JP2611366B2 - 耐水性化粧板の製造方法 - Google Patents

耐水性化粧板の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、耐水性、意匠性に優れ、建築用内層材とし
ても勝れた化粧板に関する。
〔従来の技術〕
従来の化粧板は、熱硬化樹脂系ではメラミン樹脂、不
飽和ポリエステル樹脂、ジアリルフタレート樹脂製が一
般的であり、熱可塑製樹脂系では塩化ビニル樹脂を利用
するものが普通である。
〔発明が解決しようとする課題〕
従来の例示したような熱硬化性樹脂化粧板は、顔料抄
込紙に色柄模様を印刷加工した化粧紙を内在させるが、
耐温水性が劣る。80℃の温水に100〜150時間浸漬すると
紙間ふくれ及び層間剥離を起こす。したがって、浴室内
装、台所、便所等の水、湿気の多い場所には使用するこ
とが不適当とされている。紙間よりふくれ層間剥離をお
こすが、この原因は紙への樹脂滲透が不充分なためであ
る。不飽和ポリエステル樹脂及びジアリルフタレート樹
脂化粧板においては、特に紙に対する樹脂の滲透不足が
目立ち、ふくれ及び層間剥離が発生し易い。
メラミン樹脂化粧板は、表面のメラミン樹脂含浸紙化
粧層とフェノール樹脂含浸紙芯材層との2層から成る。
表面の化粧層は、メラミン樹脂の紙への滲透が良く、80
℃温水への浸漬300時間でもふくれ及び層間剥離を起こ
さない。ところが、フェノール樹脂含浸芯材層は、80℃
温水への浸漬100時間未満でふくれが発生する。又、メ
ラミン樹脂化粧板の表面化粧層は、前記の特性があると
はいうものの、80℃の温水に24時間浸漬すると、表面の
光沢度が著しく低下する欠点がある。
本発明は、メラミン樹脂化粧板の以上説明した問題点
を解決して意匠的にもすぐれた化粧板を製造する方法を
提供することを目的とする。
〔課題を解決すための手段〕
本発明は、メラミン樹脂含浸紙から成る芯材層の上に
メラミン樹脂含浸顔抄込紙から成る遮蔽層を重ね、さら
にメラミン樹脂含浸化粧紙布から成る化粧層を重ね、表
面層としてアクリル樹脂含浸紙から成る透明層を加熱加
圧成形して成るメラミン樹脂化粧板の製造方法である。
本発明の化粧板は、化粧層と遮蔽層との間にアクリル
樹脂含浸紙から成る透明層を設けることによってさらに
深味を増すことができる。
本発明に使用するメラミン樹脂は、メラミン対ホルマ
リンの配合比を1:1.2〜1.4とし、可撓性の高いメチロー
ル化メラミン樹脂とする。
メラミン樹脂、アクリル樹脂の含浸については、樹脂
滲透性リンター紙(重量80〜140g/m2)にメラミン樹脂
を樹脂固形分対紙の重量比で100:10〜30下塗り含浸し、
さらにアクリル樹脂を樹脂固形分対メラミン樹脂含浸リ
ンター紙の重量比100:80〜120で上塗り含浸したアクリ
ル樹脂含浸リンター紙を使用するとメラミン樹脂の温水
浸漬による光沢度低下を改良することができる。
本発明は、化粧板を熱圧成形する場合に、透明層表面
と接するステンレス鏡板を高度に光沢加工したものとす
るか、または高度に光沢加工した厚さ50〜100μmのポ
リエチレンテレフタレート樹脂フィルムを介してステン
レス鏡板と接するようにしてプレス圧80〜120Kg/cm2
温度130〜150℃で40〜60分間積層成形する。
〔作用〕
本発明において、メラミン樹脂を可撓性とし、併せて
芯材層を従来のフェノール樹脂含浸紙に代えて可撓性メ
ラミン樹脂含浸紙としたために、耐温水性は著しく向上
した。
また、メラミン樹脂化粧層の上にアクリル樹脂層を重
ねることによって、メラミン樹脂表面の温水による光沢
低下を改良した。
透明層は深味ある外観を与え、化粧層の両側に透明層
を設けると一層深味を増す。
〔実施例1〕 本発明の実施例1を図面によって説明する。第1図
は、アクリル樹脂含浸リンター紙から成る透明層1、メ
ラミン樹脂含浸化粧紙布から成る化粧層2、メラミン樹
脂含浸顔料抄込紙から成る遮蔽層3、メラミン樹脂樹脂
含浸クラフト紙から成る芯材層4の構成を示す。
次に各層につき実施例を説明する。
アクリル樹脂含浸リンター紙は、140g/m2のリンター
紙に、メラミン対ホルマリンの配合モル比1:1.2のメチ
ロール化メラミン樹脂(日立化成工業(株)製)を樹脂
固形量で35g/m2の割合で下塗含浸した。これを100±5
℃の恒温乾燥機を用いて30分間加熱乾燥した。さらに、
アクリル樹脂(日立化成工業(株)製アクリル−スチレ
ン共重合樹脂)を樹脂固形量で175g/m2の割合で上塗含
浸し、140±5℃の恒温乾燥機で30分間加熱乾燥した。
メラミン樹脂含浸化粧紙布は、40g/m2のクラフトパル
プ系オーバレイ原紙(A)、140g/m2のリンター紙
(B)及び75g/m2の表面処理ガラス不織布(C)の3種
に、酢酸セルロース系のインクを使用して色柄模様を印
刷した。得た化粧紙布A、Bにアクリル樹脂含浸リンタ
ー紙に用いたと同じメラミン樹脂を40g/m2、B=140g/m
2、C=75g/m2の割合で含浸させ100±℃の恒温乾燥機で
30分間加熱乾燥した。
メラミン樹脂含浸顔料抄込紙は、140g/m2の酸化チタ
ン顔料を抄込んだ顔料抄込紙に、アクリル樹脂含浸リン
ター紙に用いたと同じメラミン樹脂を樹脂固形量で120g
/m2の割合で含浸し、100±5℃の恒温乾燥機で30分間加
熱乾燥した。
メラミン樹脂含浸クラフト紙は、140g/m2の晒クラフ
ト紙にアクリル樹脂含浸リンター紙に用いたと同じメラ
ミン樹脂を樹脂固形量で120g/m2の割合で含浸し、100±
5℃の恒温乾燥機で30分間加熱乾燥した。
以上によって得たアクリル樹脂含浸リンター紙、メラ
ミン樹脂含浸化粧紙布、メラミン樹脂含浸顔料抄込機、
メラミン樹脂含浸クラフト紙とを前記第1図のように構
成し、表面に高光沢度の厚さ50μmのポリエチレンテレ
フタレート樹脂フィルムを当て、その上に厚さ2.0mmの
高光沢度加工ステンレス鏡板(材質SUS304)を当て、裏
面には厚さ25μmのポリプロピレン樹脂フィルムを当て
て、プレスにより圧力100Kg/cm2、温度140±3℃で45分
間加圧加熱した後、同一圧力下でプレス熱板に冷却水を
通して50℃以下まで冷却した。
実施例1によって得た化粧板の試験結果を第1表に示
す。
〔実施例2〕 実施例2の構成を第2図に示す。この化粧板は第1図
の遮蔽層3と化粧層2との間に透明層1を設けたもので
ある。各層の材料は実施例1と同様にして製造した。各
層の材料を第2図の如く積層したものをプレスで加圧加
熱成形しさらに冷却した。その条件は実施例1と全く同
じとした。
実施例2によって得た化粧板の試験結果を第1表に示
す。
〔発明の効果〕 第1表に示す試験結果によって明らかであるが、本発
明のメラミン樹脂化粧板は、従来のものに比べて、耐温
水性は格段に良く、表面光沢、深味感及び透明性も良
く、特に実施例2の深味感は良い。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の1実施例を示す断面図、第2図は本発
明の他の実施例を示す断面図である。 1……透明層(アクリル樹脂含浸紙) 2……化粧層(メラミン樹脂含浸紙化粧紙布) 3……遮蔽層(メラミン樹脂含浸顔料抄込紙) 4……芯材層(メラミン樹脂含浸紙)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】メラミン樹脂含浸紙から成る芯材層の上に
    メラミン樹脂含浸顔料抄込紙から成る遮蔽層を重ね、さ
    らにその上にメラミン樹脂含浸化粧紙布から成る化粧層
    を重ね、さらに表層としてアクリル樹脂含浸紙から成る
    透明層を重ねて加熱加圧成形することを特徴とする耐水
    性化粧板の製造方法。
  2. 【請求項2】化粧層と遮蔽層との間に表層と同じ透明層
    を重ねて成る請求項1記載の耐水性化粧板の製造方法。
  3. 【請求項3】メラミン樹脂が、メラミン対ホルマリンの
    配合モル比が1:1.2〜1.4であるメチロール化メラミン樹
    脂であることを特徴とする請求項1又は2記載の耐水性
    化粧板の製造方法。
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JPH08127108A (ja) * 1994-10-31 1996-05-21 Sashihiro Kk アミノ樹脂化粧板および該化粧板の製造方法
JP4866573B2 (ja) * 2005-06-23 2012-02-01 リケンテクノス株式会社 高光沢化粧シート

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