JP2607410Y2 - クローラ用芯金 - Google Patents
クローラ用芯金Info
- Publication number
- JP2607410Y2 JP2607410Y2 JP1993031363U JP3136393U JP2607410Y2 JP 2607410 Y2 JP2607410 Y2 JP 2607410Y2 JP 1993031363 U JP1993031363 U JP 1993031363U JP 3136393 U JP3136393 U JP 3136393U JP 2607410 Y2 JP2607410 Y2 JP 2607410Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- crawler
- periphery
- plate
- core
- core metal
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Molds, Cores, And Manufacturing Methods Thereof (AREA)
- Forklifts And Lifting Vehicles (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本考案は、土木機械、農業機械等
に使用するクローラの弾性履帯中に埋入して使用される
クローラ用芯金に関するものである。
に使用するクローラの弾性履帯中に埋入して使用される
クローラ用芯金に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】近年、産業機械に使用されるクローラの
無限軌道として弾性履帯が広く用いられている。この弾
性履帯は図７に示すように長手方向に一定の間隔をおい
て、あるいは連続して芯金が埋入され、この芯金は履帯
本体内面の中央部に鎖車と当接する接触面と、この接触
面の左右に鎖車の歯と係合する突起を備え、該突起の外
方には比較的薄肉の板状部を有するもので、この芯金よ
りも下方にスチールワイヤによる抗張体が埋入されてい
る。このような芯金は球状黒鉛鋳鉄か、鍛鋼で製造され
ており、必要な硬さと強度を確保するために、焼きなら
し、あるいは焼き入れ・焼き戻しなどの熱処理が施され
ているのが一般的である。
無限軌道として弾性履帯が広く用いられている。この弾
性履帯は図７に示すように長手方向に一定の間隔をおい
て、あるいは連続して芯金が埋入され、この芯金は履帯
本体内面の中央部に鎖車と当接する接触面と、この接触
面の左右に鎖車の歯と係合する突起を備え、該突起の外
方には比較的薄肉の板状部を有するもので、この芯金よ
りも下方にスチールワイヤによる抗張体が埋入されてい
る。このような芯金は球状黒鉛鋳鉄か、鍛鋼で製造され
ており、必要な硬さと強度を確保するために、焼きなら
し、あるいは焼き入れ・焼き戻しなどの熱処理が施され
ているのが一般的である。
【０００３】
【考案が解決しようとする課題】最近では、形状の自由
度が高く、しかも熱処理によって組織を自由に改善し、
機械的性質を鋼と同等か、あるいはそれ以上に向上せし
め得ることのできる球状黒鉛鋳鉄が広く用いられてい
る。ところが球状黒鉛鋳鉄組成の溶湯を鋳型に注入する
際に、鋳型の見切り面に鋳ばりが発生するがこの鋳ばり
を除去する鋳仕上作業に時間がかかり、原価高の原因と
なっている。一方この鋳ばりを除去せず弾性履帯中に埋
入すると弾性履帯が裂傷して破断事故につながる恐れが
あり好ましからざる結果を招くことになり、業界では新
規な技術の開発が強く望まれていたところである。
度が高く、しかも熱処理によって組織を自由に改善し、
機械的性質を鋼と同等か、あるいはそれ以上に向上せし
め得ることのできる球状黒鉛鋳鉄が広く用いられてい
る。ところが球状黒鉛鋳鉄組成の溶湯を鋳型に注入する
際に、鋳型の見切り面に鋳ばりが発生するがこの鋳ばり
を除去する鋳仕上作業に時間がかかり、原価高の原因と
なっている。一方この鋳ばりを除去せず弾性履帯中に埋
入すると弾性履帯が裂傷して破断事故につながる恐れが
あり好ましからざる結果を招くことになり、業界では新
規な技術の開発が強く望まれていたところである。
【０００４】本考案は前述せる問題点に鑑みてなされた
ものであり、その目的とするところは、鋳造時に鋳ばり
の発生を防止することにより、鋳仕上作業を廃止し製造
原価を低減することのできるクローラ用芯金を提供する
ものであり、また他の目的は鋳造時に鋳ばりの発生を防
止することにより、鋳仕上作業を廃止し製造原価を低減
するとともに、曲げ強度および剪断強度を低下させるこ
となく、弾性履帯のずれ、剥離、裂傷あるいは破断事故
等を防止し得るクローラ用芯金を提供するものである。
ものであり、その目的とするところは、鋳造時に鋳ばり
の発生を防止することにより、鋳仕上作業を廃止し製造
原価を低減することのできるクローラ用芯金を提供する
ものであり、また他の目的は鋳造時に鋳ばりの発生を防
止することにより、鋳仕上作業を廃止し製造原価を低減
するとともに、曲げ強度および剪断強度を低下させるこ
となく、弾性履帯のずれ、剥離、裂傷あるいは破断事故
等を防止し得るクローラ用芯金を提供するものである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本考案のクローラ用芯金
は、弾性部材に埋入し、鎖車と当接する接触面を上面の
中央部に備え、該接触面の左右に鎖車の歯と係合する突
起を有し、該突起の外方に比較的薄肉の板状部を有する
クローラ用芯金であって、該クローラ用芯金は球状黒鉛
鋳鉄により形成され、上記板状部は下面の周縁に欠肉部
を設けるとともに該板状部の下面の周縁に設けた欠肉部
と対応する上面に突出部を有することを特徴とするもの
である。
は、弾性部材に埋入し、鎖車と当接する接触面を上面の
中央部に備え、該接触面の左右に鎖車の歯と係合する突
起を有し、該突起の外方に比較的薄肉の板状部を有する
クローラ用芯金であって、該クローラ用芯金は球状黒鉛
鋳鉄により形成され、上記板状部は下面の周縁に欠肉部
を設けるとともに該板状部の下面の周縁に設けた欠肉部
と対応する上面に突出部を有することを特徴とするもの
である。
【０００６】
【０００７】
【０００８】
【０００９】
【実施例１】以下本考案の実施例を図面に基いてさらに
詳細に説明する。図１はクローラ用芯金の平面図、図２
は正面図、図３は図１のＢ〜Ｂ断面図、図４は弾性履帯
の幅方向断面図である。
詳細に説明する。図１はクローラ用芯金の平面図、図２
は正面図、図３は図１のＢ〜Ｂ断面図、図４は弾性履帯
の幅方向断面図である。
【００１０】本考案のクローラ用芯金８は、弾性部材２
に埋入し、鎖車と当接する接触面９を上面の中央部に備
え、この接触面９の左右に鎖車の歯と係合する突起１０
を有し、この突起１０の外方に比較的薄肉の板状部１１
を有するクローラ用芯金８であって、上記板状部１１は
下面１２の周縁に欠肉部１３を設け、この欠肉部１３と
対応する上面１４の周縁に突出部１５を有する構成とし
たものである。１６は弾性履帯内に埋入されたスチール
ワイヤである。
に埋入し、鎖車と当接する接触面９を上面の中央部に備
え、この接触面９の左右に鎖車の歯と係合する突起１０
を有し、この突起１０の外方に比較的薄肉の板状部１１
を有するクローラ用芯金８であって、上記板状部１１は
下面１２の周縁に欠肉部１３を設け、この欠肉部１３と
対応する上面１４の周縁に突出部１５を有する構成とし
たものである。１６は弾性履帯内に埋入されたスチール
ワイヤである。
【００１１】本考案のクローラ用芯金は、球状黒鉛鋳鉄
で形成されるとともに、板状部１１の下面１２の周縁に
欠肉部１３を設け、この面を見切り面としたので型締ま
りが良くなり、その結果鋳ばりの発生を防止することが
できた。かりに鋳ばりが発生したとしても、その大きさ
がきわめて小さいためサンドブラストによる清浄作業の
際に容易に除去し得るものである。さらに、この欠肉部
１３と対応する上面１４の周縁に突出部１５を設けたの
で断面積が縮減することはなく、従って曲げ強度および
せん断強度を低下させる恐れもない。さらにクローラ用
芯金８を弾性部材２に埋入したとき、この突出部１５が
弾性部材２と係合するので弾性部材２とのずれ、あるい
は剥離等を防止する効果も兼ね備えるものである。
で形成されるとともに、板状部１１の下面１２の周縁に
欠肉部１３を設け、この面を見切り面としたので型締ま
りが良くなり、その結果鋳ばりの発生を防止することが
できた。かりに鋳ばりが発生したとしても、その大きさ
がきわめて小さいためサンドブラストによる清浄作業の
際に容易に除去し得るものである。さらに、この欠肉部
１３と対応する上面１４の周縁に突出部１５を設けたの
で断面積が縮減することはなく、従って曲げ強度および
せん断強度を低下させる恐れもない。さらにクローラ用
芯金８を弾性部材２に埋入したとき、この突出部１５が
弾性部材２と係合するので弾性部材２とのずれ、あるい
は剥離等を防止する効果も兼ね備えるものである。
【考案の効果】以上の説明で明らかなように、本考案の
クローラ用芯金は板状部の下面の周縁に欠肉部の設ける
構成としたので、鋳造時の鋳ばりの発生を防止すること
により鋳仕上作業を廃止することができたので製造原価
を低減することができ、この欠肉部と対応する上面の周
縁に突出部を有する構成としたので、鋳仕上作業を廃止
するとともに、曲げ強度およびせん断強度を低下させる
こともなく、弾性履帯のずれ、剥離、裂傷あるいは破断
事故等を防止し得るもので、耐用寿命の大幅に増大する
などの工業的に多くの効果をもたらすことができた。
クローラ用芯金は板状部の下面の周縁に欠肉部の設ける
構成としたので、鋳造時の鋳ばりの発生を防止すること
により鋳仕上作業を廃止することができたので製造原価
を低減することができ、この欠肉部と対応する上面の周
縁に突出部を有する構成としたので、鋳仕上作業を廃止
するとともに、曲げ強度およびせん断強度を低下させる
こともなく、弾性履帯のずれ、剥離、裂傷あるいは破断
事故等を防止し得るもので、耐用寿命の大幅に増大する
などの工業的に多くの効果をもたらすことができた。
【図１】クローラ用芯金の平面図、
【図２】クローラ用芯金の正面図、
【図３】図１のＢ〜Ｂ断面図
【図４】弾性履帯の幅方向断面図である。
８．クローラ用芯金 ２．弾性部材 ９．接触面 １０．突起 １１．板状部 １２．下面 １３．欠肉部 １４．上面 １５．突起 １６．スチールワイヤ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き 審査官 大橋 康史 (56)参考文献 特開 平１−223086（ＪＰ，Ａ) 実開 平３−40180（ＪＰ，Ｕ) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) B62D 55/253
Claims (1)
- 【請求項１】 弾性部材に埋入し、鎖車と当接する接触
面を上面の中央部に備え、該接触面の左右に鎖車の歯と
係合する突起を有し、該突起の外方に比較的薄肉の板状
部を有するクローラ用芯金において、該クローラ用芯金
は球状黒鉛鋳鉄により形成され、上記板状部は下面の周
縁に欠肉部を設けるとともに該板状部の下面の周縁に設
けた欠肉部と対応する上面に突出部を有することを特徴
とするクローラ用芯金。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1993031363U JP2607410Y2 (ja) | 1993-06-11 | 1993-06-11 | クローラ用芯金 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1993031363U JP2607410Y2 (ja) | 1993-06-11 | 1993-06-11 | クローラ用芯金 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH074271U JPH074271U (ja) | 1995-01-20 |
| JP2607410Y2 true JP2607410Y2 (ja) | 2001-09-04 |
Family
ID=12329167
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1993031363U Expired - Fee Related JP2607410Y2 (ja) | 1993-06-11 | 1993-06-11 | クローラ用芯金 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2607410Y2 (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| BE1012772A3 (nl) * | 1999-07-02 | 2001-03-06 | Tweco | Rubber ketting. |
| JP4545282B2 (ja) * | 2000-05-29 | 2010-09-15 | 株式会社ブリヂストン | ゴムクローラ芯金 |
| CN101146708B (zh) * | 2005-03-30 | 2010-06-16 | 福山橡胶工业株式会社 | 橡胶履带用芯铁 |
-
1993
- 1993-06-11 JP JP1993031363U patent/JP2607410Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH074271U (ja) | 1995-01-20 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP3365844B2 (ja) | トラックブシュ | |
| JP2607410Y2 (ja) | クローラ用芯金 | |
| JPS63159104A (ja) | リアアクスルケ−ス | |
| JP3322373B2 (ja) | クロ−ラ用芯金 | |
| US4099988A (en) | Composite material having wear- and impact-resisting surface and process for producing same | |
| JPH0978134A (ja) | 無限軌道帯用リンクの製造方法 | |
| JP3917243B2 (ja) | ゴムクロ−ラ用芯金及びそれを用いたゴムクロ−ラ | |
| JPH0671374U (ja) | クローラ用芯金 | |
| JPH04329823A (ja) | ダクタイル鋳鉄製クローラ用芯金の製造法 | |
| JP3321769B2 (ja) | ゴムクロ−ラ | |
| JP3049290B2 (ja) | クロ−ラ用芯金 | |
| Mukhina et al. | Hardening of Structural Steels in Chloride-Based Cooling Media | |
| JPH0643442Y2 (ja) | カムシヤフト | |
| DE69813975D1 (de) | Verfahren zum Herstellen eines mechanischen Werkstücks mit mindestens ein mittels Induktion oberflächengehartetes Teil und also hergestelltes Werkstück | |
| JP4136045B2 (ja) | ゴムクロ−ラ用芯金 | |
| JP2000168646A (ja) | ゴムクロ−ラ | |
| JP2889396B2 (ja) | 弾性クローラ | |
| JP2953536B2 (ja) | ゴムクロ−ラ用芯金 | |
| JPH0796871A (ja) | クローラ用芯金 | |
| JP3907788B2 (ja) | ゴムクロ−ラ | |
| JP3636763B2 (ja) | 脱輪性能を改善したゴムクロ−ラの構造 | |
| JP2000159160A (ja) | ゴムクロ−ラ | |
| JPH024915A (ja) | 鋳造部材の製造方法 | |
| Gaspard et al. | Contribution of E. S. R. and Progressive Induction Hardening to the Manufacture of Deep Hardened Work Rolls | |
| JPH0978136A (ja) | 無限軌道帯用リンクの製造方法 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |