JP2605808Y2 - 把手付き合成樹脂製壜体 - Google Patents

把手付き合成樹脂製壜体

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JP2605808Y2
JP2605808Y2 JP1992075862U JP7586292U JP2605808Y2 JP 2605808 Y2 JP2605808 Y2 JP 2605808Y2 JP 1992075862 U JP1992075862 U JP 1992075862U JP 7586292 U JP7586292 U JP 7586292U JP 2605808 Y2 JP2605808 Y2 JP 2605808Y2
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正男 阿久津
忠雄 斉藤
一良 関根
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Yoshino Kogyosho Co Ltd
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Yoshino Kogyosho Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、ポリエチレンテレフタ
レート樹脂製の2軸延伸ブロー成形された大型の把手付
き壜体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】別体の成形された壜本体と把手とを組付
けて構成される把手付き合成樹脂製壜体における組付け
構造として、例えば本出願人による実願平3−1033
87号に係る技術がある。
【0003】上記出願の技術は、図2及び図3に示した
ように、2軸延伸ブロー成形品である壜本体1の胴部2
の後部に、上下方向の沿って一定曲率半径で湾曲した湾
曲底面4を有する凹部3を陥没設し、該凹部3の中央部
に前記湾曲底面4に沿って縦突部5を上下の突設し、こ
の縦突部5の両側面後端部に対となった膨出片6を突設
することにより、この膨出片6と湾曲底面4との間の上
端を突き当たり8とした係合溝7を形成する。
【0004】一方、把手11は、図3、図4に示したよ
うに、壜本体1の湾曲底面4と略等しい曲率半径で湾曲
した湾曲端面14を有して平行に配置された一対の組付
き板13の上下端間に、この両組付き板13間を連結し
た状態で平板状の把手板12を架設状の一体設し、両組
付き板13の対向面の湾曲端面14側端部に、壜本体1
の突き当たり8の突き当たった状態で係合溝7に係合す
る係合突片15を、湾曲端面14に沿って突設したもの
である。
【0005】そして、壜本体1に対する把手11の組付
けは、壜本体1の膨出片6の直下に把手11の係合突片
15を位置させた状態で、壜本体の凹部3の湾曲底面4
に把手の両組付き板13の湾曲端面14を当接させ、湾
曲端面14を壜本体の湾曲底面4に当接させたまま、把
手11を壜本体1に対して回動摺動上昇させて、把手の
係合突片15を壜本体の係合溝7に、係合突片15が突
き当たり8に突き当たるまで、係合させることにより達
成される。
【0006】従って、把手11の壜本体1に対する組付
きは、図3のように把手11の両会合突片15の壜本体
1の両係合溝7に対する係合と、把手11の両組付き板
15による壜本体1の縦突部5の抱え込みにより達成維
持されている。
【0007】この把手付き合成樹脂製壜体において、壜
本体1は、通常、ポリエチレンテレフタレート樹脂(P
ET)の2軸延伸ブロー成形品であるので、局部延伸成
形部分となる縦突部5の膨出片6の肉厚が薄くなって、
変形し易くなり勝ちであるので、凹部3を設けることに
より、この膨出片6を壜本体1の延伸中心軸に近く位置
させ、もって延伸変形による膨出片6の肉厚の低下程度
を抑えて、強固な係合力を発揮できるようにしている。
【0008】なお、上記技術と同様に、係合溝を有する
壜本体の縦突部に対して、係合突片を有する把手の一対
の組付き板を組付けるものとして、把手を壜本体に側方
から押し付けることによって、その係合突片を膨出片を
乗り越えさせて係合溝に係合させる組付け方式のものも
ある。
【0009】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術において、壜本体に組付けられる把手は、通常、
その剛性の高さの点から、ポリプロピレン樹脂(PP)
で成形されているのであるが、把手自体の構造が二股状
となっていること、および壜本体の容量が大きく大重量
となること、把手が高い成形性の要求される射出成形品
であること、等の理由により、把手を握って壜本体を持
ち上げた際に、把手にかかる荷重により、把手の両組付
き板の係合突片を形成した先端部分が変形し、壜本体と
の係合が不正に外れると云う問題があった。
【0010】この把手の組付き板における剛性の不足を
補うには、組付き板部分の肉厚を充分に大きくすれば良
いのであるが、組付き板部分の肉厚を増大させること
は、把手に要する材料費が増加して不経済であり、また
壜本体の係合溝との関係から、組付き板部分の肉厚の増
大程度に限界があると云う問題があった。
【0011】また、別体に成形された把手をインサート
材として壜本体を2軸延伸ブロー成形し、もって壜本体
に対する把手の組付き強度を高めると云う手段も考えら
れているが、把手が単純な射出成形品であるので、壜本
体の2軸延伸ブロー成形時における熱と圧力との作用に
より、把手の組付き板部分に変形が発生し、この変形に
より壜本体に対する把手の係合組付きが、強固に達成で
きなくなると云う問題があった。
【0012】そこで、本考案は、上記した従来技術にお
ける問題点を解消すべく考案されたもので、把手の組付
き板部分における剛性および耐熱性を高めることを技術
的課題とし、もって把手の壜本体に対する係合組付きを
強固にかつ安定して達成維持できるようにすることを目
的とする。
【0013】
【課題を解決する為の手段】上記した技術的課題を解決
する本考案の手段は、胴部の後面に縦突部を上下方向に
沿って突設し、この縦突部の両側面後端部に対となった
膨出片を突設することにより、この膨出片と胴部後面と
の間に係合溝を形成した、ポリエチレンテレフタレート
樹脂製の2軸延伸ブロー成形された壜本体を有するこ
と、対向面の前端部に、壜本体の係合溝に係合する係合
突片を突設した一対の組付き板を有し、かつこの組付き
板の表面部を結晶化したポリエチウレンテレフタレート
樹脂製の射出成形された把手を有すること、にある。
【0014】
【作用】把手の組付き板の表面部だけを結晶化したの
で、本来の高い強靭性を失うことなく、この組付き板の
剛性、耐熱性が向上し、これにより組付き板が外側に撓
み変形することがなく、また熱や外力によって組付き板
の先端部分である係合突片に変形の発生することが、確
実に防止できる。
【0015】この把手の組付き板部の表面部分の結晶化
は、単に組付き板部分表面部分に熱処理を施すだけで良
い。
【0016】壜本体と把手とは同一樹脂材料であるPE
Tで成形されているので、壜体を回収して材料のリサイ
クルを行う際に、壜本体と把手とを分離することなく、
壜本体と把手とが組付いた壜を、そのまま粉枠処理すれ
は良い。
【0017】
【実施例】本考案の一実施例を図1に示す。この実施例
において、壜本体1と把手11の基本的構造は図2〜図
4に示した従来の壜体と同様であり、把手11の壜本体
1に対する組付きは、把手11の両係合突片15の壜本
体1の両係合溝7に対する係合と、把手11の両組付き
板15による壜本体1の縦突部5の抱え込みにより達成
維持される。
【0018】すなわち、壜本体1は、その胴部2の後側
に略一定曲率で上下方向に沿って湾曲陥没した湾曲底面
4を有する凹部3を有し、この凹部3の湾曲底面4の中
央部に、上下方向に沿って略一定突出高さで比較的横幅
のある縦突部5を突設し、この縦突部5の両側面後端部
に、膨出片6を突設して、この膨出片6と湾曲底面4と
の間に係合溝7を形成して構成されている。
【0019】膨出片6は、上部部分と下部部分との二箇
所に分割して設けられており、上部部分に設けられた膨
出片6により形成される係合溝7の上端は閉鎖され、突
き当たり8となっていることにより、組付いた把手11
の上方への抜け出しを防止している。
【0020】把手11は、湾曲底面4と略等しい曲率半
径で湾曲した湾曲端面14を有して平行に配置された一
対の組付き板13の上下端間に、この両組付き板13間
を連結した状態で平板状の把手板12を架設状に一体設
し、両組付き板13の対向面の湾曲端面14側端部に、
突き当たり8に突き当たった状態で係合溝7に係合する
係合突片15を突設して構成されている。
【0021】この把手11は、壜本体1と同じくPET
で構成されており、かつ一対の組付き板13の表面部を
熱処理により結晶化部(白化)16としている。
【0022】このように把手11の組付き板13の表面
だけに結晶化部16を設けたので、本来の強靭性を失
うことなく、この組付き板13の剛性、耐熱性が向上
し、これにより組付き板13の外側への撓み変形と、熱
や外力による係合突片15等の変形が防止される。従っ
て、係合突片15と係合溝7との係合及び両組付き板1
3による縦突部5の抱え込み、即ち壜本体1に対する把
手11の組付きが強固となる。
【0023】なお、壜本体に対する把手の組付けは、両
者の成形後、前記のように回動摺動あるいは押し付け等
によって組付けてもよく、また壜本体のブロー成形時
に、結晶化処理した把手をインサート部材としてインサ
ート成形してもよい。
【0024】
【考案の効果】本考案は、上記した構成となっているの
で、以下に示す効果を奏する。把手をPET製とし、か
つ両組付き板の表面部分だけを結晶化させたので、本来
の高い強靭性を失うことなく、係合突片を含む組付き板
部分の剛性が飛躍的に高められ、これにより組付き板部
分における撓み変形の発生を皆無とすることができ、も
って把手の壜本体に対する係合力が強力で安定したもの
となり、把手の壜本体に対する組付きを強固で安定した
ものとすることができる。
【0025】把手をPET製とし、両組付き板の表面部
分を結晶化させたもので、係合突片を含めた組付き板部
分の耐熱を充分に高めることができ、これにより組付
き板、特に係合突片が熱変形することがなく、もって熱
の作用による把手の壜本体にする係合結合力の劣化を生
じる恐れがなく、把手の壜本体に対する強固で安定した
組付きを達成することができる。
【0025】把手を壜本体と同じPET製としたので、
壜を回収してリサイクル処理する際に、壜本体と把手と
を分離する必要がなく、一体に組付いたままで粉砕処理
等の処理をすることができ、もってリサイクル処理が簡
単で正確なものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す水平断面図である。
【図2】従来技術の一例を示す、把手を縦断した全体側
面図。
【図3】図2に示した従来技術の水平断面図である。
【図4】図2に示した従来技術の把手の縦断面図であ
る。
【図5】従来技術の他の例を示す水平断面図。
【符号の説明】
1 ; 壜本体2 ; 胴部3 ; 凹部4 ; 湾曲
底面5 ; 縦突部6 ; 膨出片7 ; 係合溝8
; 突き当たり11 ; 把手12 ; 把手板13
; 組付き板14 ; 湾曲端面15 ; 係合突片
16 ; 結晶化部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 関根 一良 東京都江東区大島3丁目2番6号 株式 会社 吉野工業所 内 (56)参考文献 特開 昭55−12031(JP,A) 特開 昭58−153618(JP,A) 特開 昭57−77536(JP,A) 特開 昭63−191737(JP,A) 特開 平1−124546(JP,A) 実開 昭63−147429(JP,U) 実開 平3−90842(JP,U) 実開 平2−97212(JP,U)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 胴部(2)の後面に縦突部(5)を上下
    方向に沿って突設し、該縦突部(5)の両側面後端部に
    対となった膨出片(6)を突設することにより、該膨出
    片(6)と胴部(2)後面との間に係合溝(7)を形成
    した、ポリエチレンテレフタレート樹脂製の2軸延伸ブ
    ロー成形された壜本体(1)と、対向面の前端部に、前
    記係合溝(7)に係合する係合突片(15)を突設した
    一対の組付き板(13)を有し、かつ該組付き板(1
    3)の表面部を結晶化したポリエチレンテレフタレート
    樹脂製の射出成形された把手(11)と、から成る把手
    付き合成樹脂壜体。
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