JP2617246B2 - サーマルヘッドの製造方法 - Google Patents

サーマルヘッドの製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、印字効率が良く、安
価なサーマルヘッドを製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の厚膜サーマルヘッドには、パーシ
ャルグレーズ式、ダブルパーシャルグレーズ式、ツルゥ
エッジ式のものがある。パーシャルグレーズ式のサーマ
ルヘッドは図6に示すように、基板1の端部上面に、幅
が300〜1200μm程で、曲率を持った部分グレー
ズ層2上に抵抗膜層3を形成し、この抵抗膜層3でグレ
ーズ層2の頂部に発熱部4を形成するために、グレーズ
層2の頂部をおいて、両側に共通電極5と個別電極6を
形成し、さらにその上面を保護膜7で覆ったものであ
る。また、ダブルパーシャルグレーズ式のサーマルヘッ
ドは、図7に示すように、パーシャルグレーズ式の発熱
部4の下部のグレーズ層2aのみをグレーズエッチング
等にて凸状に盛り上げたものである。
【0003】ツルゥエッジ式のサーマルヘッドは図8に
示すように、基板1の端面にグレーズ層2及び発熱部4
を設けたものである。また、その変形として図9に示す
ように、基板1の端部を一部斜めにカットし、基板1の
上面1A の他に斜面1B 及び端面1C にもグレーズ層2
A 、2B 、2C を形成し、斜面1B に、発熱部4を形成
したものがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】サーマルヘッドでは、
ラフ紙対応印字および印字効率アップのためには、発熱
抵抗体部の、リボン、被転写紙及びプラテンへの圧力集
中が必要であるが、上記した従来のサーマルヘッドのう
ち、パーシャルグレーズ式、ダブルパーシャルグレーズ
式のものは図10に示すように、発熱部4を有するグレ
ーズ層2およびその近辺の基板部のインクリボン8、被
転写紙9を介してのプラテンゴム10への当接が広範囲
となり、発熱部4の圧力集中が十分に得られないという
問題がある。この問題点は、ツルゥエッジ式のものであ
る程度解消される。しかし、図8のツルゥエッジ式のも
のでは、現状基板厚が2mm程度と厚めであり、なお、
ツルゥエッジ式の本来の特徴を充分に発揮できない。ま
た、図8、図9のサーマルヘッドに共通する点である
が、製造時に基板の側端面部に加工して、端面部に印刷
を行うものであるため、個別のサーマルヘッド毎に成膜
処理、パターニングを行う必要があり、大きな基板から
一度に多数個取りができず、その結果、発熱部へ圧力が
集中する、印字効率の良いサーマルヘッドを得ようとす
れば製造に手間取り、製造費が高くつき、一個当たりの
サーマルヘッドのコストが高くなるという問題があっ
た。
【0005】この発明は、上記問題点に着目してなされ
たものであって、印字効率の良いサーマルヘッドを一個
当たりのコストを低くして製造し得るサーマルヘッドの
製造方法を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段及び作用】この発明のサー
マルヘッドの製造方法は、上面にグレーズ層を形成した
絶縁基板に、個別のサーマルヘッドに分割するための断
面逆台形状の溝を、グレーズ層上面よりハーフカットに
より形成し、次に熱処理を施して前記グレーズ層の上面
と前記溝の接するコーナ部に曲率を形成し、続いて前記
グレーズ層上面から溝部の側面(グレーズ層の傾斜面)
にわたって抵抗膜層を形成し、この抵抗膜層上に電極導
体を成膜、パターニング処理して、前記コーナ部から抵
抗膜層が露出するように溝部の側面及びグレーズ層の上
面に位置する抵抗膜層部分にそれぞれ共通電極及び個別
電極を形成すると共に、前記コーナ部を発熱部とし、前
記抵抗膜層、共通電極、個別電極及び発熱部を覆って保
護膜を形成し、前記溝部で切断して複数個のサーマルヘ
ッドを得るようにしている。
【0007】このサーマルヘッドの製造方法によれば、
非貫通のハーフカットにより個別のサーマルヘッドを区
分けする溝を形成し、この溝によって形成されるグレー
ズ層端部のコーナ部に、成膜処理、パターニングによる
発熱部を形成するものであるから、発熱部に圧力集中す
る印字効率の良いサーマルヘッドを多数個同時に加工で
きる。また、コーナ部に熱処理による曲率が形成され、
バリ、カケが除去され、面の平滑度の良い状態で、成膜
処理、パターニングが行われるのでパターン形成が容易
で発熱部形状も安定なものとなる。
【0008】
【実施例】以下、実施例により、この発明をさらに詳細
に説明する。図5は、この発明の実施例製造方法によっ
て得られたサーマルヘッドの要部断面図である。このサ
ーマルヘッドは、アンダグレーズ層2を上面に形成した
セラミックの基板1に、抵抗膜層3、共通電極5、及び
個別電極6を形成し、さらに保護膜7でこれらを被覆し
ており、この構成は、従来よりよく知られたものと特に
変わるところはない。
【0009】このサーマルヘッドの特徴はアンダグレー
ズ層2の端部を斜めにカットして傾斜面24を設け、ア
ンダグレーズ層2の上面21と傾斜面24の交叉するコ
ーナ部23に曲率を持たせ、このコーナ部23に発熱部
4が位置するように、傾斜面24に共通電極5を、上面
21に個別電極6を形成していることである。次に、こ
の発明の実施例として、上記サーマルヘッドを製造する
方法を説明する。
【0010】先ず、図1に示すようにグレーズ層2が上
面に形成されたセラミックの基板1をグレーズ層2の厚
みを越える深さdに亘り、ハーフカットし、溝11を形
成する。この溝11は、グレーズ層2のコーナ部23の
角度αが鈍角となるように逆台形状になっている。これ
により、グレーズ層2の端部に傾斜面22が形成され
る。もっともこの実施例ではグレーズ層2の厚みを越え
る深さdとしているが場合によっては深さdはグレーズ
層2の厚みを越えなくてもよい。例えばグレーズ層が厚
い場合や、傾斜角が大きい(鈍角)場合である。なお、
図示はしていないが、基板1はサーマルヘッドが多数個
取りできる大きな基板であり、溝11は基板内に複数本
形成される。
【0011】上記ハーフカットした時点でグレーズ層2
のコーナ部23にはカケ、バリが残っており、また面の
平滑度も低いので、次に基板1を800℃〜1000℃
(使用グレーズの材質によって1000℃を越えてもよ
い。)の温度で熱処理する。これによりグレーズ層2の
コーナ部23には、図2に示すように、曲率がつき、丸
味ができるとともに、面の平滑度も向上し、以後に続く
パターン形成が容易となる。
【0012】続いて、熱処理後に、抵抗膜層3、及び共
通電極5、個別電極6の成膜を行い、フォトリゾ工程
で、すでによく知られたパターン形成を行い、さらに、
保護膜7を成膜して図3に示すように分割前の基板を得
る。そして、最後に、図3のA−A線で切断分割して、
図4に示す個別のサーマルヘッド12を得る。以上の工
程終了により図5のサーマルヘッドが完成したことにな
る。
【0013】この製造方法では、グレーズ層2をハーフ
カットし、かつコーナ部23を鈍角に形成するので、通
常の平面ヘッドと何ら変わらない工程となり、多数のサ
ーマルヘッドを同時に加工することができる。なお、上
記実施例製造方法は、基板1の上面に平面のアンダグレ
ーズ層(全面グレーズ)2を形成したサーマルヘッドに
ついて説明したが、これに代えて部分(曲面)グレーズ
層を有するサーマルヘッドを製造する場合にも本発明を
適用することができる。
【0014】
【発明の効果】この発明によれば、非貫通のハーフカッ
トによる溝形成及びグレーズ層の溝側コーナ部に熱処理
により曲率を形成することにより、コーナ部に発熱部を
切断前の基板で成膜、パターニングで形成するので、多
数個のサーマルヘッドを同時加工でき、印字効率の良い
ものを安価に製造し得る。又、溝を断面逆台形状に形成
するため、サーマルヘッドの発熱部が印字媒体に良好に
接触するだけでなく、インクリボンを用いた場合にイン
クリボンの引き剥がし角度を大きく確保でき、引き剥が
し角度や時間が大きく影響するインクリボンを使用する
場合には非常に有利となるだけでなく、ラフ紙等の印字
媒体にも印字効率を落とすことなく対応できる。更に、
抵抗膜層をグレーズ層の上面から溝部の側面(グレーズ
層の傾斜面)にわたって形成し、この抵抗膜層上に電極
導体を成膜、パターニングして、溝部の側面及びグレー
ズ層の上面に位置する抵抗膜層部分にそれぞれ共通電極
及び個別電極を形成すると共に、コーナ部を発熱部とす
るので、例えばコーナ部のみに抵抗膜層を形成する場合
に比べて、製造の容易性やコスト面で有利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例サーマルヘッドの製造方法
を説明するための中間品の断面図である。
【図2】この発明の同サーマルヘッドの製造方法を説明
するための中間品の断面図である。
【図3】この発明の同サーマルヘッドの製造方法を説明
するための保護膜形成後、個別分割前の中間品の断面図
である。
【図4】この発明の同サーマルヘッドの製造方法を説明
するための個別分割後のサーマルヘッドを示す断面図で
ある。
【図5】この発明の実施例製造方法で得られたサーマル
ヘッドの要部断面図である。
【図6】従来のサーマルヘッドの一例を示す部分断面図
である。
【図7】従来のサーマルヘッドの他の例を示す部分断面
図である。
【図8】従来のサーマルヘッドの他の例を示す部分断面
図である。
【図9】従来のサーマルヘッドの他の例を示す部分断面
図である。
【図10】従来のサーマルヘッドの不具合を説明するた
めの説明図である。
【符号の説明】
1 基板 2 グレーズ層 3 抵抗膜層 4 発熱部 5 共通電極 6 個別電極 7 保護膜 23 コーナ部

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上面にグレーズ層を形成した絶縁基板に、
    個別のサーマルヘッドに分割するための断面逆台形状の
    溝を、グレーズ層上面よりハーフカットにより形成し、
    次に熱処理を施して前記グレーズ層の上面と前記溝の接
    するコーナ部に曲率を形成し、続いて前記グレーズ層上
    から溝部の側面(グレーズ層の傾斜面)にわたって
    抗膜層を形成し、この抵抗膜層上に電極導体を成膜、パ
    ターニング処理して、前記コーナ部から抵抗膜層が露出
    するように溝部の側面及びグレーズ層の上面に位置する
    抵抗膜層部分にそれぞれ共通電極及び個別電極を形成す
    ると共に、前記コーナ部を発熱部とし、前記抵抗膜層、
    共通電極、個別電極及び発熱部を覆って保護膜を形成
    し、前記溝部で切断して複数個のサーマルヘッドを得る
    ようにしたサーマルヘッドの製造方法。
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