JP2605624Y2 - 自動車エンジンの自動作動装置 - Google Patents

自動車エンジンの自動作動装置

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JP2605624Y2
JP2605624Y2 JP1993000775U JP77593U JP2605624Y2 JP 2605624 Y2 JP2605624 Y2 JP 2605624Y2 JP 1993000775 U JP1993000775 U JP 1993000775U JP 77593 U JP77593 U JP 77593U JP 2605624 Y2 JP2605624 Y2 JP 2605624Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、乗員が乗車する前に自
動車エンジンを予め始動させたり、または、キースイッ
チをオフした後も所定時間だけ前記自動車エンジンをア
イドリング運転させたりする自動車エンジンの自動作動
装置に係り、特に、車外の照度が所定値以下になったと
きには、ヘッドランプ等を点灯させるようにしたオート
ライト装置が搭載された車両に設けられた自動車エンジ
ンの自動作動装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車エンジンの自動作動装置には、一
般に、乗員が乗車する前に自動車エンジンを予め始動さ
せる自動作動モード(以下、自動始動モードという)を
有するものや、ターボチャージャー付エンジンを搭載し
た自動車においてタービンの焼き付きを防止するためキ
ースイッチをオフした後も所定時間だけ自動車エンジン
をアイドリング運転させる自動作動モード(以下、アフ
ターアイドリングモードという)を有するもの(ターボ
タイマとも指称される)等がある。自動車エンジンの自
動作動装置の一例である自動始動モードを有するもの
は、例えば、特開昭62−128818号公報に開示さ
れている。この自動車エンジンの自動作動装置は、乗員
が乗車する前に自動車エンジンを十分に暖機しておく等
のため使用されており、一般に、無線機の遠隔操作によ
るものとタイマー予約によるものとがある。
【0003】この自動始動モードを有する自動作動装置
39は、図8の概略ブロック図に示すように、一般に、
乗員が乗車する前に自動車エンジン22を予め始動する
自動始動モードを設定するモード設定手段10と、自動
車エンジン22を始動させるエンジン作動回路20と、
このエンジン作動回路20を前記自動始動モードに従っ
て作動させるコントローラ36とを有している。ここ
で、前記モード設定手段10は、自動始動する時刻を設
定する時刻設定スイッチ11と、この設定した情報を表
示する表示部12と、前記時刻設定スイッチ11で設定
された時刻にエンジンを始動させる自動始動モードを選
択する予約スイッチ13とを有する。前記コントローラ
36には、全てのドアが閉じられていることを検出する
ドアスイッチや、サイドブレーキがセットされているこ
とを検出するサイドブレーキスイッチや、オートマチッ
ク車のセレクトレバーがパーキングポジションに入って
いることを検出するパーキングポジションスイッチ等の
スイッチ群17が接続されている。
【0004】この自動作動装置39の作動のメインフロ
ーを示すと図9の通りである。予約スイッチ13がオン
されると(ステップS10)、コントローラ36は、設
定された始動時刻が経過したか否かをチェックし(ステ
ップ20)、設定時刻になっていればエンジン22を始
動する際の安全チェックを行う(ステップS30)。こ
のステップS30では、図10に示すように、コントロ
ーラ36は、ドアスイッチ等のスイッチ群17の各スイ
ッチがオンしているか否かを判断し(ステップS71〜
S73)、エンジン状態が良好であること、例えば、オ
ルタネータの発電状態を示す信号をチェックする(ステ
ップS74)。これらの始動条件のうち1つでも満足さ
れない場合には、ステップS76に進んで所定のエンジ
ン停止処理操作が行われる。そして、全ての始動条件が
満足されている場合にのみエンジンスタート信号を出力
し(ステップS75)、メインフローチャートに戻っ
て、自動車エンジン22を始動する(ステップS4
0)。そして、予め設定された所定時間だけエンジン2
2の運転を継続し、所定時間が経過すると暖機が終了し
たと判断して自動車エンジン22を停止するようになっ
ている(ステップS50)。また、前記所定時間が経過
するまで、つまり、自動車エンジン22の運転が継続し
ている間は、ドアスイッチ等のスイッチ群17の各スイ
ッチがオンしていること等のフェールセーフチェックが
行われるようになっている。
【0005】このように、この自動作動装置39によ
り、自動始動モードに従って自動車エンジン22を作動
させる場合は、エンジン作動回路20において模擬的に
キースイッチ49がオンされた状態を形成することによ
り、自動車エンジン22を作動させることとしている。
【0006】ところで、近年の車両には、自動的に車外
の照度を検知してスモールランプやヘッドランプ等の車
両ランプを点灯させるオートライト装置を搭載したもの
がある。このオートライト装置40は、図8に示したよ
うに、ヘッドランプ48を点灯させるオートライトリレ
ー43と、ランプの種類の切り替えを行うランプ切り替
えリレー44と、オートライトコントロールユニット4
1とを有する。このオートライトコントロールユニット
41は、キースイッチ49がオンされ、かつ、ライトス
イッチ47がオートの位置にある場合に、照度が所定値
以下になったことを受光センサ42により検出したとき
には、オートライトリレー43をオンしてヘッドランプ
48を点灯させる信号を出力する。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】以上述べたように、自
動車エンジンの自動作動装置とオートライト装置とは、
本来別個に機能することが一般的である。しかしなが
ら、オートライト装置が搭載された車両に自動作動装置
が設けられた場合には次のような不具合が発生する。す
なわち、自動車エンジン22が自動作動した場合は、前
述したように、エンジン作動回路20において模擬的に
キースイッチ49がオンされた状態を形成するので、他
のオートライト装置の作動条件が満たされれば、ヘッド
ランプ48等が点灯することになる。従って、ライトス
イッチ47がオートの位置にあり、かつ、例えば夜間
に、自動始動モードあるいはアフターアイドリングモー
ドに従ってエンジンが自動作動する場合には、ヘッドラ
ンプ48等が不必要に点灯し、バッテリーに過大な負荷
をかけてしまうことになる。さらに、自動車の駐車場所
によっては、他者を驚かせたり、不快感を与えてしまう
という欠点がある。
【0008】本考案は、このような従来技術の問題点に
着目してなされたものであり、オートライト装置が搭載
された車両に設けられた自動車エンジンの自動作動装置
において、自動作動モードに従って自動車エンジンが自
動作動する場合は、車外の照度が所定値以下のときであ
っても、ヘッドランプ等の車両ランプを不必要に点灯さ
せないようにすることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本考案は、車外の照度が所定値以下になったときに
車両ランプを点灯させるオートライト装置が搭載された
車両に設けられ、乗員が乗車する前に自動車エンジンを
予め始動させたり、または、キースイッチをオフした後
も所定時間だけ前記自動車エンジンをアイドリング運転
させたりする自動車エンジンの自動作動装置において、
自動作動モードを設定するモード設定手段と、このモー
ド設定手段により設定された前記自動作動モードに従っ
て前記自動車エンジンを作動させるエンジン作動回路
と、前記車両ランプへの電力供給を遮断するオートライ
ト解除手段と、前記自動作動モードに従って前記自動車
エンジンが運転中の場合には、前記オートライト解除手
段を作動させて前記車両ランプへの電力供給を遮断させ
る制御手段とを有することを特徴とする自動車エンジン
の自動作動装置である。
【0010】
【作用】このように構成した本考案にあっては、モード
設定手段により設定された自動作動モードに従って、自
動車エンジンが作動する場合に、制御手段はオートライ
ト解除手段を作動させる。これにより、車両ランプへの
電力供給が遮断されることになる。このため、自動作動
モードに従って自動車エンジンが運転中の場合は、車外
の照度が所定値以下のときであっても、車両ランプは不
必要に点灯しないこととなる。
【0011】
【実施例】以下、本考案の一実施例に係る自動車エンジ
ンの自動作動装置を図面に基づいて説明する。図1は、
本考案の一実施例に係る自動車エンジンの自動作動装置
の概略構成をオートライト装置の概略構成と共に示すブ
ロック図、図2は、図1に示される自動作動装置の作動
を示すメインフロー、図3は、図2に示されるオートラ
イト信号チェック処理のサブルーチン、図4は、図2に
示されるエンジン始動安全チェックのサブルーチン、図
5は、図2に示されるエンジン・オン制御のサブルーチ
ン、図6は、図2に示されるエンジン・オフ制御のサブ
ルーチン、図7は、図6に示されるフェールセーフチェ
ックのサブルーチンであり、図8に示した部材と共通す
る部材には同一の符号を付して、その説明は一部省略す
る。
【0012】先ず、図1に示されるオートライト装置4
0について説明する。オートライト装置40は、図示す
るように、車両ランプとしてのヘッドランプ48を点灯
させるオートライトリレー43と、ランプの種類をメイ
ンあるいはディマーに切り替えるランプ切り替えリレー
44と、オートライトコントロールユニット41とを有
する。また、車外の照度を検知する受光センサ42がイ
ンストルメントパネル上面に設けられ、前記オートライ
トコントロールユニット41に接続されている。ここ
で、オートライトリレー43がオンされた場合にヘッド
ランプ48に電力が供給され点灯するようになってい
る。そして、前記オートライトコントロールユニット4
1は、キースイッチ49がオンされ、かつ、ライトスイ
ッチ47がオートの位置にある場合に、照度が所定値以
下になったことを受光センサ42により検出したときに
は、オートライトリレー43をオンしてヘッドランプ4
8を点灯させる信号を出力する。
【0013】次に、自動車エンジンの自動作動装置30
について説明する。本実施例に係る自動車エンジンの自
動作動装置30は、自動作動モードとして、乗員が乗車
する前に自動車エンジン22を予め始動させる自動始動
モードと、キースイッチをオフした後も所定時間だけ自
動車エンジン22をアイドリング運転させるアフターア
イドリングモードとの双方を有する。この自動作動装置
30は、図示するように、自動始動モードあるいはアフ
ターアイドリングモードを設定するモード設定手段10
と、自動車エンジン22を始動させるエンジン作動回路
20と、このエンジン作動回路20を前記自動作動モー
ドに従って作動させる制御手段としてのコントローラ1
4とを有している。ここで、モード設定手段10は、自
動始動モードの場合は始動時刻を設定しアフターアイド
リングモードの場合はアイドリング時間を設定する時刻
設定スイッチ11と、この設定した情報を表示する表示
部12と、自動作動モードを選択する予約スイッチ13
とを有する。前記コントローラ14には、全てのドアが
閉じられていることを検出するドアスイッチ、サイドブ
レーキがセットされていることを検出するサイドブレー
キスイッチ、オートマチック車のセレクトレバーがパー
キングポジションに入っていることを検出するパーキン
グポジションスイッチ等のスイッチ群17が接続されて
いる。これら各スイッチは、マイクロスイッチ等から構
成され、所定の事項を検出するとそれぞれ信号がコント
ローラ14に入力される。また、図示省略するが、エン
ジン状態が良好であること、例えば、オルタネータの発
電状態を示す信号もコントローラ14に入力されるよう
になっているまた、自動作動装置30は、信号整形処理
回路50と、前記オートライトリレー43への電力供給
を遮断するオートライト解除手段としてのオートライト
解除リレー45と、このオートライト解除リレー45を
駆動するためのリレー駆動回路46とを有し、オートラ
イトコントロールユニット41から出力されたオートラ
イトリレー43をオンする信号は前記信号整形処理回路
50で処理されて前記コントローラ14に入力される。
ここで、オートライト解除リレー45は、オートライト
リレー43と電源との間に設けられ、前記オートライト
解除リレー45がオンされると、前記オートライトリレ
ー43への電力供給が遮断されるようになっている。
【0014】前記コントローラ14は、自動作動モード
に従って自動車エンジンが作動する場合に、オートライ
トコントロールユニット41から出力されたオートライ
トリレー43をオンする信号を信号整形処理回路50を
介して受けたときには、前記オートライト解除リレー4
5をオンさせる信号を前記リレー駆動回路46に出力す
る。これにより、ヘッドランプを点灯させるオートライ
トリレー43への電力供給が遮断されることになる。こ
のため、自動作動モードに従って自動車エンジン22が
運転中の場合は、ライトスイッチ47がオートの位置に
あり、かつ、車外の照度が所定値以下のときであって
も、ヘッドランプ48は不必要に点灯しないこととな
る。
【0015】次に、本実施例の自動車エンジンの自動作
動装置30の作動を、図2に示すメインフロー、図3〜
図7に示す各サブルーチンに基づいて説明する。本実施
例の自動車エンジンの自動作動装置30の作動には、図
2に示すように、自動始動モードの場合(S10〜S5
0)とアフターアイドリングモードの場合(S60〜S
80)とがある。先ず、自動始動モードの場合について
説明する。図2に示したように、ステップS10では予
約スイッチ13がオンされているか否かを判断する。こ
こで、予約スイッチ13がオンされていると判断された
場合は自動始動モードとなり次のステップに進む。そし
て、コントローラ14は、設定された始動時刻が経過し
たか否かをチェックし(ステップS20)、予め設定さ
れた始動時刻になると、次のステップS25に進む。
尚、始動時刻の設定は、直接時刻を入力する方式のほ
か、始動時刻までの経過時間を入力する方式も採用でき
る。ステップS25では、図3に示すように、コントロ
ーラ14は、オートライトコントロールユニット41か
らオートライトリレー43をオンする信号が出力されて
いるか否かを判断する(ステップS26)。そして、オ
ートライト装置の作動条件が満たされてオートライトリ
レー43をオンする信号が出力されている場合には、オ
ートライト解除リレー45をオンさせる信号をリレー駆
動回路46に出力して(ステップS27)、メインフロ
ーチャートに戻る。これにより、自動始動モードに従っ
て自動車エンジン22が運転中の場合は、ライトスイッ
チ47がオートの位置にあり、かつ、車外の照度が所定
値以下の場合であっても、ヘッドランプ48は点灯しな
いこととなる。
【0016】次に、ステップS30で、自動車エンジン
22を始動する際の安全チェックを開始する。このエン
ジン始動安全チェック(ステップS30)のサブルーチ
ンがスタートすると、図4に示すように、コントローラ
14は、ドアスイッチ等のスイッチ群17の各スイッチ
がオンしているか否かを判断し(ステップS31〜S3
3)、エンジン状態が良好であること、例えば、オルタ
ネータの発電状態を示す信号をチェックする(ステップ
S34)。そして、全ての始動条件が満足されている場
合、つまり、全てのドアが閉じられ(S31)、かつ、
サイドブレーキがセットされ(S32)、かつ、セレク
トレバーがパーキングポジションに入っており(S3
3)、かつ、エンジン状態が良好(S34)な場合にの
みエンジンスタート信号を出力し(ステップS35)、
メインフローチャートに戻る。一方、ステップS31〜
S34における始動条件のうち1つでも満足されない場
合には、ステップS36に進んで所定のエンジン停止処
理操作が行われる。尚、エンジン停止によりオートライ
ト解除リレーはオフされる。
【0017】始動条件の全てが満足された場合には、コ
ントローラ14は、エンジン・オン制御を開始する(ス
テップS40)。このエンジン・オン制御(ステップS
40)のサブルーチンがスタートすると、図5に示すよ
うに、コントローラ14は、エンジン作動回路20に信
号を出力し模擬的にキースイッチ49がオンされた状態
を形成することにより、自動車エンジン22を始動する
(ステップS41)。ステップS42で、オルタネータ
の発電状態から自動車エンジン22が始動したと判断し
た場合には、コントローラ14に内蔵されたタイマー1
5がスタートして(ステップS43)、メインフローチ
ャートに戻る。一方、ステップS42でエンジン始動に
失敗したと判断した場合には図4のに戻り(ステップ
S44)、エンジン始動安全チェック(ステップS3
0)のステップS31からのエンジン始動が2回まで行
われ、3回以上失敗したと判断したとき(ステップS4
4)には、ステップS45に進んで所定のエンジン停止
処理操作が行われる。尚、エンジン停止によりオートラ
イト解除リレーはオフされる。
【0018】自動車エンジンが始動した場合には、コン
トローラ14は、エンジン・オフ制御を開始する(ステ
ップS50)。このエンジン・オフ制御(ステップS5
0)のサブルーチンがスタートすると、図6に示すよう
に、所定時間が経過するまで、つまり、自動車エンジン
22の運転が継続している間は、フェールセーフチェッ
ク(ステップS51)が行われるようになっている。
【0019】図7に示すように、フェールセーフチェッ
ク(ステップS51)のサブルーチンがスタートする
と、コントローラ14は、アフターアイドリング中であ
るか否かを判断する。自動始動モードの場合は次のステ
ップS62に進む。ここで、コントローラ14は、ドア
スイッチ等のスイッチ群17の各スイッチがオンしてい
るか否かを判断し、エンジン状態が良好であること、例
えばオルタネータの発電状態が正常であるか否かをチェ
ックする(ステップS62〜S65)。そして、全ての
フェールセーフ条件が満足されている場合にのみ、もと
のエンジン・オフ制御に戻り次のステップS52に進
む。一方、フェールセーフチェック(ステップS51)
におけるステップS62〜S65の条件のうち1つでも
満足されない場合には、ステップS66に進んで所定の
エンジン停止処理操作が行われる。従って、例えば、自
動車エンジンの自動作動運転中にドアが開かれたことを
ステップS62で検知した場合には、自動作動モードを
解除して自動車エンジン22の運転を停止する処理がス
テップS66で行われる。尚、エンジン停止によりオー
トライト解除リレーはオフされる。
【0020】前記フェールセーフ条件が満足される場合
は、図6に示すように、コントローラ14は、タイマー
15が自動車エンジン始動から所定の時間t1 をカウン
トするまでフェールセーフチェックを繰り返し(ステッ
プS51、S52)、時間t1 をカウントすればエンジ
ンオフ信号を出力する(ステップS53)。そして、ス
テップS54に進み、所定のエンジン停止処理操作が行
われる。尚、エンジン停止によりオートライト解除リレ
ーはオフされる。自動始動モードの場合、t1は自動車
エンジン始動から停止までの時間であり、暖機等が終了
する10分〜20分程度の任意の時間が設定されるよう
になっている。
【0021】次に、アフターアイドリングモードの場合
について説明する。図2に示したように、ステップS6
0で、キースイッチ49がイグニッション位置より回さ
れてオフされ、かつ、アフターアイドリング予約がされ
ていると判断した場合は、次のステップS65に進む。
このステップS65では、図3に示したように、前述の
自動始動モードの場合と同じ処理が行われる。即ち、コ
ントローラ14は、オートライトコントロールユニット
41からオートライトリレー43をオンする信号が出力
されているときは、オートライト解除リレー45をオン
させる信号をリレー駆動回路46に出力する。これによ
り、ライトスイッチ47がオートの位置にあり、かつ、
車外の照度が所定値以下の場合であっても、ヘッドラン
プ48は点灯しないこととなる。
【0022】ステップS70では、コントローラ14
は、自動車エンジン22が作動中である場合にキースイ
ッチ49をオフした後も継続して自動車エンジン22を
アイドリング運転させるように制御する。ここで、アフ
ターアイドリングモードに従って自動車エンジン22を
作動させる場合には、エンジン作動回路20において模
擬的にキースイッチ49がオンされた状態を形成するこ
とにより自動車エンジン22を作動させることとしてい
る。
【0023】次に、ステップS80のエンジンオフ制御
では、図6に示したように所定時間t1 秒が経過するま
ではアイドリング運転が継続される(ステップS51、
S52)。この場合のt1 はアイドリング運転時間とし
て予め設定されたものであり、例えば、30秒程度であ
る。このアイドリング運転中は、フェールセーフチェッ
クがなされる(ステップS51)。このフェールセーフ
チェックがスタートすると、図7に示したように、コン
トローラ14は、先ず、アフターアイドリング中である
か否かを判断する(ステップS61)。アフターアイド
リングモードの場合はステップS63に進むことにな
る。ここで、ステップS62を回避したのは、キースイ
ッチ49をオフしてアフターアイドリング運転となった
後に、乗員がドアを開けて降車するのが通常だからであ
る。ステップS63〜S65ではサイドブレーキスイッ
チ等の各スイッチがオンしているか否か等を判断する
(ステップS63〜S65)。以上のフェールセーフ条
件が満足されている場合は、所定時間t1 秒だけ自動車
エンジンをアイドリング運転した後、エンジンオフ信号
を出力し、所定のエンジン停止処理操作が行われる(ス
テップS53、S54)。尚、エンジン停止によりオー
トライト解除リレーはオフされる。
【0024】このように本実施例の自動車エンジンの自
動作動装置は、自動作動モードに従って自動車エンジン
22が作動する場合に、オートライトコントロールユニ
ットからオートライトリレーをオンする信号が出力され
ているときは、オートライト解除リレーをオンさせる信
号を前記リレー駆動回路に出力するようにしたため、
動作動モードに従って自動車エンジン22が運転中の
合は、ライトスイッチがオートの位置にあり、かつ、車
外の照度が所定値以下の場合であっても、ヘッドランプ
48は点灯しないこととなる。尚、車両ランプはヘッド
ランプ48に限定されるものではなく、車両に設置され
る他のランプにも適用され、例えば、スモールランプ類
でもよい。これにより、例えば夜間に、自動始動装置が
作動した場合に、オートライト装置が働いて、自動始動
によるエンジン運転中にヘッドランプ等が不必要に点灯
し、バッテリーに過大な負荷をかけてしまうことがなく
なる。さらに、自動車の駐車場所によっては、他者を驚
かせたり、不快感を与えてしまうということも防止でき
る。
【0025】尚、本実施例では、オートライト解除手段
として、オートライト解除リレーを別途設けるように構
成したが、本考案はこれに限定されるものではなく、例
えば、オートライトリレー43をオートライト解除手段
として兼ねることも可能である。即ち、コントローラ1
4とオートライトコントロールユニット41とを接続
し、自動作動モードにおいてオートライトコントロール
ユニット41からオートライトリレー43をオンする信
号をコントローラ14が検知した場合は、コントローラ
14は、逆にオートライトコントロールユニット41に
オートライトリレー43をオフさせる信号を出力してヘ
ッドランプへの電力供給を遮断させるようにしてもよ
い。
【0026】また、本考案は、自動車エンジン22が自
動作動されるのに連動して作動する車室内を事前に冷暖
房するオートエアコンが搭載された車両にも適用され、
自動車エンジンの自動作動に連動してオートエアコンが
作動する場合に、オートライト装置が働いてヘッドラン
プ等が点灯することを防止できる。
【0027】
【考案の効果】以上説明したように、本考案の自動車エ
ンジンの自動作動装置は、車外の照度が所定値以下にな
ったときに車両ランプを点灯させるオートライト装置が
搭載された車両に設けられ、前記車両ランプへの電力供
給を遮断するオートライト解除手段と、自動作動モード
に従って自動車エンジンが運転中の場合には、前記オー
トライト解除手段を作動させて前記車両ランプへの電力
供給を遮断させる制御手段とを有するので、自動作動モ
ードに従って自動車エンジンが自動作動する場合には、
制御手段は前記オートライト解除手段を作動させて前記
車両ランプへの電力供給を遮断する。このため、自動作
動モードに従って自動車エンジンが運転中の場合は、車
外の照度が所定値以下のときであっても、車両ランプは
点灯しないこととなる。これにより、例えば夜間に、自
動作動装置が作動した場合に、オートライト装置が働い
て、自動作動によるエンジン運転中に車両ランプが不必
要に点灯し、バッテリーに過大な負荷をかけてしまうよ
うなことがなくなる。さらに、自動車の駐車場所によっ
ては、他者を驚かせたり、不快感を与えてしまうという
ことも防止できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の一実施例に係る自動車エンジンの自
動作動装置の概略構成をオートライト装置の概略構成と
共に示すブロック図
【図2】 図1に示される自動作動装置の作動を示すメ
インフロー
【図3】 図2に示されるオートライト信号チェック処
理のサブルーチン
【図4】 図2に示されるエンジン始動安全チェックの
サブルーチン
【図5】 図2に示されるエンジン・オン制御のサブル
ーチン
【図6】 図2に示されるエンジン・オフ制御のサブル
ーチン
【図7】 図6に示されるフェールセーフチェックのサ
ブルーチン
【図8】 従来の自動作動装置の概略構成をオートライ
ト装置の概略構成と共に示すブロック図
【図9】 従来の自動作動装置の作動を示すメインフロ
【図10】 図9に示されるエンジン始動安全チェック
のサブルーチン
【符号の説明】
10…モード設定手段 11…時刻設定ス
イッチ 12…表示部 13…予約スイッ
チ 14…コントローラ(制御手段) 15…タイマー 17…スイッチ群 20…エンジン作動回路 22…自動車エン
ジン 30、39…自動車エンジンの自動作動装置 40…オートライト装置 41…オートライトコントロールユニット 42…受光センサ 43…オートライ
トリレー 44…ランプ切り替えリレー 45…オートライト解除リレー(オートライト解除手
段) 46…リレー駆動回路 47…ライトスイ
ッチ 48…ヘッドランプ(車両ランプ) 49…キースイッ
チ 50…信号整形処理回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−128819(JP,A) 実開 平2−54653(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60Q 1/02 F02N 11/08

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】車外の照度が所定値以下になったときに車
    両ランプ(48)を点灯させるオートライト装置(40)が搭載
    された車両に設けられ、乗員が乗車する前に自動車エン
    ジン(22)を予め始動させたり、または、キースイッチ(4
    9)をオフした後も所定時間だけ前記自動車エンジン(22)
    をアイドリング運転させたりする自動車エンジンの自動
    作動装置において、 自動作動モードを設定するモード設定手段(10)と、 このモード設定手段(10)により設定された前記自動作動
    モードに従って前記自動車エンジン(22)を作動させるエ
    ンジン作動回路(20)と、 前記車両ランプへの電力供給を遮断するオートライト解
    除手段(45)と、 前記自動作動モードに従って前記自動車エンジン(22)が
    運転中の場合には、前記オートライト解除手段(45)を作
    動させて前記車両ランプへの電力供給を遮断させる制御
    手段(14)と、 を有することを特徴とする自動車エンジンの自動作動装
    置。
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