JP2613535B2 - 溶接継手用部材及び溶接継手作成法 - Google Patents
溶接継手用部材及び溶接継手作成法Info
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Description
いる溶接継手用部材及び鉄筋等の溶接継手の作成法に関
する。
継手に用いる溶接継手用部材としては、例えば実公平3
−41911号公報に、両端を開口し、周壁の中央部に
溶接用の貫通孔aを開設して、両端の開口に挿入した棒
鋼と一体に溶接される溶接継手用筒体において、筒体の
両端は徐々に縮径して小径側先端は筒体の端部内壁に近
付くように案内斜面を形成している溶接継手用筒体b
(図7)が開示されている。この種の溶接継手用筒体を
用いて溶接継手を作成するには、筒体bの略中央部で適
当間隔の開先cを形成して突き合わせ、筒体bの貫通孔
aから開先cに溶接を行って溶融金属dで埋める。図8
は、筒体bと鉄筋eとを溶接した状態の縦断面図であ
る。
いてアーク溶接により溶接継手を作成する場合、溶接開
始位置において溶接欠陥が生じて溶接継手の強度不足等
の不都合が発生することが比較的起こり易い。
用開口部の対向位置に溶接検査用の貫通孔を開設した円
弧状体に対して、円弧状体の外側から取り除き可能な塞
ぎ板にて前記貫通孔を塞いだ溶接継手用部材が開示され
ている。
後、塞ぎ板を取り除くことにより、開先の底側の溶接金
属の埋まり状態が目視でき、非破壊検査等を要せずに溶
接継手の検査を行うことができる。しかしながらこの溶
接継手用部材は、もとより、溶接開始位置において溶接
欠陥が生じて溶接継手の強度不足等の不都合が発生する
ことを防止する効果を有するものではない。
問題点に鑑み行われたものであって、その目的とすると
ころは、溶接欠陥が生じ易い溶接部分の欠陥に起因する
溶接継手の強度不足等の不都合発生を容易且つ効果的に
回避することができる溶接継手用部材、並びに、その溶
接継手用部材を用いて十分な強度を有する溶接継手を容
易且つ確実に作成することができる溶接継手作成法を提
供することにある。
継手用部材は、両端が開口し、軸線方向の少なくとも一
部に円弧状断面部を有し、被溶接金属体の両棒状端部の
外周部に外嵌されてその両棒状端部と共に溶接される溶
接継手用部材であって、軸線方向中間位置における前記
円弧状断面部の内周部に、ほぼ開先間隙に相当する軸線
方向幅の周方向溝部を有するものとしている。
属体の棒状端部同士を、請求項1記載の溶接継手用部材
における周方向溝部を幅方向にほぼ隔有する状態で、円
弧状断面部の内周面に添わせる第1の工程と、溶接棒体
と周方向溝部の内面との間で最初のアークを発生させて
周方向溝部内から溶着金属の形成を開始し、溶接棒体が
両棒状端部に触れず且つ溶接棒体と両棒状端部との間に
アークが生じない状態を保持しつつ両棒状端部の間に溶
着金属を盛り上げることにより、両棒状端部及び前記溶
接継手用部材と溶着金属とを溶着させる第2の工程とを
有してなるとしている。
用部材における周方向溝部を幅方向にほぼ隔有する状態
で、円弧状断面部の内周面に添わせる。
の間で最初のアークを発生させて周方向溝部内から溶着
金属の形成を開始する。周方向溝部は、円弧状断面部の
内周部に位置し、被溶接金属体の両棒状端部の間に周方
向溝部を幅方向にほぼ隔有するので、溶接棒体と周方向
溝部の内面との間で最初のアークを発生させて周方向溝
部内から溶着金属の形成を開始することは容易であり、
これによって、溶接欠陥が生じ易い初期の溶接部分を周
方向溝部内に位置させることができる。
且つ溶接棒体と両棒状端部との間にアークが生じない状
態を保持しつつ両棒状端部の間に溶着金属を盛り上げ
る。すると、溶着金属を盛り上げる際の溶融状態の金属
の熱により両棒状端部及び溶接継手用部材も溶融するの
で、両棒状端部及び溶接継手用部材と溶着金属とを溶着
させることができる。これによって、両棒状端部同士の
溶接部における溶接欠陥の発生が可及的に防止される。
する。図1乃至図6は本発明の1実施例に関する。
ついてのものであって、図1は正面図、図2は縦断面
図、図3は横断面図である。また図4乃至図6は溶接継
手作成工程を示す縦断面図である。
が、ほぼ半円周状の円弧状断面部12を構成しており、
軸線方向の両端(図1及び2における左右両端)は開口
している。溶接継手用部材10の内周形状は、被溶接金
属体の棒状端部(この実施例では、螺子節鉄筋14)
が、若干の余裕を有しつつ内嵌されるものとしている。
この実施例では、円弧状断面部12(溶接継手用部材1
0)の深さを、被溶接金属体の棒状端部である鉄筋14
の横断面の半分をやや越える程度収容し得るものとして
いるが、溶接作業に大きな支障を来す程度のものでなけ
れば、より深くいものであったり(例えば被溶接金属体
の棒状端部の横断面を円弧状断面部内にほぼ全部収容し
得る程度)、より浅いものであっても差し支えない。
は、その内周部に周方向溝部16を有する。この実施例
では、周方向溝部16は、周方向における両端部よりも
やや内方位置同士の間(図3における左右両上端よりも
やや下方位置同士の間)に亙る。周方向溝部16の軸線
方向幅は、溶接継手の開先間隙の長さにほぼ相当するも
のであって、被溶接金属体の棒状端部(この実施例で
は、螺子節鉄筋14)の径に応じて適切な寸法が選択さ
れる。
状鋼板を湾曲させ、その軸線方向中央位置に、プレス成
形により周方向溝部16を形成することにより製造する
ことができるが、これに限らず、この形状に鋳造するこ
と等、種々の公知手段により製造することができる。
両鉄筋14の端部を円弧状断面部12(溶接継手用部材
10)に内嵌し、両鉄筋14の端部を円弧状断面部12
の内周面に添わせて、両鉄筋14の端部間に周方向溝部
16を幅方向にほぼ挟むように開先間隔18を設定す
る。
し、両鉄筋14の端部間における軸線方向中央部におい
て運棒を行うことにより、溶接ワイヤ(溶接棒体の一
例。図示を略す。)が両鉄筋14に触れないようにして
溶接する。溶接方法は、手溶接、CO2 半自動溶接、自
動溶接等の何れであってもよい。
との間で最初のアークを発生させて、図5に示されるよ
うに周方向溝部16内から溶着金属20の形成を開始す
る。円弧状断面部12の内周部に周方向溝部16が位置
し、両鉄筋14の端部間に周方向溝部16を幅方向にほ
ぼ挟むので、溶接ワイヤと周方向溝部16の内面との間
で最初のアークを発生させて周方向溝部16内から溶着
金属20の形成を開始することを容易に行うことができ
る。そしてこれによって、溶接欠陥が生じ易い初期の溶
接部分を周方向溝部16内に位置させることができる。
そのため、初期溶接部分の欠陥に起因する溶接継手の強
度不足等の不都合発生を、容易且つ効果的に回避するこ
とができる。
触れず、且つ溶接ワイヤと両鉄筋14の端部との間にア
ークが生じない状態を保持しつつ溶接作業を行って、両
鉄筋14の端部の間に溶着金属20を盛り上げ、図6に
示されるように両鉄筋14の端部間及びそのやや上方ま
で溶着金属20で満たす。すると、溶着金属20を盛り
上げる際の溶融状態の金属の熱により両鉄筋14の端部
も溶融するので、両鉄筋14の端部と溶着金属20とが
溶着し、両鉄筋14の端部同士の溶接部における溶接欠
陥の発生が可及的に防止される。
及び溶接継手用部材10とが溶着した十分な強度を有す
る溶接継手を容易且つ確実に作成することができる。
の他の形態の如何を問わず、種々の溶接棒や溶接ワイヤ
を使用することができる。また溶接姿勢は、下向きが最
適であるがそれに限るものではない。
接個所の目視及び運棒等が容易で溶接作業に支障を来さ
ない程度の軸線方向長さと周方向開口を有する円弧状断
面部を一部に有していればよい。軸線方向におけるそれ
以外の部分は、例えば円筒形状であっても差し支えな
い。
状断面部として構成し、その周方向開口部をコンクリー
ト表面側に位置させて鉄筋の溶接継手を作成すれば、溶
接継手部材に円筒部等が存する場合と異なり、溶接継手
部材によるコンクリートのカブリの減少が生じないの
で、カブリの減少によるコンクリートのひび割れ等の不
都合を防止することができる。
も完全な円弧状であることを要しない。例えば、コ字形
状に近いものであっても採用可能である。更に、周方向
溝部の軸線方向位置は、溶接継手用部材の軸線方向中間
位置であれば、すなわち両端部以外であれば採用可能で
あり、軸線方向中央位置に限らない。
位置関係は、単に図に基づいた説明の便宜のためのもの
であって、実際の使用状態等を限定するものではない。
属体の棒状端部同士を、溶接継手用部材における周方向
溝部を幅方向にほぼ隔有する状態で、円弧状断面部の内
周面に添わせることにより、溶接棒体と周方向溝部の内
面との間で最初のアークを発生させて周方向溝部内から
溶着金属の形成を開始することを容易に行うことができ
る。そのため、溶接欠陥が生じ易い初期の溶接部分を周
方向溝部内に位置させて初期溶接部分の欠陥に起因する
溶接継手の強度不足等の不都合発生を回避することを、
容易且つ効果的に実現し、溶着金属と両棒状端部及び溶
接継手用部材とが溶着した十分な強度を有する溶接継手
を容易且つ確実に作成することができる。
陥が生じ易い初期の溶接部分を溶接継手用部材の周方向
溝部内に位置させるて初期溶接部分の欠陥に起因する溶
接継手の強度不足等の不都合発生を回避することを、容
易且つ効果的に実現することができる。また、溶接棒体
が両棒状端部に触れず、且つ溶接棒体と両棒状端部との
間にアークが生じない状態を保持しつつ両棒状端部の間
に溶着金属を盛り上げて両棒状端部及び溶接継手用部材
と溶着金属とを溶着させることにより、両棒状端部同士
の溶接部における溶接欠陥の発生を可及的に防止するこ
とができる。それゆえ、十分な強度を有する溶接継手を
容易且つ確実に作成することができる。
の縦断面図である。
Claims (4)
- 【請求項1】両端が開口し、軸線方向の少なくとも一部
に円弧状断面部を有し、被溶接金属体の両棒状端部の外
周部に外嵌されてその両棒状端部と共に溶接される溶接
継手用部材であって、 軸線方向中間位置における前記円弧状断面部の内周部
に、ほぼ開先間隙に相当する軸線方向幅の周方向溝部を
有することを特徴とする溶接継手用部材。 - 【請求項2】軸線方向の全長が、略半円周状の円弧状断
面部からなる請求項1記載の溶接継手用部材。 - 【請求項3】肉厚がほぼ一定である請求項2記載の溶接
継手用部材。 - 【請求項4】被溶接金属体の棒状端部同士を、請求項1
記載の溶接継手用部材における周方向溝部を幅方向にほ
ぼ隔有する状態で、円弧状断面部の内周面に添わせる第
1の工程と、 溶接棒体と周方向溝部の内面との間で最初のアークを発
生させて周方向溝部内から溶着金属の形成を開始し、溶
接棒体が両棒状端部に触れず且つ溶接棒体と両棒状端部
との間にアークが生じない状態を保持しつつ両棒状端部
の間に溶着金属を盛り上げることにより、両棒状端部及
び前記溶接継手用部材と溶着金属とを溶着させる第2の
工程とを有してなる溶接継手作成法。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP5098522A JP2613535B2 (ja) | 1993-03-31 | 1993-03-31 | 溶接継手用部材及び溶接継手作成法 |
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JPH06285694A JPH06285694A (ja) | 1994-10-11 |
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP5098522A Expired - Fee Related JP2613535B2 (ja) | 1993-03-31 | 1993-03-31 | 溶接継手用部材及び溶接継手作成法 |
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JPH08267290A (ja) * | 1995-03-31 | 1996-10-15 | Haratou Kogyo Kk | 溶接継手用部材 |
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-
1993
- 1993-03-31 JP JP5098522A patent/JP2613535B2/ja not_active Expired - Fee Related
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