JP2605844B2 - 印字記録ヘッド - Google Patents

印字記録ヘッド

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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、画像電気信号をインク記録媒体に印加する
ための印字記録ヘッドに関する。
従来の技術 従来、画像電気信号を熱エネルギーに変換し、その熱
エネルギーでインク層を溶解して、転写用紙に転移させ
ることにより画像形成を行う印字記録方法として、通電
記録方式が提案されている。
このような記録方式において用いられる印字記録ヘッ
ドとしては、パターン電極に比して大きな接触面積を有
する帰路電極を一体に設けて、パターン電極及び帰路電
極を一体化してなる印字記録ヘッド(例えば、特開昭59
−171666号公報参照)、或いはセラミック基板上にパタ
ーン化した金属層よりなるパターン電極及びセラミック
材を積層してなる印字記録ヘッド等が提案されている。
発明が解決しようとする課題 前者の印字記録ヘッドは、インク記録媒体との接触面
にパターン電極と帰路電極とが存在するため、印字記録
ヘッドの圧接面積が大きくなり、総圧接力を大きくとる
必要があり、均一な圧接が行われ難く、又、駆動ロール
のトルクが大きくなるなどの問題があり、印字記録の信
頼性を損なう結果となっている。
又、後者の印字記録ヘッドは、画像記録に際して、ヘ
ッド単面をインク記録媒体に面接触させる必要がある。
したがって、印字記録ヘッドがインク記録媒体に対して
傾いてしまうと接触率が極端に悪くなるので、常に垂直
に保持されなければならず、高精度のヘッド保持機構が
必要であるという問題点がある。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであ
る。
すなわち、本発明の目的は、電極部とインク媒体との
接触の信頼性が高く、小さな圧接力でも十分な接触が可
能であり、寿命が長く、加工精度が得やすい印字記録ヘ
ッドを提供することにある。
課題を解決するための手段 本発明者等は、上記従来の問題点を解決するために、
先に、印字記録ヘッドの端面近傍に導電性突出部を設け
たものを提案したが、更に検討の結果、導電性突出部の
配列を千鳥状にすれば、より一層良好な結果が得られる
ことを見出し、本発明を完成するに至った。
したがって、本発明の印字記録ヘッドは、絶縁性基板
と、該絶縁性基板上に並列に配設された複数のパターン
電極と、該パターン電極の先端近傍に露出部を設けた絶
縁性層と、該露光部に設けられた導電性突出部とよりな
り、該導電性突出部が千鳥状に配列され、該導電性突出
部を印字記録ヘッドによる摺動面に投影した場合、隣接
する導電性突出部が、導電性突出部の幅の50%以下の間
隔を有して隣接するか、又は25%以下の重複部分を有し
て隣接する様に、各導電性突出部を形成したことを特徴
とする。
本発明の印字記録ヘッドにおいては、複数のパターン
電極の少なくとも先端部分において、パターン電極の間
に切欠溝を設けてもよい。
作用 本発明の印字記録ヘッドは、通電転写記録方式或いは
静電記録方式により記録画像を得る際に用いられる。例
えば、通電転写記録方式においては、印字記録ヘッド
を、発熱体層と熱溶融性インキ層を有するインク記録媒
体に圧接し、印字記録ヘッドの複数のパターン電極がイ
ンク記録媒体上を摺動するように接触させる。印字記録
ヘッドからの画像電気信号に発熱体層に入力し、発熱体
層中でジュール熱を発生させ、隣接したインキ層を画像
形状に応じて熱溶融させ、転写材(一般には紙)にイン
キ層を転移させ、記録が行われる。
この場合、本発明の印字記録ヘッドは、端面近傍に千
鳥状に導電性突出部が形成されているため、隣接する導
電性突出部が互いに接触することなく、その幅を拡げる
ことができるので、電極接触面積を大きくすることがで
きる。したがって、印字記録に際して隣接する印字ドッ
トをつなげる様な場合でも、導電性突出部を流れる電流
の電流密度が大きくならない。したがって、導電性突出
部を一直線に並べた場合に比して、電流密度を小さくな
るので、インク記録媒体の発熱体層に対する負荷も小さ
くなり、インク記録媒体の破壊が起こり難くなる。
また、本発明において、パターン電極間の位置に切欠
溝が設けられている場合には、パターン電極は一つずつ
或いはある複数の集団毎に独立して圧接される状態にな
り、パターン電極部にごみ等の異物が混入しても、印字
記録ヘッド全体が浮き上がることがなく、又、一部に浮
きが発生しても、その浮きが他のパターン電極にまで影
響することが少なくなる。
実施例 以下、図面に示した実施例によって本発明を詳細に説
明する。
第1図は、本発明の一実施例であって、(a)は平面
図、(b)は縦断面図である。絶縁性基板14の上にはパ
ターン状に形成された複数のパターン電極12が、並列に
配設されており、そのパターン電極は、その先端近傍の
一部領域を除いて、絶縁性層15により覆われている。そ
のパターン電極の絶縁皮膜によって覆われていない露出
部には、導電性突出部13が形成されている。
絶縁性基板は、絶縁性材料よりなるもの、金属剛体に
絶縁性材料が積層されたもの等が使用される。絶縁性材
料としては、ポリエステル、塩化ビニル樹脂、ポリウレ
タン、ポリオルガノシリコーン、ポリアセタール、ポリ
イミド樹脂、ポリイミドアミド樹脂、ポリアクリレー
ト、ポリ尿素、エポキシ樹脂等の絶縁性樹脂をあげるこ
とができ、又、エラストマーも使用することができる。
絶縁性基板が絶縁性樹脂で構成される場合は、厚さが0.
1mmないし7mmの範囲であることが好ましい。厚さが0.1m
mよりも薄くなると、充分な弾性圧接性が得られない、
又、7mmよりも厚くなると、剛性体的な挙動を示し、十
分な安定接触特性が得られない。アルミニウムその他の
金属剛体が使用される場合には、その表面には絶縁層が
形成されていることが必要であるが、絶縁性弾性体層が
設けられるのが好ましい。
絶縁性基板の上には複数のパターン電極が帯状に並列
に形成される。使用できる物質としては、例えば、導電
性金属(Ni、Cr、Au、Cu、Ta、Ti、Fe、Al、Mo、W、Z
n、Sn、Pt、Pb及びそれらを含む合金)、導電性金属化
合物(VO2、RuO2、TaN、2Ta2N、HfB2、TaB2、MoB2、B
4C、MoB、ZrC、VC、TiCなど)及びこれ等物質を含む混
合体があげられる。これ等の物質に必要とされる体積固
有抵抗値は10Ω・cm以下であればよい。これ等物質より
なるパターン電極は、箔の接着、電解メッキ、無電解メ
ッキ、真空蒸着法、スパッタリング法、印刷その他の塗
布法、PVD法、CVD法、プラズマ着膜法等を、素材及び基
板材に合わせて選択することができ、0.1μm〜50μm
の厚さに着膜すればよい。ストライプ状のパターン電極
を形成するためには、着膜された導電層を、光、レーザ
ー又は電子線によるリソグラフィーとウエットエッチン
グとの組み合わせ、或いはドライエッチングとの組み合
わせにより、パターン化して形成することができる。或
いは、直接的に導電層を描画して、パターン電極を形成
することもできる。
形成されたパターン電極の上には、次いで絶縁性層に
よって被覆されるが、その場合、パターン電極上に先端
近傍には、パターン電極が千鳥状に露出するように被覆
する。例えば、感光性絶縁フィルム(ドライフィルム)
を熱圧着し、インク記録媒体と接触する部分に相当する
部分のパターン電極を露出させるために、フォトリソグ
ラフィーとウエットエッチングによって除去する。又、
感光性絶縁フィルムを用いず、絶縁性フィルムを熱圧着
し、レジスト膜を用い、フォトリソグラフィーとドライ
エッチングの組合わせにより、パターン電極を露出させ
ることもできる。絶縁性層の膜厚は5〜50μmの範囲が
好ましく用いられる。
パターン電極上の絶縁性層により被覆されない部分、
即ち、露出部に導電性突出部を形成させるが、導電性突
出部は、例えば、導電性金属(Ni、Cr、Cu等)を電解メ
ッキによってパターン電極上の露出部分に、絶縁皮膜の
膜厚よりも厚くなるように付着させて形成することがで
きる。
本発明において、導電性突出部は、千鳥状に形成され
ていることが必要であるが、第1図に示す様な配列状態
のみならず、第3図及び第4図に示すように、3個以上
が鋸ぎり状に並んだ状態のものでもよい。
また、各パターン電極上に設けられた導電性突出部相
互は、互いに間隔をおいて設けられるが、その間隔は、
導電性突出部を印字記録ヘッドによる摺動面に投影した
場合、隣接する導電性突出部が、導電性突出部の幅の50
%以下の間隔(以下投影間隔という)を有して隣接する
か(第5図に投影間隔50%の場合を示す)、又は、25%
以下の重複部分を有して隣接する(第6図に重複部分25
%の場合を示す)様に設けることが必要である。
導電性突出部が、上記50%よりも大きい投影間隔を有
して隣接するようになると、導電性突出部を千鳥状に配
列することの効果が少なくなる。なお、導電性突出部
が、第9図に示すように、直線状に一列に並んだ状態に
配列されている場合でも、導電性突出部の間隔を50%以
下にすることができるが、第10図に示すように、一つの
パターン電極に信号電圧が印加され、隣接パターン電極
に信号電圧が印加されていない場合、矢印で示すような
電流が発生して、信号ないパターン電極を流れ、エネル
ギーロスが生じることになる。なお、第10図中、12a及
び12cは信号電圧が印加されていないパターン電極を示
し、12bは信号電圧が印加されているパターン電極を示
す。13は導電性突出部、14は絶縁性基体、15は絶縁性
層、16は弾性体を示す。また、17はインク記録媒体の発
熱体層、18は帰路電極層を示す。
一方、重複部分が25%よりも大きい場合には、ドット
の重ね打ちを行なうことになり、エネルギーロスを招く
結果となる。また、パターン電極の幅を細くする必要が
あるため、高密度の印字記録ヘッドを作成することが困
難になる。更に、配線抵抗も大きくなり、エネルギーロ
スが生じることになる。
本発明において、導電性突出部の形状は、第1図に示
すように正方形であってもよく、また第2図に示すよう
に電極巾方向の辺が長い矩形の形状を有していてもよ
い。
電極巾方向の辺が長い矩形の形状を有する導電性突出
部の場合には、正方形の形状を有する場合よりも、電極
面積が小さくなり、第8図に示すように、打ち始めのド
ットも細長く、面積の小さいものになる。そして、印加
パルス幅の形状を長くすると、対応してドットも長くな
るので、パルス幅によりドット変調が可能になり、高解
像の画像を出力することができる。したがって、本発明
においては、導電性突出部のパターン電極巾方向の辺
が、パターン電極の長さ方向の辺よりも長い方が好まし
い。特に、 であることが好ましい。
導電性突出部は絶縁性層よりも2.0μm〜100μm、特
に10μm〜40μm突出して設けるのが好ましい。
本発明の印字記録ヘッドにおいては、複数のパターン
電極の少なくとも先端部分において、パターン電極の間
に切欠溝が設けられていてもよい。切欠溝は、切断円盤
による回転切断法、レーザー加工法、ドライエッチング
法、流体切削法等によって形成することができる。この
切欠溝の奥行きは、印字記録ヘッドの先端から5mm〜40m
mの範囲が良好であるが、パターン電極の露出部の形状
により任意に決定されるもので、大きな制約を受けるも
のでない。
次に本発明の印字記録ヘッドについて、さらに具体化
した実施例を示す。
実施例1 電極を配設するための絶縁性フィルムとして厚さ30μ
mのポリイミドフィルムを使用し、その上に電極材料と
して厚さ20μmの銅箔を積層して熱硬化性接着剤で接着
した。接着した銅箔をフォトリソグラフィーとエッチン
グによりパターン化して、電極幅65μm、ピッチ125μ
mの並列に並んだストライプ状のパターン電極を形成し
た。
次に、形成されたパターン電極の側に、熱硬化性ポリ
イミド樹脂溶液を塗布し、加熱硬化して厚さ20μmの絶
縁性層を設けた。フォトリソグラフィーとエッチングに
より、パターン電極上の熱硬化性ポリイミド樹脂を除去
して、各パターン電極上に一箇所ずつ120μm×120μm
の大きさの四角の穴を開いた。この四角の穴の配列は、
パターン電極に直交する方向に千鳥状になるように設け
た。
上記の穴に電気メッキ法でNiを、絶縁性層よりも15μ
m突出した高さになるまで設け、Niよりなる突出部を形
成し、第1図に示すように配列のものを作成した。
パターン電極上に並んだ突出部を印字記録ヘッドのコ
ンタクト電極とするために、突出部の列から21μmの位
置で配線板を切断した。
次に配線板の突出部のある面を上にして、この配線板
と、厚さ1mmのシリコーンゴム板と厚さ3mmのアルミニウ
ム板とを、この順に積層して熱硬化性接着剤で接着し
た。この場合、配線板の突出部の列が印字記録ヘッドの
エッジに来るように、各材料の端面を揃えて接着した。
実施例2 実施例1と同様の方法で印字記録ヘッドを作成した。
但し、パターン電極上の絶縁層の穴の大きさを120μm
×30μmとし、穴の長辺がパターン電極の幅方向になる
ようにして、第2図に示すような配列のものを作成し
た。
比較例 実施例1と同様の方法で印字記録ヘッドを作成した。
但し、パターン電極上の絶縁層の穴の大きさを65μm×
65μmとし、第9図に示されるように直線状に一列に並
ぶように形成した。
評価方法1 第7図に示す印字記録装置を用いて印字記録を行な
い、評価を行なった。
図中1はインク記録媒体であり、搬送駆動ロール5に
よってステップ搬送される。インク記録媒体に、印字記
録ヘッド2より電気信号を入力し、電流は、インク記録
媒体の帰路電極層を経て、バックアップロール9と対向
して配設された帰路接点ロール8から接地される。イン
ク記録媒体の発熱体層で発生した熱によりインク層は溶
融し、プラテンロール3上で記録体10に転写される。な
お、9は帰路接点ロールとの接触を保障するためのバッ
クアップロールである。印字終了後、インク記録媒体の
インク転写跡に対して、インク供給機4によってインク
を供給し、バックアップロール7に対向して配設された
ヒートロール6によって整面される。なお、11は張力調
整ロールである。
上記のインク記録媒体としては、発熱体層として、膜
厚20μmの導電性ポリイミドフィルム、帰路電極層とし
て、厚さ1000Åのアルミニウム層、インク剥離層とし
て、厚さ0.4μmのシリコーン樹脂層、インク層とし
て、厚さ6μmのポリエステル樹脂インク層が順次積層
されてなるものを使用した。
また、印字記録ヘッドとしては、実施例1及び2及び
比較例のものを使用した。
それぞれの印字記録ヘッドを使用し、隣接の印字ドッ
トがくっつき合い、抜けのないベタ画像になるようなエ
ネルギーを投入して転写を行ない、印字後のインク記録
媒体表面の状態を比較した。
実施例1及び2の印字記録ヘッドを用いた場合、イン
ク記録媒体表面には、記字記録ヘッドによる摩擦跡は認
められたが、破壊はなかった。一方比較例の場合は、炭
化による粒状の破壊跡が多数認められた。
本発明の実施例の印字記録ヘッドを用いた場合には、
電極面積の大きさのドットを打てば、ベタ画像が形成で
きるが、比較例の印字記録ヘッドを用いた場合には、電
極面積の4倍のドットを打たなければベタ画像が形成で
きない。一方、通電面積は、ほぼ電極面積の大きさであ
る。したがって、本発明の実施例の場合には、通電面積
と転写ドットはほぼ同じ大きさであり、インク記録媒体
に均一にエネルギーが投入されるために破壊が起きない
のに対して、比較例の場合には、転写ドットに対して通
電面積が小さく、エネルギーが集中するため、インク記
録媒体が破壊してしまうのである。
評価方法2 第7図に示す印字記録装置を用い、搬送駆動ロールを
アナログの定速度で回転させて転写を行なった。
実施例1及び2、及び比較例の印字記録ヘッドを用
い、評価方法1と同様にしてベタ画像の印字記録を行な
い、インク記録媒体の表面の破壊状態を比較した。
比較例の印字記録ヘッドを用いた場合には、評価方法
1におけると同様にインク記録媒体が破壊してしまった
が、実施例1及び2の印字記録ヘッドを使用した場合に
は、破壊は起こらなかった。
次に、ベタ画像の投入電力でパルス幅を変えて1ドッ
トの転写を行なった。その結果、第8図に示すようなド
ット画像が得られた。即ち、実施例1の印字記録ヘッド
の場合は、電極形状が正方形であるため、打ち始めの最
も小さいドットも対応した形状であった。一方、実施例
2の印字記録ヘッドを用いた場合は、電極形状が細長
く、面積も実施例1の場合よりは小さいため、打ち始め
の最も小さいドットも同様に細長く、面積も小さかっ
た。印加パルス幅の形状を長くすると、対応してドット
も長くなり、パルス幅によりドット変調が可能であっ
た。また、打ち始めのドットが小さい実施例2の印字記
録ヘッドの方が、高解像の画像を出力することができ
た。
発明の効果 本発明の印字記録ヘッドは、パターン電極上に導電性
突出部を千鳥状に配設し、そして隣接する導電性突出部
が、導電性突出部の幅の50%以下の間隔を有して隣接す
るか、又は25%以下の重複部分を有して隣接するから、
より小さな圧接圧でも、インク記録媒体との間で良好な
接触状態を保つことが可能になる。したがって、印字記
録ヘッドの長寿命化に一層寄与することになり、インク
記録媒体の摩耗も一層少なくなる。そして、導電性突出
部が直線状に並んで配設されている場合に比較して、電
極面積を大きくすることができ、したがって、電流密度
が小さくなり、インク記録媒体の発熱体層にかかる負荷
が小さくなるので、インク記録媒体の破壊が起こり難く
なる。
又、パターン電極間に切欠溝が設けられている場合に
は、次のような効果を生じる。1)パターン電極部に、
ほこり、ごみ等の異物の混入により浮きが生じても、印
字記録ヘッド全体が浮き上がることがなく、又、圧接状
態の位置、精度むらによる圧力のバラツキ、或いは片あ
たりを防止することができ、又、一部に浮きが発生して
も、その浮きが他のパターン電極にまで影響することが
少なくなる。2)微小異物が存在した場合、それを切欠
溝内に払い落とすことができるので、異物の除去が可能
になる。3)各パターン電極の接触信頼性が高くなるた
め、圧接圧の低減が可能になり、インク記録媒体の摩耗
特性、パターン電極接点部の高信頼化、長寿命化に寄与
する。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)は本発明の印字記録ヘッドの一実施例の平
面図、(b)はその縦断面図、第2図は、本発明の印字
記録ヘッドの他の実施例の平面図、第3図及び第4図
は、それぞれ本発明の印字記録ヘッドの他の実施例の平
面図、第5図及び第6図は隣接する導電性突出部の間隔
の説明図、第7図は印字記録装置の概略の構成図、第8
図は転写ドットの形状を示す説明図、第9図は比較のた
めの印字記録ヘッドの平面図、第10図は比較のための印
字記録ヘッドを用いた場合の電流の流れを示す説明図で
ある。 1……インク記録媒体、2……印字記録ヘッド、3……
プラテンロール、4……インク供給機、5……搬送駆動
ロール、6……ヒートロール、7……バックアップロー
ル、8……帰路接点ロール、9……バックアップロー
ル、10……記録体、11……張力調整ロール、12……パタ
ーン電極、13……導電性突出部、14……絶縁性支持体、
15……絶縁性層、16……弾性体、17……発熱体層、18…
…帰路電極層。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】絶縁性基板と、該絶縁性基板上に並列に配
    設された複数のパターン電極と、該パターン電極の先端
    近傍に露出部を設けた絶縁性層と、該露光部に設けられ
    た導電性突出部とよりなり、該導電性突出部が千鳥状に
    配列され、該導電性突出部を印字記録ヘッドによる摺動
    面に投影した場合、隣接する導電性突出部が、導電性突
    出部の幅の50%以下の間隔を有して隣接するか、又は25
    %以下の重複部分を有して隣接する様に、各導電性突出
    部を形成したことを特徴とする印字記録ヘッド。
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