JP2607080Y2 - 平面カム機構 - Google Patents

平面カム機構

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JP2607080Y2
JP2607080Y2 JP1993067711U JP6771193U JP2607080Y2 JP 2607080 Y2 JP2607080 Y2 JP 2607080Y2 JP 1993067711 U JP1993067711 U JP 1993067711U JP 6771193 U JP6771193 U JP 6771193U JP 2607080 Y2 JP2607080 Y2 JP 2607080Y2
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Sankyo Manufacturing Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、カムの外周を外輪が周
接して転動するようになった平面カム機構に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の平面カム機構としては、カムの
外周に周接して転動する外輪を備えた従節のカムフォロ
アまたはローラフォロアが存在し、カム形状によってこ
のカムと外輪との軸間距離変化を利用して往復動機構を
稼働させるようになっている
【0003】
【0004】
【0005】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
平面カム機構においては、カム外周に押圧されてカムの
回転によって往復移動されるカムフォロアは、その移動
方向によって押圧力が変化し、カムフォロアの移動方向
が反押圧方向から押圧方向に反転する際には、カムとカ
ムフォロアの外輪との圧接力は弱まる。そして、高速回
転させるとこの圧接力は最悪0になる虞もあり、こうし
た場合に外輪はカム外周から瞬間的に離れてしまう事態
ともなりかねない。
【0006】このようにカムと外輪との圧接力が弱まる
と、それらの間で滑りが生じカムと外輪との間に異常摩
耗が発生する。また、外輪がカム外周から瞬間的に離れ
てしまうと、衝撃音とか振動等が発生し機械的性能、特
に動的精度を著しく低下させてしまうばかりでなく、外
輪がカム外周に再接触する際にそれらの間に異常摩耗発
生するという課題があった。
【0007】そこで、本考案はかかる従来の課題に鑑み
て、カムと外輪との間の滑りを防止もしくは著しく低減
することができる平面カム機構を提供することを目的と
する。
【0008】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに本考案は、カムの外周に周接して転動する外輪を備
えた平面カム機構において、上記外輪に、その外縁から
軸方向に延びて弾性変形可能な筒状部とこの筒状部から
径方向外方に環状に突出してカム外周に当接する環状凸
部とからなる弾性変形箇所を一体形成し、上記筒状部は
カムと外輪との圧接状態常時弾性変形して上記環状凸
部をカム外周に押圧付勢していることを特徴とする
【0009】
【作用】以上の構成により本考案の平面カム機構にあっ
ては、外輪にその軸方向に延出された筒状部を介して設
けられる環状凸部の外径が、外輪の外径より大きく形成
されている。このため、外輪とカムとが圧接状態にある
ときには、外輪と環状凸部との間に設けられた筒状部
は、外輪と環状凸部との外径差によって弾性変形して撓
みが生じる。この撓みによって環状凸部はカム外周に圧
接されることになり摩擦力が発生する。即ち、カムフォ
ロアの外輪がカム外周面に当接されているときには、筒
状部に常時撓みが生じ、環状凸部がカム外周に押圧付勢
されて摩擦力が発生する。そして、この摩擦力は外輪と
カム外周との間の摩擦力が小さくなった場合であって
も、環状凸部とカム外周との間で常時一定に働いて、外
輪を転動させることができる。そして、カム外周に押圧
されてカムの回転によって往復移動されるカムフォロア
は、その移動方向によって押圧力が変化し、たとえ外輪
がカム外周から瞬間的に離れてしまう事態となった場合
であっても、上記環状凸部がカム外周から離れずに圧接
状態に維持されるので、外輪は環状凸部とカム外周との
摩擦力によって転動し続けている。よって、外輪はカム
外周に追従した回転状態が維持されてカムから離れるの
で、一旦カム外周から離れた外輪が再びカム外周に押圧
されるときにも、外輪とカム外周との間に滑りを生ずる
ことなく再接触する。したがって、たとえ外輪がカム外
周から離れることがあっても、外輪の異常摩耗を防止す
ることができるという特有の効果を奏する。さらに、上
記弾性変形箇所は、外輪にその外縁から軸方向に延出さ
れているので、カム外周と外輪との間には存在しない。
よって、カム外周に外輪を押圧する際に、それらの間に
容易に変形する要素がないため、外輪とカムとの軸間距
離を正確に設定し得、また、その設定した外輪の軌道を
確保し易いという効果をも奏する。
【0010】
【実施例】以下、本考案の実施例を添付図面を参照して
詳細に説明する。図1から図3は本考案の一実施例を示
し、図1は平面カム機構の要部断面側面図、図2は図1
中A−A線断面図、図3は作動状態を示す図1に対応す
る断面図である。
【0011】図1から図3中、10は平面カム機構とし
てのカムフォロアまたはローラフォロアで、以下この平
面カム機構をローラフォロア10として説明するが、カ
ムフォロアにあっても同様である。ローラフォロア10
は非円形状のカム12と、このカム12の外周12aに
当接される円形状の外輪14とを備える。カム12は図
外の回転軸を中心として回転され、一方、外輪14は支
軸16の外周にニードルベアリング18を介して回転自
在に取り付けられる。そして、前記外輪14は図外の付
勢手段を介してカム12の外周に押圧され、この外輪1
4はカム12の外周に適宜押圧力をもって周接して転動
するようになっている。
【0012】ここで、前記外輪14をその一側外縁から
薄肉状に延設して筒状部20を形成すると共に、その先
端部外周に若干の突出量δをもって鍔状に環状凸部22
を一体形成し、これら筒状部20および環状凸部22に
よって弾性変形箇所24を構成してある。尚、前記外輪
14と前記弾性変形箇所24とを合わせた回転軸方向の
長さL1 は、前記カム12の外周部肉厚L2 より若干短
く形成してある。
【0013】以上の構成により本実施例のローラフォロ
ア10は、外輪14がカム12の外周12aに所定の押
圧力をもって圧接された状態では、図3に示したように
筒状部20の撓みを伴って外輪14と環状凸部22との
両者が外周12aに当接した状態となる。従って、筒状
部20の弾性力によって環状凸部22がカム外周12a
に押圧付勢されて摩擦力が発生する。
【0014】次に、外輪14とカム12との圧接力が減
少して、図1に示したようにこの外輪14がカム12か
ら離れて滑り状態となった場合にあっても、筒状部20
が撓み状態から復帰して環状凸部22がカム12の外周
12aに当接した状態が保持される。従って、前記環状
凸部22を介してカム12の回転力を外輪14に伝達す
ることができ、この外輪14の空転、つまり、滑りを防
止することができる。詳述すると、カム12の外周12
aに押圧されてカム12の回転によって往復移動するカ
ムフォロア10は、その移動方向によって押圧力が変化
し、カムフォロア10の移動方向が反押圧方向から押圧
方向に反転する際には、カム12とカムフォロア10の
外輪14との圧接力は弱まる。そして、高速回転させる
とこの圧接力は最悪0になる虞もあり、こうした場合に
外輪14はカム12の外周12aから瞬間的に離れてし
まう事態にもなりかねない。しかし、この場合でも本考
案の平面カム機構にあっては、上記環状凸部22がカム
12の外周12aから離れずに圧接状態に維持されるの
で、たとえ外輪14がカム12の外周12aから離れた
としても、外輪14は環状凸部22とカム12の外周1
2aとの摩擦力によって転動し続けている。よって、外
輪14はカム12の外周12aに追従した回転状態が維
持されてカム12から離れるので、一旦カム12の外周
12aから離れた外輪14が再びカム12の外周12a
に押圧されるときにも、外輪14とカム12の外周12
aとの間に滑りを生ずることなく再接触する。したがっ
て、たとえ外輪14がカム12の外周12aから離れる
ことがあっても、外輪14の異常摩耗を防止することが
できるという特有の効果を奏する。
【0015】従って、弾性変形箇所24を設けたことに
より外輪14の滑りを防止もしくは著しく低減されるこ
とにより、カム12と外輪14との間に異常摩耗が発生
されるのを防止し、かつ、衝撃音および振動等を防止し
て機械的性能、特に動的精度を著しく向上することがで
きる。
【0016】
【考案の効果】以上説明したように本考案にかかる平面
カム機構にあっては、外輪にその軸方向に延出された筒
状部を介して環状凸部を設け、その外径を外輪の外径よ
り大きく形成したので、外輪と環状凸部との外径差によ
って筒状部が撓み、その弾性力によって環状凸部をカム
外周に圧接することができる。また、外輪は上記環状凸
部がカム外周に圧接された状態で離れるので、外輪が滑
りによって摩耗することはなく、また、一旦カム外周か
ら離れた外輪がカムに押圧される場合にも、環状凸部が
カム外周に押圧され続けているので、外輪の異常摩耗を
防止できる。このため、カムと外輪との間の異常摩耗、
および衝撃音とか振動等の発生を防止して、機械的性
能、特に動的精度を大幅に向上することができるという
各種優れた効果を奏する。さらに、弾性変形箇所を外輪
から延出して単一部材に形成したので、部品点数や組立
工数が増えないため、製造コストを上げることなく上記
の効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案にかかる平面カム機構の一実施例を示す
要部断面側面図である。
【図2】図1中のA−A線断面図である。
【図3】本考案の一実施例の作動状態を示す図1に対応
する断面図である。
【符号の説明】
10 ローラフォロア(平面カム機構) 12 カム 14 外輪 20 筒状部 22 環状凸部 24 弾性変形箇所

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カムの外周に周接して転動する外輪を備
    えた平面カム機構において、上記外輪に、その外縁から軸方向に延びて弾性変形可能
    な筒状部とこの筒状部から径方向外方に環状に突出して
    カム外周に当接する環状凸部とからなる弾性変形箇所を
    一体形成し、上記筒状部はカムと外輪との圧接状態
    弾性変形して上記環状凸部をカム外周に押圧付勢して
    いることを特徴とする平面カム機構。
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