JP2616954B2 - ワイヤ放電加工機における加工液吹上り防止装置 - Google Patents

ワイヤ放電加工機における加工液吹上り防止装置

Info

Publication number
JP2616954B2
JP2616954B2 JP9180388A JP9180388A JP2616954B2 JP 2616954 B2 JP2616954 B2 JP 2616954B2 JP 9180388 A JP9180388 A JP 9180388A JP 9180388 A JP9180388 A JP 9180388A JP 2616954 B2 JP2616954 B2 JP 2616954B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
working fluid
nozzle
machine
electric discharge
seal die
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP9180388A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH01264720A (ja
Inventor
雅仁 梅津
一志 種村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Amada Co Ltd
Original Assignee
Amada Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Amada Co Ltd filed Critical Amada Co Ltd
Priority to JP9180388A priority Critical patent/JP2616954B2/ja
Publication of JPH01264720A publication Critical patent/JPH01264720A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2616954B2 publication Critical patent/JP2616954B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electrical Discharge Machining, Electrochemical Machining, And Combined Machining (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) この発明はワイヤカット放電加工機のノズルにおける
加工液吹上り防止装置に関する。
(従来の技術) 従来、例えばワイヤカット放電加工機においては、通
常、加工液として水が用いられている。その水の役割と
しては、放電柱をしぼり、放電点の電流密度を高くし、
加工によって除去された溶融物を冷却して加工屑の排除
効率を向上させる効果を持っている。更に、放電空隙の
絶縁度の早朝回復とか、分解ガス、加工屑を放電間隙外
へ排出するという効果を持っている。
上述した効果は、加工速度、加工精度の向上につなが
り、加工速度に関しては圧力の高い加工液を放電間隙に
供給することが、加工速度の向上につながるとされてい
る。
第5図を参照するに、ワイヤカット放電加工機におけ
る従来の上部ノズル101のノズル103の中へ、図示省略の
加工液供給源により、ノズル本体105aに係合したノズル
本体105bに設けた流路107を通り加工液はノズル103に設
けられた加工液室103Rに供給される。
ノズル103内の加工液室103Rへ供給された加工液の圧
力が高くなると、加工液は噴流となり図示A矢印方向の
下方へ噴出する。しかし、ノズル103内における加工液
室103Rの圧力が高くなるため、通電コマ109の冷却用と
して設けられた横穴111より通電コマ109へ廻る加工液通
路113に圧力がかかり、加工液が通電コマ109およびシー
ルダイス115を通過して、シールダイス押え117に設けた
穴119より図示B矢印方向の上方へ吹き上る。
この吹き上りを押えるために、加工液通路113の上方
(第5図にて上側)、通電コマホルダ121に横穴123を設
けてあるのが従来のノズルの構成である。
(発明が解決しようとする課題) 上述のごとき従来のノズルの構成にあっては、ノズル
103の先端がワークに密着することにより、加工液通路1
13内の加工液の圧力は更に高くなって、横穴123より加
工液は逃げきれずシールダイス115を経て穴119より上方
へ吹き上る。
このため、機械に加工液が吹き付けられ、機械の故
障、錆の発生等が生ずるという問題点があった。
そこで、この発明の目的は、上述した課題に鑑み創案
されたものであって、噴出した加工液の圧力を低下せし
めてノズルにおける上方へ噴出するのを防止したワイヤ
放電加工機における加工液吹上り防止装置を提供するこ
とにある。
[発明の構成] (課題を解決するための手段) 上記目的を達成するために、この発明は、ワイヤカッ
ト放電加工機におけるノズルの通電コマホルダに形成さ
れた通電コマ冷却用の加工液通路上部に加工液の吹上げ
を防止する横穴を設け、前記通電コマホルダの上部にシ
ールダイスを押えるシールダイス押えを設け、そのシー
ルダイス押え内に加工液を溜める加工液溜めを設け、そ
の加工液溜と前記横穴とを連通する連通穴を設けてなる
ワイヤ放電加工機における加工液吹上り防止装置を構成
した。
(作用) 前述の構成により、ノズルの通電コマホルダに形成さ
れた通電コマ冷却用の加工液通路上部に設けた横穴よ
り、逃げた比較的高圧の加工液は、連通穴を通り、シー
ルダイス押え内に設けた加工液溜めへ送られ圧力を低下
せしめて、低圧の状態で外部へ流れ出す。
このため、加工液は吹き上ることがなくなる。
(実施例) 以下、この発明の一実施例を図面に基づいて詳細に説
明する。
第4図を参照するに、本図にはワイヤ放電加工機の全
体的構成が概念的に例示してある。
ワイヤ放電加工機1における機台3上の上面一側には
コラム5が立設されており、機台3の上面には、ワーク
Wを固定支持した前後左右方向へ移動自在のワークテー
ブル7が取付けられている。
前記コラム5には、ワークテーブル7の方向へ延伸し
た上部アーム9と、下部アーム11とが、上下に離間して
設けてあり、上部アーム9の先端部に昇降体13が設けて
ある。
この昇降体13と下部アーム11のそれぞれの先端部に
は、ワイヤ15を案内する上部ノズル17および下部ノズル
19が設けてある。
更に、前記ワークテーブル7上にワークWを保持する
ワーク取付台21が設けられている。なお、図示を省略し
たがワイヤ15の供給装置および巻取装置が設けられて構
成されている。
次にこの発明の主要部に関する上部ノズル17について
更に詳細に説明する。
第1図乃至第3図を参照するに、上部ノズル17は、ノ
ズル本体23aと、シールガイド25を下部(第1図にて下
側)に備えたノズル本体23bと、ノズル27を係止するノ
ズルホルダ29を一体的に係合して構成してある。
更に、ノズル本体23aと23bのほぼ中央部には、通電コ
マホルダ31が装着され、この通電コマホルダ31の上部
(第1図にて上側)にはシールダイス押え33が設けてあ
る。
前記ノズル本体23bには、加工液通路35が設けられ、
その加工液通路35は図示省略の加工液供給源に連通して
ある。ノズル27内には加工液室27Rが形成されている。
更に、このノズル本体23bには、前記通電コマホルダ31
に保持された通電コマ37を冷却するための横穴39が設け
られ、この横穴39は前記加工液室27Rに連通してあり、
またこの横穴39と連通する通電コマ37を冷却する加工液
通路41が、ノズル本体23bと通電コマホルダ31における
ほぼ中心の鉛直方向に設けられている。
前記通電コマホルダ31に設けられた前記加工液通路41
の上端(第1図にて上側)近傍に吹上り防止用の横穴43
が設けてあり、加工液通路41の上端はシールダイス45に
より塞がれている。このシールダイス45の押えとして、
前記シールダイス押え33が設けてあり、第2図および第
3図にその詳細を示すごとく、円筒状のシールダイス押
え33は、相手方の通電コマホルダ31とねじ部47にて螺合
してあり、螺合することにより加工液室49が形成され
る。(第1図参照) 前記シールダイス押え33の上部には蓋51が一体的に設
けられ、大容量の加工液溜め53が形成されている。この
大容量の加工液溜め53と前記加工液室49とを連通するた
め複数の連通穴55が配設してある。なお、逃げ穴57aお
よび57bが前記蓋51と、シールダイス押え33の中心軸上
に設けてあり、ワイヤ15の走行通路である。
上記の構成によりその作用としては、図示省略の加工
液供給源より加工液通路35を経て、加工液は加工液室27
Rにより送られノズル27先端より図に示すA方向(ワー
クW面)へ噴出される。更に、加工液は横穴39、加工液
通路41を通り通電コマ37の冷却を行なう。
ワークWとノズル27が接近することにより加工液の圧
力は上昇し、加工液通路41の上端はシールダイス45によ
りシールされているるので、上端近傍に設けた横穴43よ
り加工液は逃げる。
この際、逃げた加工液は加工液室49に送られ、連通穴
55を経て大容量の加工液溜め53に送られる。
このため、横穴43より噴出した加工液の圧力は、大容
量の加工液溜め53に溜っている加工液の中へ混って上方
へ出てくるので低圧となり、大容量の加工液溜め53中の
加工液が抵抗となり上方(図中矢印で示すB方向)へは
吹上がらず、加工液溜め53内が満杯になったら加工液は
逃げ穴57aより流れ出す。
また、シールダイス45を通過する加工液は、横穴43を
通過して大容量の加工溜め53に溜っている加工液により
抵抗を受けるため、横穴43およびシールダイス押え33に
設けた連通穴55の直径を適宜な径に設定することによ
り、シールダイス45から吹上がる前に大容量の加工液溜
め53に加工液を溜めることができる。
上述のごとく、加工液の圧力が高くなってもノズルの
上方へ加工液は吹上がることなく、機械の故障および錆
の発生等を防止することができる。
なお上述した実施例に限定することなく、本発明の要
旨を逸脱しない範囲において種々変更を加え得ることは
勿論である。
[発明の効果] 以上のごとき実施例の説明より理解されるように、要
するにこの発明は、加工中に加工液がノズルの上部より
噴出しないよう、流出した加工液をシールダイス押えに
設けた加工液溜めに溜めることにより、噴出した加工液
の圧力を低下させ吹上げを防止することができる。而し
て、加工液が機械に付着することなく、機械の故障ある
いは錆の発生等を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第3図はこの発明の一実施例を示すノズル部
の構成を概念的に示した説明図、第1図は第4図のI−
I線に沿った断面図、第2図は第1図におけるシールダ
イス押えの拡大断面図、第3図は第2図のIII矢視で示
す底面図である。 第4図はこの発明のノズルを装備したワイヤ放電加工機
の全体的構成を概念的に示した説明図である。 第5図は従来例を示すノズル部の構成を概念的に示した
説明図である。 1……ワイヤ放電加工機、17……上部ノズル 31……通電コマホルダ 33……シールダイス押え 37……通電コマ、39……横穴 41……加工液通路、43……横穴 49……加工液室、53……連通穴

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ワイヤカット放電加工機におけるノズルの
    通電コマホルダに形成された通電コマ冷却用の加工液通
    路上部に加工液の吹上げを防止する横穴を設け、前記通
    電コマホルダの上部にシールダイスを押えるシールダイ
    ス押えを設け、そのシールダイス押え内に加工液を溜め
    る加工液溜めを設け、その加工液溜と前記横穴とを連通
    する連通穴を設けてなることを特徴とするワイヤ放電加
    工機における加工液吹上り防止装置。
JP9180388A 1988-04-15 1988-04-15 ワイヤ放電加工機における加工液吹上り防止装置 Expired - Lifetime JP2616954B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9180388A JP2616954B2 (ja) 1988-04-15 1988-04-15 ワイヤ放電加工機における加工液吹上り防止装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9180388A JP2616954B2 (ja) 1988-04-15 1988-04-15 ワイヤ放電加工機における加工液吹上り防止装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH01264720A JPH01264720A (ja) 1989-10-23
JP2616954B2 true JP2616954B2 (ja) 1997-06-04

Family

ID=14036781

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9180388A Expired - Lifetime JP2616954B2 (ja) 1988-04-15 1988-04-15 ワイヤ放電加工機における加工液吹上り防止装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2616954B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104493322B (zh) * 2014-12-23 2017-01-25 胡力权 免穿丝导丝嘴

Also Published As

Publication number Publication date
JPH01264720A (ja) 1989-10-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5779402A (en) Chip adhesion preventing device for preventing adhesion of chips to drill shank
US6198070B1 (en) Laser beam machining method and laser beam machine
JP2616954B2 (ja) ワイヤ放電加工機における加工液吹上り防止装置
JPH0372411B2 (ja)
JP2001287103A (ja) 切削加工装置
US5338912A (en) Automatic broken wire repairing method for wire electric discharge machining devices
US6512193B1 (en) Wire electric discharge machine
KR20170079847A (ko) 다기능 드릴머신
JPS6328724B2 (ja)
JPS6147648B2 (ja)
JPH0596444A (ja) バイトホルダー
JPH0155929B2 (ja)
IT9020730A1 (it) Macchina da taglio ad elettrodo a filo a scarica elettrica
US6294749B1 (en) Wire electrical discharge machine
JP2889898B2 (ja) ワイヤカット放電加工用上部給液装置
JPH04283011A (ja) ボーリング加工装置
JPS6218287B2 (ja)
JP2504638Y2 (ja) ワイヤ放電加工機
JP2571053B2 (ja) ワイヤ放電加工機の加工液供給装置
JP4344419B2 (ja) 工作機械のクーラント装置
JPH0677884B2 (ja) ワイヤカツト放電加工装置
JPH0521290Y2 (ja)
JPS6214368B2 (ja)
KR950004811Y1 (ko) 와이어 컷 방전가공기의 와이어 안내장치
WO1986001445A1 (en) Wire cutting discharge processing machine