JP5146743B2 - 真空断熱材及び真空断熱材による断熱性能付与方法 - Google Patents

真空断熱材及び真空断熱材による断熱性能付与方法 Download PDF

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Description

本発明は、例えば建物の床や壁、冷蔵庫、保冷車などに設けられて、断熱対象物の保冷又は保温の用途に供される真空断熱材及びこの真空断熱材による断熱性能付与方法に関する。
従来、分野を問わず、断熱対象物を保冷又は保温するために種々の断熱材が使用されている。また、この種の断熱材には、いわゆる真空断熱材と称するものがあり、一般に、この真空断熱材は、ガスバリア性を有する袋状の外包材の内部に例えばガラス繊維や発泡プラスチックなどの芯材を封入し、外包材の内部を真空排気(脱気)して構成されている(例えば、特許文献1参照)。
そして、このように構成した真空断熱材は、外包材の内部を真空排気した際に外包材が芯材によって支持されることでその内部空間(真空部の厚さ)が確保され、外包材の内部の真空度を高くするほどに優れた断熱性能を発揮する。
特開2008−8400号公報
ところで、このような真空断熱材においては、表裏の外包材に封入された芯材や表裏の外包材が繋がる外縁部を通じて熱が伝わる熱橋現象が生じる。そして、上記従来の真空断熱材においては、予め芯材を封入した外包材を密閉し、この外包材の内部を真空排気して形成されるため、形成後に芯材の熱伝導特性ひいては真空断熱材の断熱性能を人為的に変える(調節する)ことができないという問題があった。
また、真空断熱材を長期にわたって使用する場合には、外包材がガスバリア性を有していると言えども、時間経過とともにこの外包材を通じて内部に空気が侵入してしまう。このため、真空度が低下して断熱性能が徐々に低下することになるが、従来の真空断熱材においては、芯材を封入した外包材を密閉し、この外包材の内部を真空排気して形成されているため、低下した断熱性能を回復させることが困難であるという問題があった。
さらに、真空断熱材は、限られたスペースに設置して断熱対象物の保冷又は保温(断熱対象物への断熱性能の付与)に使用されることが多いが、従来の真空断熱材のように、予め芯材を封入した外包材を密閉し、この外包材の内部を真空排気して形成されている場合には、その取扱い性が悪く、限られたスペースに設置する際に多大な手間と労力を要するという問題があった。
本発明は、上記事情に鑑み、取扱い性に優れ、芯材の熱伝導特性(真空断熱材の断熱性能)を容易に調節することが可能な真空断熱材及びこの真空断熱材による断熱性能付与方法を提供することを目的とする。
上記の目的を達するために、この発明は以下の手段を提供している。
本発明の真空断熱材は、表裏の外包材の内部に該表裏の外包材を離間した状態で支持するための芯材を備えて形成され、前記外包材の内部を真空状態にすることによって断熱性能を発揮する真空断熱材であって、前記芯材が内部に圧縮空気を封入可能な膜材を用いて形成され、該芯材の内部に封入した前記圧縮空気によって前記表裏の外包材を支持する加圧空気部と、前記芯材及び前記表裏の外包材で区画されて真空状態になる真空部とを備えて形成されていることを特徴とする。
この発明においては、芯材の内部(加圧空気部)に圧縮空気を封入していない状態で、加圧空気部及び真空部が潰れるため、真空断熱材を薄く、フレキシブルにすることが可能になる。これにより、容易に断熱対象物の所定位置に真空断熱材を設置することができる。そして、設置後に芯材の内部に圧縮空気を供給し表裏の外包材を離間して加圧空気部の圧縮空気で支持するとともに、芯材及び表裏の外包材で区画された真空部を真空状態で形成することが可能になり、また、必要に応じて加圧空気部で表裏の外包材を支持させつつ真空部を真空排気(脱気)して所望の真空度にすることで、優れた断熱性能を発揮させることが可能になる。よって、予め芯材を封入した外包材を密閉し、外包材の内部を真空排気して形成した従来の真空断熱材と比較し、その取扱い性を大幅に向上させることが可能になる。さらに、加圧空気部の圧縮空気の圧力を調整することで、真空断熱材の断熱性能を変化させる(調節する)ことが可能になる。
また、本発明の真空断熱材においては、前記加圧空気部に繋がって該加圧空気部に前記圧縮空気を供給するための圧縮空気供給口と、前記真空部に繋がって該真空部から空気を排気するための真空排気口とがそれぞれ、前記外包材の外部に延出して設けられていることが望ましい。
この発明においては、真空断熱材を長期にわたって使用し、真空部の真空度が低下してその断熱性能が低下した場合においても、圧縮ポンプで圧縮空気供給口から芯材の内部に圧縮空気を供給でき、また、真空ポンプで真空排気口から真空部の空気を排気することが可能になる。これにより、設置した真空断熱材の断熱性能が低下した場合においても、簡便な操作で容易に真空断熱材の断熱性能を回復させることが可能になる。
さらに、本発明の真空断熱材においては、前記芯材を格子状あるいはトラス状に形成することによって、前記加圧空気部が格子状あるいはトラス状に形成されるとともに、複数の前記真空部がそれぞれ平面視で方形状あるいは三角形状で形成されていることがより望ましい。
この発明においては、芯材が構造的に安定な格子状あるいはトラス状に配設され、複数の真空部が平面視で方形状あるいは三角形状で形成されているため、真空断熱材の外部から大気圧が作用する外包材を安定して加圧空気部(芯材)で支持することが可能になる。これにより、長期にわたって確実に真空部を所定の真空度で維持することが可能になる。
また、本発明の真空断熱材においては、前記芯材に、該芯材を挟んで隣り合う前記真空部を連通させる連通孔が形成されていることがさらに望ましい。
この発明においては、全ての真空部が連通孔を介して連通することになるため、これら全ての真空部の真空度を均一にすることができる。例えば一部の真空部を真空排気した場合にも全ての真空部を真空排気して真空度を均一にすることができる。これにより、複数の真空部を区画して真空断熱材を形成した場合においても、容易に全ての真空部に均等な断熱性能を発揮させることが可能になる。
また、本発明の真空断熱材においては、前記表裏の外包材にそれぞれ接する前記加圧空気部の面積が前記表裏の外包材にそれぞれ接する前記真空部の面積の1/2以下となるように形成されていることがさらに望ましい。
この発明においては、外包材に接する加圧空気部の面積を真空部の面積の1/2以下にすることよって、圧縮空気を封入した芯材(加圧空気部)で表裏の外包材を支持するようにした場合でも、芯材を通じて熱が伝わることを抑制でき、熱橋現象によって断熱性能が低下することを抑制できる。
さらに、本発明の真空断熱材においては、前記表裏の外包材と前記芯材とからなる断熱層を複数積層して多層構造で形成してもよい。
この発明においては、表裏の外包材と芯材とからなる複数の断熱層を積層することによって、真空断熱材の断熱性能を確実に向上させることが可能になる。これにより、真空部よりも熱伝導率が高い芯材(加圧空気部)を備えた場合においても、確実に優れた断熱性能を発揮させることが可能になる。
また、本発明の真空断熱材においては、隣り合う一方の断熱層と他方の断熱層の前記加圧空気部と前記真空部を積層方向に重ね合わせて形成されていることが望ましい。
この発明においては、隣り合う断熱層の加圧空気部と真空部とを積層方向に重ね合わせて形成することで、一方の断熱層の芯材(加圧空気部)を通じて内部に伝搬した熱を確実に他方の断熱層の真空部で遮断することが可能になる。これにより、さらに確実に優れた断熱性能を発揮させることが可能になる。
本発明の真空断熱材による断熱性能付与方法は、上記のいずれかの真空断熱材を用いて断熱対象物に断熱性能を付与する方法であって、前記加圧空気部に前記圧縮空気を封入していない状態で前記真空断熱材を所定位置に配設して、前記芯材の内部に前記圧縮空気を供給し前記加圧空気部を膨らますとともに前記真空部を真空状態にして断熱性能を発揮させるようにしたことを特徴とする。
この発明においては、芯材の内部(加圧空気部)に圧縮空気を封入していない状態で、加圧空気部及び真空部が潰れるため、真空断熱材を薄く、フレキシブルにすることが可能になる。これにより、芯材の内部に圧縮空気を封入していない状態の真空断熱材を、容易に断熱対象物の所定位置に設置することができ、設置後に芯材の内部に圧縮空気を封入することで、優れた断熱性能を発揮させることが可能になる。このため、予め芯材を封入した外包材を密閉し、外包材の内部を真空排気して形成した従来の真空断熱材と比較し、その取扱い性を向上させることが可能になる。
また、本発明の真空断熱材による断熱性能付与方法においては、前記芯材の内部に封入する前記圧縮空気の圧力を調整して前記真空断熱材の断熱性能を調節するようにしてもよい。
この発明においては、加圧空気部の圧縮空気の圧力を調整することで、真空断熱材の断熱性能を変化させる(調節する)ことが可能になる。
本発明の真空断熱材及び真空断熱材による断熱性能付与方法によれば、芯材の内部に圧縮空気を供給して封入するとともに、真空部を真空状態にすることによって、優れた断熱性能を発揮させることが可能になる。このため、芯材の内部に封入する圧縮空気の圧力を調整することによって、真空部の真空度を調整することができ、真空断熱材の断熱性能を変化させる(調節する)ことが可能になる。
また、芯材に圧縮空気を封入する前の段階では、真空断熱材が薄く、フレキシブルであるため、容易に設置することができ、設置した真空断熱材に圧縮空気を供給することで断熱性能を発揮させることができる。これにより、取扱い性を向上させることが可能になる。
以下、図1から図4を参照し、本発明の一実施形態に係る真空断熱材及び真空断熱材による断熱性能付与方法について説明する。本実施形態は、例えば建物(断熱対象物)の床や壁、天井などに設置することで、暖房エネルギーの使用量を少なくし効果的に省エネルギー化を図ることが可能な真空断熱材及びこの真空断熱材による断熱性能付与方法に関するものである。
本実施形態の真空断熱材Aは、図1から図3に示すように、平面視で方形状に形成されるとともに、複数の断熱層1、2、3を積層した多層構造で形成されている。そして、各断熱層1、2、3は、表裏の外包材4、5の内部にこの表裏の外包材4、5を離間した状態で支持するための芯材6を配設して、すなわち表裏の外包材4、5で挟み込むように芯材6を配設して形成されている。
各断熱層1、2、3の芯材6は、膜材を用いてチューブ状に形成され、本実施形態においては、ガスバリア性と弾力性に優れ、数気圧の耐圧性を備えたプラスチックチューブを用いて形成されている。また、芯材6は、外周枠部7と、この外周枠部7の一対の縦枠部7aにそれぞれ端部を接続し、外周枠部7の一対の横枠部7bに平行に且つ間隔をあけて配設された複数の連設部8と、隣り合う連設部8にそれぞれ端部を接続して斜設された複数の斜部9とを備えてトラス状に形成されている。このとき、外周枠部7と複数の連設部8と複数の斜部9は、内部(加圧空気部10)を連通させて接続されている。
さらに、芯材6は、外周枠部7と連設部8と斜部9を表裏の外包材4、5のそれぞれに接着して配設されている。そして、各断熱層1、2、3は、チューブ状の芯材6の内部が、圧縮空気を封入し、封入した圧縮空気によって表裏の外包材4、5を支持する加圧空気部10とされ、芯材6と表裏の外包材4、5とによって区画された空間が、真空状態になる平面視で三角形状の複数の真空部11とされている。
また、このとき、図3に示すように、表裏の外包材4、5にそれぞれ接する加圧空気部10の面積(R1+R2+・・・+Rn)が表裏の外包材4、5にそれぞれ接する真空部11の面積(S1+S2+・・・+Sn)の1/2以下となるように、芯材6が表裏の外包材4、5に接着されている。さらに、芯材6には、図1及び図2に示すように、各真空部11を形成する連設部8と斜部9に、加圧空気部10と真空部11を連通させることなく、芯材6を挟んで隣り合う真空部11を連通させる連通孔12が形成されている。
一方、表裏の外包材4、5はそれぞれ、ガスバリア性があり、且つ高強度で伸び(ヤング率)の小さい材料を用いて形成されており、図4に示すように、例えばガスバリア性に優れた2枚のポリエチレンフィルム13、14の間に芳香族ポリアミド(アラミド)繊維や炭素繊維などの繊維シート15を介装して形成されている。また、各外包材4、5のポリエチレンフィルム13、14には、アルミ蒸着が施され、あるいはアルミテープが貼り付けられている。そして、表裏の外包材4、5は、互いの外縁部側同士を溶着して袋状に形成され、その内部に配設された芯材6を密封(封入)するように形成されている。
そして、本実施形態の真空断熱材Aは、図2及び図3に示すように、このような断熱層1、2、3を3層で積層して形成されている。また、隣り合う断熱層(1と2、2と3)は、互いの芯材6の位置をずらして形成されており、隣り合う一方の断熱層1、3と他方の断熱層2の加圧空気部10と真空部11を積層方向Tに重ね合わせて形成されている。
さらに、各断熱層1、2、3には、図1に示すように、加圧空気部10に繋がってこの加圧空気部10に圧縮空気を供給するための圧縮空気供給口16と、加圧空気部10から圧縮空気を排出するための圧縮空気排出口17と、真空部11に繋がってこの真空部11から空気を排気(真空排気、脱気)するための真空排気口18とがそれぞれ、外包材4、5の外部に延出して設けられている。なお、これら圧縮空気供給口16と圧縮空気排出口17と真空排気口18はそれぞれ、加圧空気部10と真空部11をそれぞれ密閉可能に形成されている。
ついで、上記のように構成した本実施形態の真空断熱材Aを例えば建物(断熱対象物)の床や壁、天井などに設置して断熱性能を付与する方法について説明するとともに、本実施形態の真空断熱材A及びこの真空断熱材Aによる断熱性能付与方法の作用及び効果について説明する。
建物の床や壁、天井などに真空断熱材Aを設置する際には、各断熱層1、2、3の芯材6の内部(加圧空気部10)に圧縮空気が封入されていない状態で真空断熱材Aを現場に搬入し、この状態の真空断熱材Aを限られたスペースの所定位置に設置する。このとき、真空断熱材Aは、加圧空気部10及び真空部11が潰れてその厚さが薄く且つフレキシブルな状態であり、予め芯材を封入した外包材を密閉し、外包材の内部を真空排気して形成した従来の真空断熱材と比較して、その取扱いが容易である。このため、狭い設置スペースであっても真空断熱材Aの設置が容易に行える。また、このように真空断熱材Aが加圧空気部10及び真空部11を潰して厚さが薄く、フレキシブルであることにより、従来の真空断熱材と比較し、現場への運搬を容易に行えるとともに、保管等に要するスペースの省スペース化を図ることも可能になる。
ついで、真空断熱材Aを所定位置に設置した段階で、圧縮空気供給口16に小型の圧縮ポンプを繋ぎ、加圧空気部10(芯材6の内部)に圧縮空気を供給して芯材6を膨らます(図3に示した状態)。このとき、外周枠部7、連設部8、斜部9が連通しているため、圧縮空気供給口16から供給した圧縮空気が芯材6全体に流通して芯材6全体が膨らんでゆく。そして、加圧空気部10に供給した圧縮空気の圧力が数気圧から5気圧程度になった段階で、圧縮空気供給口16を閉じ圧縮空気を封入する。
また、このように芯材6を膨らますとともに、表裏の外包材4、5が離間することによってその内部が真空状態になった真空部11が形成される。このとき、加圧空気部10に封入する圧縮空気の圧力に応じて表裏の外包材4、5の離間距離(厚さ)が決まるため、加圧空気部10の圧力を調整することで真空部11の真空度が調整可能とされる。また、複数の真空部11が芯材6に形成された連通孔12を通じて連通しているため、各真空部11の真空度が均一になる。さらに、必要に応じて、真空排気口18に小型の真空ポンプを接続し、この真空排気口18が繋がる真空部11の空気を排出して真空部11の真空度を高める操作を行う。この場合においても、複数の真空部11が芯材6に形成された連通孔12を通じて連通されているため、真空排気口18で一部の真空部11の内部空気を吸引するとともに全ての真空部11の内部空気が吸引されて、全ての真空部11の真空度が均一になる。
ここで、真空断熱材Aの外包材4、5には、図3に示すように、外部から大気圧(1気圧)Pが作用する。このため、芯材6に圧縮空気を供給して膨らますとともに、各真空部11を形成している外包材4、5に張力が発生し、外包材4、5が緊張した状態で真空部11が形成される。また、真空ポンプで真空部11を所定の真空度に調整することにより、外包材4、5はさらに大きな張力が発生して緊張する。そして、このように発生した張力によって外包材4、5が伸びてしまうと、真空部11の真空度が低下することになるが、本実施形態においては、外包材4、5が高強度で伸び(ヤング率)の小さい材料(繊維シート15)を備えて形成されているため、外包材4、5が伸びて各真空部11の真空度が低下するようなことはない。また、芯材6が繊維シート15を2枚のポリエチレンフィルム13、14の間に介装して形成されているため、ポリエチレンフィルム13、14のガスバリア性によって真空部11が長期にわたって確実に高気密状態で維持される。
また、芯材6は、大気圧Pよりも大きな圧力の封入した加圧空気部10の圧縮空気で、大気圧Pが作用した外包材4、5を確実に支持する。このとき、本実施形態においては、構造材として機能する芯材6がトラス状に形成され、各真空部11が芯材6(外周枠部7、連設部8、斜部9)と表裏の外包材4、5とによって平面視三角形状で形成されている。このため、力学的に安定しやすい三角形状に配置した芯材6で真空部11を形成する表裏の外包材4、5が支持されることになり、確実に真空部11が所定の真空度で保持される。
そして、このように、建物の床や壁、天井などに真空断熱材Aを設置し、加圧空気部10に圧縮空気を供給し、加圧空気部10で表裏の外包材4、5を支持しつつ所定の真空度(真空状態)の真空部11を形成することによって、真空断熱材Aが断熱性能を発揮することになる。このとき、複数の真空部11の真空度が均一になっているため、全ての真空部11が均等な断熱性能を発揮する。
ここで、表裏の外包材4、5を圧縮空気で支持する加圧空気部10は、圧力が高いため熱伝導性が高くなり、また、この加圧空気部10を形成する芯材6の膜材が表裏の外包材4、5に接触しているため、空気よりも熱伝導性が大きい芯材6を通じて熱が伝搬するおそれがある。しかしながら、熱伝導率は、気体の分子量や温度に依存する傾向があり、1気圧から10気圧程度の圧力増加に伴う熱伝導率の上昇が1.1倍以内であるため、圧力の影響は小さいのであって、加圧空気部10を備え、圧縮空気で表裏の外包材4、5を支持するように構成した場合においても、真空断熱材Aの断熱性能が熱橋現象で大きく変化することはない。
また、本実施形態の真空断熱材Aにおいては、表裏の外包材4、5にそれぞれ接する加圧空気部10の面積(R1+R2+・・・+Rn)が表裏の外包材4、5にそれぞれ接する真空部11の面積(S1+S2+・・・+Sn)の1/2以下となるように、芯材6が表裏の外包材4、5に接着されているため、圧縮空気を封入した芯材6で表裏の外包材4、5を支持するようにした場合であっても、芯材6を通じて熱が伝わることが抑制され、熱橋現象によって断熱性能が低下することが抑制されている。
さらに、3層の断熱層1、2、3が、隣り合う一方の断熱層1、3の加圧空気部10と他方の断熱層2の真空部11とを重ね合わせて形成されているため、一方の断熱層1、3の芯材6を通じて内部に伝搬した熱が他方の断熱層2の真空部11で遮断される。これにより、真空部11よりも熱伝導率が高い芯材6を備えた場合においても、断熱性能が確保されることになる。
そして、このように構成した本実施形態の真空断熱材Aにおいては、一般住宅(建物)の断熱材として多用されている発泡プラスチック系断熱材の約10倍程度の優れた断熱性能を発揮する。また、芯材6(加圧空気部10)を小さくするほどに真空断熱材Aの断熱性能が向上する。
一方、真空断熱材Aを長期にわたって使用する場合には、外包材4、5がガスバリア性を有していると言えども、時間経過とともにこの外包材4、5を通じて内部に空気が侵入してしまう。これに対し、本実施形態の真空断熱材Aにおいては、真空部11に外部から空気が侵入して断熱性能が低下した際に、圧縮空気供給口16から小型の圧縮ポンプで再度芯材6の内部に圧縮空気を供給したり、真空排気口18から小型の真空ポンプで真空部11の脱気を行う。これにより、簡便な操作で容易に低下した断熱性能が初期の断熱性能に回復する。
したがって、本実施形態の真空断熱材A及びこの真空断熱材Aによる断熱性能付与方法においては、チューブ状の芯材6の内部に圧縮空気を封入していない状態で加圧空気部10及び真空部11が潰れているため、真空断熱材Aを薄く、フレキシブルにすることが可能になる。これにより、容易に建物(断熱対象物)の所定位置に真空断熱材Aを設置することが可能になる。そして、設置後に芯材6の内部に圧縮空気を供給し表裏の外包材4、5を加圧空気部10で支持するとともに、真空部11を真空状態で形成することが可能になり、また、必要に応じて真空部11を真空排気(脱気)して真空度を高めることで、優れた断熱性能を発揮させることが可能になる。よって、予め芯材を封入した外包材を密閉し、外包材の内部を真空排気して形成した従来の真空断熱材と比較し、その取扱い性を向上させることが可能になる。また、加圧空気部10の圧縮空気の圧力を調整することで真空断熱材Aの断熱性能を変化させる(調節する)ことが可能になる。
さらに、加圧空気部10に圧縮空気を供給するための圧縮空気供給口16と、真空部11から空気を排気するための真空排気口18とが設けられていることにより、真空断熱材Aを長期にわたって使用し、断熱性能が低下した場合においても、小型の圧縮ポンプで圧縮空気供給口16から芯材6の内部に圧縮空気を供給でき、小型の真空ポンプで真空排気口18から真空部11の空気を排気することが可能になる。これにより、簡便な操作で容易に真空断熱材Aの断熱性能を回復させることが可能になる。
さらに、芯材6をトラス状に形成して、加圧空気部10をトラス状に、複数の真空部11をそれぞれ平面視三角形状で形成することによって、真空断熱材Aの外部から大気圧Pが作用する外包材4、5を安定した状態で支持することが可能になる。これにより、長期にわたって確実に真空部11を所定の真空度で維持することが可能になる。
また、芯材6に真空部11を連通させる連通孔12が形成されていることによって、全ての真空部11が連通孔12を介して連通することになり、これら全ての真空部11の真空度を均一にすることができる。これにより、複数の真空部11を区画して真空断熱材Aを形成した場合においても、全ての真空部11に均等な断熱性能を発揮させることが可能になる。
また、表裏の外包材4、5にそれぞれ接する加圧空気部10の面積(R1+R2+・・・+Rn)が表裏の外包材4、5にそれぞれ接する真空部11の面積(S1+S2+・・・+Sn)の1/2以下となるように形成されていることによって、圧縮空気を封入した芯材6で表裏の外包材4、5を支持するようにした場合であっても、芯材6を通じて熱が伝わることを抑制でき、熱橋現象によって断熱性能が低下することを抑制できる。
さらに、表裏の外包材4、5と芯材6とからなる断熱層1、2、3を複数積層して多層構造で形成することによって、真空断熱材Aの断熱性能を確実に向上させることが可能になる。これにより、真空部11よりも熱伝導率が高い芯材6(加圧空気部10)を備えた場合においても、確実に優れた断熱性能を発揮させることが可能になる。
また、このとき、隣り合う一方の断熱層1、3と他方の断熱層2の加圧空気部10と真空部11を積層方向Tに重ね合わせて形成することで、一方の断熱層1、3の芯材6(加圧空気部10)を通じて内部に伝搬した熱を確実に他方の断熱層2の真空部11で遮断することが可能になる。これにより、さらに確実に優れた断熱性能を発揮させることが可能になる。
以上、本発明に係る真空断熱材及び真空断熱材による断熱性能付与方法の実施形態について説明したが、本発明は上記の一実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。例えば、本実施形態では、真空断熱材Aが3層の断熱層1、2、3を積層して多層構造で形成されているものとしたが、本発明の真空断熱材は、1層あるいは2層以上の断熱層で形成されてもよい。また、本実施形態では、各断熱層1、2、3がそれぞれ表裏の外包材4、5を備えて形成されているものとしたが、本実施形態のように複数の断熱層1、2、3を積層して真空断熱材Aを形成する場合には、隣り合う断熱層1、2、3の外包材4、5を兼用して真空断熱材Aを形成してもよい。
また、芯材6が外周枠部7と連設部8と斜部9とを備えてトラス状に形成されているものとしたが、例えば図5に示すように、構造的に安定な格子状に形成してもよい。この場合には、加圧空気部10が格子状に形成されるとともに、複数の真空部11がそれぞれ平面視方形状で形成される。そして、本実施形態と同様に、真空断熱材Aの外部から大気圧Pが作用する外包材4、5を安定して加圧空気部10(芯材6)で支持することが可能であり、長期にわたって確実に真空部11の真空度で維持することが可能である。また、例えば図6に示すように、芯材6を渦巻状に形成してもよく、本発明の真空断熱材の芯材の形状(配置)は、確実に外包材4、5を支持して真空部11の真空度を維持することが可能であれば、限定を必要としない。さらに、芯材6がプラスチックチューブで形成されているとしたが、特にその材質等についても限定を必要としない。
また、本実施形態では、芯材6が表裏の外包材4、5に接着されているものとしたが、必ずしも芯材6と外包材4、5を一体に形成しなくてもよく、さらに接着する場合においても一方の外包材4(5)にのみ接着して芯材6を外包材4、5の内部に配設するようにしてもよい。また、芯材6をチューブ状に形成することに限定する必要はなく、例えば図7に示すように、芯材6の膜材と表裏の外包材4、5とで加圧空気部10を形成するようにしてもよい。この場合においても本実施形態と同様の効果を得ることが可能である。
さらに、本実施形態では、外包材4、5が2枚のポリエチレンフィルム13、14の間に繊維シート15を介装して形成されているものとしたが、本発明に係る外包材は、ガスバリア性があり、且つ高強度で伸び(ヤング率)の小さい材料であれば、特にその構成、材質を限定する必要はない。
また、本実施形態では、真空断熱材Aを建物(断熱対象物)の床や壁、天井などに設置するものとして説明を行ったが、本発明の真空断熱材は、冷蔵庫、保冷車など保冷又は保温(断熱)を要するものであれば、あらゆるものに適用可能である。
例えばテントのテントシートを本発明の真空断熱材で形成したり、本発明の真空断熱材を組み込んでテントシートを形成してもよく、この場合には、持ち運びが容易で、断熱性能に優れたテントにすることができる。このため、本発明の真空断熱材は、災害時の仮設建物や非常用の避難テントに有効である。
また、本発明の真空断熱材は、船や飛行機などに積み込まれる救命胴衣に適用してもよく、この場合、通常時は加圧空気部10に圧縮空気を封入していない状態にすることで、救命胴衣を薄くコンパクトにすることができるとともに適度な熱伝導特性を確保できる。そして、非常時に装着者の操作などによって加圧空気部10に圧縮空気を封入し、優れた断熱性能を発揮させることで、救命に大きく貢献することが可能になる。また、断熱性能に優れた衣服を形成するために、本発明の真空断熱材を適用してもよい。
本発明の一実施形態に係る真空断熱材を示す平面図である。 本発明の一実施形態に係る真空断熱材を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る真空断熱材の加圧空気部に圧縮空気を封入して断熱性能を発揮させた状態を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る真空断熱材の外包材の一例を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る真空断熱材の変形例を示す平面図である。 本発明の一実施形態に係る真空断熱材の変形例を示す平面図である。 本発明の一実施形態に係る真空断熱材の変形例を示す平面図である。
符号の説明
1 断熱層
2 断熱層
3 断熱層
4 外包材
5 外包材
6 芯材
7 外周枠部
8 連設部
9 斜部
10 加圧空気部
11 真空部
12 連通孔
15 繊維シート
16 圧縮空気供給口
18 真空排気口
A 真空断熱材
P 大気圧
T 積層方向

Claims (9)

  1. 表裏の外包材の内部に該表裏の外包材を離間した状態で支持するための芯材を備えて形成され、前記外包材の内部を真空状態にすることによって断熱性能を発揮する真空断熱材であって、
    前記芯材が内部に圧縮空気を封入可能な膜材を用いて形成され、
    該芯材の内部に封入した前記圧縮空気によって前記表裏の外包材を支持する加圧空気部と、前記芯材及び前記表裏の外包材で区画されて真空状態になる真空部とを備えて形成されていることを特徴とする真空断熱材。
  2. 請求項1記載の真空断熱材において、
    前記加圧空気部に繋がって該加圧空気部に前記圧縮空気を供給するための圧縮空気供給口と、前記真空部に繋がって該真空部から空気を排気するための真空排気口とがそれぞれ、前記外包材の外部に延出して設けられていることを特徴とする真空断熱材。
  3. 請求項1または請求項2に記載の真空断熱材において、
    前記芯材を格子状あるいはトラス状に形成することによって、前記加圧空気部が格子状あるいはトラス状に形成されるとともに、複数の前記真空部がそれぞれ平面視で方形状あるいは三角形状で形成されていることを特徴とする真空断熱材。
  4. 請求項3記載の真空断熱材において、
    前記芯材に、該芯材を挟んで隣り合う前記真空部を連通させる連通孔が形成されていることを特徴とする真空断熱材。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかに記載の真空断熱材において、
    前記表裏の外包材にそれぞれ接する前記加圧空気部の面積が前記表裏の外包材にそれぞれ接する前記真空部の面積の1/2以下となるように形成されていることを特徴とする真空断熱材。
  6. 請求項1から請求項5のいずれかに記載の真空断熱材において、
    前記表裏の外包材と前記芯材とからなる断熱層を複数積層して多層構造で形成されていることを特徴とする真空断熱材。
  7. 請求項6記載の真空断熱材において、
    隣り合う一方の断熱層と他方の断熱層の前記加圧空気部と前記真空部を積層方向に重ね合わせて形成されていることを特徴とする真空断熱材。
  8. 請求項1から請求項7のいずれかに記載の真空断熱材を用いて断熱対象物に断熱性能を付与する方法であって、
    前記加圧空気部に前記圧縮空気を封入していない状態で前記真空断熱材を所定位置に配設して、前記芯材の内部に前記圧縮空気を供給し前記加圧空気部を膨らますとともに前記真空部を真空状態にして断熱性能を発揮させるようにしたことを特徴とする真空断熱材による断熱性能付与方法。
  9. 請求項8記載の真空断熱材による断熱性能付与方法において、
    前記芯材の内部に封入する前記圧縮空気の圧力を調整して前記真空断熱材の断熱性能を調節するようにしたことを特徴とする真空断熱材による断熱性能付与方法。
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