JP2613351B2 - イオン打ち込み装置 - Google Patents

イオン打ち込み装置

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JP2613351B2
JP2613351B2 JP5077047A JP7704793A JP2613351B2 JP 2613351 B2 JP2613351 B2 JP 2613351B2 JP 5077047 A JP5077047 A JP 5077047A JP 7704793 A JP7704793 A JP 7704793A JP 2613351 B2 JP2613351 B2 JP 2613351B2
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健介 雨宮
克己 登木口
純也 伊藤
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高周波四重極(Radio
Frequency Quadrupole; 以下はRFQと呼ぶ)粒子加速
器にかかわり、特に、ミリアンペアから数十ミリアンペ
アの桁の大電流領域の高エネルギーイオンビームを発生
させることのできるコンパクトなMeVイオン打ち込み
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】RFQ粒子加速器の軸方向における電極
の波形形状は、従来、アイ・イー・イー・イー トラン
ザクションズ オン ニュークリアー サイエンス、エ
ヌ・エス−30(1983年)第3313頁から第33
22頁[IEEE Transactions onNuclear Science, NS-30
(1983)pp3313-3322]の中にある第2a図[Fig.2a]に示
されているような形状である。この場合、右端のビーム
出射端は、1対の波形状の谷部分で電極が終了し、残り
1対の電極のビーム出射端は、これとは反対に、波形状
の山部分ところで終了している。つまり、従来のRFQ
電極のビーム出射端は、波形状の山か谷のところで終了
していた。
【0003】このビーム出射端を拡大すると、ニューク
リアー インストルメンツ アンドメソッズ イン フ
ィジックス リサーチ、エイ275(1989年)第1
57頁から第162頁[Nuclear Instruments and Meth
ods in Physics ResearchA275(1989)pp157-162]の中に
ある第2図[Fig.2]のようになっている。
【0004】ここで、この電極の隣り合う山から谷(或
いは谷から山)までの区間をセルと呼ぶ。従来の四重極
電極は、丁度セルの完了したところをビーム出射端面に
していた。
【0005】従来のRFQ電極の、設置面に対して、水
平方向および垂直方向における断面図を、それぞれ図4
および図5に示す。ここで、イオン加速方向をZ軸とし
ている。また、6は入射ビーム、5aは収束出射ビー
ム、5bは発散出射ビームである。7、8、9、10は
RFQ電極を示す。
【0006】図4が水平面(X方向)を示す場合には、
図5は垂直面(Y方向)を示す。この場合に、ビーム出
射方向からRFQ電極を見ると、図7のようになる。X
方向は、ビーム出射端面が山、Y方向は、ビーム出射端
面が谷になっている。この時、X方向が谷、Y方向が山
であっても、全く問題はない。図4の四角で囲まれた部
分を拡大し、図6に示す。ビーム出射端は山同士になっ
ていて、最終セルの終わりが端面となっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来技術
では、RFQ電極からイオンビームが出射するとき、そ
の拡がり角度が大きく、直後にレンズ系を設けなければ
ビームが収束しないため、打ち込み室に入射するビーム
電流値が減少してしまうという問題点があった。
【0008】従って、従来は、ビームを平行にするため
に、RFQ加速器と打ち込み室との間に、磁気あるいは
静電型の四重極レンズを挿入していた。例えば、パーテ
ィクル アクセラレイターズ(1987年)、第20
巻、第183頁から第209頁[Particle Accelerator
s, 1987, Vol.20, pp.183-209]の中の第13図[FIGURE
13]に示すものがある。この場合には、RFQ加速器の
直後に三段型の磁気四重極レンズが挿入されている。同
論文中の第14図[FIGURE 14]をみると、この三段型磁
気四重極レンズの長さは、約50cmになっている。つ
まり、RFQ加速器からの出射ビームが発散するため、
加速器後段にレンズが必要となり、その結果、打ち込み
装置全体のビームラインは長くなり、さらに、レンズに
供給する電力を余分に消費していた。
【0009】本発明の目的は、イオン打ち込み装置に含
まれるRFQ粒子加速器でイオンを加速する際に、正電
荷及び負電荷のうち一方の電荷を有するイオンビーム
を、平行あるいは収束させて出射することにより、数ミ
リアンペアから数十ミリアンペアの大電流領域の高エネ
ルギーイオンビームを発生する、コンパクトなMeVイ
オン打ち込み装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的は、RFQ加速
器の四重極電極を構成する2対の電極のうち、少なくと
も一方の電極対を構成する各電極のイオン出射側の端部
は、当該電極の波形形状の山部と谷部との間で完了する
ものであり、正電荷及び負電荷のうち一方のイオンを平
行あるいは収束させて出射する、終端形状を有すること
を特徴とするイオン打ち込み装置によって達成できる。
【0011】
【作用】従来のように、RFQ電極のビーム出射端が丁
度最終セル(隣り合う山から谷あるいは谷から山までの
区間をセルと呼ぶ)の切れめのよい個所、例えば、X方
向が山、Y方向が谷の場合には、X方向は山同士のため
電界が最大となり、ビームに対して最も収束作用が大き
くなる。逆に、Y方向は最も発散作用が大きくなる。し
たがって、X方向では、図4に示したように収束ビーム
が出射し、Y方向では図5に示したように発散ビームが
出射する。
【0012】次に、例えば、もう1セル追加した場合
は、ビーム出射端でX方向が谷、Y方向が山になるの
で、ビームに対する作用は逆転して、X方向は発散ビー
ムが出射し、Y方向は収束ビームが出射する。
【0013】つまり、最終段をセルの切れ目のよいとこ
ろで終了させると、XまたはY方向においてビームは出
射端で、必ず激しく収束または発散する。
【0014】したがって、本発明では、両電極対のう
ち、少なくとも一方の電極対のイオン出射端面を、正電
荷あるいは負電荷のイオンビームに対し所定の収束作用
を与える形状となるように、当該電極のセル形状の山部
と谷部との中間で終了させる。なお、平行なイオンビー
ムは、収束作用を実質的に0とすることにより実現でき
る。本発明によれば、上記XあるいはY方向で、それぞ
れ収束から発散、発散から収束の過程の中間近傍の範囲
内で電極を終了させ、その端部形状を調整することによ
り、平行あるいは収束させたイオンビームを出射するこ
とができる。さらに、本発明によれば、イオンビーム
を、平行あるいは任意の収束傾向を持たせた状態で出射
することができ、RFQ加速器直後にビーム収束用のレ
ンズ系を設ける必要がなくなる。
【0015】
【実施例】本発明の一実施例を以下に説明する。
【0016】初めに、本実施例に使用できるRFQ加速
器のビーム出射端面における電極形状について、図1か
ら図3および図8から図11を用いて説明する。次に、
本実施例におけるイオン打ち込み装置について図12を
用いて説明する。
【0017】図1および図2は、本発明に基づく高周波
四重極粒子加速器のRFQ電極のビーム出射部の断面拡
大図である。図1は垂直面の断面図(Y方向断面図)、
図2は水平面の断面図(X方向断面図)である。図3
は、本発明のRFQ電極をビーム出射方向から見た図で
ある。
【0018】RFQ電極1、2、3、4の材質は、無酸
素銅で、軸方向には冷却用の穴(図示せず)をあけてあ
る。電極間の距離は、通常、山同士で10mm程度であ
る。図1、図2ともに、出射端面は最終セルの中央部に
なっている。
【0019】本実施例の電極端面形状では、上記に説明
した作用により、RFQ電極から出射されるビームが、
従来は図5のような発散出射ビーム5bであったもの
が、図1のような平行出射ビーム5になり、図4のよう
な収束出射ビーム5aであったものが、図2のような平
行出射ビーム5になる。
【0020】本実施例によるRFQ電極をビーム出射方
向から見ると、図3のように、出射端面中心から各電極
までの距離が等しくなっている。従来は、図7に示すよ
うに、一方(この図ではX方向)が狭くて、もう一方が
広くなっていた。
【0021】また、従来技術によるビーム出射端面に、
これと同じ断面構造をもつアダプタを取付けることによ
り、上記電極端面に近似させることもできる。この場
合、アダプタ形状は、RFQ電極の出射端面の波形形状
と、必ずしも同じである必要はない。以下に適用できる
アダプタ形状の例を示す。
【0022】図8は、図5に示した従来のRFQ電極
1、2のビーム出射端面に、アダプタ51および52を
取付けた電極を示している。ここで、アダプタ51、5
2の形状は、図1に示されている最終1/2セルの波形
形状を近似している。このようなアダプタは、加工しや
すく、本発明の平行ビーム出射効果が容易に得られる。
また、図9は、図4に示した従来の電極3、4に、アダ
プタ53、54を取付けたビーム出射端面を示す。効果
は、図8と同様である。
【0023】さらに、他のアダプタ形状例を、図10お
よび図11に示す。図10は、図5に示した従来のRF
Q電極1、2のビーム出射端面に、アダプタ61、62
を付け加えた電極を示している。アダプタ61、62の
形状は、図1に示されている最終1/2セルの波形形状
の代わりに、Z方向(ビーム加速方向)と水平な形状に
なるよう加工したものである。図1、図8よりも、さら
に加工しやすいため、従来の電極に取り付けるだけで、
本発明の平行ビーム出射効果が容易に得られる。また、
図11には、図4に示した従来の電極3、4に、アダプ
タ63、64を取付けたビーム出射端面を示す。効果
は、図10と同様である。
【0024】上記例では、RFQ電極の2対のビーム出
射端面のZ軸方向における位置が一致していた。しか
し、必ずしも一致する必要はない。平行ビームではな
く、やや収束ぎみのビームを出射したい場合には、例え
ば、図1において最終セルのビーム出射端面を1/2セ
ルより少し短かめにし、図2においては最終セルを1/
2セルより少し長めにする。このように、他の端面形状
例においても同様に、2対の電極端面位置を調整して、
全体的に適度な収束傾向を有するビームを出射すること
ができる。
【0025】また、ビーム電流が大きくなるに従い、こ
の2対の電極端面のずれを大きくしたほうが良い。これ
は、低電流ビームでは平行になる電界でも、大電流ビー
ムの場合、ビーム自身による空間電荷によって、ビーム
が拡がってしまうためである。そこで、少し収束気味の
電界をかけることで、大電流ビームの場合でも、平行ビ
ームを形成できる。
【0026】次に、図12を用いて、本発明を適用した
高エネルギーイオン打ち込み装置を説明する。本実施例
のイオン打ち込み装置は、イオン源11と、質量分離器
12と、三段型磁気四重極レンズ13と、RFQ加速器
100と、ビーム偏向器15と、打ち込み室16とから
構成される。
【0027】イオン源11は、マイクロ波放電型の多価
イオン源(全体長は約1000mm)であり、内径90
mm、長さ200mmのプラズマ室で発生させたマイク
ロ波プラズマから、加減速型の3枚電極を用いてイオン
ビームを引き出す。
【0028】引き出されたイオンは、偏向角90°のセ
クターマグネットを含む質量分離器12(全長約700
mm)に送られ、必要に応じてイオンが選別される。次
に、イオンビームは、三段型磁気四重極レンズ13で収
束され、直径10mm程度のRFQ加速器100の入射
口へ入射させる。ここで、三段型磁気四重極レンズ13
の全長は1100mmで、大電流ビームの収束のため、
口径を102mmと大口径にしてある。
【0029】前段で収束されたイオンビームは、全長2
500mmのRFQ加速器100によって数MeVのエ
ネルギーまで加速される。この時、ビーム出射端面の電
極1、2、3、4は、上記に説明した形状を有してい
る。電極1、2、3、4に供給される高周波高電圧は、
インダクタンス可変型コイル14とRFQ電極自身のキ
ャパシタンスによるLC共振で発生させている。
【0030】本発明の作用により、RFQ電極1、2、
3、4からの出射ビームは平行になるので、従来必要で
あった加速器後段のレンズ系は不必要となる。したがっ
て、RFQ加速器100の直後にビーム偏向器15(全
長約700mm)が、その下流に、例えば、直径120
0mm、長さ400mmの円筒形状の打ち込み室16が
それぞれ接続される。
【0031】ビーム偏向器15は、シリコン等のビーム
純度への要求が厳しい半導体デバイスへの打ち込みの場
合に挿入するが、金属、セラミックス等の高ドーズ打ち
込みを目的とした材料表層改質の場合は、打ち込み室1
6をRFQ加速器100の直後に接続する。
【0032】本実施例では、出射イオンのエネルギーを
可変にするため、電極RFQに供給する高周波高電圧の
発生に、インダクタンス可変型コイル14を使用した
が、この他に、容量可変型コンデンサと固定インダクタ
ンスのコイルを用いることもできる。
【0033】また、本実施例で示した外部共振回路型R
FQ加速器[RFQ電極はロッド型(rod-type)と呼
ぶ]に代えて、空洞共振構造のRFQ加速器[RFQ電
極はベイン型(vane-type)と呼ぶ]を、あるいは四重
極電極に代えて、六極以上の偶数極を持つ多重極電極を
本発明に適用することもできる。
【0034】さらに、本実施例ではイオンを使用した
が、同様に電子を加速する場合にも、本発明を適用する
ことができる。
【0035】
【発明の効果】本発明によれば、RFQ加速器からイオ
ンビームを平行あるいは収束させて出射することができ
る。このため、加速したイオンビームの量(ビーム電流
値)に応じて、出射イオンビームの形態を調整すること
ができ、その結果、ビーム電流値を損なうことなく、ビ
ームを打ち込み室まで導くことができる。よって、本発
明によれば、RFQ加速器で加速したイオンビームを最
大限に利用することができ、さらに、RFQ加速器直後
のレンズ系が不要となるため、数十ミリアンペアの大電
流領域のコンパクトな高エネルギーイオンビーム発生装
置が実現できる。
【0036】さらに、通常、RFQ加速器の後段に使用
されている電力消費量の大きい磁気四重極レンズが不要
になるため、省エネルギー型の高エネルギーイオン打ち
込み装置が実現できる。
【0037】本発明により、MeVイオンビームを、装
置寸法制約の厳しい半導体製造工場での大量生産工程
に、利用できるばかりではなく、金属、セラミックス等
の材料表層改質を短時間で行うことができる大量生産用
イオン処理装置が実現できる。
【0038】
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の一実施例を示すRFQ電極の
ビーム出射部の、設置表面にたいして垂直方向における
断面拡大図。
【図2】図2は、本発明の一実施例を示すRFQ電極の
ビーム出射部の、設置表面にたいして水平方向における
断面拡大図。
【図3】図3は、本発明の一実施例を示すRFQ電極を
ビーム出射方向から見た説明図。
【図4】図4は、従来のRFQ電極の断面図(水平
面)。
【図5】図5は、従来のRFQ電極の断面図(垂直
面)。
【図6】図6は、従来のRFQ電極のビーム出射部の断
面拡大図(水平面)及び本発明との関係説明図。
【図7】図7は、従来のRFQ電極をビーム出射方向か
ら見た説明図。
【図8】図8は、本発明の一実施例を示すRFQ電極の
ビーム出射部の、設置表面にたいして垂直方向における
断面拡大図。
【図9】図9は、本発明の一実施例を示すRFQ電極の
ビーム出射部の、設置表面にたいして水平方向における
断面拡大図。
【図10】図10は、本発明の一実施例を示すRFQ電
極のビーム出射部の、設置表面にたいして垂直方向にお
ける断面拡大図。
【図11】図11は、本発明の一実施例を示すRFQ電
極のビーム出射部の、設置表面にたいして水平方向にお
ける断面拡大図。
【図12】図12は、本発明を一実施例の高エネルギー
イオン打ち込み装置のブロック図。
【符号の説明】
1、2、3、4…本発明の一実施例におけるRFQ電
極、5…平行出射ビーム、5a…収束出射ビーム, 5
b…発散出射ビーム、6…入射ビーム、7、8、9、1
0…従来のRFQ電極、11…イオン源、12…質量分
離器、13…三段型磁気四重極レンズ、14…インダク
タンス可変型コイル、15…ビーム偏向器、16…打ち
込み室、51、52、53、54…本発明の一実施例に
おける電極アダプタ、61、62、63、64…本発明
の一実施例における電極アダプタ、100…本発明の一
実施例におけるRFQ加速器。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 作道 訓之 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株式会社 日立製作所 日立研究所内 (56)参考文献 特開 平6−163195(JP,A) 特開 昭60−121655(JP,A) 特開 平4−206500(JP,A)

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】特定のイオンを発生させるイオン発生手段
    と、当該イオンを加速する、それぞれの対向面を波打た
    せた形状を持つ2対の電極からなる四重極電極を有する
    高周波四重極粒子加速器と、加速されたイオンを対象物
    に注入する打ち込み室とを備えるイオン打ち込み装置に
    おいて、 前記加速器は、四重極電極を構成する各電極対が、その
    波打たせた形状の山部と谷部との間の位置に終端がある
    形状を有し、 当該四重極電極を構成する2対の電極の終端位置が、加
    速軸方向座標において異なる位置にあることを特徴とす
    るイオン打ち込み装置。
  2. 【請求項2】特定のイオンを発生させるイオン発生手段
    と、当該イオンを加速する、それぞれの対向面を波打た
    せた波形形状を持つ2対の電極からなる四重極電極を有
    する高周波四重極粒子加速器と、加速されたイオンを対
    象物に注入する打ち込み室とを備えるイオン打ち込み装
    置において、 前記四重極電極を構成する2対の電極のうち、少なくと
    も一方の電極対を構成する各電極のイオン出射側の端部
    は、当該電極の波形形状の山部と谷部との間で完了する
    ものであり、正電荷及び負電荷のうち一方のイオンを、
    平行あるいは収束させて出射する、終端形状を有し、 前記電極対を構成する両電極のイオン出射側の端部は、
    イオンの加速方向で互いに同じ位置で完了するものであ
    り、かつ、前記端部の位置は、前記四重極電極を構成す
    る2つの電極対では、互いに異なる位置となることを特
    徴とするイオン打ち込み装置。
  3. 【請求項3】特定のイオンを発生させるイオン発生手段
    と、当該イオンを加速する、それぞれの対向面を波打た
    せた波形形状を持つ2対の電極からなる四重極電極を有
    する高周波四重極粒子加速器と、加速されたイオンを対
    象物に注入する打ち込み室とを備えるイオン打ち込み装
    置において、 前記四重極電極を構成する2対の電極のうち、少なくと
    も一方の電極対を構成する各電極のイオン出射側の端部
    は、当該電極の波形形状の山部と谷部との間で完了する
    ものであり、正電荷及び負電荷のうち一方のイオンを、
    平行あるいは収束させて出射する、終端形状を有し、 イオンを収束させて出射する場合、 前記電極の波形形状で、対となる電極同士の間隔が極小
    となる山部頂点と、当該山部頂点と隣合う、前記間隔が
    極大となる谷部底点との間の、前記イオンの加速方向で
    の距離を1/2周期の距離とした場合、 前記四重極電極を構成する2対の電極のうち、イオン出
    射側の終端位置の直前に前記山部頂点を有する電極対で
    は、前記山部頂点から1/4周期の距離の位置よりも短
    い位置に各電極のイオン出射側端部が形成され、 他方の、イオン出射側の終端位置の直前に前記谷部底点
    を有する電極対では、前記谷部底点から1/4周期の距
    離よりも遠くの位置で各電極のイオン出射側端部が形成
    されることを特徴とするイオン打ち込み装置。
  4. 【請求項4】特定のイオンを発生させるイオン発生手段
    と、当該イオンを加速する、それぞれの対向面を波打た
    せた波形形状を持つ2対の電極からなる四重極電極を有
    する高周波四重極粒子加速器と、加速されたイオンを対
    象物に注入する打ち込み室とを備えるイオン打ち込み装
    置において、 前記四重極電極を構成する2対の電極のうち、少なくと
    も一方の対を構成する両電極のイオン出射側の端部に
    は、導電性を有する材料で構成された短片がイオンの加
    速方向に装着されるものであることを特徴とするイオン
    打ち込み装置。
  5. 【請求項5】特定のイオンを発生させるイオン発生手段
    と、当該イオンを加速する、それぞれの対向面を波打た
    せた形状を持つ2対の電極からなる四重極電極を有する
    高周波四重極粒子加速器と、加速されたイオンを対象物
    に注入する打ち込み室とを備えるイオン打ち込み装置に
    おいて、 当該加速器の波形形状電極の山部または谷部で終了して
    いるイオン出射端面の電極に、導電性を有する材料によ
    って構成された短片を装着し、実効的な出射端面の電極
    形状を当該加速器の出射端面と異なる形状とし、 当該加速器のイオン出射端面は、電極の波形形状の山部
    または谷部で完了し、また、当該短片は、当該加速器の
    イオン出射端面における電極の波形形状に継続した1/
    4周期を近似した形状を持つことを特徴とするイオン打
    ち込み装置。
  6. 【請求項6】請求項4において、 前記短片は、イオン加速方向に沿った水平な部分を有す
    る形状を持つことを特徴とするイオン打ち込み装置。
  7. 【請求項7】特定のイオンを発生させるイオン発生手段
    と、当該イオンを加速する、それぞれの対向面を波打た
    せた波形形状を持つ複数対の電極からなる多重極電極を
    有する高周波多重極粒子加速器と、加速されたイオンを
    対象物に注入する打ち込み室とを備えるイオン打ち込み
    装置において、 前記重極電極を構成する複数対の電極のうち、少なく
    とも一つの電極対を構成する各電極のイオン出射側の端
    部は、当該電極の波形形状の山部と谷部との間で完了す
    るものであり、正電荷及び負電荷のうち一方のイオン
    を、平行あるいは収束させて出射する、終端形状を有
    し、 前記電極対を構成する両電極のイオン出射側の端部は、
    イオンの加速方向で互いに同じ位置で完了するものであ
    り、かつ、前記端部の位置は、当該多重極電極を構成す
    る他の電極対と異なる位置となる ことを特徴とするイオ
    ン打ち込み装置。
  8. 【請求項8】請求項1〜6のいずれかにおいて、 前記四重極電極を構成する各電極へイオンを加速するた
    めの高周波電圧を給電する高周波共振回路をさらに有す
    ることを特徴とするイオン打ち込み装置。
  9. 【請求項9】特定のイオンを発生させるイオン発生手段
    と、当該イオンを加速する、それぞれの対向面を波打た
    せた波形形状を持つ2対の電極からなる四重極電極を有
    する高周波四重極粒子加速器と、加速されたイオンを対
    象物に注入する打ち込み室とを備えるイオン打ち込み装
    置において、 前記四重極電極を構成する2対の電極のうち、少なくと
    も一方の電極対を構成する各電極のイオン出射側の端部
    は、当該電極の波形形状の山部と谷部との間で完了する
    ものであり、かつ、当該電極対から出射された正電荷及
    び負電荷のうち一方のイオンからなるビーム自身の空間
    電荷による発散量に対応する収束を発生する形状を有
    することを特徴とするイオン打ち込み装置。
  10. 【請求項10】荷電粒子を加速する、それぞれの対向面
    を波打たせた形状を持つ2対の電極からなる四重極電極
    を有する高周波四重極粒子加速器において、 前記四重極電極を構成する各電極対が、その波打たせた
    形状の山部と谷部との間の位置に終端がある形状を有
    し、 当該四重極電極を構成する2対の電極の終端位置が、加
    速軸方向座標において異なる位置にあることを特徴とす
    る高周波四重極粒子加速器。
  11. 【請求項11】荷電粒子を加速する、それぞれの対向面
    を波打たせた波形形状を持つ2対の電極からなる四重極
    電極を有する高周波四重極粒子加速器において、 前記四重極電極を構成する2対の電極のうち、少なくと
    も一方の電極対を構成する各電極の荷電粒子出射側の端
    部は、当該電極の波形形状の山部と谷部との間で完了す
    るものであり、正電荷及び負電荷のうち一方の荷電粒子
    を平行あるいは収束させて出射する、終端形状を有し、 前記電極対を構成する両電極の荷電粒子出射側の端部
    は、荷電粒子の加速方向で互いに同じ位置で完了するも
    のであり、かつ、前記端部の位置は、前記四重極電極を
    構成する2つの電極対では、互いに異なる位置となるこ
    とを特徴とする高周波四重極粒子加速器。
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