JP2002362457A - 自動二輪車のリヤフェンダ取付け構造 - Google Patents

自動二輪車のリヤフェンダ取付け構造

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JP2002362457A
JP2002362457A JP2001174485A JP2001174485A JP2002362457A JP 2002362457 A JP2002362457 A JP 2002362457A JP 2001174485 A JP2001174485 A JP 2001174485A JP 2001174485 A JP2001174485 A JP 2001174485A JP 2002362457 A JP2002362457 A JP 2002362457A
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seat
rear fender
fender
motorcycle
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JP2001174485A
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Toshio Iizuka
利男 飯塚
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Yamaha Motor Co Ltd
Original Assignee
Yamaha Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 左,右一対のフェンダステーによりリヤフェ
ンダを支持する場合の組み付け精度を向上でき、もって
見栄えの悪化を防止できる自動二輪車のリヤフェンダ取
付け構造を提供する。 【解決手段】 車体フレーム2の左,右レール支持部4
1aから後方に延びる左,右一対のフェンダステー46
によりリヤフェンダ19を支持するようにした自動二輪
車のリヤフェンダ取付け構造において、上記レール支持
部41aに上記フェンダステー46の固定部(被支持
部)46aを当接させ、筒状の位置決めパイプ137を
上記レール支持部41a及び固定部46aの両方に渡る
ように植設し、該位置決めパイプ137を貫通する固定
ボルト138により上記レール支持部41aと固定部4
6aとを固定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、左,右のメインフ
レームの後端部から後方に延びる左,右一対のフェンダ
ステーによりリヤフェンダを支持するようにした自動二
輪車のリヤフェンダ取付け構造に関する。
【0002】
【従来の技術】自動二輪車においては、エンジンを支持
する左,右のメインフレームの後端部に後方に延びるフ
ェンダステーを取付け、該左,右のフェンダステーによ
りリヤフェンダを支持する場合がある。
【0003】このような左,右のフェンダステーにより
リヤフェンダを支持する構造とした場合、フェンダステ
ーのメインフレームへの取付け強度を確保する必要があ
ることから、上記フェンダステーを複数本の固定ボルト
によりメインフレームに締め付け固定するのが一般的で
ある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記左,右
のフェンダステーをメインフレームにボルト締め固定す
る構造を採用した場合、両者にボルト挿通孔を形成する
こととなるが、このボルト挿入孔は固定ボルトより若干
大径に形成する必要がある。このため左,右のフェンダ
ステーの取付けにばらつきが生じるおそれがあり、外観
が低下するという懸念がある。例えば、リヤフェンダが
車体中心線に対して左,右にずれた場合にはテールライ
トユニットが車体中心からずれることとなり、見栄えが
悪化するという問題が生じる。
【0005】本発明は、上記実情に鑑みてなされたもの
で、左,右一対のフェンダステーによりリヤフェンダを
支持する場合の組み付け精度を向上でき、もって見栄え
の悪化を防止できる自動二輪車のリヤフェンダ取付け構
造を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、左,
右のメインフレームの後端部から後方に延びる左,右一
対のフェンダステーによりリヤフェンダを支持するよう
にした自動二輪車のリヤフェンダ取付け構造において、
上記メインフレームの後端部に形成された支持部に上記
フェンダステーの前端部に形成された被支持部を当接さ
せ、筒状の位置決めパイプを上記支持部及び被支持部の
両方に渡るように植設し、該位置決めパイプを貫通する
固定ボルトにより上記支持部と被支持部とを固定したこ
とを特徴としている。
【0007】請求項2の発明は、請求項1において、上
記支持部,被支持部の何れか一方に平坦な座面を有する
凸座を,他方に平坦な座面を有する凹座を形成し、該凸
座と凹座とを当接させるとともに、上記位置決めパイプ
を該凸座と凹座とに渡るように植設したことを特徴とし
ている。
【0008】ここで上記凸座,凹座の平坦な座面とは、
例えば機械加工を施して平坦面とされた座面を意味す
る。
【0009】請求項3の発明は、請求項1又は2におい
て、上記リヤフェンダ内に該リヤフェンダに概ね沿う横
断面形状を有する板金製の支持プレートを配設し、該支
持プレートとともに上記リヤフェンダをフェンダステー
にボルトにより共締め固定したことを特徴としている。
【0010】請求項4の発明は、請求項3において、上
記リヤフェンダと支持プレートとの間に空間を設け、該
空間を配線スペースとしたことを特徴としている。
【0011】
【発明の作用効果】請求項1の発明の発明にかかるリヤ
フェンダ取付け構造によれば、メインフレームの支持部
とフェンダステーの被支持部とに渡って筒状の位置決め
パイプを植設し、該位置決めパイプを貫通する固定ボル
トによりフェンダステーをメインフレームに固定したの
で、ボルト挿入に必要な孔径を確保しつつ左,右のフェ
ンダステーのメインフレームに対する車両前後,上下方
向への組み付け精度を向上できる。これにより、左,右
のフェンダステーの組み付け状態のばらつきを防止で
き、その結果リヤフェンダの取付け精度を確保でき、例
えばテールライトユニットの車体中心に対するずれによ
る見栄えの悪化を防止できる。
【0012】請求項2の発明では、上記支持部,被支持
部の何れか一方に形成した凸座の平坦面と、他方に形成
した凹座の平坦面とを当接させるとともに、該凸座と凹
座とに渡るよう位置決めパイプを植設したので、左,右
のフェンダステーのメインフレームに対する車幅方向の
組み付け精度を向上でき、リヤフェンダの取付け精度を
さらに高めることができる。
【0013】請求項3の発明では、上記リヤフェンダ内
に支持プレートを配設し、リヤフェンダを支持プレート
とともにフェンダステーに共締め固定したので、支持プ
レートがクロメンバとして機能することとなり、リヤフ
ェンダの支持強度を高めることができる。
【0014】請求項4の発明では、上記リヤフェンダと
支持プレートとの間に配線スペースを形成したので、両
者の空間を有効利用してテールライトユニットに電源を
供給するためのリード線を配索することができ、別部材
によるクランプを不要にでき、部品点数を低減できる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて説明する。図1〜図14は本発明の一実
施形態による自動二輪車のシート取付け構造及びリヤフ
ェンダ取付け構造を説明するための図であり、図1〜図
3は上記自動二輪車の右側面図,左側面図,平面図、図
4,図5はシート及びリヤフェンダ周りの平面図,側面
図、図6はシートの係止部の側面図、図7はシートの差
込み部及び補助係止部の側面図、図8は図7のVIII-VII
I 線断面図、 図9は図4のIX-IX線断面図、 図10,
図11は図7のX-X 線断面図,XI-XI線断面図、 図1
2,図13はフェンダステーの側面図,平面図、図14
は支持プレートの側面図である。
【0016】図において、1は本実施形態構造が適用さ
れた自動二輪車であり、これは以下の概略構造を有す
る。即ち、該自動二輪車1のダブルクレードル型の車体
フレーム2の前端に位置するヘッドパイプ40によりフ
ロントフォーク3が左右に操向自在に支持されている。
このフロントフォーク3の下端で前輪4が軸支され、上
端には操向ハンドル5がハンドルホルダ22を介して固
定支持されている。この操向ハンドル5の支持部の前側
近傍にはヘッドライト16が装着されている。そしてこ
のヘッドライト16の上側でかつ上記操向ハンドル5の
支持部の前側の近傍にはタコメータ17が装着され、さ
らに該操向ハンドル5の支持部の後側近傍にはスピード
メータ18が装着されている。
【0017】上記フロントフォーク3は、インナチュー
ブ10aをアウタチューブ10b内に伸縮自在に挿入し
てなる左,右一対のフォーク本体10,10を備えたい
わゆる倒立型テレスコピックフォークである。上記イン
ナチューブ10aの下端部により上記前輪4が支持さ
れ、上記アウタチューブ10bの上部が車体フレーム2
のヘッドパイプ40により支持されている。
【0018】上記左,右のフォーク本体10,10のア
ウタチューブ10b,10bの上端同士はハンドルクラ
ウン11により結合され、さらに該アウタチューブ10
a,10aの高さ方向中央よりやや上部同士はアンダブ
ラケット12により結合されており、これによりフロン
トフォーク3はフォーク状をなしている。
【0019】また上記車体フレーム2の後端に位置する
リヤアームブラケット41によりリヤアーム6が上下揺
動自在に枢支され、該リヤアーム6の後端で後輪7が軸
支されている。該後輪7の上方にはリヤフェンダ19が
配設され、該リヤフェンダ19の後端部にはテールライ
トユニット20が装着されている。
【0020】そして上記車体フレーム2のクレードル内
にOHV式動弁機構を備えた横置きV型2気筒でトラン
スミッション一体型のエンジンユニット8が搭載されて
いる。このエンジンユニット8の出力軸の左端に固着さ
れた駆動プーリ(図示せず)と上記後輪7に固着された
従動プーリ42とは歯付きベルト43により連結されて
いる。
【0021】また上記エンジンユニット8に接続された
排気装置21は、前側気筒に接続されたフロントエキパ
イ52と後側気筒に接続されたリヤエキパイ53とを途
中で合流させ、該合流部に大径の消音器54を接合した
タイプのものであり、車両右側を後方に延びるように配
設されている。
【0022】上記車体フレーム2の左,右のダウンチュ
ーブ58の前端下側コーナ部には右フートブラケット3
8,左フートブラケット39がボルト締め固定されてい
る。上記右フートブラケット38には右フートレスト4
8及びブレーキペダル49が装着され、左フートブラケ
ット39には左フートレスト50及びチェンジペダル5
1が装着されている。
【0023】さらに上記エンジンユニット8の上方には
車体フレーム2のタンクレール44を覆うように燃料タ
ンク9が搭載され、車体フレーム2のタンクレール44
に続くシートレール45上にシート15が燃料タンク9
に続くようにかつ着脱可能に搭載されている。
【0024】上記車体フレーム2はアルミ合金製のもの
であり、これは上記ヘッドパイプ40に車両後方に略水
平に延びる左,右一対のタンクレール44を接続すると
ともに、車体後方斜め下方に延びた後下端から後方に略
水平に延びる左,右一対のダウンチューブ58を接続
し、上記タンクレール44に接続された左,右一対のシ
ートレール45の後端部と上記ダウンチューブ58の後
端部とを矩形枠状のリヤアームブラケット41により接
続したダブルクレードル形状のものである。
【0025】上記左,右のシートレール45の後端部に
接続固定された左,右のフェンダステー46により上記
リヤフェンダ19が支持されており、詳細には以下の取
付け構造となっている。
【0026】上記リヤフェンダ19は板金製のものであ
り、側面視で略翼形状をなし、かつ横断面視で左,右側
壁19a,19aの上端間に円弧状の天壁19bを一体
形成した略逆U字形状をなしている。またリヤフェンダ
19の前壁19cは下向きに段付き状に折り曲げ形成さ
れており、これにより該前壁19cとシート底板140
の起立部140c(後述)との間にはツール収納部aが
形成されている。
【0027】上記フェンダステー46は車両側方に露出
しており、シートレール45の外側面に沿うように湾曲
形成された固定部(被支持部)46aとこれに続いて上
記リヤフェンダ19の側壁19aに概ね沿うように後方
に円弧状に延びるフェンダ支持部46bとを有してい
る。
【0028】上記フェンダ支持部46bの車内側には
前,後一対のボス部46f,46fが形成されており、
かつ各ボス部46fにはボルト挿通孔46gが形成され
ている。またフェンダ支持部46bの車内側には多数の
補強リブ46hが上下,前後に斜めに架け渡すように形
成されている。
【0029】上記リヤフェンダ19内には該リヤフェン
ダ19の内壁面に概ね沿う断面形状を有する板金製の支
持プレート130が配設されている。この支持プレート
130には車幅方向に延びる補強ビード130a,13
0aが前後に2つ形成されている。上記支持プレート1
30の左,右下端部には前,後一対の取付け座130b
が形成されており、該各取付け座130bの車内側には
ナット131が接合されている。
【0030】また上記支持プレート130とヤリフェン
ダ19bの天壁19bとの間には上記テールライトユニ
ット20に電源を供給するリード線132が配索されて
おり、該リード線132は支持プレート130と天壁1
9bとで挟持されている。このリード線132はリヤフ
ェンダ19内に装着された各クランプ135により支持
されており、上記リヤフェンダ19の前壁19c下部に
装着されたグロメット132aを挿通してシート15下
方に配設されたECUに接続されている。
【0031】そして上記リヤフェンダ19は、これの
左,右側壁19aを支持プレート130の取付け座13
0bとともに上記フェンダ支持部46bの前,後ボス部
46fに固定ボルト133により共締め固定されてい
る。このようにしてリヤフェンダ19は左,右のフェン
ダステー46を介して車体フレーム2に支持されてい
る。
【0032】上記シートレール45は左,右のシートパ
イプ45aにリヤアームブラケット41のレール支持部
41aを溶接接合してなり、該レール支持部41aに上
記フェンダステー46の固定部46aが取付けられてい
る。
【0033】上記固定部46aの車内側面には前,後一
対の凸座46c,46cが突出形成されており、該各凸
座46cの内端面46c′は機械加工により平坦面に形
成されている。また上記各凸座46cにはボルト挿入孔
46dとこれに続いてこれより大径のピン孔46eが形
成されている。
【0034】上記リヤアームブラケット41のレール支
持部41aは前側より後側ほど幅方向肉厚が厚くなるよ
うに形成されている。該レール支持部41aには前,後
一対のボルト挿入孔41bが固定ボルト138の外径よ
り若干大径に形成され、該各ボルト挿通孔41bの車外
側にはこれにより大径のピン孔41cが形成されてい
る。また上記レール支持部41aの各ピン孔41cに臨
む部分には凹座41d,41dが同軸をなすように凹設
されており、各凹座41dの底面41d′は機械加工に
より平坦面に形成されている。
【0035】上記各凹座41d内のピン孔41cには円
筒状の位置決めパイプ137が圧入固定されている。こ
の位置決めパイプ137の内径は上記ボルト挿通孔41
bと同径となっており、該位置決めパイプ137の外半
部は凹座41d内に位置するように突出している。この
ようにして各位置決めパイプ137はレール支持部41
a及び固定部46aの両方に渡るように植設されてい
る。
【0036】そして左,右のシート支持部41aの各凹
座41dには上記フェンダステー46の固定部46aの
凸座46cが当接しており、両者41a,46aは各位
置決めパイプ137を貫通する固定ボルト138により
締結固定されている。詳細には、上記固定部46aの各
内端面46c′をシート支持部41aの底面41d′に
当接させるとともに、固定部46aのピン孔46eに位
置決めパイプ137を嵌合させる。これによりフェンダ
ステー46はこれの前後方向,上下方向及び車幅方向に
移動不能に位置決めされており、この状態で上記固定ボ
ルト138で固定したものである。
【0037】上記シート15は上記シートレール45及
びリヤフェンダ19に架け渡して搭載されており、詳細
には以下の取付け構造となっている。
【0038】上記シート15は、運転者用メインシート
15aの後側に一段高い後席乗員用タンデムシート15
bを一体形成したものであり、樹脂製のシート底板14
0にクッション141を配設するとともに該クッション
141を表皮142で覆った構造となっている。
【0039】また上記メインシート15aとタンデムシ
ート15bとの境界部には後席乗員が把持する帯状のシ
ートバンド143が装着されている。このシートバンド
143はこれの両端部をシート底板140にインサート
形成されたボルト144により締結することによりシー
ト15に固定されている。
【0040】車体側方から見て、上記シート底板140
は、シートレール45に沿うように前上向きに傾斜する
前部140aと、該前部140aに続いて後方に略水平
に延びる水平部140bと、該水平部140bから斜め
上向きに起立する起立部140cと、該起立部140c
に続いてリヤフェンダ19の天壁19bに略沿うように
後方に延びる後部140dとからなる大略弓形状のもの
である。
【0041】上記シート底板140の前部140aには
係止孔145aを有する板金製の係止部材145がボル
ト締め固定されており、後端部140dには後方に延び
る差込み部146が形成されている。この差込み部14
6はシート底板140にこれの一部を段落ち状に型抜き
することにより一体形成されたものである。
【0042】上記シート底板140の起立部140cの
上端部には車幅方向に延びる補助係止部材147が架設
されており、該補助係止部材147はシートバンド14
3の略真下に配置されている。この補助係止部材147
は、板金製のものからなり、これの両端部147a,1
47aは上記シートバンド143とともにシート底板1
40に上記ボルト144により共締め固定されている。
【0043】ここで図5に示すように、車両側方から見
て、上記係止部材145,補助係止部材147,及び差
込み部146は、それぞれ高さ位置で見ると上記係止部
145が最も低い位置に、該係止部145より補助係止
部147が高所に、該補助係止部材147より上記差込
み部146が高所に位置するように、かつそれぞれを結
ぶ線が略同一直線をなすように配置されている。また上
記係止部材145がシート底板140の車両前部に、補
助係止部材147が中央部に、差込み部146が後端部
に配置され、さらに上記補助係止部材147から差込み
部146までの距離L2が該補助係止部材147から上
記係止部材145までの距離L1より小さく設定されて
いる。
【0044】上記左,右のシートレール45の左,右前
側部にはプロテクタ150が取付けられている。このプ
ロテクタ150は側方に露出しており、意匠効果を高め
るために形成された複数の凹溝150aを有するプロテ
クタ本体150bに内側に延びる前,後取付け片150
c,150dを一体形成したものである。この前取付け
片150cは燃料タンク9の取付けフランジ部9aのシ
ートレール45への締付ボルトの外周部に嵌合固定され
ている。また左,右の後取付け片150dは車幅方向に
延びるシートロックブラケット151の両端部の上記シ
ートレール45への締付ボルト152の外周部に嵌合固
定されている(図4,図9参照)。
【0045】上記シートロックブラケット151には上
記係止部材145が挿通するロック孔151aが形成さ
れており、該シートロックブラケット151の下面には
シートロック機構153が取付けられている。このシー
トロック機構153は、図9に示すように、ばね153
dで図示右方に付勢された係止爪153aをキー操作に
よりケーブル153bを介して後退させることにより上
記係止部材145との係合を解除するようになってい
る。上記シート15をロックするときには、該シート1
5を、これの前部を下方に押し込んで差し込み部146
を中心に回動させることにより上記係止部材145の係
止孔145aに係止爪153aが自動的に係止するよう
になっている。なお、上記係止爪153aは、上記シー
トロックブラケット151の下面にボルト153eで締
め付け固定された横断面略U字状のガイド153cによ
って進退自在に支持されている。
【0046】また上記シートロックブラケット151に
は上記シート底板140に一体形成された突起140f
が係合する位置決め孔151bが形成されており、さら
に上記シート底板140にはシートロックブラケット1
51に当接する緩衝部材154,154が装着されてい
る。これによりシート前部のガタツキを防止している。
【0047】上記リヤフェンダ19の天壁19bには門
形状の被差込み部材155が取付けられている。この被
差込み部材155は、リヤフェンダ19の頂部,もしく
は頂部近傍に配置されており、上記天壁19bに上記支
持プレート130とともにボルト156により共締め固
定されている。この被差込み部材155には上記シート
底板140の差込み部146が差し込まれており、該差
込み部146の上面,左右側面は上記被差込み部材15
5の内面に当接している(図11参照)。これによりシ
ート15後端部は車幅方向及び上方向への移動が阻止さ
れており、その結果シート全体のガタツキが防止されて
いる。
【0048】上記リヤフェンダ19の天壁19bの前端
部には補助被係止部材160が取付けられており、該補
助被係止部材160は車幅方向中央に配置されている。
この補助被係止部材160は板金製のものであり、上記
天壁19bに沿うように曲げ形成された固定部160a
と、該固定部160aの両端部から前方に延びる左,右
の被係止部160b,160bと、上記固定部160a
の中央部から下方に延びるフック部160cとを一体形
成した構造のものである。なおこのフック部160cは
ツールバッグをゴムバンド等で固定するためのものであ
る。
【0049】上記固定部160aの車幅方向中央には位
置決め孔160dが、左,右端部にはボルト孔160
e,160eがそれぞれ形成されている。この位置決め
孔160dには上記支持プレート130に植設固定され
たピン161が挿通している。そして左,右ボルト孔1
60eには上方からボルト162が挿通されており、該
ボルト162は支持プレート130の下面に固着された
ナット163に螺着されている。これにより位置決め孔
160dの中心通る垂直線C1に対して左,右のボルト
孔160eの中心を通るボルト軸線C2が外側に向って
斜めになっている場合の、補助被係止部材160の取付
け作業を精度良く、かつ容易に行うことができる(図1
0参照)。
【0050】即ち、まずピン161に位置決め孔160
dを嵌合させる。すると補助被係止部材160の車幅方
向位置が決まり、続いてボルト162を上方から挿入し
てナット163に螺着するだけで良い。なお、上記ボル
ト162を支持プレート130の内面から上方に向けて
植設し、該ボルト162を位置決めピンに兼用すること
も考えられるが、横断面円弧形状を有するリヤフェンダ
19上に補助被係止部材160を取り付ける場合、上記
左,右のボルト162は左,右外方に向って斜めになる
ため、該ボルト挿通孔を大径にする必要があり、結局位
置決め精度を確保できない。
【0051】上記左,右被係止部160bの下方には所
定の遊びsをあけて上記補助係止部材147が当接可能
に対向して位置している(図7参照)。これによりシー
ト15をシートバンド143によって上方に引き上げた
場合、シート底板140が上記遊びsの分だけ撓むと補
助係止部材147が左右の被係止部160bに当接し、
そのため該シート15はそれ以上の上方への撓みが阻止
されるようになっている。
【0052】次に本実施形態の作用効果について説明す
る。
【0053】本実施形態のシート取付け構造によれば、
シート15の上方への引き上げを阻止する補助係止部材
147及び補助被係止部材160をシートバンド143
の真下近傍に配置したので、シートバンド143を上方
に引上げた場合にシート底板140が撓むのを抑制で
き、差込み部146が被差込み部材155から抜けて外
れるのを確実に防止できる。即ち、補助係止部材147
をシートバンド143より前側に配置した場合には、上
方への引上げ力によってシート底板140が変形し、場
合によっては差込み部146が外れるおそれがあった。
しかし本実施形態の場合、シート底板140が遊びsの
分だけ変形すると補助係止部材147が直ちに補助被係
止部材160に当接し、該シート底板140はそれ以上
変形しない。
【0054】また、補助係止部材147から差込み部1
46までの距離L2を該補助係止部材147から係止部
材145までの距離L1より小さくしたので、上記補助
係止部材147と補助被係止部材160との遊びsを小
さくすることができ、これによりシートバンド143を
上方に引き上げたときの上記シート底板140の変形量
を小さくすることができ、ひいては差込み部146の抜
けをより確実に防止できる。
【0055】即ち、本実施形態シート15を装着する場
合、シート15の差込み部147を被差込み部材155
に、補助係止部材147を補助被係止部材160の下方
にそれぞれ差し込んだ後、上記係止部材145がシート
ロック機構153の係止爪153aに係止するまで上記
差し込み部147を中心に該シート15の前部を下方に
押し込むように回動させる。従って本実施例構造の場
合、上述の遊びsが発生するのであるが、この遊びsは
上記距離L2がL1より小さいほど小さくなる。
【0056】さらに車両側方から見た高さ位置を、上記
係止部材145,補助係止部材147,差込み部146
の順に高くし、かつ略同一直線をなすように配置したの
で、シート14を車体フレーム2から取り外したり,取
り付けたりする際の作業を容易に行なうことができる。
即ち、例えば差し込み部146を係止部材145と補助
係止部材147とを結ぶ直線より低くした場合、リヤフ
ェンダ19の頂部が差し込み部146に干渉し、シート
取り付け作業が困難となるおそれがある。
【0057】本実施形態では、シート底板140の前端
部に係止部材145を、中央部に補助係止部材147
を、後端部に差込み部146を配置したので、該差込み
部146を被差込み部材155に差し込むと、これと略
同時に補助係止部材147が補助被係止部材160の下
方に係合可能に位置することとなり、この状態で係止部
材145をシートロック機構153にロックさせるだけ
でシート15を車体に装着することができ、シート15
の取付け作業を容易に行なうことができる。
【0058】本実施形態では、上記被差込み部材155
をリヤフェンダ19の天壁19bの頂部に配置したの
で、高い位置で差込み部146の差し込み作業を行なう
ことができ、シート15の取付け作業をさらに容易に行
なうことができる。
【0059】また上記補助被係止部材160を車幅方向
中央部に配置したので、例えば左,右両端部の2個所に
設ける場合に比べて補助係止部材147と補助被係止部
材160との位置合わせを簡単に行なうことができ、取
付け作業を容易に行なうことができる。
【0060】さらに上記補助被係止部材160を支持プ
レート130とともにリヤフェンダ19に共締め固定し
たので、シートバンド143を上方に引き上げたときの
荷重を補助係止部材147を介して強度の高い支持プレ
ート130,リヤフェンダ19で負担することができ
る。
【0061】本実施形態のリヤフェンダ取付け構造によ
れば、車体フレーム2のレール支持部41aとフェンダ
ステー46の固定部46aとを両者に渡って植設した円
筒状の位置決めパイプ137により位置決めし、該位置
決めパイプ137を貫通する固定ボルト138により上
記フェンダステー46をレール支持部41aに固定した
ので、ボルト挿入に必要な孔径を確保しつつ左,右のフ
ェンダステー46の車体フレーム2に対する車両前後,
上下方向への組み付け精度を向上できる。これにより
左,右のフェンダステー46の取付け状態のばらつきを
防止でき、その結果、リヤフェンダ19の取付け精度を
確保でき、テールライトユニット20の車体中心に対す
るずれによる見栄えの悪化を防止できる。
【0062】また上記固定部46aの凸座46cの平坦
面と、上記レール支持部41aの凹座41dの平坦面と
を当接させ、上記位置決めパイプ137を凸座46cと
凹座41dとに渡るよう植設したので、左,右のフェン
ダステー46の組み付け精度を向上でき、ひいてはリヤ
フェンダ19の取付け精度をさらに高めることができ
る。
【0063】本実施形態では、上記リヤフェンダ19内
に支持プレート130を配設し、該リヤフェンダ19を
支持プレート130とともに上記左,右のフェンダステ
ー46に共締め固定したので、支持プレート130がク
ロスメンバとして機能することとなり、リヤフェンダ1
9の支持強度を高めることができる。
【0064】また上記リヤフェンダ19と支持プレート
130との間に空間を設け、該空間にテールライトユニ
ット20に接続されるリード線132を配索したので、
支持プレート130を有効利用してリード線132を配
線でき、別部材のクランプを不要にでき、部品点数を低
減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態構造を備えた自動二輪車の
右側面図である。
【図2】上記自動二輪車の左側面図である。
【図3】上記自動二輪車の平面図である。
【図4】上記自動二輪車のシート及びリヤフェンダ周り
の平面図である。
【図5】上記リヤフェンダ周りの側面図である。
【図6】上記シートの係止部の側面図である。
【図7】上記シートの差込み部及び補助係止部周りの側
面図である。
【図8】上記リヤフェンダの支持部の断面図(図7のVI
II-VIII 線断面図)である。
【図9】上記シート取付け部の断面図(図4のIX-IX 線
断面図)である。
【図10】上記シート取付け部の断面図(図7のX-X 線
断面図)である。
【図11】上記シート取付け部の断面図(図7のXI-XI
線断面図)である。
【図12】上記リヤフェンダを支持するフェンダステー
の側面図である。
【図13】上記フェンダステーの平面図である。
【図14】上記リヤフェンダに配設された支持プレート
の側面図である。
【符号の説明】
2 車体フレーム 19 リヤフェンダ 41a レール支持部(支持部) 41d 凹座 46 フェンダステー 46a 固定部(被支持部) 46c 凸座 130 支持プレート 137 位置決めパイプ 138 固定ボルト

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左,右のメインフレームの後端部から後
    方に延びる左,右一対のフェンダステーによりリヤフェ
    ンダを支持するようにした自動二輪車のリヤフェンダ取
    付け構造において、上記メインフレームの後端部に形成
    された支持部に上記フェンダステーの前端部に形成され
    た被支持部を当接させ、筒状の位置決めパイプを上記支
    持部及び被支持部の両方に渡るように植設し、該位置決
    めパイプを貫通する固定ボルトにより上記支持部と被支
    持部とを固定したことを特徴とする自動二輪車のリヤフ
    ェンダ取付け構造。
  2. 【請求項2】 請求項1において、上記支持部,被支持
    部の何れか一方に平坦な座面を有する凸座を,他方に平
    坦な座面を有する凹座を形成し、該凸座と凹座とを当接
    させるとともに、上記位置決めパイプを該凸座と凹座と
    に渡るように植設したことを特徴とする自動二輪車のリ
    ヤフェンダ取付け構造。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、上記リヤフェ
    ンダ内に該リヤフェンダに概ね沿う横断面形状を有する
    板金製の支持プレートを配設し、該支持プレートととも
    に上記リヤフェンダをフェンダステーにボルトにより共
    締め固定したことを特徴とする自動二輪車のリヤフェン
    ダ取付け構造。
  4. 【請求項4】 請求項3において、上記リヤフェンダと
    支持プレートとの間に空間を設け、該空間を配線スペー
    スとしたことを特徴とする自動二輪車のリヤフェンダ取
    付け構造。
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