JP2605765B2 - 吸水性カチオンポリマーの製造方法 - Google Patents

吸水性カチオンポリマーの製造方法

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JP2605765B2 JP32025987A JP32025987A JP2605765B2 JP 2605765 B2 JP2605765 B2 JP 2605765B2 JP 32025987 A JP32025987 A JP 32025987A JP 32025987 A JP32025987 A JP 32025987A JP 2605765 B2 JP2605765 B2 JP 2605765B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、吸水性カチオンポリマーの製造方法に関す
るものであり、詳しくは、ジアルキルアミノアルキル
(メタ)アクリレート又は、その塩あるいは4級化物を
含有するカチオン性モノマーを重合して得た水溶性ポリ
マーから水不溶性の吸水性ポリマーを製造する方法に関
するものである。
(従来技術とその欠点) 吸水性カチオンポリマーは、例えば活性汚泥の曝気槽
に添加し、吸水樹脂上に汚泥が吸着し、これを核とし、
微生物が増殖し、実質的に曝気槽の汚泥濃度アップが可
能となり、処理能力が向上するので、活性汚泥用の添加
剤として用いることが知られている。
この吸水性カチオンポリマーの製造方法としては、例
えばカチオン性モノマーに架橋剤(例えばメチレンビス
アクリルアマイド)を添加したものを懸濁重合し、乾燥
して製造する方法がある(特開昭58−154,709号、特開
昭58−154,710号)。ところがこの方法では、カチオン
性モノマーの重合によって水不溶性のポリマーを製造す
るため得られるポリマーの吸水率をコントロールするの
が困難で、また吸水率の異なる製品を少量づつ製造する
ことも難しい。
(発明の課題と解決手段) 本発明者らは、カチオン性モノマーの重合時に一挙に
吸水性ポリマーを製造するのではなく、重合により得ら
れた水溶性ポリマーを後から処理することにより、水不
溶性の吸水性ポリマーを製造する方法について検討した
結果、特定のカチオン性ポリマーについては、単に所定
時間加熱するだけで、吸水性カチオンポリマーとなるこ
とを見い出し、本発明を完成した。
(発明の要旨) すなわち本発明の要旨は、ジアルキルアミノアルキル
(メタ)アクリレート又はその塩あるいは、4級化物を
5モル%以上含有するカチオン性モノマーを重合して得
た水溶性ポリマー粉粒体を気相中にて140〜220℃の温度
で、5分〜10時間加熱処理することにより、前記ポリマ
ーを水不溶化することを特徴とする吸水性カチオンポリ
マーの製造法である。
以下本発明を詳細に説明する。
本発明では、ジアルキルアミノアルキル(メタ)アク
リレートまたは、その塩あるいは4級化物を含有するカ
チオン性モノマーを重合して得たポリマーを用いるが、
このカチオン性モノマーの具体例としては、ジメチルア
ミノエチルアクリレート、ジメチルアミノエチルメタク
リレート、ジエチルアミノエチルアクリレート、ジエチ
ルアミノエチルメタクリレート、ジブチルアミノエチル
アクリレート、ジブチルアミノエチルメタクリレートな
ど、または、これらの硫酸塩、塩酸塩などの中和塩ある
いは、β−メタクリロイルオキシエチルトリメチルアン
モニウムクロライド、β−メタクリロイルオキシエチル
トリメチルアンモニウムメチルサルフェート、β−アク
リロイルオキシエチルトリメチルアンモニウムクロライ
ドなどの4級化物が挙げられる。
なかでも特に、β−メタクリロイルオキシエチルトリ
メチルアンモニウムクロライド及びβ−アクロイルオキ
シエチルトリメチルアンモニウムクロライドなどの4級
化物が望ましい。
これらのカチオン性モノマーは単独で用いても良く、
また、共重合可能な他のモノマーとの混合物として用い
ても良い。
共重合の場合のモノマーとしては、例えば、アクリル
アマイド、メタアクリルアマイド、ビニルピリジンの中
和塩または4級化物、ジメチルジアリルアンモニウムの
ノニオン性または、カチオン性のモノマーが挙げられ、
一般的にはアクリルアマイドが利用される。
この共重合体の場合には、ジアルキルアミノアルキル
(メタ)アクリレートの含有量は、5モル%以上で、好
ましくは、20モル%〜80モル%であり、かかるモノマー
の割合があまり少ないと、ポリマーを良好に水不溶化
し、品質の良い吸水性ポリマーを得ることができない。
本発明では、先ず上述のカチオン性のモノマーを重合
し水溶性ポリマーを製造するが、この重合法は、例えば
公知の懸濁重合法または、水溶液重合法などの適宜の方
法により実施され、特に限定されない。
しかし、望ましい重合法としては、水溶性ポリマー粉
粒体が、カチオン性モノマーの水溶液を、例えば、シク
ロヘキサン、シクロペンタン、シクロヘプタン等の水不
溶性炭化水素媒体中で、アルキルセルロース等の分散剤
の存在下において、触媒、例えば過硫酸アンモニウム、
過硫酸カリウム等の過酸化物、2,2′−アゾビス−2−
アミジノプロパン塩酸塩、4,4′−アゾビス−4−シア
ノペンタノイックアシッド等のアゾ化合物を加えて、懸
濁重合して得られるビーズ状ポリマーが望ましい。
なぜならば、この方法では、ポリマーが適度な粒径を
有するビーズであるので、吸水前後のポリマーの取り扱
い性が良好であるからである。なお重合により得られた
ポリマーは常法により、分離後乾燥処理される。
本発明の水溶性ポリマー粉粒体の粒径は、通常0.1〜3
mm、好ましくは、0.2〜1mmである。この粒径があまり小
さいと吸水性ポリマーとして利用する場合に取扱い上望
ましくない。
このようにして得られたカチオン性ポリマーを、特定
条件で、熱処理するが、この温度は、140〜220℃、好ま
しくは160〜200℃であり、処理時間は、5分〜10時間、
好ましくは0.5〜3時間である。このとき、処理時間が
低温か処理時間が短時間の場合には、充分に水不溶化し
ないために、可溶分が多く、吸水性ポリマーにならな
い。又、処理温度が高温か処理時間が長時間の場合に
は、吸水率が小さく、良好な吸水性ポリマーが得られな
い。
本発明での加熱は、均一に加熱する必要があるのでニ
ーダーまたは、ロータリー乾燥機等を用いて、熱風処理
するのが適当であるが、加熱機については、特に限定さ
れない。
(発明の効果) 水溶性カチオンポリマーを加熱処理するだけで、カ
チオン性を失うことなく、吸水性ポリマーを製造するこ
とができる。
粒径0.1〜3mmのビーズ状であるから吸水前後の取り
扱い性が良好である。
(実施例) 次に、本発明を実施例により、更に詳細に説明するが
本発明はその要旨を超えない限り以下の実施例に限定さ
れるものではない。
実施例1 β−メタクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニ
ウムクロライド単独のカチオン性モノマー水溶液(モノ
マー濃度80%)にモノマーに対し0.2%の2,2′−アゾビ
ス−2−アミジノプロパン塩酸塩を添加し、モノマーに
対し1%のエチルセルロースを含有するシクロヘキサン
媒体中に供給して、温度70℃、撹拌下、懸濁重合する。
次いで、生成したポリマーを分離し、乾燥することによ
り粒径D500.4mmのビーズ状の水溶性カチオンポリマーを
得た。
この水溶性ポリマー30gを皿型のステンレス製容器に
平坦にばらまき、次いでこの容器を加熱炉中にセットし
180℃の温度で60分間、加熱処理した。
得られた吸水性ポリマーについて、吸水率、可溶分及
び表面カチオン当量を測定したところ第1表に示す結果
であった。
実施例2 実施例1の方法において、モノマー混合物として、β
−メタクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウム
クロライド40モル%とアクリルアマイド60モル%の混合
物(モノマー濃度66%)を用い、第1表に示す条件で加
熱処理を行なった場合の結果を第1表に示す。
実施例3 実施例1の方法において、モノマー混合物として、β
−アクロイルオキシエチルトリメチルアンモニウムクロ
ライド40モル%とアクリルアマイド60モル%の混合物
(モノマー濃度66%)を用い、第1表に示す条件で加熱
処理を行なった場合の結果を第1表に示す。
実施例4 実施例1のカチオン性モノマー及び方法において、第
1表に示す条件で加熱処理を行なった場合の結果を第1
表に示す。
比較例1 実施例1において、加熱処理を120℃で10時間行なっ
た場合の結果を第1表に示す。なお、ここで得たポリマ
ーは、可溶分が多く吸水性ポリマーにならなかった。
比較例2 実施例1において加熱時間を180℃で3分間行なった
場合の結果を第1表に示す。なお、ここで得たポリマー
も可溶分が多く吸水性ポリマーにならなかった。
比較例3 実施例3において、加熱処理を250℃で30分間行なっ
た場合の結果を第1表に示す。なおここで得たポリマー
は、吸水率が非常に小さく良好な吸水性ポリマーになら
なかった。
注−1)吸水率の測定 ポリマー約0.2gを精秤し、それを200mlの脱塩水に入
れて30分膨潤させたのちナイロンフィルター(16メッシ
ュ)で過し、水量から吸水率を求めた。
注−2)可溶分 吸水率を測定した時の水から10mlとってコロイド滴
定し、液中のカチオン量から溶けだしたポリマー量を計
算した。
注−3)表面カチオン当量 吸水率を測定した時の膨潤ゲル約5gを秤量し、脱塩水
100mlと、0.1%のポリアクリル酸ソーダ水溶液1mlを加
えて、約10分間撹拌後、ナイロンフィルター(16メッシ
ュ)で過し、水中に残ったアニオン量をコロイド滴
定で求めて膨潤ゲルの表面カチオン当量を算出した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 竹之内 三郎 福岡県北九州市八幡西区大字藤田2447番 地の1 三菱化成工業株式会社黒崎工場 内 (56)参考文献 特開 昭53−145895(JP,A)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ジアルキルアミノアルキル(メタ)アクリ
    レート又はその塩あるいは4級化物を5モル%以上含有
    するカチオン性モノマーを重合して得た水溶性ポリマー
    粉粒体を気相中にて140〜220℃の温度で、5分〜10時間
    加熱処理することにより、前記ポリマーを水不溶化する
    ことを特徴とする吸水性カチオンポリマーの製造方法。
  2. 【請求項2】水溶性ポリマー粉粒体がカチオン性モノマ
    ーの水溶液を水不溶性炭化水素媒体中、分散剤の存在
    下、懸濁重合して得られた粒径0.1〜3mmのビーズ状ポリ
    マーであることを特徴とする特許請求の範囲第(1)項
    記載の方法。
JP32025987A 1987-12-18 1987-12-18 吸水性カチオンポリマーの製造方法 Expired - Lifetime JP2605765B2 (ja)

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