JP2004226547A - 部分糊ラベルの製造方法及び部分糊ラベル - Google Patents
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Abstract
【課題】糊殺し剤を乾燥或いは硬化させる際やラベル紙と台紙とを貼り合わせる際に貼り合わせ不良を防止できるので、ラベル紙に皺が発生しなくなり製品品質を向上できると共に、工程トラブル等がなくなるので作業効率を向上でき、更には様々なパターンの糊殺し部分を有する部分糊ラベルの製造方法及び部分糊ラベルを提供する。
【解決手段】ラベル製造装置10において、まず剥離装置30でラベル原反14をラベル紙22と台紙25とに一時的に剥がし、印刷装置40で台紙25の剥離剤層の表面に糊殺しの印刷を施して、糊殺し面を形成させる。そしてニップローラー50にて再び貼り合わせて台紙25上にある糊殺し面をラベル紙22の粘着剤層に転写させる工程を経ることにより、ラベル粘着層に糊殺し面を形成する部分糊ラベルとなる。
【選択図】 図1
【解決手段】ラベル製造装置10において、まず剥離装置30でラベル原反14をラベル紙22と台紙25とに一時的に剥がし、印刷装置40で台紙25の剥離剤層の表面に糊殺しの印刷を施して、糊殺し面を形成させる。そしてニップローラー50にて再び貼り合わせて台紙25上にある糊殺し面をラベル紙22の粘着剤層に転写させる工程を経ることにより、ラベル粘着層に糊殺し面を形成する部分糊ラベルとなる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、部分糊ラベルの製造方法及び部分糊ラベルに係り、特にラベル紙の接着剤層の一部に糊殺し加工(非粘着加工)が施された部分糊ラベルの製造方法及び部分糊ラベルに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般的なラベルの製造は、台紙の剥離剤層にラベル紙の粘着剤層を仮着して成る帯状のラベル原反に対し印刷工程でラベル紙表面を印刷し、型抜き工程でラベル紙を所定のラベル形状になるように型抜きし、カス取り工程で所定のラベル形状に不要なラベル紙の部分をカス取りし、最後に巻取り工程でラベルを巻き取る。
【0003】
ところで、ラベルの種類の中にはラベルの粘着剤層の粘着力を部分的に封じた部分糊ラベルがある。この部分糊ラベルの製造における糊殺しと称する非粘着層形成の工程は、特許文献1で開示されているように、裏面に粘着剤層を形成させたラベル紙と表面に剥離剤層が形成された台紙とを一旦剥離させ、ラベル紙の粘着剤層面に糊殺しのための印刷インキ又はニスを粘着力を封じたい部分だけ印刷し、印刷面の乾燥処理を行ってから、ラベル紙と台紙とを再度貼り合わせる。これにより、ラベル紙の粘着剤層に印刷インキまたはニスを印刷した部分は全く粘着性を持たなくなり、いわゆる糊殺し面を形成して、部分的に粘着力を封じることができる。
【0004】
また、特許文献2の糊殺し工程は、ラベル紙の粘着剤層に、糊殺しのための印刷処理を行い、印刷後にラベル紙と台紙とを再度貼り合わせてから、紫外線を照射することにより印刷面を硬化させる部分糊ラベルの製造方法が開示されている。
【0005】
【特許文献1】
特開平8−160863号公報
【0006】
【特許文献2】
特開2000−144065号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1及び特許文献2ともに、ラベル紙の粘着剤層に印刷された糊殺し剤を乾燥或いは硬化させるときに、乾燥装置や紫外線照射装置の熱によりラベル紙が伸縮する。この伸縮により、ラベル紙にヨレが生じ易くなると共に、ラベル紙と台紙とを貼り合わせる際に、ラベル紙と台紙とのズレやラベル紙と台紙との間にエアを抱き込む等の、いわゆる貼り合わせ不良が発生する。
【0008】
特許文献2の場合、ラベル紙と台紙とを貼り合わせる際、印刷された糊殺し剤は硬化工程を経ておらず、粘性を若干ではあるが持ち合わせているので、特許文献1に比べて貼り合わせ不良の多少の改善は期待されるが、貼り合わせ不良を完全に解決することはできない。
【0009】
このように、ラベル紙と台紙とを貼り合わせる際に貼り合わせ不良が生じると、ラベル紙や台紙は帯状であるため、一度発生した貼り合わせ不良が延々と継続してしまい、製造された部分糊ラベルは不良品となって損失が生じる。また、貼り合わせ不良のまま後工程に搬送されると、ローラへの巻き込み、型抜き工程での型抜き不良、巻取り工程での巻き取り不良等の工程トラブルが生じやすく、作業効率を低下させる要因になる。
【0010】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、糊殺し剤を乾燥或いは硬化させる際やラベル紙と台紙とを貼り合わせる際に貼り合わせ不良を防止でき、ラベル紙に皺が発生しなくなり製品品質を向上できると共に、工程トラブル等がなくなるので作業効率を向上でき、更には様々なパターンの糊殺し部分を有する部分糊ラベルを製造することのできる部分糊ラベルの製造方法及びその製造方法により製造された部分糊ラベルを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1は前記目的を達成するために、台紙の剥離剤層にラベル紙の粘着剤層を仮着して成る帯状のラベル原反の前記粘着剤層の一部に糊殺しが施された部分糊ラベルの製造方法において、前記ラベル原反を前記台紙と前記ラベル紙とに一時的に剥離する剥離工程と、前記剥離された台紙の剥離剤層の一部に紫外線で硬化する糊殺し剤を印刷する印刷工程と、前記台紙に印刷された糊殺し剤に紫外線を照射して硬化させる硬化工程と、前記糊殺し剤が硬化された台紙と前記ラベル紙とを再び貼り合わせて押圧することにより前記台紙の剥離剤層に印刷された糊殺し剤を前記ラベル紙の粘着剤層に転写する転写工程と、を有することを特徴としている。
【0012】
本発明の発明者は、シリコーン等の剥離剤層を有する台紙はラベル紙と比較して熱により伸縮しにくいこと、台紙の剥離剤層に糊殺し剤を印刷してラベル紙と貼り合わせて押圧すると、剥離剤層の糊殺し剤がラベル紙の粘着剤層に転写されるとの知見を得た。更に発明者は次の知見も得た。即ち、従来のように、ラベル紙の粘着剤層に糊殺し剤を印刷すると、糊殺し印刷部分だけ粘着剤層が凸になって粘着剤層面全体が凸凹になると共に、糊殺し印刷部分だけ粘着剤層面積が小さくなるので、台紙と貼り合わせた際にラベル紙の粘着性が低下して貼り合わせが不安定になる。このラベル紙の粘着性の低下は、糊殺し部分の面積が大きくなるほど低下する。一方、台紙の剥離剤層に糊殺し剤を印刷した場合には、ラベル紙の粘着剤層の面積を小さくすることがないと共に剥離剤層は元々粘着性がないので、台紙の剥離剤層に糊殺し剤を印刷してもラベル紙と台紙との貼り合わせ不良に影響しない。また、糊殺し剤としてシリコーンを印刷インキ又はニスに混合した場合、剥離剤層のシリコーンと糊殺し剤に含有されるシリコーンとが親和して馴染むことにより、剥離剤層と糊殺し剤面との密着性が確保され、貼り合わせが安定するという知見を得た。
【0013】
本発明はかかる知見に基づいて成されたもので、ラベル原反を台紙とラベル紙とに一時的に剥離し、剥離された台紙の剥離剤層の一部に紫外線で硬化する糊殺し剤を印刷し、台紙に印刷された糊殺し剤に紫外線を照射して硬化させる。次に、糊殺し剤が硬化された台紙とラベル紙とを再び貼り合わせて押圧することにより台紙の剥離剤層に印刷された糊殺し剤をラベル紙の粘着剤層に転写する。
【0014】
これにより、貼り合わせ不良の要因となる、ラベル紙の伸縮、ラベル紙の粘着剤層面の凸凹や粘着剤層面積の減少を防止でき、且つ糊殺し剤と台紙の剥離剤層との密着性が確保されて貼り合わせの安定性に寄与するので、ラベル紙と台紙とを貼り合わせた際に貼り合わせ不良が発生しない。また、台紙に糊殺し剤を印刷することにより、ラベル紙と台紙との貼り合わせ不良に何ら影響を与えないので、様々なパターンの部分糊ラベルを製造することができる。
【0015】
従って、本発明は、糊殺し剤を乾燥或いは硬化させる際やラベル紙と台紙とを貼り合わせる際に貼り合わせ不良を防止できるので、ラベル紙に皺が発生しなくなり製品品質を向上できると共に、工程トラブル等がなくなるので作業効率を向上でき、更には様々なパターンの糊殺し部分を有する部分糊ラベルを製造することができる。
【0016】
本発明の請求項2は前記目的を達成するために、台紙の剥離剤層にラベル紙の粘着剤層を仮着して成る帯状のラベル原反の前記粘着剤層の一部に糊殺しが施された部分糊ラベルの製造方法において、前記ラベル原反を前記台紙と前記ラベル紙とに一時的に剥離する剥離工程と、前記剥離された台紙の剥離剤層の一部に紫外線で硬化する糊殺し剤を印刷する印刷工程と、前記印刷された台紙と前記ラベル紙とを再び貼り合わせてから押圧することにより前記台紙に印刷された糊殺し剤を前記ラベル紙の粘着剤層に転写する転写工程と、前記再び貼り合わせられたラベル紙と台紙との台紙側から紫外線を照射して前記糊殺し剤を硬化させる硬化工程と、を有することを特徴とする。
【0017】
請求項2の発明も請求項1の発明と基本的な考えは同じであるが、請求項2では、糊殺し印刷のされた台紙とラベル紙とを貼り合わせた後で台紙側から紫外線を照射するもので、この場合も請求項1と同様の効果を得ることができる。
【0018】
請求項3については、請求項1及び2における糊殺し剤が、シリコーンを印刷インキ又はニスに混合してなることを特徴としている。シリコーンを印刷インキ又はニスに混合したものを糊殺し剤として使用することによって、印刷及び硬化工程において剥離剤層のシリコーンと糊殺し剤に含有されるシリコーンとが親和して馴染んで、剥離剤層と糊殺し剤面との密着性が確保されて、ラベル紙と台紙との貼り合わせをより安定して行うことができる。
【0019】
本発明の請求項4は、本発明の部分糊ラベルの製造方法によって製造された部分糊ラベルであり、ラベルに皺のない高品質な部分糊ラベルを得ることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下添付図面にしたがって、本発明に係わる部分糊ラベルの製造方法及び部分糊ラベルの好ましい実施の形態について詳説する。
【0021】
図1は、本発明の部分糊ラベルの製造方法の第1の実施の形態を適用するラベル製造装置10の全体構成図であり、剥離された台紙の剥離剤層の一部に糊殺し剤を印刷して、ラベル紙と台紙とを再度貼り合わせる前に紫外線照射を行う例である。
【0022】
図1に示すように、ラベル製造装置10は、主に各装置を配設する基台12と、部分糊ラベルの材料であるラベル原反14を各工程に搬送するための搬送ローラー16と、ラベル原反14の剥離工程に設けられた剥離装置30と、糊殺し剤を台紙25に所定形状に塗布する印刷工程に設けられた印刷装置40と、印刷した糊殺し剤を硬化させる硬化工程に設けられた紫外線照射装置46と、ラベル紙22と台紙25とを貼り合わせて押圧する転写工程に設けられたニップローラー50と、ラベル紙22の表面に所望の印刷を行うための印刷器52とで構成されている。
【0023】
基台12に設定された原反供給リール13の軸13Aには、ロール状のラベル原反14が保持されている。図3(A)に示すように、ラベル原反14は、ラベル基材21裏面に粘着剤層24が形成されたラベル紙22と、台紙基材26の表面にシリコーン等の剥離剤層27が形成された台紙25とが仮着されて構成される。原反供給リール13から送り出された帯状のラベル原反14は、多数の搬送ローラー16によって搬送されて剥離装置30へ搬送される。剥離装置30は、隣接する一対の剥離ローラ32、32で構成され、一対の剥離ローラ32、32の間を通り抜けた位置で、ラベル紙22と台紙25とが別の搬送ルートに振り分けられることにより、ラベル紙22と台紙25とに一時的に剥離される。剥離された台紙25は印刷装置40を経てニップローラー50へと移送される。一方、ラベル紙22は多数の搬送ローラー16を通って、そのままニップローラー50へと搬送される。この場合、剥離装置30とニップローラー50との間のラベル紙22の搬送ルートに、アキュームローラー16a等のラベル紙22のテンション変動を吸収する機構を設けるとよい。これにより、ニップローラー50でラベル紙22と台紙25を再び貼り合わせて押圧する際に生じるラベル紙22と台紙25との伸縮量の差を吸収することができる。
【0024】
印刷装置40へ移送された台紙25は、図2のインキ練成部60に接触配置された印刷版胴42と圧胴44とで挟持圧着されることにより、台紙25の剥離剤層27側に対して糊殺し剤29が印刷される。これにより、図3(B)に示すように、台紙25の剥離剤層27の一部に糊殺し面28が形成される。糊殺し剤29は、従来使用されている印刷インキやニスを使用してもよいが、印刷用の紫外線硬化型インキにシリコーンを1〜20重量%、好ましくは2〜15重量%の割合で混合したものを好適に使用することができる。
【0025】
図2は、ラベル製造装置10におけるインキ練成部60の拡大概略図である。図2に示すように、着けローラー61に隣接されたインキつぼ58内に糊殺し剤29が充填されており、着けローラー61が回転することで着けローラー61の表面に糊殺し剤29が塗布される。塗布された糊殺し剤29は、着けローラー62〜63、振りローラー64及び練りローラー65〜69で練成される。そして、印刷版胴42の凸版42aに糊殺し剤29が塗布され、台紙25の剥離剤層27に印刷される。糊殺し剤29が印刷された台紙25は、印刷装置40の下流側に設けられた紫外線照射装置46に搬送される。紫外線照射装置46では、紫外線が台紙25の剥離剤層27の表面に照射され、これにより糊殺し剤29が硬化する。
【0026】
こうして糊殺し面28が形成された台紙25は、一対のニップローラー50によりラベル紙22と貼り合わせられると共にニップローラー50の押圧力で、台紙25に印刷された糊殺し剤29がラベル紙22の粘着剤層24に転写される。図3(C)は、ラベル紙22と台紙25とがニップローラー50で貼り合わせられて押圧された後の状態を示す図である。
【0027】
このようにして糊殺しの工程を経たラベル原反14は、複数の印刷器52及び圧胴45にて台紙基材26の裏面にラベル検出マーク等が印刷されると共に、ラベル紙22の表面に所望の枠、文字、記号等の印刷が行われ、これら印刷された印刷インキは乾燥される。乾燥装置としては、印刷インキの種類により熱式や紫外線式のものを使用でき、図1では紫外線照射装置46の例で示してある。そして、図には示していないが、所定のラベル形状にするための型抜き工程、不要なラベル紙22を除去するカス取り工程を経て、巻取り工程で巻取りリールに巻き取られる。このように製造された部分糊ラベル20は、図3(D)に示すように、部分糊ラベル20のラベル紙22を剥がすと、糊殺し面28はラベル紙22の粘着剤層24側に転写されている。
【0028】
これにより、図4に示すように、台紙25に所定形状に形成されたラベル23が等間隔で仮着されると共に、粘着剤層24の一端部に糊殺し面28を有する部分糊ラベル20が製造される。
【0029】
このように、本発明によれば、従来のように糊殺し剤29の硬化のためにラベル紙22に紫外線照射装置46の熱が加わることがないのでラベル紙22が伸縮することがないと共に、紫外線照射装置46の熱が加わる台紙25はシリコーン等の剥離剤層を有するため熱で伸縮しにくいので、ラベル紙22と台紙25とを貼り合わせた際に貼り合わせ不良が発生しない。また、台紙25の剥離剤層27に糊殺し剤29を印刷しているので、ラベル紙22の粘着剤層24に糊殺し剤29を印刷する従来の部分糊ラベルの製造方法のように、粘着剤層24の面積が小さくなることがない。このため糊殺し剤29に従来使用されている印刷インキやニスを用いても、台紙25の剥離剤層27とラベル紙22の粘着剤層24とを貼り合わせた際に、貼り合わせが不安定になることはない。更に、糊殺し剤29にシリコーンを混合することによって、台紙25の剥離剤層27とラベル紙22の粘着剤層24に転写された糊殺し剤29のシリコーンとが親和して馴染むので、さらに密着性が増して貼り合わせが安定する。従って、台紙25の剥離剤層27と糊殺し面28との密着性が安定することは、貼り合わせ不良のままで後工程に搬送された際に生じる、ローラへの巻き込み、型抜き工程での型抜き不良、巻取り工程での巻き取り不良等の工程トラブルの防止にも寄与する。
【0030】
図5は本発明の部分糊ラベルの製造方法の第2の実施の形態を適用するラベル製造装置10の全体構成図である。
【0031】
本発明の第2の実施の形態は、ラベル紙22と台紙25とを押圧ローラ50で貼り合わせると共に、ニップローラー50の押圧圧力で、糊殺し面28の糊殺し剤29がラベル紙22の粘着剤層24に転写した後で、台紙25の台紙基材26側から紫外線照射を行って糊殺し剤29を硬化するものである。従って、第1の実施の形態との装置構成上の違いは、第1の実施の形態の場合には押圧ローラ50の上流側に紫外線照射装置46の照射面(剥離剤層27側)を配置したが、第2の実施の形態では押圧ローラ50の下流側に紫外線照射装置46の照射面(台紙基材26側)を配置した。この際、ラベル紙22と台紙25とを貼り合わせた後であるので、糊殺し剤29に紫外線を直接照射することはできないが、紫外線は台紙25を透過して糊殺し剤29に到達するため、糊殺し剤29の硬化に問題はない。それ以外の装置構成は第1の実施の形態と同様である。本発明の第2の実施の形態の場合にも、第1の実施の形態と同様の効果を奏することができる。
【0032】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、糊殺し剤を乾燥或いは硬化させる際やラベル紙と台紙とを貼り合わせる際の貼り合わせ不良を防止できるので、ラベル紙に皺が発生しなくなり製品品質を向上できると共に、工程トラブル等がなくなるので作業効率を向上でき、更には様々なパターンの糊殺し部分を有する部分糊ラベルを製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の部分糊ラベルの製造方法の第1の実施の形態を適用するラベル製造装置の全体構成図
【図2】本発明の部分糊ラベルの製造方法の第1の実施の形態を適用するラベル製造装置に設けられたインキ練成部の拡大図
【図3】本発明の部分糊ラベルの製造方法を適用するラベル製造装置における各工程ごとの部分糊ラベルの層構成を示す断面図
【図4】本発明の部分糊ラベルの概略構成を示す斜視図
【図5】本発明の部分糊ラベルの製造方法の第2の実施の形態を適用するラベル製造装置の全体構成図
【符号の説明】
10…ラベル製造装置、12…基台、13…原反供給リール、13A…軸、14…ラベル原反、16…搬送ローラー、16a…アキュームローラー、20…部分糊ラベル、21…ラベル基材、22…ラベル紙、23…ラベル、24…粘着剤層、25…台紙、26…台紙基材、27…剥離剤層、28…糊殺し面、29…糊殺し剤、30…剥離装置、32…剥離ローラ、40…印刷装置、42…印刷版胴、42a…凸版、44…圧胴、46…紫外線照射装置、50…ニップローラー、52…印刷器、58…インキつぼ、60…インキ練成部、61〜63…着けローラー、64…振りローラー、65〜69…練りローラー
【発明の属する技術分野】
本発明は、部分糊ラベルの製造方法及び部分糊ラベルに係り、特にラベル紙の接着剤層の一部に糊殺し加工(非粘着加工)が施された部分糊ラベルの製造方法及び部分糊ラベルに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般的なラベルの製造は、台紙の剥離剤層にラベル紙の粘着剤層を仮着して成る帯状のラベル原反に対し印刷工程でラベル紙表面を印刷し、型抜き工程でラベル紙を所定のラベル形状になるように型抜きし、カス取り工程で所定のラベル形状に不要なラベル紙の部分をカス取りし、最後に巻取り工程でラベルを巻き取る。
【0003】
ところで、ラベルの種類の中にはラベルの粘着剤層の粘着力を部分的に封じた部分糊ラベルがある。この部分糊ラベルの製造における糊殺しと称する非粘着層形成の工程は、特許文献1で開示されているように、裏面に粘着剤層を形成させたラベル紙と表面に剥離剤層が形成された台紙とを一旦剥離させ、ラベル紙の粘着剤層面に糊殺しのための印刷インキ又はニスを粘着力を封じたい部分だけ印刷し、印刷面の乾燥処理を行ってから、ラベル紙と台紙とを再度貼り合わせる。これにより、ラベル紙の粘着剤層に印刷インキまたはニスを印刷した部分は全く粘着性を持たなくなり、いわゆる糊殺し面を形成して、部分的に粘着力を封じることができる。
【0004】
また、特許文献2の糊殺し工程は、ラベル紙の粘着剤層に、糊殺しのための印刷処理を行い、印刷後にラベル紙と台紙とを再度貼り合わせてから、紫外線を照射することにより印刷面を硬化させる部分糊ラベルの製造方法が開示されている。
【0005】
【特許文献1】
特開平8−160863号公報
【0006】
【特許文献2】
特開2000−144065号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1及び特許文献2ともに、ラベル紙の粘着剤層に印刷された糊殺し剤を乾燥或いは硬化させるときに、乾燥装置や紫外線照射装置の熱によりラベル紙が伸縮する。この伸縮により、ラベル紙にヨレが生じ易くなると共に、ラベル紙と台紙とを貼り合わせる際に、ラベル紙と台紙とのズレやラベル紙と台紙との間にエアを抱き込む等の、いわゆる貼り合わせ不良が発生する。
【0008】
特許文献2の場合、ラベル紙と台紙とを貼り合わせる際、印刷された糊殺し剤は硬化工程を経ておらず、粘性を若干ではあるが持ち合わせているので、特許文献1に比べて貼り合わせ不良の多少の改善は期待されるが、貼り合わせ不良を完全に解決することはできない。
【0009】
このように、ラベル紙と台紙とを貼り合わせる際に貼り合わせ不良が生じると、ラベル紙や台紙は帯状であるため、一度発生した貼り合わせ不良が延々と継続してしまい、製造された部分糊ラベルは不良品となって損失が生じる。また、貼り合わせ不良のまま後工程に搬送されると、ローラへの巻き込み、型抜き工程での型抜き不良、巻取り工程での巻き取り不良等の工程トラブルが生じやすく、作業効率を低下させる要因になる。
【0010】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、糊殺し剤を乾燥或いは硬化させる際やラベル紙と台紙とを貼り合わせる際に貼り合わせ不良を防止でき、ラベル紙に皺が発生しなくなり製品品質を向上できると共に、工程トラブル等がなくなるので作業効率を向上でき、更には様々なパターンの糊殺し部分を有する部分糊ラベルを製造することのできる部分糊ラベルの製造方法及びその製造方法により製造された部分糊ラベルを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1は前記目的を達成するために、台紙の剥離剤層にラベル紙の粘着剤層を仮着して成る帯状のラベル原反の前記粘着剤層の一部に糊殺しが施された部分糊ラベルの製造方法において、前記ラベル原反を前記台紙と前記ラベル紙とに一時的に剥離する剥離工程と、前記剥離された台紙の剥離剤層の一部に紫外線で硬化する糊殺し剤を印刷する印刷工程と、前記台紙に印刷された糊殺し剤に紫外線を照射して硬化させる硬化工程と、前記糊殺し剤が硬化された台紙と前記ラベル紙とを再び貼り合わせて押圧することにより前記台紙の剥離剤層に印刷された糊殺し剤を前記ラベル紙の粘着剤層に転写する転写工程と、を有することを特徴としている。
【0012】
本発明の発明者は、シリコーン等の剥離剤層を有する台紙はラベル紙と比較して熱により伸縮しにくいこと、台紙の剥離剤層に糊殺し剤を印刷してラベル紙と貼り合わせて押圧すると、剥離剤層の糊殺し剤がラベル紙の粘着剤層に転写されるとの知見を得た。更に発明者は次の知見も得た。即ち、従来のように、ラベル紙の粘着剤層に糊殺し剤を印刷すると、糊殺し印刷部分だけ粘着剤層が凸になって粘着剤層面全体が凸凹になると共に、糊殺し印刷部分だけ粘着剤層面積が小さくなるので、台紙と貼り合わせた際にラベル紙の粘着性が低下して貼り合わせが不安定になる。このラベル紙の粘着性の低下は、糊殺し部分の面積が大きくなるほど低下する。一方、台紙の剥離剤層に糊殺し剤を印刷した場合には、ラベル紙の粘着剤層の面積を小さくすることがないと共に剥離剤層は元々粘着性がないので、台紙の剥離剤層に糊殺し剤を印刷してもラベル紙と台紙との貼り合わせ不良に影響しない。また、糊殺し剤としてシリコーンを印刷インキ又はニスに混合した場合、剥離剤層のシリコーンと糊殺し剤に含有されるシリコーンとが親和して馴染むことにより、剥離剤層と糊殺し剤面との密着性が確保され、貼り合わせが安定するという知見を得た。
【0013】
本発明はかかる知見に基づいて成されたもので、ラベル原反を台紙とラベル紙とに一時的に剥離し、剥離された台紙の剥離剤層の一部に紫外線で硬化する糊殺し剤を印刷し、台紙に印刷された糊殺し剤に紫外線を照射して硬化させる。次に、糊殺し剤が硬化された台紙とラベル紙とを再び貼り合わせて押圧することにより台紙の剥離剤層に印刷された糊殺し剤をラベル紙の粘着剤層に転写する。
【0014】
これにより、貼り合わせ不良の要因となる、ラベル紙の伸縮、ラベル紙の粘着剤層面の凸凹や粘着剤層面積の減少を防止でき、且つ糊殺し剤と台紙の剥離剤層との密着性が確保されて貼り合わせの安定性に寄与するので、ラベル紙と台紙とを貼り合わせた際に貼り合わせ不良が発生しない。また、台紙に糊殺し剤を印刷することにより、ラベル紙と台紙との貼り合わせ不良に何ら影響を与えないので、様々なパターンの部分糊ラベルを製造することができる。
【0015】
従って、本発明は、糊殺し剤を乾燥或いは硬化させる際やラベル紙と台紙とを貼り合わせる際に貼り合わせ不良を防止できるので、ラベル紙に皺が発生しなくなり製品品質を向上できると共に、工程トラブル等がなくなるので作業効率を向上でき、更には様々なパターンの糊殺し部分を有する部分糊ラベルを製造することができる。
【0016】
本発明の請求項2は前記目的を達成するために、台紙の剥離剤層にラベル紙の粘着剤層を仮着して成る帯状のラベル原反の前記粘着剤層の一部に糊殺しが施された部分糊ラベルの製造方法において、前記ラベル原反を前記台紙と前記ラベル紙とに一時的に剥離する剥離工程と、前記剥離された台紙の剥離剤層の一部に紫外線で硬化する糊殺し剤を印刷する印刷工程と、前記印刷された台紙と前記ラベル紙とを再び貼り合わせてから押圧することにより前記台紙に印刷された糊殺し剤を前記ラベル紙の粘着剤層に転写する転写工程と、前記再び貼り合わせられたラベル紙と台紙との台紙側から紫外線を照射して前記糊殺し剤を硬化させる硬化工程と、を有することを特徴とする。
【0017】
請求項2の発明も請求項1の発明と基本的な考えは同じであるが、請求項2では、糊殺し印刷のされた台紙とラベル紙とを貼り合わせた後で台紙側から紫外線を照射するもので、この場合も請求項1と同様の効果を得ることができる。
【0018】
請求項3については、請求項1及び2における糊殺し剤が、シリコーンを印刷インキ又はニスに混合してなることを特徴としている。シリコーンを印刷インキ又はニスに混合したものを糊殺し剤として使用することによって、印刷及び硬化工程において剥離剤層のシリコーンと糊殺し剤に含有されるシリコーンとが親和して馴染んで、剥離剤層と糊殺し剤面との密着性が確保されて、ラベル紙と台紙との貼り合わせをより安定して行うことができる。
【0019】
本発明の請求項4は、本発明の部分糊ラベルの製造方法によって製造された部分糊ラベルであり、ラベルに皺のない高品質な部分糊ラベルを得ることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下添付図面にしたがって、本発明に係わる部分糊ラベルの製造方法及び部分糊ラベルの好ましい実施の形態について詳説する。
【0021】
図1は、本発明の部分糊ラベルの製造方法の第1の実施の形態を適用するラベル製造装置10の全体構成図であり、剥離された台紙の剥離剤層の一部に糊殺し剤を印刷して、ラベル紙と台紙とを再度貼り合わせる前に紫外線照射を行う例である。
【0022】
図1に示すように、ラベル製造装置10は、主に各装置を配設する基台12と、部分糊ラベルの材料であるラベル原反14を各工程に搬送するための搬送ローラー16と、ラベル原反14の剥離工程に設けられた剥離装置30と、糊殺し剤を台紙25に所定形状に塗布する印刷工程に設けられた印刷装置40と、印刷した糊殺し剤を硬化させる硬化工程に設けられた紫外線照射装置46と、ラベル紙22と台紙25とを貼り合わせて押圧する転写工程に設けられたニップローラー50と、ラベル紙22の表面に所望の印刷を行うための印刷器52とで構成されている。
【0023】
基台12に設定された原反供給リール13の軸13Aには、ロール状のラベル原反14が保持されている。図3(A)に示すように、ラベル原反14は、ラベル基材21裏面に粘着剤層24が形成されたラベル紙22と、台紙基材26の表面にシリコーン等の剥離剤層27が形成された台紙25とが仮着されて構成される。原反供給リール13から送り出された帯状のラベル原反14は、多数の搬送ローラー16によって搬送されて剥離装置30へ搬送される。剥離装置30は、隣接する一対の剥離ローラ32、32で構成され、一対の剥離ローラ32、32の間を通り抜けた位置で、ラベル紙22と台紙25とが別の搬送ルートに振り分けられることにより、ラベル紙22と台紙25とに一時的に剥離される。剥離された台紙25は印刷装置40を経てニップローラー50へと移送される。一方、ラベル紙22は多数の搬送ローラー16を通って、そのままニップローラー50へと搬送される。この場合、剥離装置30とニップローラー50との間のラベル紙22の搬送ルートに、アキュームローラー16a等のラベル紙22のテンション変動を吸収する機構を設けるとよい。これにより、ニップローラー50でラベル紙22と台紙25を再び貼り合わせて押圧する際に生じるラベル紙22と台紙25との伸縮量の差を吸収することができる。
【0024】
印刷装置40へ移送された台紙25は、図2のインキ練成部60に接触配置された印刷版胴42と圧胴44とで挟持圧着されることにより、台紙25の剥離剤層27側に対して糊殺し剤29が印刷される。これにより、図3(B)に示すように、台紙25の剥離剤層27の一部に糊殺し面28が形成される。糊殺し剤29は、従来使用されている印刷インキやニスを使用してもよいが、印刷用の紫外線硬化型インキにシリコーンを1〜20重量%、好ましくは2〜15重量%の割合で混合したものを好適に使用することができる。
【0025】
図2は、ラベル製造装置10におけるインキ練成部60の拡大概略図である。図2に示すように、着けローラー61に隣接されたインキつぼ58内に糊殺し剤29が充填されており、着けローラー61が回転することで着けローラー61の表面に糊殺し剤29が塗布される。塗布された糊殺し剤29は、着けローラー62〜63、振りローラー64及び練りローラー65〜69で練成される。そして、印刷版胴42の凸版42aに糊殺し剤29が塗布され、台紙25の剥離剤層27に印刷される。糊殺し剤29が印刷された台紙25は、印刷装置40の下流側に設けられた紫外線照射装置46に搬送される。紫外線照射装置46では、紫外線が台紙25の剥離剤層27の表面に照射され、これにより糊殺し剤29が硬化する。
【0026】
こうして糊殺し面28が形成された台紙25は、一対のニップローラー50によりラベル紙22と貼り合わせられると共にニップローラー50の押圧力で、台紙25に印刷された糊殺し剤29がラベル紙22の粘着剤層24に転写される。図3(C)は、ラベル紙22と台紙25とがニップローラー50で貼り合わせられて押圧された後の状態を示す図である。
【0027】
このようにして糊殺しの工程を経たラベル原反14は、複数の印刷器52及び圧胴45にて台紙基材26の裏面にラベル検出マーク等が印刷されると共に、ラベル紙22の表面に所望の枠、文字、記号等の印刷が行われ、これら印刷された印刷インキは乾燥される。乾燥装置としては、印刷インキの種類により熱式や紫外線式のものを使用でき、図1では紫外線照射装置46の例で示してある。そして、図には示していないが、所定のラベル形状にするための型抜き工程、不要なラベル紙22を除去するカス取り工程を経て、巻取り工程で巻取りリールに巻き取られる。このように製造された部分糊ラベル20は、図3(D)に示すように、部分糊ラベル20のラベル紙22を剥がすと、糊殺し面28はラベル紙22の粘着剤層24側に転写されている。
【0028】
これにより、図4に示すように、台紙25に所定形状に形成されたラベル23が等間隔で仮着されると共に、粘着剤層24の一端部に糊殺し面28を有する部分糊ラベル20が製造される。
【0029】
このように、本発明によれば、従来のように糊殺し剤29の硬化のためにラベル紙22に紫外線照射装置46の熱が加わることがないのでラベル紙22が伸縮することがないと共に、紫外線照射装置46の熱が加わる台紙25はシリコーン等の剥離剤層を有するため熱で伸縮しにくいので、ラベル紙22と台紙25とを貼り合わせた際に貼り合わせ不良が発生しない。また、台紙25の剥離剤層27に糊殺し剤29を印刷しているので、ラベル紙22の粘着剤層24に糊殺し剤29を印刷する従来の部分糊ラベルの製造方法のように、粘着剤層24の面積が小さくなることがない。このため糊殺し剤29に従来使用されている印刷インキやニスを用いても、台紙25の剥離剤層27とラベル紙22の粘着剤層24とを貼り合わせた際に、貼り合わせが不安定になることはない。更に、糊殺し剤29にシリコーンを混合することによって、台紙25の剥離剤層27とラベル紙22の粘着剤層24に転写された糊殺し剤29のシリコーンとが親和して馴染むので、さらに密着性が増して貼り合わせが安定する。従って、台紙25の剥離剤層27と糊殺し面28との密着性が安定することは、貼り合わせ不良のままで後工程に搬送された際に生じる、ローラへの巻き込み、型抜き工程での型抜き不良、巻取り工程での巻き取り不良等の工程トラブルの防止にも寄与する。
【0030】
図5は本発明の部分糊ラベルの製造方法の第2の実施の形態を適用するラベル製造装置10の全体構成図である。
【0031】
本発明の第2の実施の形態は、ラベル紙22と台紙25とを押圧ローラ50で貼り合わせると共に、ニップローラー50の押圧圧力で、糊殺し面28の糊殺し剤29がラベル紙22の粘着剤層24に転写した後で、台紙25の台紙基材26側から紫外線照射を行って糊殺し剤29を硬化するものである。従って、第1の実施の形態との装置構成上の違いは、第1の実施の形態の場合には押圧ローラ50の上流側に紫外線照射装置46の照射面(剥離剤層27側)を配置したが、第2の実施の形態では押圧ローラ50の下流側に紫外線照射装置46の照射面(台紙基材26側)を配置した。この際、ラベル紙22と台紙25とを貼り合わせた後であるので、糊殺し剤29に紫外線を直接照射することはできないが、紫外線は台紙25を透過して糊殺し剤29に到達するため、糊殺し剤29の硬化に問題はない。それ以外の装置構成は第1の実施の形態と同様である。本発明の第2の実施の形態の場合にも、第1の実施の形態と同様の効果を奏することができる。
【0032】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、糊殺し剤を乾燥或いは硬化させる際やラベル紙と台紙とを貼り合わせる際の貼り合わせ不良を防止できるので、ラベル紙に皺が発生しなくなり製品品質を向上できると共に、工程トラブル等がなくなるので作業効率を向上でき、更には様々なパターンの糊殺し部分を有する部分糊ラベルを製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の部分糊ラベルの製造方法の第1の実施の形態を適用するラベル製造装置の全体構成図
【図2】本発明の部分糊ラベルの製造方法の第1の実施の形態を適用するラベル製造装置に設けられたインキ練成部の拡大図
【図3】本発明の部分糊ラベルの製造方法を適用するラベル製造装置における各工程ごとの部分糊ラベルの層構成を示す断面図
【図4】本発明の部分糊ラベルの概略構成を示す斜視図
【図5】本発明の部分糊ラベルの製造方法の第2の実施の形態を適用するラベル製造装置の全体構成図
【符号の説明】
10…ラベル製造装置、12…基台、13…原反供給リール、13A…軸、14…ラベル原反、16…搬送ローラー、16a…アキュームローラー、20…部分糊ラベル、21…ラベル基材、22…ラベル紙、23…ラベル、24…粘着剤層、25…台紙、26…台紙基材、27…剥離剤層、28…糊殺し面、29…糊殺し剤、30…剥離装置、32…剥離ローラ、40…印刷装置、42…印刷版胴、42a…凸版、44…圧胴、46…紫外線照射装置、50…ニップローラー、52…印刷器、58…インキつぼ、60…インキ練成部、61〜63…着けローラー、64…振りローラー、65〜69…練りローラー
Claims (4)
- 台紙の剥離剤層にラベル紙の粘着剤層を仮着して成る帯状のラベル原反の前記粘着剤層の一部に糊殺しが施された部分糊ラベルの製造方法において、
前記ラベル原反を前記台紙と前記ラベル紙とに一時的に剥離する剥離工程と、
前記剥離された台紙の剥離剤層の一部に紫外線で硬化する糊殺し剤を印刷する印刷工程と、
前記台紙に印刷された糊殺し剤に紫外線を照射して硬化させる硬化工程と、
前記糊殺し剤が硬化された台紙と前記ラベル紙とを再び貼り合わせて押圧することにより前記台紙の剥離剤層に印刷された糊殺し剤を前記ラベル紙の粘着剤層に転写する転写工程と、
を有することを特徴とする部分糊ラベルの製造方法。 - 台紙の剥離剤層にラベル紙の粘着剤層を仮着して成る帯状のラベル原反の前記粘着剤層の一部に糊殺しが施された部分糊ラベルの製造方法において、
前記ラベル原反を前記台紙と前記ラベル紙とに一時的に剥離する剥離工程と、
前記剥離された台紙の剥離剤層の一部に紫外線で硬化する糊殺し剤を印刷する印刷工程と、
前記印刷された台紙と前記ラベル紙とを再び貼り合わせてから押圧することにより前記台紙に印刷された糊殺し剤を前記ラベル紙の粘着剤層に転写する転写工程と、
前記再び貼り合わせられたラベル紙と台紙との台紙側から紫外線を照射して前記糊殺し剤を硬化させる硬化工程と、
を有することを特徴とする部分糊ラベルの製造方法。 - 前記糊殺し剤は、シリコーンを印刷インキ又はニスに混合してなることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の部分糊ラベルの製造方法。
- 請求項1乃至3の何れか1の部分糊ラベルの製造方法によって製造されたことを特徴とする部分糊ラベル。
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