JP2608821B2 - 連続印刷加工機 - Google Patents

連続印刷加工機

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JP2608821B2
JP2608821B2 JP3242643A JP24264391A JP2608821B2 JP 2608821 B2 JP2608821 B2 JP 2608821B2 JP 3242643 A JP3242643 A JP 3242643A JP 24264391 A JP24264391 A JP 24264391A JP 2608821 B2 JP2608821 B2 JP 2608821B2
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hot
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浩 渡邊
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、連続印刷加工機に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、医薬品の包装容器などに貼付され
るシールラベルには、品名や内容成分、製造会社名など
を明示することが義務付けられている。しかし医者から
患者に渡す際には品名や内容成分、製造会社名などの明
示は必ずしも必要でない。このため製造番号や製造年月
日が印刷された部分を残してシールラベルを剥がした後
に患者に支給することが多々ある。つまり製造者から医
師、病院などの医薬品の支給者までは、品名や内容成
分、製造会社名などを明示したシールラベルが貼付され
た状態で流通し、医師や病院などから患者に支給される
際に、シールラベルの一部あるいは全体が剥がされるの
である。
【0003】その有効な手段として、包装容器の形状、
シールラベルの形状あるいは印刷絵柄に応じて粘着剤を
部分的に塗布し、必要としない部分あるいはシールラベ
ル全体を容易に剥離することができるものが用いられて
いる。
【0004】一部を剥離する場合のシールラベルを図1
に示す。図1(a)はシールラベルの表面であり、残存
部分1と剥離部分2とに分かれ、その間には切り取り用
のミシン目3が入れられている。図1(b)はシールラ
ベルの裏面であり、残存部分1の裏面には全面に粘着剤
が塗布されており、剥離部分2の裏面には、剥離時の把
手部分5を残して部分的に粘着剤が塗布されている。製
造者から医師、病院などの医薬品の支給者までは、品名
や内容成分、製造会社名などを明示したシールラベルが
貼付された図3(a)の状態で流通し、医師や病院など
によって支給される際に、シールラベルの一部を剥がし
た図3(b)の状態とするのである。
【0005】同様に、全体を剥離する場合のシールラベ
ルを図2に示す。図2(a)はシールラベルの表面であ
り、図2(b)は裏面である。シールラベル全体を容易
に剥離できるように、剥離時の把手部分5を残すと共に
粘着剤塗布部分4を設けている。
【0006】ところでシールラベル印刷用原反は、印刷
用紙またはフィルム類と粘着剤層とで構成されており、
剥離紙は、台紙とシリコンコート層で構成されている。
【0007】前述の医薬品の包装容器に貼付されるシー
ルラベルなど、いずれ剥離することを念頭においた特殊
用途のラベルでは、シールラベル印刷用原反の製造段階
において粘着剤の部分塗布を行う必要がある。しかしな
がら、シールラベル印刷用原反の製造段階においては溶
剤型の粘着剤を使用する必要があるため乾燥装置を含め
製造設備が大型となる。このため粘着剤部分塗布を行っ
たシールラベルを多品種少量生産すると材料資源に無駄
が多く、経済的に難点がある。
【0008】そのため多品種少量生産の場合は、印刷用
紙またはフィルム類に粘着剤を全面塗布したものに糊止
めインキを部分印刷し、その部分の粘着性を抑えたもの
が考えられる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら発明者に
おいてさらに詳しく研究したところ、上記のシールラベ
ルの印刷法では以下に掲げる様々な問題点のあることが
わかった。まず糊止めインキについてであるが、糊止め
インキによる粘着剤の粘着性の消滅は完全なものではな
いことがわかった。糊止めインキによって抑えられた粘
着剤は、時間の経過にしたがってインキ硬化被膜を通し
て浸出し、徐々に粘着性を帯びてくる傾向があリ、この
ため粘着剤を部分塗布したものと比較すると性能的に劣
っていることが判明した。
【0010】また粘着剤は溶剤型のものを使用している
ため溶剤の乾燥設備を設ける必要があるが、乾燥装置を
含めると粘着剤の塗布設備は印刷機に内蔵することがで
きず、粘着剤塗布は印刷とは別途行わなければならない
ため、時間的、経済的に無駄を生ずることがわかった。
【0011】さらに乾燥時に排出される溶剤による作業
場の労働環境汚染、溶剤による火災の恐れのあることが
わかった。
【0012】本発明はかかる検討結果を基になされたも
のであって、多品種少量生産の場合においても部分的に
粘着剤塗布を行うことを可能とし、かつ溶剤による作業
場の労働環境汚染や火災などの災害を防止し、粘着剤の
塗布設備を印刷機に内蔵することができるシールラベル
の連続印刷加工機を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の連続印刷加工機は、印刷処理を終えた印刷
用原反の裏面に、150〜200℃程度に加熱溶融され
たUV型ホットメルト粘着剤をノズルコーターにより部
分塗布する部分塗布手段と、部分塗布されたUV型ホッ
トメルト粘着剤に紫外線を照射して、UV型ホットメル
ト粘着剤を増粘させる増粘手段と、増粘されたUV型ホ
ットメルト粘着剤の塗布面に、剥離紙を貼り合わせる貼
合手段とを備えている。
【0014】
【0015】紙厚の薄い場合、浸透度の大きい用紙の場
合、或いは、熱により伸縮するフィルムの場合など、印
刷用原反の種類によっては、ホットメルト粘着剤やUV
ホットメルト粘着剤を塗布すると、塗布部分が表面に抜
け出たり、伸縮を生ずる場合がある。このような場合、
剥離紙にホットメルト粘着剤もしくはUVホットメルト
粘着剤を塗布する方が、優れたシールラベルが得られ
る。つまり、本発明の連続印刷加工機は、150〜20
0℃程度に加熱溶融されたホットメルト粘着剤をノズル
コーターにより剥離紙に部分塗布する部分塗布手段と、
ホットメルト粘着剤の塗布された剥離紙に、印刷処理を
終えた印刷用原反の裏面を貼り合わせる貼合手段とを備
えて構成しても良い。
【0016】
【0017】
【作用】本発明に係る連続印刷加工機の動作において
は、印刷処理を終えた印刷用原反の裏面に、UV型ホッ
トメルト粘着剤で部分塗布を行い、さらに紫外線照射に
よって増粘させ、剥離紙を貼り合わせる。また原反のホ
ットメルト粘着剤またはUV型ホットメルト粘着剤で部
分塗布を行うことに不都合がある場合、まず原反が紫外
線硬化型インキで印刷され、紫外線照射によって乾燥さ
せられた後、原反の裏面に、ホットメルト粘着剤または
UV型ホットメルト粘着剤で任意の模様に部分塗布を行
い、さらにUV型ホットメルト粘着剤を使用した場合は
紫外線照射によって増粘させ、剥離紙を貼り合わせる。
【0018】
【0019】このように、200℃以下の低温で溶融し
塗布可能なホットメルト粘着剤または溶融塗布後紫外線
照射により粘度が増加し粘着力が強化されるUV型ホッ
トメルト粘着剤を使用して部分塗布を行うので、多品種
少量生産の場合においても材料資源の無駄なく部分的に
粘着剤塗布を行うことが可能となり、かつ溶剤による作
業場の労働環境汚染や火災などの災害が防止され、粘着
剤の塗布設備を印刷機に内蔵することが可能となる。
【0020】
【実施例】以下、本発明に係る連続印刷加工機を図面に
基づいて説明する。
【0021】実施例1 まず図4に本発明に係る連続印刷加工機を示す。該連続
印刷加工機は、印刷用原反供給装置6、印刷圧胴7、印
刷ユニット8…、紫外線照射装置9…、ホットメルト粘
着剤塗布装置10、剥離紙供給装置11、貼合ロール1
2、ダイカット装置13、カス取り装置14、印刷用原
反巻取り装置15、ガイドロール16…より構成されて
いる。
【0022】印刷用原反供給装置6は、軸6aにより回
転可能に軸支されており、印刷用原反17が巻装されて
いる。そして印刷用原反17は、ガイドロール16…を
介して適宜印刷圧胴7に供給可能とされている。印刷用
原反17としては、紙またはフィルム類が用いられる。
印刷圧胴7は、軸7aにより回転可能に軸支されてお
り、その円周部分の外側には、印刷ユニット8…と紫外
線照射装置9…が交互に配設されている。印刷ユニット
8…は、印刷する色彩に応じて適数配設されるものであ
り、本実施例においては8a、8b、8c、8d、8
e、8fの6ユニットが配設され、6色印刷を可能とし
ている。そして、それぞれの印刷ユニット8…は紫外線
硬化型インキ(図示されていない)を備えてあり、ガイ
ドロール16…を介して印刷圧胴7に案内された印刷用
原反17の表面に該紫外線硬化型インキで印刷を行うも
のである。
【0023】紫外線照射装置9…は、前記印刷ユニット
8…の印刷圧胴7の回転方向に各々隣接して9a、9
b、9c、9d、9e、9fが配設されており、印刷ユ
ニット8…によって紫外線硬化型インキが塗布され、印
刷圧胴7に沿って順次送り出されてくる印刷用原反17
の表面に紫外線を照射して紫外線硬化型インキを硬化さ
せ、該印刷用原反17を印刷物17aとするものであ
る。またこれらの他、紫外線照射装置9gは、後述する
ホットメルト粘着剤塗布装置10によってUV型ホット
メルト粘着剤(図示されていない)を塗布された印刷物
17aの裏面に、紫外線を照射してUV型ホットメルト
粘着剤を増粘させるものである。
【0024】ホットメルト粘着剤塗布装置10は、印刷
圧胴7より案内された印刷物17aの裏面に、ホットメ
ルト粘着剤もしくはUV型ホットメルト粘着剤を塗布す
るもので、ホットメルト粘着剤およびUV型ホットメル
ト粘着剤を150℃〜200℃に加熱溶融し、ノズルコ
ーターで部分塗布するものである。全体塗布のときはロ
ールコーターも使用可能である。なおUV型ホットメル
ト粘着剤は、一般のホットメルト粘着剤より塗布特性、
耐候性、高温特性を要求される場合に用いられるもの
で、紫外線照射により粘度が増加し粘着力が強化される
ものである。
【0025】剥離紙供給装置11は軸11aにより回転
可能に軸支されており、剥離紙18が巻装されている。
そして剥離紙18は、ガイドロール16…を介して適宜
供給可能とされており、貼合ロール12によって、ホッ
トメルト粘着剤もしくはUV型ホットメルト粘着剤塗布
硬化後の印刷物17aの裏面と貼り合わされるものであ
る。なお剥離紙18としては、台紙にシリコンコートを
施したものが好適に使用される。
【0026】ダイカット装置13は、貼合ロール12に
よって剥離紙18と貼り合わされたホットメルト粘着剤
もしくはUV型ホットメルト粘着剤塗布硬化後の印刷物
17aを、型に合わせて打ち抜くものである。
【0027】カス取り装置14は軸14aにより回転可
能に軸支されており、ダイカット装置13によって型抜
きされた印刷物17aの不要となった部分19を回収
し、巻装するものである。
【0028】そして印刷用原反巻取り装置15は、ダイ
カット装置13によって型抜きされた印刷物17aおよ
び剥離紙18を貼り合わせたシールラベル20を巻装す
るものであり、軸15aにより回転可能に軸支されてい
る。
【0029】しかして、上記のように構成されてなる連
続印刷加工機の動作を以下に説明する。 印刷用原反供給装置6に巻装されてなる印刷用原反
17がガイドロール16…を介して印刷圧胴7に案内さ
れる。
【0030】 印刷圧胴7に案内された印刷用原反1
7は、順次印刷ユニット8…により紫外線硬化型インキ
が塗布されるとともに、該紫外線硬化型インキは順次紫
外線照射装置9…により硬化させられ、印刷用原反17
は印刷完了後印刷物17aとなる。
【0031】 印刷圧胴7を一周し乾燥した印刷物1
7aは、ホットメルト粘着剤塗布装置10に案内され
る。ホットメルト粘着剤塗布装置10では、ホットメル
ト粘着剤もしくはUV型ホットメルト粘着剤が備えてあ
り、150℃〜200℃に加熱溶融した後、ノズルコー
ター(図示されていない)で印刷物17aの裏面に部分
塗布される。なお一般のホットメルト粘着剤より塗布特
性、耐候性、高温特性を要求される場合にUV型ホット
メルト粘着剤は用いられる。UV型ホットメルト粘着剤
は、紫外線照射により粘度が増加し粘着力が強化される
ものである。UV型ホットメルト粘着剤を用いた場合
は、UV型ホットメルト粘着剤塗布後紫外線照射装置9
gで紫外線を照射して、UV型ホットメルト粘着剤を増
粘させる。
【0032】 裏面にホットメルト粘着剤もしくはU
V型ホットメルト粘着剤を塗布され、硬化させられた印
刷物17aは、剥離紙供給装置11から供給された剥離
紙18と、貼合ロール12によって貼り合わされる。
【0033】 貼合ロール12によって貼り合わされ
た印刷物17aと剥離紙18は、ガイドロール16…を
介してダイカット装置13に案内され、印刷物17aは
型に合わせて打ち抜かれる。そして、ダイカット装置1
3にて型抜きされた印刷物17aの不要となった部分1
9は、カス取り装置14によって回収、巻装される。
【0034】 最後に、ダイカット装置13によって
型抜きされた印刷物17aおよび剥離紙18を貼り合わ
せたシールラベル20を、印刷用原反巻取り装置15に
て巻装し、シールラベルの連続印刷加工を完了する。
【0035】実施例2 紙厚の薄い場合、浸透度の大きい用紙の場合、熱により
伸縮するフィルムの場合など印刷用原反の種類により、
ホットメルト粘着剤もしくはUVホットメルト粘着剤を
塗布すると、塗布部分が表面に抜け出たり、伸縮を生ず
る場合がある。このような場合、剥離紙にホットメルト
粘着剤もしくはUVホットメルト粘着剤を塗布する方
が、優れたシールラベルが得られる。実施例2として、
剥離紙にホットメルト粘着剤もしくはUVホットメルト
粘着剤を塗布可能な、本発明に係る連続印刷加工機を図
5に示す。該連続印刷加工機は、印刷用原反供給装置
6、印刷圧胴7、印刷ユニット8…、紫外線照射装置9
…、ホットメルト粘着剤塗布装置10、剥離紙供給装置
11、貼合ロール12、ダイカット装置13、カス取り
装置14、印刷用原反巻取り装置15、ガイドロール1
6…より構成されている。
【0036】印刷用原反供給装置6は、軸6aにより回
転可能に軸支されており、印刷用原反17が巻装されて
いる。そして印刷用原反17は、ガイドロール16…を
介して適宜印刷圧胴7に供給可能とされている。印刷用
原反17としては、紙またはフィルム類が用いられる。
印刷圧胴7は、軸7aにより回転可能に軸支されてお
り、その円周部分の外側には、印刷ユニット8…と紫外
線照射装置9…が交互に配設されている。印刷ユニット
8…は、印刷する色彩に応じて適数配設されるものであ
り、本実施例においては8a、8b、8c、8d、8
e、8fの6ユニットが配設され、6色印刷を可能とし
ている。そして、それぞれの印刷ユニット8…は紫外線
硬化型インキ(図示されていない)を備えてあり、ガイ
ドロール16…を介して印刷圧胴7に案内された印刷用
原反17の表面に該紫外線硬化型インキを塗布するもの
である。
【0037】紫外線照射装置9…は、前記印刷ユニット
8…の印刷圧胴7の回転方向に各々隣接して9a、9
b、9c、9d、9e、9fが配設されており、印刷ユ
ニット8…によって紫外線硬化型インキが塗布され、印
刷圧胴7に沿って順次送り出されてくる印刷用原反17
の表面に紫外線を照射して紫外線硬化型インキを硬化さ
せ、該印刷用原反17を印刷物17aとするものであ
る。またこれらの他、紫外線照射装置9gは、後述する
ホットメルト粘着剤塗布装置10によってUV型ホット
メルト粘着剤(図示されていない)を塗布された剥離紙
18のシリコンコート面に、紫外線を照射してUV型ホ
ットメルト粘着剤を増粘させるものである。
【0038】剥離紙供給装置11は軸11aにより回転
可能に軸支されており、剥離紙18が巻装されている。
そして剥離紙18は、ガイドロール16…を介して適宜
供給可能とされている。なお剥離紙18としては、台紙
にシリコンコートを施したものが好適に使用される。
【0039】ホットメルト粘着剤塗布装置10は、剥離
紙供給装置11より案内された剥離紙18のシリコンコ
ート面に、ホットメルト粘着剤もしくはUV型ホットメ
ルト粘着剤を塗布するもので、ホットメルト粘着剤およ
びUV型ホットメルト粘着剤を150℃〜200℃に加
熱溶融し、ノズルコーターで部分塗布するものである。
全体塗布のときはロールコーターも使用可能である。な
おUV型ホットメルト粘着剤は、一般のホットメルト粘
着剤より塗布特性、耐候性、高温特性を要求される場合
に用い、紫外線照射により粘度が増加し粘着力が強化さ
れる。
【0040】貼合ロール12は、印刷物17aの裏面
と、ホットメルト粘着剤もしくはUV型ホットメルト粘
着剤塗布硬化後の剥離紙18のシリコンコート面とを貼
り合わせるものである。
【0041】ダイカット装置13は、ホットメルト粘着
剤もしくはUV型ホットメルト粘着剤塗布硬化後の剥離
紙18と、貼合ロール12によって貼り合わされた、印
刷物17aを型に合わせて打ち抜くものである。
【0042】カス取り装置14は軸14aにより回転可
能に軸支されており、ダイカット装置13によって型抜
きされた印刷物17aの不要となった部分19を回収
し、巻装するものである。
【0043】そして印刷用原反巻取り装置15は、ダイ
カット装置13によって型抜きされた印刷物17aおよ
び剥離紙18を貼り合わせたシールラベル20を巻装す
るものであり、軸15aにより回転可能に軸支されてい
る。
【0044】しかして、上記のように構成されてなる連
続印刷加工機の動作を以下に説明する。 印刷用原反供給装置6に巻装されてなる印刷用原反
17がガイドロール16…を介して印刷圧胴7に案内さ
れる。
【0045】 印刷圧胴7に案内された印刷用原反1
7は、順次印刷ユニット8…により紫外線硬化型インキ
が塗布されるとともに、該紫外線硬化型インキは順次紫
外線照射装置9…により硬化させられ、印刷用原反17
は印刷完了後印刷物17aとなる。
【0046】 一方、剥離紙18は剥離紙供給装置1
1より、ホットメルト粘着剤塗布装置10に案内され
る。ホットメルト粘着剤塗布装置10では、ホットメル
ト粘着剤もしくはUV型ホットメルト粘着剤が備えてあ
り、150℃〜200℃に加熱溶融した後、ノズルコー
ター(図示されていない)で剥離紙18のシリコンコー
ト面に部分塗布される。なお一般のホットメルト粘着剤
より塗布特性、耐候性、高温特性を要求される場合にU
V型ホットメルト粘着剤は用いられる。UV型ホットメ
ルト粘着剤は、紫外線照射により粘度が増加し粘着力が
強化されるものである。UV型ホットメルト粘着剤を用
いた場合は、UV型ホットメルト粘着剤塗布後紫外線照
射装置9gで紫外線を照射して、UV型ホットメルト粘
着剤を増粘させる。
【0047】 シリコンコート面にホットメルト粘着
剤もしくはUV型ホットメルト粘着剤を塗布され、硬化
させられた剥離紙18は、印刷圧胴7を一周し乾燥した
印刷物17aと、貼合ロール12によって貼り合わされ
る。
【0048】 貼合ロール12によって貼り合わされ
た印刷物17aと剥離紙18は、ガイドロール16…を
介してダイカット装置13に案内され、印刷物17aは
型に合わせて打ち抜かれる。そして、ダイカット装置1
3にて型抜きされた印刷物17aの不要となった部分1
9は、カス取り装置14によって回収、巻装される。
【0049】 最後に、ダイカット装置13によって
型抜きされた印刷物17aおよび剥離紙18を貼り合わ
せたシールラベル20を、印刷用原反巻取り装置15に
て巻装し、シールラベルの連続印刷加工を完了する。
【0050】
【発明の効果】本発明によれば、以下に列挙するような
種々の優れた効果が得られる。 (1)本発明に係る連続印刷加工機によれば、印刷用原
反に粘着剤を全面塗布したものに粘着性を抑えるための
糊止めインキを部分印刷するなどの必要がなくなる。し
たがって、糊止めインキによって抑えられた粘着剤が、
時間の経過にしたがってインキ硬化被膜を通して浸出し
徐々に粘着性を帯びてくる心配はなく、貼付け後のシー
ルラベルは、長時間経過後も剥離可能な状態を維持す
る。 (2)しかも本発明によれば、溶剤型の粘着剤を使用す
る必要がないので、溶剤の乾燥設備を設ける必要もなく
なり、粘着剤の塗布設備を印刷機に内蔵できて、時間
的、経済的な無駄が節約できる。つまり、貼付け後に剥
離可能なシールラベルを、多品種少量生産することがで
きる。 (3)また溶剤型の粘着剤を使用する必要がないので、
溶剤による作業場の労働環境汚染がなく、火災などの災
害の心配も不要となる。 (4)本発明において、UVホットメルト粘着剤を用い
る場合には、UV型ホットメルト粘着剤は、紫外線照射
により粘度が増加し粘着力が強化され、これを使用する
ことによって、一般のホットメルト粘着剤よりさらに優
れた塗布特性、耐候性、高温特性を得ることができる。
【0051】
【0052】
【0053】
【0054】
【図面の簡単な説明】
【図1】一部を剥離する場合のシールラベルを示す参考
図である。
【図2】全体を剥離する場合のシールラベルを示す参考
図である。
【図3】一部を剥離する場合のシールラベルが瓶に貼布
された状態を示す斜視図である。
【図4】実施例1に示すシールラベルの連続印刷法を利
用したホットメルト粘着剤塗布装置組込印刷機の正面図
である。
【図5】実施例2に示すシールラベルの連続印刷法を利
用したホットメルト粘着剤塗布装置組込印刷機の正面図
である。
【符号の説明】
1 残存部分 2 剥離部分 3 切り取り用ミシン目 4 粘着剤塗布部分 5 剥離時把手部分 6 印刷用原反供給装置 6a 軸 7 印刷圧胴 7a 軸 8a、8b、8c、8d、8e、8f 印刷ユニット 9a、9b、9c、9d、9e、9f、9g 紫外線照
射装置 10 ホットメルト粘着剤塗布装置 11 剥離紙供給装置 11a 軸 12 貼合ロール 13 ダイカット装置 14 カス取り装置 14a 軸 15 印刷用原反巻取り装置 15a 軸 16 ガイドロール 17 印刷用原反 17a 印刷物 18 剥離紙 19 型抜き後の不要部分 20 シールラベル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G09F 3/02 G09F 3/02 F 3/10 3/10 C H

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印刷処理を終えた印刷用原反の裏面に、
    150〜200℃程度に加熱溶融されたUV型ホットメ
    ルト粘着剤をノズルコーターにより部分塗布する部分塗
    布手段と、 部分塗布されたUV型ホットメルト粘着剤に紫外線を照
    射して、UV型ホットメルト粘着剤を増粘させる増粘手
    段と、 増粘されたUV型ホットメルト粘着剤の塗布面に、剥離
    紙を貼り合わせる貼合手段と、 を備えることを特徴とするシールラベルの連続印刷加工
    機。
  2. 【請求項2】 150〜200℃程度に加熱溶融された
    ホットメルト粘着剤を、ノズルコーターにより剥離紙に
    部分塗布する部分塗布手段と、 この部分塗布手段の動作の後、ホットメルト粘着剤の塗
    布された剥離紙に、印刷処理を終えた印刷用原反の裏面
    を貼り合わせる貼合手段と、 を備えることを特徴とするシールラベルの連続印刷加工
    機。
  3. 【請求項3】 150〜200℃程度に加熱溶融された
    UV型ホットメルト粘着剤を、ノズルコーターにより剥
    離紙に部分塗布する部分塗布手段と、 部分塗布されたUV型ホットメルト粘着剤に紫外線を照
    射して、UV型ホットメルト粘着剤を増粘させる増粘手
    段と、 増粘されたUV型ホットメルト粘着剤の塗布面に、印刷
    処理を終えた印刷用原反の裏面を貼り合わせる貼合手段
    と、 を備えることを特徴とするシールラベルの連続印刷加工
    機。
JP3242643A 1991-08-27 1991-08-27 連続印刷加工機 Expired - Fee Related JP2608821B2 (ja)

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