JP2616577B2 - 双胴型燃料タンク - Google Patents

双胴型燃料タンク

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JP2616577B2
JP2616577B2 JP15308895A JP15308895A JP2616577B2 JP 2616577 B2 JP2616577 B2 JP 2616577B2 JP 15308895 A JP15308895 A JP 15308895A JP 15308895 A JP15308895 A JP 15308895A JP 2616577 B2 JP2616577 B2 JP 2616577B2
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fuel
fuel chamber
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chamber
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裕 柴本
栄一 三浦
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Nissan Motor Co Ltd
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  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動車の燃料タンクに関
し、特に車体のフロア下部に搭載される双胴型燃料タン
クに関する。
【0002】
【従来の技術】図3に示すように、車体のフロアパネル
Aの下部に搭載する燃料タンクにおいては、フロアパネ
ルAの下方に配置する排気管Bやディファレンシャルギ
ヤC等の障害物を避けて適正なフロアパネル高さ(フロ
アパネルAの地上高)を得るため、双胴型燃料タンクが
用いられる場合がある。
【0003】即ち、図3はこのような目的で用いられる
双胴型燃料タンクの断面図であって、燃料タンク1の底
部の中央部分を内側に膨出させて形成された両燃料室2
L,2Rは仮想線で示すディファレンシャルギヤCや排
気管B等の左右に配置され、これらの燃料室2L,2R
の上部空間を前記膨出させた上方部分の連結部3により
互いに連結させて、両燃料室2L,2Rの底壁を前記連
結部3の底壁よりも下方に位置させ、一方の燃料室2L
にフューエルチューブ4を配置してある(例えば実開昭
59−136323号公報参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
双胴型の燃料タンク1の構造では、タンク内容量をでき
るだけ大きくするため、両燃料室2L,2Rの前記膨出
部分で相対向する対向壁1a,1bを垂直面に近くして
両燃料室2L,2Rの容積を確保しているけれども、こ
のような構造では、フューエルチューブ4が配置されな
い右側の燃料室2R中の燃料の全部を、フューエルチュ
ーブ4に吸入できない。
【0005】詳しくいうと、図3の構造において、車両
が右旋回して燃料タンク1中の燃料に遠心力による旋回
時加速度αが加わった場合、燃料の液面は同旋回時加速
度αと重力加速度Gの合力ベクトルFに対する垂線a方
向となるから、鎖線で示す領域に燃料室2R側から反対
側の燃料室2L側へ流出できない燃料が残り、これが無
効燃料となる。
【0006】そこで本発明は、以上に述べたような従来
の双胴型燃料タンクの問題を解決するため、燃料タンク
内にフューエルチューブで吸入できない燃料が残ること
のない双胴型燃料タンク構造を得るにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1にあっては、燃
料タンク底部の中央部分を内側に膨出させて形成され
て、排気管等の障害物の左右に配置する両燃料室の上部
空間を前記膨出させた上方部分で互いに連結させて、両
燃料室の底壁を前記連結部の底壁よりも下方に位置させ
た双胴型燃料タンクにおいて、一方の燃料室にのみフュ
ーエルチューブを配置すると共に他方の燃料室の前記膨
出部分で相対向する対向壁を、自動車の通常旋回時加速
度と重力加速度の合力ベクトル方向に対する垂線よりも
緩傾斜し、前記一方の燃料室の前記膨出部分で相対向す
る対向壁は、自動車の通常旋回時加速度と重力加速度の
合力ベクトル方向に対する垂線よりも急傾斜し、更に前
記他方の燃料室の緩傾斜した対向壁に続く底壁は、一方
の燃料室の底壁よりも上方に設定して、これら他方の燃
料室の緩傾斜した対向壁とこれに続く底壁の下方に、排
気管等の部品を配設するための空間が形成されているこ
とを特徴としている。
【0008】請求項2にあっては、請求項1に記載の対
向壁を緩傾斜した他方の燃料室には、該対向壁の緩傾斜
に対して車幅方向外側の位置に緩傾斜して下方へ膨出す
る傾斜壁を備えてなることを特徴としている。
【0009】
【作用】請求項1によれば、車両が通常の旋回走行を行
った際には、その旋回加速度により他方の燃料室に残る
全ての燃料が対向壁の緩傾斜に沿って流動し、連結部を
経由してフューエルチューブを備えた一方の燃料室中へ
流出する。
【0010】この他方の燃料室の底壁は一方の燃料室の
底壁よりも上方に設定してあるため、その下方の空間は
対向壁を緩傾斜してあることと併せて広めの空間として
得られ、排気管等のレイアウトの自由度を拡大できる。
【0011】請求項2によれば、対向壁を緩傾斜とした
他方の燃料室の容積の不足分を、底壁の下方へ膨出した
部分で補えて、充分なタンク内容積が確保される。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1、図2と共に詳
述する。
【0013】本発明の実施例を示す図1は従来技術で説
明した図3に相当する断面図であり、図3と同一部分に
ついては同一符号を付して示してある。
【0014】即ち、燃料タンク1の底部の中央部分を内
側に膨出させて形成された両燃料室2L,2Rはディフ
ァレンシャルギヤCや排気管B等の左右に配置され、こ
れらの燃料室2L,2Rの上部空間を前記膨出させた上
方部分の連結部3により互いに連結させて、両燃料室2
L,2Rの底壁2a,2bを前記連結部3の底壁3aよ
りも下方に位置させ、一方の燃料室2Lにフューエルチ
ューブ4を配置してある。
【0015】ここで、図示の実施例の特徴は、前記膨出
部分で相対向する他方(右側)の燃料室2Rの対向壁1
bを図2に示すように、車両の通常の右方向旋回時に遠
心力方向に作用する旋回時加速度αと重力加速度Gの合
力ベクトルFに対する垂線aよりも緩傾斜とし、前記一
方(左側)の燃料室2Lの対向壁1aはタンク内容量を
考慮して略垂直向き、即ち、車両の通常の左方向旋回時
に遠心力方向に作用する旋回時加速度αと重力加速度G
の合力ベクトルFに対する垂線aよりも急傾斜とし、更
に前記他方の燃料室2Rの底壁2bを図1に示してある
ように、一方の燃料室2Lの底壁2aよりも上方に設定
して、該他方の燃料室2Rの緩傾斜した対向壁1bと、
これに続く底壁2bの下方に、排気管B等の部品を配設
するための空間Sを形成してある。
【0016】即ち、この実施例の場合、車両の通常旋回
時に生じる旋回時加速度αは0.5〜0.7G(G=重
力加速度)であることを考慮し、傾斜角θを約30〜3
5度としてあるけれども、実際の燃料タンク設計に際し
ては、かなり頻度高く発生する1Gの旋回加速度αに対
応した対向壁1bの傾斜角度θは45度までの値を採用
できる。
【0017】指摘するまでもなく、同傾斜角度θを緩傾
斜すればするほど、右側の燃料室2Rの容積は小さくな
るが、図1に示すように底壁2bに排気管B等の配設部
よりも側方へ外れた位置から車幅方向外側へ前記対向壁
1bと同じ角度で緩傾斜して下方へ膨出する傾斜壁1c
とすることにより、右側の燃料室2Rを拡張して対向壁
1bの緩傾斜で減少したタンク内容積の不足分を補うこ
とができる。
【0018】以上の実施例構造によれば、車両が通常の
右旋回走行を行った場合、燃料タンク1内の燃料に加わ
る遠心力方向の旋回時加速度αにより右側の燃料室2R
中の燃料の全てがフューエルチューブ4を配置した左側
の燃料室2L中へ流出する。
【0019】即ち、右側の燃料室2R中の燃料量が少な
くなると、自然には左側の燃料室2L中へ流出しなくな
るが、前述したように右側の燃料室2Rの対向壁1bは
前記条件の下で緩傾斜としてあるので、車両が通常の右
旋回走行を行ったときに、その旋回加速度αにより右側
の燃料室2Rに残る燃料が対向壁1bに沿って流動し、
連結部3を経由して左側の燃料室2L中へ流出する。
【0020】図示の実施例においては、右側の燃料室2
Rの底壁2bは傾斜壁1cにより下方に膨出している
が、この傾斜壁1cは対向壁1bと同じ角度の緩傾斜と
してあるので、この下方に膨出した部分でも前述と同様
に残留する燃料が傾斜壁1cに沿って左側の燃料室2L
側へ向けて流動するので、右側の燃料室2R中の燃料の
全てを左側の燃料室2L中へ流出させることができる。
【0021】特にこの実施例では右側の燃料室2Rの底
壁2bの側部に傾斜壁1cを形成することにより該燃料
室2Rの容積を拡張するから、充分なタンク内容積を確
保できる利点がある。
【0022】また、この右側の燃料室2Rの底壁2bの
下方の空間Sは、該底壁2bを左側の燃料室2Lの底壁
2aよりも上方に設定してあることと、対向壁1bを緩
傾斜としてあることによって、図1に示すように広目の
空間として得られるから排気管B等のレイアウトの自由
度を拡大することができる。
【0023】
【発明の効果】請求項1によれば、燃料タンク底部の中
央部分の膨出部を境に形成された一方の燃料室にのみフ
ューエルチューブを配置し、該一方の燃料室と前記膨出
部の上方部分の連結部で連結された他方の燃料室の対向
壁を、自動車の通常旋回時加速度と重力加速度の合力ベ
クトル方向に対する垂線よりも緩傾斜とし、前記一方の
燃料室の前記膨出部分で相対向する対向壁は自動車の通
常旋回時加速度と重力加速度の合力ベクトル方向に対す
る垂線よりも急傾斜としてあるから、双胴型燃料タンク
の基本構造を崩さずにタンク内容積を十分に確保できる
ことは勿論、該他方の燃料室中の全ての燃料を、旋回時
加速度を利用して前記一方の燃料室中へ流出させること
ができ、従ってタンク内燃料の全てをフューエルチュー
ブで吸入させることができる。
【0024】また、他方の燃料室から一方の燃料室への
移液手段として、特別に専用部品を用いていないので部
品点数が少なく、構造も簡単であるから、コスト的にも
有利に得ることができる。
【0025】更に、他方の燃料室の緩傾斜した対向壁に
続く底壁は、一方の燃料室の底壁よりも上方に設定し
て、これら他方の燃料室の緩傾斜した対向壁とこれに続
く底壁の下方に広目の空間を確保してあるので、該空間
部分への排気管などの部品の配設レイアウトの自由度を
拡大することができる。
【0026】請求項2によれば、対向壁を緩傾斜とした
他方の燃料室の容積の不足分を、底壁の下方へ膨出した
部分で補えて充分なタンク内容積を確保することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す断面図。
【図2】本発明の一実施例の要部を示す拡大断面図。
【図3】従来の双胴型燃料タンクの断面図である。
【符号の説明】
1 燃料タンク 1a,1b 対向壁 1c 傾斜壁 2L 一方の燃料室 2R 他方の燃料室 2a,2b 底壁 3 連結部 4 フューエルチューブ

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料タンク底部の中央部分を内側に膨出
    させて形成されて、排気管等の障害物の左右に配置する
    両燃料室の上部空間を前記膨出させた上方部分で互いに
    連結させて、両燃料室の底壁を前記連結部の底壁よりも
    下方に位置させた双胴型燃料タンクにおいて、一方の燃
    料室にのみフューエルチューブを配置すると共に他方の
    燃料室の前記膨出部分で相対向する対向壁を、自動車の
    通常旋回時加速度と重力加速度の合力ベクトル方向に対
    する垂線よりも緩傾斜し、前記一方の燃料室の前記膨出
    部分で相対向する対向壁は、自動車の通常旋回時加速度
    と重力加速度の合力ベクトル方向に対する垂線よりも急
    傾斜し、更に前記他方の燃料室の緩傾斜した対向壁に続
    く底壁は、一方の燃料室の底壁よりも上方に設定して、
    これら他方の燃料室の緩傾斜した対向壁とこれに続く底
    壁の下方に、排気管等の部品を配設するための空間が形
    成されていることを特徴とする双胴型燃料タンク。
  2. 【請求項2】 対向壁を緩傾斜した他方の燃料室には、
    該対向壁の緩傾斜に対して車幅方向外側の位置に緩傾斜
    して下方へ膨出する傾斜壁を備えてなる請求項1に記載
    の双胴型燃料タンク。
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