JP2616102B2 - 車両駆動用内燃機関の点火制御装置 - Google Patents

車両駆動用内燃機関の点火制御装置

Info

Publication number
JP2616102B2
JP2616102B2 JP2048402A JP4840290A JP2616102B2 JP 2616102 B2 JP2616102 B2 JP 2616102B2 JP 2048402 A JP2048402 A JP 2048402A JP 4840290 A JP4840290 A JP 4840290A JP 2616102 B2 JP2616102 B2 JP 2616102B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ignition
vehicle speed
circuit
speed
vehicle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2048402A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH03249377A (ja
Inventor
清 上村
知之 小川
博康 仁藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kokusan Denki Co Ltd
Original Assignee
Kokusan Denki Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kokusan Denki Co Ltd filed Critical Kokusan Denki Co Ltd
Priority to JP2048402A priority Critical patent/JP2616102B2/ja
Publication of JPH03249377A publication Critical patent/JPH03249377A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2616102B2 publication Critical patent/JP2616102B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Controls For Constant Speed Travelling (AREA)
  • Ignition Installations For Internal Combustion Engines (AREA)
  • Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、内燃機関により駆動される車両の速度を制
限するように内燃機関用点火装置を制御する点火制御装
置に関するものである。
[従来の技術] 車両の安全性を確保するため、車両の速度が設定値を
越えたときに内燃機関を失火させることにより機関の回
転速度の上昇を抑えるようにした点火制御装置が用いら
れている。
従来のこの種の点火制御装置は、車両を駆動する内燃
機関の出力軸に接続された変速機の切換位置を検出する
変速機位置検出器を設けて、該変速機の各切換位置での
内燃機関の制限速度を設定し、内燃機関の回転速度が各
切換位置での制限速度を越えたときに内燃機関を失火さ
せることにより車両の速度を制限するようにしていた。
一般にこの種の制御装置で用いられている変速機位置
検出器は、抵抗値が異なる複数の位置検出要素と、変速
機の切換位置に応じていずれかの位置検出要素を選択す
る選択スイッチとにより構成されていた。制御装置内で
は、この変速機位置検出器内で選択された位置検出要素
の抵抗値に応じた電圧信号を制限速度を示す信号として
発生させ、機関の回転速度を示す信号が該制限速度を示
す信号を越えたときに内燃機関用点火装置に点火信号が
与えられるのを阻止することにより点火動作を停止させ
る(機関を失火させる)ようにしていた。
[発明が解決しようとする課題] 従来の制御装置では、変速機位置検出器を取外して代
りに適当な抵抗値の抵抗器を接続すると制限速度が変更
されてしまう。そのため制限速度を高めたり、解除した
りするための改造を容易に行うことができ、これらの改
造が行われると無謀運転が行われて人身事故を引起すお
それがあった。
本発明の目的は、制限速度を変更したり解除したりす
る改造を起うことができないようにした内燃機関速度制
御装置を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 本発明は、点火コイルとトリガされた際に該点火コイ
ルの1次側に電流変化を生じさせる1次電流制御用半導
体スイッチと内燃機関の点火時期に該半導体スイッチを
トリガする点火時期決定回路とを有する点火主回路と、
内燃機関により駆動される磁石発電機内に設けられて前
記点火主回路に点火エネルギーを与えるエキサイタコイ
ルとを備えて車両駆動用の内燃機関を点火する内燃機関
用点火装置を車両の速度に応じて制御する点火制御装置
に係わるものである。
本発明においては、導通した際に内燃機関用点火装置
の構成要素を実質的に短絡して該点火装置の動作を停止
させる第1の点火阻止用スイッチと、内燃機関の回転速
度を検出して検出した回転速度が設定値を越えたときに
第1の点火阻止用スイッチをトリガするトリガ回路とか
らなる機関回転速度制限回路と、内燃機関により駆動さ
れる車両の速度を検出して車両の速度に比例した周波数
の検出信号を出力する車速検出器と、車速検出器から得
られる検出信号の周波数を電圧信号に変換して大きさが
車両の速度に比例した車速検出信号を出力する車速検出
信号発生回路と、導通した際に第1の点火阻止用スイッ
チのトリガを阻止するように設けられた回転速度制限解
除用スイッチと、車速検出信号を車両の制限速度よりも
十分に低い速度に対応する第1の基準信号と比較して車
速検出信号の大きさが該第1の基準信号の大きさ以下の
ときに回転速度制限解除用スイッチを遮断状態にし、車
速検出信号の大きさが第1の基準信号の大きさを越えて
いるときに回転速度制限解除用スイッチを導通させるよ
うに回転速度制限解除用スイッチを制御する第1の比較
回路とからなる機関回転速度制限解除回路と、車速検出
信号を制限速度に対応した第2の基準信号と比較する第
2の比較回路及び導通した際に内燃機関用点火装置の構
成要素を実質的に短絡して該点火装置の動作を停止させ
るように設けられて、車速検出信号の大きさが第2の基
準信号の大きさを越えているときに第2の比較回路によ
り制御されて導通して内燃機関用点火装置の構成要素を
実質的に短絡する第2の点火阻止用スイッチを備えた車
速制限回路とを設けた。
上記車速制限回路においては、第2の比較回路により
制御されて車速検出信号の大きさが第2の基準信号の大
きさを越えているときに所定の周期でパルス信号を発生
するパルス発生回路を設けて、該パルス信号を第2の点
火阻止用スイッチにトリガ信号として与えるようにする
のが好ましい。
[作用] 上記の制御装置において、機関回転速度制限回路は、
機関の回転速度が設定値を越えたときに第1の点火阻止
用スイッチを導通させて点火装置の構成要素を短絡し、
点火動作を停止させる。
車速検出信号発生回路は車速検出器から与えられる信
号の周波数を電圧信号に変換し車速検出信号を出力す
る。
機関回転速度制限解除回路は、車速検出信号発生回路
から与えられる車速検出信号を第1の基準信号と比較
し、車速が制限速度以下で車速検出信号の大きさが第1
の基準信号の大きさ以下のときには回転速度制限解除用
スイッチを遮断状態にして回転速度制限回路の動作を可
能にし、車速検出信号を大きさが第1の基準信号の大き
さを越えたときに回転速度制限解除用スイッチを導通さ
せて回転速度制限回路による回転速度制限動作を解除す
る。
従って第1の基準信号の大きさを十分に低い車速に対
応させて設定しておくことにより、通常の車両の走行時
に回転速度制限回路が働いて機関の回転速度が制限され
るのを防ぐことができ、車両の運転を支障なく行わせる
ことができる。
車両の速度が設定速度を越え、車速検出信号が第2の
基準信号を越えると第2の点火阻止用スイッチが導通す
るため機関が失火し、機関の回転速度を低下させる。従
って車両の速度を必要以上に上昇させる無謀な運転を防
止することができる。
また車速検出器が外された場合には、車速検出信号発
生回路から得られる車速検出信号が速度零を示す値にな
るため、回転速度制限解除用スイッチは遮断状態を保持
し、回転速度制限回路が制限動作を行うのを許容し続け
る。
この状態では、機関の回転速度が設定値を越えたとき
に第1の点火阻止用スイッチが導通して点火動作を停止
させるため、機関の回転速度が設定値以下に制限され、
車速が制限される。
ここで回転速度制限回路における回転速度の設定値は
例えば、内燃機関の出力軸に接続されている変速機(ト
ランスミッション)が最高速位置に切り換えられている
状態で車両を制限値以下の適当な設定速度で走行させる
ために必要な大きさに設定しておく。即ち、変速機を最
高速位置に切り換えた状態で機関の回転速度を設定値ま
で上昇させても車速が制限値以上にならないように機関
の回転速度の設定値を設定しておく。
このように、本発明によれば、車速検出器が外された
ときに機関の回転速度が制限されるようにしたため、車
速検出器を外すことにより車速の制限を解除したり変更
したりする改造が行われるのを防ぐことができ、車両の
安全性を確保することができる。
なお点火阻止用スイッチを外す等、回路に変更を加え
ることにより車速の制限を解除することも考えられる
が、上記のように、車速制限回路の外に機関の回転速度
を制限する回転速度制限回路を設けておくと、いずれか
一方の制限回路に変更を加えても車速を制限することが
できるため、車速の制限を解除するための改造をより難
しくすることができる。
更に上記のように、回転速度制限回路と車速制限回路
との2つの独立した制限回路を設けて、通常は車速制限
回路を働かせ、車速検出信号が入力されない等の異常時
にのみ回転速度制限回路を働かせるようにしておくと、
回転速度制限回路及び車速制限回路のいずれか一方が故
障した場合にも車速を制限することができるため、フェ
ールセーフを図って安全性を高めることができる。
また上記のように、回転速度制限回路及び車速制限回
路の2つの制限回路を設けて、車速検出信号の大きさが
第1の基準信号の大きさ以下のときに回転速度制限回路
を働かせ、車速検出信号の大きさが第2の基準信号の大
きさを越えたときに車速制限回路を働かせるようにする
と、機関の回転速度の上限、車速の上限、及び変速機の
変速比に応じて、第1及び第2の基準信号の大きさを適
宜に設定することにより、運転者の保護と機関の保護と
の双方を図ることができる。例えば、車速制限回路を設
けたたけでは、変速機の最低速位置が選択されている状
態で機関の回転速度が過大になるのを防ぐことはできな
いが、上記のように車速制限回路の外に回転速度制限回
路を設けておくと、第1の基準信号の大きさを適値に設
定することにより、車速を制限するとともに機関の過回
転をも防止して運転者の安全の確保と、機関の保護との
双方を図ることができる。
[実施例] 以下添付図面を参照して本発明の実施例を詳細に説明
する。
第1図は本発明の実施例の全体的な構成を示したもの
で、本発明の制御装置においては、点火主回路1と、エ
キサイタコイル2と、機関回転速度制限回路3と、車速
検出器4と、車速検出信号発生回路5と、機関回転速度
制限解除回路6と、車速制限回路7とが設けられる。ま
たこの実施例では、磁石発電機内に設けられた発電コイ
ル8と、該発電コイルの出力によりダイオード9を通し
て充電されるバッテリ11と、該バッテリの両端に接続さ
れた電源回路11とが設けられている。
点火主回路1は、点火コイルIgと、点火エネルギー蓄
積用コンデンサC1と、ダイオードD1及びD2と、サイリス
タTh1と、保護用抵抗R1及びR2と、点火プラグPと、点
火時期決定回路101とからなる公知のコンデンサ放電式
の回路からなっている。
エキサイタコイル2は図示しない内燃機関により駆動
される磁石発電機内に設けられ、機関の回転に同期して
第2図(A)に示すような交流電圧を発生する。
エキサイタコイル2が図示の実線矢印方向の正の半サ
イクルの電圧を誘起すると、エキサイタコイル2→ダイ
オードD1→コンデンサC1→ガイオードD2→エキサイタコ
イル2の経路でコンデンサC1が図示の極性に充電され
る。内燃機関の点火時期に点火時期決定回路101がサイ
リスタTh1のゲートにトリガ信号を与えると該サイリス
タTh1が導通し、コンデンサC1の電荷をサイリスタTh1及
び点火コイルIgを通して放電させる。これにより点火コ
イルの2次側に高電圧が誘起し、点火プラグPに火花が
生じる。
機関回転速度制限回路3は、サイリスタTh2と、抵抗R
3ないしR8と、可変抵抗器VR1と、コンデンサC2と、ダイ
オードD3及びD4と、電界効果トランジスタF1と、トラン
ジスタTR1と、ツェナーダイオードZ1とからなってい
る。この例では、サイリスタTh2と、小抵抗R7と抵抗R8
とにより第1の点火阻止用スイッチ301が構成され、サ
イリスタTh2が導通したときにエキサイタコイル2が実
質的に短絡されるようになっている。
またトランジスタTR1と電界効果トランジスタF1と可
変抵抗器VR1と抵抗R3ないしR6とコンデンサC2とツェナ
ーダイオードZ1とによりトリガ回路302が構成されてい
る。
エキサイタコイル2が図示の破線矢印方向の負の半サ
イクルの電圧を誘起すると、コンデンサC2が充電され、
このコンデンサの端子電圧Vc1により電界効果トランジ
スタF1のゲートソース間に逆電圧が印加される。コンデ
ンサC2の電荷は可変抵抗器VR1及び抵抗R3を通して放電
する。コンデンサC2の端子電圧Vc1の波形は第2図
(B)に示す通りで、その波高値は機関の回転速度の上
昇に伴って高くなっていく。機関の回転速度が設定値以
下のときにはコンデンサC2の端子電圧Vc1が電界効果ト
ランジスタF1のカットオフレベルに達しないため、電界
効果トランジスタF1が導通し、トランジスタTR1が導通
している。このとき抵抗R6の両端の電圧はツェナーダイ
オードZ1のツェナーレベルを越えることができないた
め、サイリスタTh2にはトリガ信号が与えられない。ま
た第2図(B)に実線で示したように、コンデンサC2の
端子電圧Vc1がカットオフレベルVc1を越えて電界効果ト
ランジスタF1が遮断状態になるようになっても、カット
オフレベルを越えている状態がエキサイタコイル2の正
の半サイクルの出力が所定のレベルV0(抵抗R6の両端の
電圧をツェナーダイオードZ1のツェナーレベルに到達さ
せるために必要なエキサイタコイルの出力レベル)に達
する時刻t0まで継続しない場合には、やはり抵抗R6の両
端の電圧がツェナーダイオードZ1のツェナーダイオード
レベルを越えることができないため、サイリスタTh2に
トリガ信号が与えられない。このようにサイリスタTh2
にトリガ信号が与えられず、該サイリスタが遮断状態に
保持されている状態では、エキサイタコイル2の出力が
点火主回路1に支障なく供給されるため、点火動作は支
障なく行われる。
機関の回転速度が設定値を越えると、第2図(B)に
鎖線で示したようにコンデンサC2の端子電圧Vc1が電界
効果トランジスタのカットオフレベルを越えて電界効果
トランジスタF1及びトランジスタTR1が遮断している状
態が、エキサイタコイル2の正の半サイクルの出力が所
定のレベルV0(第2図A参照)に達する時刻t0まで継続
するようになるため、時刻t0で抵抗R6の両端の電圧がツ
ェナーダイオードZ1のツェナーレベルを越えてサイリス
タTh1にトリガ信号が与えられる。サイリスタTh1が導通
すると、エキサイタコイル2の出力が実質的に短絡され
るため、点火主回路1には電力(点火エネルギー)が供
給されず、点火動作は行われなくなる。従って機関が失
火し、回転速度が低下させられる。第2図(C)は電界
効果トランジスタF1及びトランジスタTR1のオンオフ動
作を示し、同図(D)は抵抗R6の両端の電圧V6の波形を
示している。
上記機関の回転速度の設定値は、内燃機関の出力軸に
接続されている変速機が最高速位置に切り換えられてい
る状態で車両を制限値以下の適当な設定速度で走行させ
るために必要な大きさに設定される。
電源回路11はダイオードD5と、抵抗R9と、十分大きな
容量を有する電源コンデンC3と、ツェナーダイオードZ2
とからなっている。この電源回路においては、コンデン
サC3がバッテリ10の出力により充電され、該コンデンサ
の両端の電圧がツェナーダイオードZ2のツェナー電圧に
制限される。この電源回路ではバッテリ10が外された状
態でも発電コイル8の出力によりコンデンサC3が充電さ
れるため、バッテリが外された状態でも回路に電源を供
給することができる。
図示の車速検出器4は変速機の出力軸等に取付けられ
た磁石に近接配置されたリードスイッチMからなる。こ
のリードスイッチMは機関の回転速度に比例した繰返し
周波数でオンオフを繰返す。
車速検出信号発生回路5は、車速検出器4のオンオフ
に応答してオンオフを繰返すスイッチ回路501と、該ス
イッチ回路により制御されるポンプ回路502とからなる
周波数電圧変換回路で、スイッチ回路501は、スイッチ
ング素子としてのトランジスタTR2と、抵抗R10ないしR1
3と、コンデンサC4とからなり、ポンプ回路502はコンデ
ンサC5及びC6とダイオードD6及びD7と抵抗R14とからな
っている。
この車速検出信号発生回路5においては、リードスイ
ッチMがオン状態になるとトランジスタTR2がオフ状態
になり、リードスイッチMがオフ状態になるとトランジ
スタTR2がオン状態になる。トランジスタTR2がオフ状態
にあるときに電源回路11→コンデンサC5→ダイオードD7
→コンデンサC6及び抵抗R14→電源回路11の経路で電流
が流れ、コンデンサC5の容量に相当する分だけコンデン
サC6が充電される。トランジスタTR2がオン状態になる
とコンデンサC5→トランジスタTR2→ダイオードD6→コ
ンデンサC5の経路でコンデンサC5の電荷が放電する。ま
たコンデンサC6の電荷が抵抗R14を通して一定の時定数
で放電する。これらの動作の繰返しにより、コンデンサ
C6の端子電圧が速度検出器Mのオンオフの繰返し周波数
に比例して(車速に比例して)上昇していく。コンデン
サC6の両端の電圧が車速検出信号Vsとして用いられる。
この車速検出信号Vsは回転速度N[rpm]に対して第3
図に示すように直線的に変化する。
機関回転速度制限解除回路6は、抵抗R15及びR16と可
変抵抗器VR3とからなる第1の基準信号発生回路601と、
コンデンサC6の両端に得られる車速検出信号Vsを可変抵
抗器VR2の両端に得られる第1の基準信号Vr1と比較する
比較回器CP1からなる第1の比較回路602と、該第1の比
較回路の出力により制御される回転速度制限解除用スイ
ッチ603とからなっている。回転速度制限解除用スイッ
チ603は、スイッチング素子としてのトランジスタTR3
と、抵抗R17及び抵抗R18と、コンデンサC7とからなって
いる。
車速検出信号Vsの大きさが第1の基準信号Vr1の大き
さを越えると、比較器CP1の出力端子が高レベルにな
り、トランジスタTR3が導通する。トランジスタTR3はそ
のコレクタエミッタ間回路がトリガ回路302の抵抗R6に
対して並列に接続されている。従ってトランジスタTR3
が導通しているときには抵抗R6の両端が短絡されてツェ
ナーダイオードZ1の導通が阻止され、これによりサイリ
スタTh2へのトリガ信号の供給が阻止されて機関回転速
度制限回路3が働かなくなる(機関の回転速度の制限が
解除される)。
また車速検出信号Vsの大きさが第1の基準信号Vr1の
大きさ以下で、比較器CP1の出力端子の電位が低レベル
になっているときには、トランジスタTR3が遮断状態に
ある。このときサイリスタTh2へのトリガ信号の供給が
支障なく行われるため、機関の回転速度が設定値を越え
たときにサイリスタTh2にトリガ信号が与えられて点火
動作が阻止され、機関の回転速度が制限される。
上記第1の基準信号Vr1の大きさは、内燃機関に接続
されている変速機が第1速の位置に切り換えられている
状態で機関の回転速度が前記設定値まで上昇したときの
車速以下の適当な車速に相当するように設定されてい
る。従って変速機の切換位置がいずれにある場合でも、
機関の回転速度が設定値に達する以前に機関回転速度制
限回路3による回転速度の制限動作が解除され、機関の
運転が支障なく行われる。
車速制限回路7は、抵抗R19及びR20とコンデンサC8と
からなる第2の基準信号発生回路701と、車速検出信号V
sをコンデンサC8の両端に得られる第2の基準信号Vr2と
比較する比較器CP2及び抵抗R12からなる第2の比較回路
702と、パルス発生回路703と、第2の点火阻止用スイッ
チ704とを備えている。
パルス発生回路703は、タイマ用半導体集積回路IC1
と、パルス幅及びデューティ比を設定するための外付け
の抵抗R23及びR24及びコンデンサC9,C10とからなり、比
較器CP2の出力端子の電位が高レベルになったときに第
4図(A)に示すように方形波パルスVgを発生する。
第2の点火阻止用スイッチ704はエキサイタコイル2
に対して並列に接続されたサイリスタTh3と、該サイリ
スタのゲートカソード間に並列に接続された抵抗R25及
びコンデンサC11とからなり、パルス発生回路703の出力
パルスVgがダイオードD8及び抵抗R25を通してサイリス
タTh3のゲートに供給されている。
上記の車速制限回路において、車速が制限値以下で車
速検出信号Vsの大きさが第2の基準信号Vr2の大きさ以
下のときには、比較器CP2の出力端子の電位が低レベル
になっている。このときパルス発生回路703はパルス信
号を発生しないため、第2の点火阻止用スイッチを構成
するサイリスタTh3は導通しない。そのためエキサイタ
コイル2が短絡されることはなく、点火動作は支障なく
行われる。
車速が制限値を越え、車速検出信号Vsの大きさが第2
の基準信号Vr2の大きさを越えると、比較器CP2の出力端
子が電位が高レベルになる。比較器CP2の出力端子の電
位が高レベルになるとパルス発生回路703がパルス信号V
gを発生し、該パルス信号がサイリスタTh3のゲートに供
給される。これによりサイリスタTh3が導通し、エキサ
イタコイル2の実質的に短絡して点火動作を阻止する。
パルス発生回路703は車速が制限値を越えていて車速検
出信号Vsの大きさが第2の基準信号Vr2の大きさを越え
ている間第4図(A)に示すように一定の周期でパルス
信号Vgを発生し、該パルス信号が発生する毎にサイリス
タTh3が導通して点火動作を阻止する。第4図(B)の
点火時期に点火コイルIgの2次側に発生する高電圧Vhを
示している。パルス信号Vgが発生する毎に高電圧Vhの発
生が阻止されて点火火花が周期的に間引かれる。このよ
うに、車速が制限値を越えたときには点火火花が周期的
に間引かれるため、機関の回転速度が低下させられ、車
速が制限値以下に制限される。
上記の実施例において、車速の解除を制御したり、制
限速度を変更したりすることを意図して車速検出器4が
外されたとすると、スイッチ回路501が導通状態に保持
されるため車速検出信号Vsが零になり、比較器CP1の出
力端子の電位が低レベルになる。そのためトランジスタ
TR3が遮断状態になり、機関回転速度制限回路3の抵抗R
6の両端の電圧がツェナーダイオードZ1のツェナーレベ
ル以上になるのを許容する。したがって機関の回転速度
が設定値を越えたときにサイリスタTh2にトリガ信号が
与えられるようになり、機関の回転速度が設定値以下に
制限されるようになる。
このように本発明においては、車速検出器が外された
ときに機関の回転速度が制限値以下に制限されて車速が
制限されるため、車速制限を解除したり、制限値を変更
したりするための改造が行われるのを防ぐことができ
る。
上記の実施例のように、車速制限回路7にパルス発生
回路703を設けて、車速が制限値を越えたときにパルス
信号を発生させることにより点火阻止用スイッチを周期
的に導通させ、これにより点火火花を周期的に間引いて
機関の回転速度を低下させるようにすると、車速制限動
作時に排出される未燃焼ガスの量を少なくすることがで
きる。
また、上記のように、一定のパルス幅の矩形波状のパ
ルス信号Vgを発生させ、このパルス信号Vgを第2の点火
阻止用スイッチにトリガ信号として与えると、車速が制
限速度を越えた場合に、車速と制限速度との差が大きく
なるにしたがって失火回数が増大することになる。その
ため、制限速度を越えたときにいきなり全ての点火火花
が失火して急激に車速が低下するといったことがなく、
運転のフィーリングを良好にすることができる。
例えば上記の実施例においてパルス信号Vgの時間幅が
一定であるとし、車速が制限速度を越えた直後にはパル
ス信号Vgが発生している間にエキサイタコイルの出力電
圧Veの正の半サイクルの電圧が1山だけ発生するように
パルス信号Vgの幅が設定されているとすると、車速が制
限速度を越えた後、車速と制限速度との差が比較的小さ
い間は、パルス信号Vgが発生している間にエキサイタコ
イルの正の半サイクルの電圧が1山しか発生しないた
め、第5図(A)に示したエキサイタコイルの正の半サ
イクルの電圧,,,,・・・の内、電圧,
,・・・だけが短絡されて2つ置きに火花が間引かれ
る。車速が更に上昇すると、第5図(B)に実線で示し
たようにパルス信号Vgが角度θ1の位置まで発生してい
るようになって、このパルス信号が発生している間にエ
キサイタコイルの正の半サイクルの電圧が2山発生する
ようになるため、第5図(A)に斜線を施した電圧,
,,,・・・が短絡されて、連続した2つの火花
が間引かれるようになる。更に車速が上昇すると、第5
図(B)に破線で示したようにパルス信号Vgが角度θ2
の位置まで発生しているようになって、このパルス信号
が発生している間にエキサイタコイルの正の半サイクル
の電圧が3山発生するようになるため、全ての電圧,
,,,,・・・が短絡されて、全ての火花が
失火するようになる。
このように、上記の実施例によると、パルス信号Vgの
幅を適切に設定しておくことにより、車速の上昇に応じ
て間引かれる火花の数を増大させていく制御を行わせる
ことができるため、制限速度を越えたときにいきなり全
ての火花が消滅させられて急激な減速が行われるのを防
ぐことができ、運転のフィーリングを良好にすることが
できる。
車速が制限値を越えた領域での車速と間引かれる火花
の数との関係は、パルス信号の時間幅を変えることによ
り容易に調整することができる。
しかし本発明は、車速が制限値を越えたときに火花を
周期的に間引く方式に限定されるものではなく、パルス
発生回路703を設けずに、車速が制限値を越えている間
第2の点火阻止用スイッチ704にトリガ信号を与え続け
て機関を失火状態に保持するようにしても良い。
上記の実施例では、第1及び第2の点火阻止用スイッ
チ301及び704をエキサイタコイルに対して並列に接続し
て、これらのスイッチの導通によりエキサイタコイルを
実質的に短絡することにより点火動作を阻止するように
したが、これらのスイッチは、導通した際に点火装置の
構成要素を実質的に短絡することにより点火動作を阻止
するように点火装置の構成要素に対して並列に接続すれ
ば良く、上記の例に限定されない。例えば、上記の実施
例において、サイリスタTh1のゲートカソード間に対し
て並列に第1及び第2の点火阻止用スイッチを接続する
ようにしても良い。
また第1及び第2の点火阻止用スイッチをそれぞれ異
なる構成要素に対して並列接続するようにしても良い。
上記の実施例では、車速検出器としてリードスイッチ
を用いたが、この車速検出器は、車速に比例した周波数
の電気信号を発生するものであればいかなるものでもよ
い。
[発明の効果] 以上のように、本発明によれば、車速検出器が外され
たときにも機関の回転速度が制限されるようにするとと
もに、車速制限回路と回転速度制限回路との2つの制限
回路を設けて一方の制限回路を改造しても車速の制限動
作を解除することができないようにしたため、車速の制
限を解除したり変更したりする改造が行われるのを防ぐ
ことができ、車両の安全性を確保することができる利点
がある。
また本発明によれば、回転速度制限回路と車速制限回
路との2つの制限回路を設けて、一方の制限回路が故障
したときに他の制限回路が働いて車速を制限するように
したので、フェールセーフを図って安全性を高めること
ができる。
更に本発明によれば、車速制限回路の外に回転速度制
限回路を設けて、車速を制限するとともに、機関の回転
速度をも制限することができるようにしたので、運転者
の安全性と機関の保護との双方を図ることができる。
特に請求項2に記載の発明によれば、車速が制限値を
越えたときに車速の上昇に応じて間引かれる点火火花の
数を増大させる制御を行わせることができるため、運転
のフィーリングを良好にすることができる利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例を示す回路図、第2図は第1図
の各部の信号波形図、第3図は第1図の実施例で用いる
車速検出信号発生回路の特性を示した線図、第4図は車
速制限回路の動作を説明するためにパルス信号波形と点
火コイルの2次電圧を示した波形図、第5図は車速制限
動作時のエキサイタコイルの出力電圧とパルス信号との
関係を説明するための波形図である。 1……点火主回路、2……エキサイタコイル、3……機
関回転速度制限回路、4……車速検出器、5……車速検
出信号発生回路、6……機関回転速度制限解除回路、7
……車速制限回路、8……発電コイル、10……バッテ
リ。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】点火コイルとトリガされた際に該点火コイ
    ルの1次側に電流変化を生じさせる1次電流制御用半導
    体スイッチと内燃機関の点火時期に前記半導体スイッチ
    をトリガする点火時期決定回路とを有する点火主回路
    と、内燃機関により駆動される磁石発電機内に設けられ
    て前記点火主回路に点火エネルギーを与えるエキサイタ
    コイルとを備えて車両駆動用の内燃機関を点火する内燃
    機関用点火装置を車両の速度に応じて制御する点火制御
    装置において、 導通した際に前記内燃機関用点火装置の構成要素を実質
    的に短絡して該点火装置の点火動作を阻止するように設
    けられた第1の点火阻止用スイッチと、前記内燃機関の
    回転速度を検出して検出した回転速度が設定値を越えた
    ときに前記第1の点火阻止用スイッチをトリガするトリ
    ガ回路とからなる機関回転速度制限回路と、 前記内燃機関により駆動される車両の速度を検出して車
    両の速度に比例した周波数の検出信号を出力する車速検
    出器と、 前記車速検出器から得られる検出信号の周波数を電圧信
    号に変換して大きさが車両の速度に比例した車速検出信
    号を出力する車速検出信号発生回路と、 導通した際に前記第1の点火阻止用スイッチのトリガを
    阻止するように設けられた回転速度制限解除用スイッチ
    と、前記車速検出信号を車両の制限速度よりも十分に低
    い速度に対応する第1の基準信号と比較して車速検出信
    号の大きさが該第1の基準信号の大きさ以下のときに前
    記回転速度制限解除用スイッチを遮断状態にし前記車速
    検出信号の大きさが第1の基準信号の大きさを越えてい
    るときに前記回転速度制限解除用スイッチを導通させる
    ように前記回転速度制限解除用スイッチを制御する第1
    の比較回路とからなる機関回転速度制限解除回路と、 前記車速検出信号を前記制限速度に対応した第2の基準
    信号と比較する第2の比較回路、及び導通した際に前記
    内燃機関用点火装置の構成要素を実質的に短絡して該点
    火装置の動作を停止させるように設けられて、車速検出
    信号の大きさが第2の基準信号の大きさを越えていると
    きに前記第2の比較回路により制御されて導通する第2
    の点火阻止用スイッチを備えた車速制限回路とを具備し
    たことを特徴とする車両駆動用内燃機関の点火制御装
    置。
  2. 【請求項2】前記車速制限回路は、第2の比較回路によ
    り制御されて前記車速検出信号の大きさが第2の基準信
    号の大きさを越えているときに所定の周期でパルス信号
    を発生するパルス発生回路を備え、 前記パルス信号が前記第2の点火阻止用スイッチにトリ
    ガ信号として与えられることを特徴とする請求項1に記
    載の車両駆動用内燃機関の点火制御装置。
JP2048402A 1990-02-28 1990-02-28 車両駆動用内燃機関の点火制御装置 Expired - Fee Related JP2616102B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2048402A JP2616102B2 (ja) 1990-02-28 1990-02-28 車両駆動用内燃機関の点火制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2048402A JP2616102B2 (ja) 1990-02-28 1990-02-28 車両駆動用内燃機関の点火制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH03249377A JPH03249377A (ja) 1991-11-07
JP2616102B2 true JP2616102B2 (ja) 1997-06-04

Family

ID=12802313

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2048402A Expired - Fee Related JP2616102B2 (ja) 1990-02-28 1990-02-28 車両駆動用内燃機関の点火制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2616102B2 (ja)

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0796376B2 (ja) * 1986-07-08 1995-10-18 本田技研工業株式会社 車両速度制限装置
JP2696968B2 (ja) * 1988-08-09 1998-01-14 株式会社デンソー 車両用速度制限装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH03249377A (ja) 1991-11-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0311421Y2 (ja)
JP2616102B2 (ja) 車両駆動用内燃機関の点火制御装置
JPS6217676B2 (ja)
JPH0440552B2 (ja)
JP2611457B2 (ja) 内燃機関速度制御装置
JP2806102B2 (ja) 内燃機関用点火装置
JP2699635B2 (ja) 車両駆動用内燃機関の点火制御装置
JPH066229Y2 (ja) 内燃機関点火装置
JP2806101B2 (ja) 内燃機関用点火装置
JP4274042B2 (ja) 内燃機関用点火装置
JPH0738697Y2 (ja) 内燃機関点火装置
JP3379330B2 (ja) 内燃機関用点火装置
JP3275644B2 (ja) 内燃機関駆動車両の安全装置
JPS59231173A (ja) エンジンの過回転防止装置
JP4082854B2 (ja) 内燃機関用点火装置
JPH0441253Y2 (ja)
JPS6146216Y2 (ja)
JP2570678Y2 (ja) 内燃機関用点火装置
JPH0352621Y2 (ja)
JPH037578Y2 (ja)
JP2536911B2 (ja) 内燃機関点火装置
JPH0422064Y2 (ja)
JPS621420Y2 (ja)
JPS6141986Y2 (ja)
JPH0118844Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees