JP2607567Y2 - 平板屋根材の屋根葺き構造 - Google Patents

平板屋根材の屋根葺き構造

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JP2607567Y2
JP2607567Y2 JP1993051507U JP5150793U JP2607567Y2 JP 2607567 Y2 JP2607567 Y2 JP 2607567Y2 JP 1993051507 U JP1993051507 U JP 1993051507U JP 5150793 U JP5150793 U JP 5150793U JP 2607567 Y2 JP2607567 Y2 JP 2607567Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、平板屋根材を葺いた屋
根葺き構造に関する。
【0002】
【従来の技術】平板屋根材1は、図5に示すように、長
方形の上側部の左半分と右半分をそれぞれ斜めに切断し
た五角形状ないし駒形状のセメント板である。
【0003】これを葺く場合、屋根野地板の上に、図6
に示すように、平板屋根材11,12,13をその左右
の側面を突き合わせて左右方向に一列に配列し、その上
の列の平板屋根材21,22を、その下部を下の列の平
板屋根材11,12,13の上部に被せ、かつ、下の列
の平板屋根材11,12,13と半幅分左右方向にずら
して、下の列と同様に配列する。また、その上の列の平
板屋根材31,32,33を同様に配列する。
【0004】長方形の上側部の左半分と右半分をそれぞ
れ斜めに切断した五角形状の平板屋根材は、長方形の平
板屋根材に比較して、材料が節約され、軽量になる。
【0005】ところが、上記のような五角形状の平板屋
根材を葺いた場合、屋根葺き構造においては、図6に示
すように、第1列の平板屋根材11,12の右側、左側
の傾斜上側面と第3列の平板屋根材31,32の下側面
に囲まれる逆三角形の部分5は、図6と図7に示すよう
に、第2列の平板屋根材21が1枚あるだけで、他の平
板屋根材が重なっておらず、第2列の平板屋根材21の
下側が空所になっている。平板屋根材同士が重ならない
逆三角形の非重合部分5は、通常、幅と高さが人の足の
長さと幅より大きく、下端の頂角が鈍角になって面積が
広い。
【0006】従って、屋根に登った人が逆三角形の非重
合部分5を踏むと、平板屋根材21が割れるおそれが高
い。
【0007】そこで、屋根葺き構造において、平板屋根
材が踏み割れし易い非重合部分5をなくすため、次のよ
うな考案が提案された。
【0008】第1従来例(実開昭49−61314号公
報)平板屋根材は、長方形の上側部の左半分と右半分を
それぞれ斜めに切断した五角形状において、三角形状の
上側部を低くすると共に、四角形状の下側部を高くし、
三角形状上側部を四角形状下側部の半分以下の高さにし
た。
【0009】これを葺いた場合、屋根葺き構造は、平板
屋根材が2重または3重に重なっていて、平板屋根材同
士が重ならない非重合部分が存在しない。
【0010】 第2従来例(実開昭51−96219号公報) 平板屋根材は、四角形を基本形状とし、上辺を突出延長
して突出延長最先端部の縦長さを葺き足寸法の2倍より
50〜150mm多くし、側辺の縦長さを葺き足寸法の
2倍以上で突出延長最先端部の縦長さ未満にし、側辺の
上端と突出延長最先端部を結ぶ辺を凹形状にして暴露率
を40〜50%にした。
【0011】これを葺いた場合、屋根葺き構造は、平板
屋根材が2重以上に重なっていて、平板屋根材同士が重
ならない非重合部分が存在しない。
【0012】
【考案が解決しようとする課題】ところが、第1,第2
従来例においては、屋根葺き構造は、平板屋根材の非重
合部分がないので、踏み割れ防止効果が高いが、平板屋
根材は、これを葺いたときの非重合部分をなくすため、
左右の傾斜上側面の傾斜が緩くなって長方形に近付き、
大きくなる。従って、平板屋根材は、材料の節約量が減
少し、材料の節約効果がほとんどなくなってしまう。
【0013】即ち、屋根葺き構造における平板屋根材の
踏み割れ防止効果と、平板屋根材の材料節約効果との両
者を得ることができない。
【0014】
【課題を解決するための着眼】平板屋根材は、これを葺
いたときの非重合部分をなくす程大きくすると、材料が
節約されない。屋根葺き構造において、踏み割れを防止
するためには、平板屋根材の非重合部分をなくすことが
必要条件ではない。
【0015】屋根葺き構造において、平板屋根材の非重
合部分は、屋根に登る人の足の形状寸法より小さくすれ
ば、その非重合部分を踏んだ足は、非重合部分のみで支
持されず、非重合部分に隣接する複数枚の重合した平板
屋根材で支持される。踏み割れのおそれが低い。
【0016】また、平板屋根材は、これを葺いたときの
非重合部分をなくす程大きくならないので、材料が節約
される。
【0017】
【課題を解決するための手段】本考案は、上側部の左側
部と右側部をそれぞれ左下がりと右下がりにした形状の
平板屋根材をその左右の側面を突き合わせて左右方向に
一列に配列し、その上の列の平板屋根材を、その下部を
下の列の平板屋根材の上部に被せ、かつ、下の列の平板
屋根材と左右方向にずらして、下の列と同様に配列し、
また、その上の列の平板屋根材を同様に配列し、各列の
平板屋根材の左下がり部と右下がり部とその2列上の列
の平板屋根材の下部に囲まれる部分をその直上の列の平
板屋根材が1枚あるだけの非重合部分にした平板屋根材
の屋根葺き構造において、平板屋根材は、上側部の左下
がり部と右下がり部に、それぞれ、凹形部と凸形突出部
を上下に形成し、平板屋根材の上側部の左下がり部と右
下がり部の凸形突出部を直上の列の平板屋根材に重ね
て、平板屋根材が1枚のみの非重合部分を狭くし、平板
屋根材が1枚のみの非重合部分は、これを踏んだ足が、
非重合部分のみで支持されず、非重合部分に隣接する複
数枚の重合した平板屋根材で支持される形状寸法にした
ことを特徴とする屋根葺き構造である。
【0018】
【作用】屋根葺き構造において、平板屋根材の上側部の
左下がり部と右下がり部に形成した凸形突出部が直上の
列の平板屋根材に重なって、平板屋根材が1枚のみの非
重合部分が狭くなる。非重合部分を踏んだ足は、非重合
部分のみで支持されず、非重合部分に隣接する複数枚の
重合した平板屋根材で支持される。踏み割れのおそれが
低い。
【0019】平板屋根材は、これを葺いたときの非重合
部分をなくす程大きくならない。また、非重合部分を狭
くする凸形突出部を形成することで材料が増加するが、
凹形部を形成することで材料が減少する。材料の節約効
果が高い。
【0020】
【考案の効果】屋根葺き構造における平板屋根材の踏み
割れ防止効果と、平板屋根材の材料節約効果との両者が
得られる。
【0021】
【実施例】[第1実施例(図1と図2参照)] 本例の屋根葺き構造に用いる平板屋根材1は、セメント
と木質繊維のスラリーを抄造脱水し、所望の形状に打ち
抜き、加圧成形し、養生して得た平板の繊維混入セメン
ト板である。
【0022】平板屋根材1は、図1に示すように、上側
部の左側の約3分の1と右側の約3分の1をそれぞれ左
下がり2と右下がり3に形成している。上側部の左下が
り部2と右下がり部3は、それぞれ、下半分を凸形の四
分円弧形状にして凸形突出部4を形成し、上半分を凹形
の四分円弧形状にして凹形部を形成している。下側面
は、波形状にしている。左右の側面と上側面の中央部
は、直線状にしている。
【0023】なお、平板屋根材1の寸法は、幅が60c
m位で、高さが45cm位で、厚さが6mm位である。
【0024】この平板屋根材1を葺く場合、屋根野地板
の上に、図2に示すように、平板屋根材11,12,1
3をその左右の側面を突き合わせて左右方向に一列に配
列し、その上の列の平板屋根材21,22を、その下部
を下の列の平板屋根材11,12,13の上部に被せ、
かつ、下の列の平板屋根材11,12,13と半幅分左
右方向にずらして、下の列と同様に配列する。また、そ
の上の列の平板屋根材31,32,33を同様に配列す
る。
【0025】このようにして平板屋根材1を葺いた場
合、屋根葺き構造においては、第1列の平板屋根材1
1,12の上側部の左下がり面、右下がり面と第3列の
平板屋根材31,32の波形状の下側面に囲まれる部分
5は、第2列の平板屋根材21が1枚あるだけで、他の
平板屋根材が重なっていない非重合部分である。
【0026】しかし、屋根葺き構造は、図2に示すよう
に、非重合部分5の下側位置において、第1列の平板屋
根材11,12における上側部の右下がり部の凸形突出
部4と左下がり部の凸形突出部4が第2列の平板屋根材
21に重合している。従って、非重合部分5は、平板屋
根材の凸形突出部4の存在によって幅が狭くなって、面
積が狭い。
【0027】なお、図2中の一点鎖線は、従来の五角形
状の平板屋根材を葺いた場合における第1列の平板屋根
材の左右の傾斜上側面を示す。
【0028】本例の屋根葺き構造においては、平板屋根
材同士が重なっていない非重合部分5が狭いので、屋根
に登った人が非重合部分5を踏むと、足は、非重合部分
5のみで支持されず、非重合部分5に隣接する第2列の
平板屋根材21と第1列の平板屋根材11,12又は第
3列の平板屋根材31,32で、即ち、複数枚の平板屋
根材で支持される。従って、平板屋根材が割れるおそれ
が低い。
【0029】換言すると、非重合部分5は、これを踏ん
だ足が、非重合部分5のみで支持されず、非重合部分5
に隣接する複数枚の重合した平板屋根材で支持される形
状寸法になっている。
【0030】なお、従来の五角形状ないし駒形状の平板
屋根材は、図5に示すように、上側部の中央に尖端部が
あり、この尖端部が割れ易いが、本例の平板屋根材は、
図1に示すように、上側部の中央が平坦であって割れ難
い。
【0031】[第2実施例(図3と図4参照)] 本例の屋根葺き構造に用いる平板屋根材は、図3に示す
ように、下側面を、波形状にせずに、直線状にしてい
る。その他の点は、前例におけるのと同様である。図3
と図4において、前例と同様な部分に前例と同一の符号
を付する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1実施例における屋根葺き構造に用
いる平板屋根材の斜視図。
【図2】同例の屋根葺き構造の平面図。
【図3】第2実施例における屋根葺き構造に用いる平板
屋根材の斜視図。
【図4】同例の屋根葺き構造の平面図。
【図5】従来の平板屋根材の斜視図。
【図6】従来の平板屋根材を葺いた屋根葺き構造の平面
図。
【図7】図6のA−A線断面図。
【符号の説明】
1 平板屋根材 11,12,13 第1列の平板屋根材 21,22 第2列の平板屋根材 31,32,33 第3列の平板屋根材 2 平板屋根材の左下がり部 3 平板屋根材の右下がり部 4 左下がり部の凸形突出部、右下がり部の凸形突出部 5 屋根葺き構造における平板屋根材の非重合部分

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上側部の左側部と右側部をそれぞれ左下
    がりと右下がりにした形状の平板屋根材をその左右の側
    面を突き合わせて左右方向に一列に配列し、その上の列
    の平板屋根材を、その下部を下の列の平板屋根材の上部
    に被せ、かつ、下の列の平板屋根材と左右方向にずらし
    て、下の列と同様に配列し、また、その上の列の平板屋
    根材を同様に配列し、 各列の平板屋根材の左下がり部と右下がり部とその2列
    上の列の平板屋根材の下部に囲まれる部分をその直上の
    列の平板屋根材が1枚あるだけの非重合部分にした平板
    屋根材の屋根葺き構造において、 平板屋根材は、上側部の左下がり部と右下がり部に、そ
    れぞれ、凹形部と凸形突出部を上下に形成し、平板屋根
    材の上側部の左下がり部と右下がり部の凸形突出部を直
    上の列の平板屋根材に重ねて、平板屋根材が1枚のみの
    非重合部分を狭くし、 平板屋根材が1枚のみの非重合部分は、これを踏んだ足
    が、非重合部分のみで支持されず、非重合部分に隣接す
    る複数枚の重合した平板屋根材で支持される形状寸法に
    したことを特徴とする屋根葺き構造。
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