JP2606674Y2 - 床暖房用床構造 - Google Patents

床暖房用床構造

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JP2606674Y2
JP2606674Y2 JP1993054720U JP5472093U JP2606674Y2 JP 2606674 Y2 JP2606674 Y2 JP 2606674Y2 JP 1993054720 U JP1993054720 U JP 1993054720U JP 5472093 U JP5472093 U JP 5472093U JP 2606674 Y2 JP2606674 Y2 JP 2606674Y2
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heat
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理香 松本
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段谷産業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、温水パイプや電気式
面発熱体を熱源とする床暖房における床構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、たとえば温水パイプを用いた床暖
房用木質系床板として、熱による床板の反りや表面の化
粧用突板の割れを防止するため、合板と繊維板を複合し
た基板を用いまた、化粧用突板をWPC処理するなどの
各種処理を施した床板を、床下地上に施工された小根太
や捨て張り合板等に接着剤や特殊釘で打ち付けて完全に
固定する床構造が提案されていた。
【0003】
【考案が解決すべき課題】しかしながら、上記構成の床
暖房用木質系床板においては、裏面からの加熱により床
板の含水率が常に変化するため木材は伸縮を繰り返そう
とするが、その伸縮を抑えようとする処から内部応力が
蓄積され、やがては床板の反りや化粧用突板の割れとな
ることを避け難かった。また、床板を小根太や捨て張り
に完全に固定する施工方式であるため、時には釘で温水
パイプや電気式面発熱体を打ち抜いたり、一方、使用中
に暖房用の温水パイプや電気式ヒーターに故障が生じた
ときは容易に床板を取り除いて修理することができなか
った。
【0004】
【課題を解決するための手段】この考案は、上記課題を
解決するためになされたもので、熱源が埋設され、所定
間隔を置いて配設されその上面にフック型の面ファスナ
ーが固着された小根太又は捨て張りが敷設された断熱材
上に、表面に突板が貼着されるとともに裏面に、その厚
さ方向に深さを有する溝が所定間隔で穿設された木片板
又は繊維板からなる基板の裏面全域に耐熱性の拘束材が
貼着されさらに、該拘束材の下面に、上記フック型の面
ファスナーのフック状係合素子に係合するループ形状を
有する繊維シートが貼着され、少なくとも対向する2辺
には接合用の実が形成されている床材を着脱自在に設置
してなる床暖房用床構造を要旨とする。
【0005】
【作用】この考案の暖房用木質系床構造において、床板
を構成する基板を木片板または繊維板としてその裏面に
所定の間隔で多数の裏溝を形成し、その基板の下面に耐
熱性の拘束材を貼着するのは次の理由による。即ち、含
水率変化による平面方向の寸法変化に大きな異方性のな
い木片板や繊維板を基板として用いることで、表面に貼
着した突板の割れを防止するとともに化粧板(床板)表
面の硬度を高くし、拘束材によって基板の反りの発生を
抑制し、基板に内部応力が発生しようとしても基板にお
ける裏溝でその応力を吸収して床板の反りを最小限に抑
えるためである。また、小根太または捨て張り上にフッ
ク型の面ファスナーを固着し、一方、基板の裏面全域に
貼着された拘束材の下面に、前記小根太または捨て張り
上の面ファスナーのフック状係合素子に係合するループ
形状を有する繊維シートが貼着された木質系の床板を設
置するのは、取り付け施工後の床板を必要に応じて容易
に着脱できるようにするとともに、釘で温水パイプや電
気式面発熱体を打ち抜いたりすることがないようにする
ためである。
【0006】なお、この考案の床暖房用木質床構造にお
いて、小根太または捨て張り上に所定間隔で固着された
フック型の面ファスナーの係合力に方向性をもたせた面
ファスナーを用いると、施工後の床板はフック状係合素
子の方向に対して一定の方向に平行移動できるため、フ
ック状係合素子を、施工すべき基端方向に向けて貼着す
れば、床面の角の方から順次木質系床板を設置でき、さ
らには隣接する木質系床板の実部を相互に接合しながら
床板を設置できて好ましい。
【0007】以下、この考案を、図面に示した実施例に
基づいて説明する。
【0008】
【実施例】図1は、この考案の実施例の床暖房用木質系
床板の縦断面図である。図1において、1は面ファスナ
ー、2は小根太、3は基板、4は突板、5は耐熱性拘束
材、6はループ状繊維シート、7は裏溝、8は実部、1
0は断熱材、11は床下地、12は熱源であって、この
実施例においては温水パイプである。13は壁である。
【0009】この考案の暖房用床構造暖房用床構造にお
いて用いられる床板を構成する基板3は、パーティクル
ボード等の木片板やハードボード、中密度繊維板(MD
F)といった繊維板からなり、鋸断板や合板、LVLと
比較して含水率変化に伴う基板表面層の伸縮性において
異方性が小さい。基板3の大きさは、たとえば厚さ:5
mm〜15mm、幅:100mm、長さ:900mmで
ある。また、基板3の裏面に、基板3の厚さ方向中央部
に達する深さの裏溝7が穿設されている。裏溝7は、
幅:1mm〜3mm、間隔:30mm〜100mmで形
成するとよい。
【0010】突板2は、常用の、厚さ:0.2mm〜
1.0mmの単板で、基板3表面に常用の接着剤を介し
て貼着されている。
【0011】基板3の裏面全域に貼着されている耐熱性
の拘束材5は、無機質系の添加剤を多量に加えた塩化ビ
ニル樹脂シートや合成ゴムシートからなり、ある程度の
重量と可撓性を備えた厚さ:2mm〜5mmのシート状
物である。拘束材5を基板3の裏面に貼着するに際して
は、ゴム系やエポキシ系等の、常温で接着可能な接着剤
が好ましく用いられる。
【0012】拘束材5の裏面に貼着される、目の粗いル
ープ形状を有する繊維シート6は、合成繊維を使用した
織物、編物、不織布シートなどからなり、厚さは2mm
〜3mm程度である。
【0013】前記木質系床板の両側面には嵌合する凹部
と凸部からなる実部8が形成され、相隣る木質系床板が
隙間なく接合できるようになっている。
【0014】一方、ループ形状を有する繊維シート6に
係合する面ファスナー1には、合成樹脂板からなる帯状
材の表面に多数のフック状係合素子が形成されており、
小根太2や捨て張り(図示せず)表面に接着剤や釘など
を用いて固着される。なお、上記面ファスナー1におい
て、係合素子が一方向を向いて形成されたものは、相隣
る床板を容易に隙間なく取り付け施工できて好ましい。
【0015】この考案の床暖房用床構造の取り付け施工
に際しては、図1に示すように、床下地11上に所定の
間隔で断熱材10に該断熱材10とその上面が面一とな
る如く埋設される熱源としての温水を流通せしめるパイ
プ12を跨ぐように小根太2を配設し、この小根太2の
上面に面ファスナー1を接着剤や釘を用いて固定する。
なお、面ファスナー1は、図1に示すように、係合素子
が一方向を向いて形成されたものを用いることが好まし
い。そして、面ファスナー1の上面に、裏面に繊維シー
ト6が貼着された床板を係合素子の向いている方向に端
から順次押し付けるようにして相隣る床板の実部8に嵌
合せしめて張り詰めると、床板を隙間なく取り付け施工
することができる。
【0016】
【考案の効果】この考案の床暖房用木質系床構造は、床
板を構成する基板を木片板または繊維板とし、その裏面
に所定の間隔で多数の裏溝を形成し、この基板の下面に
耐熱性の拘束材を貼着したので、基板の含水率変化によ
る平面方向の寸法変化に大きな異方性がなく、基板表面
に貼着した突板の割れを防止し得るとともに化粧板(床
板)表面の硬度を高くする。さらに、拘束材は基板の反
りの発生を抑制し、基板に内部応力が発生しようとして
も裏溝でその応力を吸収して床板の反りを最小限度に抑
え得る。
【0017】また、小根太または捨て張り上にフック型
の面ファスナーを固着し、一方、基板の裏面全域に貼着
されている拘束材の下面に、前記小根太または捨て張り
上に固着されているフック型の面ファスナーのフック状
係合素子に係合する、ループ形状を有する繊維シートが
貼着された木質系の床板を、小根太または捨て張り上に
設置するので、床板の取り付け施工後も必要に応じて容
易に着脱でき、温水パイプや電気式ヒーターの維持管理
が容易である。さらに、床板の取り付け施工に際して釘
を用いないので、温水パイプや電気式ヒーターを傷つけ
たり破損させることがないなどの効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の実施例の床暖房用木質系床構造の縦
断面図
【符号の説明】
1 面ファスナー 2 小根太 3 基板 4 突板 5 耐熱性の拘束材 6 ループ状の繊維シート 7 裏溝 8 実部 10 断熱材 11 床下地 12 温水パイプ 13 壁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04F 15/00 - 15/18

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱源(12)が埋設され、所定間隔を置
    いて配設されその上面にフック型の面ファスナー(1)
    が固着された小根太(2)又は捨て張りが敷設された断
    熱材(10)上に、表面に突板(4)が貼着されるとと
    もに裏面に、その厚さ方向に深さを有する溝が所定間隔
    で穿設された木片板又は繊維板からなる基板(3)の裏
    面全域に耐熱性の拘束材(5)が貼着されさらに、該拘
    束材(5)の下面に、上記フック型の面ファスナー
    (1)のフック状係合素子に係合するループ形状を有す
    る繊維シート(6)が貼着され、少なくとも対向する2
    辺には接合用の実(8)が形成されている床材を着脱自
    在に設置してなる床暖房用床構造。
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