JP2617627B2 - 軸受部材 - Google Patents

軸受部材

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JP2617627B2
JP2617627B2 JP3026394A JP2639491A JP2617627B2 JP 2617627 B2 JP2617627 B2 JP 2617627B2 JP 3026394 A JP3026394 A JP 3026394A JP 2639491 A JP2639491 A JP 2639491A JP 2617627 B2 JP2617627 B2 JP 2617627B2
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和広 山野
浩一 橋本
亮次郎 堤
祐介 松井
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【0002】
【産業上の利用分野】本発明は、容易に取付けることが
できる軸受部材に関する。
【0003】
【従来の技術】従来のこの種の軸受部材としては、たと
えば実開昭61−185716号公報に記載の構成が知
られている。この実開昭61−185716号公報に記
載の構成は、軸受部およびナットを水平方向に並設し、
これら軸受部およびナットの周囲に係止用の係止部を形
成し、軸受部はボルトをナットに螺合しボルトとの間で
挟持して締着保持している
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記実
開昭61−185716号公報に記載の構成では、ボル
トとナットで締着保持する場合、ボルトの頭部の最大径
部およびナットの最大径部の直径を、保持部材の突条間
の幅より十分大きくとらなければならず、ボルトまたは
ナットの大きさが制約される。特に、保持部材の突条間
の幅が広い構造の場合は、ボルトまたはナットに特殊形
状のものを用いなければならず、ボルトまたはナットの
制約が大きい。また、軸受部およびナットが水平方向に
位置し、ボルトとナットで挟持して平面部分で締着する
ため、傾きが生じたり横方向にずれが生じたり、さら
に、軸受部とボルトが水平方向に位置することにより干
渉してボルトを締着しにくい問題を有している。
【0005】本発明は、上記問題点に鑑みなされたもの
で、ボルトまたはナットの制約が少なく、かつ、横方向
へのずれおよび傾きが生じにくく、ボルトの装着が容易
軸受部材を提供することを目的とする。
【0006】
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の軸受部材
は、左右方向のほぼ中央部に上面から前面に連続して開
口された開口部を有する軸受部と、この軸受部の下方
設けられボルトを螺合する雌ねじ部を有する前後方向に
形成されたねじ挿通孔と、このねじ挿通孔の後面側に
周に突出形成され前面側に係止面が形成された係止部と
を具備したものである。
【0008】請求項2記載の軸受部材は、請求項1記載
の軸受部材においいて、軸受部にキャップ取付部を形成
し、このキャップ取付部に前記軸受部の開口部の上面を
閉塞するキャップ体を取付けたものである。
【0009】請求項3記載の軸受部材は、請求項1また
は2記載の軸受部材において、開口部の上面の幅は、軸
受部の最大幅部より狭いものである。
【0010】
【作用】請求項1記載の軸受部材は、前面からねじ挿通
孔にボルトを挿入し雌ねじ部に螺合させ、ボルトを締着
雌ねじ部から突出したボルト先端を被保持部材の
一方側に当接押圧させ、この押圧により係止面を被保持
部材の他方側に押圧させて固定するため、ボルトおよび
ナットの制約が少ない。また、軸受部およびねじ挿通孔
は上下方向に位置しているため、傾きが生じたり横方向
にずれが生じたり、ボルトを締着する際にボルトが軸受
部に干渉しない。
【0011】請求項2記載の軸受部材は、請求項1記載
の軸受部材において、キャップ取付部にキャップ体を取
付けて、軸受部材の開口部の上面を閉塞し、軸受部材か
ら、軸が浮き上がることを防ぐ。
【0012】請求項3記載の軸受部材は、請求項1また
は2記載の軸受部材において、軸受部の開口部の上面を
軸受部の最大幅部より狭くして、軸の浮き上がり、外れ
を防ぐ。
【0013】
【実施例】以下、本発明の軸受部材の一実施例を図面に
示すベルトコンベヤを参照して説明する。
【0014】まず、図8に基づき全体構造の概要を説明
する。
【0015】1はコンベヤフレームで、このコンベヤフ
レーム1は、両側一対の追出し成形されたアルミニウム
製のフレーム2が対向され、複数の脚3によって支持さ
れている。
【0016】そして、上記両側一対のフレーム2の上部
間には複数の搬送ローラ4が回転自在に所定のピッチで
並設されている。また、搬送ローラ4の下方には少数の
支持ローラ5が間隔をおいて回転自在に並設され、さら
に、上記一対のフレーム2の両端には上記搬送ローラ4
よりも大径のガイドローラ6が回転自在に設けられてい
るとともに、この一対のフレーム2間の中間位置の下部
には駆動部フレーム11が設けられており、この駆動部フ
レーム11には、一対のスナップローラ12と駆動プーリ13
が回転自在に設けられているとともに、モータ14が設け
られ、このモータ14によって駆動プーリ13が回転するよ
うになっている。
【0017】そして、上記各搬送ローラ4、支持ローラ
5、ガイドローラ6、スナップローラ12および駆動プー
リ13には無端状の平ベルトから成る駆動ベルト15が掛回
され、この駆動ベルト15が、上記駆動プーリ13の回転に
より回行する。
【0018】そして、搬送ローラ4の一端は図1ないし
図3に示す軸受部材21、または、図4および図5に示す
軸受部材22にて固定され、他端は図7に示す軸受部材23
にて固定されている。
【0019】図1ないし図3に示す軸受部材21は、前面
に略U字状に開口された前面開口部25と、この前面開口
部25から上面に連続して開口された上面開口部26とから
なる開口部27を有する軸受部28を備えている。
【0020】また、軸受部28の後面側には、前面開口部
25および上面開口部26より幅広に形成された幅広部29が
設けられている。この幅広部29の上側の両側には搬送ロ
ーラ4のシャフトが上方に脱けるのを防止する上部係止
縁31,31が形成され、前面側の両側には、搬送ローラ4
のシャフトが前方に脱けるのを防止する前部係止縁32,
32が形成されている。また、軸受部28の後面側には、キ
ャップ取付部33が形成されている。このキャップ取付部
33は、開口部27の両側に渡って形成され、上部には面一
となる高さに、平面部34が形成され、この平面部34の後
側には、この平面部34よりやや高く形成された段差部35
が設けられている。また、平面部34からは、軸受部28の
周縁に沿うように周縁部37が形成され、この周縁部37の
下縁には係止凹部38が形成されるとともに周縁部37の前
面側には、前面係止縁39が形成されている。
【0021】そして、軸受部28の下側には、取付部41が
形成されている。この取付部41は、軸受部28の前面より
段差を有して後面側に取付面42が形成され、この取付面
42から軸受部28には取付面42の両側にリブ部43が形成さ
れている。また、取付面42の前後方向には、ねじ挿通孔
45が穿孔され、このねじ挿通孔45の前面側にはテーパ面
46が形成され、後面側には内面に雌ねじ部を有するナッ
ト47をねじ挿通孔45を同軸上に挿入するナット取付部48
が形成され、ナット47は空転しないようにナット取付部
48に取付けられている。
【0022】また、このナット取付部48の周囲には係止
部51が形成され、この係止部51の前面側に設けられたこ
の係止部51より径小の径小部52との間に、係止部51と径
小部52の段差となる係止面53が形成され、径小部52の前
面側には、軸受部28から取付部41の後面まで面一の当接
面54が形成されている。
【0023】さらに、図3に示すキャップ体61は、軸受
部28の平面部34上に載置される平板部62の両端から、周
縁部37に沿って取付けられる可撓性を有する彎曲部63が
形成され、この彎曲部63の先端には、係止凹部38に係止
される係止爪64が形成されている。また、平板部62の裏
面には、軸受部28の上面開口部26の上部係止縁31,31間
に挿入係止される係止突部65が突出形成されている。
【0024】そして、このキャップ体61は、軸受部28
に、搬送ローラ4のシャフト挿入後に、上部係止縁31,
31間に対して、係止突部65を配置させ、段差部35および
ひ前面係止縁39間に平板部62を位置させ、周縁部37に彎
曲部63を当接させ、係止爪64,64を、係止凹部38,38に
係止させて取付ける。
【0025】また、図4および図5に示す軸受部材22
は、図1および図2に示す軸受部材21において、キャッ
プ取付部33が形成されてなく、さらに、軸受部28の前面
開口部25および上面開口部26に、それぞれテーパ面を形
成したものである。
【0026】この場合、図6に示すように複数の軸受部
材28の上面開口部26上に、フレーム2に取付けた長手の
矩形状の板材からなる浮上り防止板68を配設し、上面開
口部26を閉塞するようにしてもよい。
【0027】なお、この浮上り防止板は、図1および図
2に示す軸受部材21にも同様に用いてもよい。
【0028】さらに、図7に示す軸受部材23は、図1お
よび図2に示す軸受部材21において、上面開口部26を有
さず、上面に閉塞部69が形成されたものである。
【0029】次に、図7に示す軸受部材23をフレーム2
に取付ける場合を図9を参照して説明する。なお、フレ
ーム2への取付けに関しては、軸受部材21,22の場合も
同様である。
【0030】フレーム2には、図9に示すように、軸受
部材取付部71が対向するフレーム2,2に、対向して形
成される。この軸受部材取付部71は、内側面から段差を
形成するように内側面に垂直に載置面72が形成され、こ
の載置面72に対して垂直に、垂直面73が形成されてい
る。この垂直面73には、開口75が形成され、この開口75
の上下側には対向して軸受部28の径小部52よりやや幅狭
の係止縁77,78が形成され、これら係止縁77,78の内面
側には、係止面79,80がそれぞれ面一になるように形成
されている。さらに、係止面79,80の内側には、摺動溝
81が形成され、この摺動溝81の後端の後端面82には、凹
部83が形成され、この凹部83には係止面84が形成されて
いる。
【0031】そして、摺動溝81に、軸受部材23の係止部
51を摺動挿入し、フレーム2の長手方向の所定位置に軸
受部23を位置させる。
【0032】そして、ねじ挿通孔45にボルト91を挿入
し、ナット47に螺合させて、ボルト91の先端面を当接押
圧させて、フレーム2にやや食込ませる。これにより、
係止面53,53が係止面79,79に当接押圧され、軸受部材
23は横方向にずれない。また、取付面42の下面が載置さ
れているので、上下方向の移動も妨げる。そして、軸受
部材23に、シャフトキャップ92を介して、搬送ローラ4
のシャフトを保持する。さらに、軸受部材23の上部に
は、挿入材93を介して、浮上り防止材68を取付ける。な
お、この浮上り防止材68は、フレーム2に形成された凹
部94に、浮上り防止材68の突部95を挿入することにより
取付ける。
【0033】
【発明の効果】請求項1記載の軸受部材によれば、ボル
ト先端を被保持部材の一方側に当接押圧させ、この押圧
により係止面を被保持部材の他方側に押圧させて固定す
るので、ボルトおよびナットの制約が少なく、また、
受部およびねじ挿通孔は上下方向に位置しているため、
傾きが生じたり横方向にずれが生じたりすることがな
く、ボルトを締着する際にボルトが軸受部に干渉しない
ため、装着を容易にできる。
【0034】請求項2記載の軸受部材によれば、請求項
1記載の軸受部材に加え、キャップ取付部にキャップ体
を取付けて、軸受部材の開口部の上面を閉塞するので、
上方から開口部に軸を容易に挿入でき、また、キャップ
体による開口部の閉塞で軸受部材から、軸が浮き上がる
ことを防止できる。
【0035】請求項3記載の軸受部材によれば、請求項
1または2記載の軸受部材に加え、軸受部の開口部の上
面を軸受部の最大幅部より狭くしたので、軸の浮き上り
を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の軸受部材の一実施例を示す正面図であ
る。
【図2】同上断面図である。
【図3】同上キャップ体を示す正面図である。
【図4】他の実施例を示す正面図である。
【図5】同上断面図である。
【図6】同上コンベヤを示す平面図である。
【図7】また他の実施例を示す正面図である。
【図8】一実施例のコンベヤを示す側面図である。
【図9】同上軸受部材をフレームに取付けた断面図であ
る。
【符号の説明】
27 開口部 28 軸受部 33 キャップ取付部 45 ねじ挿通孔 47 雌ねじ部 51 係止部 53 係止面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松井 祐介 兵庫県加古川市野口町古大内900番地 オークラ輸送機株式会社内 (56)参考文献 特開 昭62−72907(JP,A) 実開 昭61−185716(JP,U) 実開 昭63−17324(JP,U) 実開 昭62−181717(JP,U) 実公 平2−15849(JP,Y2) 実公 昭44−12463(JP,Y1)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左右方向のほぼ中央部に上面から前面に
    連続して開口された開口部を有する軸受部と、 この軸受部の下方に設けられボルトを螺合する雌ねじ部
    を有する前後方向に形成されたねじ挿通孔と、 このねじ挿通孔の後面側に外周に突出形成され前面側に
    係止面が形成された係止部とを具備したことを特徴とす
    る軸受部材。
  2. 【請求項2】 軸受部にキャップ取付部を形成し、この
    キャップ取付部に前記軸受部の開口部の上面を閉塞する
    キャップ体を取付けたことを特徴とする請求項1記載の
    軸受部材。
  3. 【請求項3】 開口部の上面の幅は、軸受部の最大幅部
    より狭いことを特徴とした請求項1または2記載の軸受
    部材。
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JP2598602Y2 (ja) * 1993-03-12 1999-08-16 三機工業株式会社 ローラコンベヤ用軸受ホルダ
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