JP2609525B2 - 車両用駆動装置 - Google Patents

車両用駆動装置

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JP2609525B2 JP62173075A JP17307587A JP2609525B2 JP 2609525 B2 JP2609525 B2 JP 2609525B2 JP 62173075 A JP62173075 A JP 62173075A JP 17307587 A JP17307587 A JP 17307587A JP 2609525 B2 JP2609525 B2 JP 2609525B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はVベルト式無段変速機を備えた車両用駆動装
置に関するものである。
〔従来の技術〕
Vベルト式無段変速機は、動力伝達手段としてVベル
トを採用することにより無段階でスムーズな変速比が得
られる利点があることなどから、スクータをはじめとす
る自動二輪車や自動三輪車に広く使用されている。Vベ
ルト式無段変速機を備えた駆動装置としては例えば特開
昭59−9365号公報に開示されたものがあり、クランクケ
ースとミッションケースとを併設した伝動ケースに、エ
ンジンのクランク軸と出力軸とを併設し、これら軸間を
Vベルト式無段変速機を介して連結したものである。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかし、このような構造では、駆動プーリがクランク
軸と一体的に回転するために、クランク軸が高速で回転
するとベルト速度が大きくなる。そして、それに伴って
Vベルトが屈曲される回数も多くなるために、Vベルト
の寿命が短くなるおそれがあった。そこで、これを解決
するために、クランク軸と出力軸との間隔を大きくし、
ここに中間軸を設けてクランク軸の回転を減速すること
が考えられるが、このようにすると車体のバイキング角
が大きくとれなくなる不都合が生じる。すなわち、クラ
ンク軸の回転を減速すると出力軸に伝達されるトルクが
大きくなり、それに対応してクラッチを大型化してクラ
ッチ容量を大きくする必要があるからである。そのため
に、駆動装置の幅が相対的に大きくなり、車体を左右に
傾斜させたときと路面と接触しやすくなる。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明はこのような事情に鑑みなされたもので、車体
のバンキング角度を確保しつつVベルトの寿命の延長化
をはかることができる車両用駆動装置を提供するもので
ある。本発明に係る車両用駆動装置は、駆動プーリと従
動プーリとの間にVベルトを掛け渡したVベルト式無段
変速機が併設されたエンジンを搭載した車両において、
エンジンのクランク軸、前記駆動プーリが設けられた駆
動軸および前記従動プーリが設けられた従動軸のそれぞ
れの軸線が車幅方向を指向するように構成し、クラッチ
を有するクランク軸と前記従動軸とを略等しい高さに配
設し、これらクランク軸,従動軸間に、前記クラッチお
よび減速手段を介してクランク軸に連結された前記駆動
軸をクランク軸および従動軸よりも上方に配設すると共
に、駆動プーリは可動プーリプレートを外側に配置し、
従動プーリは固定プーリプレートを外側に配置したもの
である。
〔作用〕
本発明においては、クランク軸の回転が減速されて駆
動プーリに伝達されるのでベルト速度が小さくなる。ま
た、従動軸上の従動プーリが側方へ突出するのが抑えら
れるので、装置下部が幅方向ひ拡がるのが抑えられる。
〔実施例〕
以下、本発明の一実施例を図により詳細に説明する。
第1図は本発明に係る車両用鵜同装置を示す第2図のI
−I線断面図、第2図は本発明に係る車両用駆動装置を
自動二輪車の車体フレームに搭載した状態を示す側面図
で、これらの図において符号1で示すものは車両用駆動
装置を示す。この車両用駆動装置1はエンジン本体1
と、このエンジン本体2の動力を後方へ伝達するVベル
ト式無段変速機3と、これらエンジン本体2、Vベルト
式無段変速機3を一体的に保持する伝動ケース4などか
ら構成されている。5はこの車両用駆動装置1を支持す
る自動二輪車の車体フレームである。この車体フレーム
5は、車両用駆動装置1の前側から下方へ延びるダウン
チューブ5aと、ダウンチューブ5aとの間に収容空間を形
成するシートピラー5bなどからなり、これら部材の連結
部には図示しないリヤアームを枢支する枢支部5cが設け
られている。
前記エンジン本体2はクランクケース6から前傾した
状態に延出されたシリンダ7と、クランクケース6に車
幅方向に回転自在に支持され前記シリンダ7内を昇降す
るピストン8によって駆動されるクランク軸9などを有
する水冷式の単気筒エンジンであり、クランク軸9の左
側には発電機11が軸装され、右側には遠心クラッチ12が
軸装されている。
前記伝動ケース4はエンジン本体2のクランクケース
6の上部から後方へ後下がりに一体に延設されている。
13は伝動ケース14の外側を覆いVベルト式無段変速機3
を収容するVベルト室14を形成する伝動ケースカバーで
ある。この伝動ケースカバー13の上部には図示しないエ
アクリーナを介して外気を導入する吸気口15が設けら
れ、下部には図示しないがVベルト室14内の空気を外部
に排出する排気口が設けられている。16は伝動ケース4
の後部に前記クランク軸9と平行であって略等しい高さ
に配設され軸受17,18によって回転自在に支持された従
動軸、21は伝動ケース4の前部に配設され軸受22,23で
回転自在に支持された駆動軸である。すなわち、駆動軸
21はクランク軸9と前記従動軸16との間であってクラン
ク軸9および従動軸16よりも上方に配設されている。こ
の駆動軸21には前記遠心クラッチ12に固定された減速小
歯車24と噛合する減速大歯車25が軸装されている。これ
ら減速歯車はクランク軸9の回転を減速して伝達する減
速手段を構成している。
26は駆動軸21上に設けられた駆動プーリ、27は従動軸
16上に設けられた従動プーリ、28はこれらプーリ間に掛
け渡されたVベルトであり、これら部材はVベルト式無
段変速機3を構成している。前記プリーリはいずれも各
軸上に固定された固定プーリプレート26a,27aと、これ
らプレートに対向してベルト溝を形成し多数の小径な鋼
球29・・によって軸線方向に移動自在に支持された可動
プーリプレート26b,27bとからなる。そして駆動プーリ2
6は内側に固定プーリプレート26aが配置され、外側に可
動プーリプレート26bが配置されている。一方、従動プ
ーリ27は内側に可動プーリプレート27bが配置され、外
側に固定プーリプレート27aが配置されている。したが
って、駆動プーリ26が右側方向に突出しているのに対し
て、駆動プーリ26の下方に配設された従動プーリ27は右
側方向へ突出するのが抑えられている。
31は断面円形に形成された樹脂製のウェイトであり、
可動プーリプレート26bの背面および周壁の内面に形成
されたカム面に係接している。32は可動プーリプレート
26bの背面に対向して駆動軸21に固定されたカム部材で
あり、可動プーリプレート26bとの間にウェイト31を径
方向に摺動かつ転動自在に挾持している。ここで、可動
プーリプレート26bおよびカム部材32のカム面は、ウェ
イト31が遠心力で外径方向に移動すると、可動プーリプ
レート26bを押圧してVベルト15との噛み合い半径を大
きくするように、外径方向に向かって対向間隔が漸次狭
小となるように設定されている。33はカム部材32の背面
に一体に形成された冷却送風ファン、34,35は可動プー
リプレート26b,27bの移動を円滑にするために、これら
プレートを常時固定プーリプレート26a,27a方向へ付勢
する圧縮コイルばねである。
36は従動軸16と減速小歯車37,減速大歯車38を介して
連結された出力軸、39はこの出力軸36と直交する前後方
向に配設された後輪駆動軸である。後輪駆動軸39は後端
部に自在継手41を有しており、前端部には出力軸36のか
さ歯車42と噛合するかさ歯車43が軸装されている。
このように構成された車両用駆動装置においては、エ
ンジン本体2が始動されてクランク軸9の回転が速くな
ると、遠心クラッチ12が接続されるため、クランク軸9
の回転が遠心クラッチ12および減速小歯車24,減速大歯
車25を介して駆動軸21に伝達される。そして、この駆動
軸21の回転はVベルト28を介して従動軸16へ伝達され、
出力軸36を経て後輪駆動軸39へと伝達される。
したがって、クランク軸9の回転を減速して駆動プー
リ26に伝達することができるので、Vベルト28のベルト
速度を小さくすることができる。そのため、車両用駆動
装置1の単位時間当たりのVベルト28の屈曲回数を減少
させることができるので、Vベルト28の寿命の延長化を
はかることができる。
そして、このように三軸構造とすることによってVベ
ルト28のベルト速度を減少させる構造としても、車両用
駆動装置1を前後方向にコンパクトにまとめることがで
きるだけでなく、車両用駆動装置1の下部が幅方向に拡
がるのを抑えることができる。これは、駆動軸21をクラ
ンク軸9および従動軸16の上方に配設することによっ
て、Vベルト式無段変速機3を上下方向に傾斜させ、前
後方向に短くすることができるからである。また、駆動
プーリ26の可動プーリプレート26bの外側に配置し従動
プーリ27の固定プーリプレート27aを外側に配置するこ
とによって、従動プーリ27がVベルト28よりも後方へ突
出する量を小さくし、Vベルト式無段変速機3の下部に
おける側方への突出量を小さくすることができるからで
ある。さらには、遠心クラッチ12をクランク軸9上に設
けることによって、従来のように減速された回転力を断
続する構造に比較してクラッチ容量を小さくし遠心クラ
ッチ12の小型化をはかることができるからである。
なお、上記実施例においては、自動二輪車に搭載した
例について説明したが、本発明はこれに限定されるもの
ではなく、車体全部と後部とが回動可能に連結された自
動三輪車に実施することもできる。またクランク軸9の
回転を減速する減速手段としてチェーンを使用すること
もできる。
〔発明の効果〕
以上説明したように本発明に係る車両用駆動装置は、
駆動プーリと従動プーリとの間にVベルトを掛け渡した
Vベルト式無段変速機が併設されたエンジンを搭載した
車両において、エンジンのクランク軸、前記駆動プーリ
が設けられた駆動軸および前記従動プーリが設けられた
従動軸のそれぞれの軸線が車幅方向を指向するように構
成し、クラッチを有するクランク軸と前記従動軸とを略
等しい高さに配設し、これらクランク軸,従動軸間に、
前記クラッチおよび減速手段を介してクランク軸に連結
された前記駆動軸をクランク軸および従動軸よりも上方
に配設すると共に、駆動プーリは可動プーリプレートを
外側に配置し、従動プーリは固定プーリプレートを外側
に配置し、従動プーリは固定プーリプレートを外側に配
置したため、クランク軸の回転を減速して駆動プーリに
伝達することができるから、Vベルトのベルト速度を小
さくして単位時間当たりのVベルトの屈曲回数を減少さ
せることができ、Vベルトの寿命の延長化がはかれる。
また、Vベルト式無段変速機が上下方向に傾斜するこ
とから、車体の前後方向に短い車両用駆動装置を提供す
ることができる。
さらに、従動プーリがVベルトよりも側方へ突出する
量を少なくし、Vベルト式無段変速機の下部における側
方への突出量を小さくすることができるから、車両用駆
動装置下部の幅が車幅方向に拡がるのを抑えることがで
きる。すなわち、車両用駆動装置下部の外側縁が車幅方
向の中心からそれほど離れることがないので、車体のバ
ンキング角度を確保することができる。
さらにまた、クラッチをクランク軸に設けたため、減
速された回転力を断続する場合に較べてクラッチ容量を
小さくてよく、クラッチの小型化をはかることができ
る。
したがって、本発明によれば、Vベルトの寿命の延長
化がはかれるとともに、車体の前後方向にコンパクトに
まとめられかつ車体のバンキング角度を確保することが
できる車両用駆動装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る車両用駆動装置を示す第2図のI
−I線断面図、第2図は本発明に係る車両用駆動装置を
自動二輪車の車体フレームに搭載した状態を示す側面図
である。 9……クランク軸、12……遠心クラッチ、16……従動
軸、21……駆動軸、26……駆動プーリ、26b……可動プ
ーリプレート、27……従動プーリ、28……Vベルト。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】駆動プーリと従動プーリとの間にVベルト
    を掛け渡したVベルト式無段変速機が併設されたエンジ
    ンを搭載した車両において、エンジンのクランク軸、前
    記駆動プーリが設けられた駆動軸および前記従動プーリ
    が設けられた従動軸のそれぞれの軸線が車幅方向を指向
    するように構成し、クラッチを有するクランク軸と前記
    従動軸とを略等しい高さに配設し、これらクランク軸,
    従動軸間に、前記クラッチおよび減速手段を介してクラ
    ンク軸に連結された前記駆動軸をクランク軸および従動
    軸よりも上方に配設すると共に、駆動プーリは可動プー
    リプレートを外側に配置し、従動プーリは固定プーリプ
    レートを外側に配置してなる車両用駆動装置。
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