JP2606696Y2 - 履帯連結部の端面シール組立体 - Google Patents
履帯連結部の端面シール組立体Info
- Publication number
- JP2606696Y2 JP2606696Y2 JP1992092128U JP9212892U JP2606696Y2 JP 2606696 Y2 JP2606696 Y2 JP 2606696Y2 JP 1992092128 U JP1992092128 U JP 1992092128U JP 9212892 U JP9212892 U JP 9212892U JP 2606696 Y2 JP2606696 Y2 JP 2606696Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ring
- bush
- seal assembly
- inner link
- cylindrical portion
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B62—LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
- B62D—MOTOR VEHICLES; TRAILERS
- B62D55/00—Endless track vehicles
- B62D55/08—Endless track units; Parts thereof
- B62D55/088—Endless track units; Parts thereof with means to exclude or remove foreign matter, e.g. sealing means, self-cleaning track links or sprockets, deflector plates or scrapers
- B62D55/0887—Track-articulation sealings against dust, water, mud or the like
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Combustion & Propulsion (AREA)
- Transportation (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Sealing Devices (AREA)
- Sealing With Elastic Sealing Lips (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、装軌式車両、殊に土
砂、泥水のなかを走行する建設機械における履帯連結部
の端面シール組立体に関する。
砂、泥水のなかを走行する建設機械における履帯連結部
の端面シール組立体に関する。
【0002】
【従来の技術】図5は履帯連結部を示したもので、1は
内方リンク、2は外方リンクであって、内方リンク1の
孔部3に端部を圧入固着されたブッシュ4に挿嵌され、
かつ外方リンク2の孔部5に同様に端部を圧入固着され
た軸ピン6によって関節連結され、内外リンク1,2の
相対回転によってブッシュ4と軸ピン6とが摺動回転す
るようになっている。
内方リンク、2は外方リンクであって、内方リンク1の
孔部3に端部を圧入固着されたブッシュ4に挿嵌され、
かつ外方リンク2の孔部5に同様に端部を圧入固着され
た軸ピン6によって関節連結され、内外リンク1,2の
相対回転によってブッシュ4と軸ピン6とが摺動回転す
るようになっている。
【0003】かかる履帯連結部におけるブッシュ4と軸
ピン6との間の摺動面7への土砂、泥水等の異物の侵入
防止と、軸ピン6に穿設されている油孔8内の潤滑油の
外部流出を防止するために、従来から、外方リンク2の
内側に周壁9aと奥壁9bとからなる環状のカウンタボ
ア9が形成され、該カウンタボア9にはスラスト受10
と端面シール組立体Sとが嵌着されている。
ピン6との間の摺動面7への土砂、泥水等の異物の侵入
防止と、軸ピン6に穿設されている油孔8内の潤滑油の
外部流出を防止するために、従来から、外方リンク2の
内側に周壁9aと奥壁9bとからなる環状のカウンタボ
ア9が形成され、該カウンタボア9にはスラスト受10
と端面シール組立体Sとが嵌着されている。
【0004】上記端面シール組立体Sは従来から数多く
の提案が行われており、図6は先に本出願人が実願昭6
3−115503号(実開平2−36657号)で提案
した端面シール組立体S1 を示す。該端面シール組立体
S1 は、円筒部11aとフランジ部11bとを有する断
面略L字状の金属材からなる支持リング11と、支持リ
ング11に接合保持されたウレタン系ゴム材からなる断
面略平行四辺形のシールリング12と、シールリング1
2のリップ部12aをブッシュ端面4aに当接してシー
ル面を形成したうえ、該シールリング12の外側斜面1
2bに背圧を付与する断面円形状の本体13a及び該本
体13aから外方へ延在して形成された突起片部13b
を備えた弾力のあるゴム材からなる負荷リング13とか
ら構成されている。そして図示実線はセット状態Pとし
てブッシュ端面4aがスラスト受10に当接して最も圧
縮された状態を示し、また影線はフリー状態Qとしてブ
ッシュ端面4aとスラスト受10とが隔離した状態を示
し、セット状態Pとフリー 状態Q間にあってシール性を
維持する有効ストロークL1の長短によってシール寿命
が決められることになる。
の提案が行われており、図6は先に本出願人が実願昭6
3−115503号(実開平2−36657号)で提案
した端面シール組立体S1 を示す。該端面シール組立体
S1 は、円筒部11aとフランジ部11bとを有する断
面略L字状の金属材からなる支持リング11と、支持リ
ング11に接合保持されたウレタン系ゴム材からなる断
面略平行四辺形のシールリング12と、シールリング1
2のリップ部12aをブッシュ端面4aに当接してシー
ル面を形成したうえ、該シールリング12の外側斜面1
2bに背圧を付与する断面円形状の本体13a及び該本
体13aから外方へ延在して形成された突起片部13b
を備えた弾力のあるゴム材からなる負荷リング13とか
ら構成されている。そして図示実線はセット状態Pとし
てブッシュ端面4aがスラスト受10に当接して最も圧
縮された状態を示し、また影線はフリー状態Qとしてブ
ッシュ端面4aとスラスト受10とが隔離した状態を示
し、セット状態Pとフリー 状態Q間にあってシール性を
維持する有効ストロークL1の長短によってシール寿命
が決められることになる。
【0005】
【考案が解決しようする課題】しかるに上記従来の端面
シール組立体S1 は、特に負荷リング13の断面円形状
の本体13aがカウンタボア9の周壁9aに当接する突
起片部13bで支えられる構造となっているために、フ
リー状態Q近くになるに従って、この本体13aが回動
しながら突起片部13bとの巻付き状態から解かれて軸
心方向に伸びる動作をする。そこで、図4の線図に示す
ように、タワミ量に対してシール線圧が急激に低下して
オイル洩れ限界線圧に係る有効ストロークL1が短くな
り、追従性が悪いという欠点が判明した。
シール組立体S1 は、特に負荷リング13の断面円形状
の本体13aがカウンタボア9の周壁9aに当接する突
起片部13bで支えられる構造となっているために、フ
リー状態Q近くになるに従って、この本体13aが回動
しながら突起片部13bとの巻付き状態から解かれて軸
心方向に伸びる動作をする。そこで、図4の線図に示す
ように、タワミ量に対してシール線圧が急激に低下して
オイル洩れ限界線圧に係る有効ストロークL1が短くな
り、追従性が悪いという欠点が判明した。
【0006】更に、負荷リング13がシールリング12
の外側斜面12bに冠着されているため、セット状態P
で負荷リング13が滑り現象をおこしてシール面圧が安
定しないという欠点が判明した。
の外側斜面12bに冠着されているため、セット状態P
で負荷リング13が滑り現象をおこしてシール面圧が安
定しないという欠点が判明した。
【0007】本考案は、上記従来の欠点を改善する目的
でなされたもので、追従性を向上させて有効ストローク
を長くすることによって、シール性を長期にわたって維
持することのできる履帯連結部の端面シール組立体を提
供しようとするものである。
でなされたもので、追従性を向上させて有効ストローク
を長くすることによって、シール性を長期にわたって維
持することのできる履帯連結部の端面シール組立体を提
供しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本考案に係わる履帯連結部の端面シール組立体の第
1は、ブッシュで連結された内方リンクのブッシュと外
方リンクとを貫通する軸ピンの外周回りに、かつ外方リ
ンクの内方リンク側に設けたカウンタボアに収容される
支持リングであると共に、円筒部とこの円筒部の内方リ
ンク側端から径方向外方に伸び、かつ内方リンク側に傾
斜したフランジ部とを有する金属製の支持リングと、フ
ランジ部に接合されるシールリングであると共に、ブッ
シュ側に突出したリップ部を有するシールリングと、外
周面の先端部がカウンタボアの周壁と奥壁とに当接する
と共に、内周面が支持リングの円筒部の外周面とフラン
ジ部のカウンタボア側面とに当接してブッシュ端面にリ
ップ部を押付けるシール力を付与する負荷リングとを備
えた履帯連結部の端面シール組立体において、圧縮前の
負荷リングの径方向断面における自由面は、カウンタボ
アの周壁に対する当接面の終端部からフランジ部側に延
び、かつ内方リンク側に凸状の円弧面と、カウンタボア
の奥壁から円弧面に対しほぼ平行に円筒部側に延びる直
線面と円筒部近傍で直線面に連続して反内方リンク側に
突出しつつ内方リンク側に凹状の湾曲面とで形成される
連続面とを有し、さらに、直線面の仮想延長面と円筒部
の外周面との交差部は、軸方向で終端部の位置とほぼ一
致することを特徴とする。第2は、上記構成の履帯連結
部の端面シール組立体において、円筒部の外周面は、負
荷リングとの接触長さ間を内方リンク側から反内方リン
ク側に向けて漸次縮径され、負荷リングの嵌込み部とし
てもよい。しても構わない。
に、本考案に係わる履帯連結部の端面シール組立体の第
1は、ブッシュで連結された内方リンクのブッシュと外
方リンクとを貫通する軸ピンの外周回りに、かつ外方リ
ンクの内方リンク側に設けたカウンタボアに収容される
支持リングであると共に、円筒部とこの円筒部の内方リ
ンク側端から径方向外方に伸び、かつ内方リンク側に傾
斜したフランジ部とを有する金属製の支持リングと、フ
ランジ部に接合されるシールリングであると共に、ブッ
シュ側に突出したリップ部を有するシールリングと、外
周面の先端部がカウンタボアの周壁と奥壁とに当接する
と共に、内周面が支持リングの円筒部の外周面とフラン
ジ部のカウンタボア側面とに当接してブッシュ端面にリ
ップ部を押付けるシール力を付与する負荷リングとを備
えた履帯連結部の端面シール組立体において、圧縮前の
負荷リングの径方向断面における自由面は、カウンタボ
アの周壁に対する当接面の終端部からフランジ部側に延
び、かつ内方リンク側に凸状の円弧面と、カウンタボア
の奥壁から円弧面に対しほぼ平行に円筒部側に延びる直
線面と円筒部近傍で直線面に連続して反内方リンク側に
突出しつつ内方リンク側に凹状の湾曲面とで形成される
連続面とを有し、さらに、直線面の仮想延長面と円筒部
の外周面との交差部は、軸方向で終端部の位置とほぼ一
致することを特徴とする。第2は、上記構成の履帯連結
部の端面シール組立体において、円筒部の外周面は、負
荷リングとの接触長さ間を内方リンク側から反内方リン
ク側に向けて漸次縮径され、負荷リングの嵌込み部とし
てもよい。しても構わない。
【0009】
【作用】上記第1の端面シール組立体、特に負荷リング
の形状特性によってフリー状態近くでのタワミに対する
シール線圧の低下を補完することにより追従性が向上
し、この結果シール性を維持する有効ストロークが長く
なると共に、負荷リングの滑り変形がなくなり安定した
シール面圧が得られる。また第2構成によれば、負荷リ
ングの嵌込み部によって、負荷リングの滑り変形の防止
が一層有効となる。
の形状特性によってフリー状態近くでのタワミに対する
シール線圧の低下を補完することにより追従性が向上
し、この結果シール性を維持する有効ストロークが長く
なると共に、負荷リングの滑り変形がなくなり安定した
シール面圧が得られる。また第2構成によれば、負荷リ
ングの嵌込み部によって、負荷リングの滑り変形の防止
が一層有効となる。
【0010】
【実施例】以下、本考案の一実施例を添付図面により詳
述する。なお、従来技術と同一部材については同一符号
を付して説明する。図1は、本考案に係る端面シール組
立体S2 のフリー状態を示し、図2はセット状態を示
す。端面シール組立体S2 は金属材からなる断面略L字
状の支持リング14、支持リング14に接合保持された
ウレタン系ゴム材からなる断面略平行四辺形のシールリ
ング15及びシールリング15の背部にあって背圧を付
与するニトリル系ゴム材からなる断面略台形状の負荷リ
ング16から構成される。先ず断面略L字状の支持リン
グ14は円筒部14aとフランジ部14bとを有し、フ
ランジ部14bはブッシュ端面4a側に角度αからなる
傾斜形状となっている。そしてこのフランジ部14bに
は硬度30〜50デュロメータDスケールの比較的硬い
ウレタン系ゴム材からなる断面略平行四辺形のシールリ
ング15がブッシュ端面4a側に傾斜状態に接合保持さ
れ、そのリップ部15aが、このブッシュ端面4aに当
接されてシール面を形成するようになっている。更に、
このシールリング15に背圧を付与するために硬度50
〜70デュロメータAスケールのニトリル系ゴム材から
なる断面略台形状の負荷リング16が冠着されている。
述する。なお、従来技術と同一部材については同一符号
を付して説明する。図1は、本考案に係る端面シール組
立体S2 のフリー状態を示し、図2はセット状態を示
す。端面シール組立体S2 は金属材からなる断面略L字
状の支持リング14、支持リング14に接合保持された
ウレタン系ゴム材からなる断面略平行四辺形のシールリ
ング15及びシールリング15の背部にあって背圧を付
与するニトリル系ゴム材からなる断面略台形状の負荷リ
ング16から構成される。先ず断面略L字状の支持リン
グ14は円筒部14aとフランジ部14bとを有し、フ
ランジ部14bはブッシュ端面4a側に角度αからなる
傾斜形状となっている。そしてこのフランジ部14bに
は硬度30〜50デュロメータDスケールの比較的硬い
ウレタン系ゴム材からなる断面略平行四辺形のシールリ
ング15がブッシュ端面4a側に傾斜状態に接合保持さ
れ、そのリップ部15aが、このブッシュ端面4aに当
接されてシール面を形成するようになっている。更に、
このシールリング15に背圧を付与するために硬度50
〜70デュロメータAスケールのニトリル系ゴム材から
なる断面略台形状の負荷リング16が冠着されている。
【0011】上記シールリング15に背圧を付与する負
荷リング16はシールの追従性に大きく影響する処であ
って、このための断面略台形状として追従性を長くする
ための特性形状を創成する必要がある。そこで、図1の
フリー状態Qにおいて、負荷リング16の形状として、
図示上面と図示右面とを、カウンタボア9の周壁9aへ
の当接面16aと、この当接面16aからシールリング
15の背面に延在する外方に凸状の半径Rの円弧面16
bとから形成し、また図示左面をカウンタボア9の奥壁
9bの偶部の当接位置から円筒部14aに向けて傾斜状
に延設の直線面16cと、この直線面16cに連続して
支持リング14の円筒部14aに向け、かつ反内方リン
ク側に突出しつつ内方リンク側に凹状の半径rの湾曲面
16dとから形成した。そして、かかる形状において、
該端面シール組立体S2 のセット時Pにシールリング1
5の背面に対して滑り変形が生じるのを防止するため、
円弧面16bの開始点P1(即ち、当接面16aの終端
部P1)と、湾曲面16dの終端部P2との間には重な
り量m1が得られるように設定されている。また、直線
面16cの仮想延長面と円筒部14aの外周面との交差
部は、軸方向で終端部P1の位置とほぼ一致されてい
る。また、支持リング14の円筒部14aに冠 着される
負荷リング16の内周面の冠着寸法m2は、該負荷リン
グ16の肉厚寸法m3に対し( 0.6×m3 )以上になる
ように設定されている。そして、かような特性形状の負
荷リング16はセット時屈曲のない均一なふくらみの圧
縮変形になるようにしてある。
荷リング16はシールの追従性に大きく影響する処であ
って、このための断面略台形状として追従性を長くする
ための特性形状を創成する必要がある。そこで、図1の
フリー状態Qにおいて、負荷リング16の形状として、
図示上面と図示右面とを、カウンタボア9の周壁9aへ
の当接面16aと、この当接面16aからシールリング
15の背面に延在する外方に凸状の半径Rの円弧面16
bとから形成し、また図示左面をカウンタボア9の奥壁
9bの偶部の当接位置から円筒部14aに向けて傾斜状
に延設の直線面16cと、この直線面16cに連続して
支持リング14の円筒部14aに向け、かつ反内方リン
ク側に突出しつつ内方リンク側に凹状の半径rの湾曲面
16dとから形成した。そして、かかる形状において、
該端面シール組立体S2 のセット時Pにシールリング1
5の背面に対して滑り変形が生じるのを防止するため、
円弧面16bの開始点P1(即ち、当接面16aの終端
部P1)と、湾曲面16dの終端部P2との間には重な
り量m1が得られるように設定されている。また、直線
面16cの仮想延長面と円筒部14aの外周面との交差
部は、軸方向で終端部P1の位置とほぼ一致されてい
る。また、支持リング14の円筒部14aに冠 着される
負荷リング16の内周面の冠着寸法m2は、該負荷リン
グ16の肉厚寸法m3に対し( 0.6×m3 )以上になる
ように設定されている。そして、かような特性形状の負
荷リング16はセット時屈曲のない均一なふくらみの圧
縮変形になるようにしてある。
【0012】図3は、上記負荷リング16の滑り変形の
防止を一層有効にするために、負荷リング16の支持リ
ング14の円筒部14aへの冠着内周寸法m2間をテー
パ角度θからなる嵌込み量とし、そして外側位置(ブッ
シュ4と反対位置)に負荷リング16の肉厚部を形成し
て負荷リング16と支持リング14との密着性を強化し
た実施例を示す。
防止を一層有効にするために、負荷リング16の支持リ
ング14の円筒部14aへの冠着内周寸法m2間をテー
パ角度θからなる嵌込み量とし、そして外側位置(ブッ
シュ4と反対位置)に負荷リング16の肉厚部を形成し
て負荷リング16と支持リング14との密着性を強化し
た実施例を示す。
【0013】かよう端面シール組立体S2 は、図4の線
図に示すように、フリー状態Q近くでのシール線圧が高
くなる。つまり、タワミ量に対するシール線圧カーブが
直線状態に近づき、フリー状態Q近くになってもシール
線圧が急激に低下することがなく、シールの追従性が向
上し、かつオイル洩れ限界線圧に対する有効ストローク
L2が長くなる。
図に示すように、フリー状態Q近くでのシール線圧が高
くなる。つまり、タワミ量に対するシール線圧カーブが
直線状態に近づき、フリー状態Q近くになってもシール
線圧が急激に低下することがなく、シールの追従性が向
上し、かつオイル洩れ限界線圧に対する有効ストローク
L2が長くなる。
【0014】
【考案の効果】
本考案は以上の如く構成した結果、シー
ルの追従性を向上させ、それにより有効ストロークを長
くすることができると共に、負荷リングのシールリング
に対する滑り変形を防止してシール面圧の安定が得られ
ることによりシール性能を長期にわたって維持して履帯
のブッシュと軸ピンとの摺動面への異物の侵入、潤滑油
の流出を防止して履帯の品質向上、寿命延長に大きく寄
与する。
ルの追従性を向上させ、それにより有効ストロークを長
くすることができると共に、負荷リングのシールリング
に対する滑り変形を防止してシール面圧の安定が得られ
ることによりシール性能を長期にわたって維持して履帯
のブッシュと軸ピンとの摺動面への異物の侵入、潤滑油
の流出を防止して履帯の品質向上、寿命延長に大きく寄
与する。
【図1】本考案に係る端面シール組立体のフリー状態を
示す断面図である。
示す断面図である。
【図2】同セット状態を示す断面図である。
【図3】本考案の他の実施例を示す断面図である。
【図4】本考案と従来の端面シール組立体のタワミ量と
シール線圧との関係を示す線図である。
シール線圧との関係を示す線図である。
【図5】履帯連結部を示す断面図である。
【図6】従来の端面シール組立体を示す断面図である。
1 内方リンク 14a 円筒部 2 外方リンク 14b フラン
ジ部 4 ブッシュ 15 シール
リング 4a ブッシュ端面 16 負荷リ
ング 6 軸ピン 9 カウンタボア S2 端面シール組立体10 スラスト受 14 支持リング
ジ部 4 ブッシュ 15 シール
リング 4a ブッシュ端面 16 負荷リ
ング 6 軸ピン 9 カウンタボア S2 端面シール組立体10 スラスト受 14 支持リング
Claims (2)
- 【請求項1】 ブッシュ(4)で連結された内方リンク(1)
のブッシュ(4)と外方リンク(2)とを貫通する軸ピン(6)
の外周回りに、かつ外方リンク(2)の内方リンク側に設
けたカウンタボア(9)に収容される支持リング(14)であ
ると共に、円筒部(14a)とこの円筒部(14a)の内方リンク
側端から径方向外方に伸び、かつ内方リンク側に傾斜し
たフランジ部(14b)とを有する金属製の支持リング(14)
と、 フランジ部(14b)に接合されるシールリング(15)である
と共に、ブッシュ側に突出したリップ部(15a)を有する
シールリング(15)と、外周面の先端部が カウンタボア(9)の周壁(9a)と奥壁(9
b)とに当接すると共に、内周面が支持リング(14)の円筒
部(14a)の外周面とフランジ部(14b)のカウンタボア側面
とに当接してブッシュ端面(4a)にリップ部(15a)を押付
けるシール力を付与する負荷リング(16)とを備えた履帯
連結部の端面シール組立体において、 圧縮前の負荷リング(16)の径方向断面における自由面
は、 カウンタボア(9)の周壁(9a)に対する当接面(16a)の終端
部(P1)からフランジ部側に延び、かつ内方リンク側に凸
状の円弧面(16b)と、 カウンタボア(9)の奥壁(9b)から円弧面(16b)に対しほぼ
平行に円筒部側に延びる直線面(16c)と円筒部近傍で直
線面(16c)に連続して反内方リンク側に突出しつつ内方
リンク側に凹状の湾曲面(16d)とで形成される連続面(16
c,16d)とを有し、さらに、 直線面(16c)の仮想延長面と円筒部(14a)の外周
面との交差部は、軸方向で終端部(P1)の位置とほぼ一致
することを特徴とする履帯連結部の端面シール組立体。 - 【請求項2】 請求項1に記載の履帯連結部の端面シー
ル組立体において、円筒部(14a)の外周面は、負荷リン
グ(16)との接触長さ(m2)間を内方リンク側から反内方リ
ンク側に向けて漸次縮径され、負荷リング(16)の嵌込み
部とされていることを特徴とする履帯連結部の端面シー
ル組立体。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992092128U JP2606696Y2 (ja) | 1992-12-21 | 1992-12-21 | 履帯連結部の端面シール組立体 |
US08/168,662 US5390997A (en) | 1992-12-21 | 1993-12-16 | End face sealing assembly device for track shoe coupling |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992092128U JP2606696Y2 (ja) | 1992-12-21 | 1992-12-21 | 履帯連結部の端面シール組立体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0651629U JPH0651629U (ja) | 1994-07-15 |
JP2606696Y2 true JP2606696Y2 (ja) | 2000-12-18 |
Family
ID=14045804
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1992092128U Expired - Lifetime JP2606696Y2 (ja) | 1992-12-21 | 1992-12-21 | 履帯連結部の端面シール組立体 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5390997A (ja) |
JP (1) | JP2606696Y2 (ja) |
Families Citing this family (17)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6846051B2 (en) * | 2000-08-21 | 2005-01-25 | Caterpillar Inc | Joint assembly to resist galling |
US7121555B2 (en) * | 2001-03-22 | 2006-10-17 | Komatsu Ltd. | Seal assembly and crawler-track connection structure |
JP4653900B2 (ja) * | 2001-04-11 | 2011-03-16 | 株式会社小松製作所 | シール組立体及び履帯連結構造 |
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