JP2002079796A - 基材表面の加工方法、及び基材表面の加工装置 - Google Patents

基材表面の加工方法、及び基材表面の加工装置

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JP2002079796A
JP2002079796A JP2000272033A JP2000272033A JP2002079796A JP 2002079796 A JP2002079796 A JP 2002079796A JP 2000272033 A JP2000272033 A JP 2000272033A JP 2000272033 A JP2000272033 A JP 2000272033A JP 2002079796 A JP2002079796 A JP 2002079796A
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Kozo Hamamatsu
弘造 濱松
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フィルムの種類を選ばずに多彩な表面加工を
施すことができ、種々の基材表面に加工を施すことがで
きる基材表面の加工方法及び基材表面の加工装置を提供
する。 【解決手段】 フィルム20の裏面にクリアな紫外線硬
化樹脂を塗布し、この塗布面側から紫外線を照射して紫
外線硬化樹脂を硬化させ、この硬化した樹脂層40の裏
面に印刷し、その印刷面に接着剤を塗布し、この接着剤
層60により印刷面を基材10の表面に貼り合わせ、そ
の後にフィルムのみを剥離させて除去する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フィルムを使っ
て、印刷物の表面に、艶出し、艶消し、エンボス、ホロ
グラム等の表面加工を施す基材表面の加工装置、及び基
材表面の加工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より行われている基材表面の加工方
法は、例えば、特公平7−106627号公報、特開平
6−344537号公報、及び特開平6−8400号公
報に提案している。各公報に記載の表面加工技術は、基
材表面に鏡面艶出し、艶消し、エンボス、ホログラム等
の種々の表面加工を施すことができるという点で優れた
ものであるが、全て基材表面に印刷した後に表面加工を
施している。この加工に使用するフィルムは紫外線(以
下、「UV」という。)を透過して紫外線硬化樹脂を照
射しなければならないので、UVを良く透す380nm
以下の波長の透過性が求められる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、透過性の良
いフィルムとして、従来は、ポリプロピレン(PP)製
のフィルムを用いているが、このPPフィルムの表面に
はピンホール等が内在することが少なからずあるので、
フィルム面を転写する表面加工を行なう上で最適とは言
えない。面状態の良いフィルムとしては、例えばポリエ
チレンテレフタレート(PET)製のフィルムがある
が、このフィルムは、透過性の点でPPフィルムに劣
り、フィルムを透過させてUV照射する従来の加工方法
では、実用に耐えなかった。
【0004】また、従来の基材表面の加工方法は、印刷
を行った後に表面加工を施しているため、基材として、
薄紙のような柔らかい(いわゆる腰のない)基材を対象
とすることが困難であった。また、鉄板やガラス板等は
印刷が難しく、適用することが困難であった。すなわ
ち、従来の表面加工方法は、フィルムの材質に制限があ
るばかりでなく、基材にも大きな制限があった。
【0005】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
ものであって、その目的とするところは、フィルムの紫
外線透過率に拘らず良好な表面加工を施すことができ、
種々の基材表面に加工を施すことができる基材表面の加
工方法、及び基材表面の加工装置を提供しようとするも
のである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために提案されたもので、請求項1に記載の加工方
法は、フィルムの裏面にクリアな紫外線硬化樹脂を塗布
し、この塗布面側から紫外線を照射して紫外線硬化樹脂
を硬化させ、この硬化した樹脂層の裏面に印刷し、その
印刷面または基材表面の少なくとも一方に接着剤を塗布
し、この接着剤により印刷面を基材表面に貼り合わせ、
その後にフィルムのみを剥離させて除去することを特徴
とする基材表面の加工方法である。
【0007】請求項2に記載の加工方法は、フィルムの
少なくとも裏面に、艶消し、エンボス、ホログラム等の
表面凹凸に対応した凹凸加工が施されていることを特徴
とする請求項1に記載の基材表面の加工方法である。
【0008】請求項3に記載の加工方法は、紫外線硬化
インクを使用して印刷を行ない、印刷後に紫外線を印刷
面に照射することを特徴とする請求項1または2に記載
の基材表面の加工方法である。
【0009】請求項4に記載の加工装置は、フィルムを
搬送するフィルム搬送路の途中に配置されて、搬送され
てくるフィルムの裏面にクリアな紫外線硬化樹脂を塗布
する紫外線硬化樹脂塗布装置と、フィルム搬送路におけ
る上記紫外線硬化樹脂塗布装置の下流側に配置され、紫
外線硬化樹脂塗布面に紫外線を照射する紫外線照射装置
と、フィルム搬送路における上記紫外線照射装置の下流
側に配置され、硬化した上記樹脂層に印刷する印刷装置
と、印刷装置の下流側に配置され、フィルムの印刷面を
基材の表面に接着剤により貼り合わせる貼り合わせ装置
と、この貼り合わせる装置の上流側に配置され、フィル
ムの印刷面または基材の表面のいずれかに接着剤を塗布
する接着剤塗布装置と、上記貼り合わせ装置の下流側に
配置されて、フィルムのみを剥離させて除去するフィル
ム剥離装置と、を備えたことを特徴とする基材表面の加
工装置である。
【0010】請求項5に記載の加工装置は、上記印刷装
置が紫外線硬化インクを使用して印刷する装置であり、
この印刷装置の下流側に、印刷面に紫外線を照射する紫
外線照射装置を配設したことを特徴とする請求項4に記
載の基材表面の加工装置である。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は、第1の実施形態における
基材表面の加工装置を示す概略図である。第1の実施形
態の加工装置1は、図1に示すように、帯状の基材(以
下、「帯状基材」という。)10を搬送する基材搬送路
の系統と、帯状の樹脂フィルム(以下、「帯状フィル
ム」という。)20を搬送するフィルム搬送路の系統と
を有し、これらの系統の臨ませた状態で各種の装置が配
設されている。
【0012】帯状基材10を連続搬送する系統は、帯状
基材10をロール間に掛け渡して搬送するロール・ツー
・ロール装置11として構成される。具体的には、加工
前の基材ロール12と加工済み基材ロール13とが所定
の間隔を隔てて配置されており、基材ロール12から繰
り出された帯状基材10は、下支持ロール14,15、
テンションロール16、下加圧ロール17、及び下支持
ロール18を順に経て、加工済み基材ロール13に巻き
取られる。なお、途中には図示しないロールが適宜配置
されている。
【0013】一方、帯状フィルム20を連続搬送する系
統は、帯状フィルム20をロール間に掛け渡して搬送す
るロール・ツー・ロール装置21として構成される。具
体的には、図1において、上記の基材ロール13の左斜
め上方に、繰出しフィルムロール22と巻取りフィルム
ロール23とが配置されており、繰出しフィルムロール
22から左側へ繰り出された転写用の帯状フィルム20
は、方向変換ロール25で上方へ方向変換された後、後
述する印刷装置30で左側へ案内され、印刷装置32で
下方へ折り返されて、上加圧ロール37を左回りに通過
して右側に案内され、剥しロール38を経て巻取りフィ
ルムロール23に巻き取られる。なお、帯状フィルム2
0を連続搬送する系統を上方へ方向変換させた後下方へ
折り返すように構成したのは、本実施形態の加圧装置1
の設置面積をコンパクト化するためであり、これに限る
ものではなく、帯状基材10を連続搬送する系統のよう
に、繰出しフィルムロール22と巻取りフィルムロール
23とを左右に離して配置し、各装置を順に縦列配置し
てもよい。
【0014】この帯状の樹脂フィルム20としては、例
えば、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレンテレフタ
レート(PET)、及びポリエチレン(PE)等のフィ
ルムを使用することができ、従来と異なり、透明フィル
ム以外の有色フィルムをも使用することができる。すな
わち、従来の紫外線硬化樹脂用のフィルムは、紫外線透
過率が良好であることが要求されていたが、本発明に使
用するフィルムはそのような特性が要求されないので、
紫外線透過率に拘らずピンホールがないなどの特性を有
するフィルムを使用することができ、フィルムの選択範
囲が拡大し、これにより転写品質を向上させることが容
易になる。そして、この樹脂フィルム20の少なくとも
裏面には、一般的な艶出し加工であれば平滑な鏡面であ
るが、艶消し、エンボス、ホログラムのような加工を行
なう場合にはこれらの表面凹凸に対応(反転)した凹凸
が施されている。
【0015】次に、帯状フィルム20を連続供給するフ
ィルム搬送路に備えられている各装置を、帯状フィルム
20の搬送流れに従って説明する。まず、繰出しフィル
ムロール22の下流側には、帯状フィルム20の表面側
を押圧支承するテンションロール24が配置されてお
り、その下流側に帯状フィルム20を上方へ方向変換す
る上記の方向変換ロール25が配置されている。
【0016】方向変換ロール25の下流側には、帯状フ
ィルム20の裏面に、透明あるいは薄く着色した透光性
のある、すなわちクリアな紫外線硬化樹脂を塗布する紫
外線硬化樹脂塗布装置(以下、UV樹脂塗布装置とい
う)26が配置されている。本実施形態におけるUV樹
脂塗布装置26はロールコータ方式の塗布装置であり、
樹脂槽内のUV硬化樹脂を樹脂均一化ロール26aによ
り均一化して塗布ロールにより塗布する。そして、この
UV樹脂塗布装置26の下流側には、UV硬化樹脂にそ
の塗布面側から紫外線を照射して硬化させるUV照射装
置27が配置されている。したがって、UV照射装置2
7は、帯状フィルム20の裏面側に臨ませて配置され
る。
【0017】UV照射装置27の下流側には、4台の印
刷装置28,30,32,34が配置されている。本実
施形態では、各印刷装置28,30,32,34には、
柔軟な弾性版材により紫外線硬化インクを用いて輪転式
凸版印刷を行うフレキソ印刷装置が採用されており、例
えば、マゼンダ、シアン、イエロー、ブラックの4色機
として構成されている。なお、印刷装置はこれに限るも
のではなく、6色機構成のフレキソ印刷装置を配置して
もよいし、表面に凹凸加工を施したグラビアロールを用
いて印刷を行うグラビア印刷装置、絹やナイロン等のス
クリーン面を通して印刷を行うスクリーン印刷装置、版
面からインクをゴムブランケットに移して印刷を行うオ
フセット印刷装置、または記録ヘッドのノズル口からイ
ンク滴を噴出させて印刷を行うインクジェット印刷装置
などを採用してもよい。
【0018】各印刷装置28,30,32,34には、
それぞれの輪転機に紫外線硬化インクを供給するための
インク供給装置28a,30a,32a,34aが付設
されている。本発明では、帯状フィルム20の裏面に積
層した樹脂層の裏面に裏印刷を行うものであり、被印刷
面が樹脂層という非吸収性の材質であるので、溶剤性イ
ンクを用いることが好ましい。したがって、フレキソ印
刷は速乾性の液状インクを用いる印刷法であるが、本実
施形態では各印刷装置28,30,32,34の下流側
にUV照射装置29,31,33,35を配置して、印
刷面の乾燥を促進させている。そして、各UV照射装置
29,31,33,35は、印刷面、即ち、帯状フィル
ム20に積層された樹脂層の裏面側に臨ませて配置され
る。なお、この印刷面の乾燥手段は使用するインクの種
類や、採用する印刷装置に応じて適宜選択され、例えば
ブロワー等を用いてもよい。
【0019】そして、帯状フィルム20は、印刷装置3
0で左側に案内され、印刷装置32で下方へ折り返され
ており、UV照射装置31が本加工装置1の最上部に配
置されている。最後部に位置するUV照射装置35の下
流側には、樹脂層の裏面に施された印刷面に接着剤を積
層する接着剤塗布装置36が配置されている。本実施形
態では、樹脂層との親和性を高めるべく、接着剤として
樹脂系接着剤が採用されており、接着剤塗布装置36は
ロールコータ方式の塗布装置であり、これに接着剤を均
一化して供給する接着剤供給装置36aが付設されてい
る。
【0020】接着剤塗布装置36の下流側には、上記の
下加圧ロール17の上部に近接配置される上加圧ロール
37が設けられている。これら加圧ロール17,37
は、樹脂層を積層して印刷を行った後に接着剤層を積層
した帯状フィルム20の接着面を、適度の押圧力を付与
して帯状基材10の表面に貼り合せる貼合せ手段として
機能する。
【0021】そして、上加圧ロール37の下流側には、
接着完了後に帯状フィルム20のみを剥離させて除去す
るフィルム剥離手段として機能する剥しロール38が配
置されている。加圧ロール17,37と剥しロール38
との間隔は、接着剤塗布装置36によって塗布された接
着剤が十分に乾燥する時間を確保し得るように、使用す
る接着剤の乾燥時間及び搬送速度を考慮して適宜設定さ
れる。この加圧ロール17,37と剥しロール38との
間隔では、帯状フィルム20が樹脂層等を介して帯状基
材10と貼り合わされた状態で一体の帯状体として搬送
されることになる。したがって、帯状基材11を連続供
給するロール・ツー・ロール装置11と帯状フィルム2
0を連続供給するロール・ツー・ロール装置21とは、
搬送速度が同期するように構成される。
【0022】剥しロール38を通過した帯状フィルム2
0は、この剥しロール38において上方に方向転換さ
れ、樹脂層の表面から剥離されて、その上方に配置され
た巻取りフィルムロール23に巻き取られることにな
る。一方、帯状基材10の表面には、表面加工の施され
た印刷物が一体的に接着され、上記の加工済み基材巻取
りロール13に巻き取られる。
【0023】なお、図1では、加工済み基材を巻取りフ
ィルムロール23に巻き取っているが、巻き取らずに、
抜きや断裁等の次工程に繋げることもできる。
【0024】以上のように構成された第1の実施形態に
おける基材表面の加工装置1を用いて、本発明に係る基
材表面の加工方法は次のように実施される。即ち、本発
明に係る基材表面の加工方法は、帯状の樹脂フィルム2
0をロール・ツー・ロール装置21により搬送しなが
ら、該帯状フィルム20の裏面にUV樹脂塗布装置26
によりUV硬化樹脂層40を形成し、その塗布面側から
UV照射装置27により紫外線を照射して該UV硬化樹
脂層40を硬化させ、硬化した樹脂層40の裏面にフレ
キソ印刷装置28,30,32,34を順に経て所望の
裏印刷50を行った後、その印刷面に接着剤塗布装置3
6により接着剤層60を塗布し、加圧ロール17,37
を通過する際に、この印刷物の接着面を、ロール・ツー
・ロール装置11により連続供給される帯状基材10の
表面に貼り合わせた後、接着完了後に剥しロール37に
より帯状フィルム20のみを剥離させて除去することに
より、帯状基材10の表面に表面加工の施された印刷物
が一体的に接着するものである。
【0025】本発明の加工方法によれば、図3に示すよ
うに、帯状の樹脂フィルム20の裏面に樹脂層40を塗
布して硬化させ、硬化した樹脂層40の裏面に裏印刷5
0を行った後、その印刷面に接着剤層60を形成し、こ
の印刷物の接着面を帯状基材10の表面に貼り合わせた
後、接着終了後に帯状フィルム20のみを剥離させて除
去している。したがって、従来の加工方法と異なり、印
刷前に表面加工を行うので、ロール紙のみならず、樹脂
製のロールフィルム、及びロール鋼鈑等の種々の帯状基
材の表面に加工を施すことができる。
【0026】特に、本実施形態によれば、樹脂としてU
V硬化樹脂を採用し、積層したUV硬化樹脂層40の裏
面(塗布面)側からUV照射して硬化させているので、
透過性に劣る樹脂フィルムやUVを透さないフィルムを
も積極的に採用することができ、樹脂フィルムの種類を
選ばずに高品質な表面加工を施すことができる。なお、
樹脂層はクリアな樹脂層から構成されているので、後か
ら印刷しても印刷面を隠すことはない。
【0027】この加工方法では、帯状フィルム20の表
面状態が転写されるため、表面加工用の帯状フィルム2
0を選択することで、鏡面艶出し、艶消し、エンボス、
ホログラム加工等の多彩な表面加工を施すことができ
る。また、巻取りフィルムロール23に巻き取られた帯
状フィルム20は繰り返し使用することが可能であり、
フィルム繰出し位置に配置すれば繰出しフィルムロール
22として再び使用することができる。
【0028】なお、前記実施形態では、フィルム搬送路
に臨ませて接着剤塗布装置36を設けてフィルム側に接
着剤を塗布し、このフィルム接着面を基材の表面に貼り
合わせたが、基材の表面に接着剤を塗布し、この基材接
着面をフィルム裏面側に貼り合わせてもよい。この場合
には、貼り合わせ装置である加圧ロール17,37の上
流側の基材搬送路に臨ませて接着剤塗布装置36を設け
れば良い。例えば、テンションロール16と下加圧ロー
ル17との間に配置すればよい。
【0029】図2は、第2の実施形態における基材表面
の加工装置を示す概略図である。この第2の実施形態の
加工装置2は、図2に示すように、帯状フィルム20を
連続供給する系統は第1の実施形態と同様に構成されて
いるが、基材を供給搬送する基材搬送路が枚葉紙などの
枚葉基材70を1枚ずつ順次供給する系統として構成さ
れている点で異なっている。即ち、枚葉基材70を供給
する系統は、例えば、枚葉基材70を1枚ずつ順次供給
する枚葉基材供給装置71と、該枚葉基材供給装置71
から供給された1枚の枚葉基材70を受けて搬送するコ
ンベア72と、加工済み基材を順次収容する枚葉基材収
容装置73とから構成されている。
【0030】コンベア72上を搬送される枚葉基材70
の表面には、上加圧ロール37との間で、樹脂層を形成
して印刷を行った後に接着剤層を積層した帯状フィルム
20の接着面が適度の押圧力を付与して貼り合せられ
る。そして、剥しロール38に至ると、この剥しロール
38により帯状フィルム20のみが剥離除去され、加工
済み基材が枚葉基材収容装置73に順次収容されること
になる。
【0031】なお、枚葉基材70としては、枚葉紙は勿
論のこと、プラスチック板、ガラス板、及び鋼鈑等の枚
葉基材供給装置で1枚ずつ搬送可能な基材を採用するこ
とができる。
【0032】このように、第2の実施形態においても帯
状の樹脂フィルム20を採用しており、該帯状フィルム
20がロール・ツー・ロール装置21に掛け渡されて連
続供給されるので、基材形態が帯状基材であるか、枚葉
基材であるかを問わずに、基材表面を連続的に加工する
ことができる。また基材が枚葉基材70であっても、枚
葉基材供給装置71により枚葉基材70が1枚ずつ順次
供給されるので、多数の枚葉基材70の表面を連続して
加工することができる。即ち、本発明の加工方法によれ
ば、帯状(ウエブ状)、枚葉状(単板状)の基材、薄い
紙やフィルムの様に腰の無いものから、印刷適正の悪い
鉄板、ガラス板、硬いプラスチック板等に至るまで印刷
と表面加工を施すことができるものである。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、以
下の効果を奏する。即ち、請求項1および請求項4に記
載の発明によれば、フィルムの裏面にクリアな紫外線硬
化樹脂を塗布し、この塗布面側から紫外線を照射して紫
外線硬化樹脂を硬化させるので、フィルムの紫外線透過
性能に関係無くフィルムを選択することができる。した
がって、表面が従来のフィルムよりも平滑でピンホール
などの欠陥のないフィルムを使用して、従来よりも高い
品質の表面加工を行なうことができる。また、フィルム
の裏面に形成した樹脂層の裏面に印刷を行った後、その
印刷面に接着剤層を積層し、この印刷物の接着面を基材
表面と貼り合わせた後、接着完了後に樹脂フィルムのみ
を剥離させて除去するので、印刷が困難な基材であって
も高品質な表面加工を行うことができる。このため、種
々の基材表面に加工を施すことができる。
【0034】請求項2に記載の発明によれば、艶消し、
エンボス、ホログラム等の表面凹凸に対応した凹凸加工
が施されているフィルムを使用するので、この凹凸を転
写して艶消し、エンボス、ホログラム等の多様な表面加
工を高い品質で行なうことができる。
【0035】請求項3および請求項5に記載の発明によ
れば、紫外線硬化インクを使用して印刷を行ない、印刷
後に紫外線を印刷面に照射するので、印刷した後にイン
クを直ちに乾燥することができ、加工能率を向上させる
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態における基材表面の加工装置を
示す概略図である。
【図2】第2の実施形態における基材表面の加工装置を
示す概略図である。
【図3】本発明の基材表面の加工方法を説明する概略断
面図である。
【符号の説明】
1 第1の実施形態の加工装置 2 第2の実施形態の加工装置 10 帯状基材 11 ロール・ツー・ロール装置 12 基材繰出しロール 13 基材巻取りロール 14 下支持ロール 15 下支持ロール 16 テンションロール 17 下加圧ロール 18 下支持ロール 20 帯状フィルム 21 ロール・ツー・ロール装置 22 フィルム繰出しロール 23 フィルム巻取りロール 24 テンションロール 25 方向変換ロール 26 樹脂積層装置 26a 樹脂均一化装置 27 UV照射装置 28 印刷装置 28a インク供給装置 29 UV照射装置 30 印刷装置 30a インク供給装置 31 UV照射装置 32 印刷装置 32a インク供給装置 33 UV照射装置 34 印刷装置 34a インク供給装置 35 UV照射装置 36 接着剤積層装置 37 上加圧ロール 38 剥しロール 40 樹脂層 50 裏印刷 60 接着剤層 70 枚葉基材 71 枚葉基材供給装置 72 コンベア 73 枚葉基材収容装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H113 AA01 AA04 AA06 BA01 BA03 BA05 BA09 BA21 BA22 BB08 BB22 BB32 BC00 BC10 CA05 CA37 FA03 FA06 FA07 FA10 FA36 FA43 3B005 EA06 EA07 EA12 EB03 EB05 EB07 EC11 FB21 FB38 FE09 FF00 FF04 GA01

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フィルムの裏面にクリアな紫外線硬化樹
    脂を塗布し、この塗布面側から紫外線を照射して紫外線
    硬化樹脂を硬化させ、この硬化した樹脂層の裏面に印刷
    し、その印刷面または基材表面の少なくとも一方に接着
    剤を塗布し、この接着剤により印刷面を基材表面に貼り
    合わせ、その後にフィルムのみを剥離させて除去するこ
    とを特徴とする基材表面の加工方法。
  2. 【請求項2】 フィルムの少なくとも裏面に、艶消し、
    エンボス、ホログラム等の表面凹凸に対応した凹凸加工
    が施されていることを特徴とする請求項1に記載の基材
    表面の加工方法。
  3. 【請求項3】 紫外線硬化インクを使用して印刷を行な
    い、印刷後に紫外線を印刷面に照射することを特徴とす
    る請求項1または2に記載の基材表面の加工方法。
  4. 【請求項4】 フィルムを搬送するフィルム搬送路の途
    中に配置されて、搬送されてくるフィルムの裏面にクリ
    アな紫外線硬化樹脂を塗布する紫外線硬化樹脂塗布装置
    と、 フィルム搬送路における上記紫外線硬化樹脂塗布装置の
    下流側に配置され、紫外線硬化樹脂塗布面に紫外線を照
    射する紫外線照射装置と、 フィルム搬送路における上記紫外線照射装置の下流側に
    配置され、硬化した上記樹脂層に印刷する印刷装置と、 印刷装置の下流側に配置され、フィルムの印刷面を基材
    の表面に接着剤により貼り合わせる貼り合わせ装置と、 この貼り合わせ装置の上流側に配置され、フィルムの印
    刷面または基材の表面のいずれかに接着剤を塗布する接
    着剤塗布装置と、 上記貼り合わせ装置の下流側に配置されて、フィルムの
    みを剥離させて除去するフィルム剥離装置と、を備えた
    ことを特徴とする基材表面の加工装置。
  5. 【請求項5】 上記印刷装置が紫外線硬化インクを使用
    して印刷する装置であり、この印刷装置の下流側に、印
    刷面に紫外線を照射する紫外線照射装置を配設したこと
    を特徴とする請求項4に記載の基材表面の加工装置。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006315229A (ja) * 2005-05-11 2006-11-24 Shinohara Machinery Co Ltd ホログラム形成ユニット付き印刷機
KR100743178B1 (ko) 2005-12-23 2007-07-30 최부성 인쇄물 제작방법과, 이에 사용되는 장치 및, 이에 의해제작되는 인쇄필름
JP2010023262A (ja) * 2008-07-16 2010-02-04 Iwasaki Tekko Corp 貼り合わせ装置
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KR101197965B1 (ko) * 2010-10-26 2012-11-06 주식회사 포스코 가공성, 내식성 및 내지문성이 우수한 흑색수지강판

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