JP2617012B2 - レジャー施設の管理システム - Google Patents

レジャー施設の管理システム

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JP2617012B2
JP2617012B2 JP5218390A JP5218390A JP2617012B2 JP 2617012 B2 JP2617012 B2 JP 2617012B2 JP 5218390 A JP5218390 A JP 5218390A JP 5218390 A JP5218390 A JP 5218390A JP 2617012 B2 JP2617012 B2 JP 2617012B2
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誠 岡崎
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ダイコク電機株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) 本発明は、遊園地,スキー場などのレジャー施設にお
ける利用代金の支払をキャッシュレス化して成るレジャ
ー施設の管理システムに関する。
(従来の技術) 例えば総合遊園地においては、入場時或は園内にて施
設利用チケットを販売し、このチケットと交換に施設の
利用を許容するようにしている。
(発明が解決しようとする課題) 上記のような施設利用チケットは、遊技施設,スポー
ツ施設などの利用に限定されるものであるため、園内に
併設されたレストランなどでの飲食,売店での買物など
には現金或はクレジットカードなどによる決済が必要で
あり、その決済が利用者にとって繁雑になるという問題
点があった。また、施設の利用状況の分析は施設利用チ
ケットを人手により整理することによって行っているの
が実情であり、また、レストラン,売店など各施設での
売上高の集計も人手に頼っている部分が多く、総じて人
件費の高騰を招くという問題点があった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その
目的は、施設利用者側において繁雑な決済手続きを行う
必要がなくなると共に、施設の利用状況の分析並びに施
設での売上高の集計を人手を全く要さずに行うことが可
能になり、しかも、端末装置側に必要な電源の容量を小
さくできるようになどの効果を奏するレジャー施設の管
理システムを提供するにある。
[発明の構成] (課題を解決するための手段) 本発明は上記目的を達成するために、施設の利用者が
装着具を介して着脱自在に装着できるように設けられ、
所定の金額データなどを記憶可能な記憶回路と、外部回
路との間で空中伝播信号を介したデータの授受が可能な
送受信手段と、前記記憶回路に記憶された金額データな
どを自身の電源が確立するのに連動して前記送受信手段
を通じて送信する機能並びに当該送受信手段を通じた受
信データに基づいて前記記憶回路の記憶内容を書き替え
る機能を有した制御回路とを備えて成る端末装置と、 対価の支払が必要な施設に対応して設けられ、前記端
末装置がセットされた状態でその端末装置側の送受信手
段との間で空中伝播信号を介したデータの授受が可能な
送受信ユニットと、この送受信ユニットを通じて前記端
末装置側から送信される金額データなどを受信しその金
額データの範囲内で施設の利用を許容する判定回路と、
この判定回路により許容された施設利用時の対価を示す
対価データを送受信ユニットを通じて前記端末装置側に
送信して前記制御回路をして前記記憶回路に記憶された
金額データを上記対価分だけ減少させる精算回路とを備
えたデータ処理装置と、 少なくとも前記データ処理装置による送信対価データ
を集計する機能を有したデータ集計装置とを備えた上
で、さらに、前記端末装置側に設けられた受信コイル
と、前記データ処理装置側に設けられ上記端末装置が前
記送受信ユニットにセットされた状態で上記受信コイル
を通じて端末装置側に電源電力を伝える送信コイルとの
組み合わせより成る電力送信手段を備えたものである。
この場合、データ処理装置に、端末装置側から送信さ
れた金額データなど表示する表示装置を設ける構成とし
ても良いものである。
(作用) 施設の利用者は、装着具を介して端末装置を装着す
る。そして、対価の支払が必要な施設を利用する場合、
或はレストラン,売店などの施設で対価の支払が必要な
行為であった場合には、上記施設に対応して設けられた
データ処理装置が有する送受信ユニットに対し端末装置
をセットする。すると、端末装置側に設けられた受信コ
イル及びデータ処理装置側に設けられた送信コイルの組
み合わせより成る電力送信手段が、それら送信コイル及
び受信コイルを通じて端末装置側に電源電力を伝えるよ
うになる。このような電源電力の送信に応じて端末装置
の電源が確立すると、端末装置側から、その記憶回路に
記憶された金額データがデータ処理装置側に自動的に送
信され、データ処理装置内の判定回路にあっては、上記
送信金額データの範囲内で施設の利用を許容するように
なり、従って上記金額データが施設の利用対価に不足す
る場合には、その施設の利用或は利用対価の支払が不可
能となる。これにより、端末装置を装着した人は、その
端末装置内の記憶回路に記憶された金額データの範囲内
で施設を利用できる。しかも、この場合には、端末装置
をデータ処理装置側の送受信手段にセットした状態で、
当該端末装置側の記憶回路の記憶金額データなどをデー
タ処理装置へ送信する動作が自動的に開始されるから、
端末装置のセット時において、上記のようなデータ送信
動作を開始させるための操作を行う必要がなくなって、
その操作性が向上する利点がある。また、端末装置及び
データ処理装置間でデータ授受を行うときに必要となる
電力は、端末装置がデータ処理装置側の送受信手段にセ
ットされた状態時に当該データ処理装置側に設けられた
送信コイルなどを通じて与えられる構成となっているか
ら、端末装置を常時スタンバイ状態に保持しておく必要
がなく、結果的に、端末装置側に必要な電源の容量を最
小限のものとすることができる。
このような判定回路による許容動作に基づいた施設利
用或は対価支払が行われた場合には、データ処理装置の
精算回路が、セット状態にある端末装置側に前記施設利
用に伴う対価を示す対価データを送信し、これにより端
末装置側の制御回路により前記記憶回路に記憶された金
額データを上記対価分だけ減少させるようになる。つま
り、記憶回路に記憶された金額データは、施設の利用対
価分だけ順次減少されるようになり、利用者はその記憶
回路に当初から記憶された金額データの範囲内で現金或
はクレジットカードなどによる決済を一切伴うことな
く、対価支払を含む施設の利用を果たし得る。
そして、データ集計装置にあっては、少なくとも前記
データ処理装置による送信対価データ、つまり利用者に
よる各施設での支払対価を集計するようになり、この集
計結果に基づいて、施設の利用状況の分析並びに施設で
の売上高の集計を人手を全く要さずに行うことが可能に
なる。
一方、データ処理装置に表示装置が設けられていた場
合には、前述したような対価の支払状況を目視により容
易に把握することができる。
(実施例) 以下、本発明を総合遊園地の管理システムに適用した
一実施例について第1図乃至第9図を参照しながら説明
する。
全体のシステム構成を示す第1図において、1は遊園
地の施設利用者(入場者)が携帯する端末装置で、この
端末装置1は、例えば腕時計形に構成されて遊園地施設
の利用者の腕(特には手首)に着脱自在に装着できるよ
うになっている。具体的には、端末装置1は、第6図及
び第7図に示すように、矩形状の本体部2の両側にウイ
ング部3,4を介してベルト状の装着具5を取付けた構成
となっている。この場合、端末装置1は、本体部2内に
後述するような回路素子を収納すると共に、ウイング部
3及び4内に受信コイルたる電源供給用コイル6及び信
号送受信用のリードライトコイル7を収納して成る。
端末装置1の本体部2には、第1図に示すように、整
流回路8,送受信手段たる送受信回路9,CPUを含んで構成
された制御回路10,例えばRAMにより構成された記憶回路
11,例えばリチウム電池より成るバックアップ電池12が
収納されている。この場合、整流回路8は、電源供給用
コイル6に対し外部から電磁結合を利用して与えられる
交流信号を整流し、その整流出力を制御回路10に電源と
して与えるようになっている。送受信回路9は、外部か
らリードライトコイル7を介して与えられる信号を受信
して制御回路10に与えると共に、制御回路10から与えら
れる信号をリードライトコイル7を介して外部へ送信す
るように構成されている。
制御回路10との間でデータ転送を行うように設けられ
た記憶回路11は、その記憶内容がバックアップ電池12に
より常時保持されるようになっている。この場合、記憶
回路11には、第8図に示すように、ファイルI及びファ
イルIIが設けられている。
このうち、ファイルIには、端末装置1が当該遊園地
用のものか否かをチェックするためのシステムコードな
どを記憶するシステム領域の他に、端末装置1の種類コ
ード(例えば一般用、個人会員用、法人会員用、大人、
小人のような区別が想定される)を記憶する種別記憶領
域、端末装置1固有の識別コードを記憶するコード記憶
領域、端末装置1を携帯した利用客の入退場の区別を示
す入退場フラグIFを記憶するためのフラグ領域、端末装
置1の有効年月日を記憶する有効期限記憶領域、端末装
置1の発行(貸与)年月日及び時間を記憶するための発
行時期記憶領域が設定されている。また、ファイルIIに
は、端末装置1の利用状況を順次記憶するための利用履
歴記録領域が設定されている。
そして、制御回路10にあっては、整流回路8を通じて
電源が与えられたときに、タイミングパルスPs並びに記
憶回路11の記憶内容を、送受信回路9及びリードライト
コイル7を通じてシリアルに送信するものであり、その
送信が完了したときには受信可能なレディ状態となっ
て、外部からリードライトコイル7及び送受信回路9を
介して与えられる信号を受付ける構成となっている。
しかして、上記端末装置1は、所定の対価を予め決め
られた補償金Gと共に支払った入園希望者に貸与される
ものであり、その貸与時には、前記記憶回路11の記憶内
容が遊園地従業員により操作される図示しない入場用操
作装置により次のように初期設定される。即ち、上記入
場用操作装置は、端末装置1に対し電源供給用コイル6,
整流回路8を通じて電源供給すると共に、この電源供給
状態でリードライトコイル7,送受信回路9を通じて制御
回路10に指令を与えることにより、記憶回路11の初期設
定を行う。具体的には、この初期設定時には、記憶回路
11のファイルIに、前述したシステムコード,種類コー
ド,識別コード,入退場フラグIF(=0),有効期限,
発行時期を記憶すると共に、ファイルIIに対して上記支
払い対価を金額データMとして記憶する。そして、斯様
にして端末装置1の貸与を受けた入園希望者は、その端
末装置1を自身の手首に腕時計と同様に装着しておく。
一方、13は遊園地への入場門に複数台設置された入場
用ゲート装置(1台のみ図示)であり、このゲート装置
13は、常時は閉鎖しているが、1対1で対応するように
設けられたデータ処理装置14からパルス状のオープン指
令信号Sopを受けたときに開放して利用者の通過を許容
するようになっている。このとき、ゲート装置13は、利
用者が通過した後も一定時間だけ連続して開放するよう
になっており、その開放状態で新たなオープン指令信号
Sopが入力されたときにはそのまま開放状態を継続して
利用者の通過を許容するが、オープン指令信号Sopの非
入力状態で人が通過しようとしたときにはアラーム音を
発生すると同時に閉鎖する構成となっている。
上記データ処理装置14は、入場用ゲート装置13を通過
しようとする利用者がその手首に装着した端末装置1を
容易に近付け得る位置に設けられるものであり、第9図
のような外観を有する。即ち、第9図において、データ
処理装置14は、入場用ゲート装置13の脇に設置されたボ
ックス状のスタンド15を有し、そのスタンド15の上面に
は、端末装置1がセットされる例えば2つの端末セット
部16a,16bを有すると共に、利用者が目視可能なパネル
状表示装置17を有する。この場合、各端末セット部16a,
16bには、セットされた状態の端末装置1が有する電源
供給用コイル6及びリードライトコイル7と夫々対応し
て電磁結合される送信コイルたる電源供給用コイル18a,
18b及びリードライトコイル19a,19b(何れも第1図参
照)が設けられている。尚、上記電源供給用コイル18a,
18b及び端末装置1側の電源供給用コイル6によって本
発明でいう電力送信手段が構成される。
上記データ処理装置14は、第1図に示すように、各コ
イル18a,18b,19a,19b及び表示装置17の他に、交流電源2
0,送受信ユニットたる送受信回路21a,21b,ブザー22,判
定回路及び精算回路を兼用するマイクロコンピュータ23
を含んで構成されている。
この場合、交流電源20の出力は、電源供給用コイル18
a,18bに与えられるようになっており、従って端末装置
1が端末セット部16a或は16bにセットされたときには、
上記交流出力が端末装置1側の整流回路8に対し電源供
給用コイル18a,18b及びこれと電磁結合された状態の電
源供給用コイル6を通じて与えられるようになる。ま
た、各送受信回路21a,21bは、端末装置1からリードラ
イトコイル19a或は19bを介して与えられる信号を受信し
てマイクロコンピュータ23に与えると共に、マイクロコ
ンピュータ23から与えられる信号をリードライトコイル
19a或は19bを介して端末装置1へ送信するように構成さ
れている。
さて、第2図には上記マイクロコンピュータ23による
制御内容が概略的に示されており、以下これについて関
連動作と共に説明する。
即ち、マイクロコンピュータ23は、端末装置1から送
信されるタイミングパルスPsが入力された場合、つまり
端末装置1がデータ処理装置14の端末セット部16a,16b
の何れかにセットされるのに応じて当該端末装置1の制
御回路10に電源が与えられた場合に、そのタイミングパ
ルスPsに引続いて送信される記憶回路11の記憶データを
順次読込む(ステップA1,A2)。
次いで、セットされた端末装置1が有効か否かを判断
する(ステップA3)。この判断は、ステップA2で読込ん
だデータ中のシステムコード,識別コード,有効期限及
び金額データM、並びに後述のように記憶されることが
ある退場日時データ信号号Szに基づいて行うものであ
り、無効(システムコード或は識別コードの不一致、有
効期限切れ、金額データMの不足、或は上記退場日時デ
ータ信号Szにより示される日付より所定日数過ぎていた
状態)と判断した場合には、その無効原因を表示装置17
に表示させると同時に、ブザー22を駆動して端末装置1
が無効である旨を報知させる(ステップA4)。そして、
このような表示及び報知状態で所定時間待機し(ステッ
プA5)、待機時間が経過したときに上記表示を初期化す
ると共にブザー22の駆動を停止し(ステップA6)、この
後にステップA1へ戻る。
セットされた端末装置1が有効なものであった場合
(ステップA3で「YES」)には、ステップA2での読込み
データ中の入退場フラグIFが零か否かを判断する(ステ
ップA7)。この場合、端末装置1を携帯した利用者が新
規入場者であった場合には、その端末装置1の貸与時に
入退場フラグIFとして「0」が記憶されているから、
「YES」と判断することになる。このように判断したと
きには、端末装置1側に送受信回路21a或は21bを通じて
フラグ切換指令信号並びに入園料減算指令信号を送信す
る(ステップA8)。
すると、端末装置1にあっては、制御回路10が、記憶
回路11に記憶された入退場フラグIFを「1」に切換える
と共に、記憶回路11に記憶された金額データMを入園料
m1だけ減少させるようになる。この場合、端末装置1
は、上記のような入退場フラグIF及び金額データMの書
替えが完了したときに、記憶完了信号Swrを折り返し返
信する構成となっている。尚、この場合において大人と
小人とで入園料が異なるときには、上記金額データMか
らの減少金額を、端末装置1からの読込みデータ中の種
類コードにより示される大人,小人の区別に基づいて異
ならせる構成とすれば良い。
しかして、マイクロコンピュータ23においては、上記
記憶完了信号Swrの入力の有無を判断し(ステップA
9)、非入力状態が続く間は一定時間T待機する(ステ
ップA10)。この後、一定時間Tが経過しても記憶完了
信号Swrの入力がない場合には、端末装置1の再セット
が必要である旨のメッセージを表示装置17に表示させる
と同時に、ブザー22を駆動して利用者が表示装置17へ注
目するように喚起する(ステップA11)。そして、この
ような表示状態で所定時間待機し(ステップA12)、待
機時間が経過したときに上記表示を初期化すると共にブ
ザー22の駆動を停止し(ステップA13)、この後にステ
ップA1へ戻る。
記憶完了信号Swrが入力された場合(ステップA9で「Y
ES」)には、当日の日付及び現在時刻を示す入場日時デ
ータ信号Sx及び新規入場者計数用信号S1を外部に設けら
れたデータ集計装置24に出力し(ステップA14)、この
後に入場用ゲート装置13に対してオープン指令信号Sop
を1パルスだけ出力してステップA1へ戻る(ステップA1
5)。すると、入場用ゲート装置13が開放され、これに
よりデータ処理装置14に末端装置1をセットした利用者
の入場が許容されるようになる。
ここで、一旦入場した利用者が携帯する端末装置1の
入退場フラグIFは、ステップA7の実行に応じて「1」に
変更されているから、その利用者が後述のように一時的
に退場した後に再度入場すべく端末装置1をデータ処理
装置14にセットした場合には、ステップA7で「NO」と判
断されるようになる。このとき、マイクロコンピュータ
23にあっては、前記入場日時データ信号Sx及び再入場者
計数用信号S2をデータ集計装置24に出力し(ステップA1
6)、この後に前記ステップA13を実行して入場用ゲート
装置13を開放させるようになっている。
以上要するに、データ処理装置14にあっては、有効な
端末装置1がセットされた場合に、その端末装置1に記
憶された金額データMを入園料m1分だけ減少させた上
で、入場用ゲート装置13を開放して当該端末装置1を携
帯した利用者を入場させるものであり、新規入場者であ
った場合には新規入場者計数用信号S1(これは端末装置
1を通じて入園料m1が支払われたことを示す対価データ
となる)及び入場日時データ信号Sxをデータ集計装置24
へ送信し、再入場者であった場合には再入場者計数用信
号S2及び入場日時データ信号Sxをデータ集計装置24へ送
信するものである。尚、入場用ゲート装置13を開放させ
る際に、端末装置1の金額データMから入園料m1を差引
く旨のメッセージを表示装置17に表示させる構成として
も良いものである。
第1図において、25は遊園地内の各有料遊技施設への
入口に夫々設置された遊技施設用ゲート装置(1台のみ
図示)であり、このゲート装置25は、1対1で対応する
ように設けられたデータ処理装置26から出力されるパル
ス状のオープン指令信号Sopによって、前記入場用ゲー
ト装置13と同様に動作する構成となっている。
上記データ処理装置26は、遊技施設用ゲート装置25を
通過しようとする利用者がその手首に装着した端末装置
1を容易に近付け得る位置に設けられるものであり、前
述した入場用ゲート装置13用のデータ処理装置14と同様
の外観(第9図参照)並びに同様の内部構成を有する。
具体的には、データ処理装置26は、図示しない端末セ
ット部に設けられた送信コイルたる電源供給用コイル27
a,27b及びリードライトコイル28a,28b、並びに施設利用
者が目視可能な位置に設けられたパネル状表示装置29の
他に、交流電源30,送受信ユニットたる送受信回路31a,3
1b,ブザー32,判定回路及び精算回路を兼用するマイクロ
コンピュータ33を含んで構成されている。
第3図には上記マイクロコンピュータ33による制御内
容が概略的に示されており、以下これについて関連動作
と共に説明する。
即ち、マイクロコンピュータ33は、端末装置1から送
信されるタイミングパルスPsが入力された場合、つまり
端末装置1がデータ処理装置26の端末セット部にセット
されるのに応じて当該端末装置1の制御回路10に電源が
与えられた場合に、そのタイミングパルスPsに引続いて
送信される記憶回路11の記憶データを順次読込む(ステ
ップB1,B2)。
次いで、セットされた端末装置1が有効か否かを、ス
テップB2で読込んだデータ中のシステムコード,識別コ
ード,有効期限及び金額データMに基づいて判断し(ス
テップB3)、無効と判断した場合には、無効原因を表示
装置29に表示させると同時に、ブザー32を駆動して端末
装置1が無効である旨を報知させる(ステップB4)。そ
して、このような表示及び報知状態で所定時間待機し
(ステップB5)、待機時間が経過したときに上記表示を
初期化すると共にブザー32の駆動を停止し(ステップB
6)、この後にステップB1へ戻る。
セットされた端末装置1が有効なものであった場合
(ステップB3で「YES」)には、ステップB2での読込み
データ中の金額データMを端末装置1の残高金額として
表示装置29に表示する(ステップB7)。次いで、上記表
示金額データMが当該遊技施設の利用料m2以上あるか否
かを判断し(ステップB8)、「NO」の場合には、端末装
置1の残高金額が不足している旨のメッセージを表示装
置29に表示させると同時に、ブザー32を駆動して残高金
額が不足している旨を報知させる(ステップB9)。この
ような表示及び報知状態も、所定の待機時間だけ行われ
(ステップB10)、待機時間が経過したときに上記表示
を初期化すると共にブザー32の駆動を停止し(ステップ
B11)、この後にステップB1へ戻る。
表示された金額データMが施設利用料m2以上ある場合
(ステップB8で「YES」)には、端末装置1側に送受信
回路31a或は31bを通じて当該遊技施設固有の施設用コー
ド信号Sa並びに入園料減算指令信号を送信する(ステッ
プB12)。
すると、端末装置1にあっては、制御回路10が、記憶
回路11に上記施設用コード信号Saを記憶すると共に、記
憶回路11に記憶された金額データMを施設利用料m2だけ
減少させるようになる。この場合、端末装置1は、上記
のような施設用コード信号Saの記憶及び金額データMの
書替えが完了したときに、記憶完了信号Swrを折り返し
返信する構成となっている。
しかして、マイクロコンピュータ33においては、上記
記憶完了信号Swrの入力の有無を判断し(ステップB1
3)、非入力状態が続く間は一定時間T待機する(ステ
ップB14)。一定時間Tが経過しても記憶完了信号Swrの
入力がない場合には、端末装置1の再セットが必要であ
る旨のメッセージを表示装置29に表示させると同時に、
ブザー32を駆動して利用者が表示装置29へ注目するよう
に喚起する(ステップB15)。そして、このような表示
状態で所定時間待機し(ステップB16)、待機時間が経
過したときに上記表示を初期化すると共にブザー32の駆
動を停止し(ステップB17)、この後にステップA1へ戻
る。
記憶完了信号Swrが入力された場合(ステップB13で
「YES」)には、表示装置29の表示金額Mを施設利用料m
2だけ差引いた額に変更し(ステップB18)、施設用コー
ド信号Saと利用者計数用信号S3とを前記データ集計装置
24に出力する(ステップB19)。次いで、遊技施設用ゲ
ート装置25に対しオープン指令信号Sopを1パルスだけ
出力すると共に、表示装置29の表示を初期化し(ステッ
プB20,B21)、この後にステップB1へ戻る。すると、遊
技施設用ゲート装置25が開放され、これによりデータ処
理装置26に端末装置1をセットした利用者の有料遊技施
設への入場が許容されるようになる。
以上要するに、データ処理装置26にあっては、有効で
且つ有料施設の利用料m2以上の金額データMが記憶され
た端末装置1がセットされた場合に、その端末装置1に
記憶された金額データMを施設利用料m2分だけ減少させ
た上で、遊技施設用ゲート装置25を開放して当該端末装
置1を携帯した利用者を入場させるものであり、これと
同時に当該遊技施設を特定可能な施設用コード信号Sa
(これは端末装置1を通じて施設利用料m2が支払われた
ことを示す対価データとなる)並びに利用者計数用信号
S3をデータ集計装置24へ送信するものである。
第1図において、34は遊園地内のレストラン,売店な
どの施設に夫々設置された複数台のデータ処理装置(1
台のみ図示)であり、このデータ処理装置34には、POS
システム用のキーボード35が隣接して設けられている。
尚、このキーボード35からは、レストランの利用料金或
は売店での商品販売料金を示す代金データm3が出力され
てデータ処理装置34に与えられるようになっている。
上記データ処理装置34は、レストラン或は売店におけ
るレジカウンタに、利用者がその手首に装着した端末装
置1を容易に近付け得る位置に設けられるものであり、
前述した入場用ゲート装置13用のデータ処理装置14が有
する端末セット部16a,16bと同様形状の端末セット部
(図示せず)及びパネル状表示装置36を備えて成り、そ
のデータ処理装置14と同様の内部構成を有する。
具体的には、データ処理装置34は、図示しない端末セ
ット部に設けられた送信コイルたる電源供給用コイル37
a,37b及びリードライトコイル38a,38b、並びに上記パネ
ル状表示装置36の他に、交流電源39,送受信ユニットた
る送受信回路40a,40b,ブザー41,判定回路及び精算回路
を兼用するマイクロコンピュータ42を含んで構成されて
いる。
第4図には上記マイクロコンピュータ42による制御内
容が概略的に示されており、以下これについて関連動作
と共に説明する。
即ち、マイクロコンピュータ42は、端末装置1から送
信されるタイミングパルスPsが入力された場合、つまり
端末装置1がデータ処理装置34の端末セット部にセット
されるのに応じて当該端末装置1の制御回路10に電源が
与えられた場合に、そのタイミングパルスPsに引続いて
送信される記憶回路11の記憶データを順次読込む(ステ
ップC1,C2)。
次いで、セットされた端末装置1が有効か否かを、ス
テップC2で読込んだデータ中のシステムコード,識別コ
ード,有効期限並びにび金額データMに基づいて判断し
(ステップC3)、無効と判断した場合には、その無効原
因を表示装置36に表示させると同時に、ブザー41を駆動
して端末装置1が無効である旨を報知させる(ステップ
C4)。そして、このような表示及び報知状態で所定時間
待機し(ステップC5)、待機時間が経過したときに上記
表示を初期化すると共にブザー41の駆動を停止し(ステ
ップC6)、この後にステップC1へ戻る。
セットされた端末装置1が有効なものであった場合
(ステップC3で「YES」)には、ステップC2での読込み
データ中の金額データMを端末装置1の残高金額として
表示装置36に表示する(ステップC7)。次いで、キーボ
ード35を通じて入力される代金データm3を読込み(ステ
ップC8)、前記表示金額データMが代金データm3以上あ
るか否かを判断する(ステップC9)。ここで「NO」の場
合には、端末装置1の残高金額が不足している旨のメッ
セージを表示装置36に表示させると同時に、ブザー41を
駆動して残高金額が不足している旨を報知させる(ステ
ップC10)。このような表示及び報知状態も、所定の待
機時間だけ行われ(ステップC11)、待機時間が経過し
たときに上記表示を初期化すると共にブザー41の駆動を
停止し(ステップC12)、この後にステップC1へ戻る。
前記表示金額データMが代金データm3以上ある場合
(ステップC9で「YES」)には、端末装置1側に送受信
回路40a或は40bを通じて当該施設固有の施設用コード信
号Sb並びに代金減算指令信号を送信する(ステップC1
3)。
すると、端末装置1にあっては、制御回路10が、記憶
回路11に上記施設用コード信号Sbを記憶すると共に、記
憶回路11に記憶された金額データMを代金データm3だけ
減少させるようになる。この場合、端末装置1は、上記
のような施設用コード信号Sbの記憶及び金額データMの
書替えが完了したときに、記憶完了信号Swrを折り返し
返信する構成となっている。
しかして、マイクロコンピュータ42においては、上記
記憶完了信号Swrの入力の有無を判断し(ステップC1
4)、非入力状態が続く間は一定時間T待機する(ステ
ップC15)。一定時間Tが経過しても記憶完了信号Swrの
入力がない場合には、端末装置1の再セットが必要であ
る旨のメッセージを表示装置36に表示させると同時に、
ブザー41を駆動して利用者が表示装置36へ注目するよう
に喚起する(ステップC16)。そして、このような表示
状態で所定時間待機し(ステップC17)、待機時間が経
過したときに上記表示を初期化すると共にブザー41の駆
動を停止し(ステップC18)、この後にステップA1へ戻
る。
記憶完了信号Swrが入力された場合(ステップC14で
「YES」)には、表示装置36の表示金額Mを代金データm
3だけ差引いた額に変更する(ステップC19)。次いで、
上記代金データm3と利用者計数用信号S4とを前記データ
集計装置24に出力すると共に、表示装置36の表示を初期
化し(ステップC20,C21)、この後にステップC1へ戻
る。
以上要するに、データ処理装置34にあっては、有効で
且つレストラン,売店などの施設の利用代金に対応した
代金データm3以上の金額データMが記憶された端末装置
1がセットされた場合に、その端末装置1に記憶された
金額データMを施設の利用代金を示す代金データm3分だ
け減少させると同時に、その代金データm3(これは端末
装置1を通じて代金が支払われたことを示す対価データ
となる)並びに利用者計数用信号S4をデータ集計装置24
へ送信するものである。
第1図において、43は遊園地の退場門に複数台設置さ
れた一時退場用ゲート装置(1台のみ図示)であり、こ
のゲート装置43は、1対1で対応するように設けられた
データ処理装置44から出力されるパルス状のオープン指
令信号Sopによって、前記入場用ゲート装置13と同様に
動作して利用者の退場を許容する構成となっている。
上記データ処理装置44は、一時退場用ゲート装置43を
通過しようとする利用者がその手首に装着した端末装置
1を容易に近付け得る位置に設けられるものであり、前
述した入場用ゲート装置13用のデータ処理装置14と同様
の外観(第9図参照)並びに同様の内部構成を有する。
具体的には、データ処理装置44は、図示しない端末セ
ット部に設けられた送信コイルたる電源供給用コイル45
a,45b及びリードライトコイル46a,46b、並びに施設利用
者が目視可能な位置に設けられたパネル状表示装置47の
他に、交流電源48,送受信ユニットたる送受信回路49a,4
9b,ブザー50,判定回路及び精算回路を兼用するマイクロ
コンピュータ51を含んで構成されている。
第5図には上記マイクロコンピュータ51による制御内
容が概略的に示されており、以下これについて関連動作
と共に説明する。
即ち、マイクロコンピュータ51は、端末装置1から送
信されるタイミングパルスPsが入力された場合、つまり
端末装置1がデータ処理装置44の端末セット部にセット
されるのに応じて当該端末装置1の制御回路10に電源が
与えられた場合に、そのタイミングパルスPsに引続いて
送信される記憶回路11の記憶データを順次読込む(ステ
ップD1,D2)。
次いで、セットされた端末装置1が一時退場が許容さ
れた種類のなもの否かを、ステップD2で読込んだデータ
中のシステムコード及び種類コードに基づいて判断する
(ステップD3)。「NO」と判断した場合には、その一時
退場ができない旨のメッセージを表示装置47に表示させ
ると同時に、ブザー50を駆動して利用者が表示装置47へ
注目するように喚起する(ステップD4)。そして、この
ような表示及び駆動状態で所定時間待機し(ステップD
5)、待機時間が経過したときに上記表示を初期化する
と共にブザー50の駆動を停止し(ステップD6)、この後
にステップD1へ戻る。
セットされた端末装置1が一時退場可能なものであっ
た場合(ステップD3で「YES」)には、端末装置1側に
送受信回路49a或は49bを通じて当日の日付及び現在時刻
を示す退場日時データ信号Syを送信する(ステップD
7)。
すると、端末装置1にあっては、制御回路10が、記憶
回路11に上記退場日時データ信号Syを記憶すると共に、
その記憶が完了したときに、記憶完了信号Swrを折り返
し返信する構成となっている。
しかして、マイクロコンピュータ51においては、上記
記憶完了信号Swrの入力の有無を判断し(ステップD
8)、非入力状態が続く間は一定時間T待機する(ステ
ップD9)。一定時間Tが経過しても記憶完了信号Swrの
入力がない場合には、端末装置1の再セットが必要であ
る旨のメッセージを表示装置47に表示させると同時に、
ブザー50を駆動して利用者が表示装置47へ注目するよう
に喚起する(ステップD10)。そして、このような表示
状態で所定時間待機し(ステップD11)、待機時間が経
過したときに上記表示を初期化すると共にブザー50の駆
動を停止し(ステップD12)、この後にステップA1へ戻
る。
記憶完了信号Swrが入力された場合(ステップD8で「Y
ES」)には、退場日時データ信号Sy及び退場者計数用信
号S5をデータ集計装置24に出力し(ステップD13)、こ
の後に一時退場用ゲート装置43に対してオープン指令信
号Sopを1パルスだけ出力してステップD1へ戻る(ステ
ップD14)。すると、一時退場用ゲート装置43が開放さ
れ、これにより端末装置1をデータ処理装置44にセット
した利用者の退場が許容されるようになる。
以上要するに、データ処理装置44にあっては、一時退
場が許容された種類の端末装置1がセットされた場合
に、その端末装置1にその時点の日時データを記憶させ
た上で、一時退場用ゲート装置43を開放して当該端末装
置1を携帯した利用者を退場させるものであり、これと
同時に退場日時データ信号Sy及び退場者計数用信号S5
データ集計装置24へ送信するものである。
一方、一時退場者以外の通常の退場者は、上記一時退
場用ゲート装置43を通らずに遊園地従業員が管理する退
場門を通って退場する。この退場時には、遊園地従業員
が、退場しようとする利用者から端末装置1を回収する
と共に、その端末装置1に記憶された金額データMによ
り示される残高及びその端末装置1の貸与時に支払われ
た補償金Gを返却する。このような精算のために第1図
に示す精算装置52が設けられている。
即ち、第1図において、精算装置52は、端末装置1が
セットされた状態でその端末装置1に対して電源を供給
するための交流電源53及び電源供給用コイル54と、上記
端末装置1から送信される信号を受信するための受信回
路55及びリードコイル56と、利用者及び遊園地従業員の
双方が目視可能な位置に設けられたパネル状表示装置57
と、受信回路55の受信データに基づいて表示装置56を制
御する制御回路58とを含んで構成されている。
この場合、端末装置1は、前にも述べたように、電源
が与えられたときに、タイミングパルスPs並びに記憶回
路11の記憶データをリードライトコイル7を通じてシリ
アルに送信するようになっている。従って、退場しよう
とする利用者から回収された端末装置1が精算装置1に
セットされ、以てこれに電源供給用コイル54を通じて電
源が供給されたときには、端末装置1の記憶データが受
信回路55を介して制御回路58に与えられる。
このとき、制御回路58は、上記のように与えられる記
憶データ中の金額データM(つまり端末装置1におい
て、前述した入場料m1,施設利用料m2及びレストランな
どでの利用代金を示す代金データm3を差し引いた残高金
額)と、前記補償金Gとの合計金額を表示装置57に表示
する。そこで、遊園地従業員は、斯様に表示された金額
を利用者に返却する。尚、制御回路58は、上記のように
表示された金額を示す金額データ信号Sc及び退場者計数
用信号S6並びに当該利用者の退場日時を示す退場日時デ
ータ信号Szを前記データ集計装置24に送信するように構
成されている。
尚、データ集計装置24には、端末装置1を貸与すると
きにその端末装置1の初期設定を行うための入場用操作
装置(図示せず)から、初期設定時の金額データM(端
末装置1の貸与時に支払われた対価(補償金Gは含ま
ず)に相当)を示す金額データ信号Sdも送信されるよう
に構成されている。
しかして、データ集計装置24は、端末装置1の貸与時
における支払い金額データMを示す上記金額データ信号
Sd、データ処理装置14からの新規入場者計数用信号S
1(これは支払われた入園料m1を示す)、データ処理装
置26からの施設用コード信号Sa(これは支払われた施設
利用料m2を示す)、データ処理装置34からの金額データ
m3(これはレストランなどの施設の利用代金を示す)、
精算装置52からの金額データ信号Sc(これは退場者への
返却金額を示す)を集計することによって遊園地全体の
収支状況を演算するものであり、その演算結果は、順次
蓄積して記憶されると共に必要に応じてプリントアウト
したりディスプレイ表示できる構成となっている。
また、データ集計装置24は、データ処理装置14からの
新規入場者計数用信号S1,再入場者計数用信号S2及び入
場日時データ信号Sx、データ処理装置26からの施設用コ
ード信号Sa及び利用者計数用信号S3、データ処理装置34
からの利用者計数用信号S4、データ処理装置44からの退
場者計数用信号S5及び退場日時データ信号Sy、精算装置
52からの退場者計数用信号S6及び退場日時データ信号Sz
に基づいて、新規入場者数,再入場者数,一時退場者数
及び退場者数の集計、所定の時刻帯毎の入退場者数の集
計、各施設の利用者数の集計を行うものであり、その集
計結果も順次蓄積して記憶されると共に必要に応じてプ
リントアウトしたりディスプレイ表示できる構成となっ
ている。
従って、遊園地での入退場状況、施設利用状況の分
析、園内施設での売上高の集計を、データ集計装置24の
出力によって人手を全く必要とせずに行うことができる
ようになり、以て省人員化を実現できるものである。し
かも、園内への入場時及び園内施設の利用時における代
金の決済に人手が不要となるから、繁雑な決済手続きを
行う必要がなくなって、この面からも省人員化を図り得
るようになる。勿論、代金の決済時には、その決済状況
が各データ処理装置14,26,34,44に設けられた表示装置1
7,29,36,47によって利用者に知らされるようになるか
ら、利用者サイドの不便さ及び不審感を解消できるよう
になる。
また、端末装置1は、これがデータ処理装置14,26,3
4,44,精算装置52或は図示しない入場用操作装置にセッ
トされたときに、その被セット装置側から電源が供給さ
れると同時に、金額データMを含む記憶データの送信動
作を開始する構成であるから、その送信動作を開始させ
るための操作が不要となって、利用者側に面倒な操作を
強いることがなくなるという利点もある。しかも、端末
装置1とデータ処理装置14,26,34,44との各間でデータ
授受を行うときに必要となる電力は、端末装置1がデー
タ処理装置14,26,34或いは44側にセットされた状態時に
当該データ処理装置14,26,34或いは44側に設けられた電
源供給用コイル18a,18b,27a,27b,37a,37b,45a,45bなど
を通じて与えられる構成となっているから、端末装置1
を常時スタンバイ状態に保持しておく必要がなく、結果
的に、端末装置1側には最小限の容量の電源(本実施例
の場合、記憶回路11の記憶内容をバックアップできる程
度のバックアップ電池12)を設ければ済むようになる。
尚、上記実施例では、固定式のデータ処理装置14,26,
34或は44を設ける構成としたが、第10図に示すように、
遊園地従業員が手に持って操作するタイプのデータ処理
装置59を設ける構成としても良いものである。また、上
記実施例では、端末装置1とデータ処理装置14,26,34,4
4などとの各間での送受信をリードライトコイルを利用
して行うようにしたが、通常のアンテナを利用して行っ
ても良いことは勿論である。
さらに、上記実施例では、端末装置1内の制御回路10
用の電源をデータ処理装置14,26,34或は44側から送る構
成としたが、端末装置1に太陽電池などの電源を備える
構成としても良いものである。加えて、上記実施例で
は、腕時計形の端末装置1を用いるようにしたが、利用
者が例えばループ状の紐より成る装着具を介してペンダ
ント状に装着する構成の端末装置を用いる構成としても
良い。
[発明の効果] 以上説明したように請求項1のレジャー施設の管理シ
ステムによれば、施設利用時の代金決済並びにその集計
がデータ処理装置において自動的に行われる構成である
から、施設利用者側において繁雑な決済手続きを行う必
要がなくなると共に、施設の利用状況の分析並びに施設
での売上高の集計を人手を全く要さずに行うことが可能
になるという優れた効果を奏するものである。しかも、
端末装置及びデータ処理装置間でデータ授受を行うとき
に必要となる電力は、端末装置がデータ処理装置側の送
受信手段にセットされた状態時に当該データ処理装置側
に設けられた送信コイルなどを通じて与えられる構成と
なっているから、端末装置を常時スタンバイ状態に保持
しておく必要がなく、結果的に、端末装置側に必要な電
源の容量を最小限のものとすることができる。また、端
末装置側の制御回路によるデータ送信動作は、当該端末
装置をデータ処理装置へセットするのに応じて自動的に
開始される構成であるから、送信動作を開始させるため
の操作が不要となって、利用者側に面倒な操作を強いる
ことがなくなるなど、その操作性が向上するようにな
る。
また、請求項2のレジャー施設の管理システムによれ
ば、端末装置側から送信される金額データをデータ処理
装置に設けられた表示装置に表示する構成としたから、
利用者サイドの不便さ及び不審感を解消できるなどの効
果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第9図は本発明の一実施例を示すもので、第
1図は全体の電気的構成を示すブロック図、第2図乃至
第5図は異なるデータ処理装置の制御内容を示すフロー
チャート、第6図及び第7図は端末装置の夫々斜視図及
び正面図、第8図は端末装置が有する記憶回路の記憶領
域の使用状況を示す図、第9図はデータ処理装置の斜視
図である。また、第10図は本発明の他の実施例を示す第
9図相当図である。 図中、1は端末装置、5は装着具、6は電源供給用コイ
ル(受信コイル)、7はリードライトコイル、8は整流
回路、9は送受信回路(送受信手段)、10は制御回路、
11は記憶回路、13は入場用ゲート装置、14,26,34,44,59
はデータ処理装置、16a,16bは端末セット部、17,29,36,
47は表示装置、18a,18b,27a,27b,37a,37b,45a,45bは電
源供給用コイル(送信コイル)、19a,19b,28a,28b,38a,
38b,46a,46bはリードライトコイル、21a,21b,31a,31b,4
0a,40b,49a,49bは送受信回路(送受信ユニット)、23,3
3,42,51はマイクロコンピュータ(判定回路,精算回
路)、24はデータ集計装置、25は遊技施設用ゲート装
置、35はキーボード、43は一時退場用ゲート装置、52は
精算装置を示す。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】以下、(A),(B),(C),(D)の
    各構成要件を備えたことを特徴とするレジャー施設の管
    理システム。 (A)施設の利用者が装着具を介して着脱自在に装着で
    きるように設けられ、 所定の金額データなどを記憶可能な記憶回路と、 外部回路との間で空中伝播信号を介したデータの授受が
    可能な送受信手段と、 前記記憶回路に記憶された金額データなどを、自身の電
    源が確立するのに連動して前記送受信手段を通じて送信
    する機能並びに当該送受信手段を通じた受信データに基
    づいて前記記憶回路の記憶内容を書き替える機能を有し
    た制御回路とを備えて成る端末装置。 (B)対価の支払が必要な施設に対応して設けられ、 前記端末装置がセットされた状態でその端末装置側の送
    受信手段との間で空中伝播信号を介したデータの授受が
    可能な送受信ユニットと、 この送受信ユニットを通じて前記端末装置側から送信さ
    れる金額データなどを受信しその金額データの範囲内で
    施設の利用を許容する判定回路と、 この判定回路により許容された施設利用時の対価を示す
    対価データを送受信ユニットを通じて前記端末装置側に
    送信して前記制御回路をして前記記憶回路に記憶された
    金額データを上記対価分だけ減少させる精算回路とを備
    えたデータ処理装置。 (C)少なくとも前記データ処理装置による送信対価デ
    ータを集計する機能を有したデータ集計装置。 (D)前記端末装置側に設けられた受信コイルと、前記
    データ処理装置側に設けられ上記端末装置が前記送受信
    ユニットにセットされた状態で上記受信コイルを通じて
    端末装置側に電源電力を伝える送信コイルとの組み合わ
    せより成る電力送信手段。
  2. 【請求項2】データ処理装置は、端末装置側から送信さ
    れた金額データなどを表示する表示装置を備えて構成さ
    れていることを特徴とする請求項1記載のレジャー施設
    の管理システム。
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