JP2611839B2 - 湯張り方法及びこの方法を実施する湯張り装置 - Google Patents

湯張り方法及びこの方法を実施する湯張り装置

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野及び発明の概要] 本発明は、浴槽に設定水位まで湯張り用の温水を湯張
りする方法及び設定水位に達した際に該湯張り動作を停
止させる湯張り装置に関する。
[従来技術及び課題] 浴槽に投入した湯張り用温水が設定水位に達した際に
湯張り動作を停止させる湯張り装置として例えば第3図
に示す如きものがある。
浴槽(2)と追焚き用熱交換器(1)とを繋ぐ循環回
路(11)には水位計(12),送水ポンプ(P),三方弁
(15)がこの順序で上流側から挿入されており、上記三
方弁(15)部分には、給湯用熱交換器(3)から引出さ
れた給湯回路(31)が接続されている。又、該給湯回路
(31)には湯張り弁(32)が挿入されている。
このものでは図示しない湯張りスイッチを投入する
と、先ず湯張り弁(32)が開くと共に、三方弁(15)が
切替わって湯張り弁(32)→三方弁(15)→送水ポンプ
(P)→水位計(12)→浴槽(2)と繋がる第1回路
(19)が成立した状態になり、該第1回路(19)に一定
時間だけ温水供給する。すると、該第1回路(19)に水
が充満して該回路のエアー抜きがされた状態になり、こ
れにより、爾後の湯張り動作中に於ける浴槽(2)内水
位が水位計(12)で水圧として検知できる状態になる。
次に、三方弁(15)を切替えると共に上記エアー抜き
をした第1回路(19)の反対側の回路、即ち、三方弁
(15)から直接浴槽(2)に繋がる第2回路(16)を開
けて湯張り動作を進行させ、この湯張りの進行に伴なっ
て上昇する浴槽(2)内水位を水位計(12)によって水
圧として検知し、湯張り完了状態になってこれに対応す
る信号が上記水位計(12)から出力されると、該出力に
よって湯張り弁(32)を閉じて湯張り動作を停止させ
る。
又、図示しない追焚きスイッチを投入して追焚き操作
をすると、三方弁(15)が切替わって循環回路(11)が
成立せしめられると共に送水ポンプ(P)が駆動せしめ
られ、浴槽(2)内の入浴水は追焚き用の循環回路(1
1)内で循環加熱せしめられる。
このものでは、水位計(12)によって浴槽(2)内水
位を継続監視しながら湯張り動作を進めることから、浴
槽(2)内に残留水が存在する条件下で湯張り操作をし
ても、浴槽(2)内水位が入浴に適した設定水位に達し
たときに湯張りを停止させることができる。即ち、上記
従来のものでは、浴槽(2)内に残留水が存在しない場
合には最初からの湯張りを実行すると共に、該浴槽
(2)内に残留水が存在する場合には、これに温水の継
ぎ足しを行なうことができ、浴槽(2)内の状態に応じ
た湯張り動作を進行させることができる利点がある。
ところが、上記従来のものでは、第1回路(19)内に
配設した水位計(12)によって浴槽(2)内水位を監視
しながら湯張り動作を進行させることから、該湯張り動
作途中に於いては、上記水位計(12)から浴槽(2)に
繋がる第1回路(19)に水を封じ込めた状態を維持する
必要がある。このことから、上記従来のものでは、三方
弁(15)から直接浴槽(2)に繋がる第2回路(16)の
みを利用した所謂片搬送湯張りしか行なえない。
このことから、上記従来のものでは、水位計(12)を
具備する第1回路(19)が利用できない分だけ湯張り所
用時間が長くなると言う問題があった。
他方、上記湯張り所用時間の短縮化を図る為に、浴槽
(2)への給水量を測定する水量計(34)を給湯回路
(31)に配設し、これにより、三方弁(15)の部分で分
岐して浴槽(2)に繋がる上記第1,第2回路(16),
(19)を共に利用した所謂両搬送湯張りを行なうように
することも考えられる。
ところが、この場合、浴槽(2)内の残留水の有無及
びその量を判断することなく流量計(34)で計測した一
定量の水を単に浴槽(2)内に投入するだけのものであ
るから、残留水が存在する条件下で湯張り操作をした場
合には、該残留水の分だけ余分に湯張りされてしまい、
湯張り完了時に於ける浴槽内水位が設定水位以上になっ
てしまう。
即ち、上記残留水の有無を考慮することなく水量計
(34)を単純に利用して湯張りした場合には、該湯張り
が正確に行なえないと言う問題がある。
本発明は係る点に鑑みて成されたもので、請求項1の
発明の方法は、追焚用熱交換器(1)から浴槽(2)の
側壁下部に連通させた循環回路(11)を用いて湯張りす
る際に、浴槽(2)内の残留水の有無に影響されること
なく、正確で且高速湯張りを行えるようにすることをそ
の課題とする。
請求項2の発明は前記請求項1の発明の方法を円滑に
実施できる装置とするものである。
[請求項1の発明について] [手段] 上記課題を解決するために講じた請求項1に記載の発
明の技術的手段は『追焚き用熱交換器(1)から浴槽
(2)の側壁下部に連通する循環回路(11)と、給湯用
熱交換器(3)から引出され且つ上記循環回路(11)に
接続された給湯回路(31)と、該給湯回路(31)に挿入
された湯張り弁(32)と、前記循環回路(11)に於ける
前記給湯回路(31)との接続点から浴槽までの一方の経
路に設けられた水位計(12)と、湯張り操作によって開
始される湯張り動作中の前記給湯回路(31)の通水量を
測定する水量計(34)と、湯張り完了水位を設定する湯
張り水位設定器(51)を設け、前記水位計(12)を具備
する前記一方の経路を前記湯張り弁(32)と前記水位計
(12)との間で遮断できるようにした湯張り装置による
湯張り方法において、湯張り操作直後の水位計(12)の
出力と湯張り水位設定器(51)の出力とから予備湯張り
量を演算して、上記水量計(34)により湯張り水量を監
視しながら前記予備湯張り量を前記給湯回路(31)から
前記循環回路(11)における両方の経路を介して浴槽
(2)に湯張りし、この予備湯張り完了後は水位計(1
2)が検知する水位信号が設定水位になるまで前記循環
回路(11)における前記水位計(12)を具備しない他方
の経路から湯張りする構成とした』ことである。
[作用] 以下、具体的な作用について場合分けをして説明す
る。
*水位計(12)が残留水を検知できない場合 循環回路(11)に於ける水位計(12)に連通した一方
の浴槽側端部(以下配管口という)は開放しているか
ら、この場合には、水位計(12)の検知信号の値は残留
水の水位が前記配管口に一致している場合と同じにな
る。
従って、湯張り操作直後の前記水位計(12)の出力と
湯張り水位設定器(51)の出力とから演算された予備湯
張り量は、浴槽(2)に於ける設定湯張り水位と前記配
管口までの高さに相当する湯量と一致する。この湯量
が、給湯回路(31)から前記循環回路(11)の2経路を
介して浴槽(2)に湯張り水量を監視しながら予備湯張
りされる。このときは水量監視による両搬送湯張りとな
る。
前記予備湯張り終了後は、前記配管口と残留水の水面
までの水位差に相当する水量が、つまり、予備湯張り終
了後の不足量(以下不足水量という)が水位を監視しな
がら湯張り(片搬送湯張り)されて、完了水位に達する
と湯張り動作が停止される。
*水位計(12)が残留水を検知できる場合 この場合の残留水の水位は前記配管口よりも高い。従
って、水位計(12)は湯張り操作直後に残留水の水面ま
での水位を検知する。この検知水位と湯張り完了水位か
ら予備張り量が演算されてこれに相当する量の湯が前記
両搬送により湯張りされる。この後、水位計(12)によ
って水位を検知する態様で片搬送湯張りが実行される
が、既に、湯張り完了水位に達していることから直ちに
湯張り動作が完了する。
[効果] 本発明は、次の特有の効果を有する。
浴槽(2)内の残留水の如何に関わらず、正確に湯張
りできる。
湯張り工程の大半の部分を占める予備湯張り工程が両
搬送湯張りによるものになるから、高速湯張りができ
る。
さらに、本来の湯張りを開始するに先立って浴槽内の
水位を湯張り回路の浴槽側の出口までの高めるためのみ
の、「湯張り動作及び水位検知動作のくり返し」のため
の初期所要時間が不要となるから、かかる構成を採用す
る従来の技術(特開昭63−259348号公報のもの)に比べ
て湯張り所要時間が短縮できると共に、前記「湯張り動
作及び水位検知動作のくり返し」を行う為の制御が不要
となるから、湯張り方法の工程が簡素化できる。
[請求項2の発明] [手段] 上記課題を解決する為の請求項1の発明の技術的手段
を第1図に示す概念図を引用しながら記載すると、その
技術的手段は『追焚き用熱交換器(1)と浴槽(2)の
側壁下部とを連通させ且つ水位計(12)を具備する循環
回路(11)と、給湯用熱交換器(3)から引出され且つ
上記循環回路(11)に接続された給湯回路(31)と、該
給湯回路(31)に挿入された湯張り弁(32)と、湯張り
動作開始後の前記給湯回路(31)の通水量を測定する水
量計(34)を具備し、湯張り操作によって湯張り完了水
位までの湯張りを実行させるようにした湯張り装置に於
いて、湯張り完了水位がセットされた湯張り水位設定器
(51)と、該湯張り水位設定器(51)及び上記水位計
(12)の水位信号が一致したときに湯張り停止信号を出
す水位比較器(7)と、上記湯張り水位設定器(51)の
水位信号が示す湯張り完了水位と湯張り操作直後の水位
計(12)の出力信号が示す実際の浴槽内水位との高低差
を求める減算回路(21)と、該減算回路(21)の出力信
号に対応する浴槽内容積を演算する水位・体積変換器
(22)と、この水位・体積変換器(22)の出力と給湯回
路(31)に挿入した水量計(34)の出力が一致したとき
に予備湯張り完了信号を出す水量比較器(71)と、循環
回路(11)と給湯回路(31)の接続部から水位計(12)
に至る流路に配設された開閉弁(6)とを設け、前記開
閉弁(6)は湯張り操作されたときに開弁し前記予備湯
張り完了信号が出たときに閉弁する構成とした』ことで
ある。
[作用] 次に、上記技術的手段の作用を記載する。
以下に於いては、既述従来のものと同様に、給湯回路
(31)と追焚き用循環回路(11)の接続点から水位計
(12)を経て浴槽(2)に繋がる回路を第1回路(19)
と記載し、上記接続点から水位計(12)を経由しないで
直接に浴槽(2)に繋がる回路を第2回路(16)と記載
して説明する。
*水位計(12)が残留水を検知できない場合 この場合請求項1の発明と同様、湯張り完了水位と水
位計(12)の出力の差を求める減算回路(21)は、浴槽
(2)の側壁に開放する配管口と湯張り完了水位との高
低差を示す信号を出力する。
そして、上記高低差を示す信号は水位・体積変換器
(22)によって、前記高低差に相当する浴槽内の湯量を
示す信号に変換され、この該水位・体積変換器(22)か
らは、上記予備湯張り量に相当する必要補水量を示す信
号が出力される。
そして、湯張り操作直後には、この演算値が求められ
ている。
そこで、湯張り操作をすると既述従来のものと同様に
湯張り弁(32)が開いて給湯用熱交換器(3)からの給
湯が開始すると共に、該給湯量が水量計(34)によって
計測され始める。
上記湯張り操作初期に於いては、水量計(34)の出力
は上記した水位・体積変換器(22)から出される前記必
要補水量を示す信号より小さくなっており、然も、これ
ら両出力を比較する水量比較器(71)は、必要補水量を
示す出力(水位・体積変換器(22)の出力)より水量計
(34)の出力が大きいから、開閉弁(6)は開放状態に
維持されることとなる。
従って、給湯回路(31)から循環回路(11)に供給さ
れた湯張り用温水は、該循環回路(11)内に於いて、上
記開放状態にある開閉弁(6)→水位計(12)→浴槽
(2)と繋がる第1回路(19)と、これら開閉弁(6)
等を経ないで浴槽(2)に至る第2回路(16)の二回路
に分かれて浴槽(2)に流れ込む所謂両搬送湯張りが行
なわれる。即ち、該両搬送湯張りによって高速の湯張り
動作が進行するのである。
上記高速湯張り動作が進行して、水量計(34)の出力
が必要補水量に一致すると、水量比較器(71)からの信
号により予備湯張りが完了する。
次に、既述の不足水量の調整を行なう動作が始まる。
即ち、上記水量比較器(71)から予備湯張り完了信号が
出力されると、該信号によって、給湯回路(31)と循環
回路(11)の接続部から水位計(12)に至る回路に配設
された開閉弁(6)が閉じられ、爾後、上記水位計(1
2)と反対側の第2回路(16)のみによる片搬送湯張り
動作が進行するのである。そして、該片搬送湯張りをし
ながら、上記遮断された開閉弁(6)の下流側に位置す
る水位計(12)によって浴槽(2)内の実際の水位を監
視しながら湯張り動作が進む。
そして、浴槽(2)内水位を監視する水位計(12)の
出力が湯張り完了水位を示す湯張り水位設定器(51)の
出力以上になると、これら両出力を比較する水位比較器
(7)から湯張り完了信号が出て湯張り弁(32)が閉じ
られ、これによって湯張り動作が完了することとなる。
*水位計(12)が残留水を検知できる場合 この場合には、残留水の水位と湯張り完了水位との間
に挟まれる湯量に対応する信号が水位・体積変換器(2
2)から出力されることとなり、該水位・体積変換器(2
2)の出力と、浴槽(2)に実際に供給した温水の量を
測定する水量計(34)の出力が等しく成った時点で、上
記と同様に水位計(12)を具備しない第2回路(16)の
みによる片搬送湯張り動作が開始する。そして、この瞬
間に、浴槽(2)内水位を水位計(12)で監視しながら
湯張り動作が始まるが、上記したように、該片搬送湯張
り動作に切替わった時点では、浴槽(2)内水位は湯張
り完了水位に既に到達していることから、水位比較器
(7)の出力によって直ちに湯張り弁(31)が閉じて湯
張り動作が完了する。
[効果] 本発明は次の特有の効果を有する。
上記請求項1発明と同様に、湯張り動作の殆どが、水
位計(12)を具備する第1回路(19)とその反対側の第
2回路(16)の二回路を利用した両搬送湯張りが行なえ
るから、正確且つ高速の湯張り動作が実現できる。そし
て、請求項1の発明の方法が円滑に実行できる。また、
第1回路(19)側の開閉弁(6)を開閉するだけで両搬
送と片搬送とに切り替えるものであるから、この切替の
動作が回動式の三方弁等による場合に比べて円滑で且高
速化できる。
[実施例] 次に、上記した本発明の実施例について説明する。
浴槽(2)と追焚き用熱交換器(1)を繋ぐ循環回路
(11)には、既述従来のものと同様に、追焚き用熱交換
器(1),送水ポンプ(P)及び水位計(12)が設けら
れていると共に、追焚き用熱交換器(1)の上流側には
開閉弁(6)が配設されている。そして、上記循環回路
(11)に於ける開閉弁(6)の上流側には給湯用熱交換
器(3)から引出した給湯回路(31)が接続されてい
る。又、該給湯回路(31)には、その上流側から給湯用
熱交換器(3),湯張り弁(32),水量計(34)とこの
順序で挿入されていると共に、上記給湯回路(31)に於
ける水量計(34)の下流部からはシャワー(43)への回
路が分岐している。又、浴室の壁面には湯張り操作スイ
ッチ(47)が配設されている。
次に、上記した湯張り弁(32)や開閉弁(6)等の制
御を行なう制御回路について説明する。
浴槽(2)内の水位を監視し且つ圧力計で構成された
水位計(12)の出力は水位比較器(7)の一方の入力端
子に印加されていると共に、該水位比較器(7)の他方
の入力端子には、湯張り完了時に上記水位計(12)が検
知することとなる水位信号(湯張り完了水位を示す信
号)がセットされた湯張り水位設定器(51)の出力が印
加されている。
そして、上記水位比較器(7)の出力は、フリップフ
ロップ(以下、FFと略記する)(45)を介する湯張りス
イッチ(47)の出力と共にAND回路(44)に印加されて
おり、該AND回路(44)の出力は、上記したFF(45)の
リセット入力端子に印加されている。又、上記AND回路
(44)の出力は湯張りスイッチ(47)の投入時から一定
時間だけ信号を出すモノマルチバイブレータ(以下、MM
と略記する)(79)の出力と共に第10R回路(78)に印
加され、該第10R回路(78)の出力によって湯張り弁(3
2)が開弁せしめられるようになっている。
又、上記した水位計(12)と湯張り水位設定器(51)
の出力は、ゲート(84),(85)を介して減算回路(2
1)に印加されていると共に、該減算回路(21)は、湯
張り水位設定器(51)と水位計(12)との水位信号の差
を求めるようになっている。これにより、浴槽(2)内
に残留水が存在する条件下において湯張り完了時までに
該浴槽(2)に補充する必要がある必要補水量が演算さ
れることとなり、該演算結果が水位信号として出力され
る。又、上記ゲート(84),(85)は、MM(79)の出力
が立ち下がったときに「H」信号を出す微分回路の出力
で開放せしめられるようになっている。
そして、上記減算回路(21)の出力は、上記必要補水
量に対応する水位信号をこれに相当する体積信号(湯張
り完了水位と残留水の水位との高低差に対応する浴槽内
容積を示す信号)に変換する水位・体積変換器(22)に
印加され、更に該水位・体積変換器(22)は水量計(3
4)の出力と共に水量比較器(71)に印加されている。
そして、該水量比較器(71)の出力は、MM(79)の出力
と共に第20R回路(76)に印加されており、該第20R回路
(76)の出力によって、水位計(12)を具備する第1回
路(19)に挿入された開閉弁(6)が開閉せしめられる
ようになっている。
尚、給湯回路(31)に挿入された水量計(34)は、既
述した微分回路(77)の出力でリセットされるようにな
っている。
次に、上記した本発明の実施例の湯張り装置の動作の
実際を説明する。
先ず、水位計(12)を具備する第1回路(19)が浴槽
(2)に開放する配管口(83)より少ない量の残留水が
滞留する場合について説明する。
操作スイッチ(47)を投入して湯張り操作をすると、
MM(79)から一定時間だけ「H」信号が出力され、該
「H」信号が第1,第20R回路(78),(76)に印加され
て湯張り弁(32)及び開閉弁(6)が一定時間だけ開放
された後、これらが閉じることとなる。
すると、上記湯張り弁(32)と開閉弁(6)の開放時
に湯張り弁(32)→開閉弁(6)→水位計(12)→浴槽
(2)と繋がる第1回路(19)のエアー抜きがされた状
態になり、このエアー抜きによって、上記水位計(12)
による浴槽(2)内水位が検知できる状態になる。
そして、上記エアー抜き作業が終ってMM(79)の出力
が立ち下がったときには、微分回路(77)から「H」が
出てゲート(84),(85)が一時的に開成せしめられ、
これにより、浴槽(2)内水位を検知する水位計(12)
の出力と湯張り完了信号がセットされた湯張り水位設定
器(51)の信号が減算回路(21)に印加され状態にな
る。
上記第1回路(19)のエアー抜きが完了した状態に於
いては、水位計(12)の出力は湯張り水位設定器(51)
より小さいものとなっていることから、これら両者の出
力を比較する水位比較器(7)からは湯張り完了信号と
しての「L」信号が出ておらず「H」信号が出力された
状態になる。
又、湯張り水位設定器(51)の出力と水位計(12)の
出力(配管口(83)部分まで残留水が充満していると擬
制した信号)の差を求める減算回路(21)は、浴槽
(2)の側壁下部に開放する配管口(38)と湯張り完了
時に於ける水面の水位差を示す信号を出力する。
そして、上記水位信号は水位・体積変換器(22)によ
ってこれに対応する体積信号に変換せしめられる。即
ち、該水位・体積変換器(22)からは、上記配管口(8
3)から湯張り完了時に於ける水面まで湯張りする場合
に必要となる補水量を示す信号が出されるのである。
又、上記必要補水量と水量計(34)の出力は水量比較器
(71)で比較されている。これにより、水位計(12)を
具備する第1回路(19)のエアー抜き作業と浴槽(2)
内の残留水を検知する作業が終り、爾後、浴槽(2)内
に実際に温水を投入する湯張り動作が始まることとな
る。
さて、上記エアー抜き作業と浴槽(2)内の残留水検
知動作が終ると、その頃に部分回路(77)の遅延信号が
遅延回路(75)から出力されることとなり、該信号がFF
(45)に印加される。すると、FF(45)から信号が出て
これがAND回路(44)に印加される。又、浴槽(2)へ
の実際の湯張りが始まる前(第1回路(19)がエアー抜
きされたとき)に於いては、既述したように、水位比較
器(7)は「H」信号を出していることから、AND回路
(44)の2つの入力は共に「H」状態となって該AND回
路(44)から「H」信号が出ることとなり、該信号が第
10R回路(78)を介して湯張り弁(32)に印加され、こ
れによって該湯張り弁(32)が開成せしめられる。即
ち、浴槽(2)に温水を投入する実際の湯張り動作が開
始するのである。
すると、浴槽(2)への給湯量は水量計(34)によっ
て計測され始め、該計測値と水位・体積変換器(22)の
出力が水量比較器(71)で比較され始める。即ち、水位
計(12)と湯張り水位設定器(51)の出力の減算を行な
う減算回路(21)の出力信号を体積量に換算した信号
(水量・体積変換器(22)の信号)と水量計(34)の出
力信号が水量比較器(71)で比較され始めるのである。
上記湯張り操作初期に於いては、水量計(34)の出力
は上記した水位・体積変換器(22)から出される必要補
水量より小さいことから、水量比較器(71)から「H」
信号が出て前記開閉弁(6)が開放状態に維持されるこ
ととなる。
従って、給湯回路(31)から循環回路(11)に供給さ
れた湯張り用温水は、水位計(12)から浴槽(2)に繋
がる第1回路(19)と、該水位計(12)を具備しない第
2回路(16)の二流路を介して浴槽(2)に送られ、こ
れによって、両搬送湯張りによる高速湯張り動作が進行
する。
上記高速湯張り動作が進行して水量計(34)の出力が
水位・体積変換器(22)の出力以上になった場合、即
ち、浴槽(2)の下部に開口する配管口(83)の高さと
湯張り完了時に於ける水面の高さの間に挟まれる浴槽内
容積に対応する水量より該浴槽(2)への実際の給湯量
が大きくなった場合に、これら両出力を比較する水量比
較器(71)から予備湯張り完了信号としての「L」信号
が出る。
尚、この予備湯張り完了信号が出力されたときには、
配管口(83)と湯張り前の残留水の水面(a)の間に挟
まれた部分の浴槽内容積(v)に相当する分だけ湯張り
水が不足した状態になっている。
そして、上記水量比較器(71)から前記「L」信号が
出ると、該信号によって、水位計(12)への回路に挿入
された開閉弁(6)が閉じられ、爾後、上記水位計(1
2)と反対側の第2回路(16)のみによる片搬送湯張り
動作が進行して上記不足分の水を浴槽(2)に供給する
動作が開始する。又、該片搬送湯張り時には、上記遮断
された開閉弁(6)の下流側に位置する水位計(12)に
よって浴槽(2)内の実際の水位を監視しながら湯張り
動作が進行する。
そして、水位計(12)で浴槽(2)内水位を監視しな
がら片搬送による湯張り動作が進行して該浴槽(2)内
水位が湯張り完了状態になると、これを監視する水位計
(12)の出力と湯張り水位設定器(51)(湯張り完了時
に於ける水位に対応する信号がセットされている)の出
力が等しくなり、その後これら両出力を比較する水位比
較器(7)から湯張り完了信号としての「L」信号が出
る。すると、AND回路(44)も「L」信号を出すことと
なり、これにより、湯張り弁(32)が閉じられると共に
FF(45)がリセットせしめられて湯張り動作が完了す
る。
次に、浴槽(2)内の残留水の水面が配管口(83)を
越える場合について記載する。
浴槽(2)内の残留水の水面が配管口(83)以上の状
態にある場合には、該残留水の量は水位計(12)によっ
て正確に検知され、該残留水の水位と湯張り完了水位と
の間に挟まれる浴槽(2)内容積に対応する信号が水位
・体積変換器(22)から出力される。従って、上記残留
水が少ない場合と同様にして、水量比較器(71)から予
備湯張り完了信号としての「L」信号が出力されること
によって、水位計(12)で浴槽内水位を監視しながら行
なわれる湯張り動作が始まると、その後直ちに水位比較
器(7)から湯張り完了信号としての「L」信号が出力
されて湯張り弁(32)が閉じられる。
次に、湯張り途中にシャワー(43)を使用した場合に
ついて記載する。
湯張り途中にシャワー(43)等を使用し、該使用水量
が水量計(34)の計測値の中に含まれると、水量比較器
(71)から予備湯張り完了信号としての「L」信号が出
たときには、上記シャワー(43)を使用しなかった場合
に比べて該シャワー(43)による使用水量だけ浴槽
(2)内水量は少ないものとなっている。
ところが、水位計(12)を具備しない第2回路(16)
による片搬送湯張りが始まった後は、水位計(12)によ
って浴槽(2)内の実際の水位を監視しながら不足分の
湯張り動作を進行させるから、上記シャワー(43)等に
よって温水を使用しながら湯張りを進行させても、該湯
張り動作が完了した状態では浴槽(2)内水位が正確に
湯張り完了水位に一致することとなる。
以上記載したように、上記のものの場合、予備湯張り
時には、循環回路(11)に於ける水位計(12)を具備す
る流路とその反対の流路を共に利用した両搬送湯張りが
行なえるから、常に片搬送湯張りを行なう既述従来のも
のに比べて湯張り速度を高めることができると共に、予
備湯張り動作が終了した後は、浴槽(2)内の実際の水
位を水位計(12)で監視しながら湯張りするから、湯張
り途中でシャワー(43)を使用したり又、浴槽(2)内
に残留水が存在する条件下で湯張り操作をしても、湯張
り完了時に於ける実際の浴槽内水位は常に適正水位にな
り、正確な湯張りが行なえる。
尚、上記のものに於いて浴槽(2)内の追焚きをする
場合には既述従来のものと同様に、図示しない追焚きス
イッチを投入すれば良く、係る場合には、追焚き用ガス
バーナ(19)が燃焼すると共に送水ポンプ(P)が駆動
して浴槽(2)内水が加熱循環せしめられる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の概念説明図,第2図は本発明実施例の
説明図,第3図は従来例の説明図であり、図中、 (1)……追焚き用熱交換器 (2)……浴槽 (3)……給湯用熱交換器 (6)……弁装置 (7)……水位比較器 (11)……循環回路 (12)……水位計 (21)……減算回路 (22)……水位・体積変換器 (31)……給湯回路 (32)……湯張り弁 (34)……水量計 (51)……湯張り水位設定器 (71)……水量比較器

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】追焚き用熱交換器(1)から浴槽(2)の
    側壁下部に連通する循環回路(11)と、給湯用熱交換器
    (3)から引出され且つ上記循環回路(11)に接続され
    た給湯回路(31)と、該給湯回路(31)に挿入された湯
    張り弁(32)と、前記循環回路(11)に於ける前記給湯
    回路(31)との接続点から浴槽までの一方の経路に設け
    られた水位計(12)と、湯張り操作によって開始される
    湯張り動作中の前記給湯回路(31)の通水量を測定する
    水量計(34)と、湯張り完了水位を設定する湯張り水位
    設定器(51)を設け、前記水位計(12)を具備する前記
    一方の経路を前記湯張り弁(32)と前記水位計(12)と
    の間で遮断できるようにした湯張り装置による湯張り方
    法において、湯張り操作直後の水位計(12)の出力と湯
    張り水位設定器(51)の出力とから予備湯張り量を演算
    して、上記水量計(34)により湯張り水量を監視しなが
    ら前記予備湯張り量を前記給湯回路(31)から前記循環
    回路(11)における両方の経路を介して浴槽(2)に湯
    張りし、この予備湯張り完了後は水位計(12)が検知す
    る水位信号が設定水位になるまで前記循環回路(11)に
    おける前記水位計(12)を具備しない他方の経路から湯
    張りする構成とした、湯張り方法。
  2. 【請求項2】追焚き用熱交換器(1)と浴槽(2)の側
    壁下部とを連通させ且つ水位計(12)を具備する循環回
    路(11)と、給湯用熱交換器(3)から引出され且つ上
    記循環回路(11)に接続された給湯回路(31)と、該給
    湯回路(31)に挿入された湯張り弁(32)と、湯張り動
    作開始後の前記給湯回路(31)の通水量を測定する水量
    計(34)を具備し、湯張り操作によって湯張り完了水位
    までの湯張りを実行させるようにした湯張り装置に於い
    て、湯張り完了水位がセットされた湯張り水位設定器
    (51)と、該湯張り水位設定器(51)及び上記水位計
    (12)の水位信号が一致したときに湯張り停止信号を出
    す水位比較器(7)と、上記湯張り水位設定器(51)の
    水位信号が示す湯張り完了水位と湯張り操作直後の水位
    計(12)の出力信号が示す実際の浴槽内水位との高低差
    を求める減算回路(21)と、該減算回路(21)の出力信
    号に対応する浴槽内容積を演算する水位・体積変換器
    (22)と、この水位・体積変換器(22)の出力と給湯回
    路(31)に挿入した水量計(34)の出力が一致したとき
    に予備湯張り完了信号を出す水量比較器(71)と、循環
    回路(11)と給湯回路(31)の接続部から水位計(12)
    に至る流路に配設された開閉弁(6)とを設け、前記開
    閉弁(6)は湯張り操作されたときに開弁し前記予備湯
    張り完了信号が出たときに閉弁する構成とした湯張り装
    置。
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