JP2611581B2 - 断熱空気膜構造 - Google Patents

断熱空気膜構造

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JP2611581B2
JP2611581B2 JP3218065A JP21806591A JP2611581B2 JP 2611581 B2 JP2611581 B2 JP 2611581B2 JP 3218065 A JP3218065 A JP 3218065A JP 21806591 A JP21806591 A JP 21806591A JP 2611581 B2 JP2611581 B2 JP 2611581B2
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寛 鍛冶沢
徹 青柳
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25DREFRIGERATORS; COLD ROOMS; ICE-BOXES; COOLING OR FREEZING APPARATUS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F25D2323/00General constructional features not provided for in other groups of this subclass
    • F25D2323/06Details of walls not otherwise covered
    • F25D2323/062Inflatable walls

Landscapes

  • Central Air Conditioning (AREA)
  • Refrigerator Housings (AREA)
  • Tents Or Canopies (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、断熱空気膜構造に関す
るもので、より具体的には筒状の第1単位膜体及び該第
1単位膜体の内外を取り囲む第2単位膜体から構成され
る空気膜構造からなる断熱空気膜構造に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、冷蔵倉庫等を建築する場合、従来
の技術では、冷蔵倉庫等の断熱効果を上げるために、屋
根や壁面に高価でしかも大量の断熱材を使用しなければ
ならなかった。また、冷蔵倉庫等は一般には鉄筋、鉄骨
等で建築されるため、完成までの工期が長かった。
【0003】近年、米国特許4,477,503号公報
に記載されているような、構造物の内部の空気圧力を構
造物の外側よりもわずかに高くすることにより、空気膜
屋根を支持するようにした大空間施設が普及し知られて
いる。米国特許4,477,503号公報では、外層の
シートと内張パネルの間に、エアポケットあるいはエア
スペースを形成し、このエアポケットあるいはエアスペ
ースが熱障壁として働き空気膜屋根の内側と外側との間
の断熱効果を高めている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな技術では、エアポケットあるいはエアスペースは単
に空気断熱層を形成しているに過ぎず、冷蔵倉庫のよう
に構造物の内側と外側との間に大きな温度差が必要な場
合には、十分な断熱効果を期待することはできない。
【0005】本発明はかかる従来の技術に鑑みてなされ
たもので、その目的は、極めて高い断熱効果を有し、し
かも軽量な空気膜構造で構築することにより鉄骨工事等
が不要で、工期の短縮が可能な断熱空気膜構造を提供す
ることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに本発明の断熱空気膜構造によれば、筒状の第1単位
膜体及び該第1単位膜体の内外を取り囲む第2単位膜体
とで大空間施設の上方を覆うようにした空気膜構造と、
上記第1単位膜体を張るために該第1単位膜体内部に高
圧空気を送り込む高圧圧縮機と、主冷凍機と、該主冷凍
機から送り出される冷風を上記大空間施設内部に送り出
す冷風送風機と、上記大空間施設内部の冷気を上記第2
単位膜体内部に送り込む送風機と、上記第2単位膜体内
部を経過した冷気を上記主冷凍機に回収するダクトとで
構成され、上記冷風送風機から送り出された冷気により
上記大空間施設内部を冷却するとともに、上記送風機で
上記第2単位膜体に送り込んだ冷気により該大空間施設
内部を外気から断熱するようにしたことを特徴とする。
【0007】
【作用】本発明の作用について述べると、第1単位膜体
及びこれの内外を取り囲む第2単位膜体で三重空気層を
有する空気膜構造を構成し、第1単位膜体に高圧空気を
送り込んで張力を高め空気膜構造を支持させる。また第
2単位膜体の中を冷風が流れる。この冷風は主冷凍機で
冷やされたもので、冷風送風機により大空間施設内部へ
送り出される。そして、この冷風は大空間施設内部を冷
却して内部を設定された低温に保つ。このように大空間
施設内部の冷気は内部を冷却すると共に、さらに送風機
により第2単位膜体内部に送り込まれ、第2単位膜体の
内部を流れるようになっている。第1単位膜体及び第2
単位膜体の外側は外気により昇温しており、これらの熱
気と送られてくる冷気とが熱交換することにより外気の
熱が大空間施設内部に伝達しないよう断熱している。熱
交換した後の冷気は、ダクトにより主冷凍機に回収さ
れ、再び冷却した後冷風送風機に送られ、循環して使用
されるようになっている。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を図に基づいて詳細に
説明する。図1は、本発明に係る断熱空気膜構造を使用
した大空間施設を示す。この大空間施設の断熱空気膜構
造は、ほぼ直方体状の複数のセル10aを、縦方向に連
通連結してアーチ状に構成された筒状の第1単位膜体1
0と、この第1単位膜体10の各セル10aの内外及び
左右を包囲する複数のセル20a〜20dを、縦方向及
びセル10aの周方向に連通連結してアーチ状に構成さ
れた第2単位膜体20とからなっている。
【0009】第1単位膜体10を構成する各セル10a
は、図2に示されるように膜材11a,11bによって
断面ほぼ直方体状に形成されており、縦方向の各連結部
を構成する膜材11bの中央部には小径の貫通穴12が
形成されている。また、第2単位膜体20を構成する各
セル20a〜20dは、外膜材21,内膜材22及び各
セル20a〜20d相互を仕切る仕切膜材11c、さら
には膜材11aと共に、各セル10aの外周部分に断面
ほぼ台形の筒状をなして配置されている。これにより第
1単位膜体10の外方及び内方に第2単位膜体20が形
成され、空気膜構造は三重の空気層を形成している。ま
た、この第2単位膜体20を構成する各セル20a〜2
0dの縦方向の各連結部の膜材27の中央部、及び各仕
切膜材11cの中央部には連通穴23a〜23d及び2
4が形成されており、第2単位膜体の両端部では図1に
示すように、セル20a,20c間にこれらを連通させ
るダクト25,26が取り付けられている。なお、第1
単位膜体10の一端部は閉塞され、他方他端部には高圧
ダクト61を介して後述する高圧圧縮機60が接続され
ている。そして、このように形成された空気膜構造が横
方向に連続して並設されて、全体が半円筒形のドーム形
状をなしており、大空間施設の空間内圧と大空間施設の
外圧とがほぼ同じである空気膜構造を構成している。
【0010】このように、第1単位膜体10及び第2単
位膜体20を個々の小さいセル10a,20a〜20d
に分け、それぞれのセル10a,20a〜20d間に貫
通穴12並びに連通穴23a〜23d,24を形成した
ので、各セル10a,20a〜20d間の空気の流通を
行うことができる。また、第1単位膜体10の貫通穴1
2の径は小さいため、絞り効果により外から力が加わっ
ても空気の移動を阻害できるため、空気膜構造の構造強
度を高めることができる。
【0011】またこの大空間施設の外部には主冷凍機3
0が配置されている。この主冷凍機30は、複数ダクト
31を介して第2単位膜体20の一端部の外側セル20
aと連通し、さらにダクト25を介して内側セル20c
とも連通している。さらに、この大空間施設の内部には
冷風送風機40が配設され、この冷風送風機40は大空
間施設外部の主冷凍機30とダクト32を介して連通し
ている。さらにまた、大空間施設の内部には送風機50
が配設されている。この送風機50は、複数のダクト5
1を介して第2単位膜体20の他端部の内側セル20c
と連通し、さらにダクト26を介して外側セル20aと
も連通している。さらに、この大空間施設の外部には高
圧圧縮機60が配置されている。この高圧圧縮機60は
複数の高圧ダクト61を介して第1単位膜体10の他端
部と連通している。
【0012】以上のように構成された大空間施設の第1
単位膜体10内部に、高圧圧縮機60から高圧ダクト6
1を介して高圧空気を予め供給し、この高圧空気が第1
単位膜体10の張力を高めて空気膜構造を支持する。な
お、この際大空間施設の空間内圧と大空間施設の外圧と
はほぼ同じとなる。
【0013】また、主冷凍機30で生成された冷気は、
ダクト32を介して冷風送風機40により大空間施設内
部に送り出されて内部を冷却し、内部を設定された低温
に保つ。さらにこの冷気は、送風機50よりダクト51
を介して第2単位膜体20の他端部に送り込まれ、第2
単位膜体の内部を流れるようになっている。この際、第
2単位膜体20の外側セル20aの内部は外気により昇
温しているので、これら外気と送られてくる冷気とが熱
交換する。そして、これにより外気の熱が大空間施設内
部に伝達するのが防止され、大空間施設内部を外気から
断熱できるようになっている。熱交換した後の空気は、
ダクト31を介して主冷凍機30に回収され、再び冷却
された後冷風送風機40に送られ、循環して使用される
ようになっている。
【0014】また、図3は、本発明に係る断熱空気膜構
造の他の実施例を示す側面図である。この実施例では、
空気膜構造の接地部分の外側に複数のワイヤアンカー7
0を設置し、ワイヤアンカー70にワイヤ71の両端を
固定し、ワイヤ70を空気膜構造の外側に配設し、強風
等により空気膜構造が揺れるのを防止するようになって
いる。
【0015】さらに、大空間施設内部の床を断熱性の高
い床材で構成すると、冷却された大空間施設内部に、床
面から外部の熱が伝達されるのを防止でき、断熱効果を
さらに一層効果的なものとすることができる。
【0016】
【発明の効果】以上のように本発明に係る断熱空気膜構
造では、筒状の第1単位膜体及び第1単位膜体の内外を
取り囲む第2単位膜体とで大空間施設の上方を覆うよう
にした空気膜構造と、第1単位膜体を張るために第1単
位膜体内部に高圧空気を送り込む高圧圧縮機とを備えて
いるので、大空間施設内部の内圧を外気圧とほぼ同じに
することができ、しかも軽量な空気膜構造で構築するこ
とにより、鉄骨工事等が不要で、工期の短縮も可能であ
る。また、従来の空気膜構造と違って出入口用の開口部
を自由に形成することができる。
【0017】さらに、主冷凍機と、主冷凍機から送り出
される冷風を大空間施設内部に送り出す冷風送風機と、
大空間施設内部の冷気を第2単位膜体内部に送り込む送
風機と、第2単位膜体内部を経過した冷気を主冷凍機に
回収するダクトとで構成され、冷風送風機から送り出さ
れた冷気により大空間施設内部を冷却するとともに、送
風機で第2単位膜体に送り込んだ冷気により大空間施設
内部を外気から断熱するようにしたので、極めて高い断
熱効果を有し、また自然界に存在する空気を使用してい
るので、経済的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る断熱空気膜構造を使用した大空間
施設の断面図である。
【図2】本発明に係る断熱空気膜構造の正面断面図であ
る。
【図3】本発明に係る断熱空気膜構造を使用した大空間
施設の他の例を示す側面図である。
【符号の説明】
10 第1単位膜体 20 第2単位膜体 30 主冷凍機 31 ダクト 40 冷風送風機 50 送風機 60 高圧圧縮機 71 ワイヤ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状の第1単位膜体及び該第1単位膜体
    の内外を取り囲む第2単位膜体とで大空間施設の上方を
    覆うようにした空気膜構造と、上記第1単位膜体を張る
    ために該第1単位膜体内部に高圧空気を送り込む高圧圧
    縮機と、主冷凍機と、該主冷凍機から送り出される冷風
    を上記大空間施設内部に送り出す冷風送風機と、上記大
    空間施設内部の冷気を上記第2単位膜体内部に送り込む
    送風機と、上記第2単位膜体内部を経過した冷気を上記
    主冷凍機に回収するダクトとで構成され、上記冷風送風
    機から送り出された冷気により上記大空間施設内部を冷
    却するとともに、上記送風機で上記第2単位膜体に送り
    込んだ冷気により該大空間施設内部を外気から断熱する
    ようにしたことを特徴とする断熱空気膜構造。
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