JP2614796B2 - いか焼き嗜好食品の製造方法および製造装置 - Google Patents

いか焼き嗜好食品の製造方法および製造装置

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JP2614796B2
JP2614796B2 JP3358576A JP35857691A JP2614796B2 JP 2614796 B2 JP2614796 B2 JP 2614796B2 JP 3358576 A JP3358576 A JP 3358576A JP 35857691 A JP35857691 A JP 35857691A JP 2614796 B2 JP2614796 B2 JP 2614796B2
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久美 才木
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株式会社三友商会
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、いかの胴部を焼いた嗜
好食品の製造方法および製造装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】するめいかは古来より酒の肴として広く
食されているが、焼いた後、時間が経過すると非常に硬
くなり手で裂くのも困難となり食し難い欠点がある。
【0003】また、いわゆる「さきいか」は、すでに機
械で引き裂かれているので食べ易い利点はあるものの、
いかの原形をとどめず、見栄えがしないと共に、細く裂
かれているために空気に触れる割合も高く、味覚も落ち
易いという問題があった。
【0004】また、従来のこの種の嗜好食品の製造工程
は、手作業にたよる部分が多かったので生産性が悪いと
共に製造コストも高くなるという問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明のいか焼き嗜好
食品の製造方法は上記課題を解決しようとするもので、
足を取り除き皮を剥いだいかの胴体を熱湯で茹で、しょ
う油を主体とする味付けをし、これを120〜180℃
(好ましくは150〜160℃)に加熱された加熱鉄板
に挟んで加熱加圧し焦げ目を付け、その後該いか胴体を
その縦方向が回転軸方向と直交するように一対の縦目付
ローラ間に通すことにより縦方向に伸長させて該いか胴
体に簾状の裂目を入れ、その後さらに該いか胴体をその
縦方向が回転軸方向と平行となるように一対の溝付ロー
ラ間に通すことにより該いか胴体が縦方向に一時的に引
張られるようにし、この製品を脱酸素剤と共に合成樹脂
製の非通気性袋に入れ密封することを特徴とするもので
ある。
【0006】また本発明のいか焼き嗜好食品の製造装置
は、連続焼上装置と縦方向圧延装置と縦方向延伸装置
よりなり、連続焼上装置はいか胴体を上下より挟着し得
る一対の加熱鉄板からなる焼上器が水平面内で回転する
ロータリーフレーム上に多数個並設され、縦方向圧延装
置は前記連続焼上装置から抽出されたいか胴体を搬送す
るベルトコンベヤに一対の縦目付ローラが連設され、
方向延伸装置は前記縦方向圧延装置から抽出されたいか
胴体を搬送するベルトコンベヤに一対の溝付ローラが連
設されてなることを特徴とするものである。
【0007】
【作用】縦目付ローラと溝付ローラに通すことでいかの
原形を保ちながらも、手で簡単に引き裂くことができる
と共に、やわらかで食べやすい嗜好食品が提供できる。
また本発明の製造装置によれば、焼上げ工程および引伸
し工程が省力化され、生産性が向上する。
【0008】
【実施例】次に図と共に本発明の一実施例を説明する。
するめいか,紫いか,アルゼンチンいか,ニュージーラ
ンドいか等のいかを原材料とし、その足を取り除き皮を
剥ぐことにより得られた丸胴体を半分に切って熱湯で茹
でこれを砂糖,塩,アミノ酸系調味料,保存料等を含ん
だしょう油を主体とする液体中に2〜24時間程度浸漬
しこれを熱風乾燥することにより図1に示したような水
分20〜60%程度のシート状の胴体1を製造する。
【0009】次いで、このいか胴体1を電熱ヒータを内
蔵することにより150〜160℃に加熱された一対の
加熱鉄板2,2´からなる焼上器3に図2に例示したよ
うに挟んで2分前後加熱加圧し該いか胴体1の両面に焦
げ目を付ける。なお加熱鉄板2,2´の間隔は一定に保
たれいか胴体1を必要以上に圧縮しないようにしてい
る。また、この鉄板2,2´による加熱は比較的高温度
で短時間行うことにより表面にのみ軽く焦げ目が形成さ
れるようにする。
【0010】図3に本発明に係る製造装置を平面配置図
にて示し、図中4は連続焼上装置、5は縦方向圧延装
置、6は縦方向延伸装置である。連続焼上装置4はモー
タ(図示せず)の動力で中心軸32を中心として水平面
内で矢印の方向に約2〜3分で1回転するロータリーフ
レーム7上に上記焼上器3が多数個並設されている。8
は焼上器3の上側の加熱鉄板2´を開けいか胴体1を装
填および抽出するためにロータリーフレーム7の外側に
固設されたアーチ状のガイドレールで該ガイドレール8
が上側の加熱鉄板2´のローラ9に係合することで該焼
上器3の進行に伴ない加熱鉄板2´が開閉する。従って
加熱鉄板2´が開いたとき箱12上に用意されたいか胴
体1を数枚ずつ加熱鉄板2上に並べて該いか胴体1を一
周させる。10は加熱鉄板2´が開いたとき下側の加熱
鉄板2上に摺接するように設けられた払落板で、該払落
板10により加熱鉄板2上から払い落とされたいか胴体
1はベルトコンベヤ11上に落下する。なお、加熱鉄板
2´に設けられたカム片13,歯車14は該焼上器3が
周回したとき該歯車14がラック15に係合してカム片
13を回転させることにより加熱鉄板2´をブラケット
16に係合させ加熱鉄板2´を加熱鉄板2に対して確実
に閉塞させるためのものである。
【0011】ベルトコンベヤ11はいか胴体1を乗せて
矢印の方向に進行しこれをベルトコンベヤ17上に移載
する。なお18,18はベルトコンベヤ11上に設けら
れた空冷用ファンである。ベルトコンベヤ17の至端部
にはモータにより矢印の方向に回転する一対の縦目付ロ
ーラ19,19からなる前記縦方向圧延装置5が構成さ
れる。該ローラ19,19は表面に軸方向に沿う凸凹状
の筋目が形成されたものである。縦方向圧延装置5の排
出側にはベルトコンベヤ20.21が連設され、該ベル
トコンベヤ21の至端部に一対の溝付ローラ22,22
が設けられ、該溝付ローラ22,22もモータの駆動に
より矢印の方向に回転動する。
【0012】しかしていか胴体1を上記ベルトコンベヤ
17上にその縦方向が該縦目付ローラ19,19の回転
軸方向と直交するように乗せることにより、該いか胴体
1を次々と縦目付ローラ19,19間に通し該いか胴体
1を縦方向に圧延することにより該いか胴体1に簾状の
裂目を入れる。
【0013】前記溝付ローラ22,22は外周面にピッ
チ幅8mm程度の間隔で周方向溝23,23…が形成さ
れており、この周方向溝23,23…によって出来る起
立刃部24,24…が両溝付ローラ22,22について
交互に入り込むように配置され矢印の方向に回転する。
いか胴体1はこの溝付ローラ22,22の前方に設けら
れたベルトコンベア21上にその縦方向が溝付ローラ2
2,22の回転軸方向と平行となるように乗せられ、該
ベルトコンベア21の移送により溝付ローラ22,22
間に挟入され、図6に示したようにその起立刃部24,
24…によって波状に変形させられることによって該い
か胴体1が縦方向に一時的に引張られるようにする。な
お、いか胴体1は縦方向には弾力性があるのでいつたん
引張られてもこの方向にはほぼ元どおりに収縮する。2
5,26は溝付ローラ22,22より排出された製品を
搬送するコンベヤ、27は該コンベヤ26上に設けられ
たファンである。
【0014】こうして出来た製品28は、図7に示した
ように、いかの原形を保ち部分的に焦げ目が付いて美味
しい感じのするものとなる。この製品28はさらに図8
に示したように脱酸素剤が入った小袋29,および、か
らしマヨネーズが入った小袋30と共にポリ塩化ビニリ
デンコート等の合成樹脂製の透明な非通気性袋31に入
れて密封され市販に供される。なおこのときの製品28
の水分は27〜35%に調整される。
【0015】こうして非通気性袋31内に脱酸素剤を同
封することにより該袋31内の酸素はこれに吸収され製
品28の酸化およびカビの発生が防止されると共に栄養
分を保持し長期間新鮮さを保つことができる。
【0016】そして製品28には幅方向に簾状の裂目が
付いているので手で容易に引き裂くことができ、小袋3
0に入ったからしマヨネーズを付けて美味しく食するこ
とができる。その場合前記したように溝付ローラ22,
22によつて一時的に引張られているので手で引き裂く
ことで出来た引裂片も繊維組織の強度が弱くなつていて
硬くなく歯の弱い者でも容易に食することがてきる。な
お、上記のような縦方向圧延および縦方向延伸を繰り返
し行なうことによって製品28は一層柔らかになり得
る。
【0017】
【発明の効果】このように本発明のいか焼き嗜好食品の
製造方法によれば、いかの原形を保っているので見栄え
がよく美味しい感じを与えると共に、手で簡単に引き裂
くことができてやわらかで食べやすく、しかもしょう油
が焼け焦げることでいかの風味を一層引き立て非常に美
味しい味,香りのする嗜好食品が提供できる有益な効果
がある。
【0018】またこの製造装置によれば、いか胴体の焼
上から引伸しに至る一連の工程が省力化され生産性を向
上させる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】いか胴体の斜視図。
【図2】焼上器の斜視図。
【図3】製造装置の平面配置図
【図4】縦方向圧延装置の斜視図。
【図5】幅方向圧延装置の斜視図。
【図6】溝付ローラの側面図。
【図7】製品の斜視図。
【図8】袋入製品の斜視図。
【符号の説明】
1 いか胴体 2,2´ 加熱鉄板 3 焼上器 4 連続焼上装置 5 縦方向圧延装置6 縦方向延伸装置 17 ベルトコンベヤ 19,19 縦目付ローラ 21 ベルトコンベヤ 22,22 溝付ローラ 28 製品 29 小袋 31 非通気性袋

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 足を取り除き皮を剥いだいかの胴体を熱
    湯で茹で、しょう油を主体とする味付けをし、これを1
    20〜180℃に加熱された加熱鉄板に挟んで加熱加圧
    し焦げ目を付け、その後該いか胴体をその縦方向が回転
    軸方向と直交するように一対の縦目付ローラ間に通すこ
    とにより縦方向に伸長させて該いか胴体に簾状の裂目を
    入れ、その後さらに該いか胴体をその縦方向が回転軸方
    向と平行となるように一対の溝付ローラ間に通すことに
    より該いか胴体が縦方向に一時的に引張られるように
    し、この製品を脱酸素剤と共に合成樹脂製の非通気性袋
    に入れ密封することを特徴としたいか焼き嗜好食品の製
    造方法。
  2. 【請求項2】 連続焼上装置と縦方向圧延装置と縦方向
    延伸装置とよりなり、連続焼上装置はいか胴体を上下よ
    り挟着し得る一対の加熱鉄板からなる焼上器が水平面内
    で回転するロータリーフレーム上に多数個並設され、縦
    方向圧延装置は前記連続焼上装置から抽出されたいか胴
    体を搬送するベルトコンベヤに一対の縦目付ローラが連
    設され、縦方向延伸装置は前記縦方向圧延装置から抽出
    されたいか胴体を搬送するベルトコンベヤに一対の溝付
    ローラが連設されてなることを特徴としたいか焼き嗜好
    食品の製造装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP4960129B2 (ja) * 2007-03-29 2012-06-27 池田食研株式会社 食品乾燥物の製造方法および食品乾燥物

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