JP2609153B2 - 静電写真用液体現像剤 - Google Patents

静電写真用液体現像剤

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JP2609153B2 JP1149305A JP14930589A JP2609153B2 JP 2609153 B2 JP2609153 B2 JP 2609153B2 JP 1149305 A JP1149305 A JP 1149305A JP 14930589 A JP14930589 A JP 14930589A JP 2609153 B2 JP2609153 B2 JP 2609153B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は電気抵抗109Ωcm以上、誘電率3.5以下の担体
液に少なくとも樹脂を分散してなる静電写真用液体現像
剤に関するものであり、特に再分散性、保存性、安定
性、画像の再現性、定着性の優れた液体現像剤に関す
る。
(従来の技術) 一般の電子写真用液体現像剤はカーボンブラック、ニ
グロシン、フタロシアニンブルー等の有機又は無機の顔
料あるいは染料とアルキッド樹脂、アクリル樹脂、ロジ
ン、合成ゴム等の天然又は合成樹脂を石油系脂肪族炭化
水素のような高絶縁性・低誘電率の液体中に分散し、更
に金属セッケン、レシチン、アマニ油、高級脂肪酸、ビ
ニルピロリドンを含有するポリマーなどの極性制御剤を
加えたものである。
このような現像剤中では樹脂は不溶性ラテックス粒子
として直径数nm〜数百nmの粒子状に分散されているが、
従来の液体現像剤においては可溶性分散安定用樹脂や極
性制御剤と不溶性ラテックス粒子との結合が不充分な為
に可溶性分散安定用樹脂及び極性制御剤が溶液中に拡散
し易い状態にあった。この為、長期間の保存や繰り返し
使用によって可溶性分散安定用樹脂が不溶性ラテックス
粒子から脱離し、粒子が沈降、凝集、堆積したり極性が
不明瞭になる、という欠点があった。又、一度凝集、堆
積した粒子は再分散しにくいので現像機の随所に粒子が
付着したままとなり、画像部の汚れや送液ポンプの目づ
まり等の現像機の故障にもつながっていた。
これらの欠点を改良する為に可溶性分散安定用樹脂と
不溶性ラテックス粒子を化学的に結合せしめる手段が考
案され、米国特許第3,990,980号等に開示されている。
しかしながら、これらの液体現像剤は、粒子の自然沈降
に対する分散安定性はある程度良化しているもののまだ
充分でなく、実際の現像装置に入れて使用した場合に装
置各部に付着したトナーは塗膜状に固化し、再分散が困
難であるとともに更には装置の故障、複写画像の汚れ等
の原因となるなど実用可能となる再分散安定性には不充
分であるという欠点があった。又上記に記載された樹脂
粒子の製造方法では、粒子分布が狭い単分散の粒子を作
製するためには、使用する分散安定剤と、不溶化する単
量体との組合せに著しい制約があり、概して粗大粒子を
多量に含む粒度分布の広い粒子となったりあるいは平均
粒径が2つ以上存在する多分散粒子となった。又、粒度
分布の狭い単分散の粒子で所望の平均粒径を得ることが
困難で、1μm以上の大粒子あるいは0.1μm以下の非
常に微細な粒子を形成した。更には使用する分散安定剤
は、煩雑且つ長時間を要する製造工程を経て製造しなけ
ればならない等の問題があった。
更に、上記の欠点を改良するために、不溶化する単量
体と、長鎖アルキル部分を含有した単量体あるいは極性
成分を2種以上含有した単量体との共重合体の不溶性分
散樹脂粒子とすることで粒子の分散度、再分散性、保存
安定性を改良する方法が、特開昭60−179751号、同62−
151868号等に開示されている。
また、二官能性モノマーを利用したポリマーもしくは
高分子反応を利用したポリマーの存在下に、不溶化する
単量体を重合し不溶性分散樹脂粒子とすることで粒子の
分散度、再分散性、保存安定性を改良する方法が、特開
昭60−185962号、同61−43757号等に開示されている。
(発明が解決しようとする課題) 一方、近年、電子写真方式によるオフセット印字用マ
スタープレートを用いて、5000枚以上の多数枚を印刷す
る方法が試みられ、特にマスタープレートの改良が進め
られ、大版サイズで1万枚以上印刷することが可能とな
ってきた。又、電子写真製版システムの操作時間の短縮
化も進み、現像−定着工程の迅速化の改良が行なわれて
いる。
前記特開昭60−179751号や同62−151868号に開示され
ている手段に従って製造された分散樹脂粒子は、粒子の
単分散性、再分散性、保存安定性は良好であったが、大
版サイズの耐刷性、及び定着時間の迅速化に対して、満
足すべき性能ではなかった。
また、前記特開昭60−185962号や同61−43757号に開
示されている手段に従って製造された分散樹脂粒子は、
現像スピードが上昇した場合、粒子の分散性、再分散性
の点で、また定着時間が短縮された場合もしくは大版サ
イズ(例えば、A−3サイズ以上)のマスタープレート
の場合、耐刷性の点で各々いまだ必ずしも満足すべき性
能ではなかった。
本発明は、以上の様な従来の液体現像剤の有する課題
を解決するものである。
本発明の目的は、現像−定着工程が迅速化され且つ大
版サイズのマスタープレートを用いる電子写真製版シス
テムにおいても、分散の安定性、再分散性及び定着性に
優れた液体現像剤を提供することである。
本発明の他の目的は、優れた印刷インク感脂性と耐刷
性を有するオフセット印刷用原版の電子写真法による作
成を可能にする液体現像剤を提供することである。
本発明の他の目的は、前記用途に加えて各種静電写真
用及び各種転写用として適切な液体現像剤を提供するこ
とである。
本発明の更に他の目的は、インクジェット記録、陰極
線管記録及び圧力変化あるいは静電変化等の各種変化工
程の記録の様な液体現像剤が使用できるあらゆる系にお
いて使用可能な液体現像剤を提供することである。
(課題を解決するための手段) 上記諸目的は、電気抵抗109Ωcm以上、かつ誘電率3.5
以下の非水溶媒中に、少なくとも樹脂を分散して成る静
電写真用液体現像剤において、該分散樹脂粒子が、 非水溶媒には可溶であるが、重合することによって不
溶化する一官能性単量体(A)及び 下記一般式(I a)及び/又は一般式(I b)で示され
る繰返し単位から成る、該非水溶媒に可溶性の分散安定
用樹脂を 各々少なくとも1種を含有する溶液を重合反応させる
ことにより得られる共重合体樹脂粒子であることを特徴
とする静電写真用液体現像剤によって達成された。
一般式(I a) 一般式(I b) 式中〔 〕内は繰返し単位を表わす。
一般式(I a)においては、V1は、単結合もしくは−C
OO−、−OCO−、−O−、CH2nCOO−、CH2nOCO
−、−CO−、−SO2−、 −CONHCOO−、−CONHCONH−、又は を表わす。但し、R1は水素原子又は炭素数1〜22の炭化
水素基を表わす。nは1〜3の整数を表わす。
X1はV1と同一の内容を表わす。
Y1はV1とT1とを連結する基を表わす。
Y2はX1と繰返し単位とを連結する基を表わす。
T1は−O−又は−NH−を表わす。
W1は二価の脂肪族有機残基又はQ1−COO−Q2の連
結基を表わす。但し−Q1−及び−Q2−は、同じでも異な
ってもよく、ヘテロ原子を介して結合してもよい二価の
有機残基を表わす。
a1及びa2は、互いに同じでも異なってもよく、各々水
素原子、ハロゲン原子、シアノ基、炭素数1〜8の炭化
水素基、−COO−R2又は炭素数1〜8の酸化水素基を介
した−COO−R2(R2は水素原子又は炭素数1〜18の炭化
水素基を表わす)を表わす。
b1及びb2は、互いに同じでも異なってもよく、a1、a2
と同一の内容を表わす。
一般式(I b)において、V2、X2、Y3、Y4は、各々、
一般式(I a)のV1、X1、Y1、Y2と同一の内容を表わ
す。
W2は、二価の脂肪族有機残基又はQ3−OCO−Q4
連結基を表わす。但し、−Q3−、−Q4−は、同じでも異
なってもよく−Q1−、−Q2−と同一の内容を表わす。
T2は−CO−又は単結合を表わす。
a3、a4、b3、b4は、互いに同じでも異なってもよく、
一般式(I a)のa1、a2と同一の内容を表わす。
更に本発明の分散安定用樹脂は一般式(I a)及び/
又は一般式(I b)で示される成分とともに、一般式(I
I)で示される長鎖の脂肪族基を含有する繰返し単位を
共重合成分として含有することも好ましい。
一般式(II) 一般式(II)において、V3は、−COO−、−OCO−、−
O−、CH2mCOO−、CH2 mOCO−、−CO−又は−SO
2−を表わす。但し、mは1〜3の整数を表わす。
R3は、炭素数8以上のアルキル基又はアルケニル基を
表わす。
d1、d2は、互いに同じでも異なってもよく、一般式
(I a)のa1、a2の同一の内容を表わす。
以下、本発明の液体現像剤について詳細に説明する。
本発明に用いる電気抵抗109Ωcm以上、誘電率3.5以下
の担体液として好ましくは直鎖状もしくは分枝状の脂肪
族炭化水素、脂環式炭化水素、又は芳香族炭化水素、及
びこれらのハロゲン置換体を用いることができる。例え
ば、オクタン、イソオクタン、デアン、イソデカン、デ
カリン、ノナン、ドデカン、イソドデカン、シクロヘキ
サン、シクロオクタン、シクロデカン、ベンゼン、トル
エン、キシレン、メシチレン、アイソパーE、アイソパ
ーG、アイソパーH、アイソパーL(アイソパー;エク
ソン社の商品名)、シエルゾール70、シエルゾール71
(シエルゾール;シエルオイル社の商品名)、アムスコ
OMS、アムスコ460溶剤(アムスコ;スピリッツ社の商品
名)等を単独あるいは混合して用いる。
本発明における最も重要な構成成分である非水系分散
樹脂粒子(以下、ラテックス粒子と称することもある)
は、非水溶媒において、前記分散安定用樹脂の存在下
に、単量体(A)を重合すること(いわゆる、重合造粒
法)によって製造したものである。
ここで、非水溶媒としては、基本的には、前記静電写
真用液体現像剤の担体液に混和するものであれば使用可
能である。
即ち、分散樹脂粒子を製造するに際して用いる溶媒と
しては、前記担体液に混和するものであればよく、好ま
しくは直鎖状又は分枝状の脂肪族炭化水素、脂環式炭化
水素、芳香族炭化水素及びこれらのハロゲン置換体等が
挙げられる。例えばヘキサン、オクタン、イソオクタ
ン、デカン、イソデカン、デカリン、ノナン、ドデカ
ン、イソドデカン、アイソパーE、アイソパーG、アイ
ソパーH、アイソパーL、シエルゾール70、シエルゾー
ル71、アムスコOMS、アムスコ460溶剤等を単独あるいは
混合して用いる。
これらの有機溶媒とともに、混合して使用できる溶媒
としては、アルコール類(例えば、メチルアルコール、
エチルアルコール、プロピルアルコール、ブチルアルコ
ール、フッ化アルコール等)、ケトン類(例えばアセト
ン、メシルエチルケトン、シクロヘキサノン等)、カル
ボン酸エステル類(例えば酢酸メチル、酢酸エチル、酢
酸プロピル、酢酸ブチル、プロピオン酸メチル、プロピ
オン酸エチル等)、エーテル類(例えばジエチルエーテ
ル、ジプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキ
サン等)、ハロゲン化炭化水素類(例えばメチレンジク
ロリド、クロロホルム、四塩化炭素、ジクロロエタン、
メチルクロロホルム等)等が挙げられる。
これらの混合して使用する非水溶媒は、重合造粒後、
加熱、あるいは減圧下で留去することが望ましいが、ラ
テックス粒子分散物として、液体現像剤に持ちこまれて
も、現像液の液抵抗が109Ωcm以上という条件を満足で
きる範囲であれば問題とならない。
通常、樹脂分散物製造の段階で担体液と同様の溶媒を
用いる方が好ましく、前述の如く、直鎖状又は分枝状の
脂肪族炭化水素、脂環式炭化水素、芳香族探査水素、ハ
ロゲン化炭化水素などが挙げられる。
本発明に供される分散安定用樹脂は、一般式(I a)
及び/または(I b)で示される繰り返し単位から成る
クシ型重合体であり、特にクシ部の末端に、重合性二重
結合基を結合して成る事を特徴とする、該非水溶媒に可
溶性の樹脂である。好ましくは、一般式(I a)及び/
または(I b)で示される繰り返し単位成分および前記
一般式(II)で示される繰り返し単位成分から成るクシ
型共重合体である。
該クシ型共重合体の重量平均分子量は1×104〜2×1
05であり、好ましくは2×104〜1×105である。重量平
均分子量が104未満や2×105を超える場合には、いずれ
も、重合造粒で得られる樹脂粒子の平均粒径が粗大化あ
るいは、粒子径の分布が巾広くなり、単分散性が損なわ
れたり、更には、分散物とならず凝集物となってしま
う。
該クシ型共重合体の共重合成分としての一般式(I
a)及び/または(I b)で示される成分の存在割合は、
1重量%〜70重量%であり、好ましくは5〜50重量%で
ある。その割合が1重量%未満となると、クシ部の数が
著しく少なくなる事であり、従来のランダム共重合体と
同様な化学構造になってしまい、本発明の効果である、
再分散性向上が見られなくなってしまう。一方、その割
合が70重量%を超えると、一般式(II)で示される繰り
返し単位に相当する単量体との共重合性が充分でなくな
てしまうとともに、該分散安定用樹脂中の単量体(A)
とグラフト結合する重合性二重結合の存在割合が多くな
りすぎるため、分散樹脂粒子を重合造粒する際、粒子の
凝集あるいはゲル化が起こってしまう。
又、該分散安定用樹脂中、好ましい他の共重合成分と
して示される一般式(II)の重合成分は、該樹脂中にお
ける存在割合は、30〜99重量%であり、好ましくは50〜
95重量%である。
一方、該クシ型共重合体のクシ部となる、一般式(I
a)及び/または(I b)で示される成分は、その重量平
均分子量が1×103〜2×104であり、好ましくは2×10
3〜1×104である。重量平均分子量が1×103未満の場
合には、得られた分散樹脂粒子の再分散性が低下してし
まう。又、2×104を超えると、単量体(A)とのグラ
フト結合の効率が低下してしまい、再分散性が悪くなっ
てしまう。
以下に、本発明の分散安定用樹脂である、クシ型共重
合体の内容について、更に説明する。
一般式(I a)及び一般式(I b)において、a1、a2
a3、a4、b1、b2、b3、b4、V1、V2、X1及びX2に含まれる
炭化水素基は、各々示された炭素数(未置換の炭化水素
基としての)を有するが、これら炭化水素基は置換され
ていてもよい。
式(I a)において、V1で示される置換基中のR1は水
素原子のほか、好ましい炭化水素基としては、炭素数1
〜22の置換されてもよいアルキル基(例えば、メチル
基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ヘプチル基、ヘ
キシル基、オクチル基、デシル基、ドデシル基、トリデ
シル基、テトラデシル基、ヘキサデシル基、オクタデシ
ル基、2−クロロエチル基、2−ブロモエチル基、2−
シアノエチル基、2−メトキシカルボニルエチル基、2
−メトキシエチル基、3−ブロモプロピル基、等)、炭
素数4〜18の置換されてもよいアルケニル基(例えば、
2−メチル−1−プロペニル基、2−ブテニル基、2−
ペンテニル基、3−メチル−2−ペンテニル基、1−ペ
ンテニル基、1−ヘキセニル基、2−ヘキセニル基、4
−メチル−2−ヘキセニル基、等)、炭素数7〜12の置
換されてもよいアラルキル基(例えば、ベンジル基、フ
ェネチル基、3−フェニルプロピル基、ナフチルメチル
基、2−ナフチルエチル基、クロロベンジル基、ブロモ
ベンジル基、メチルベンジル基、エチルベンジル基、メ
トキシベンジル基、ジメチルベンジル基、ジメトキシベ
ンジル基、等)、炭素数5〜8の置換されてもよい脂環
式基(例えば、シクロヘキシル基、2−シクロヘキシル
エチル基、2−シクロペンチルエチル基、等)、又は、
炭素数6〜12の置換されてもよい芳香族基(例えば、フ
ェニル基、ナフチル基、トリル基、キシリル基、プロピ
ルフェニル基、ブチルフェニル基、オクチルフェニル
基、ドデシルフェニル基、メトキシフェニル基、エトキ
シフェニル基、ブトキシフェニル基、デシルオキシフェ
ニル基、クロロフェニル基、ジクロロフェニル基、ブロ
モフェニル基、シアノフェニル基、アセチルフェニル
基、メトキシカルボニルフェニル基、エトキシカルボニ
ルフェニル基、ブトキシカルボニルフェニル基、アセト
アミドフェニル基、プロピオアミドフェニル基、ドデシ
ロイルアミドフェニル基、等)があげられる。
V1を表わす場合、ベンゼン環は、置換基を有してもよい。
置換基としては、ハロゲン原子(例えば塩素原子、臭素
原子等)、アルキル基(例えばメチル基、エチル基、プ
ロピル基、ブチル基、クロロメチル基、メトキシメチル
基、等)等が挙げられる。
a1及びa2は、互いに同じでも異なっていてもよく、好
ましくは水素原子、ハロゲン原子(例えば、塩素原子、
臭素原子、フッ素原子等)、シアノ基、炭素数1〜3の
アルキル基(例えば、メチル基、エチル基、プロピル基
等)、−COO−R2又は−CH2COOR2(R2は、好ましくは水
素原子又は炭素数1〜18のアルキル基、アルケニル基、
アラルキル基、脂環式基もしくはアリール基を表わし、
これらは置換されていてもよく、具体的には、上記R1
ついて説明したものと同様の内容を表わす)を表わす。
Y1はV1とT1とを連結する基を表わし、単結合又は連結
する基を表わす。連結する基として具体的には −COO−、−OCO−、−O−、−S−、−SO2−、 −NHCOO−、−NHCONH−、又は から選択される連結基又はこれらの連結基の組合せによ
って形成される結合基を表わす。ここで、R4〜R7は、各
々同じでも異なってもよく、水素原子、ハロゲン原子
(好ましくは、例えば、フッ素原子、塩素原子、臭素原
子等)又は炭素数1〜7の炭化水素基(好ましくは、例
えば、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、2
−クロロエチル基、2−メトキシエチル基、2−メトキ
シカルボニルエチル基、ベンジル基、メトキシベンジル
基、フェニル基、メトキシフェニル基、メトキシカルボ
ニルフェニル基等)を表わし、R8は上記のR1の内容と同
一のものを表わす。
W1は二価の脂肪族有機残基又はQ1−COO−Q2の連
結基を表わす。W1が二価の脂肪族有機残基を表わす場合
には、具体的にはCH2 (pは2〜18の整数を表わ
す)、 (R9及びR10は、同じでも異なってもよく、各々水素原
子、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ヘキ
シル基、オクチル基、デシル基等の炭素数1〜12のアル
キル基を表わす。但し、R9とR10が同時に水素原子を表
わす事はない)、 (R11は炭素数1〜12のアルキル基を表わし、具体的に
はR9、R10と同様のアルキル基が挙げられる。qは3〜1
8の整数を表わす)等が挙げられる。
W1がQ1−COO−Q2の連結基を表わす場合におい
て、−Q1−及び−Q2−は、互いに同じでも異なってもよ
く、各々二価の有機残基を表わし、−O−、−S−、 −SO−、−SO2−、−COO−、−OCO−、−CONHCO−、−N
HCONH−、 から選ばれた結合基を介在させてもよい、二価の脂肪族
基、二価の芳香族基、二価の複素環基、又はこれらの二
価の残基の組合せにより構成された有機残基を表わす。
ここで、R12、R13はR1と同一の内容を表わす。
二価の脂肪族基として、具体的には例えば、 が挙げられる。ここで、R14及びR15は、互いに同じでも
異なってもよく、各々水素原子、ハロゲン原子(例えば
フッ素原子、塩素原子、臭素原子等)又は炭素数1〜12
のアルキル基(例えばメチル基、エチル基、プロピル
基、クロロメチル基、ブロモメチル基、ブチル基、ヘキ
シル基、オクチル基、ノニル基、デシル基等)を表わ
す。R16及びR17は、互いに同じでも異なってもよく、各
々R14及びR15と同一の内容を表わす。Zは−S−、−O
−、又は−NR18−を表わし、R18は炭素数1〜4のアル
キル基、−CH2Cl又は−CH2Brを表わす。
二価の芳香族基としては、例えばベンゼン環基又はナ
フタレン環基が挙げられ、二価の複素環基としては、例
えば5又は6員の複素環基(複素環を構成するヘテロ原
子として、酸素原子、イオウ原子、窒素原子から選ばれ
たヘテロ原子を少なくとも1種含有する)が挙げられ
る。これらの芳香族基、複素環基は置換基を有していて
もよく、例えばハロゲン原子(例えばフッ素原子、塩素
原子、臭素原子等)、炭素数1〜8のアルキル基(例え
ばメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ヘキシ
ル基、オクチル基等)、炭素数1〜6のアルコキシ基
(例えばメトキシ基、エトキシ基、プロピオキシ基、ブ
トキシ基等)が置換基の例として挙げられる。
複素環基としては、具体的には例えば、フラン環、チ
オフェン環、ピリジン環、ピラジン環、ピペラジン環、
テトラヒドロフラン環、ピロール環、テトラヒドロピラ
ン環、1,3−オキサゾリン環等が挙げられる。
式(I a)におけるX1はV1と同一の内容を、又はY2はY
1と同一を表わす。
a1及びa2は、互いに同じでも異なってもよく、各々水
素原子、ハロゲン原子(例えば塩素原子、臭素原子、フ
ッ素原子)、シアノ基、炭素数1〜3のアルキル基(例
えばメチル基、エチル基、プロピル基等)、−COOR2
は−CH2COOR2を表わす。ここで、R2は、より好ましく
は、炭素数1〜8のアルキル基(例えばメチル基、エチ
ル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル
基、オクチル基等)、炭素数7〜9のアラルキル基(例
えばベンジル基、フェネチル基、3−フェニルプロピル
基等)又は置換されてもよいフェニル基(例えばフェニ
ル基、トリル基、キシリル基、メトキシフェニル基等)
を表わす。
b1、b2は、互いに同じでも異なってもよく、a1、a2
同一の内容を表わす。
より好ましくは、a1及びa2のうちいずれか一方が水素
原子を表わし、又b1及びb2のうちいずれか一方が水素原
子を表わす。
一般式(I b)において、a3、a4、b3、b4は、互いに
同じでも異なってもよく、一般式(I a)におけるa1、a
2と同一の内容を表わす。
V2、X2、Y3、Y4は、各々、一般式(I a)における
V1、X1、Y1、Y2と各々同一の内容を表わす。
Z2は単結合又は−CO−を表わす。
W2は、二価の脂肪族有機残基又はQ3−OCO−Q4
連結基を表わす。二価の脂肪族有機残基及び−Q3−、−
Q4−の具体的内容については、W1で説明した二価の脂肪
族有機残基及び−Q1−、−Q2−と同一の内容を表わす。
一般式(I a)及び一般式(I b)において、 で表わされる部分の具体例として各々次のものが挙げあ
れるが、これらに限定されるものではない。但し、以下
の各例において、aは−H、−CH3、−CH2COOCH3、−C
l、−Br又は−CNを示し、bは−H又は−CH3を示し、h
は2〜12の整数を示し、iは1〜12の整数を示す。
一方、一般式(I a)及び一般式(I b)において、ク
シ部の末端に結合する重合性二重結合基を表わす、 で示される部分の具体例としては、前記した 及び において、 及び の如く相当する二重結合基にした内容と同一のものが挙
げられる。但し、これらの例に限定さるものではない。
Q1、Q2、Q3及びQ4の具体的な例として、各々以下の有
機残基が挙げられるが、本発明はこれらに限定されるも
のではない。但し、以下の各例において、Raは炭素数1
〜4のアルキル基、−CH2Cl又は−CH2Brを示し;Rbは炭
素数1〜8のアルキル基、CH2 lORa(Raは上記の意
味を表わし、lは2〜8の整数を表わす)、−CH2Cl又
は−CH2Brを示し;Rcは−H又は−CH3を示し;Rdは炭素数
1〜4のアルキル基を示し;Zは−O−、−S−又は、−
NRa(Raは上記の意味を表わす)を示し;pは1〜26の整
数を示し;qは0又は1〜4の整数を示し;rは1〜10の整
数を示し;jは0又は1〜4の整数を示し;kは2〜6の整
数を示す。
(B−1) CH2 (B−2) −CH=CH− (B−3) −C≡C− (2個のRbは同じでも異なってもよい) (2個のRaは同じでも異なってもよい) (2個のRdは同じでも異なってもよい) (B−11) CH2CH2OCH2CH2 (OCH2CH2 (B−12) CH2CH2SCH2CH2 (B−13) CH2CH2SCH2CH2OCH2CH2 (B−23) −CH2−C≡C−CH2− (B−24) −CH2−CH≡CH−CH2− (B−25) −CH2OCH2CH2− (B−26) −CH2CH2CH2OCH2CH2CH2− (B−27) CH2 kSO2CH2 (B−28) CH2 kS−SCH2 一方、一般式(I a)及び/又は(I b)で示される共
重合成分とともに含有される共重合成分として一般式
(II)で示される共重合成分が挙げられる。
一般式(II)において、V3は、−COO−、−OCO−、−
O−、CH2 mCOO−、CH2 mOCO−、−CO−又は−SH
2−を表わす(但し、mは1〜3の整数を表わす)、好
ましくは、−COO−、−OCO−、−O−、CH2 mCOO
−、CH2 mOCO−を表わす。
R3は炭素数8以上のアルキル基又は炭素数8以上のア
ルケニル基を表わす。アルキル基として具体的には、オ
クチル基、ノニル基、デシル基、ドデシル基、トリデシ
ル、テトラデシル基、ヘキサデシル基、オクタデシル
基、ノナデカニル基、エイコサニル基、ドコサニル基等
が挙げられる。
アルケニル基としては、オクテニル基、デセニル基、
ドデセニル基、テトラデセニル基、ヘキサデセニル基、
オクタデセニル基、エイコセニル基等が挙げられる。
d1及びd2は、互いに同じでも異なってもよく、具体的
には一般式(I a)のa1、a2と同一の内容を表わす。
好ましくは、d1、d2のうち少なくともいずれか一方が
水素原子を表わす。
本発明のクシ型共重合体において、一般式(I a)及
び/又は(I b)で表わされる成分及び一般式(II)で
表わされる成分とともに、これら各成分に相当する単量
体と共重合しうる他の単量体を含有してもよい。
しかし、これら他の単量体は、該共重合体成分中にお
ける存在割合は、多くても40重量%以下が好ましい。
これら他の単量体の具体的な例としては、一般式(I
I)で示される成分に相当する単量体において、R3が炭
素数12以下の置換されてもよい炭化水素基(但し、炭化
水素基がアルキル基、アルケニル基の場合は炭素数は6
以下)である化合物〔例えば、炭素数1〜6の置換され
てもよいアルキル基(メチル基、エチル基、プロピル
基、ブチル基、アミル基、ヘキシル基、2−クロロエチ
ル基、2−ブロモエチル基、2−ヒドロキシエチル基、
3−ヒドロキシエチル基、2,3−ジヒドロキシプロピル
基、3−クロロ−2−ヒドロキシプロピル基、3−ブロ
モプロピル基、2−(N,N−ジメチルアミノ)エチル
基、2−メトキシエチル基、2−(4′−ピリジル)エ
チル基、2−(N−モルホリノ)エチル基、2−フェノ
キシエチル基、2−シアノエチル基、2−メタンスルホ
ニルエチル基、2−(メトキシカルボニル)エチル基、
4−(メトキシカルボニル)ブチル基、2−カルボキシ
エチル基、2−ホスホノエチル基、2−チエニルエチル
基、2−プラニルエチル基、3−カルボキシアミドプロ
ピル基、2,2,2−トリフロロエチル基、2,2,3,3−テトラ
フロロプロピル基、3−フェニルプロピル基等)、炭素
数3〜6の置換されてもよいアルケニル基(クロトニル
基、ブテニル基、ヘキセニル基等)、炭素数5〜12の脂
環式基(シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロ
ヘキセニル基、シクロオクチル基、シクロペンタジエニ
ル基、アダマンチル基等)、炭素数7〜14のアラルキル
基(例えば、ベンジル基、フェネチル基、ナフチルメチ
ル基、ナフチルエチル基、ブロモベンジル基、クロロベ
ンジル基、メチルベンジル基、メトキシベンジル基、ジ
ブロモベンジル基、フロロベンジル基、エトキシカルボ
ニルベンジル基、シアノベンジル基等)、炭素数6〜12
の芳香族基(フェニル基、トリル基、キシリル基、メシ
チル基、ナフチル基、クロロフェニル基、ブロモフェニ
ル基、フロロフェニル基、ジクロロフェニル基、ジブロ
モフェニル基、クロロ−メチル−フェニル基、シアノフ
ェニル基、アセトキシフェニル基、アセチルフェニル
基、メトキシカルボニルフェニル基、プロピルフェニル
基、ビフェニル基、ブチルフェニル基、ノニルフェニル
基、メトキシフェニル基、ブトキシフェニル基、N,N−
ジエチルアミノフェニル基等)等が挙げられる〕;アク
リル酸、メタクリル酸、クロトン酸、イタコン酸、マレ
イン酸等の不飽和カルボン酸及びこれらカルボン酸のア
ミド類;イタコン酸無水物;マレイン酸無水物;炭素数
1〜6の脂肪族カルボン酸のビニルエステル類あるいは
アリルエステル類;アクリロニトリル;メタクリロニト
リル;スチレ及びその置換体(置換基として、例えば、
クロロ原子、ブロモ原子、メチル基、カルボキシ基、ス
ルホ基、クロロメチル基、ヒドロキシメチル基、ヒドロ
キシ基、メトキシメチル基、エトキシメチル基、N,N−
ジイメチルアミノメチル基、メトキシカルボニル基、エ
トキシカルボニル基、アミド基、等);ビニルナフタレ
ン;重合性二重結合基含有の複素環化合物(例えば、ビ
ニルピリジン、ビニルイミダゾリン、ビニルチオフェ
ン、ビニルジオキサン、ビニルピロリドン等)等が挙げ
られる。しかし、これらに限定されるものではない。
以上の如き本発明に供されるクシ部の末端に重合性二
重結合基を結合したクシ型共重合体は、従来公知の合成
方法によって製造することができる。例えば、下記式
(III a)又は式(III b)で表わされるマクロモノマー
(M)を合成し、次に、一般式(II)の単量体とともに
重合反応を行ない、得られたクシ型共重合体のクシ部末
端の−OH基又は−COOH基に、高分子反応により、重合性
二重結合基を導入する方法がある。
一般式(III a) 一般式(III b) 式中、〔 〕内は繰返し単位を表わす。
式(III a)及び式(III b)中の各記号は、各々式
(I a)及び式(I b)と同一の内容を表わす。
上記式(III a)及び(III b)のマクロモノマー
(M)は、高分子学会編、「高分子データハンドブック
〔基礎編〕」、(1986年刊)培風館等に例示される、ジ
オール類とジカルボン酸類、ジカルボン酸無水物又はジ
カルボン酸エステル類との重縮合反応によって合成され
た、重量平均分子量1×103〜2×104のボリエステルオ
リゴマーの片末端のカルボキシ基又はヒドロキシル基に
おいてのみ、高分子反応により、重合性二重結合基を選
択的に導入する方法で容易に製造する事ができる。
ポリエステルの合成法は、従来公知の重縮合反応によ
って合成されるが、具体的には、滝山栄一郎「ポリエス
テル樹脂ハンドブック」日刊工業新聞社(1986年刊)、
高分子学会編「重縮合と重付加」共立出版(1980年
刊)、I.Goodman,「Encyclopedia of Polymer Science
and Engineering」Vol.12,p 1,John Wiley & Sons(19
85年刊)等に記載の方法に従って合成することができ
る。
ポリエステルオリゴマーの片末端のカルボキシ基のみ
に重合性二重結合基を導入する方法は、従来公知の低分
子化合物におけるカルボン酸類からエステル化する反応
あるいはカルボン酸類から酸アミド化する反応を用いる
事で合成することができる。
即ち、分子内に重合性二重結合基を含有し且つカルボ
キシル基と化学反応する官能基〔例えば、−OH基、 ハロゲン体(塩化物、臭化物、ヨー化物)、−NH2、−C
OOR′(R′は、メチル基、トリフロロメチル基、2,2,2
−トリフロロエチル基等)等〕を含有する化合物と、ポ
リエステルオリゴマーを高分子反応する事で該マクロモ
ノマーが合成される。
具体的には、日本化学会編「新実験化学講座,14,有
機化合物の合成と反応〔II〕」、第5章、丸善(株)、
(1977年刊);岩倉義男、栗田恵輔著、「反応性高分
子」講談社(1977年刊)等に記載の方法を用いて合成す
ることができる。
ポリエステルオリゴマーの片末端のヒドロキシル基の
みに重合性二重結合基を導入する方法は、従来公知の低
分子化合物におけるアルコール類からエステル化する反
応あるいはアルコール類からウレタン化する反応を用い
る事で合成することができる。
即ち、分子内に重合性二重結合基を含有するカルボン
酸類、カルボン酸エステル類、カルボン酸ハライド類又
はカルボン酸無水物類との反応でエステル化し、マクロ
モノマーを合成する方法;あるいは、分子内に重合性二
重結合基を含有するモノイソシアナート類との反応でウ
レタン化し、マクロモノマーを合成する方法によって達
せられる。具体的には、日本化学会編「新実験化学講
座,14,有機化合物の合成と反応〔II〕」、第5章、丸
善(株)、(1977年刊);「同、有機化合物の合成と反
応〔III〕」、第1952頁、丸善(株)、(1978年刊)に
詳細に記載された方法を用いて合成することができる。
又、マクロモノマー(M)と一般式(II)の単量体と
の共重合反応後、得られたクシ部末端に−OH基又は−CO
OH基を含有のクシ型共重合体に重合性二重結合基を高分
子反応で導入する方法としては、例えば、−OH基の場
合、前記一般式基(III a)のマクロモノマーで説明し
た従来公知の反応を用いればよく、一方−COOH基の場合
には、一般式(III b)のマクロモノマーで説明した従
来公知の反応を用いれば容易に製造することができる。
又式(III a)及び(III b)で示されるマクロモノマ
ーを、分子内にヒドロキシル基含有のカルボン酸を出発
原料として合成することもできる。即ち、該カルボン酸
類を自己重縮合反応によりポリエステルオリゴマーを合
成した後、上述したマクロモノマー合成と同様の高分子
反応でマクロモノマーを合成する方法、又は重合性二重
結合基含有のカルボン酸類とラクトン類のリビング重合
反応で合成する方法によって、製造する事ができる。具
体的には、T.Yasuda,T.Aida and S.Inoue,J.Macromol.S
ci.Chem.,A,21,1035(1984)、T.Yasuda,T.Aida and S.
Inoue,Macromolecules,17,2217(1984)、S.Sosnowski,
S.Stomkowski and S.Penczek,Makromol.Chem.,188,1347
(1987)、Y.Gnanou and P.Rempp,Makromol.Chem.,188,
2267(1987)、T.Shiota and Y.Goto,J.Appl.Polym.Sc
i.,11,753(1976)等に記載の方法によって製造するこ
とができる。
本発明のクシ型共重合体の他の合成法としては、−CO
OH基又は−OH基を含有する共重合成分を含む重合体とラ
クトン類とを高分子反応で反応し(例えば、反応式
(1)で示される反応)、引き続いて、クシ部末端の−
COOH基又は−OH基に重合性二重結合基を導入する方法も
知られている。
反応式(1) 具体的には、R.P.Foss,H.W.Jacobsen,etal,Macromole
cules,,373(1976)、W.H.Buck,Rubber Chem.Techno
l.,50,109(1977)等に記載の方法によって製造するこ
とができる。
更に、本発明のクシ型共重合体を合成する他の方法と
して、式(III a)又は(III b)で示されるマクロモノ
マー(M)を合成した後、マクロモノマー(M)の片末
端の−COOH基又は−OH基に前記した方法で重合性二重結
合基を予め導入して、一般式(IV a)又は(IV b)で示
される二官能性のマクロモノマーを合成し、これを一般
式(II)で示される成分に相当する単量体と重合反応し
て、製造することもできる。
式(IV a) 式(IV b) 式(IV a)及び(IV b)中の各記号は式(I a)及び
式(I b)と同一の内容を表わす。但し、この方法で
は、 の重合性二重結合基の重合反応性に差がある場合に限ら
れ、反応性が同等になると、重合反応時に、高分子鎖間
の橋架けが進行し、ゲル化を起こしてしまう。具体的に
は、特開昭60−185962号に記載された重合性二重結合基
の組み合わせを用いることができる。
本発明における単量体(A)は、非水溶媒には可溶で
あるが重合することによって不溶化する一官能性単量体
であればいずれでもよい。具体的には、例えば一般式
(V)で表わされる単量体が挙げられる。
一般式(V) 式(V)中、V4は−COO、−OCO−、−CH2OCO−、−CH
2COO−、−O−、 を表わす。ここでZ1は、水素原子又は炭素数1〜18の置
換されていてもよい脂肪族基(例えば、メチル基、エチ
ル、プロピル基、ブチル基、2−クロロエチル基、2−
ブロモエチル基、2−シアノエチル基、2−ヒドロキシ
エチル基、ベンジル基、クロロベンジル基、メチルベン
ジル基、メトキシベンジル基、フェネチル基、3−フェ
ニルプロピル基、ジメチルベンジル基、フロロベンジル
基、2−メトキシエチル基、3−メトキシプロピル基
等)を表わす。
Z0は水素原子又は炭素数1〜6の置換されてもよい脂
肪族基(例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、ブ
チル基、2−クロロエチル基、2,2−ジクロロエチル
基、2,2,2−トリフロロエチル基、2−ブロモエチル
基、2−グリシジルエチル基、2−ヒドロキシエチル
基、2−ヒドロキシプロピル基、2,3−ジヒドロキシプ
ロピル基、2−ヒドロキシ−3−クロロプロピル基、2
−シアノエチル基、3−シアノプロピル基、2−ニトロ
エチル基、2−メトキシエチル基、2−メタンスルホニ
ルエチル基、2−エトキシエチル基、N,N−ジメチルア
ミノエチル基、N,N−ジエチルアミノエチル基、トリメ
トキシシリルプロピル基、3−ブロモプロピル基、4−
ヒドロキシブチル基、2−フリフリルエチル基、2−チ
エニルエチル基、2−ピリジルエチル基、2−モルホリ
ノエチル基、2−カルボキシエチル基、3−カルボキシ
プロピル基、4−カルボキシブチル基、2−ホスホエチ
ル基、3−スルホプロピル基、4−スルホブチル基、2
−カルボキシアミドエチル基、3−スルホアミドプロピ
ル基、2−N−メチルカルボキシアミドエチル基、シク
ロペンチル基、クロロシクロヘキシル基、ジクロロヘキ
シル基等)を表わす。
e1及びe2は互いに同じでも異なってもよく、各々前記
一般式基(I a)におけるa1またはa2と同一の内容を表
わす。
具体的な単量体(A)としては、例えば、炭素数1〜
6の脂肪酸カルボン酸(酢酸、プロピオン酸、酪酸、モ
ノクロロ酢酸、トリフロロプロピオン酸等)のビニルエ
ステル類あるいはアリルエステル類;アクリル酸、メタ
クリル酸、クロトン酸、イタコ酸、マレイン酸等の不飽
和カルボン酸の炭素数1〜4の置換されてもよいアルキ
ルエステル類又はアミド類(アルキル基として例えばメ
チル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、2−クロロ
エチル基、2−ブロモエチル基、2−フロロエチル基、
トリフロロエチル基、2−ヒドロキシエチル基、2−シ
アノエチル基、2−ニトロエチル基、2−メトキシエチ
ル基、2−メタンスルホニルエチル基、2−ベンゼンス
ルホニルエチル基、2−(N,N−ジメチルアミノ)エチ
ル基、2−(N,N−ジエチルアミノ)エチル基、2−カ
ルボキシエチル基、2−ホスホエチル基、4−カルボキ
シブチル基、3−スルホプロピル基、4−スルホブチル
基、3−クロロプロピル基、2−ヒドロキシ−3−クロ
ロプロピル基、2−フルフリルエチル基、2−ピリジニ
ルエチル基、2−チエニルエチル基、トリメトキシシリ
ルプロピル基、2−カルボキシアミドエチル基等);ス
チレン誘導体(例えば、スチレン、ビニルトルエン、α
−メチルスチレン、ビニルナフタレン、クロロスチレ
ン、ジクロロスチレン、ブロモスチレン、ビニルベンゼ
ンカルボン酸、ビニルベンゼンスルホン酸、クロロメチ
ルスチレン、ヒドロキシメチルスチレン、メトキシメチ
ルスチレン、N,N−ジメチルアミノメチルスチレン、ビ
ニルベンゼンカルボキシアミド、ビニルベンゼンスルホ
アミド等);アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、
マリイン酸、イタコン酸等の不飽和カルボン酸;マレイ
ン酸、イタコン酸の環状無水物;アクリロニトリル;メ
タクリロニトリル;重合性二重結合基含有のヘテロ環化
合物(具体的には、例えば、高分子学会編「高分子デー
タハンドブック−基礎編−」、p175〜184、培風館(198
6年刊)に記載の化合物、例えば、N−ビニルピリジ
ン、N−ビニルイミダゾール、N−ビニルピロリドン、
N−ビニルチオフェン、ビニルテトラヒドロフラン、ビ
ニルオキサゾリン、ビニルチアゾール、N−ビニルモル
ホリン等)等が挙げられる。
単量体(A)は二種以上を併用してもよい。
以上の如き本発明で用いられる分散樹脂を製造するに
は、一般に、前述の様な分散安定用樹脂、及び単量体
(A)とを非水溶媒中で過酸化ベンゾイル、アゾビスイ
ソブチロニトリル、ブチルリチウム等の重合開始剤の存
在下に加熱重合させればよい。具体的には、分散安定
用樹脂、単量体(A)の混合溶液中に重合開始剤を添加
する方法、分散安定用樹脂を溶解した溶液中に単量体
(A)を重合開始剤とともに滴下してゆく方法、あるい
は、分散安定用樹脂全量と単量体(A)の一部を含む
混合溶液中に、重合開始剤とともに残りの単量体(A)
を任意に添加する方法、更には、非水溶媒中に、分散
安定用樹脂及び単量体(A)を混合溶液を、重合開始剤
とともに任意に添加する方法等があり、いずれの方法を
用いても製造することができる。
単量体(A)の総量は、非水溶媒100重量部に対して
5〜80重量部程度であり、好ましくは10〜50重量部であ
る。
分散安定用樹脂である可溶性の樹脂は、上記で用いる
全単量体100重量部に対して1〜100重量部であり、好ま
しくは5〜50重量部である。
重合開始剤の量は、全単量体量の0.1〜5重量%が適
切である。
又、重合温度は50〜180℃程度であり、好ましくは60
〜120℃である。反応時間は1〜15時間が好ましい。
反応に用いた非水溶媒中に、前記したアルコール類、
ケトン類、エーテル類、エステル類等の極性溶媒を併用
した場合あるいは、重合造粒化される単量体(A)の未
反応物が残存する場合、該溶媒あるいは単量体の沸点以
上に加温して留去するかあるいは、減圧留去することに
よって除くことが好ましい。
発明の分散樹脂の分子量は103〜106であり、好ましく
は104〜5×105である。
以上の如くして本発明により製造された非水系分散樹
脂は、微細でかつ粒度分布が均一な粒子として存在する
と同時に、非常に安定な分散性を示し、特に現像装置内
において長く繰り返し使用をしても分散性が良くかつ現
像スピードが向上しても再分散も容易であり装置の各部
に付着汚れを生ずることが全く認められない。
また、加熱等により定着した場合、強固な被膜が形成
され、優れた定着性を示した。
更に、本発明の液体現像剤は、現像−定着工程が迅速
化され且つ大版サイズのマスタープレートを用いた場合
でも、分散の安定性、再分散性及び定着性に優れてい
る。
本発明の液体現像剤において所望により着色剤を使用
しても良い。その着色剤は特に指定されるものではなく
従来公知の各種顔料又は染料を使用することができる。
分散樹脂自体を着色する場合には、例えば着色の方法
の1つとしては、顔料又は染料を用いて分散樹脂に物理
的に分散する方法があり、使用する顔料又は染料は非常
に多く知られている。例えば、磁性酸化鉄粉末、粉末ヨ
ウ化鉛、カーボンブラック、ニグロシン、アルカリブル
ー、ハンザイエロー、キナクリドンレッド、フタロシア
ニンブルーなどが挙げられる。
着色の方法の他の1つとしては、特開昭57−48738号
などに記載されている如く、分散樹脂を、好ましい染料
で染色する方法がある。あるいは、他の方法として、特
開昭53−54029号に開示されている如く、分散樹脂物と
染料を化学的に結合させる方法があり、あるいは、又、
特公44−22955号等に記載されている如く、重合造粒法
で製造する際に、予め色素を含有した単量体を用い、色
素含有の共重合体とする方法がある。
本発明の液体現像剤には、荷電特性の強化あるいは画
像特性の改良等のために、所望により種々の添加剤を加
えても良く、例えば原崎勇次「電子写真」第16巻、第2
号、44頁に具体的に記載されているものが用いられる。
例えば、ジ−2−エチルヘキシルスルホコハク酸金属
塩、ナフテン酸金属塩、高級脂肪酸金属塩、レシチン、
ポリ(ビニルピロリドン)、半マレイン酸アミド成分を
含む共重合体等が挙げられる。
本発明の液体現像剤の主要な各組成分の量について説
明すれば下記の通りである。
樹脂(及び所望により用いられる着色剤)を主成分と
して成るトナー粒子は、担体液体1000重量部に対して0.
5重量部〜50重量部が好ましい。0.5重量部未満であると
画像濃度が不足し、50重量部を超えると非画像部へのカ
ブリを生じ易い。更に、前記の分散安定用の担体液体可
溶性樹脂も所望により使用され、担体液体1000重量部に
対して0.5重量部〜100重量部程度加えることができる。
上述の様な荷電調節剤は、担体液体1000重量部に対し
て、0.001〜1.0重量部が好ましい。更に所望により各種
添加剤を加えても良く、それら添加物の総量は、現像剤
の電気抵抗によってその上限が規制される。即ち、トナ
ー粒子を除去した状態の液体現像剤の電気抵抗が109Ωc
mより低くなると良質の連続階調像が得られ難くなるの
で、各添加物の各添加量を、この限度内でコントロール
することが必要である。
以下に本発明の実施態様を例示するが、本発明の内容
がこれらに限定されるものではない。
マクロモノマーの合成例1:MM−1 1,4−ブタンジオール90.1g、無水コハク酸105.1g、p
−トルエンスルホン酸1水和物1.6g及びトルエン200gの
混合物を、Dean−Star R還流装置を付したフラスコ中で
撹拌しながら還流下に1時間加熱した。トルエン溶媒と
ともに共沸で留去された水の量は17.5gであった。
次に、アクリル酸17.2g及びトルエン150gの混合溶液
とt−ブチルハイドロキノン1.0gを上記反応物に加えた
後、更に撹拌しながら還流下に4時間反応した。室温に
冷却後、メタノール2中に再沈し、析出した固形物を
濾集し、減圧乾燥した。収量は135gで、得られたマクロ
モノマーMM−1の重量平均分子量は6.8×103であった。
マクロモノマーMM−1: CH2=CH−COOCH2 4OCOCH2 2COOH マクロモノマーの合成例2:MM−2 1,6−ヘキサンジオール120g、無水グルタル酸114.1
g、p−トルエンスルホン酸1水和物3.0g及びトルエン2
50gの混合物を、マクロモノマーの合成例1と同様の条
件で反応した。共沸で留去した水の量は17.5gであっ
た。室温に冷却後n−ヘキサン2中に再沈し、液状物
をデカンテーションで取り出し、減圧下に乾燥した。
上記反応生成物をトルエンに溶解し、0.1N水酸化カリ
ウムメタノール溶液で中和滴定する方法によりカルボキ
シル基含量を測定したところ、500μmol/gとなった。
上記固定部100g、メタクリル酸8.6g、t−ブチルハイ
ドロキノン1.0g及び塩化メチレン200gの混合物を、室温
で撹拌下に溶解した。この溶液中に、ジシクロヘキシル
カルボジイミド(略称:D.C.C)を20.3g、4−(N,N−ジ
メチル)アミノピリジン0.5g及び塩化メチレン100gの混
合溶液を、撹拌下に1時間で滴下した。更にそのまま4
時間撹拌した。D.C.C.溶液を滴下するにつれ、不溶の結
晶が析出した。反応混合物を200メッシュのナイロン布
を通して不溶物を濾別した。濾液をヘキサン2中に再
沈し、析出した粉末状固定物を濾集した。これにアセト
ン500mlを加え1時間撹拌した後、不溶解分を濾紙を用
いて自然濾過した。濾液を全体量が1/2になるまで減圧
濃縮した後、この溶液をエーテル1中に加え1時間撹
拌した。析出した固定物を濾集し、減圧乾燥した。収量
53gで得られたマクロモノマーMM−2の重量平均分子量
は8.2×103であった。
マクロモノマーMM−2: マクロモノマーの合成例3:MM−3 マクロモノマーMM−2の合成例において、メタクリル
酸8.6gの代わりに2−ヒドロキシエチルメタクリル酸1
3.0gを用いた他は、MM−2の合成例と全く同様に反応し
て、マクロモノマーMM−3を得た。収量は50gで重量平
均分子量は8.5×103であった。
マクロモノマーMM−3: マクロモノマーの合成例4:MM−4 12−ヒドロキシステアリン酸500gを、外温150℃の油
浴中で、10〜15mmHgの減圧下、生成する水を留去しなが
ら10時間撹拌した。得られた液状物(オリゴエステル)
のカルボキシ基含量は600μmol/gであった。
上記液状物100g、メタクリル酸無水物18.5g、t−ブ
チルハイドロキノン1.5g及びテトラヒドロフラン200gの
混合溶液を、温度40〜45℃で6時間撹拌した。反応混合
物を水1中に、撹拌下に1時間で滴下し、更に1時間
撹拌した。静置して、沈降した液状物をデカンテーショ
ンで取り出し、THF200gに溶解し、メタノール1中に
再沈した。沈降した液状物をデカンテーションで取り出
し、減圧乾燥した。収量62gでマクロモノマーMM−4の
重量平均分子量は6.7×103であった。
マクロモノマーMM−4: マクロモノマーの合成例5:MM−5 マクロモノマーMM−4の合成例において中間体として
得られたオイゴエステル100g、2−ヒドロキシエチルメ
タクリレート15.6g、t−ブチルハイドロキノン1.5g及
び塩化メチレン200gの混合溶液を用い、他はマクロモノ
マーMM−2の合成例と同様に、D.C.C.を縮合剤として用
いて反応し、生成物(マクロモノマーMM−5)を単離し
た。
マクロモノマーMM−5: 重量平均分子量:6.5×103 マクロモノマーの合成例6:MM−6 S.Penczek et al.,Makromol.Chem.,188,1347(1987)
に記載の合成法に従って、下記構造のマクロモノマーMM
−6を合成した。
マクロモノマーMM−6: 重量平均分子量:7.3×103 分散安定用樹脂の合成例1:P−1 オクタデシルメタクリレート70g、マクロモノマーMM
−2を30g及びトルエン150gの混合溶液を、窒素気流下
に温度75℃に加温した。2,2′−アゾビス(イソブチロ
ニトリル)(略称:A.I.B.N.)を1.0g加え4時間反応
し、更にA.I.B.N.を0.5g加えて3時間、更にA.I.B.N.を
0.3g加えて3時間反応した。
反応混合物を25℃に冷却後、アリルアルコール2.2gを
加えて撹拌した。これに、D.C.C.を4.0g、N,N−ジメチ
ルアミノピリジン0.2及び塩化メチレン50gの混合溶液を
1時間で滴下した。更にそのまま4時間反応した。次
に、ギ酸2mlを加えて1時間撹拌後、析出した結晶を濾
別し、得られた濾液をメタノール2中に再沈した。析
出した粉末状固定物を濾集し、この固定物をテトラヒド
ロフラン150mlに溶解し、メタノール1中に再度、再
沈した。析出した粉末状固形物を濾集し、減圧乾燥し
た。得られた粉末を、マクロモノマーMM−2の合成例で
記した0.1N水酸化カリウムメタノール溶液で、ポリマー
中の未反応のカルボキシル基の検出を行なった所、カル
ボキシ基は検出されなかった。収量は62gで、重量平均
分子量は4.2×104であった。
分散安定用樹脂P−1: 分散安定用樹脂の合成例2:P−2〜P−15 P−1の合成例において、オクタデシルメタクリレー
ト及びマクロモノマーMM−2を各々代えて、合成例1と
同様の方法で、下記表−1の各樹脂P−2〜P−15を合
成した。各樹脂の重量平均分子量は3.5×104〜4.5×104
であった。
分散安定用樹脂の合成例16〜23:P−16〜P−23 P−1の合成例において、アリルアルコールに代え
て、下記表−2に相当する−OH基含有の単量体を用いた
他は、合成例1と同様にして反応して、各樹脂P−16〜
P−23を合成した。各樹脂の重量平均分子量は4.0×104
〜4.5×104であった。
分散安定用樹脂の合成例24:P−24 アクタデシルメタクリレート60g、ブチルメタクリレ
ート20g、マクロモノマーMM−1を20g及びトルエン150g
の混合溶液を窒素気流下に温度70℃に加温した。A.I.B.
N.を1.0g加え4時間反応し、更にA.I.B.N.を0.5g加え2
時間反応し、次にA.I.B.N.を0.5g加え温度90℃に上げて
3時間反応した。
次に、酢酸ビニル3.2g、酸酸水銀0.2g及びt−ブチル
ハイドロキノン1.0gを加え、温度80℃で10時間反応し
た。室温に冷却後、1N硫酸水溶液10mlを加えて1時間撹
拌後、メタノール2中に再沈した。析出した粉末状固
形物を濾集後、塩化メチレン200mlに溶解し、再度メタ
ノール1中に再沈した。析出した粉末状固形物を濾集
後、減圧乾燥して得られた粉末は収量58gで重量平均分
子量は5.3×104であった。
分散安定用樹脂P−24: 分散安定用樹脂の合成例25:P−25 P−1の合成例において、中間体として得られるオク
タデシルメタクリレート/マクロモノマーMM−2(70/3
0)共重合体のトルエン溶液に、グリシジルメタクリレ
ート5.5g、N,N−ジメチルアミノアニリン0.3g、t−ブ
チルハイドロキノン1.0gを加え温度110℃で20時間反応
した。
冷却後、この反応物をメタノール2中に再沈し、析
出した粉末状固形物を濾集し、これを塩化メチレン150m
lに溶解し、再度メタノール1中に再沈後、析出した
粉末状固形物を濾集し、減圧乾燥した。0.1N水酸化カリ
ウムメタノール溶液でポリマー中の残存カルボキシル基
量を測定し、反応率を求めた所、98.5%であった。得ら
れた共重合体の収量は68gで重量平均分子量は4.8×104
であった。
分散安定用樹脂P−25: 分散安定用樹脂の合成例26〜28:P−26〜P−28 P−25の合成例と同様に、クシ型ポリマー中のカルボ
キシル基とエポキシ基含有の単量体とを反応させて、下
記表−3の樹脂P−26〜P−28を各々合成した。各樹脂
の重量平均分子量は3.0×104〜5×104であった。
分散安定用樹脂の合成例29:P−29〜P−34 P−1の合成例において、オクタデシルメタクリレー
ト70gを下記表−4に相当する単量体に代えて、他は同
様に反応して樹脂P−29〜P−34を各々合成した。各樹
脂の重量平均分子量は4.0×104〜5.0×104であった。
分散安定用樹脂の製造例35:P−35 オクタデシルメタクリレート75g、マクロモノマーMM
−3を25g、及びトルエン150gの混合溶液を窒素気流下
に温度75℃に加温した。A.I.B.N.を1.0g加え4時間反応
し、更にA.I.B.N.を0.5g加え3時間、更にA.I.B.N.を0.
3g加えて温度90℃に上げて2時間反応した。
冷却後、この混合物に、温度25℃で、メタクリル酸無
水物7.4g及びt−ブチルハイドロキノン1.0gを加えて1
時間撹拌し、更に、温度50℃で反応した。冷却後、メタ
ノール2中に再沈し、析出した粉末状固形物を濾集
し、この固形物を塩化メチレン150mlに溶解し、再度メ
タノール1中に再沈し、析出した粉末状固形物を濾集
して、減圧乾燥した。ポリマー中に未反応で残存するOH
基量を従来公知のアセチル化法で定量し、反応率を求め
た所、反応率は97.8%であった。収量は64gで重量平均
分子量は3.8×104であった。
分散安定用樹脂P−35: 分散安定用樹脂の製造例36:P−36 ヘキサデシルメタクリレート75g、下記構造のマクロ
モノマーMM−を25g及びトルエン150gの混合溶液を、合
成例35と同一の重合方法で重合反応を行なった。
マクロモノマーMM−7: 冷却して温度25℃にした後、ビニル酢酸2.5gを加えて
撹拌し、D.C.C.を7.2g、4−(N,N−ジメチルアミノ)
ピリジン0.3g及び塩化メチレン50gの混合溶液を1時間
で滴下した。そのまま更に4時間撹拌した。ギ酸2mlを
加えて1時間撹拌後、析出した結晶を濾別した。濾液を
メタノール2中に再沈し、析出した粉末状結晶を濾集
し、この結晶を塩化メチレン200mlに溶解し、メタノー
ル1中に再沈し、析出した粉末状結晶を濾集した。減
圧乾燥後、得られた粉末は、収量58gで重量平均分子量
は3.6×104であった。
分散安定用樹脂P−36: 分散安定用樹脂の合成例37:P−37 P−35の合成例において、メタクリル酸無水物7.4gの
代わりにメタクリロイルイソシアナート5.3gを用いた他
は、合成例35と同様の方法で樹脂P−37を合成した。
分散安定用樹脂P−37: 重量平均分子量:4.0×104 分散安定用樹脂の合成例38〜45:P−38〜P−45 P−35の合成例と同様の方法で、共重合体を合成し、
次に−COOH含有の単量体をD.C.C.を縮合剤として用い
て、下記表−5の各樹脂を合成した。各樹脂P−38〜P
−45の重量平均分子量は3×104〜5×104であった。
分散安定用樹脂の合成例46:P−46 ドデシルメタクリレート75g、下記構造の二官能性マ
クロモノマーMD−1を25g及びトルエン300gの混合溶液
を窒素気流下温度65℃に加温した。2,2′−アゾビス
(バレロニトリル)(略称、A.B.V.N.)を1.0g加え4時
間反応し、更にA.B.V.N.を0.5g加えて2時間、更にA.B.
V.N.を0.3g加えて2時間反応した。冷却後、メタノール
2中に再沈し、粘稠物をデカンテーションで分取後、
減圧乾燥した。収量は73gで重量平均分子量は6.7×104
であった。
二官能性マクロモノマーMD−1: 分散安定用樹脂P−46: ラテックス粒子の製造例1:D−1 分散安定用樹脂の製造例1の樹脂P−1を10g、酢酸
ビニル100g、及びアイソパーHを380gの混合溶液を窒素
気流下撹拌しながら温度70℃に加温した。A.B.V.N.を0.
8g加え2時間反応し、更にA.B.V.N.を0.6g加えて2時間
反応した。開始剤添加後20分して白濁を生じ、反応温度
は88℃まで上昇した。温度を100℃に上げ2時間撹拌し
て未反応の酢酸ビニルを留去した。冷却後200メッシュ
のナイロン布を通し、得られた白色分散物は、重合率86
%で平均粒径0.21μmのラテックスであった。
ラテックス粒子の製造例2〜31:D−2〜D−31 ラテックス粒子の製造例1において、分散安定用樹脂
P−1を10gの代わりに下記表−6の樹脂を用いた他
は、製造例1と同様にして、ラテックス粒子を製造し
た。
ラテックス粒子の製造例32:D−32 分散安定用樹脂P−43を10g、酢酸ビニル100g、クロ
トン酸5g、及びアイソパーEを468gの混合溶液を窒素気
流下撹拌しながら、温度70℃に加温した。A.B.V.N.を1.
0g加え、6時間反応後、温度100℃に上げてそのまま1
時間撹拌し、残存する酢酸ビニルを留去した。冷却後20
0メッシュのナイロン布を通し、得られた白色分散物は
重合率85%で、平均粒径0.23μmのラテックスであっ
た。
ラテックス粒子の製造例33:D−33 分散安定用樹脂P−28を12g、酢酸ビニル100g、4−
ペンテン酸6.0g及びアイソパーGを380gの混合溶液を、
窒素気流下撹拌しながら、温度75℃に加温した。A.B.V.
N.を0.8g加え4時間反応し、さらにA.B.V.N.を0.5g加え
て2時間反応した。冷却後200メッシュのナイロン布を
通し、得られた白色分散物は、平均粒径0.25μmのラテ
ックスであった。
ラテックス粒子の製造例34:D−34 分散安定用樹脂P−24を14g、酢酸ビニル85g、N−ビ
ニルピロリドン15g及びn−デカン380gの混合溶液を、
窒素気流下撹拌しながら温度75℃に加温した。A.B.V.N.
を1.7g加え4時間反応し、さらにA.B.V.N.を0.5g加えて
2時間反応した。冷却後200メッシュのナイロン布を通
し、得られた白色分散物は平均粒径0.25μmのラテック
スであった。
ラテックス粒子の製造例35:D−35 分散安定用樹脂P−25を20g、メチルメタクリレート1
00g、n−ドデシルメルカプタン1g及びn−デカン470g
の混合溶液を、窒素気流下撹拌しながら、温度65℃に加
温した。A.B.V.N.を0.6g加え2時間反応した。開始剤投
入後数分で青白濁が始まり反応温度は90℃まで上昇し
た。冷却後200メッシュのナイロン布を通して粗大粒子
を除去し、得られた白色分散物は粒径0.16μmのラテッ
クスであった。
ラテックス粒子の製造例36:D−36 分散安定用樹脂P−40を20g、スチレン100g、及びア
イソパーHを380gの混合溶液を、窒素気流下撹拌しなが
ら、温度50℃に加温した。n−ブチルリチウムヘキサン
溶液をn−ブチルリチウムの固形分量として1.0gとなる
量を加え、4時間反応した。冷却後200メッシュのナイ
ロン布を通し、得られた白色分散物は、平均粒径0.30μ
mのラテックスであった。
ラテックス粒子の製造例37:(比較例A) 特開昭61−43757号記載の下記構造の分散安定用樹脂
R−1を10g、酢酸ビニル100g、及びアイソパーHを390
gの混合溶液とし、他は製造例1と同様に操作した。
得られた白色分散物は、重合率85%で平均粒径0.20μ
mであった。
分散安定用樹脂R−1:(比較用) 重量平均分子量:6.5×104 (組成比は重量比を示す) ラテックス粒子の製造例38:(比較例B) ポリ(オクタデシルメタクリレート)18g、酢酸ビニ
ル100g、オクタデシルメタクリレート1.0g及びアイソパ
ーHを385gの混合溶液とし、他は製造例1と同様に操作
した。
得られた白色分散物は重合率85%で平均粒径0.22μm
のラテックスであった(特開昭60−179751号記載のラテ
ックス粒子)。
実施例1 ドデジルメタクリレート/アクリル酸(共重合比:95/
5重量比)共重合体10g、ニグロシン10g及びシェルゾル7
1の30gをガラスビーズと共にペイントシェーカー(東京
精機(株))に入れ、4時間分散しニグロシンの微小な
分散物を得た。
ラテックス粒子の製造例1の樹脂分散物D−1を30
g、上記ニグロシン分散物2.5g、FOC−1600(日産化学
(株)製:ヘキサデシルアルコール)15g、〔オクタデ
セン−半マレイン酸オクタデシルアミド共重合体〕0.08
gをシェルゾル71の1に希釈することにより静電写真
用液体現像剤を作製した。
(比較用現像剤A〜B) 上記製造例において樹脂分散物を以下の樹脂粒子に代
えて比較用の液体現像剤A、Bの2種を作製した。
比較用液体現像剤A: ラテックス粒子の製造例37の樹脂分散物 比較用液体現像剤B: ラテックス粒子の製造例38の樹脂分散物 これらの液体現像剤を全自動製版機ELP404V(富士写
真フイルム(株)製)の現像剤として用い、電子写真感
光材料であるELPマスターIIタイプ(富士写真フイルム
(株)製)を露光、現像処理した。製版スピードは、4
版/分で行なった。さらに、ELPマスターIIタイプを200
0枚処理した後の現像装置へのトナー付着汚れの有無を
観察した。複写画像の黒化率(画像面積)は、20%の原
稿を用いて行なった。
その結果を表−7に示した。
前記した、製版条件で各現像剤を製版した所、現像装
置の汚れを生じず又2000枚目の製版プレートの画像が鮮
明な現像剤は、本発明の場合のみであった。
一方、各現像剤より製版して得られたオフセット印刷
用マスタープレート(ELPマスター)を常法により印刷
し、印刷物の画像に文字の欠落、ベタ部のカスレ等の発
生するまでの印刷枚数を比較した所、本発明及び比較例
Aの現像剤を用いて得られたマスタープレートは、1000
0枚以上でも発生せず、比較例Bを用いたマスタープレ
ートでは6000枚発生した。
以上の結果の如く、本発明の樹脂粒子を使って現像剤
としたもののみが、現像装置の汚れを全く生じないと同
時に、マスタープレートの印刷枚数も著しく向上したも
のであった。
即ち、比較例Aの場合は印刷枚数に問題はないが現像
装置の汚れが著しく、連続して使用するには耐え得なか
った。
又、比較例Bの場合は、製版条件が過酷な条件の状態
(従来は2〜3枚/分の製版スピードで複写画像の黒化
率は8〜10%程度である)が用いられると、現像装置
(特に背面電極板上)の汚れが生じる様になり、2000枚
後位には、プレート上の複写画像の画質に影響(Dmaxの
低下、細線のカスレ等)がでてくるようになった。マス
タープレートの印刷枚数は、比較例Bで著しく低下し
た。
これらの結果は、本発明の樹脂粒子が明らかに優れて
いることを示すものである。
ラテックス粒子の製造例2で得られた白色分散物100g
及びスミカロンブラック1.5gの混合物を温度100℃に加
温して、4時間加熱撹拌した。室温に冷却後200メッシ
ュのナイロン布を通し、残存した染料を除去すること
で、平均粒径0.20μmの黒色の樹脂分散物を得た。
上記黒色樹脂分散物32g、ナフテン酸ジルコニウム0.0
5g、FOC−1800(日産化学(株)製、オクタデシルアル
コール)15gをシェルゾル71の1に希釈することによ
り液体現像剤を作製した。
これを実施例1と同様の装置により現像した所、2000
枚現像後でも装置に対するトナー付着汚れは全く発生し
なかった。
又、得られたオフセット印刷用マスタープレートの画
質は鮮明であり、1万枚印刷後の印刷物の画質も非常に
鮮明であった。
実施例3 ラテックス粒子の製造例33で得られた白色分散物100g
及びヒクトリアブルーBを3gの混合物を温度70℃〜80℃
に加温し6時間撹拌した。室温に冷却後200メッシュの
ナイロン布を通し、残存した染料を除去して平均粒径0.
16μmの青色の樹脂分散物を得た。
上記青色樹脂分散物32g、ナフテン酸ジルコニウム0.0
5gをアイソパーHの1に希釈することにより液体現像
剤を作製した。
これを、実施例1と同様の装置により現像した所、20
00枚現像後でも装置に対するトナー付着汚れは全く見ら
れなかった。又、得られたオフセット印刷用マスタープ
レートの画質は鮮明であり、1万枚印刷後の印刷物の画
質も非常に鮮明であった。
実施例4 ラテックス粒子の製造例20で得た白色樹脂分散物32
g、実施例1で得たニグロシン分散物2.5g、FOC−1400
(日産化学(株)製、テトラデシルアルコール)20g及
びジイソブチレンと無水マレイン酸の共重合体の半ドコ
サニルアミド化物0.02gをアイソパーGの1に希釈す
ることにより、液体現像剤を作製した。
これを実施例1と同様の装置により現像した所、2000
枚現像後でも装置に対するトナー付着汚れは全く見られ
なかった。又得られたオフセット印刷用マスタープレー
トの画質及び1万枚印刷後の印刷物の画質とも鮮明であ
った。
更にこの現像剤を3カ月間放置した後、上記と全く同
様の処理を行なったが、経時前と全く変わらなかった。
実施例5 ポリ(デシルメタクリレート)10g、アイソパーHを3
0g及びアルカリブルー8gを、ガラスビーズと共に、ペイ
ントシェーカーに入れ、2時間分散を行ないアルカリブ
ルーの微小な分散物を得た。
ラテックス粒子の製造例3で得られた白色樹脂分散物
30g、上記のアルカリブルー分散物4.2g、イソステアリ
ルアルコール15g及びジイソブチレンと無水マレイン酸
の共重合体の半ドコサニルアミド化物0.06gをアイソパ
ーGの1に希釈することにより液体現像剤を作製し
た。
これを実施例1と同様の装置により現像した所、2000
枚現像後でも装置に対するトナー付着汚れは全く見られ
なかった。又、得られたオフセット印刷用マスタープレ
ートの画質及び1万枚印刷後の印刷物の画質ともに非常
に鮮明であった。
実施例6〜31 実施例5において、ラテックス粒子の製造例3のD−
3に代えて、下記表−8の各ラテックスを用いた他は、
実施例5と同様にして、液体現像剤を作製した。
これを実施例1と同様の装置により現像した所、2000
枚現像後でも装置に対するトナー付着汚れは全く発生し
なかった。
又、得られたオフセット印刷用マスタープレートの画
質は鮮明であり、1万枚印刷後の印刷物の画質も非常に
鮮明であった。
更にこの現像剤を3カ月間放置した後上記と全く同様
の処理を行なったが、経時前と全く変わらなかった。
(発明の効果) 本発明により、分散安定性、再分散性、及び定着性の
優れた現像液が得られた。特に、製版スピードの速い製
版条件で用いても、現像装置に汚れを生じず、且つ得ら
れたオフセット印刷用マスタープレートの画質及び1万
枚印刷後の印刷物の画質ともに非常に鮮明であった。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電気抵抗109Ωmc以上、かつ誘電率3.5以下
    の非水溶媒中に、少なくとも樹脂を分散して成る静電写
    真用液体現像剤において、該分散樹脂粒子が、 非水溶媒には可溶であるが、重合することによって不溶
    化する一官能性単量体(A)及び 下記一般式(I a)及び/又は一般式(I b)で示される
    繰返し単位から成る、該非水溶媒に可溶性の分散安定用
    樹脂を 各々少なくとも1種を含有する溶液を重合反応させるこ
    とにより得られる共重合体樹脂粒子であることを特徴と
    する静電写真用液体現像剤。 一般式(I a) 一般式(I b) 式中〔 〕内は繰返し単位を表わす。 一般式(I a)において、V1は、単結合もしくは−COO
    −、−OCO−、−O−、CH2nCOO−、CH2nOCO
    −、−CO−、−SO2−、 −CONHCOO−、−CONHCONH−、又は を表わす。但し、R1は水素原子又は炭素数1〜22の炭化
    水素基を表わす。nは1〜3の整数を表わす。 X1はV1と同一の内容を表わす。 Y1はV1とT1とを連結する基を表わす。 Y2はX1と繰返し単位とを連結する基を表わす。 T1は−O−又は−NH−を表わす。 W1は二価の脂肪族有機残基又はQ1−COO−Q2の連結
    基を表わす。但し−Q1−及び−Q2−は、同じでも異なっ
    てもよく、ヘテロ原子を介して結合してもよい二価の有
    機残基を表わす。 a1及びa2は、互いに同じでも異なってもよく、各々水素
    原子、ハロゲン原子、シアノ基、炭素数1〜8の炭化水
    素基、−COO−R2又は炭素数1〜8の酸化水素基を介し
    た−COO−R2(R2は水素原子又は炭素数1〜18の炭化水
    素基を表わす)を表わす。 b1及びb2は、互いに同じでも異なってもよく、a1、a2
    同一の内容を表わす。 一般式(I b)において、V2、X2、Y3、Y4は、各々、一
    般式(I a)のV1、X1、Y1、Y2と同一の内容を表わす。 W2は、二価の脂肪族有機残基又はQ3−OCO−Q4の連
    結基を表わす。但し、−Q3−、−Q4−は、同じでも異な
    ってもよく−Q1−、−Q2−と同一の内容を表わす。 T2は−CO−又は単結合を表わす。 a3、a4、b3、b4は、互いに同じでも異なってもよく、一
    般式(I a)のa1、a2と同一の内容を表わす。
  2. 【請求項2】該分散安定用樹脂が一般式(I a)及び/
    又は一般式(I b)で示される成分とともに下記一般式
    (II)で示される繰返し単位を共重合成分として少なく
    とも一種含有することを特徴とする第(1)項記載の静
    電写真用液体現像剤。 一般式(II) 一般式(II)において、V3は、−COO−、−OCO−、−O
    −、CH2mCOO−、CH2 mOCO−、−CO−又は−SO2
    −を表わす。但し、mは1〜3の整数を表わす。 R3は、炭素数8以上のアルキル基又はアルケニル基を表
    わす。 d1、d2は、互いに同じでも異なってもよく、一般式(I
    a)のa1、a2の同一の内容を表わす。
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