JP2609821B2 - 洗米装置 - Google Patents

洗米装置

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JP2609821B2
JP2609821B2 JP6237723A JP23772394A JP2609821B2 JP 2609821 B2 JP2609821 B2 JP 2609821B2 JP 6237723 A JP6237723 A JP 6237723A JP 23772394 A JP23772394 A JP 23772394A JP 2609821 B2 JP2609821 B2 JP 2609821B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、洗米装置に係り、業務
用炊飯装置に利用される。
【0002】
【従来の技術】下部を倒立円錐状とした円筒体よりなる
洗米槽の下端に排米口を形成し、前記洗米槽内で上下動
作する弁棒の下部に前記排米口を開閉する排米弁を備
え、前記弁棒を挿通している中空の回転軸に回転半径の
異なる複数の撹拌部材を設けている洗米装置は、例え
ば、特開昭62−137020号公報で公知である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】業務用の洗米装置は、
洗米槽での洗米量が家庭用より格段に多く、槽内でこの
多量の米を均一かつ迅速に洗米する必要があり、このた
め、排米口を排米弁で塞いだ状態で回転半径の異なる撹
拌部材を縦軸心廻りに回転駆動することで洗米してい
た。
【0004】洗米槽は下部を倒立円錐状とした円筒体で
あることから、倒立円錐状の部分とこれより上方の部分
とでは米の容量が異なり、回転半径を異にする撹拌部材
であっても倒立円錐状の部分に該撹拌部材の多くがある
と洗米しすぎとなって砕米を発生するおそれがあった。
一方、洗米装置では、洗米後の排米において槽内に残米
が生じるのは避けなければならず、撹拌部材が排米抵抗
となって残米が生じるおそれが大であった。
【0005】そこで本発明では、撹拌部材の形状、配置
を工夫することによって、倒立円錐状の部分を有する洗
米槽であっても砕米を生じることなく均一な洗米ができ
ながら、撹拌部材により排米抵抗を少なくして残米を招
くことなく確実に排米できるようにした業務用の洗米装
置を提供することが目的である。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、下部を倒立円
錐状とした円筒体よりなる洗米槽12の下端に排米口1
1を形成し、前記洗米槽12内で上下動作する弁棒29
の下部に前記排米口11を開閉する排米弁28を備え、
前記弁棒29を挿通している中空の回転軸17に回転半
径の異なる複数の撹拌部材18を設けている洗米装置に
おいて、前述の目的を達成するために、次の技術的手段
を講じている。
【0007】すなわち、前記撹拌部材18は、前記弁棒
29と平行に延伸する縦方向成分18Aとこれより前記
洗米槽12の倒立円錐状と平行に延伸する斜め方向成分
18Bとを有し、前記撹拌部材18の斜め方向成分18
Bの下端は前記排米口11に接近している第1攪拌部材
18とこれより上方に離れている第2攪拌部材18とに
位置づけられており、更に、前記第1・2攪拌部材18
斜め方向成分18Bの下端はいずれも前記弁棒29と
の間でスキマTを有して自由端とされていることを特徴
とするものである。
【0008】
【作用】排米口11を排米弁28で塞いだ状態で回転軸
17をその軸心廻りに回転することによって半径を異に
する撹拌部材18によって洗米槽12内で米が洗米され
る。撹拌部材18は弁棒29と平行する縦方向成分18
Aと円錐状の部分と平行する斜め方向成分18Bとを有
することから、半径を異にすることと相まって洗米槽1
2内での均一な洗米を確保する。
【0009】洗米後に、弁棒29を下動させて排米弁2
8によって排米口11を開いて排米するが、撹拌部材1
8のうち排米口11に接近している斜め方向成分18B
の下端(第1攪拌部材に相当する)およびこれより上方
に位置する攪拌部材18の斜め方向成分18Bの下端
(第2攪拌部材に相当する)はいずれも自由端とされて
いて弁棒29との間でスキマTを有していることから、
排米抵抗が大きくならず、ここに、残米を招くことなく
排米される。また、攪拌部材18、回転軸17および弁
棒29には水アカ(糠分)等が付着していることから、
これらを定期的に清掃する必要がある。この清掃におい
て、攪拌部材18の下端がいずれも自由端とされている
ことから、清掃ふき取り作業が容易かつ確実であるし、
下端が弁棒に結合されていると、この部分に水アカ等が
付着し易いのを自由端とすることで防止できて、サニタ
リー性を向上できるのである。 更に、排米時に斜め方向
成分18Bに付着した米は自由端を介して下方に確実に
排米されることになる。
【0010】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例とその
作用を詳述する。図1において、ホッパー状に形成した
貯米庫1は、その下底部に定量区分手段2を有し、立方
形状とされた函体5の上部に配置されている。本実施例
に示す定量区分手段2は、円周面に一部切欠いた開口2
Aを設けて筒両端を密閉した定容積の筒体を水平に配
し、該筒体の軸を電動機3で一方向に回転させて、貯米
庫1内の米を下方に落下せしめるもので、予めセットさ
れた回転数に対応したパルス出力を検出して、電動機3
が駆動されることで所望量の定量を行うものである。な
お、貯米庫1の底部には米の残量を検出するセンサSが
設けられている。
【0011】函体5の左右側板の上部内面には、図2で
示す如く水平方向のスライドレール5Aが取付られてお
り、該スライドレール5Aに嵌合されるスライドシュ4
の一対を貯米庫1の左右側板の上部外面に取付け、該ス
ライドシュ4をスライドレール5Aに摺動自在として嵌
合することで、貯米庫1は函体5内に図1の矢示Aで示
す如く出入自在として収納支持されているとともに、函
体5内に設けたロック手段6により運転時必要に応じて
施錠自在とされている。
【0012】貯米庫1の下部には本発明に係る洗米装置
7が配置されており、該洗米装置7は、撹拌手段8と給
水手段9とを有するとともに図6に示す如く底部に開閉
自在な排水口10と開閉自在な注出口11とを備えた下
部を倒立円錐状とした円筒体よりなる洗米槽12とで主
構成されていて、排水口10は排水手段を、注出口11
は排米口とされている。
【0013】洗米槽12は上部開放で下半部より下方先
細り傾斜状の円錐部とされており、上部の架台13より
筒軸心を縦方向として延伸して備えてなり、函体5の左
右側板の内部に取付けている水平方向のスライドレール
5Bに、架台13の左右に取付けたスライドシュ14が
嵌合されることで、ここに、第1図の矢示Bで示す如く
洗米装置7は水平方向に出入れ自在として函体5に収納
支持されており、収納状態において函体5に設けたロッ
ク手段15により施錠自在とされている。
【0014】撹拌手段8は、架台13上に設けた電動機
16により回転駆動される中空の回転軸17に、水平面
上で放射状に延びるとともに軸心と平行として下方に延
伸されている縦方向部分18Aとこの部分より洗米槽1
2の円錐部に沿うように形成されて延伸されている斜め
方向成分18Bとを有する棒材よりなる撹拌部材18を
有してなり、回転半径を異にするもので回転軸17が洗
米槽12の筒心線と合致されている。
【0015】前記複数の撹拌部材18は図6で示すよう
にその斜め方向成分18Bの下端が上下で段違いとなっ
ていて、すなわち、排米口11に接近したものとこれよ
り上方に離れているものとして位置づけされ、排米口1
1に接近する成分18Bは弁棒29との間でスキマTを
有して自由端とされている。給水手段9は図1および図
6で示す如く、装置の上方に配した電磁弁19を介して
圧力水系に連通されている複数個の噴水ノズル20なら
びに電磁弁21を介して他端を定水位槽22に連通した
給水管23等よりなり、噴水ノズル20はその噴射角度
により常に米の最大処理量に対応する水加減の最大値よ
り更に上部の壁面を洗浄し得るように配置してあり、前
記噴水ノズル20が噴水手段、給水管23等が給水手段
とされている。
【0016】洗米槽12の下底部には、図6で示す如
く、排水口10と注出口11とを有する排水ジャケット
24が、下底部を環状に包囲して配置されており該排水
ジャケット24には、漏斗状とされた多孔板25が取付
けられており、排水口10は開閉弁26を介して排水受
樋27に連通されている。注出口11は円錐状の排米弁
28で開閉自在とされており、該排米弁28は前記回転
軸17に弁棒29を上下動自在に挿通させ、該弁棒29
を図外の制御機構で上下動させることにより排米弁28
で排米口11が開閉自在とされている。
【0017】ここで、上述の如く構成された洗米装置7
は、前記貯米庫1の定量区分手段2から供給された米を
シュート30を介して洗米槽12内に受入れ可能とされ
ている。定水位槽22は、図1および図6に示す如く、
貯米庫1を函体5に収めたときの奥行空間を利用して函
体5の上部内に配置されており、この定水位槽22には
溢水口31に排水受樋27に連通する溢水管32が接続
されており、上限水位検出センサ33および電磁弁34
を介して圧力水系に連通した給水口35とを備えてい
る。
【0018】この定水位槽22内においては、水位検出
センサ33は溢水レベルL2より僅かに上方のL1点で
水位を検出して電磁弁34を閉じるように構成され、電
磁弁21から給水管23を介して流出する流量は槽22
内の水位L2より決定され、また、電磁弁34の給水量
は、水位ヘッド高さHにより電磁弁21から流出する流
量と溢水口31からの溢水量との和に等しいか僅かに多
い流量にセットされている。
【0019】洗米装置7の下部には、一対のスライドシ
ュ36を有するL形架台37上に、炊飯器38が取外し
自在でかつ位置決め保持可能として積載されており、函
体5の左右側板の下部内面に取付けている水平方向のガ
イドレール5Cに、前記スライドシュ36を嵌合するこ
とで、炊飯器38は図1の矢示Cで示す如く、水平方向
に出入自在として函体5に収納されており、運転時には
ロック手段39で施錠自在とされて、函体5に納められ
ている。
【0020】ここにおいて、貯米庫1、洗米装置7およ
び炊飯器38はそれぞれ個別に、水平方向に出入自在と
されて函体5に収納され、それぞれロック手段6、1
5、39で施錠自在とされることになり、ロック手段
6、15、39は本実施例では電磁石形とされて係脱自
在となるフック6A、15A、39Aを有している。炊
飯器38は図1および図3で示す如く、外釜40、内釜
41を備えてなり、外釜40には上蓋42がピボット部
43により上下方向の回動で開閉自在とされているとと
もに、フック44で上蓋42を密閉自在としている。ま
た、上蓋42には内蓋45を有し、フック44で上蓋4
2を密閉したとき、内蓋45で内釜41を同時に密閉す
るようにされている。
【0021】更に、炊飯器38は、ヒータ46、炊飯完
了センサ47、内釜41の有無検出センサ48その他、
保温制御回路手段を備えるとともに、図2に示す如く函
体5より引き出した位置においては上蓋42を開き内釜
41だけを上方に取り出すことができ、更に、上蓋42
に設けている把手49を持ち、炊飯器38を架台37よ
り取り外し得るようにされている。
【0022】なお、この架台37より取り外す際には、
ヒータ46等の給電機構50により炊飯器38と装置本
体との電気的な接続が遮断可能とされ、一方、外部に取
り出した炊飯器38はコードリール式のプラグ51を用
いて別電源により保温できるよう構成されている。炊飯
器38の上蓋42には開口部52が形成されていて、こ
の開口部52は炊飯器38を函体5内に収納したとき、
上方に配置されている洗米装置7の注出口11と上下で
相対すべくされているとともに、シャッタ53で開閉自
在とされている。
【0023】図3から図5に示す如く、上蓋42の開口
部52の周囲には平面コ形のスライドレール枠54が設
けられていて、このスライドレール枠54のレール溝5
4Aに、突起53Aを有するシャッタ53が水平方向移
動自在として嵌合されることで開口部52を開閉自在と
している。函体5の下半部内後方には、シャッター駆動
機構55が備えられており、このシャッター駆動機構5
5は、図3で示す如く、正逆転切換自在な電動機56
と、電動機56の下方にて函体5の奥行方向(前後方
向)に軸心方向を有して軸受57、58によって支持さ
れたネジ軸59と、該ネジ軸59と前記電動機56とを
連動連結する歯車で示す伝動体60と、ネジ軸59にネ
ジ送り可能として支持されている駆動子61と、該駆動
子61に支軸62を支点に角度回転自在に備えられた係
留用フック63と、該フック63を係留姿勢に付勢する
バネ64と、間隔L間を往復する駆動子61の停止と往
復切換を制御するセンサー65、66等から構成されて
いる。
【0024】シャッター駆動機構55の駆動子61は第
3図のC位置に待機されており、このC位置において、
フック63はその上片が軸受57をストッパとしてバネ
64を圧縮しフック63を係留準備姿勢に保持してい
る。この状態で図3の矢示方向に炊飯器38が函体5に
収納されると、シャッタ53の突起53Aが駆動子61
の前面に応当てられ、ここに、シャッタ53はスライド
レール枠54に沿って図5の矢示方向に移動し、開口部
52を炊飯器38の収納動作と連動させて閉じるように
されている。
【0025】シャッタ53を開放するには、電動機56
の起動でネジ軸59によるネジ送り作用で駆動子61を
C位置からA位置に移動させると、その移動過程B位置
においてバネ64の弾性力でフック63が支軸62を支
点に伏倒され、シャッタ53の突起部53Aに係留さ
れ、図4の矢示の如くシャッタ53は駆動子61に随伴
されて開口部52を開放し、内釜41に洗米を補給可能
とする。
【0026】所定の洗米の補給完了後のシャッタ53の
閉動作は駆動子61を先とは反対方向に移動させると、
該駆動子61の前面でシャッタ53の突起部53Aを押
進するので、該シャッタ53は図5の矢示の如く移動し
て開口部52を閉じる。その他、図において、67はコ
ンソールパネルであり、所望の炊飯量、水加減、浸漬時
間、蒸らし時間、炊き上り時間等のデーターを入力等す
るものである。68は天板であり、函体5上に着脱自在
とされている。69は車輪、70は蒸気排気手段を示し
ている。
【0027】なお、本発明装置はその他排水口を備える
他、各種ホース(管)、配線等は引出しストロークを許
容すべく接続されている。次に、本発明実施例の動作態
様を説明する。図1において所定量の精米を補給した貯
米庫1が函体内の所定位置に挿入されるとセンサ(図示
せず)が貯米庫を検出し、同時にセンサSにより米の有
無が検出される。同様に、洗米装置7が所定位置に挿入
されるとセンサ(図示せず)がこれを検出し、更に炊飯
器38が所定位置に挿入されるとセンサ(図示せず)が
これを検出する。なお、炊飯器38の内釜41はセンサ
48によりその有無を検出せしめる以上のようにして全
てのセンサが作動した場合に限り起動準備が完了する。
一方、コンソールパネル67より所望の炊飯量、水加
減、浸漬時間、蒸らし時間、炊き上り時間等のデーター
を入力せしめた後、起動ボタンを押すと前記貯米庫1、
洗米装置7並びに炊飯器38の各ロック手段6、15、
39が同時に作動し全ての機構を庫内にロックせしめ
る。以上の状態においてスタート信号の受信が可能とな
る。
【0028】スタート信号の入力により、洗米装置7の
洗米槽12に形成した排米口11を密閉する排米弁28
の閉鎖が確認された後、定量区分手段2が回転し所望量
の米をシュート30を経て洗米装置7の洗米槽12に落
下せしめる。定量完了とともに撹拌手段8が回転し、電
磁弁19が開き噴水ノズル20より図6の矢示点線20
Aの如く散水が開始される。
【0029】洗米槽12内の洗米済排水は底部の排水ジ
ャケット24内に設けた多孔板25を通過し開閉自在な
排水口10を経て、排水受樋27より系外に排水され
る。所定時間の洗米工程が終ると洗米槽12内の散水が
一時中断され撹拌手段8のみが回転する研米工程に移行
する。この間、電磁弁34が開き定水位槽22に給水が
開始され一旦水位センサ33の水位にて給水を停止した
後、溢水口31まで貯水される。洗米工程と研米工程と
を所定回数反復せしめた後、すすぎ工程に移行する。
【0030】すすぎ工程においては、開閉弁26を閉じ
て洗米槽12内に所定の水位迄貯水せしめた後、前記開
閉弁26を開放して一挙に排水を行ない、ぬか分を洗い
流して洗米排水を清澄化させることを目的とする。本発
明の実施例においては、予め設定された炊飯量に対応し
た水加減の最大値、例えば等量の水加減の30%増しの
水量をすすぎ工程の1回分の水量として用いることがで
き、ここに排水の清澄化と節水に極めて高い効果を呈す
るものである。即ち、すすぎ工程において定水位槽22
の底部に連通開口した管路23の電磁弁21を開くと同
時に電磁弁34を開き洗米槽12内に給水を開始する。
定水位槽22内の水位Hは溢水口31により一定に保持
されているから、電磁弁21により給水される流量は常
に一定である。従って、予め設定した時間、電磁弁21
を開放させることにより正確な貯水量が確保される。な
お、給水用電磁弁34より流入する流量は、電磁弁21
より流出する流量と溢水口31よりの溢水量との和に等
しいか僅かに大であるよう調節される。よって水位Hは
常に安定に保持することができる。
【0031】数回のすすぎ工程を反復し洗米槽12内の
排水を完了した時点で水加減工程に移行する。排水口1
0の開閉弁26を閉じ、予め設定された時間、電磁弁2
1が開き水加減を行う。水加減終了と同時にシャッター
駆動機構55によりシャッタ53が開き上蓋42に設け
た米と水の流入口である開口部52を開口せしめる。シ
ャッタ53の開放を検出すると同時に排米弁28が開き
米と水を内釜41に排出せしめる。
【0032】この洗米槽12より排出する米と水は、前
記排米弁28の斜面に沿って中空放射状に流下する結
果、内釜41内に堆積した米は理想的な分布曲線を呈
し、米の表層をならす何らの手段をも必要としない。一
方洗米槽12からの排米の際、排米効率を高める目的で
排米弁28の開放と同時に撹拌手段8を短時間回転せし
める。そして排米口11に接近する撹拌部材18の下端
は弁棒29との間でスキマTを有しているので排米抵抗
を少なくし、排米を確実にする。
【0033】ここで、処理する米の量が少ない場合は特
に槽底部に米粒が多量に残り、更には図6の符号Dで示
す部分に多量の米粒が付着残留することがある。そこ
で、本発明の実施例においては、排米工程の最終段階即
ち洗米槽12内の米がほぼ排出を完了した時点で噴水ノ
ズル20より所定の短時間だけ散水を行ない上部の残米
や底部の残米を一瞬に洗い流す。
【0034】また、この洗浄に使用する水量は米の量に
関係なく一定とし、水加減の水量に加えられる。このこ
とは炊飯中に蒸発する水分が炊飯量の大小に拘らずほぼ
一定であることから、該水量に置換されるもので炊飯量
の大小により割増し分の水を加える困難な定量作業を一
挙に排除することができる。上述の洗浄、すなわち、残
米処理のため所定時間開放された排米弁28は自動的に
閉鎖され、該排米弁28の閉鎖を検出してシャッター駆
動機構55が逆転しシャッタ53を閉じる。
【0035】以上で洗米工程を終了し浸漬工程に移行す
る。予め洗米工程のみを選択セットした場合自動運転は
ここで終了し全ての機構の施錠が解除され函体より引き
出し可能となる。予め設定した浸漬時間を経過するとヒ
ータ46に通電が開始され炊飯工程に移行する。炊飯工
程の開始後所定の時間経過とともにファンを有する蒸気
排気手段70が作動し蒸気を系外に排気せしめる。炊飯
の完了はセンサ47で検出しついで蒸らし工程に移行す
る。炊飯器38は保温制御回路を内蔵し内釜41の温度
低下を検出し、蒸らし工程終了後自動的に保温を行なう
よう構成されている。以上の蒸らし工程終了時点におい
て炊飯器38の施錠が解除され函体5より引き出し可能
となる。
【0036】以上をもって本発明装置における一連の動
作工程を終了するものである。以上のような構造と動作
態様をもって構成された本発明の実施例による自動炊飯
装置は、炊飯作業の煩雑さを一切解消し、タイマーをセ
ットするだけで所望の時刻に炊き立ての温かいご飯が食
べられるという画期的な利用価値のほか以下のごとく数
多くの利点を有するものである。
【0037】本発明実施例による自動炊飯装置は、各機
構を各々独立して構成するとともに函体から引き出し自
在としたことにより、米の補給に便利であること。天板
を調理台あるいは物置スペース等に利用できること、特
に清掃管理を必要とする洗米機構部の清掃が楽に行なえ
ること、また各部の点検が容易でしかも故障の際各機構
あるいは部品の交換が簡単に行なえる等数多くの利点を
具備したものである。
【0038】更に、水平方向に開閉自在としたシャッタ
を上蓋に設けた炊飯器に具備せしめたことにより、上蓋
を閉じたままの状態で炊飯器を装置本体にセットできる
ため、装置の全高を著しく低減しうるもので単体のユニ
ット型の他、システムキッチンにも収納可能なコンパク
トサイズの提供も可能である等実用性の高い装置を実現
することができる。
【0039】更に、給水手段については、従来提案され
ていたフロート式、移動電極式あるいは定量貯水式等に
見られる構造の複雑さと清掃性の悪さ更には汚れ、水質
の変化等に起因する水位検出誤差の多発等多くの問題点
に鑑み、定水位槽を利用したデジタル制御方式を採用せ
しめたことにより以上の問題点を完全に解消するととも
に、微少水量範囲を正確に制御できる利点を有するもの
である。
【0040】本発明の実施例は以上の通りであるが、次
のような設計変更は自由である。洗米装置の洗米槽上か
ら、米をその都度補給させることもでき、その他、例え
ば貯米庫を固定式として天板を開閉あるいは摺動して米
を補給する構造とか、貯米庫の定量機を削除してホッパ
ーのみの構造とし予め計量した米をその都度補給せしめ
る構造その他定量機の設計変更等は全て本発明の技術的
範囲に属するものである。
【0041】
【発明の効果】以上詳述した本発明によれば、排米口に
接近する撹拌部材における斜め方向成分は弁棒との間に
スキマを有しているので、このスキマを介しての排米通
路となって残米が生じ易い排米口での米の流下を確実と
なし、もって、排米弁の開閉も確実にできる。また、攪
拌部材18、回転軸17および弁棒29には水アカ(糠
分)等が付着していることから、これらを定期的に清掃
する必要がある。この清掃において、攪拌部材18の下
端がいずれも自由端とされていることから、清掃ふき取
り作業が容易かつ確実であるし、下端が弁棒に結合され
ていると、この部分に水アカ等が付着し易いのを自由端
とすることで防止できて、サニタリー性を向上できるの
である。 更に、排米時に斜め方向成分18Bに付着した
米は自由端を介して下方に確実に排米されることにな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示し、内部機構の配置を示す
側面図である。
【図2】同じく炊飯器の取扱いを説明する側面図であ
る。
【図3】同じく炊飯器の内部を示す一部断面側面図であ
る。
【図4】シャッター閉時の平面図である。
【図5】シャッター開時の平面図である。
【図6】給水手段を示す概念図である。
【符号の説明】
7 洗米装置 11 排米口 12 洗米槽 17 回転軸 18 撹拌部材 28 排米弁 29 弁棒

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下部を倒立円錐状とした円筒体よりなる
    洗米槽(12)の下端に排米口(11)を形成し、前記
    洗米槽(12)内で上下動作する弁棒(29)の下部に
    前記排米口(11)を開閉する排米弁(28)を備え、
    前記弁棒(29)を挿通している中空の回転軸(17)
    に回転半径の異なる複数の撹拌部材(18)を設けてい
    る洗米装置において、 前記撹拌部材(18)は、前記弁棒(29)と平行に延
    伸する縦方向成分(18A)とこれより前記洗米槽(1
    2)の倒立円錐状と平行に延伸する斜め方向成分(18
    B)とを有し、 前記撹拌部材(18)の斜め方向成分(18B)の下端
    は前記排米口(11)に接近している第1攪拌部材(1
    8)とこれより上方に離れている第2攪拌部材(18)
    とに位置づけられており、更に、前記第1・2攪拌部材
    (18)の斜め方向成分(18B)の下端はいずれも
    記弁棒(29)との間でスキマ(T)を有して自由端と
    されていることを特徴とする洗米装置。
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