JP2606601Y2 - 速度検出装置 - Google Patents
速度検出装置Info
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- JP2606601Y2 JP2606601Y2 JP1993038596U JP3859693U JP2606601Y2 JP 2606601 Y2 JP2606601 Y2 JP 2606601Y2 JP 1993038596 U JP1993038596 U JP 1993038596U JP 3859693 U JP3859693 U JP 3859693U JP 2606601 Y2 JP2606601 Y2 JP 2606601Y2
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- Japan
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- speed
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- count value
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- Measuring Frequencies, Analyzing Spectra (AREA)
- Control Of Velocity Or Acceleration (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、例えば鉄道車両の速
度や加速度・減速度を検出する速度検出装置に関する。
度や加速度・減速度を検出する速度検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】鉄道車両等においては、制動時における
車輪およびレール間の擦傷を防止するとともに、制動距
離の延伸を極力短く抑える必要がある。この場合、制動
時に車輪およびレール間に発生する相対的な滑りを少な
くするため、車両の速度と減速時の減速度とを短時間か
つ高精度に検出し、これにより制動力を随時制御するこ
とが必要になる。
車輪およびレール間の擦傷を防止するとともに、制動距
離の延伸を極力短く抑える必要がある。この場合、制動
時に車輪およびレール間に発生する相対的な滑りを少な
くするため、車両の速度と減速時の減速度とを短時間か
つ高精度に検出し、これにより制動力を随時制御するこ
とが必要になる。
【0003】従来よりこのような目的から、鉄道車両等
の車輪の回転に対応して歯車を回転させてパルス(以
下、速度パルスと称する。)を発生させる速度発電機を
設置し、そのパルス数を所定のサンプリング期間毎に計
数することにより車両等の速度や加速度・減速度を検出
する装置が開発されている。出願人は、この種の装置の
一例として特願平4−20292号を既に提案してい
る。
の車輪の回転に対応して歯車を回転させてパルス(以
下、速度パルスと称する。)を発生させる速度発電機を
設置し、そのパルス数を所定のサンプリング期間毎に計
数することにより車両等の速度や加速度・減速度を検出
する装置が開発されている。出願人は、この種の装置の
一例として特願平4−20292号を既に提案してい
る。
【0004】図4は、特願平4−20292号に開示し
た速度検出装置の検出回路の構成を示すブロック図であ
る。この図において、1は波形整形回路であり、図示し
ない速度発電機から出力される速度パルスPLSを波形
整形し、これを速度パルスPLS1として出力する。2
はカウンタ回路であり、波形整形回路1から出力される
速度パルスPLS1をカウントし、このカウント値CN
Tを出力する。3はラッチ回路であり、基準クロック発
生回路4から出力されるラッチ信号LATを受けてカウ
ンタ回路2から出力されるカウント値CNTをラッチす
る。
た速度検出装置の検出回路の構成を示すブロック図であ
る。この図において、1は波形整形回路であり、図示し
ない速度発電機から出力される速度パルスPLSを波形
整形し、これを速度パルスPLS1として出力する。2
はカウンタ回路であり、波形整形回路1から出力される
速度パルスPLS1をカウントし、このカウント値CN
Tを出力する。3はラッチ回路であり、基準クロック発
生回路4から出力されるラッチ信号LATを受けてカウ
ンタ回路2から出力されるカウント値CNTをラッチす
る。
【0005】基準クロック発生回路4は、図示しないC
PU(中央処理装置)に対して一定周期τ(以下、サン
プリング期間τと称する。)毎に割り込み信号INTを
出力する。CPUは、この割り込み信号INTを受けて
ラッチ回路3へ読み取り指令RCVを出力する。ラッチ
回路3は、この読み取り指令RCVに応じ、ラッチして
いるカウント値CNTを速度発電機の速度パルス計数値
としてCPUへ出力する。また、カウンタ回路2は、基
準クロック発生回路4から出力されるクリア信号CLR
によってクリアされる。
PU(中央処理装置)に対して一定周期τ(以下、サン
プリング期間τと称する。)毎に割り込み信号INTを
出力する。CPUは、この割り込み信号INTを受けて
ラッチ回路3へ読み取り指令RCVを出力する。ラッチ
回路3は、この読み取り指令RCVに応じ、ラッチして
いるカウント値CNTを速度発電機の速度パルス計数値
としてCPUへ出力する。また、カウンタ回路2は、基
準クロック発生回路4から出力されるクリア信号CLR
によってクリアされる。
【0006】11はDフリップフロップである。このD
フリップフロップ11には、波形整形回路1から出力さ
れる速度パルスPLS1がクロックCKとして入力され
るとともに、常にHighレベルの信号がデータDとし
て入力される。また、Dフリップフロップ11は、基準
クロック発生回路4から出力されるクリア信号CLRに
よってクリアされる。14はANDゲートであり、Dフ
リップフロップ11の出力信号Qと基準クロック発生回
路4から出力されるクロック信号CLKとのANDをと
り、この結果をクロック信号CLK2として出力する。
フリップフロップ11には、波形整形回路1から出力さ
れる速度パルスPLS1がクロックCKとして入力され
るとともに、常にHighレベルの信号がデータDとし
て入力される。また、Dフリップフロップ11は、基準
クロック発生回路4から出力されるクリア信号CLRに
よってクリアされる。14はANDゲートであり、Dフ
リップフロップ11の出力信号Qと基準クロック発生回
路4から出力されるクロック信号CLKとのANDをと
り、この結果をクロック信号CLK2として出力する。
【0007】12はカウンタ回路である。このカウンタ
回路12は、ANDゲート14から出力されるクロック
信号CLK2をカウントし、このカウント値CNT12
を出力するとともに、基準クロック発生回路4から出力
されるクリア信号CLRによってクリアされる。13は
ラッチ回路であり、基準クロック発生回路4が速度パル
スPLS1に基づいて出力するラッチ信号LAT13に
応じてカウンタ回路12のカウント値CNT12をラッ
チする。また、ラッチ回路13は、CPUから供給され
る読み取り指令RCV2に応じ、ラッチしているカウン
ト値CNT12をCPUへ出力する。
回路12は、ANDゲート14から出力されるクロック
信号CLK2をカウントし、このカウント値CNT12
を出力するとともに、基準クロック発生回路4から出力
されるクリア信号CLRによってクリアされる。13は
ラッチ回路であり、基準クロック発生回路4が速度パル
スPLS1に基づいて出力するラッチ信号LAT13に
応じてカウンタ回路12のカウント値CNT12をラッ
チする。また、ラッチ回路13は、CPUから供給され
る読み取り指令RCV2に応じ、ラッチしているカウン
ト値CNT12をCPUへ出力する。
【0008】なお、カウンタ回路12は、車両の速度が
所定速度以下になってそのカウント値が所定値を越える
と、オーバーフロー信号OFLをCPUへ出力する。こ
れにより、CPUは、現在の速度以下では速度および加
速度・減速度の検出が不可能であることを識別する。
所定速度以下になってそのカウント値が所定値を越える
と、オーバーフロー信号OFLをCPUへ出力する。こ
れにより、CPUは、現在の速度以下では速度および加
速度・減速度の検出が不可能であることを識別する。
【0009】次に、図5に示す各信号のタイミング・チ
ャートを参照し、この検出回路の動作を説明する。ま
ず、基準クロック発生回路4によって割り込み信号IN
Tが立ち上げられると、CPUは後述する割り込み処理
を行う。また、この割り込み信号INTが立ち上げられ
ると、所定のパルス幅のラッチ信号LATが基準クロッ
ク発生回路4からラッチ回路3へ出力され、カウンタ回
路2のカウント値CNTがラッチ回路3によりラッチさ
れる。また、ラッチ信号LATが出力されると、所定の
パルス幅のクリア信号CLRが基準クロック発生回路4
から出力され、カウンタ回路2,12およびDフリップ
フロップ11がクリアされる。
ャートを参照し、この検出回路の動作を説明する。ま
ず、基準クロック発生回路4によって割り込み信号IN
Tが立ち上げられると、CPUは後述する割り込み処理
を行う。また、この割り込み信号INTが立ち上げられ
ると、所定のパルス幅のラッチ信号LATが基準クロッ
ク発生回路4からラッチ回路3へ出力され、カウンタ回
路2のカウント値CNTがラッチ回路3によりラッチさ
れる。また、ラッチ信号LATが出力されると、所定の
パルス幅のクリア信号CLRが基準クロック発生回路4
から出力され、カウンタ回路2,12およびDフリップ
フロップ11がクリアされる。
【0010】その後、速度パルスPLS1が1回目に立
ち上がると、カウンタ回路2は速度パルスPLS1のカ
ウントを開始し、以後、速度パルスPLS1が立ち上が
る毎にカウントアップを行う。一方、カウンタ回路12
は、速度パルスPLS1の1回目の立ち上がりからクロ
ック信号CLKのクロック数のカウントを開始する。そ
して、速度パルスPLS1が立ち上がる毎に、所定のパ
ルス幅のラッチ信号LAT13が基準クロック発生回路
4からラッチ回路13へ出力され、このときのカウンタ
回路12のカウント値CNT12がラッチ回路13によ
りラッチされる。
ち上がると、カウンタ回路2は速度パルスPLS1のカ
ウントを開始し、以後、速度パルスPLS1が立ち上が
る毎にカウントアップを行う。一方、カウンタ回路12
は、速度パルスPLS1の1回目の立ち上がりからクロ
ック信号CLKのクロック数のカウントを開始する。そ
して、速度パルスPLS1が立ち上がる毎に、所定のパ
ルス幅のラッチ信号LAT13が基準クロック発生回路
4からラッチ回路13へ出力され、このときのカウンタ
回路12のカウント値CNT12がラッチ回路13によ
りラッチされる。
【0011】そして、再び基準クロック発生回路4によ
って割り込み信号INTが立ち上げられると、基準クロ
ック発生回路4からラッチ信号LATが出力され、この
ときのカウンタ回路2のカウント値CNTがラッチ回路
3によりラッチされる。また、ラッチ信号LATが出力
された直後にクリア信号CLRが基準クロック発生回路
4から出力され、これによりカウンタ回路2,12およ
びDフリップフロップ11がクリアされる。こうして、
割り込み信号INTの立ち上がり直後においては、ラッ
チ回路3には図示Aの値がラッチされ、ラッチ回路13
には図示Bの値がラッチされることになる。
って割り込み信号INTが立ち上げられると、基準クロ
ック発生回路4からラッチ信号LATが出力され、この
ときのカウンタ回路2のカウント値CNTがラッチ回路
3によりラッチされる。また、ラッチ信号LATが出力
された直後にクリア信号CLRが基準クロック発生回路
4から出力され、これによりカウンタ回路2,12およ
びDフリップフロップ11がクリアされる。こうして、
割り込み信号INTの立ち上がり直後においては、ラッ
チ回路3には図示Aの値がラッチされ、ラッチ回路13
には図示Bの値がラッチされることになる。
【0012】一方、CPUは、割り込み信号INTの立
ち上がりに応じて読み取り指令RCVをラッチ回路3へ
出力する。これにより、ラッチ回路3にラッチされてい
るカウント値CNTがCPUへ供給される。CPUは、
このカウント値CNTから“1”を差し引いて速度パル
ス計数値を得る。また、CPUは、割り込み信号INT
の立ち上がりに応じて読み取り指令RCV2をラッチ回
路13へ出力する。これにより、ラッチ回路13にラッ
チされているカウント値CNT12、すなわち速度パル
ス計数値に対応する期間のクロック計数値がCPUへ供
給される。
ち上がりに応じて読み取り指令RCVをラッチ回路3へ
出力する。これにより、ラッチ回路3にラッチされてい
るカウント値CNTがCPUへ供給される。CPUは、
このカウント値CNTから“1”を差し引いて速度パル
ス計数値を得る。また、CPUは、割り込み信号INT
の立ち上がりに応じて読み取り指令RCV2をラッチ回
路13へ出力する。これにより、ラッチ回路13にラッ
チされているカウント値CNT12、すなわち速度パル
ス計数値に対応する期間のクロック計数値がCPUへ供
給される。
【0013】さらに、CPUは、上述のようにして得ら
れた速度パルス計数値とこの速度パルス計数値に対応す
る期間のクロック計数値とを用いて、以下に示す数式に
基づいて速度および減速時の減速度を算出する。まず、
図6に示すように、サンプリング期間τにおける速度パ
ルス計数値をnt、この速度パルス計数値ntに対応する
期間のクロック計数値をNtとすると、クロック計数値
Ntを時間(秒)に換算した速度パルス計数期間ttは tt = 1/F0×Nt ……………………………………………(1) F0:基準クロック発生回路4のクロック周波数(HZ) によって与えられる。また、速度パルス計数値ntは、 nt = (P×103)/(3.6×π×D)×V×tt ……(2) P:速度発電機1回転当たりの発生パルス数 D:車輪径(mm) π:円周率 V:車両の速度(km/時) によって与えられる。そして、(P×103)/(3.
6×π×D)=Kと置いて、(2)式を変形すると、速
度Vは、 V = nt/(K×tt) …………………………………………(3) によって与えられる。
れた速度パルス計数値とこの速度パルス計数値に対応す
る期間のクロック計数値とを用いて、以下に示す数式に
基づいて速度および減速時の減速度を算出する。まず、
図6に示すように、サンプリング期間τにおける速度パ
ルス計数値をnt、この速度パルス計数値ntに対応する
期間のクロック計数値をNtとすると、クロック計数値
Ntを時間(秒)に換算した速度パルス計数期間ttは tt = 1/F0×Nt ……………………………………………(1) F0:基準クロック発生回路4のクロック周波数(HZ) によって与えられる。また、速度パルス計数値ntは、 nt = (P×103)/(3.6×π×D)×V×tt ……(2) P:速度発電機1回転当たりの発生パルス数 D:車輪径(mm) π:円周率 V:車両の速度(km/時) によって与えられる。そして、(P×103)/(3.
6×π×D)=Kと置いて、(2)式を変形すると、速
度Vは、 V = nt/(K×tt) …………………………………………(3) によって与えられる。
【0014】さらに、図6に示すように、速度パルス計
数値ntおよび速度パルス計数期間ttが得られた期間の
次のサンプリング期間τにおける速度パルス計数値がn
t+1、速度パルス計数期間がtt+1である場合、減速時の
減速度βは、 β = 1/(K×τ)×(nt/tt−nt+1/tt+1) ………(4) によって与えられる。
数値ntおよび速度パルス計数期間ttが得られた期間の
次のサンプリング期間τにおける速度パルス計数値がn
t+1、速度パルス計数期間がtt+1である場合、減速時の
減速度βは、 β = 1/(K×τ)×(nt/tt−nt+1/tt+1) ………(4) によって与えられる。
【0015】こうして、サンプリング期間τ内に、速度
発電機から出力される速度パルスのうち1周期分のパル
ス波形が出力された速度パルスの計数値ntと、この計
数された速度パルスの出力に要した時間の計時値Ntと
に基づき、車両の走行速度および減速度が算出される。
発電機から出力される速度パルスのうち1周期分のパル
ス波形が出力された速度パルスの計数値ntと、この計
数された速度パルスの出力に要した時間の計時値Ntと
に基づき、車両の走行速度および減速度が算出される。
【0016】
【考案が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来の速度検出装置において、速度の検出精度を上げる場
合、サンプリング期間τの整数倍(2倍、3倍等)のサ
イクルで速度演算を行う方法が考えられる。ところが、
上記従来の速度検出装置においては、サンプリング期間
τ毎にカウンタ回路2,12のカウント値をクリアして
いるため(図5参照)、複数のサンプリング期間τをま
とめた期間について速度演算を行ったとしても、結果と
して検出精度を上げることができなかった。
来の速度検出装置において、速度の検出精度を上げる場
合、サンプリング期間τの整数倍(2倍、3倍等)のサ
イクルで速度演算を行う方法が考えられる。ところが、
上記従来の速度検出装置においては、サンプリング期間
τ毎にカウンタ回路2,12のカウント値をクリアして
いるため(図5参照)、複数のサンプリング期間τをま
とめた期間について速度演算を行ったとしても、結果と
して検出精度を上げることができなかった。
【0017】この考案は、このような背景の下になされ
たもので、速度の演算精度を向上し、高精度に速度およ
び加速度・減速度を検出することができる速度検出装置
を提供することを目的としている。
たもので、速度の演算精度を向上し、高精度に速度およ
び加速度・減速度を検出することができる速度検出装置
を提供することを目的としている。
【0018】
【課題を解決するための手段】この考案は、上述した課
題を解決するために、輸送装置の車輪の回転に伴って速
度発電機から出力される速度パルスに基づき、該輸送装
置の速度および加速度・減速度を検出する検出装置にお
いて、前記速度パルスの出力パルス数を計数する計数手
段と、所定のクロックパルスのクロック数を計数する計
時手段と、所定のサンプリング期間毎に前記計数手段の
計数値を保持する第1の保持手段と、前記速度パルスの
一周期毎に前記計時手段の計数値を保持する第2の保持
手段と、前記サンプリング期間毎に該期間の開始後に最
初に速度パルスが出力された時点の前記計時手段の計数
値を保持する第3の保持手段と、前記サンプリング期間
毎に前記第1乃至第3の保持手段に保持されている計数
値を取り込み、これらを記憶する記憶手段と、前記記憶
手段に記憶された計数値に基づき、前記サンプリング期
間を整数倍した所定の演算期間における前記輸送装置の
走行速度を算出する第1の演算手段と、前記第1の演算
装置によって算出された隣接する2つの演算期間におけ
る走行速度に基づき、前記輸送装置の加速度あるいは減
速度を算出する第2の演算手段とを具備することを特徴
としている。
題を解決するために、輸送装置の車輪の回転に伴って速
度発電機から出力される速度パルスに基づき、該輸送装
置の速度および加速度・減速度を検出する検出装置にお
いて、前記速度パルスの出力パルス数を計数する計数手
段と、所定のクロックパルスのクロック数を計数する計
時手段と、所定のサンプリング期間毎に前記計数手段の
計数値を保持する第1の保持手段と、前記速度パルスの
一周期毎に前記計時手段の計数値を保持する第2の保持
手段と、前記サンプリング期間毎に該期間の開始後に最
初に速度パルスが出力された時点の前記計時手段の計数
値を保持する第3の保持手段と、前記サンプリング期間
毎に前記第1乃至第3の保持手段に保持されている計数
値を取り込み、これらを記憶する記憶手段と、前記記憶
手段に記憶された計数値に基づき、前記サンプリング期
間を整数倍した所定の演算期間における前記輸送装置の
走行速度を算出する第1の演算手段と、前記第1の演算
装置によって算出された隣接する2つの演算期間におけ
る走行速度に基づき、前記輸送装置の加速度あるいは減
速度を算出する第2の演算手段とを具備することを特徴
としている。
【0019】
【作用】この考案によれば、計数手段が、速度パルスの
出力パルス数を計数し、計時手段が、所定のクロックパ
ルスのクロック数を計数し、第1の保持手段が、所定の
サンプリング期間毎に計数手段の計数値を保持し、第2
の保持手段が、速度パルスの一周期毎に計時手段の計数
値を保持し、第3の保持手段が、前記サンプリング期間
毎に該期間の開始後に最初に速度パルスが出力された時
点の計時手段の計数値を保持する。そして、記憶手段
が、前記サンプリング期間毎に第1乃至第3の保持手段
に保持されている計数値を取り込み、これらを記憶す
る。さらに、第1の演算手段が、記憶手段に記憶された
計数値に基づき、前記サンプリング期間を整数倍した所
定の演算期間における輸送装置の走行速度を算出し、第
2の演算手段が、第1の演算装置によって算出された隣
接する2つの演算期間における走行速度に基づき、輸送
装置の加速度あるいは減速度を算出する。これにより、
サンプリング期間毎に値がクリアされない計数値に基づ
いて、サンプリング期間の整数倍の期間について速度が
算出され、速度および加速度・減速度の演算精度が向上
する。
出力パルス数を計数し、計時手段が、所定のクロックパ
ルスのクロック数を計数し、第1の保持手段が、所定の
サンプリング期間毎に計数手段の計数値を保持し、第2
の保持手段が、速度パルスの一周期毎に計時手段の計数
値を保持し、第3の保持手段が、前記サンプリング期間
毎に該期間の開始後に最初に速度パルスが出力された時
点の計時手段の計数値を保持する。そして、記憶手段
が、前記サンプリング期間毎に第1乃至第3の保持手段
に保持されている計数値を取り込み、これらを記憶す
る。さらに、第1の演算手段が、記憶手段に記憶された
計数値に基づき、前記サンプリング期間を整数倍した所
定の演算期間における輸送装置の走行速度を算出し、第
2の演算手段が、第1の演算装置によって算出された隣
接する2つの演算期間における走行速度に基づき、輸送
装置の加速度あるいは減速度を算出する。これにより、
サンプリング期間毎に値がクリアされない計数値に基づ
いて、サンプリング期間の整数倍の期間について速度が
算出され、速度および加速度・減速度の演算精度が向上
する。
【0020】
【実施例】以下、図面を参照して、この考案の実施例に
ついて説明する。図1は、この考案の一実施例による速
度検出装置の検出回路の構成を示すブロック図である。
この図において、図4に示した各部と共通する部分につ
いては、同一の符号を付し、その説明を省略する。
ついて説明する。図1は、この考案の一実施例による速
度検出装置の検出回路の構成を示すブロック図である。
この図において、図4に示した各部と共通する部分につ
いては、同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0021】図1において、カウンタ回路2は、基準ク
ロック発生回路4から出力されるクリア信号CLRによ
ってクリアされることなく、速度パルスPLS1をフリ
ーランカウントする。また、カウンタ回路12は、カウ
ンタ回路2と同様、基準クロック発生回路4から出力さ
れるクリア信号CLRによってクリアされることなく、
基準クロック発生回路4から出力されるクロック信号C
LKを直接取り込み、これをフリーランカウントする。
ロック発生回路4から出力されるクリア信号CLRによ
ってクリアされることなく、速度パルスPLS1をフリ
ーランカウントする。また、カウンタ回路12は、カウ
ンタ回路2と同様、基準クロック発生回路4から出力さ
れるクリア信号CLRによってクリアされることなく、
基準クロック発生回路4から出力されるクロック信号C
LKを直接取り込み、これをフリーランカウントする。
【0022】ラッチ回路15は、Dフリップフロップ1
1の出力Q(ラッチ信号LAT15)に応じて、カウン
タ回路12のカウント値CNT12をラッチする。ま
た、このラッチ回路15は、CPUから供給される読み
取り指令RCV3に応じ、ラッチしているカウント値C
NT12をCPUへ出力する。
1の出力Q(ラッチ信号LAT15)に応じて、カウン
タ回路12のカウント値CNT12をラッチする。ま
た、このラッチ回路15は、CPUから供給される読み
取り指令RCV3に応じ、ラッチしているカウント値C
NT12をCPUへ出力する。
【0023】次に、図2に示す各信号のタイミング・チ
ャートを参照し、この検出回路の動作を説明する。ま
ず、基準クロック発生回路4から出力される割り込み信
号INTが立ち上がると(時間T0)、CPUは後述す
る割り込み処理を行う。また、この割り込み信号INT
が立ち上がると、基準クロック発生回路4からラッチ回
路3へラッチ信号LATが出力される。これにより、速
度パルスPLS1の立ち上がりをカウントするカウンタ
回路2のカウント値CNT(図示n1)がラッチ回路3
によりラッチされる。また、ラッチ信号LATが出力さ
れた後、クリア信号CLRが基準クロック発生回路4か
ら出力され、これによりDフリップフロップ11がクリ
アされる。
ャートを参照し、この検出回路の動作を説明する。ま
ず、基準クロック発生回路4から出力される割り込み信
号INTが立ち上がると(時間T0)、CPUは後述す
る割り込み処理を行う。また、この割り込み信号INT
が立ち上がると、基準クロック発生回路4からラッチ回
路3へラッチ信号LATが出力される。これにより、速
度パルスPLS1の立ち上がりをカウントするカウンタ
回路2のカウント値CNT(図示n1)がラッチ回路3
によりラッチされる。また、ラッチ信号LATが出力さ
れた後、クリア信号CLRが基準クロック発生回路4か
ら出力され、これによりDフリップフロップ11がクリ
アされる。
【0024】その後、速度パルスPLS1が1回目に立
ち上がると、Dフリップフロップ11の出力QがHig
hレベルとなり、これがラッチ信号LAT15としてラ
ッチ回路15へ供給される。これにより、クロック信号
CLKをカウントするカウンタ回路12のカウント値C
NT(図示N1)がラッチ回路15によりラッチされ
る。
ち上がると、Dフリップフロップ11の出力QがHig
hレベルとなり、これがラッチ信号LAT15としてラ
ッチ回路15へ供給される。これにより、クロック信号
CLKをカウントするカウンタ回路12のカウント値C
NT(図示N1)がラッチ回路15によりラッチされ
る。
【0025】また、速度パルスPLS1が立ち上がる毎
に、ラッチ信号LAT13が基準クロック発生回路4か
らラッチ回路13へ出力される。これにより、カウンタ
回路12のカウント値CNT12(図示N1,N2,…
…)がラッチ回路13によりラッチされる。
に、ラッチ信号LAT13が基準クロック発生回路4か
らラッチ回路13へ出力される。これにより、カウンタ
回路12のカウント値CNT12(図示N1,N2,…
…)がラッチ回路13によりラッチされる。
【0026】そして、再び割り込み信号INTが立ち上
がると(時間T1)、基準クロック発生回路4からラッ
チ信号LATが出力され、このときのカウンタ回路2の
カウント値CNT(図示n3)がラッチ回路3によりラ
ッチされる。また、ラッチ信号LATが出力された直後
にクリア信号CLRによってDフリップフロップ11が
クリアされる。その後、速度パルスPLS1が1回目に
立ち上がると、Dフリップフロップ11の出力Qが再び
Highレベルとなり、これによりカウンタ回路12の
カウント値CNT12(図示N3)がラッチ回路15に
よりラッチされる。以後、割り込み信号INTの立ち上
がりと速度パルスPLS1の立ち上がりに応じて、上述
した動作が繰り返される。
がると(時間T1)、基準クロック発生回路4からラッ
チ信号LATが出力され、このときのカウンタ回路2の
カウント値CNT(図示n3)がラッチ回路3によりラ
ッチされる。また、ラッチ信号LATが出力された直後
にクリア信号CLRによってDフリップフロップ11が
クリアされる。その後、速度パルスPLS1が1回目に
立ち上がると、Dフリップフロップ11の出力Qが再び
Highレベルとなり、これによりカウンタ回路12の
カウント値CNT12(図示N3)がラッチ回路15に
よりラッチされる。以後、割り込み信号INTの立ち上
がりと速度パルスPLS1の立ち上がりに応じて、上述
した動作が繰り返される。
【0027】一方、CPUは、割り込み信号INTが立
ち上がる毎に(時間T0,T1,T2,……)、ラッチ回
路3,13,15へそれぞれ読み取り指令RCV,RC
V2,RCV3を出力し、それぞれにラッチされた値を
取り込む。そして、例えば図3に示すテーブルの形式で
図示しないRAMメモリに順次記憶させる。
ち上がる毎に(時間T0,T1,T2,……)、ラッチ回
路3,13,15へそれぞれ読み取り指令RCV,RC
V2,RCV3を出力し、それぞれにラッチされた値を
取り込む。そして、例えば図3に示すテーブルの形式で
図示しないRAMメモリに順次記憶させる。
【0028】そして、CPUは、サンプリング期間τの
整数倍の期間について、速度および減速度を算出する。
例えば、サンプリング期間τの2倍の期間(時間T0か
ら時間T2の期間)における速度V1は、
整数倍の期間について、速度および減速度を算出する。
例えば、サンプリング期間τの2倍の期間(時間T0か
ら時間T2の期間)における速度V1は、
【数1】 (ただし、K=(P×103)/(3.6×π×D)と
する)によって与えられる。このとき、時間T1から時
間T3の期間における速度をV2とすると、減速度β
は、
する)によって与えられる。このとき、時間T1から時
間T3の期間における速度をV2とすると、減速度β
は、
【数2】 によって与えられる。
【0029】このように、本実施例によれば、カウンタ
回路2,12をサンプリング期間τ毎にクリアされるこ
とのないフリーランカウンタとし、サンプリング期間τ
毎のラッチ回路3,13,15の値をRAMメモリに順
次記憶させるようにしたので、サンプリング期間τの整
数倍の期間について速度を算出することにより、従来よ
り高精度に速度および減速度(あるいは加速度)を検出
することができる。
回路2,12をサンプリング期間τ毎にクリアされるこ
とのないフリーランカウンタとし、サンプリング期間τ
毎のラッチ回路3,13,15の値をRAMメモリに順
次記憶させるようにしたので、サンプリング期間τの整
数倍の期間について速度を算出することにより、従来よ
り高精度に速度および減速度(あるいは加速度)を検出
することができる。
【0030】なお、本実施例によれば、前述の従来例と
同様、各サンプリング期間τ毎に演算を行い、速度およ
び減速度(あるいは加速度)を算出することも可能であ
る。この場合、例えば時間T0から時間T1のサンプリン
グ期間τにおける速度V1′(図2参照)は、
同様、各サンプリング期間τ毎に演算を行い、速度およ
び減速度(あるいは加速度)を算出することも可能であ
る。この場合、例えば時間T0から時間T1のサンプリン
グ期間τにおける速度V1′(図2参照)は、
【数3】 によって与えられる。このとき、時間T1から時間T2の
サンプリング期間τにおける速度をV2′(図2参照)
とすると、減速度β′は、
サンプリング期間τにおける速度をV2′(図2参照)
とすると、減速度β′は、
【数4】 によって与えられる。
【0031】
【考案の効果】以上説明したように、この考案によれ
ば、サンプリング期間毎に値がクリアされない計数値に
基づいて、サンプリング期間の整数倍の期間について速
度が算出され、速度および加速度・減速度の演算精度が
向上するので、高精度に速度および加速度・減速度を検
出することができるという効果が得られる。
ば、サンプリング期間毎に値がクリアされない計数値に
基づいて、サンプリング期間の整数倍の期間について速
度が算出され、速度および加速度・減速度の演算精度が
向上するので、高精度に速度および加速度・減速度を検
出することができるという効果が得られる。
【図1】この考案の一実施例による速度検出装置の検出
回路の構成を示すブロック図である。
回路の構成を示すブロック図である。
【図2】同回路における各信号のタイミング・チャート
である。
である。
【図3】同実施例によるRANメモリの記憶内容を示す
図である。
図である。
【図4】従来例による速度検出装置の検出回路の構成を
示すブロック図である。
示すブロック図である。
【図5】同回路における各信号のタイミング・チャート
である。
である。
【図6】同回路においてサンプリング期間毎に計数され
る速度パルスを示す図である。
る速度パルスを示す図である。
1 波形整形回路 2,12 カウンタ回路 3,13,15 ラッチ回路 4 基準クロック発生回路 11 Dフリップフロップ 14 ANDゲート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01P 3/489 G01P 15/16
Claims (1)
- 【請求項1】 輸送装置の車輪の回転に伴って速度発電
機から出力される速度パルスに基づき、該輸送装置の速
度および加速度・減速度を検出する検出装置において、 前記速度パルスの出力パルス数をフリーランカウントす
る計数手段と、 所定のクロックパルスのクロック数をフリーランカウン
トする計時手段と、 所定のサンプリング期間毎に前記計数手段の計数値を保
持する第1の保持手段と、 前記速度パルスの一周期毎に前記計時手段の計数値を保
持する第2の保持手段と、 前記サンプリング期間毎に該期間の開始後に最初に速度
パルスが出力された時点の前記計時手段の計数値を保持
する第3の保持手段と、 前記サンプリング期間毎に前記第1乃至第3の保持手段
に保持されている計数値を取り込み、これらを記憶する
記憶手段と、あるサンプリング期間を開始サンプリング期間とし、該
開始サンプリング期間以後のあるサンプリング期間を終
了サンプリング期間とし、前記記憶手段に記憶された値
を用いて、該終了サンプリング期間と開始サンプリング
期間において第1の保持手段より得られた値の差と、前
記終了サンプリング期間において前記第2の保持手段よ
り得られた値と前記開始サンプリング期間において前記
第3の保持手段より得られた値の差とを算出し、該算出
した値を用いて 前記輸送装置の走行速度を算出する第1
の演算手段と、 前記第1の演算装置によって算出された隣接する2つの
演算期間における走行速度に基づき、前記輸送装置の加
速度あるいは減速度を算出する第2の演算手段とを具備
することを特徴とする速度検出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993038596U JP2606601Y2 (ja) | 1993-07-14 | 1993-07-14 | 速度検出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993038596U JP2606601Y2 (ja) | 1993-07-14 | 1993-07-14 | 速度検出装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH078773U JPH078773U (ja) | 1995-02-07 |
JP2606601Y2 true JP2606601Y2 (ja) | 2000-12-18 |
Family
ID=12529671
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1993038596U Expired - Lifetime JP2606601Y2 (ja) | 1993-07-14 | 1993-07-14 | 速度検出装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2606601Y2 (ja) |
-
1993
- 1993-07-14 JP JP1993038596U patent/JP2606601Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH078773U (ja) | 1995-02-07 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
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