JP2607883Y2 - 断熱ボックス - Google Patents

断熱ボックス

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JP2607883Y2
JP2607883Y2 JP1993017681U JP1768193U JP2607883Y2 JP 2607883 Y2 JP2607883 Y2 JP 2607883Y2 JP 1993017681 U JP1993017681 U JP 1993017681U JP 1768193 U JP1768193 U JP 1768193U JP 2607883 Y2 JP2607883 Y2 JP 2607883Y2
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JP
Japan
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pulp
box
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cardboard
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美紀 守満
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Toppan Inc
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  • Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、パルプ発泡材からなる
断熱材を用いた断熱ボックスに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、低温保存を必要とする食品や薬品
等には、梱包用保冷ボックスとして発泡スチロール製の
ものが広く用いられている。これは軽くて水にも強く、
密閉性も高く設計できるため断熱性も高い。
【0003】また、機能性ダンボールとして、ダンボー
ルの内外壁にアルミラミネートフィルムまたは紙を張り
合わせて、断熱効果を高めたものなどもある。
【0004】しかしながら、近年環境問題への関心が高
まるにつれ、使用後の処理性を問題視する声が高まって
いる。すなわち、発泡スチロール製のものはかさばり、
分解性がないため埋立てには向かず、焼却すると高熱を
発生して炉を損傷したり有毒ガスを発生する恐れがあ
る。また、アルミラミネートフィルムを張り合わせたも
のは、やはり焼却処理できないばかりか、一般のダンボ
ールのようにリサイクルにも回せない。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】すなわち、本考案が解
決しようとする課題は、断熱作用が高く、安価で軽く、
リサイクル可能で環境に優しい断熱ボックスを提供する
ことである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案はこの課題を解決
するため、パルプと生分解性の増粘剤を三次元網目構造
の主原料とし、界面活性剤に起因する気泡を内部に含む
パルプ発泡材を壁材またはダンボール等の梱包用箱の内
壁に設けたことを特徴とする断熱ボックスを提供する。
【0007】以下、本考案を詳細に説明する。本考案の
断熱ボックスは、パルプと生分解性の増粘剤を主原料と
し、界面活性剤に起因する気泡を内部に含む発泡材を主
体としている。主原料であるパルプは、バージンパルプ
以外にも故紙、古ダンボール紙、古雑誌等に由来する再
生パルプを用いても差し支えない。また、紙加工などの
工程で生じる綿状となったパルプ等も利用可能である。
【0008】この原料パルプに対し、7〜30倍量の水
を加え、懸濁する。これに増粘剤としてアルギン酸ナト
リウム塩、澱粉、寒天、マンナン、キチン、キトサンな
どの天然多糖類、カルボキシメチルセルロース等の天然
多糖類の処理物、もしくは生分解性のあるポリビニルア
ルコール等の合成水溶性高分子を加え混合する。添加量
は、添加物質により、あるいは後に得ようとするパルプ
発泡体の強度に応じて変更されるが、標準的には、パル
プ100重量部に対し、0.5〜20重量部程度を添加
する。
【0009】気泡発生のための分解型発泡剤としては、
好ましくは加熱分解型発泡剤が用いられ、添加量はパル
プ100重量部に対し10〜20重量部程度加えるが、
これも強度に応じて変更しうる。発泡剤としては重炭酸
ナトリウム、炭酸アンモニウムなどの無機発泡剤、アゾ
ジカルボンアミド、ベンゼンスルホニルヒドラジッドな
どの有機発泡剤等を使用することができる。
【0010】これを適当な大きさに成形した後、180
〜200℃程度で発泡と同時に乾燥させる。板状に形成
して直接壁材として用いることもできるし、小さいビー
ズ状のものを多数形成し、枠内で接着して用いることも
できる。後者の場合には、接着剤をビースの表面に塗布
し、枠内で硬化させてビーズ同士を接着させる。
【0011】また、気泡を発生させるため界面活性剤を
用いる場合は、パルプ100重量部に対し5〜20重量
部程度加えるが、これも希望する発泡の程度によって変
更すればよい。界面活性剤として、具体的にはツィーン
系、スパン系の脂肪酸エステルなどの非イオン性や両性
の界面活性剤、あるいは石ケン(高級脂肪酸塩)、スル
ホン化物等のアニオン性界面活性剤やカチオン性界面活
性剤などが挙げられる。これらと前述の混合物とを激し
く撹はんして気泡させる。これも同様にして成形する。
【0012】
【作用】本考案の断熱ボックスは、内部に微細気泡を含
む構造の発泡材から得られ、その微細気泡の連続層によ
り高い断熱性をもつ。界面活性材、増粘剤の種類や添加
量を変えることで内部の気泡率に変化を与えることが可
能であるため、断熱性能に幅のある断熱ボックスが得ら
れる。
【0013】
【実施例】<実施例1> 綿状のパルプ100重量部、アルギン酸ナトリウム0.
5重量%溶液1000重量部、ラウリル硫酸ナトリウム
10重量部を激しく混練、起泡させた後枠に入れて板状
に成型し、塩化カルシウム2水和物2%溶液中に浸す。
アルギン酸ナトリウムは不溶性のアルギン酸カルシウム
となるのでこれによって形状が安定する。これを100
℃のオーブン中で乾燥させ、パルプ発泡板を得た。
【0014】これを用いて図1に示すような10cm×
10cm×20cmの大きさの箱および蓋を作製し、後
述の保冷試験に供したところ、良好な保冷特性を示し
た。結果を図3に示す。
【0015】<実施例2> 古新聞を綿状に粉砕した古パルプ100重量部、ポリビ
ニルアルコール10重量%溶液800重量部、重炭酸ナ
トリウム20重量部を混練し、粒状に加工成形後180
℃で加熱、発泡させ、乾燥させてパルプ発泡ビーズを得
た。
【0016】このパルプ発泡ビーズの表面に、カルボキ
シメチルセルロースの5%水溶液をスプレー塗布した
後、枠に入れて乾燥し、厚さ約8mmの板を得た。
【0017】この板を、内容積が実施例1と同容量とな
るようにして図2に示すようにダンボール箱の内側に張
り合わせ、実施例1と同様にして後述の保冷試験を行っ
た結果、良好な保冷特性を得た。結果を図3に示す。
【0018】<保冷試験> 外気が内部に入ってこないようにして、中に入れた4℃
のビーカー中の水の温度変化により保冷性を観察した。
なお試験は、20℃の恒温室にて行った。これらを厚さ
約5mmのダンボール箱と比較した。
【0019】
【考案の効果】本考案の断熱ボックスは、パルプを主成
分としているため、使用後ダンボールと同様にリサイク
ルに回せる。また、埋め立てても、使用している増粘剤
は生分解性であるため、土中で微生物により分解され
る。焼却処理によっても燃焼カロリーが紙とほぼ同じで
あるため炉を傷める心配もない等、処理性の高い、環境
に優しい断熱ボックスが得られた。また再生パルプ等を
用いることができ、製造工程も簡単であるため低コスト
化が可能となる。
【0020】
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例に係る、パルプ発泡材を壁材
とした形状の説明図である。
【図2】本考案の一実施例に係る、パルプ発泡材を梱包
用箱の内壁に設けた形状の説明図である。
【図3】本考案に係る実施例の効果を示す保冷試験の結
果を示すグラフである。
【符号の説明】
1…パルプ発泡材からなるパルプ発泡板 2…パルプ発泡材を梱包用箱の内壁に設けた断熱ボック

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】パルプと生分解性の増粘剤を三次元網目構
    造の主原料とし、界面活性剤に起因する気泡を内部に含
    むパルプ発泡材を壁材とすることを特徴とする断熱ボッ
    クス。
  2. 【請求項2】パルプと生分解性の増粘剤を三次元編目構
    造の主原料とし、界面活性剤に起因する気泡を内部に含
    むパルプ発泡材をダンボール等の梱包用箱の内壁に設け
    たことを特徴とする断熱ボックス。
JP1993017681U 1993-04-08 1993-04-08 断熱ボックス Expired - Fee Related JP2607883Y2 (ja)

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