JP2605485Y2 - 咬合具付き包装体 - Google Patents

咬合具付き包装体

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JP2605485Y2 JP1992029741U JP2974192U JP2605485Y2 JP 2605485 Y2 JP2605485 Y2 JP 2605485Y2 JP 1992029741 U JP1992029741 U JP 1992029741U JP 2974192 U JP2974192 U JP 2974192U JP 2605485 Y2 JP2605485 Y2 JP 2605485Y2
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誠一 矢ヶ崎
一文 松井
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、雄部材と雌部材とが開
閉自在に構成された咬合具を設けた咬合具付き包装体に
関し、医薬、衣料、食品分野等において利用できる。
【0002】
【背景技術及び考案が解決しようとする課題】近年、雄
部材と雌部材とにより構成された咬合具付き包装袋が、
開閉自在の便利さのため、様々な分野で使用されるよう
になってきている。例えば、医薬の分野においては、湿
布剤用の包装袋としてこのような咬合具付き包装袋が最
も多く使用されている。このような咬合具付き包装袋
は、テープ状の雄部材と雌部材とが嵌合された状態の咬
合具を用意しておき、両部材をそれぞれ袋の口部に溶着
することにより製造されている。
【0003】従来、咬合具付き包装袋の内容物が、薬効
の強い湿布剤の場合、咬合具が膨潤したり、表面状態が
変質するため、咬合具の再嵌合が困難になるという問題
点があった。そこで、本考案は、咬合具の雄部材と雌部
材とをスムーズに再嵌合させることができる咬合具付き
包装体を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段及び作用】本考案は、咬合
具が包装体の口部に設けられた咬合具付き包装体であっ
て、前記咬合具は、頭部を有する雄部材と、隙間を挟ん
で互いに対向する半円形の第1と第2のフック部を有す
る雌部材とを有して開閉自在に構成され前記雄部材の
頭部が前記隙間に挿入されかつ雌部材の両フック部を左
右に押し広げながらその両フック部内に嵌合する際に接
触する前記頭部及び前記フック部の互いの接触面に、
部材の滑り性を向上させるための滑り性向上剤であるシ
リコーン油が塗布されていることを特徴とする。このよ
うに、咬合具の雄部材と雌部材とが嵌合する際に接触す
る部分に滑り性向上剤が塗布されているため、雄部材と
雌部材との嵌合が極めて容易に行われるようになり、咬
合具付き包装体の開閉がスムーズとなる
【0005】前記滑り性向上剤として、雄部材と雌部材
との摩擦抵抗を下げることができ、かつ咬合具自体や袋
の内容物等の品質に影響を及ばさないものであれば、適
当なものを使用できる。このような要件を満たすものと
して、シリコーン油(常温で油状のシリコーン)があ
る。また、前記滑り性向上剤は、雄部材と雌部材とが嵌
合する際に接触する部分に塗布されていればよく、雄部
材と雌部材との嵌合前はいずれか一方に塗布されていて
も、又は両者に塗布されていてもよい。
【0006】滑り性向上剤の塗布厚は、適当に選ぶこと
ができるが、シリコーン油の場合、1〜10μm とするの
がよい。10μm を越える厚さの場合、シリコーン油が垂
れ下がって嵌合後の雄部材の内側又は雌部材の内側に付
着し、嵌合強度低下の原因になる。また、滑り性向上剤
の粘度は、液垂れの防止上、低すぎると好ましくなく、
例えばシリコーン油の場合、例えば10,000cSt (25℃)
とする。
【0007】雄部材と雌部材との接触部分への塗布形態
は、雄部材と雌部材との良好な嵌合性が得られるもので
あれば任意であり、例えば連続的な塗布状態であって
も、又は断続的な(例えば数mmから数cm間隔)塗布状態
であってもよい。また、塗布方法も、滑り性向上剤の前
記塗布状態が得られるものであれば任意である。
【0008】なお、咬合具の材質は、通常の咬合具用と
して使用できるものあれば任意である。例えば、LD
PE(低密度ポリエチレン)、EVA(エチレン−酢酸
ビニル共重合体)、PP(ポリプロピレン)、EMAA
(エチレン−メタクリル酸共重合樹脂)、アイオノマ
ー、L−LDPE(直鎖状低密度ポリエチレン)、PE
T(ポリエチレンテレフタレート)、HDPE(高密度
ポリエチレン)、EAA(エチレン−アクリル酸共重合
樹脂)、EMA(エチレン−メタクリレート共重合樹
脂)等を使用できる。
【0009】なお、部材相互の接着性の観点から、咬合
具用の樹脂として、包装袋のシール層と同じ種類の樹脂
を選定することが望ましい。例えば、上記樹脂の中で、
特にEVAは、低温シール性に優れ、製袋加工を安定し
て行うことができ、加えて製袋速度の向上も図れるた
め、包装袋のシール層の樹脂として使用されることが多
い。そして、この場合、咬合具用の樹脂としてもEVA
が使用されることになる。
【0010】一方、このEVAは、湿布剤に含まれる薬
剤成分によって影響を受けやすく、再嵌合性が悪化しや
すいという欠点がある。そこで、本考案は、このような
樹脂より成る咬合具に使用すれば、樹脂の有する特長を
生かすことができると共に、このような欠点を除去でき
て好適である。
【0011】この咬合具付き包装体の具体例は、包装
袋、包装容器等である。そして、包装体を薬剤包装用の
包装袋とした場合、この中には特に湿布剤を収納してお
くのが前記理由により好適である。
【0012】
【実施例】図面を参照して本考案の一実施例に係る咬合
具及び咬合具付き包装袋をその製造例と共に説明する。
先ず、図1に示すように、咬合具11を構成する一方のテ
ープ状の雄部材12と他方のテープ状の雌部材13を成形し
た。ここで使用した咬合具11の材質は、EVA(エチレ
ン−酢酸ビニル共重合体)である。
【0013】この雄部材12は、テープ状に連続した基部
14、断面ハート形の頭部15及び両者14,15 を連結する断
面棒状の連結部16が一体成形されたものである。また、
前記雌部材13は、テープ状に連続した基部17、この基部
17に直接形成された半円形の第1のフック部18及びこの
第1のフック部18と対向するように基部17に直接形成さ
れた半円形の第2のフック部19が一体成形されたもので
ある。両フック部18,19 の端縁18A,19A 間には、前記連
結部16の厚さに略相当する幅の隙間21が設けられてい
る。
【0014】次に、前記雄部材13の頭部15の先端部分15
A をシリコーン油22が含浸されたフェルトに接触させる
ことにより、頭部15の先端部分15A にシリコーン油22を
連続的に塗布した。このシリコーン油22の粘度は、例え
ば約10,000cSt である。また、塗布厚は、例えば5μm
である。なお、前記雌部材13に対しては、何も塗布しな
かった。次に、図2に示すように、前記雄部材12を雌部
材13に接近させて、雄部材12の頭部15を雌部材13のフッ
ク部18,19 に当接させ、引き続きフック部18,19 を左右
に押し広げながら前記頭部15を最終的にフック部18,19
内に嵌合させた。これにより、本実施例に係る咬合具11
を作製した。
【0015】この嵌合操作の際、前記頭部15が雌部材12
のフック部18,19 に当接した時点でシリコーン油22がフ
ック部18,19 の上端18B,19B にも一部付着するが、シリ
コーン油22の粘度と塗布厚が適性であるため、この付着
したシリコーン油22はフック部18,19 内の前記頭部15に
垂れ下がることがない。しかし、シリコーン油22の粘度
や、塗布厚が適性ではない場合(例えば、シリコーン油
22の粘度が小さすぎたり、塗布厚が厚すぎる場合)、フ
ック部18,19 の上端18B,19B に付着したシリコーン油22
がフック部18,19 内の前記頭部15に垂れ下がって頭部15
の内側15B にも付着するため、フック部18,19 と頭部15
との係合部分に滑りが生じて咬合具11の嵌合強度が低下
する。
【0016】次に、図3,4に示すように、この咬合具
11を包装袋31の口部の内側に溶着することにより咬合具
付き包装袋32を製造した。この包装袋31は、例えば紙
(76.8g/ m2 )/PE(20μm)/Al箔(9μm)
/EVA(40μm)のような層構成を有する。次に、こ
の咬合具付き包装袋32を使用し、下記のように再嵌合性
の試験を行った。即ち、この咬合具付き包装袋32の中に
薬効の異なる4種の湿布剤(A,B,C,D)33を入れ
て咬合具11を閉じ、この湿布剤33入りの包装袋32を40℃
の雰囲気内に放置して、所定時間後の再嵌合性を定性的
に評価した。その結果を表1と2に示す。
【0017】表1は、本実施例に係るシリコーン油が塗
布されている咬合具付き包装袋32の試験結果であり、表
2は、シリコーン油が塗布されていない咬合具付き包装
袋の対照(ブランク)試験の結果である。これらの表
で、○、△、×はそれぞれ下記を意味する。 ○…咬合具の雄部材と雌部材をスムーズに再嵌合させる
ことができる。 △…咬合具の雄部材と雌部材を再嵌合させるのにやや力
を要する。 ×…咬合具の雄部材と雌部材を再嵌合させるのに大きな
力を要し、無理に再嵌合させようとすると咬合具が変形
することもある。
【0018】
【表1】
【0019】
【表2】
【0020】上記表1,2より、本実施例の咬合具付き
包装袋32は、雄部材12と雌部材13との接触部分にシリコ
ーン油22が塗布されているため、薬効の強い湿布剤33を
収納していて、3箇月間経過した場合であっても、咬合
具11の開閉をスムーズに行うことができ、再嵌合性が良
好であった。これに対して、対照試験に係る咬合具付き
包装袋は、雄部材と雌部材との接触部分にシリコーン油
が塗布されていないため、薬効の弱い湿布剤(C)の場
合には72時間位再嵌合性を保てても、薬効の強い湿布剤
(D)の場合には24時間も持たないうちに咬合具が膨潤
したり、表面状態が変質したりして再嵌合性が不良にな
った。
【0021】なお、上記実施例において、雄部材12と雌
部材13とが嵌合する際に接触する部分として、雄部材12
の頭部15の先端部分15A のみにシリコーン油22を塗布し
たが、この先端部分15A に加えて、この先端部分15A と
接触することになるフック部18,19 の上端18B,19B にも
シリコーン油22を塗布しておいてもよい。
【0022】
【考案の効果】本考案に係る咬合具付き包装体によれ
ば、雄部材と雌部材をスムーズに再嵌合させることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例に係る咬合具の雄部材にシリ
コーン油が塗布された状態を示す断面図である。
【図2】同じ実施例に係る咬合具の嵌合状態を示す断面
図である。
【図3】本考案の一実施例に係る咬合具付き包装袋の正
面図である。
【図4】同じ実施例に係る咬合具付き包装袋の断面図で
ある。
【符号の説明】
11 咬合具 12 雄部材 13 雌部材 22 シリコーン油 31 包装袋 32 咬合具付き包装袋 33 湿布剤
フロントページの続き (72)考案者 藤崎 恭久 東京都豊島区高田3丁目24番1号 大正 製薬株式会社内 (72)考案者 矢ヶ崎 誠一 東京都台東区台東1丁目5番1号 凸版 印刷株式会社内 (72)考案者 松井 一文 静岡県裾野市葛山215番地の2 プラロ ック株式会社内 (72)考案者 長島 正夫 静岡県裾野市葛山215番地の2 プラロ ック株式会社内 (72)考案者 工藤 博 東京都中央区銀座4丁目12番18号 出光 石油化学株式会社内 (56)参考文献 特開 昭60−198102(JP,A) 特開 平3−19857(JP,A) 実開 昭55−102809(JP,U) 実開 昭53−96798(JP,U) 実公 昭50−40727(JP,Y1)

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 咬合具が包装体の口部に設けられた咬合
    具付き包装体であって、前記咬合具は、頭部を有する雄
    部材と、隙間を挟んで互いに対向する半円形の第1と第
    2のフック部を有する雌部材とを有して開閉自在に構成
    され前記雄部材の頭部が前記隙間に挿入されかつ雌部
    材の両フック部を左右に押し広げながらその両フック部
    内に嵌合する際に接触する前記頭部及び前記フック部の
    互いの接触面に、両部材の滑り性を向上させるための滑
    り性向上剤であるシリコーン油が塗布されていることを
    特徴とする咬合具付き包装体
  2. 【請求項2】 請求項1記載の咬合具付き包装体におい
    て、前記包装体の内部には湿布剤が収納されたことを特
    徴とする咬合具付き包装体
JP1992029741U 1992-05-07 1992-05-07 咬合具付き包装体 Expired - Fee Related JP2605485Y2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010162469A (ja) * 2009-01-14 2010-07-29 Juichi Kasai プラスチックチャックの爪構造表面への液状潤滑剤の塗布方法および液状潤滑剤が塗布されたプラスチックチャック

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JPS55102809U (ja) * 1979-01-10 1980-07-18
JPS60198102A (ja) * 1984-03-19 1985-10-07 ユニチカ株式会社 防水性スライドフアスナ−

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