JPH0540191Y2 - - Google Patents

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JPH0540191Y2
JPH0540191Y2 JP12433087U JP12433087U JPH0540191Y2 JP H0540191 Y2 JPH0540191 Y2 JP H0540191Y2 JP 12433087 U JP12433087 U JP 12433087U JP 12433087 U JP12433087 U JP 12433087U JP H0540191 Y2 JPH0540191 Y2 JP H0540191Y2
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【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 この考案は、木質床構造に関するものである。
なお、この明細書において、「遮音性」とは、
床衝撃音遮断性能をいう。
従来の技術 中高層住宅では、従来床表面材としてカーペツ
ト類を床下地に直接貼付けるのが一般的であつ
た。しかしながら、カーペツト類はメインテナン
スが難しいばかいか、貼替えにさいし手間を要す
るため、近年カーペツト類に代わり、木質床材を
床下地に直接貼付ける傾向にある。ところが、木
質床材はカーペツト類に比べ遮音性が著しく劣つ
ているため、居住性を損うという欠点があつた。
この問題を解決するには、木質板の下面全体に
発泡体を貼付ければよく、このような構成の床材
はすでに実公昭56−3945号公報に示されている。
考案が解決しようとする課題 多数の床材を床下地上に前後左右に連続状態に
配置して固定するさい、通常接着工法が用いられ
る。接着工法は、エポキシ樹脂系、酢酸ビニル樹
脂系等の公知の接着剤を使用し、接着剤が硬化す
るまので床材の上に砂袋をのせたり、床材と天井
との間に通称「バリ」と呼ばれるつつかい棒をわ
たしたりして、床材に圧力を加えて施工するもの
であり、施工性が悪い。また床材の施工に粘着剤
を使う試みもある。粘着剤は瞬間的な接着力は強
いが、床剤に反り応力が発生した場合、長期間の
間に剥離する。そこで釘打工法が考えられるが、
釘を用いた場合、床に加わつた衝撃が釘を介して
床下地に伝わるため、釘の存在する部分において
発泡体の遮音性が損なわれるうらみがある。
この考案の目的は、床材が床下地に釘打止めさ
れたものでありながら、床に加わつた衝撃が釘を
介して床下地に伝わることがなく、発泡体の遮音
性が損なわれない木質床構造を提供することにあ
る。
課題を解決するための手段 この考案による木質床構造は、上記の目的を達
成するために、緩衝部材と、緩衝部材の上に配さ
れかつ床部に釘打用水平突出部および隣接木質板
突出部収容切欠部をそれぞれ備えた木質板とより
なり、水平突出部より床下地に釘が打ち込まれて
木質板が止められるとともに、釘頭とその上に存
在する隣接木質板との間に空間が形成されている
ものである。
緩衝部材の材料としては、発泡合成樹脂、発泡
合成ゴム、繊維物質などがあるが、なかでも発泡
合成樹脂が一般的であり、合成樹脂の具体例とし
ては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化
ビニル、ポリスチレン、ポリウレタン、フエノー
ルをあげることができる。さらに繊維物質の具体
例としては、インシユレーシヨンボード、ガラス
繊維、石綿、これらの繊維に防水用アスフアル
ト・ピツチを含浸したもの、フエルト、カーペツ
トなどをあげることができる。上記緩衝部材の材
料は床に要求せられる性能に応じて適宜選択せら
れ、単独であるいは組合わせて使用せられる。
木質板の具体例としては、合板が一般的である
が、その他挽板、集成材、パーテイクルボード、
ハードボード、中比重繊維板などをあげることが
でき、その表面には適宜化粧が施される。この化
粧は、通常、銘木単板、パターンシート、合成樹
脂シートまたはコルク等を表面に貼着したり、塗
装を施したりすることによつては行なわれる。し
かしながら、化粧を施さない場合もある。
木質板は通常方形であり、その4辺には、さね
はぎ、相欠その他公知の接合方法を実施するため
の加工が施されている。
水平突出部および隣接木質板突出部収容切欠部
は、1枚の木質板に加工形成してもよいが、1枚
の板(上板)に他の板(下板)を接合することに
よつて形成する方が生産性がよい。下板も通常木
質板であるが、場合によつては、合成樹脂板、金
属板を用いることもある。上板の寸法は任意であ
るが、長さ900〜1800mm、幅100〜300mm、厚さ5.0
〜15.0mmが通常であり、下板の長さおよび幅は上
板に合わせられるが、合板を用いた場合、その厚
さは1.5〜6.0mmとくに2.0〜2.5mmが好ましい。ま
た水平突出部の突出長さは、もちろん上板寸法と
の関係を決められるが、15〜70mm程度でよく、と
くに30〜50mmが適当である。
緩衝部材は木質板の下面にあらかじめ接合し一
体化しておいてもよいが、別体でも差支えない。
緩衝部材の厚さは、その材料、床下地の種類など
との関係から適宜定められる。
床下地は、通常コンクリート床であるが、合
板、パーテイクルボード、中比重繊維板などの材
料で形成せられる場合もある。
釘は、打込んださいその頭が水平突出部に確実
に残るようになるべく大きい釘頭の方が好まし
く、たとえば直径6〜8mmの釘頭のものが用いら
れる。床下地がコンクリートの場合は、釘がきき
にくいので、ドリルでコンクリート面に穴をあけ
てこれにプラグを挿入したのち、プラグ内に釘を
打込むプラグ・ネイルを使用するのがよい。
釘頭とその上に存在する隣接木質板との距離は
0.2〜5.0mm程度でよいが、とくに1.5〜3.0mmが望
ましい。
作 用 この考案による木質床構造は、緩衝部材と、緩
衝部材の上に配されかつ底部に釘打用水平突出部
および隣接木質板突出部収容切欠部をそれぞれ備
えた木質板とよりなり、水平突出部より床下地に
釘が打ち込まれて木質板が止められるとともに、
釘頭とその上に存在する隣接木質板との間に空間
が形成されているから、床に加わつた衝撃が釘を
介して床下地に伝わらず、釘の存在する部分にお
ける緩衝部材の有する遮音性が損なわれない。
実施例 この考案の実施例を、以下図面を参照して説明
する。
実施例 1 この実施例は、第1図および第2図に示されて
いるものである。同図の木質床構造は、床下地1
1に敷かれた緩衝部材1と、緩衝部材1の上に配
されかつ底部の直角に交わる2辺に釘打用水平突
出部2を、残りの直角に交わる2辺に隣接木質板
突出部収容切欠部3をそれぞれ備えた長方形の木
質板4とよりなり、水平突出部2より床下地11
に釘5が打ち込まれて木質板4が止められるとと
もに、釘頭5aとその上に存在する隣接木質板4
との間に空間6が形成されているものである。
緩衝部材1の上部には、全面的に並列状の溝部
7が形成せられており、溝部7に弾性を有する液
体入り管8が収められている。管8の上端は緩衝
部材1の上面とほぼ同一レベルである。緩衝部材
1の上面には、管8を覆うように管脱出阻止被覆
層9が接合せられている。管8は並列状直管部を
有する合成樹脂製蛇行管(図示略)であり、液体
10としては水が用いられかつこれが循環しうる
ような配管がなされている。管脱出阻止被覆層9
には、不織布が用いられているが、これはアルミ
ニウム箔でもよい。
木質板4は合板製でかつ水平突出部2と隣接木
質板突出部収容切欠部3を設け易いように、厚さ
10mmの上板4aと厚さ2.5mmの下板4bとに分け
てこれらが接合せられたものであり、下板4bの
厚さは水平突出部2のそれと同一である。そし
て、水平突出部2の長さは30mmである。なお、管
脱出阻止被覆層9と木質板4との間は接合されて
いない。
緩衝部材1の材料は、厚さ20mmの発泡ポリエチ
レンである。
多数の木質板4が、床下地11に敷かれた緩衝
部材1の上面において、管脱出阻止被覆層9を介
し、第2図に示されているようにして継ぎ合わさ
れるが、その前に釘5が管8の存在する部分を避
けて水平突出部2より管脱出阻止被覆層9および
緩衝部材1を貫通し、床下地11に打込まれ、木
質板4がこれらともに固定せられる。このさい、
水平突出部2が変形して釘頭5aとその上に存在
する隣接木質板4との間に空間6が形成せられ
る。それは、水平突出部2が緩衝部材1の上に存
在すること、水平突出部2の突出長さ・厚さが釘
5を打ち込む力によりくぼみうる程度のものであ
ることによる。
上記管8内の水を加熱して温水を循環させれ
ば、床暖房になるし、逆に冷水を流せば床冷房と
なる。
実施例 2 この実施例は、第3図に示されているものであ
る。同図の木質床構造では、緩衝部材21が上層
21aと下層21bとよりなり、上層21aに
は、下層21bに較べて相対的にやわらかい材料
が使用され、水平突出部2が釘打ちによりくぼみ
易くなされたものである。
すなわち、緩衝部材21の材料は発泡ポリエチ
レンであり、発泡倍率が上層21aでは30倍、下
層では20倍となされている。上層21aの厚さは
5mm、下層21bの厚さは15mmである。その他は
実施例1と同じである。
実施例 3 この実施例は、第4図に示されているものであ
る。同図の木質床構造では、緩衝部材31が水平
突出部2の下に位置する上層31cおよびそれ以
外の位置にある上層31aと、両者の下にある下
層31bとよりなり、前者の上層31cには、後
者の上層31aと下層31bに較べて相対的にや
わらかい材料が使用されている。すなわち、発泡
倍率が上層31c,31aでは30倍、下層31b
では20倍の発泡ポリエチレンが緩衝部材31に用
いられている。上層31a,31cと下層31b
の厚さは、実施例2と同じである。また緩衝部材
31は木質板8と一体的に接合されている。な
お、この実施例において、後者の上層31aと下
層31bとに分けず、両者を一体ものとしてもよ
い。その他は実施例1と同じである。
実施例 4 この実施例は、第5図に示されているものであ
り、実施例3において水平突出部2の下にある上
層31cが除かれることにより、ここに段部32
が形成せられたものである。水平突出部2は、し
たがつて釘5が打こまれたさい必然的に折曲つて
下層31bの上面に当接する。そして、その上方
には、実施例1〜3より大きい空間6が形成せら
れる。
この実施例においても上層31aと下層31b
とに分けず、両者を一体ものとしてもよいことは
実施例3と同様である。
実施例 5 この実施例は、第6図に示されているものであ
り、水平突出部2の所要箇所を折曲げ易くするた
め、釘頭位置Nの両側方に切込み12が設けられ
たもの(第6図a)、釘頭位置Nの両側方を含め、
全体的に等間隔に切込み12が設けられたもの
(第6図b)である。緩衝部材の図示は省略した
が、これは実施例1と同様床下地全体にあらかじ
め敷かれる。第6図bのように切込み12を等間
隔に設けておくと、実施例1のように管8が存在
する場合これを避けて釘打ちするのに便利であ
る。
考案の効果 この考案の木質床構造によれば、床に加わつた
衝撃が釘を介して床下地に伝わらず、釘の存在す
る部分における緩衝部材の有する遮音性が損なわ
れないから、接着工法に較べて施工性のよい釘打
工法を採用することができ、しかも床材は床下地
に釘で固定せられているから、床改装時、床下地
に接着固定されたものよりはるかに床材を床下地
から取外し易い。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図はこの考案の実施例1を示
すもので、第1図は部分斜視図、第2図は第1図
の−線にそう拡大断面図、第3図ないし第5
図はそれぞれ実施例2〜4を示す部分拡大断面
図、第6図a,bは実施例5を示す木質板部分の
斜視図である。 1,21,31……緩衝部材、2……水平突出
部、3……隣接木質板突出部収容切欠部、5a…
…釘頭、6……空間。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 緩衝部材1,21,31と、緩衝部材1,2
    1,31の上に配されかつ底部に釘打用水平突出
    部2および隣接木質板突出部収容切欠部3をそれ
    ぞれ備えた木質板4とよりなり、水平突出部2よ
    り床下地11に釘5が打ち込まれて木質板4が止
    められるとともに、釘頭5aとその上に存在する
    隣接木質板4との間に空間6が形成されている木
    質床構造。
JP12433087U 1987-08-12 1987-08-12 Expired - Lifetime JPH0540191Y2 (ja)

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