JP2606104Y2 - 自動2輪車の風防取付構造 - Google Patents

自動2輪車の風防取付構造

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JP2606104Y2
JP2606104Y2 JP1993022048U JP2204893U JP2606104Y2 JP 2606104 Y2 JP2606104 Y2 JP 2606104Y2 JP 1993022048 U JP1993022048 U JP 1993022048U JP 2204893 U JP2204893 U JP 2204893U JP 2606104 Y2 JP2606104 Y2 JP 2606104Y2
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bracket
windshield
rod
rearview mirror
handle
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昌彦 池崎
孝二 岩田
英二郎 浅川
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Honda Access Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、自動2輪車のハンド
ル前方へ設けられる風防のための取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】実開昭60−105288号には、バッ
クミラーとハンドルへ共締めされるL字形ブラケットを
用いて風防をハンドルへ取付けたものが示されている。
また実公昭62−1815号には、下端部がハンドルへ
取付けられた風防の側縁中間部をバックミラーと連結し
たものが示されている。
【0003】
【考案の解決しようとする課題】ところで、風防は近年
商品性向上を目的として肉厚化することにより重量が著
しく増大する傾向にある。このため、前記実開昭60−
105288号のようなL字形ブラケットでは、その屈
曲部とバックミラーとの共締部に大きな応力がかかるの
で、L字形ブラケットの断面係数を大きくしなければな
らず、その結果、肉厚化、大型化並びに重量化して商品
性の乏しいものになり易く、実用化しにくいという問題
があった。
【0004】また、実公昭62−1815号のようにす
ると、バックミラーを風防支持の補強として利用できる
ので好都合であるが、風防が風で振動するときバックミ
ラーを一体に振動させないようにするための工夫が必要
になるという問題があった。そこで、本考案はこのよう
な問題を解決を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで本願に係る自動2
輪車の風防取付構造は、ハンドル前方へ設けられる風防
と、この風防の下端部に連結してハンドル上へバックミ
ラーと共締で取付けられるブラケットと、ブラケットと
風防とを斜めかつ分離可能に連結するロッドとを備え、
バックミラーはロッドの側方に配置されかつ回しながら
ハンドルへブラケットと共に取付けられる曲がったステ
ーを備えるとともに、ブラケットと風防との連結点と、
ロッドとブラケットの連結点を、ブラケットとバックミ
ラーの共締部を挟んで前後へ分散配置したことを特徴と
する。
【0006】風防は上下でロッドとブラケットに連結さ
れ、かつロッドはブラケットと風防を斜めに連結すると
ともに、ブラケットと風防の連結部と、ブラケットとロ
ッドとの連結部が、ブラケットとバックミラーとの共締
部を挟んで前後に分散している。ゆえに、風防からの応
力はロッドとブラケットへ分散するため、ブラケットへ
加わる応力集中が少なくなる。しかも、ブラケットの共
締部に対する応力集中も緩和される。また、風防を取付
ける場合、ブラケットとロッドが分離できるので、まず
バックミラーをその曲がったステーを回しながらブラケ
ットとハンドル上へ固定し、その後、ブラケットと風防
をロッドで連結する。
【0007】
【実施例】図1及び図2に基づいて第一実施例を説明す
る。図1は風防の取付部に関する拡大側断面図、図2は
風防取付装置の分解図である。
【0008】まず図2に示すように、スクータ型自動2
輪車のハンドル1にはバックミラー取付穴2が形成さ
れ、これにバックミラー3のステー4の下端部に形成さ
れたネジ部5が挿入され、ナット6等によってハンドル
1へ取付けられる。
【0009】このとき、ブラケット7がステー4のネジ
部5によってハンドル1上へバックミラー3と共締めさ
れる。図2中の符号8はハンドルバーのグリップであ
り、図1中の符号9はネジ部5が締結される車体側部材
のナット部である。
【0010】ブラケット7は前後方向へ略L字形に屈曲
する下部10と左右方向へ略L字形に屈曲する上部11
の独立した2部材を一体化したものである。
【0011】下部10は前方部分が斜めに上方曲がっ
た斜面部12をなし、ここに通し穴13が形成されてい
る。後方部分は略水平に後方へ屈曲して上部11の前部
裏側に重なり、ここで溶接されている。
【0012】上部11は底部14と上方へ屈曲する側壁
15を備え、底部14の中央部にはネジ部5のための通
し穴16が形成され、側壁15には上方へ開放された略
U字状の切欠き17が形成されている。
【0013】図1に明らかなように、略U字状の切欠き
17は通し穴16よりも後方に位置し、かつ底部14の
裏側には通し穴16と同軸でかつバックミラー取付穴2
へ嵌合する別体のカラー18が重ねられ、底部14を介
してナット6とナット部9の間に挟まれ締め付けられ
ている。
【0014】再び図2において、風防20はその下端部
に斜面部12と同一傾斜の取付面21が形成され、この
取付面21の左右に通し穴22を設け、この通し穴22
を同13と一致させ、かつ通し穴22へ嵌合されたラバ
ーグロメット23を介して段付ネジ24とキャップナッ
ト25で連結される。
【0015】風防20の通し穴22の上方左右には別の
通し穴26が設けられ、ここに嵌合されたラバーグロメ
ット27及び大径ワッシャ28を介して段付ネジ29及
びキャップナット30によりロッド31の上端に設けら
れているボス部32が連結される。
【0016】ボス部32は段付ネジ29のネジ部29a
を貫通させ、その突出端にキャップナット30を締結さ
せることができるようになっている。
【0017】ロッド31の下端部は偏平部33が形成さ
れ、その中央部に通し穴34が形成され、この穴34を
略U字状の切欠き17と一致させてワッシャ35、36
で両側から挟み、ボルト37とキャップナット38で連
結される。
【0018】次に本実施例の作用を説明する。図1の風
防20取付状態において、風防20は、ブラケット7の
斜面部12との連結部と、ロッド31のボス部32との
連結部により上下で支持され、かつロッド31で風防2
0とブラケット7とを斜めに連結し、さらにロッド31
の下端部におけるブラケット7の側壁15との連結部
は、バックミラー3とブラケット7の共締部である通し
穴16よりも後方に位置する。
【0019】ゆえに、風防20からブラケット7へ加わ
る応力はロッド31と斜面部12へ分散され、下部10
の屈曲部等への集中が少なくなる。さらに、ブラケット
7は通し穴16の前後に風防20とロッド31との連結
部が分離しているので、通し穴16の近傍に対する応力
集中が緩和され、ブラケット7は特に厚肉化する必要も
なくなり、商品性の良いものにすることができる。
【0020】また、バックミラー3とブラケット7の共
締部に加わる力は、底部14からステー4のネジ部5よ
りも太いカラー18へ分散するため、共締部に対する応
力集中を緩和できる。
【0021】しかもロッド31に発生する応力は引張り
と圧縮が主体であり、ねじれがなくなるので、風防20
を支持する上で有利である。
【0022】さらに、バックミラー3の取付時には、ブ
ラケット7とロッド31を分離できるので、まず曲がっ
たステー4(図2参照)を回しながらブラケット7をハ
ンドル1上へ固定し、その後ブラケット7へ風防20と
ロッド31を連結することができ、バックミラー3の取
付が可能になる。
【0023】そのうえ、ブラケット7を予め別部材であ
る下部10と上部11で構成したため、風防20の仕様
が変化し、取付面21の傾きが変わっても、これに対応
した斜面部12を有する下部10のみを変更すれば足り
るので、ブラケット7の製造上有利である。
【0024】さらにまた、略U字状の切欠き17を上方
が開放された略U字状の構造にしたので、キャップナッ
ト38を緩めるだけで偏平部33をブラケット7の側壁
15に対して着脱できるので作業性が良好になる。
【0025】図3は第2実施例を示す。本実施例は前実
施例のロッド31部分を変更したものに相当する。な
お、前実施例と異なる部分のみ新たな符号を付し、他は
同じものを使用する。以下の実施例も同様である。
【0026】すなわちロッド31の上端は偏平につぶさ
れ、かつ略L字形に屈曲された連結端40をなし、ここ
に段付ネジ29の通し穴41が形成されている。
【0027】この場合、連結端40を直接風防20へ前
実施例同様にラバーグロメット27を介して段付ネジ2
9及びキャップナット30で取付できるから(図2参
照)、ロッド31の製造が簡単になる。なお、ロッド3
1の下端部及びブラケット7は同一である。
【0028】図4は第3実施例を示し、この例ではロッ
ド31の上端も下端部と同様の偏平部50をなし、ここ
に通し穴51が形成されている。一方風防20側には略
L字形の連結片52が取付けられており、その後方屈曲
部53には、後方へ向かって開放された略U字状の切欠
き54が形成されている。
【0029】そこで、ワッシャ55、56を介してボル
ト57及びキャップナット58で偏平部50を連結片5
2の屈曲部53と連結でき、この際の着脱作業はキャッ
プナット58を緩めるだけでよいから作業性が良好にな
り、かつロッド31の構造も簡単になる。
【0030】なお、連結片52は中央部の通し穴52a
で前実施例同様に段付ネジ29とキャップナット30で
風防20と連結可能である。またブラケット7の側壁1
5に設ける偏平部33の取付部は、連結片52を設けた
ので、単純な丸穴59にすることもできる。
【0031】図5は第4実施例を示し、ロッド31の上
端は偏平な連結端60が形成され、この部分はL字状に
屈曲し、斜面部61に上方へ開放された略U字形の切欠
き62が形成されている。
【0032】この部分の取付は第2実施例と同様にでき
るが、連結端60に切欠き62を設けただけ、作業性が
良好になる。なお、ロッド31の下端部及びブラケット
7は第3実施例と同様である。
【0033】
【考案の効果】本考案にかかる自動2輪車の風防取付構
造は、風防の下端部に連結してハンドル上へバックミラ
ーと共締で取付けられるブラケットと、ブラケットと風
防とを斜めに連結するロッドとを備え、ブラケットのバ
ックミラーとの共締部を挟んでブラケットと風防との連
結点とロッドとブラケットの連結点を前後に分散した。
【0034】ゆえに、風防からブラケットへ加わる応力
集中を分散でき、その結果ブラケットを特別に厚肉化し
なくとも済み、かつ重量化並びに大型化を回避できるの
で、風防を厚肉にしても、十分な強度で支持でき、商品
性も良好にできる。また、風防を取付ける場合、ブラケ
ットとロッドを分離できるので、まずバックミラーをそ
の曲がったステーを回しながらブラケットと共にハンド
ル上へ固定し、その後、ブラケットと風防をロッドで連
結することにより、バックミラーを取付けできる。した
がって、斜めのロッドを設け、かつ曲がったステーを回
しながら取付ける形式のバックミラーを採用したにもか
かわらず、バックミラーとブラケットをハンドルへ共締
め可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の要部側断面図
【図2】第1実施例の分解斜視図
【図3】第2実施例の要部分解斜視図
【図4】第3実施例の要部分解斜視図
【図5】第4実施例の要部分解斜視図
【符号の説明】
ハンドル1、バックミラー取付穴2、バックミラー3、
ブラケット7、風防20、ロッド31
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭57−174185(JP,U) 実開 平4−104086(JP,U) 実開 昭60−105288(JP,U) 実公 昭38−15306(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B62J 17/00 - 17/08 B62J 29/00

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハンドル前方へ設けられる風防と、この
    風防の下端部に連結してハンドル上へバックミラーと共
    締で取付けられるブラケットと、ブラケットと風防とを
    斜めかつ分離可能に連結するロッドとを備え、バックミ
    ラーはロッドの側方に配置されかつ回しながらハンドル
    へブラケットと共に取付けられる曲がったステーを備え
    るとともに、ブラケットと風防との連結点と、ロッドと
    ブラケットの連結点を、ブラケットとバックミラーの共
    締部を挟んで前後へ分散配置したことを特徴とする自動
    2輪車の風防取付構造。
JP1993022048U 1993-04-03 1993-04-03 自動2輪車の風防取付構造 Expired - Lifetime JP2606104Y2 (ja)

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JPH0675981U JPH0675981U (ja) 1994-10-25
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