JP3594588B2 - 床暖房装置の上敷式木質床暖房パネル - Google Patents
床暖房装置の上敷式木質床暖房パネル Download PDFInfo
- Publication number
- JP3594588B2 JP3594588B2 JP2002291972A JP2002291972A JP3594588B2 JP 3594588 B2 JP3594588 B2 JP 3594588B2 JP 2002291972 A JP2002291972 A JP 2002291972A JP 2002291972 A JP2002291972 A JP 2002291972A JP 3594588 B2 JP3594588 B2 JP 3594588B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- wooden
- floor
- floor heating
- long
- hot water
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Steam Or Hot-Water Central Heating Systems (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、温水が温水パイプに供給されて床暖房を行う床暖房装置に関し、詳しくは、床暖房装置に使用される上敷式木質床暖房パネルに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、室内を床面から暖房する暖房装置として、一戸建て住宅にあっては、大引とフローリング等の床板との間に、或るいは、大引の上に敷いた下地合板の上などに床暖房放熱器としての床暖房パネルを組み込み、一方、マンション等の集合住宅にあっては、コンクリートスラブ床面の上に直接、或るいは、コンクリートスラブ床面の上に敷いた下地合板の上などに床暖房放熱器としての床暖房パネルを組み込み、この床暖房パネルに熱源機より暖房用温水を循環供給して床面を暖め、室内を暖房する床暖房装置が知られている。
【0003】
また、上記した床暖房装置の放熱器としては、基体となる木質板状体の上表面に溝を設け、この溝を含む木質板状体の表面側をアルミ箔等の均熱シートで覆うとともに、溝内に温水パイプを収容してそれらの表面をフローリング等の表面材で覆う構造のものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記した構造の床暖房装置は、施工のための床工事が大がかりとなるため、一般的に一戸建て住宅や集合住宅の新築工事の際に施工されるものであり、既築住宅の床に新たに設置するには大改造になって費用も高額となった。
【0005】
本発明は上述の実情に鑑みてなされたものであり、室床の基調を損なうことなく、既築住宅のフローリングを含む床上に敷設してそのまま使用でき、施工性に優れ、しかも、反りの発生を抑制できる床暖房装置の上敷式木質床暖房パネルを提供することを目的としている。
【0006】
【特許文献1】
特開平7−158871号公報
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の本発明では、
可撓性の裏面材によって複数の長尺状木質片を巻回可能に連結するとともに、前記裏面材が接着される各長尺状木質片の裏面側に、その裏面側を開放したパイプ埋設用の凹溝を形成し、この凹溝内に温水パイプが埋設されると共に、温水パイプが埋設された凹溝を前記可撓性の裏面材で覆う連結床材を備え、この連結床材は、前記裏面材を下にして家屋のフローリングを含む床上に敷設して床暖房を行う構成とし、前記連結床材の長尺状木質片は、板目方向に製材した複数の無垢の縦長平板状木板をそれの長手方向に接続して一体化させてなることを特徴とする。
【0008】
請求項2に記載の本発明では、請求項1に記載の床暖房装置の上敷式木質床暖房パネルにおいて、前記無垢の縦長平板状木板は、個別の長手方向の寸法が800mm以下に設定されていることを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の上敷式木質床暖房パネルの一実施形態例について、図1ないし図5に基づいて説明する。上敷式木質床暖房パネル(以下、木質床暖房パネルという)Aは、例えば、厚さ12mm、幅75mm、長さ2400mmの長尺状木質片2、2・・・を、可撓性の裏面材3によって横方向に複数枚(実施形態例では24枚)連結して巻回可能(図5参照)に構成した連結床材1を備え、前記長尺状木質片2と同方向の連結床材1の左右両端部には、外側に向けてテーパ加工した縦縁材4、4が取り付けられている。
【0010】
前記長尺状木質片2は、例えば、図1及び図2に示すように、3〜5枚の無垢の木板イ、ロ、ハ、ニを長手方向に接合一体化して構成しており、この長尺状木質片2のそれぞれには、裏面側が開放されたパイプ埋設用の凹溝5、5が形成され、これら各凹溝5には架橋ポリエチレン製の温水パイプ6が埋設されると共に、この温水パイプ6が埋設された凹溝5,5を前記可撓性の裏面材3で覆う構成としている。この温水パイプ6には、図示しない熱源機からの温水が供給されて木質床暖房パネルAの略全体に循環される。
【0011】
前記木板イ、ロ、ハ、ニは、広葉樹のアルダーや針葉樹の杉等を板目方向にそって縦長平板状に製材して、約100〜800mmの長さにしたものであり、図3に示すように、長手方向の両端に形成した凹部7と凸部8とを互いに嵌合して適宜な接着剤にて接着固定し、前記した長尺状木質片2を構成している。
【0012】
図4は、図1に示す前記木質床暖房パネルAのB−B断面図であり、この図4に示すように、前記長尺状木質片2及び縦縁材4の長手方向側面は、それぞれ凹凸加工されており、これら長尺状木質片2同士及び長尺状木質片2と縦縁材4が互いに凹凸嵌合(さね継ぎ)されているとともに、この連結床板1の裏面側には均熱用のアルミシート9と不織布10を接着して構成した前記裏面材3が接着され、この裏面材3によって各長尺状木質片2及び各縦縁材4が連結させられている。
【0013】
また、前記長尺状木質片2と直交方向の連結床材1の上下両端部には、やはり外側に向けてテーパ加工した横縁材11、11が取り付けられている。これら横縁材11は前記連結床材1を平板状に広げた状態で取り付けられるものであり、前記縦縁材4と同様に長尺状木質片2との凹凸嵌合によってさね継ぎされる構造であって、四隅に配置されるテーパ付きコーナ材12、12とともに、木質床暖房パネルAの施工時に、図5に示す固定金具13、13を用いて縦縁材4にネジ止めされる。
【0014】
14は前記横縁材11の一方に設けられた温水接続口部であり、この温水接続口部14には往き・戻り温水配管15、15が接続され、この温水配管15の他端が室内の壁等に付設された温水コンセント(図示せず)を介して屋外の熱源機に配管接続される。
【0015】
図5は、木質床暖房パネルAの梱包時或るいは収容時における連結床材1の巻回状態を説明する説明図であり、前記縦縁材4を含む連結床材1は、図5に示すように、巻き畳まれて、前記横縁材11、コーナ材12及び固定金具13は、連結床材1から分離されて、梱包箱内に収められる。
【0016】
次に、木質床暖房パネルAの設置の仕方について説明する。まず、図5に示すような巻回状態の連結床材1を、裏面材3を下にしてフローリング等の床上に広げた後、連結床材1に横縁材11、11を取り付ける。しかる後、横縁材11と縦縁材4との間の四隅にコーナ材12、12を配置し、横縁材11とコーナ材12を固定金具13、13を用いて縦縁材4にネジ止め固定する。そして、温水接続口部14に接続された温水配管15先端のプラグ(図示せず)を温水コンセントに接続すれば良い。
【0017】
本実施形態例によれば、木質床暖房パネルAは、アルミシート9と不織布10を接着して構成した裏面材3によって複数の長尺状木質片2、2を巻回可能に連結するとともに、前記裏面材3が接着される各長尺状木質片2の裏面側に、その裏面側を開放したパイプ埋設用の凹溝5を形成し、この凹溝5内に温水パイプ6が埋設されると共に、この温水パイプ6が埋設された凹溝5,5を前記可撓性の裏面材3で覆う連結床材1を備え、この連結床材1は、前記裏面材3を下にして家屋のフローリングを含む床上に敷設して床暖房を行なう構成としているから、温水パイプ6を埋設した長尺状木質片2自体が表面材となり、室床の基調を損なわずに、既築住宅のフローリングを含む床上に敷設するのみでそのまま使用でき、施工性に大変優れている。
【0018】
また、前記連結床材1の長尺状木質片2は、板目方向に製材した複数の無垢の縦長平板状木板イ、ロ、ハ、ニをそれの長手方向に接続して一体化させてなる構成であるから、熱や湿気等の影響によって、例え、木板に反りが生じたとしても、その反りは各木板イ、ロ、ハ、ニに分散され、その結果、長尺状木質片2全体としての反りが生じ難い。
【0019】
即ち、無垢の木板は長さが長い程、変形による両端の反りが大きくなるため、長さが約2400mmの長尺状木質片を一枚の無垢の木板にて製作した場合には、両端の反りは極めて大きくなり、許容限界をはるかに越えてしまうことが懸念されるが、本発明のように、長さが約100〜800mmの木板イ、ロ、ハ、ニを3枚以上繋いで長尺状木質片2を構成した場合には、個々の木板イ、ロ、ハ、ニのそれぞれに反りを分散させることが可能となり、例え、個々の木板イ、ロ、ハ、ニに反りが発生しても、長尺状木質片2は全体として大きく反ることがないものである。
【0020】
【発明の効果】
請求項1に記載の本発明によれば、可撓性の裏面材によって複数の長尺状木質片を巻回可能に連結するとともに、前記裏面材が接着される各長尺状木質片の裏面側に、その裏面側を開放したパイプ埋設用の凹溝を形成し、この凹溝内に温水パイプが埋設されると共に、温水パイプが埋設された凹溝を前記可撓性の裏面材で覆う連結床材を備え、この連結床材は、前記裏面材を下にして家屋のフローリングを含む床上に敷設して床暖房を行う構成とし、前記連結床材の長尺状木質片は、板目方向に製材した複数の無垢の縦長平板状木板をそれの長手方向に接続して一体化させてなる構成であるから、可撓性の裏面材が下になり、板目方向に製材した天然木による複数の無垢の縦長平板状木板が上表面になるため、室床の基調を損なわずに、既築住宅のフローリングを含む床上に敷設して使用でき、施工性に優れているばかりでなく、長尺状木質片は複数の木板に反りを分散させることが可能となるため、長尺状木質片全体での反りの発生が抑えられ、長期間にわたって良好な敷設状態を維持できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態例を示す上敷式木質床暖房パネルの平面図である。
【図2】一つの長尺状木質片の平面図である。
【図3】図2のA−A断面の拡大断面図である。
【図4】図1のB−B断面の拡大断面図である。
【図5】巻回状態の上敷式木質床暖房パネルの外観図である。
【符号の説明】
A 上敷式木質床暖房パネル
1 連結床板
2 長尺状木質片
3 裏面材
5 凹溝
6 温水パイプ
イ 木板
ロ 木板
ハ 木板
ニ 木板
Claims (2)
- 可撓性の裏面材によって複数の長尺状木質片を巻回可能に連結するとともに、前記裏面材が接着される各長尺状木質片の裏面側に、その裏面側を開放したパイプ埋設用の凹溝を形成し、この凹溝内に温水パイプが埋設されると共に、温水パイプが埋設された凹溝を前記可撓性の裏面材で覆う連結床材を備え、この連結床材は、前記裏面材を下にして家屋のフローリングを含む床上に敷設して床暖房を行う構成とし、前記連結床材の長尺状木質片は、板目方向に製材した複数の無垢の縦長平板状木板をそれの長手方向に接続して一体化させてなることを特徴とする床暖房装置の上敷式木質床暖房パネル。
- 前記無垢の縦長平板状木板は、個別の長手方向の寸法が800mm以下に設定されていることを特徴とする請求項1に記載の床暖房装置の上敷式木質床暖房パネル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002291972A JP3594588B2 (ja) | 2002-10-04 | 2002-10-04 | 床暖房装置の上敷式木質床暖房パネル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002291972A JP3594588B2 (ja) | 2002-10-04 | 2002-10-04 | 床暖房装置の上敷式木質床暖房パネル |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18244297A Division JP3594454B2 (ja) | 1997-07-08 | 1997-07-08 | 床暖房装置の上敷式木質床暖房パネル |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003120947A JP2003120947A (ja) | 2003-04-23 |
JP3594588B2 true JP3594588B2 (ja) | 2004-12-02 |
Family
ID=19197175
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002291972A Expired - Fee Related JP3594588B2 (ja) | 2002-10-04 | 2002-10-04 | 床暖房装置の上敷式木質床暖房パネル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3594588B2 (ja) |
-
2002
- 2002-10-04 JP JP2002291972A patent/JP3594588B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2003120947A (ja) | 2003-04-23 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6726115B1 (en) | Radiant heating system for subfloor installation | |
JP3594588B2 (ja) | 床暖房装置の上敷式木質床暖房パネル | |
JP3594454B2 (ja) | 床暖房装置の上敷式木質床暖房パネル | |
JP3594455B2 (ja) | 巻回可能な上敷式木質床暖房パネル | |
JP3713902B2 (ja) | 床暖房装置の上敷式木質暖房マット | |
JP2000345694A (ja) | 暖房床構造 | |
JPH11264556A (ja) | 暖房床用パネル | |
JP3594459B2 (ja) | 巻回可能な上敷式木質床暖房パネル | |
JPH11304171A (ja) | 上敷式木質床暖房パネル | |
JP4115614B2 (ja) | 床暖房パネル及びその敷設方法 | |
JP3594456B2 (ja) | 巻回可能な上敷式木質床暖房パネル | |
JPH11201479A (ja) | 上敷式木質床暖房パネル | |
JP3594587B2 (ja) | 巻回可能な上敷式木質床暖房パネル | |
JP3306369B2 (ja) | 上敷式木質床暖房パネル | |
JPH11294782A (ja) | 上敷式木質床暖房パネル | |
JPH11264559A (ja) | 上敷式床暖房パネル | |
GB2474067A (en) | Floor board or panel with heating duct embedded in top surface | |
JPH11182871A (ja) | 上敷式木質床暖房パネル | |
JP2000334889A (ja) | 暖房用床材 | |
JP3182126B2 (ja) | 床暖房された建物床の構造 | |
KR20140110583A (ko) | 건물의 바닥 시공구조 | |
SK10084Y1 (sk) | Parketová kompozitná doska na drevený obklad betónovej plochy, najmä vykurovanej betónovej podlahy | |
JPH1163528A (ja) | 上敷式木質床暖房パネル | |
JP2013024525A (ja) | 温調マットの取付方法及び取付構造 | |
JPH094200A (ja) | 温水床暖房装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20040520 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040608 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20040705 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20040824 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20040831 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070910 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080910 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090910 Year of fee payment: 5 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |