JPH0757898A - 高周波型荷電粒子加速装置 - Google Patents
高周波型荷電粒子加速装置Info
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- JPH0757898A JPH0757898A JP19840593A JP19840593A JPH0757898A JP H0757898 A JPH0757898 A JP H0757898A JP 19840593 A JP19840593 A JP 19840593A JP 19840593 A JP19840593 A JP 19840593A JP H0757898 A JPH0757898 A JP H0757898A
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- accelerating
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 第1高周波4重極型線形加速器7と、第2高
周波4重極型線形加速器8と、ビームのエネルギーを可
変する後段高周波加速器9とが、ビーム入射側からこの
順に設けられている。第2高周波4重極型線形加速器8
に供給する電力を強弱2段階に切り替えることにより、
第2高周波4重極型線形加速器8を加速管として働かせ
るか、単なるレンズとして働かせるかを切り替える。 【効果】 後段高周波加速器9へ入射されるビームのエ
ネルギーが2段階に切り替え可能となり、装置の長さが
短くても、エネルギー可変幅を広くするすることができ
る。
周波4重極型線形加速器8と、ビームのエネルギーを可
変する後段高周波加速器9とが、ビーム入射側からこの
順に設けられている。第2高周波4重極型線形加速器8
に供給する電力を強弱2段階に切り替えることにより、
第2高周波4重極型線形加速器8を加速管として働かせ
るか、単なるレンズとして働かせるかを切り替える。 【効果】 後段高周波加速器9へ入射されるビームのエ
ネルギーが2段階に切り替え可能となり、装置の長さが
短くても、エネルギー可変幅を広くするすることができ
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高エネルギーのイオン
等の荷電粒子を照射対象物に照射してイオン注入や表面
改質等を行う装置に供される高周波型加速装置に関する
ものである。
等の荷電粒子を照射対象物に照射してイオン注入や表面
改質等を行う装置に供される高周波型加速装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】イオン注入装置は、拡散したい不純物を
イオン化し、この不純物イオンを磁界を用いた質量分析
法により選択的に取り出し、電界により加速してイオン
照射対象物に照射することで、イオン照射対象物内に不
純物を注入するものである。そして、このイオン注入装
置は、半導体プロセスにおいてデバイスの特性を決定す
る不純物を任意の量および深さに制御性良く注入できる
ことから、現在の集積回路の製造に重要な装置になって
いる。
イオン化し、この不純物イオンを磁界を用いた質量分析
法により選択的に取り出し、電界により加速してイオン
照射対象物に照射することで、イオン照射対象物内に不
純物を注入するものである。そして、このイオン注入装
置は、半導体プロセスにおいてデバイスの特性を決定す
る不純物を任意の量および深さに制御性良く注入できる
ことから、現在の集積回路の製造に重要な装置になって
いる。
【0003】近年、半導体デバイスメーカでは、MeV
級の高エネルギーイオン注入装置の必要性が高まってい
る。これは、C−MOSデバイス製造プロセスにおける
レトログレイドウエルの形成、ROM後書込み等を、高
エネルギーイオン注入で行う利点が明らかになってきた
ためである。
級の高エネルギーイオン注入装置の必要性が高まってい
る。これは、C−MOSデバイス製造プロセスにおける
レトログレイドウエルの形成、ROM後書込み等を、高
エネルギーイオン注入で行う利点が明らかになってきた
ためである。
【0004】上記高エネルギーイオン注入装置の一つ
に、図2に示すように、イオン加速手段として高周波4
重極型線形加速器(以下、RFQ加速器と称する)56
を用いたものがある。上記高エネルギーイオン注入装置
は、イオン源物質をイオン化してビームとして引き出す
イオン源52、質量分析により所望のイオンのみを選択
的に取り出す分析マグネット53、イオンビームをシャ
ープに整形するレンズ54、および上記各部位52〜5
4に電力を供給する高電圧電源55を有するイオンビー
ム発生部51を備えている。そして、このイオンビーム
発生部51の後段に上記RFQ加速器56が設けられ、
イオンビーム発生部51から出射されたイオンがRFQ
加速器56により所定のエネルギーまで加速されるよう
になっている。
に、図2に示すように、イオン加速手段として高周波4
重極型線形加速器(以下、RFQ加速器と称する)56
を用いたものがある。上記高エネルギーイオン注入装置
は、イオン源物質をイオン化してビームとして引き出す
イオン源52、質量分析により所望のイオンのみを選択
的に取り出す分析マグネット53、イオンビームをシャ
ープに整形するレンズ54、および上記各部位52〜5
4に電力を供給する高電圧電源55を有するイオンビー
ム発生部51を備えている。そして、このイオンビーム
発生部51の後段に上記RFQ加速器56が設けられ、
イオンビーム発生部51から出射されたイオンがRFQ
加速器56により所定のエネルギーまで加速されるよう
になっている。
【0005】上記RFQ加速器56は、真空チャンバ5
6a内にモジュレーション(波)を有する4重極電極5
6bを備えている。また、上記RFQ加速器56のビー
ム入射部には、ビームを加速し易いように集群(バン
チ)するバンチ部が形成されている。上記RFQ加速器
56に、図示しない高周波電源より所定周波数の高周波
電力を供給して共振させることにより、イオンの進行方
向と直角な方向に4重極電界が形成され、ビーム入射部
でバンチされたビームが集束されながら加速される。
6a内にモジュレーション(波)を有する4重極電極5
6bを備えている。また、上記RFQ加速器56のビー
ム入射部には、ビームを加速し易いように集群(バン
チ)するバンチ部が形成されている。上記RFQ加速器
56に、図示しない高周波電源より所定周波数の高周波
電力を供給して共振させることにより、イオンの進行方
向と直角な方向に4重極電界が形成され、ビーム入射部
でバンチされたビームが集束されながら加速される。
【0006】尚、上記RFQ加速器56では、その共振
周波数が、その構造によって一定のものに固定されてい
るため、同一イオン種の加速エネルギーを可変できない
という欠点がある。この解決法として、RFQ加速器5
6の後段に高周波加速器(以下、後段RF加速器)57
が付加されている。即ち、上記RFQ加速器56から出
射された所定エネルギーのビームを、後段RF加速器5
7でさらに加速、あるいは減速して、所望のエネルギー
に調整するのである。上記後段RF加速器57として
は、例えば、真空容器57a内にドリフトチューブ57
bを備えた2ギャップのλ/4共振器を用いることがで
きる。
周波数が、その構造によって一定のものに固定されてい
るため、同一イオン種の加速エネルギーを可変できない
という欠点がある。この解決法として、RFQ加速器5
6の後段に高周波加速器(以下、後段RF加速器)57
が付加されている。即ち、上記RFQ加速器56から出
射された所定エネルギーのビームを、後段RF加速器5
7でさらに加速、あるいは減速して、所望のエネルギー
に調整するのである。上記後段RF加速器57として
は、例えば、真空容器57a内にドリフトチューブ57
bを備えた2ギャップのλ/4共振器を用いることがで
きる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記構成の場合、ビー
ムのエネルギー可変幅は、上記後段RF加速器57の構
成および特徴で決まる。よりエネルギー可変幅を広くし
ようとする場合、複数の後段RF加速器を多段につなぐ
ことが考えられるが、これでは加速部全体の長さが長く
なってしまい装置の大型化を招来するという問題があ
る。
ムのエネルギー可変幅は、上記後段RF加速器57の構
成および特徴で決まる。よりエネルギー可変幅を広くし
ようとする場合、複数の後段RF加速器を多段につなぐ
ことが考えられるが、これでは加速部全体の長さが長く
なってしまい装置の大型化を招来するという問題があ
る。
【0008】本発明は、上記に鑑みなされたものであ
り、その目的は、小型でエネルギー可変幅の広い高周波
型荷電粒子加速装置を提供することにある。
り、その目的は、小型でエネルギー可変幅の広い高周波
型荷電粒子加速装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の高周波型荷電粒
子加速装置は、荷電粒子ビームの通過経路のまわりに配
置された4重極電極を備え、高周波電源より高周波電力
の供給を受けて共振し、上記荷電粒子ビームを集群して
加速する第1高周波4重極加速手段と、上記第1高周波
4重極加速手段よりも後段に配置され、高周波電源より
高周波電力の供給を受けて共振し、荷電粒子ビームのエ
ネルギーを可変する後段高周波加速手段とを備えている
ものであって、上記の課題を解決するために、以下の手
段が講じられていることを特徴とするものである。
子加速装置は、荷電粒子ビームの通過経路のまわりに配
置された4重極電極を備え、高周波電源より高周波電力
の供給を受けて共振し、上記荷電粒子ビームを集群して
加速する第1高周波4重極加速手段と、上記第1高周波
4重極加速手段よりも後段に配置され、高周波電源より
高周波電力の供給を受けて共振し、荷電粒子ビームのエ
ネルギーを可変する後段高周波加速手段とを備えている
ものであって、上記の課題を解決するために、以下の手
段が講じられていることを特徴とするものである。
【0010】即ち、上記高周波型荷電粒子加速装置は、
上記第1高周波4重極加速手段と後段高周波加速手段と
の間に配置され、荷電粒子ビームの通過経路のまわりに
配置された4重極電極を備え、高周波電源より高周波電
力の供給を受けて共振する第2高周波4重極加速手段
と、上記第2高周波4重極加速手段で荷電粒子ビームの
加速が行われるように、第2高周波4重極加速手段に所
定の加速電力を供給するか、第2高周波4重極加速手段
で荷電粒子ビームの加速が行われないように、第2高周
波4重極加速手段に上記加速電力よりも弱い非加速電力
を供給するかを切り替える供給電力切り替え手段とを備
えている。
上記第1高周波4重極加速手段と後段高周波加速手段と
の間に配置され、荷電粒子ビームの通過経路のまわりに
配置された4重極電極を備え、高周波電源より高周波電
力の供給を受けて共振する第2高周波4重極加速手段
と、上記第2高周波4重極加速手段で荷電粒子ビームの
加速が行われるように、第2高周波4重極加速手段に所
定の加速電力を供給するか、第2高周波4重極加速手段
で荷電粒子ビームの加速が行われないように、第2高周
波4重極加速手段に上記加速電力よりも弱い非加速電力
を供給するかを切り替える供給電力切り替え手段とを備
えている。
【0011】
【作用】上記の構成によれば、第1高周波4重極加速手
段と後段高周波加速手段との間に第2高周波4重極加速
手段が設けられており、該第2高周波4重極加速手段へ
供給する高周波電力の強さを、供給電力切り替え手段に
より切り替えることによって、後段高周波加速手段に入
射されるビームのエネルギーを2段階に切り替え可能に
なっている。
段と後段高周波加速手段との間に第2高周波4重極加速
手段が設けられており、該第2高周波4重極加速手段へ
供給する高周波電力の強さを、供給電力切り替え手段に
より切り替えることによって、後段高周波加速手段に入
射されるビームのエネルギーを2段階に切り替え可能に
なっている。
【0012】例えば、第2高周波4重極加速手段に所定
の加速電力が供給されると、第1高周波4重極加速手段
で所定エネルギーまで加速された荷電粒子ビームが第2
高周波4重極加速手段でさらに所定エネルギーまで加速
される。一方、第2高周波4重極加速手段に、上記加速
電力よりも弱い非加速電力が供給されると、第2高周波
4重極加速手段のビーム通過経路には、ビーム進行方向
と直角な方向に4重極電界が形成されるものの、その電
界強度が弱く、ビームはこの電界により集束はされるが
加速はされない。この場合、第2高周波4重極加速手段
は、単にレンズとしてのみ働き、第2高周波4重極加速
手段からは、第1高周波4重極加速手段で加速されたエ
ネルギーのままのビームが出射される。
の加速電力が供給されると、第1高周波4重極加速手段
で所定エネルギーまで加速された荷電粒子ビームが第2
高周波4重極加速手段でさらに所定エネルギーまで加速
される。一方、第2高周波4重極加速手段に、上記加速
電力よりも弱い非加速電力が供給されると、第2高周波
4重極加速手段のビーム通過経路には、ビーム進行方向
と直角な方向に4重極電界が形成されるものの、その電
界強度が弱く、ビームはこの電界により集束はされるが
加速はされない。この場合、第2高周波4重極加速手段
は、単にレンズとしてのみ働き、第2高周波4重極加速
手段からは、第1高周波4重極加速手段で加速されたエ
ネルギーのままのビームが出射される。
【0013】そして、後段高周波加速手段は、2段階の
ビームエネルギーに対して、所定の可変幅でエネルギー
を調整できるので、全体的なエネルギー可変幅は非常に
広くなる。
ビームエネルギーに対して、所定の可変幅でエネルギー
を調整できるので、全体的なエネルギー可変幅は非常に
広くなる。
【0014】このように、後段高周波加速手段を多段接
続するのではなく、後段高周波加速手段に入射されるビ
ームエネルギーを第2高周波4重極加速手段で2段階調
整することにより、装置の長さが短くても、エネルギー
可変幅を広くするすることができる。
続するのではなく、後段高周波加速手段に入射されるビ
ームエネルギーを第2高周波4重極加速手段で2段階調
整することにより、装置の長さが短くても、エネルギー
可変幅を広くするすることができる。
【0015】また、第2高周波4重極加速手段でビーム
の加速を行わないときでも、僅かな非加速電力を供給す
ることにより、第2高周波4重極加速手段をレンズとし
て働かせているので、ビームの発散を防止でき、ビーム
の輸送効率の低下を招くこともない。
の加速を行わないときでも、僅かな非加速電力を供給す
ることにより、第2高周波4重極加速手段をレンズとし
て働かせているので、ビームの発散を防止でき、ビーム
の輸送効率の低下を招くこともない。
【0016】
【実施例】本発明の一実施例について図1に基づいて説
明すれば、以下の通りである。
明すれば、以下の通りである。
【0017】本実施例に係る高周波型荷電粒子加速装置
としての高周波型イオン加速装置(以下、RF加速装置
と称する)は、高エネルギーイオン注入装置に用いられ
るものであり、図1に示すように、高エネルギーイオン
注入装置のイオンビーム発生部1の後段に設置されてい
る。
としての高周波型イオン加速装置(以下、RF加速装置
と称する)は、高エネルギーイオン注入装置に用いられ
るものであり、図1に示すように、高エネルギーイオン
注入装置のイオンビーム発生部1の後段に設置されてい
る。
【0018】上記イオンビーム発生部1は、イオン源物
質をイオン化してビームとして引き出すイオン源2、質
量分析により所望のイオンのみを選択的に取り出す分析
マグネット3、RF加速装置6へ入射するビーム量の効
率を高めるためにイオンビームをシャープに整形するレ
ンズ4、および上記各部位2〜4に電力を供給する高電
圧電源部5を有している。
質をイオン化してビームとして引き出すイオン源2、質
量分析により所望のイオンのみを選択的に取り出す分析
マグネット3、RF加速装置6へ入射するビーム量の効
率を高めるためにイオンビームをシャープに整形するレ
ンズ4、および上記各部位2〜4に電力を供給する高電
圧電源部5を有している。
【0019】上記RF加速装置6は、第1高周波4重極
加速手段としての第1高周波4重極型線形加速器(以
下、第1RFQ加速器と称する)7と、この第1RFQ
加速器7の後段に配置される第2高周波4重極加速手段
としての第2高周波4重極型線形加速器(以下、第2R
FQ加速器と称する)8と、この第2RFQ加速器8の
後段に配置される後段高周波加速手段としての後段高周
波加速器(以下、後段RF加速器)9とから構成されて
いる。
加速手段としての第1高周波4重極型線形加速器(以
下、第1RFQ加速器と称する)7と、この第1RFQ
加速器7の後段に配置される第2高周波4重極加速手段
としての第2高周波4重極型線形加速器(以下、第2R
FQ加速器と称する)8と、この第2RFQ加速器8の
後段に配置される後段高周波加速手段としての後段高周
波加速器(以下、後段RF加速器)9とから構成されて
いる。
【0020】上記第1RFQ加速器7は、真空チャンバ
7a内に設けられて荷電粒子ビームとしてのイオンビー
ムの通過経路のまわりに配置された4重極電極7bを備
えている。この4重極電極7aにおける各電極の対向面
には、イオンの進行方向と直角な方向に4重極電界を形
成するためのモジュレーション(波)が形成されてい
る。上記第1RFQ加速器7のビーム入射部側には、ビ
ームを加速し易いように集群(バンチ)するバンチ部が
形成されており、このバンチ部以降の部分が加速部とな
っている。
7a内に設けられて荷電粒子ビームとしてのイオンビー
ムの通過経路のまわりに配置された4重極電極7bを備
えている。この4重極電極7aにおける各電極の対向面
には、イオンの進行方向と直角な方向に4重極電界を形
成するためのモジュレーション(波)が形成されてい
る。上記第1RFQ加速器7のビーム入射部側には、ビ
ームを加速し易いように集群(バンチ)するバンチ部が
形成されており、このバンチ部以降の部分が加速部とな
っている。
【0021】上記第2RFQ加速器8は、真空チャンバ
8a内に設けられてイオンビームの通過経路のまわりに
配置された4重極電極8bを備えている。この4重極電
極8aにおけるの各電極の対向面には、イオンの進行方
向と直角な方向に4重極電界を形成するためのモジュレ
ーションが形成されている。この第2RFQ加速器8に
は、上記第1RFQ加速器7でバンチされたバンチ構造
のビームが入射されるので、第1RFQ加速器7で必要
であったバンチ部が不要であり、その長さは第1RFQ
加速器7よりも短くなっている。この第2RFQ加速器
8は、第1RFQ加速器7の加速部と同様の構成であ
る。この第2RFQ加速器8は、ビームのエネルギー可
変幅を増大するため、後述のように、通常の加速管とし
て用いるか、それとも単なる輸送管としてのみ用いるか
を切り替えて使用する。
8a内に設けられてイオンビームの通過経路のまわりに
配置された4重極電極8bを備えている。この4重極電
極8aにおけるの各電極の対向面には、イオンの進行方
向と直角な方向に4重極電界を形成するためのモジュレ
ーションが形成されている。この第2RFQ加速器8に
は、上記第1RFQ加速器7でバンチされたバンチ構造
のビームが入射されるので、第1RFQ加速器7で必要
であったバンチ部が不要であり、その長さは第1RFQ
加速器7よりも短くなっている。この第2RFQ加速器
8は、第1RFQ加速器7の加速部と同様の構成であ
る。この第2RFQ加速器8は、ビームのエネルギー可
変幅を増大するため、後述のように、通常の加速管とし
て用いるか、それとも単なる輸送管としてのみ用いるか
を切り替えて使用する。
【0022】上記後段RF加速器9は、真空チャンバ9
a内に共振波長λの1/4倍の長さを有する導体9bを
備え、導体9bの一端をショート、他端にビーム通過孔
を有するドリフトチューブ9cを形成した2ギャップの
λ/4共振器であり、導体9aを渦巻き状にしたスパイ
ラルレゾネータと呼称されるものである。
a内に共振波長λの1/4倍の長さを有する導体9bを
備え、導体9bの一端をショート、他端にビーム通過孔
を有するドリフトチューブ9cを形成した2ギャップの
λ/4共振器であり、導体9aを渦巻き状にしたスパイ
ラルレゾネータと呼称されるものである。
【0023】また、上記RF加速装置6は、上記第1R
FQ加速器7、第2RFQ加速器8、後段RF加速器9
にそれぞれ高周波電力を供給する高周波電源10を備え
ている。また、上記高周波電源10は、上記第2RFQ
加速器8へ供給する高周波電力の強弱を調節することが
できる供給電力調節部(供給電力切り替え手段)10a
を有している。
FQ加速器7、第2RFQ加速器8、後段RF加速器9
にそれぞれ高周波電力を供給する高周波電源10を備え
ている。また、上記高周波電源10は、上記第2RFQ
加速器8へ供給する高周波電力の強弱を調節することが
できる供給電力調節部(供給電力切り替え手段)10a
を有している。
【0024】上記の構成において、RF加速装置6の動
作を以下に説明する。
作を以下に説明する。
【0025】RF加速装置6の第1RFQ加速器7に
は、高周波電源10より所定周波数の高周波電力が供給
されており、該第1RFQ加速器7内のイオンビーム通
過経路には、ビーム進行方向と直角な方向に4重極電界
が形成されている。イオンビーム発生部1から出射され
たイオンビームは、先ず、この第1RFQ加速器7に入
射し、該第1RFQ加速器7のバンチ部でバンチされ
る。即ち、イオンの位相が所定範囲内なるように揃えら
れる。そして、バンチ部でバンチされたビームが、上記
4重極電界により集束されながら加速される。
は、高周波電源10より所定周波数の高周波電力が供給
されており、該第1RFQ加速器7内のイオンビーム通
過経路には、ビーム進行方向と直角な方向に4重極電界
が形成されている。イオンビーム発生部1から出射され
たイオンビームは、先ず、この第1RFQ加速器7に入
射し、該第1RFQ加速器7のバンチ部でバンチされ
る。即ち、イオンの位相が所定範囲内なるように揃えら
れる。そして、バンチ部でバンチされたビームが、上記
4重極電界により集束されながら加速される。
【0026】上記第1RFQ加速器7で所定エネルギー
に加速されたビームは、上記第2RFQ加速器8に入射
される。この第2RFQ加速器8では、高周波電源10
の供給電力の強弱を2段階(例えば、20kWと1k
W)に切り替えることにより、ビームの加速を行うか否
かを選択できる。
に加速されたビームは、上記第2RFQ加速器8に入射
される。この第2RFQ加速器8では、高周波電源10
の供給電力の強弱を2段階(例えば、20kWと1k
W)に切り替えることにより、ビームの加速を行うか否
かを選択できる。
【0027】即ち、上記第2RFQ加速器8に、高周波
電源10から通常の電力(加速電力)が供給された場
合、第2RFQ加速器8は、第1RFQ加速器7で加速
されたビームをさらに所定のエネルギーまで加速するこ
とになる。一方、上記第2RFQ加速器8に、周波電源
10から通常の電力よりも弱い(例えば、通常の電力の
1/10〜1/20程度)電力(非加速電力)が供給さ
れた場合、第2RFQ加速器8内のイオンビーム通過経
路には、ビーム進行方向と直角な方向に4重極電界が形
成されるものの、その電界強度が弱く、ビームはこの電
界により集束はされるが加速はされない。
電源10から通常の電力(加速電力)が供給された場
合、第2RFQ加速器8は、第1RFQ加速器7で加速
されたビームをさらに所定のエネルギーまで加速するこ
とになる。一方、上記第2RFQ加速器8に、周波電源
10から通常の電力よりも弱い(例えば、通常の電力の
1/10〜1/20程度)電力(非加速電力)が供給さ
れた場合、第2RFQ加速器8内のイオンビーム通過経
路には、ビーム進行方向と直角な方向に4重極電界が形
成されるものの、その電界強度が弱く、ビームはこの電
界により集束はされるが加速はされない。
【0028】即ち、通常の電力供給を受けた第2RFQ
加速器8は、4重極電極8b1セル(モジュレーション
の山と谷との間)でバンチ構造のビームを所定のエネル
ギーに加速し、次のセルでそのビームをさらに所定のエ
ネルギーまで加速し、以下、セル数だけこれを繰り返し
てビームを高エネルギーに加速するようになっている。
この場合、ビームはセル間を共振周波の1/2周期で移
動する。ところが、第2RFQ加速器8への供給電力が
少なく、加速器内に形成される電界強度が弱いと、ビー
ムはセル間を共振周波の1/2周期で移動することはで
きず、ビームは各セルを通過しながら加速と減速を繰り
返し、結局、ビームは電界により集束はされるが加速は
されない状態で出射されるのである。即ち、この場合、
第2RFQ加速器8はレンズとしてだけ働き、単なる輸
送管となる。
加速器8は、4重極電極8b1セル(モジュレーション
の山と谷との間)でバンチ構造のビームを所定のエネル
ギーに加速し、次のセルでそのビームをさらに所定のエ
ネルギーまで加速し、以下、セル数だけこれを繰り返し
てビームを高エネルギーに加速するようになっている。
この場合、ビームはセル間を共振周波の1/2周期で移
動する。ところが、第2RFQ加速器8への供給電力が
少なく、加速器内に形成される電界強度が弱いと、ビー
ムはセル間を共振周波の1/2周期で移動することはで
きず、ビームは各セルを通過しながら加速と減速を繰り
返し、結局、ビームは電界により集束はされるが加速は
されない状態で出射されるのである。即ち、この場合、
第2RFQ加速器8はレンズとしてだけ働き、単なる輸
送管となる。
【0029】上記第2RFQ加速器8で所定エネルギー
に加速されるか、あるいは第1RFQ加速器7で加速さ
れたエネルギーのまま第2RFQ加速器8から出射され
たビームは、後段RF加速器9に入射される。
に加速されるか、あるいは第1RFQ加速器7で加速さ
れたエネルギーのまま第2RFQ加速器8から出射され
たビームは、後段RF加速器9に入射される。
【0030】上記後段RF加速器9では、第2RFQ加
速器8と後段RF加速器9との位相関係を180°変化
させることにより、2つのギャップg1 ・g2 において
バンチ構造のビームが加速、または減速される。この後
段RF加速器9でエネルギーが調整されたイオンビーム
は、照射部にセットされているウェハ等のイオン照射対
象物へ照射される。
速器8と後段RF加速器9との位相関係を180°変化
させることにより、2つのギャップg1 ・g2 において
バンチ構造のビームが加速、または減速される。この後
段RF加速器9でエネルギーが調整されたイオンビーム
は、照射部にセットされているウェハ等のイオン照射対
象物へ照射される。
【0031】以上のように、本実施例のRF加速装置6
は、イオンビームの通過経路のまわりに配置された4重
極電極7bを備え、高周波電源10より所定の高周波電
力の供給を受けて所定周波数で共振し、イオンビームを
バンチ(集群)して加速する第1RFQ加速器7と、上
記第1RFQ加速器7の後段に配置され、イオンビーム
の通過経路のまわりに配置された4重極電極8aを備
え、高周波電源10より高周波電力の供給を受けて所定
周波数で共振する第2RFQ加速器8と、上記第2RF
Q加速器8の後段に配置され、高周波電源10より高周
波電力の供給を受けて共振し、イオンビームのエネルギ
ーを可変する後段RF加速器9とを備えているものであ
って、高周波電源10は、上記第2RFQ加速器8でビ
ームの加速が行われるように、第2RFQ加速器8に所
定の加速電力を供給するか、第2RFQ加速器8でビー
ムの加速が行われないように第2RFQ加速器8に上記
加速電力よりも弱い非加速電力を供給するかを切り替え
る供給電力調節部10aを有している構成である。
は、イオンビームの通過経路のまわりに配置された4重
極電極7bを備え、高周波電源10より所定の高周波電
力の供給を受けて所定周波数で共振し、イオンビームを
バンチ(集群)して加速する第1RFQ加速器7と、上
記第1RFQ加速器7の後段に配置され、イオンビーム
の通過経路のまわりに配置された4重極電極8aを備
え、高周波電源10より高周波電力の供給を受けて所定
周波数で共振する第2RFQ加速器8と、上記第2RF
Q加速器8の後段に配置され、高周波電源10より高周
波電力の供給を受けて共振し、イオンビームのエネルギ
ーを可変する後段RF加速器9とを備えているものであ
って、高周波電源10は、上記第2RFQ加速器8でビ
ームの加速が行われるように、第2RFQ加速器8に所
定の加速電力を供給するか、第2RFQ加速器8でビー
ムの加速が行われないように第2RFQ加速器8に上記
加速電力よりも弱い非加速電力を供給するかを切り替え
る供給電力調節部10aを有している構成である。
【0032】これにより、第2RFQ加速器8から出射
されるイオンビームのエネルギーを、2段階に切り替え
ることができる。例えば、第1RFQ加速器7がボロン
イオン(B+ )を30keVから500keVに加速す
るとすると、第2RFQ加速器8に非加速電力(例えば
1kW)を供給した状態では、第2RFQ加速器8から
出射されるボロンイオンのエネルギーは、500keV
のままである。一方、第2RFQ加速器8に加速電力
(例えば20kW)を供給した状態では、例えば、ボロ
ンイオンが500keVから650keVに加速され、
第2RFQ加速器8から出射される。
されるイオンビームのエネルギーを、2段階に切り替え
ることができる。例えば、第1RFQ加速器7がボロン
イオン(B+ )を30keVから500keVに加速す
るとすると、第2RFQ加速器8に非加速電力(例えば
1kW)を供給した状態では、第2RFQ加速器8から
出射されるボロンイオンのエネルギーは、500keV
のままである。一方、第2RFQ加速器8に加速電力
(例えば20kW)を供給した状態では、例えば、ボロ
ンイオンが500keVから650keVに加速され、
第2RFQ加速器8から出射される。
【0033】そして、第2RFQ加速器8の後段に設け
られた後段RF加速器9により、2段階のビームエネル
ギーに対して、所定の可変幅でエネルギーを可変できる
ので、全体的なエネルギー可変幅は非常に広くなる。例
えば、後段RF加速器9が入射ビームエネルギーに対し
て±150keVのエネルギー可変能力があるとする
と、第2RFQ加速器8に非加速電力を供給した状態で
は、後段RF加速器9から出射されるイオンビームのエ
ネルギーは500±150keVとなり、第2RFQ加
速器8に加速電力を供給した状態では、後段RF加速器
9から出射されるイオンビームのエネルギーは650±
150keVとなる。即ち、第2RFQ加速器8の供給
電力を切り替えることにより、350keV〜800k
eVまで連続的にビームエネルギーを可変できることに
なる。
られた後段RF加速器9により、2段階のビームエネル
ギーに対して、所定の可変幅でエネルギーを可変できる
ので、全体的なエネルギー可変幅は非常に広くなる。例
えば、後段RF加速器9が入射ビームエネルギーに対し
て±150keVのエネルギー可変能力があるとする
と、第2RFQ加速器8に非加速電力を供給した状態で
は、後段RF加速器9から出射されるイオンビームのエ
ネルギーは500±150keVとなり、第2RFQ加
速器8に加速電力を供給した状態では、後段RF加速器
9から出射されるイオンビームのエネルギーは650±
150keVとなる。即ち、第2RFQ加速器8の供給
電力を切り替えることにより、350keV〜800k
eVまで連続的にビームエネルギーを可変できることに
なる。
【0034】従来技術で述べたように、エネルギー可変
幅を広くする方法としては、RFQ加速器の後段に複数
の後段RF加速器を多段接続することが考えられるが、
これでは加速部全体の長さが非常に長くなるが、本実施
例のように、第1RFQ加速器7と後段RF加速器9と
の間に第2RFQ加速器8を接続して、後段RF加速器
9に入射されるエネルギーを2段階に切り替えることに
より、加速部の長さが短くても、エネルギー可変幅を広
くするすることができる。
幅を広くする方法としては、RFQ加速器の後段に複数
の後段RF加速器を多段接続することが考えられるが、
これでは加速部全体の長さが非常に長くなるが、本実施
例のように、第1RFQ加速器7と後段RF加速器9と
の間に第2RFQ加速器8を接続して、後段RF加速器
9に入射されるエネルギーを2段階に切り替えることに
より、加速部の長さが短くても、エネルギー可変幅を広
くするすることができる。
【0035】特に、上記第2RFQ加速器8は、第1R
FQ加速器7のバンチ部が必要ないので、加速器の長さ
が第1RFQ加速器7より3割ないし5割程短いものを
使用できる。
FQ加速器7のバンチ部が必要ないので、加速器の長さ
が第1RFQ加速器7より3割ないし5割程短いものを
使用できる。
【0036】また、第2RFQ加速器8でビームの加速
を行わないときでも、僅かな非加速電力を供給すること
により、第2RFQ加速器8をレンズとして働かせてい
るので、ビームの輸送効率の低下を招くこともない。も
し、ビームの加速を行わないからといって第2RFQ加
速器8への供給電力を完全に停止してしまうと、同極性
のイオン同士が反発し合うことにより、第2RFQ加速
器8を通過するに連れてビームが発散し、ビームのバン
チ構造が崩れ、ビームの輸送効率が低下し、ひいてはビ
ーム電流の低下を来すことになる。
を行わないときでも、僅かな非加速電力を供給すること
により、第2RFQ加速器8をレンズとして働かせてい
るので、ビームの輸送効率の低下を招くこともない。も
し、ビームの加速を行わないからといって第2RFQ加
速器8への供給電力を完全に停止してしまうと、同極性
のイオン同士が反発し合うことにより、第2RFQ加速
器8を通過するに連れてビームが発散し、ビームのバン
チ構造が崩れ、ビームの輸送効率が低下し、ひいてはビ
ーム電流の低下を来すことになる。
【0037】尚、上記実施例では、高周波型荷電粒子加
速装置を高エネルギーイオン注入装置に適用した例を示
したが、他の装置にも適用可能である。また、上記実施
例では、後段高周波加速手段としてスパイラルレゾネー
タが用いられているが、これに限定されるものではな
く、例えば、ドリフトチューブを複数有し、各ドリフト
チューブ間のギャップで加速を行う構成のドリフトチュ
ーブライナック等の他の高周波加速器を用いることもで
きる。上記実施例は、あくまでも、本発明の技術内容を
明らかにするものであって、そのような具体例にのみ限
定して狭義に解釈されるべきものではなく、本発明の精
神と特許請求の範囲内で、いろいろと変更して実施する
ことができるものである。
速装置を高エネルギーイオン注入装置に適用した例を示
したが、他の装置にも適用可能である。また、上記実施
例では、後段高周波加速手段としてスパイラルレゾネー
タが用いられているが、これに限定されるものではな
く、例えば、ドリフトチューブを複数有し、各ドリフト
チューブ間のギャップで加速を行う構成のドリフトチュ
ーブライナック等の他の高周波加速器を用いることもで
きる。上記実施例は、あくまでも、本発明の技術内容を
明らかにするものであって、そのような具体例にのみ限
定して狭義に解釈されるべきものではなく、本発明の精
神と特許請求の範囲内で、いろいろと変更して実施する
ことができるものである。
【0038】
【発明の効果】本発明の高周波型荷電粒子加速装置は、
以上のように、荷電粒子ビームの通過経路のまわりに配
置された4重極電極を備え、高周波電源より高周波電力
の供給を受けて共振し、上記荷電粒子ビームを集群して
加速する第1高周波4重極加速手段と、上記第1高周波
4重極加速手段よりも後段に配置され、高周波電源より
高周波電力の供給を受けて共振し、荷電粒子ビームのエ
ネルギーを可変する後段高周波加速手段とを備えている
ものであって、上記第1高周波4重極加速手段と後段高
周波加速手段との間に配置され、荷電粒子ビームの通過
経路のまわりに配置された4重極電極を備え、高周波電
源より高周波電力の供給を受けて共振する第2高周波4
重極加速手段と、上記第2高周波4重極加速手段で荷電
粒子ビームの加速が行われるように、第2高周波4重極
加速手段に所定の加速電力を供給するか、第2高周波4
重極加速手段で荷電粒子ビームの加速が行われないよう
に、第2高周波4重極加速手段に上記加速電力よりも弱
い非加速電力を供給するかを切り替える供給電力切り替
え手段とを備えている構成である。
以上のように、荷電粒子ビームの通過経路のまわりに配
置された4重極電極を備え、高周波電源より高周波電力
の供給を受けて共振し、上記荷電粒子ビームを集群して
加速する第1高周波4重極加速手段と、上記第1高周波
4重極加速手段よりも後段に配置され、高周波電源より
高周波電力の供給を受けて共振し、荷電粒子ビームのエ
ネルギーを可変する後段高周波加速手段とを備えている
ものであって、上記第1高周波4重極加速手段と後段高
周波加速手段との間に配置され、荷電粒子ビームの通過
経路のまわりに配置された4重極電極を備え、高周波電
源より高周波電力の供給を受けて共振する第2高周波4
重極加速手段と、上記第2高周波4重極加速手段で荷電
粒子ビームの加速が行われるように、第2高周波4重極
加速手段に所定の加速電力を供給するか、第2高周波4
重極加速手段で荷電粒子ビームの加速が行われないよう
に、第2高周波4重極加速手段に上記加速電力よりも弱
い非加速電力を供給するかを切り替える供給電力切り替
え手段とを備えている構成である。
【0039】それゆえ、第2高周波4重極加速手段へ供
給する高周波電力の強さを、供給電力切り替え手段によ
り切り替えることによって、後段高周波加速手段に入射
されるビームのエネルギーを2段階に切り替え可能とな
り、装置の長さが短くても、エネルギー可変幅を広くす
るすることができるという効果を奏する。
給する高周波電力の強さを、供給電力切り替え手段によ
り切り替えることによって、後段高周波加速手段に入射
されるビームのエネルギーを2段階に切り替え可能とな
り、装置の長さが短くても、エネルギー可変幅を広くす
るすることができるという効果を奏する。
【図1】本発明の一実施例を示すものであり、高周波型
イオン加速装置を用いた高エネルギーイオン注入装置の
要部の構成を示す概略構成図である。
イオン加速装置を用いた高エネルギーイオン注入装置の
要部の構成を示す概略構成図である。
【図2】従来例を示すものであり、高周波型イオン加速
装置を用いた高エネルギーイオン注入装置の要部の構成
を示す概略構成図である。
装置を用いた高エネルギーイオン注入装置の要部の構成
を示す概略構成図である。
1 イオンビーム発生部 6 高周波型イオン加速装置 7 第1高周波4重極型線形加速器(第1高周波4重
極加速手段) 7b 4重極電極 8 第2高周波4重極型線形加速器(第2高周波4重
極加速手段) 8b 4重極電極 9 後段高周波加速器(後段高周波加速手段) 10 高周波電源 10a 供給電力調節部(供給電力切り替え手段)
極加速手段) 7b 4重極電極 8 第2高周波4重極型線形加速器(第2高周波4重
極加速手段) 8b 4重極電極 9 後段高周波加速器(後段高周波加速手段) 10 高周波電源 10a 供給電力調節部(供給電力切り替え手段)
Claims (1)
- 【請求項1】荷電粒子ビームの通過経路のまわりに配置
された4重極電極を備え、高周波電源より高周波電力の
供給を受けて共振し、上記荷電粒子ビームを集群して加
速する第1高周波4重極加速手段と、 上記第1高周波4重極加速手段よりも後段に配置され、
高周波電源より高周波電力の供給を受けて共振し、荷電
粒子ビームのエネルギーを可変する後段高周波加速手段
とを備えている高周波型荷電粒子加速装置において、 上記第1高周波4重極加速手段と後段高周波加速手段と
の間に配置され、荷電粒子ビームの通過経路のまわりに
配置された4重極電極を備え、高周波電源より高周波電
力の供給を受けて共振する第2高周波4重極加速手段
と、 上記第2高周波4重極加速手段で荷電粒子ビームの加速
が行われるように、第2高周波4重極加速手段に所定の
加速電力を供給するか、第2高周波4重極加速手段で荷
電粒子ビームの加速が行われないように、第2高周波4
重極加速手段に上記加速電力よりも弱い非加速電力を供
給するかを切り替える供給電力切り替え手段とを備えて
いることを特徴とする高周波型荷電粒子加速装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19840593A JPH0757898A (ja) | 1993-08-10 | 1993-08-10 | 高周波型荷電粒子加速装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19840593A JPH0757898A (ja) | 1993-08-10 | 1993-08-10 | 高周波型荷電粒子加速装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0757898A true JPH0757898A (ja) | 1995-03-03 |
Family
ID=16390586
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19840593A Pending JPH0757898A (ja) | 1993-08-10 | 1993-08-10 | 高周波型荷電粒子加速装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0757898A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6320334B1 (en) | 2000-03-27 | 2001-11-20 | Applied Materials, Inc. | Controller for a linear accelerator |
US6423976B1 (en) | 1999-05-28 | 2002-07-23 | Applied Materials, Inc. | Ion implanter and a method of implanting ions |
WO2014132391A1 (ja) * | 2013-02-28 | 2014-09-04 | 三菱電機株式会社 | 高周波加速器の製造方法、高周波加速器、および円形加速器システム |
US10283422B2 (en) | 2016-11-21 | 2019-05-07 | Sumitomo Heavy Industries Ion Technology Co., Ltd. | Ion implantation method and ion implantation apparatus |
JP2021525446A (ja) * | 2018-06-01 | 2021-09-24 | バリアン・セミコンダクター・エクイップメント・アソシエイツ・インコーポレイテッド | コンパクトな高エネルギーイオン注入システム |
-
1993
- 1993-08-10 JP JP19840593A patent/JPH0757898A/ja active Pending
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6423976B1 (en) | 1999-05-28 | 2002-07-23 | Applied Materials, Inc. | Ion implanter and a method of implanting ions |
US6320334B1 (en) | 2000-03-27 | 2001-11-20 | Applied Materials, Inc. | Controller for a linear accelerator |
US6462489B1 (en) | 2000-03-27 | 2002-10-08 | Applied Materials, Inc. | Controller for a linear accelerator |
WO2014132391A1 (ja) * | 2013-02-28 | 2014-09-04 | 三菱電機株式会社 | 高周波加速器の製造方法、高周波加速器、および円形加速器システム |
CN105027686A (zh) * | 2013-02-28 | 2015-11-04 | 三菱电机株式会社 | 高频加速器的制造方法、高频加速器以及圆形加速器系统 |
US9402298B2 (en) | 2013-02-28 | 2016-07-26 | Mitsubishi Electric Corporation | Method of manufacturing radio frequency accelerator, radio frequency accelerator, and circular accelerator system |
JP6041975B2 (ja) * | 2013-02-28 | 2016-12-14 | 三菱電機株式会社 | 高周波加速器の製造方法、高周波加速器、および円形加速器システム |
US10283422B2 (en) | 2016-11-21 | 2019-05-07 | Sumitomo Heavy Industries Ion Technology Co., Ltd. | Ion implantation method and ion implantation apparatus |
JP2021525446A (ja) * | 2018-06-01 | 2021-09-24 | バリアン・セミコンダクター・エクイップメント・アソシエイツ・インコーポレイテッド | コンパクトな高エネルギーイオン注入システム |
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