JP2608726B2 - 乳化重合用乳化剤 - Google Patents

乳化重合用乳化剤

Info

Publication number
JP2608726B2
JP2608726B2 JP62189485A JP18948587A JP2608726B2 JP 2608726 B2 JP2608726 B2 JP 2608726B2 JP 62189485 A JP62189485 A JP 62189485A JP 18948587 A JP18948587 A JP 18948587A JP 2608726 B2 JP2608726 B2 JP 2608726B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
emulsifier
emulsion polymerization
emulsion
polymerization
present
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP62189485A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6434430A (en
Inventor
明信 市原
英明 大西
仁志 新池
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
DKS CO. LTD.
Original Assignee
DKS CO. LTD.
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by DKS CO. LTD. filed Critical DKS CO. LTD.
Priority to JP62189485A priority Critical patent/JP2608726B2/ja
Publication of JPS6434430A publication Critical patent/JPS6434430A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2608726B2 publication Critical patent/JP2608726B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Emulsifying, Dispersing, Foam-Producing Or Wetting Agents (AREA)
  • Polymerisation Methods In General (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は乳化重合用乳化剤に関し、特にエチレン性不
飽和単量体の水系乳化重合に用いる新規、かつ有用な乳
化剤に関するものである。
従来、乳化重合用乳化剤としては、アルキル硫酸エス
テル塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、ジアルキルス
ルホコハク酸エステル塩、ポリオキシアルキレンアルキ
ル(アリール)エーテル硫酸エステル塩、ポリオキシア
ルキレンアルキル(アリール)エーテルリン酸エステル
(塩)、アルキルリン酸エステル(塩)等のアニオン性
界面活性剤、ポリオキシアルキレンアルキル(アリー
ル)エーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレ
ンブロック共重合体、ポリオキシエチレンソルビタン脂
肪酸エステル等の非イオン性界面活性剤が、単独あるい
は併用で使用されているが、エマルジョンの安定性、ま
たエマルジョンから製造されたフィルムの性質等は、か
ならずしも充分に満足し得るものでなく、多くの解決す
べき問題点が残されている。即ち、エマルジョンの重合
安定性、得られたエマルジョンの機械安定性、化学安定
性、凍結融解安定性、顔料混和性、貯蔵安定性等に問題
があり、特に、機械安定性については、改善すべき問題
点が残されている。
さらに、エマルジョンからポリマーフィルムを作成し
た際、使用した乳化剤が遊離の状態でポリマーフィルム
に残るため、フィルムの耐水性、接着性が劣る等の問題
を生じている。
また、エマルジョンを塩析等の手段によって破壊しポ
リマーを取り出すとき、排水中に多くの乳化剤が含有さ
れ、河川汚濁の原因となるため、乳化剤の除去処理に多
大の労力が必要となる。
このような観点から、従来の乳化剤の問題点を解決す
るため数多くの一般に反応性乳化剤といわれる新規乳化
剤に関する特許が提案されている。
例えば、アニオン性の反応性乳化剤として、特公昭46
−12472号、特開昭54−144317号、特公昭46−34894号、
特公昭56−28657号、特開昭51−30285号、特公昭49−46
291号等があり、非イオン性反応性乳化剤として、特開
昭56−28208号、特開昭50−98484号等があり、各種モノ
マーについての乳化重合用乳化剤として試みられている
が、これらの反応性乳化剤は乳化剤として単独使用した
ときには、エマルジョン重合時の安定性が不充分な場合
が多く、使用に際しては、従来の乳化剤と併用しなけれ
ば重合が円滑に進行しない等、本来の性能を充分に発揮
できないところの問題点を有している。
以上のように、種々の試みはなされているが、未だ前
述の問題点を充分に解決するまでには至っていないのが
現状である。
本発明者は、これら問題点を解決すべく鋭意研究の結
果本発明に到達したものである。即ち、本発明は、 一般式、 及び [R1はHまたはCH3,R2は炭素数8〜30のアルケニル基、 Xは水素原子、アルカリ金属原子、アンモニウム、ア
ルカノールアミン残基、またはノニオンまたはアニオン
系の親水基] で表わされる化合物を少なくとも一つ含有することを特
徴とする乳化重合用乳化剤を提供するものである。
本発明の水性樹脂分散体用乳化剤は分子内にアリル
(メタリル)基を有し乳化重合時に不飽和単量体と共重
合が可能であることを特徴とするものである。
さらに、本発明の乳化剤は工業的に容易に製造できる
ものであり、例えば次のようにして製造することができ
る。
すなわち、直鎖または分枝状のアルケニル無水コハク
酸とアリル(メタリル)アルコールを無触媒あるいは酸
触媒存在下で加熱反応させアルケニルコハク酸モノアリ
ル(メタリル)エステルを得る。この際、得られたハー
フエステルはアルケニル基がエステル基のα位及びβ位
に位置する一般式[II]及び[II′]の混合物として存
在する。
及び (但、式中においてR1はHもしくはCH3で好ましくはH
であり、R2は炭素数8〜30の直鎖又は分枝状のアルケニ
ル基で好ましくはC10〜C20である。) 一般式[II]及び[II′]の混合物をアルカリ金属水
酸化物、アンモニア、アルカノールアミンで中和するこ
とにより、本発明の乳化剤アルケニルコハク酸モノアリ
ル(メタリル)塩一般式[III]、[III′]を製造する
ことが出来る。
及び (式中R1,R2は前述と同意義をもち、Mはアルカリ金属
原子、アンモニウム、アルカノールアミン残基であり、
アルカリ金属原子としては、Li,Na,K、アルカノールア
ミン残基としてはモノエタノールアンモニウム、ジエタ
ノールアンモニウム、トリエタノールアンモニウム等が
挙げられる。) 一般式[I]、[I′]においてXがノニオン性の親
水基を持つ乳化剤の製造は、一般式[II]、[II′]の
アルケニルコハク酸モノアリル(メタリル)エステルを
出発物質として常法に従い、アルカリ触媒(例えば苛性
ソーダ、苛性カリ、酢酸ソーダ、酢酸カリ、炭酸ソー
ダ、炭酸カリ、第三級アミン等が挙げられる。)存在
下、炭素数2〜4のアルキレンオキドをオートクレーブ
中で付加させることにより、一般式[IV]及び[IV′]
の混合物で表わされるノニオン性乳化剤を製造すること
ができる。
及び 式中R1,R2は前述と同意義であり、Aは炭素数2〜4
のアルキレン基または置換アルキレ基であり、例えば、
エチレン、プロピレン、ブチレン、イソブチレン等であ
り、それらの単独またはブロックあるいはランダムの混
合物であってもよい。nは1〜200の整数でありより好
ましくは1〜100の範囲である。
一般式[I]、[I′]の混合物においてXがスルホ
ン酸エステル由来のアニオン性の親水基を持つ乳化剤の
例としては、一般式[IV]、[IV′]の混合物を硫酸、
スルファミン酸等の硫酸化剤にて硫酸化を行ない、必要
に応じて、塩基性物質で中和して、本発明の硫酸エステ
ル型アニオン性乳化剤を[V]及び[V′]を製造する
方法がある。
及び 式中R1,R2Aは前述と同意義であり、nは1〜100の整
数であり、好ましくは1〜50の範囲である。Mは水素原
子、アルカリ金属原子、アンモニウム、アルカノールア
ミン残基であり、アルカリ金属原子としては、Li,Na,
K、アルカノールアミン残基としてはモノエタノールア
ンモニウム、ジエタノールアンモニウム、トリエタノー
ルアンモニウム等が挙げられる。一般式[I]及び
[I′]の混合物において、Xがリン酸エステル由来の
アニオン性の親水基を持つ乳化剤の例としては、一般式
[IV]、[IV′]混合物を、無水リン酸、オキシ塩化リ
ン等のリン酸化剤を用いてリン酸化し、要すれば塩基性
物質で中和することにより本発明のリン酸エステル型ア
ニオン性乳化剤を一般式[VI]、[VI′][VII]、[V
II′]及び[VIII]の混合物として製造することができ
る。
式中R1、R2、A、Mは前述と同意義であり、nは1〜
100の整数好ましくは1〜50の範囲である。
また、本発明の乳化剤はノニオン系、アニオン系のそ
れぞれ単独もしくはアニオン系−アニオン系の併用、ノ
ニオン系−アニオン系の併用として乳化重合用に使用す
ることができる。
本発明の乳化剤を適用する乳化重合用のモノマーとし
ては、各種のものを挙げることができる。例えば、アク
リル酸、アクリル酸メチル、アクリル酸ブチル、アクリ
ル酸2−エチルヘキシル、メタアクリル酸メチル、アク
リロニトリル、アクリルアミド、アクリル酸ヒドロキシ
エチルエステル等のアクリル系モノマー、スチレン、ジ
ビニベンゼン等の芳香族モノマー、酢酸ビニル等のビニ
ルエステルモノマー、塩化ビニル、塩化ビニリデン等の
ハロゲン含有モノマー、ブタジェン、イソプレン、クロ
ロプレン等の共役ジオレフィンモノマー、その他エチレ
ン、無水マレイン酸、マレイン酸メチル等がある。本発
明の乳化剤はこれらのモノマーの1種または2種以上の
乳化重合に使用できる。
重合開始剤としては、従来公知のものでよく、例え
ば、過酸化水素、過硫酸カリウム、アゾビスイソブチル
ニトリル、ベンジルパーオキサイド等が挙げられる。ま
た、重合促進剤としては亜硫酸水素ナトリウム、硫酸第
1鉄アンモニウム等が挙げられる。
本発明の乳化剤は通常、全モノマーに対して0.1〜20
重量%、さらに好ましくは、0.2〜5.0重量%である。
また、本発明の乳化剤は単独でも良好な乳化重合エマ
ルジョンが得られるが、必要により、他の乳化剤あるい
は保護コロイド剤を併用してもよい。
本発明の乳化剤を適用して得られる乳化重合エマルジ
ョンは、例えば、接着剤、被覆剤、含浸補強剤等とし
て、木材、金属、紙、布、その他のコンクリート等に適
用することができる。
以下本発明を実施例により、具体的に説明する。
[%,部とあるは重量基準を示す。] 製造例1 温度計、還流管を備えた反応容器にドデセニル無水コ
ハク酸790g(3.0モル)及びアリルアルコール209g(3.6
モル)を仕込み95〜100℃の温度で5時間加熱撹拌した
のち、過剰のアリルアルコールを減圧にて除去し、ドデ
セニルコハク酸モノアリルエステルをほぼ定量的に得
た。尚反応の終結は赤外線吸収スペクトルの酸無水物の
1780cm-1、1860cm-1の消失と1730cm-1のエステル及び17
05cm-1の酸の特徴的吸収により確認した。このモノアリ
ルエステルの酸価は174.6mg KOH/gであった。これをア
ルコール性苛性ソーダで中和し、減圧乾固して得られた
ドデセニルコハク酸モノアリルエステルナトリウム塩を
本発明乳化剤[III−A]とした。
製造例2 製造例1で得たドデセニルコハク酸モノアリルエステ
ル643g[2.0モル]をオートクレーブに仕込み酢酸カリ
ウムを触媒として温度110℃、圧力2kg/cm2の条件でエチ
レンオキシド880g[20モル]を付加させドデセニルコハ
ク酸モノアリルエステルのエチレンオキシド10モル付加
体とし、本発明の非イオン性乳化剤[IV−A]を得た。
製造例3 製造例2に準じエチレンオキシドをドデセニルコハク
酸モノアリルエステルに対して20モル、50モル付加させ
たものをそれぞれ本発明の非イオン性乳化剤[IV−
B]、[IV−C]とした。
製造例4 製造例1で得たドデセニルコハク酸モノアリルエステ
ル643g[2.0モル]をオートクレーブに仕込み、苛性カ
リウムを触媒として、温度110℃、圧力5kg/cm2の条件で
プロピレンオキシド580g[10モル]を付加させ、続いて
温度110℃、圧力2kg/cm2の条件でエチレンオキシド2640
g[60モル]を付加させ、ドデセニルコハク酸モノアリ
ルエステルのプロピレンオキシド5モル、エチレンオキ
シド30モルブロック付加体とし、非イオン性乳化剤[IV
−D]を得た。
製造例5 製造例5で得られた乳化剤[IV−A]763g[1.0モ
ル](OHV73.5mgCOH/g)を撹拌機、温度計、還流管を備
えた反応容器に仕込み、これにスルァミン酸116gを加
え、120℃にて3時間硫酸化反応を行ない、未反応物を
口別除去して得られた組成物を本発明の硫酸エステル型
乳化剤[V−A]とした。
製造例6 製造例5に準じ非イオン性乳化剤[IV−B]をスルフ
ァミン酸を用いて硫酸化して得られた組成物を本発明の
硫酸エステル型乳化剤[V−B]とした。
製造例7 製造例4で得られた非イオン性乳化剤[IV−D]1935
gを撹拌機、温度計、還流管を備えた反応容器にスルフ
ァミン酸136gと伴に仕込み120℃にて3時間硫酸化を行
ない、未反応物を口別除去した。続いてこれに48%苛性
ソーダ84gを加えて、減圧にて脱アンモニアを行ない、
得られた硫酸エステルナトリウム塩を本発明の硫酸エス
テル型乳化剤[V−D]とした。
製造例8 製造例2で得られた非イオン性乳化剤[IV−A]763g
を撹拌機、時計、還流管を備えた反応容器に無水リン酸
47gと伴に仕込み80℃にて5時間リン酸エステル化反応
を行ない、得られた組成物を本発明のリン酸エステル型
乳化剤[VI−A]とした。このモノエステル、ジエステ
ルの混合物モル比は70/30であった。
製造例9 非イオン性乳化剤[IV−D]1935gを撹拌機、温度
計、還流管を備えた反応容器に無水リン酸47gと伴に仕
込み80℃にて5時間リン酸エステル化反応を行ない、ジ
エタノールアミン105gにて中和して得られた組成物を本
発明のリン酸エステル型乳化剤[VI−D]とした。
製造例10 撹拌機、温度計、還流管を備えた反応容器にペンタデ
セニル無水コハク酸870g[3.0モル]及びアリルアルコ
ール209g[3.6モル]を仕込み95〜100℃の温度で6時間
撹拌したのち、減圧にて過剰のアリルアルコールを除去
してペンタデセニルコハク酸モノアリルエステルを得
た。このものの酸価は161.2mg KOH/gであった。これを
アルコール性苛性カリウムで中和したのち減圧乾固し、
ペンタデセニルコハク酸モノアリルエステルカリウム塩
を得た。これを本発明の乳化剤[III−B]とした。
製造例11 製造例10で得られたペンタデセニルコハク酸モノアリ
ルエステル696gをオートクレーブに仕込み、酢酸カリウ
ムを触媒として温度110℃、圧力2kg/cm2の条件にてエチ
レンオキシドをモノアリルエステルステル1モルに対し
て、10モル及び25モル付加させ得られたエチレンオキシ
ド付加体をそれぞれ本発明の非イオン性乳化剤[IV−
E]、[IV−F]とした。
製造例12 製造例4で用いたドデセニルコハク酸モノアリルエス
テルの替わりに製造例10で得られたペンタデセニルコハ
ク酸モノアリルエステルを用い、製造例4に準じてモノ
アリルエステルに対してプロピレンオキシド5モル、エ
チレンオキシド30モルの順で付加させ、得られた組成物
を本発明の非イオン性乳化剤[IV−G]とした。
製造例13 製造例11、12で得られた非イオン性乳化剤[IV−
E]、[IV−F]、[IV−G]を製造例5〜7に準じス
ルファミン酸で硫酸エステル化を行ない、対応する硫酸
エステル型乳化剤[V−E]、[V−F]、[V−G]
をそれぞれ得た。
製造例14 製造例11、12で得られた非イオン性乳化剤[IV−
E]、[IV−G]を製造例8、9に準じ無水リン酸でリ
ン酸エステル化を行ない、対応するリン酸エステル型乳
化剤[VI−E]、[VI−G]をそれぞれ得た。
以上の製造例1〜14で得られた本発明の乳化剤組成を
第1表〜第4表に示した。
実施例1 第1表に示した本発明の乳化剤を用いて乳化重合を行
ない、得られたエマルジョンおよび、そのエマルジョン
から得られたポリマーフィルムの物性を試験した。尚比
較として従来の乳化剤およびアルケニルコハク酸カリウ
ム塩を用いた例を併せて試験した。その試験結果を第5
表の示した。
[乳化重合処方] 水295g、炭酸水素ナトリウム1部、乳化剤5部を溶解
し、70℃まで昇温する。つぎに、モノマー20部と過硫酸
アンモニウム0.5部を加え、先行重合させ、さらに重合
が開始してから10分後より3時間を要してモノマー180
部を滴下して重合を行なった。その後、重合温度にて1
時間熟成した後、冷却し、エマルジョンを取り出し、試
験サンプルとした。
つぎに、この供試サンプルをガラス板に塗布して常温
で24時間乾燥、ならびにその乾燥塗膜を100℃、3分間
熱キュアーしポリマーフィルムを作成した。
[モノマー組成] 組成a スチレン/アクリル酸ブチル(50/50) 組成b スチレン/アクリル酸エチル/メタクリル酸メ
チル(30/35/35) [評価方法] 重合安定性:重合終了後、エマルジョンを150メッシュ
ステンレス網で濾過したとき、ステンレス網上に残る凝
魂物を充分水洗した後、重量を測定し、この重量の仕込
みモノマーとの百分率をもって評価した。
この百分率が、0.5%以下のとき: ◎ 0.5〜2%のとき: ○ 2%〜5%のとき: △ 5%以上のとき: × として評価した。
機械安定性:マーロン型機械安定性試験機にて10kg/cm2
1000rpmの条件で5分間エマルジョンを処理したのち、
凝析物を80メッシュのステンレス網で濾過し、ステンレ
ス網上に残る凝析物を充分水洗し、その重量を測定し
た。
この重量の仕込みモノマーに対する百分率をもって評
価した。
この百分率が、0.5%以下のとき: ◎ 0.5〜2%のとき: ○ 2%〜5%のとき: △ 5%以上のとき: × として評価した。
ポリマーフィルムの耐水性:ガラス板上に作成したポリ
マーフィルムを水中に浸漬し、フィルムの白化状況を評
価した。
7日間経過後、全く白化なし: ◎ 7日間経過後、やや白化: ○ 3日間経過後で白化: △ 1日以内で白化: × 実施例2 第2表に示した本発明の非イオン性乳化剤を用いて乳
化重合を行ない、得られたエマルジョンおよび、そのエ
マルジョンから得られたポリマーフィルムの物性を試験
し、その結果を第6表に示した。尚比較として従来の乳
化剤の例も併せて試験した。
[乳化重合処方] 水295g、乳化剤5部を溶解し、70℃まで昇温する。つ
ぎに、モノマー20部と過硫酸アンモニウム0.5部を加
え、先行重合させ、さらに重合が開始してから10分後よ
り3時間を要してモノマー180部を滴下して重合を行な
った。その後、重合温度にて1時間熟成した後、冷却
し、エマルジョンを取り出し、供試サンプルとした。
つぎに、この供試サンプルをガラス板に塗布して常温
で24時間乾燥、ならびにその乾燥塗膜を110℃、3分間
熱キュアーしポリマーフィルムを作成した。
[評価方法] 重合安定性:重合終了後、エマルジョンを150メッシュ
ステンレス網で濾過したとき、ステンレス網上に残る凝
魂物を充分水洗した後、重量を測定し、この重量の仕込
みモノマーとの百物率をもって評価した。
この百物率が、0.5%以下のとき: ◎ 0.5%〜2%のとき: ○ 2%〜5%のとき: △ 5%以上のとき: × として評価した。
機械安定性:マーロン型機械安定性試験機にて10kg/cm2
1000rpmの条件で5分間エマルジョンを処理したのち、
凝析物を80メッシュのステンレス網で濾過し、ステンレ
ス網上に残る凝析物を充分水洗し、その重量を測定し
た。
この重量の仕込みモノマーに対する百分率をもって評
価した。
この百分率が 0.5%以下のとき: ◎ 0.5%〜2%のとき: ○ 2%〜5%のとき: △ 5%以上のとき: × として評価した。
ポリマーフィルムの耐水性:ガラス板上に作成したポリ
マーフィルムを水中に浸漬し、フィルムの白化状況を評
価した。
1時間経過後、全く白化なし: ◎ 1時間経過後、やや白化: ○ 10〜30分で白化: △ 直ちに白化: × 実施例3 第3表に示した本発明の硫酸エステル型乳化剤を用い
て、実施例2に準じて乳化重合を実施して、その結果を
第7表に示した。
実施例4 第4表に示した本発明のリン酸エステル型乳化剤を用
いて、実施例2に準じて乳化重合を実施して、その結果
を第8表に示した。
実施例5 乳化剤として、第2表に示した非イオン性乳化剤と第
3表に示した硫酸エステル型乳化剤を併用して乳化重合
を実施して、その結果を第9表に示した。
[重合処方] 水295部、乳化剤5部を溶解し、80℃まで昇温し、モ
ノマーとしてアクリル酸n−ブチル/スチレン=7/3の
混合モノマー20部と過硫酸アンモニウム0.3部を加え、
先行重合し、重合が開始してから10分後から3時間を要
して上記の混合モノマー180部を滴下して、その後1時
間80℃にて熟成を行なった後、冷却に、エマルジョンを
取り出し供試サンプルとした。
さらに、この供試サンプルをガラス板に塗布して、常
温で24時間乾燥、ならびに、その乾燥塗膜を100℃、3
分間熱キュアーして、ポリマーフィルムを作成した。
[評価方法] 実施例1に準じて行なった。
実施例6 乳化剤として第2表に示した非イオン性乳化剤、第3
表に示した硫酸エステル型乳化剤および第4表に示した
リン酸エステル型乳化剤を併用して実施例5に準じて乳
化重合を実施して、その結果を第10表に示した。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式、 及び [但し、式中においてR1はHまたはCH3,R2は炭素数8〜
    30のアルケニル基Xは水素原子、アルカリ金属原子、ア
    ンモニウム、アルカノールアミン残基、またはノニオン
    またはアニオン系の親水基] で表わされる化合物を少なくとも一つ含有することを特
    徴とする乳化重合用乳化剤。
  2. 【請求項2】前記一般式中のXが(AO)nH(式中Aは炭
    素数2〜4のアルキレン基、nは1〜200の整数であ
    る。)である特許請求の範囲1項記載の乳化重合用乳化
    剤。
  3. 【請求項3】前記一般式中のXが(AO)nSO3O(式中A
    は炭素数2〜4のアルキレン基、nは1〜100の整数、
    Mは水素原子、アルカリ金属原子、アンモニウム、アル
    カノールアミン残基である。)である特許請求の範囲第
    1項記載の乳化重合用乳化剤。
  4. 【請求項4】前記一般式中のXが(AO)nPO3M2及び
    [(AO)n]2PO2M(式中Aは炭素数2〜4のアルキル
    基、nは1〜100の整数、Mは水素原子、アルカリ金属
    原子、アンモニウム、アルカノールアミン残基である)
    の混合物である特許請求の範囲第1項記載の乳化重合用
    乳化剤。
JP62189485A 1987-07-29 1987-07-29 乳化重合用乳化剤 Expired - Fee Related JP2608726B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP62189485A JP2608726B2 (ja) 1987-07-29 1987-07-29 乳化重合用乳化剤

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP62189485A JP2608726B2 (ja) 1987-07-29 1987-07-29 乳化重合用乳化剤

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6434430A JPS6434430A (en) 1989-02-03
JP2608726B2 true JP2608726B2 (ja) 1997-05-14

Family

ID=16242049

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP62189485A Expired - Fee Related JP2608726B2 (ja) 1987-07-29 1987-07-29 乳化重合用乳化剤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2608726B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CA1330134C (en) * 1988-08-09 1994-06-07 Kenji Yamamoto Finely divided gelled polymer and process for producing the same

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6434430A (en) 1989-02-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5367928B1 (ja) 乳化重合用乳化剤
JP2611772B2 (ja) 乳化重合用乳化剤
JP3868831B2 (ja) 反応性界面活性剤
JP2596441B2 (ja) 水性樹脂分散体用乳化剤
JPS62221431A (ja) 乳化重合用乳化剤
JPH07228613A (ja) 重合用乳化分散剤
JPH07238160A (ja) ポリマー改質剤
JP3756391B2 (ja) 乳化重合用界面活性剤組成物
JP2608726B2 (ja) 乳化重合用乳化剤
JP4166369B2 (ja) 界面活性剤
JP2596442B2 (ja) 水性樹脂分散体用乳化剤
JPS6384625A (ja) 水性樹脂分散体用乳化剤
JPS62100502A (ja) 乳化重合用乳化剤
JPS62221432A (ja) 乳化重合用乳化剤
JP2611776B2 (ja) 乳化重合用乳化剤
JP2608725B2 (ja) 乳化重合用乳化剤
US6649718B2 (en) Surface active agent composition and emulsifying agent composition for aqueous resin dispersion
JPH0223563B2 (ja)
JPS6377531A (ja) 水性樹脂分散体用乳化剤
DE10056849A1 (de) Verfahren zur Erzeugung eines Copolymers
JPH07228614A (ja) 重合用乳化分散剤
JPH0662685B2 (ja) 乳化重合用乳化剤
JPS62286528A (ja) 水性樹脂分散体用乳化剤
JPS59161406A (ja) 安定な共重合体エマルジヨンの製造法
JPS62240304A (ja) 水性樹脂分散体用乳化剤

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees