、γi <11°とした。
【0033】更に本発明のトリポッド型等速ジョイント
の場合には、上記外側ローラ12が転動しようとする方
向とトラニオン9の揺動変位方向とを一致させようとす
る自動操向作用が働く為、上記外周面16と内側面5と
の間に発生する横滑りを大幅に低減できる。この様な自
動操向作用を得られる理由に就いて、図5により説明す
る。尚、この図5は、説明を明瞭にする為、各部の傾斜
角度を誇張して描いている。
【0034】トリポッド型等速ジョイントの運転時には
上記外側ローラ12に、この外側ローラ12の外周面1
6と凹部4の内側面5との転がり摩擦抵抗に基づく力f
R と、これら両面16、5同士の滑り摩擦抵抗に基づく
力fS との合力に対する反力f´が、トリポード9の直
径方向内方に加わる。一方、上記外側ローラ12の外周
面16は、上記球状凸面部19の一部と上記内側面5の
一部とで点接触している。従って、この外側ローラ12
は、比較的小さな力(モーメント)で、接触点Tを中心
として転動方向の変換自在な状態となっている。又、上
記接触点Tと上記反力f´の作用方向との間には△なる
偏位が存在する。この為、上記反力f´に基づき上記外
側ローラ12が、上記接触点Tを中心として図5で反時
計方向に揺動し、この外側ローラ12の転動方向が、上
記トラニオン9の往復揺動の軌跡である円弧(図4と同
様、図5にも破線φとして記載)の接線方向に向けて変
位する。この結果、上記外側ローラ12が転動しようと
する方向と前記トラニオン9の往復揺動の方向とが一致
する傾向となり、上記外周面16と内側面5との接触点
Tでの横滑りが低減される。
【0035】この様にして外側ローラ12が転動しよう
とする方向と前記トラニオン9の往復揺動の方向とのず
れが小さくなり、上記外周面16と内側面5との接触点
Tでの横滑りが低減されると、前記図4に示した駆動力
Wの作用方向と第一の直線22との角度γC も小さくな
る。この結果、上記駆動力Wの作用点が前記円筒面部1
8に位置する様になって、上記外周面16と内側面5と
が線接触する様になる。特に、上記トラニオン9の往復
揺動の中央位置(図5のY−Y線近傍位置)では、トラ
ニオン9がその軸心方向に偏位する量が少なくなる(偏
位速度が小さくなる)ので、上述の様な自動操向作用は
殆ど働かず、上記外周面16と内側面5とが線接触する
ものと考えられる。
【0036】尚、図6は、本発明の効果を確認する為、
本発明者が行なった実験の結果を示している。この図6
は、横軸にジョイント角θを、縦軸に各トラニオン9に
加わる軸力を、それぞれ表している。又、実線イは、前
記図7〜8に示す様な従来構造で各トラニオン9に加わ
る軸力の大きさを、破線ロは、図1〜2に示す様な本発
明の構造で各トラニオン9に加わる軸力の大きさを、そ
れぞれ表している。これら実線イと破線ロとを比較すれ
ば明らかな通り、本発明によれば、ジョイント角θが大
きくなった場合に各トラニオン9に作用する軸力を低減
して、軸力に基づいて発生する振動を防止若しくは抑制
できる。しかも、軸力の低減効果は、ジョイント角が大
きくなる程優れたものとなる。
【0037】又、本発明を実施する際に、前記球状凸面
部19の曲率半径R19、同じく幅w19、外側ローラ12
の外径D12と凹部4を構成する内側面5、5同士の間隔
5との差(D5 −D12)、上記外側ローラ12の内径
12等は、設計的配慮により適宜選定する。又、上記外
側ローラ12外周面の円筒面部18も、必ずしも完全な
円筒面である必要はなく、その全部又は一部を、外側に
向かう程外径が小さくなる方向に僅かに傾斜した、テー
パ円筒面とする事もできる。
【0038】例えば、上記曲率半径R19、幅w19、差
(D5 −D12)は、回転力伝達時に反負荷側に存在する
内側面5と外側ローラ12の外周面16とが擦れ合う事
を防止する面から、互いに関連付けて規制する。即ち、
前述の様にジョイント角を付与した状態で等速ジョイン
ト1を運転すると、外側ローラ12の外周面16に設け
た円筒面部18が上記内側面5に対し角度βだけ傾斜す
るが、上記差(D5 −D12)に対してこの角度βが大き
くなると、回転力伝達時に反負荷側に存在する内側面5
と外側ローラ12の外周面16とが擦れ合う可能性があ
る。この様な擦れ合いが発生すると、等速ジョイント1
の伝達効率が低減する原因となるだけでなく、前述した
自動操向作用を得られなくなる。そこで、この様な擦れ
合いを防止すべく、上記曲率半径R19、幅w19、差(D
5 −D12)を互いに関連付けて規制する。
【0039】尚、上述の様な擦れ合い防止の為には、こ
れら曲率半径R19、幅w19、差(D5 −D12)を互いに
関連付けて規制する他、上述した様に上記外側ローラ1
2の外周面16の円筒面部18の全部又は一部を、外側
に向かう程外径が小さくなる方向に僅かに傾斜したテー
パ円筒面としたり、或は上記凹部4を構成する内側面
5、5の一部で、ハウジング3の外径側に寄った部分同
士の間隔を、このハウジング3の外径側に向かう程広く
なる方向に僅かに傾斜させたりする事もできる。尚、上
記擦れ合い防止は、上記差(D5 −D12)を大きくすれ
ば、確実に防止できるが、この場合には等速ジョイント
1の回転方向に亙る遊びが大きくなる。上述した対応
は、この遊びの増加が好ましくない場合に採用する。
【0040】又、外側ローラ12の内径R12は、前述し
た自動操向作用を確保する面から規制する。上記内径R
12を大きくし過ぎて、前記円筒面26、26同士の間隔
が狭くなり過ぎると、外側ローラ12内周面の球状凹面
20の有効幅が狭くなり、前記第三の直線28と上記第
一の直線22との傾斜角度γB が小さくなる。駆動力W
の作用方向を表すγC は上記傾斜角度γB よりも大きく
する事はできず、又、実験の結果からγB =γi の場合
には軸力の低減効果を得られない。本発明者が、γB
γi に対し次第に大きくして軸力の低減効果の有無を確
認したところ、γB =γi +3°であれば、一応の軸力
低減効果を確認できた。更に、γB >γi +5°にすべ
く、上記内径R12を小さくして上記球状凹面20の有効
幅を大きくすれば、上記軸力の低減効果を十分に得られ
る事が分った。従って、本発明を実施する場合に好まし
くは、γB >γi +5°として、駆動力Wの作用方向を
表すγC の変化許容範囲を広くする。
【0041】
【発明の効果】本発明のトリポッド型等速ジョイント
は、以上に述べた通り構成され作用する為、ジョイント
角を付与した状態で運転した場合にトラニオンに加わる
軸力を低減して、運転時に発生する振動を軽減できる。
しかも、特に新たな部品や面倒な加工を必要としない
為、コストが嵩む事がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の1例を示す部分切断正面
図。
【図2】外側ローラを取り出して示す半部断面図。
【図3】運転時にトラニオン上の点が描く軌跡を示す略
図。
【図4】ジョイント角を付与して運転した状態を示す部
分断面図。
【図5】運転時に外側ローラが外向に転がろうとする理
由を説明する為の略図。
【図6】本発明の効果を確認する為に行なった実験の結
果を示す線図。
【図7】従来構造の1例を、第二の回転軸を省略すると
共にジョイント角を付さない状態で示す、一部切断正面
図。
【図8】第二の回転軸を接続すると共にジョイント角を
付した状態で示す、図7のA−A断面図。
【符号の説明】
1 等速ジョイント 2 第一の回転軸 3 ハウジング 4 凹部 5 内側面 6 第二の回転軸 7 トリポッド 8 ボス部 9 トラニオン 10 内側ローラ 11 ニードル軸受 12 外側ローラ 13 案内リング 14 係止リング 15 入れ溝 16 外周面 17 面取り部 18 円筒面部 19 球状凸面部 20 球状凹面 21 中心軸線 22 第一の直線 23 交点 24 境界 25 第二の直線 26 円筒面 27 境界 28 第三の直線 29 基準線

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれがハウジングの軸方向に対して
    平行な1対の内側面を有する3個の凹部を内周面に等間
    隔に有し、第一の回転軸の端部に固定される中空筒状の
    ハウジングと、このハウジングに設けた上記3個の凹部
    内に進入する3本のトラニオンを外周面に固設し、第二
    の回転軸の端部に固定されるトリポッドと、外周面を球
    状凸面とし、上記各トラニオンの外周面にニードル軸受
    により回転自在に支持された内側ローラと、内周面を球
    状凹面とし、この球状凹面と上記球状凸面とを摺動自在
    に嵌合させる事により、上記各内側ローラに揺動自在に
    外嵌された外側ローラとを備え、これら各外側ローラの
    外周面を上記凹部に設けた内側面に転接自在としたトリ
    ポッド型等速ジョイントに於いて、上記各外側ローラの
    外周面は、上記トラニオンの先端寄り半部からこのトラ
    ニオンの基端側に亙って設けられた円筒面部と、上記ト
    ラニオンの基端寄り部分に設けられてこの円筒面部から
    離れるに従って外径が小さくなる球状凸面部とを滑らか
    に連続させた形状を有し、上記球状凹面の曲率の中心点
    を通り、上記外側ローラの中心軸線に対し直交する直線
    を第一の直線とし、これら中心軸線及び第一の直線と同
    一平面上に位置し、上記曲率の中心点と、上記円筒面部
    と球状凸面部との境界とを結ぶ直線を第二の直線とし、
    この第二の直線と上記第一の直線との傾斜角度をγi
    した場合に、0°<γi <11°とした事を特徴とする
    トリポッド型等速ジョイント。
  2. 【請求項2】 外側ローラの内周面両端部に円筒面が、
    球状凹面の端部から連続する状態で形成されており、中
    心軸線及び第一の直線と同一平面上に位置し、上記球状
    凹面の曲率の中心点と、トラニオンの基端側に設けた上
    記円筒面と球状凹面との境界とを結ぶ直線を第三の直線
    とし、この第三の直線と第一の直線との傾斜角度をγB
    とした場合に、γB >γi +3°とした事を特徴とす
    る、請求項1に記載したトリポッド型等速ジョイント。
JP8078807A 1996-04-01 1996-04-01 トリポッド型等速ジョイント Pending JPH09273566A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2785342A1 (fr) * 1998-11-02 2000-05-05 Ntn Toyo Bearing Co Ltd Joint homocinetique universel
US7704148B2 (en) 2003-07-31 2010-04-27 Ntn Corporation Tripod type constant velocity joint
WO2022048948A1 (de) * 2020-09-02 2022-03-10 Volkswagen Aktiengesellschaft Tripodegelenk

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