JP2617002B2 - 交流発電機 - Google Patents

交流発電機

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JP2617002B2
JP2617002B2 JP1316767A JP31676789A JP2617002B2 JP 2617002 B2 JP2617002 B2 JP 2617002B2 JP 1316767 A JP1316767 A JP 1316767A JP 31676789 A JP31676789 A JP 31676789A JP 2617002 B2 JP2617002 B2 JP 2617002B2
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JP
Japan
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pole core
core
stator
pole
face
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JP1316767A
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JPH0374163A (ja
Inventor
宏 榊原
生駒  昇
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日本電装株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は交流発電機に関する。
〔従来の技術〕
交流発電機は、フィールドコイルを巻線したポールコ
アが回転軸の外周に固着されており、ポールコアの外周
には、ステータコイルが巻線された円環状のステータコ
アが配設されている。
ポールコアは、フィールドコイルを挟んで対向する右
側コアと左側コアとから成り、その各コアには、フィー
ルドコイルに電流を流した際に磁極となる爪部が、フィ
ールドコイルを包み込むような形に設けられている。
そして、ステータの内周でポールコアが回転すること
により、ステータコイルに交流が発生する。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところが、ポールコアは、第5図に示すように、鍛造
によって爪部100を折り曲げ加工した際に、周方向にお
ける爪部100の中央部100aでは曲率半径が大きく、両側1
00bでは曲率半径が小さく形成される。
従って、爪部100の両側100bでは、第6図に示すよう
に、ステータコイル101との間隙Gが小さくするため、
ポールコア102の回転に伴なって、ステータコイル101の
内周面が凹凸であることから耳障りな風切り音(ポール
コア102とステータコイル101との干渉音)が発生する課
題を有していた。また、この風切り音を低減すべく、間
隙Gを大きく形成すると、ステータコアと鎖交する磁束
量が減り、出力の低下を招き、また、ポールコアの端面
に冷却ファンを有する場合該ファンがポールコア側に倒
れ込み易いという課題を有していた。
本発明は上記事情に基づいてなされたもので、その目
的は、出力の低下を抑制した上で、ステータコイルとポ
ールコアとの干渉音を低減し、かつ冷却ファンの傾れ込
みを防止可能な交流発電機を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は上記目的を達成するために、回転軸に固着さ
れて、該回転軸と一体に回転するポールコア、ステータ
コイルが巻線されて前記ポールコアの外周に配設された
円環状のステータコア、および前記ポールコアの軸方向
の両側に配されて前記ポールコアと一体に回転する冷却
ファンを備えた交流発電機において、前記ポールコア
は、軸方向の両側で径方向に前記ステータコイルと対向
する肩部の外周面が、前記ステータコアの軸方向の端面
と対向する位置を起点として、それぞれ軸方向の端面に
向かって10〜40度の範囲で軸方向断面直線状のテーパ形
状に形成されたことを技術的手段とする。
〔作用および発明の効果〕
上記構成より成る本発明の交流発電機は、ポールコア
が回転した際に生じるポールコアとステータコアとの干
渉音を測定した結果、ポールコアの肩部に形成されたテ
ーパの角度(テーバ角度)が10度を越えてから騒音低減
効果が得られ、テーバ角度が40度を越えると飽和状態と
なる傾向を示す。
また、ポールコアの肩部に形成されるテーパをコイル
エンド(ステータコアの端面より外側へ露出したコイル
部)の途中からポールコアの端面に向かって形成する
と、騒音はコイルエンドの根本部から発生しやすいの
で、騒音の低減効果が小さくなるため、ステータコアの
端面と対向する位置をテーパの起点として形成すること
により、有効磁束の減少による出力低下を招くことな
く、効果的に騒音の低減を図ることができる。
さらに、回転にともないポールコア端面の冷却ファン
がポールコア側に倒れ込もうとしても、肩部のテーパが
直線状であるので、肩部が冷却ファンと当接する部分が
増え、冷却ファンの支えとなり、冷却ファンの倒れ込み
を抑制できる。
〔実施例〕
次に、本発明の交流発電機を図面に示す一実施例に基
づき説明する。
第1図は交流発電機の要部断面図を示す。
本実施例の交流発電機1は、車両用エンジン(図示し
ない)の回転出力が伝達されて回転する回転軸2を備
え、該回転軸2が、軸受3を介してアルミニウム合金製
のフロントフレーム4およびリアフレーム5によって回
転自在に支持されている。
略椀状を成すフロントフレーム4およびリアフム5
は、互いの開口部同志を向かい合わせて組み付けられ、
複数個のボルト6によって締結されている。
フロントフレーム4より外側に突出した回転軸2の一
方の端部(第1図左端)には、Vベルト(図示しない)
が掛け渡されるプーリ7が組み付けられ、リアフレーム
5より外側に突出した他方の端部には、銅またはステン
レス製のスリップリング8が組み付けられている。
フロントフレーム4およびリアフレーム5の内部で
は、絶縁ボビン9を介してフィールドコイル10を巻線し
たポールコア11が回転軸2に固着されている。
ポールコア11は、それぞれプレス加工によって形成し
た6つの爪部12a、13aを有する低炭素鋼製のフロント側
コア12およびリア側13よりなり、各コア12、13の中央部
には、ヨークとしての円筒状部12b、13bが形成されてい
る(第2図参照)。
このフロント側コア12およびリア側コア13は、互いの
円筒状部12b、13bが向かい合うように配置され、円筒状
部12b、13bの外周に、絶縁ボビン9に巻線されたフィー
ルドコイル10を装着して、互いの爪部12b、13bが噛み合
うように組み付けられている。
フロント側コア12およびリア側コア13の両外側には、
遠心型冷却ファン14が回転軸2と同軸に固着されてい
る。
径方向におけるポールコア11の外周部には、ステータ
コイル15を巻線した円環状のステータコア16が配設され
ている。
ステータコア16は、ポールコア11の爪部12a、13aと対
向するように、フロントフレーム4の内壁に固定されて
いる。
リアフレーム5の外側には、スリップリング8の外周
面と摺接するように設けられた電気黒鉛または金属黒鉛
よりなるブラシ17、このブラシ17およびブラシ17と同時
成型されたピグテール18を保持するブラシホルダ19、ブ
ラシホルダ19とともにスリップリング8の外周部を保護
するスリップリングカバー20、およびステータコイル15
の出力電流を整流するための整流器21などが設けられ、
リアカバー22により覆われている。なお、リアカバー22
は、複数個のボルト23によりリアフレーム5に固定され
る。
上述したポールコア11は、各爪部12a、13aの肩部外周
面が、ステータコア16の軸方向の端面16aと対向する位
置を起点として、ポールコア11の端面11aに向かって所
定の角度(テーパ角度)θでテーパ状に形成されている
(図3参照)。つまり、ポールコア11の各爪部12a、13a
の肩部外形が、ポールコア11の端面11aに向かって斜面
状に漸減するものであり、図3に示すように、ポールコ
ア11の各爪部12a、13aの肩部外周面とステータコイル15
の内周面との隙間が、ポールコア11の端面に向かって徐
々に大きくなるように形成されている。
ここで、テーパ角度θの変化に対する交流発電機1の
出力電流および騒音レベルの測定結果を図4に示す。
この測定結果によると、出力電流は、テーパ角度θが
0〜40度においては殆ど変化がなく、テーパ角度θが40
度を越えると急激に低下する傾向を示した。
騒音レベルは、テーパ角度θが10度を越えてから低減
効果が始まり、テーパ角度θが40度を越えると飽和状態
になることが測定された。
また、各爪部12a、13aの肩部外周面に形成されるテー
パは、コイルエンド(ステータコア16の端面16aより外
側へ露出したコイル部)の途中を起点として形成すると
騒音の低減効果が小さくなるため、ステータコア16の軸
方向の端面16aと対向する位置をテーパの起点とするこ
とにより、有効磁束の減少による出力低下を招くことな
く、効果的に騒音の低減を図ることができる。
以上の結果より、テーパ角度θを10〜40度の範囲に設
定し、且つテーパの起点をステータコア16の端面16aと
対向する位置とすることにより、出力電流を低下させる
ことなく、ポールコア11が回転した際に生じるステータ
コイル15と干渉音を低減させて、低騒音の交流発電機1
を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は交流発電機の断面図、第2図はポールコアの斜
視図、第3図はステータコイルとポールコアとの関係を
示す断面図、第4図はポールコア肩部のテーパ角度と出
力電流および騒音レベルとの関係を示すグラフ、第5図
は従来技術に係わるポールコアの爪部の斜視図、第6図
は従来技術に係わるポールコアとステータコイルとの関
係を示す側面断面図である。 1……交流発電機、2……回転軸、11……ポールコア、
14……冷却ファン、15……ステータコイル、16……ステ
ータコア
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−152355(JP,A) 特開 昭57−52358(JP,A) 特開 昭59−32338(JP,A) 特開 平1−129740(JP,A) 特開 昭64−99451(JP,A) 特開 昭63−302742(JP,A) 実開 昭58−57282(JP,U) 実開 昭58−150371(JP,U)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転軸に固着されて、該回転軸と一体に回
    転するポールコア、ステータコイルが巻線されて前記ポ
    ールコアの外周に配設された円環状のステータコア、お
    よび前記ポールコアの軸方向の両側に配されて前記ポー
    ルコアと一体に回転する冷却ファンを備えた交流発電機
    において、 前記ポールコアは、軸方向の両側で径方向に前記ステー
    タコイルと対向する肩部の外周面が、前記ステータコア
    の軸方向の端面と対向する位置を起点として、それぞれ
    軸方向の端面に向かって10〜40度の範囲で軸方向断面直
    線状のテーパ形状に形成されたことを特徴とする交流発
    電機。
JP1316767A 1989-05-31 1989-12-06 交流発電機 Expired - Lifetime JP2617002B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1-139767 1989-05-31
JP13976789 1989-05-31

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0374163A JPH0374163A (ja) 1991-03-28
JP2617002B2 true JP2617002B2 (ja) 1997-06-04

Family

ID=15252924

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JPH0374163A (ja) 1991-03-28

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