JP2605387Y2 - 昇圧コンバータのスナバ回路 - Google Patents
昇圧コンバータのスナバ回路Info
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- JP2605387Y2 JP2605387Y2 JP1992070953U JP7095392U JP2605387Y2 JP 2605387 Y2 JP2605387 Y2 JP 2605387Y2 JP 1992070953 U JP1992070953 U JP 1992070953U JP 7095392 U JP7095392 U JP 7095392U JP 2605387 Y2 JP2605387 Y2 JP 2605387Y2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、スイッチング電源装置
の力率改善回路などに応用される昇圧コンバータに関す
る。
の力率改善回路などに応用される昇圧コンバータに関す
る。
【0002】
【従来の技術】図3は、特開平2−269469号公報
などに開示される昇圧チョッパ型(Boost型)回路
に、スナバ回路を設けた昇圧コンバータの従来例を示す
ものであり、同図において、1は商用電源、2は商用電
源1からの交流電源電圧を整流して直流入力電圧Vin
を出力する整流回路であり、この商用電源1および整流
回路2により直流電圧源3が構成される。また、前記整
流回路2の出力両端には、第1のインダクタンス4と第
1のスイッチング素子たるMOS型FET5との直列回
路が接続されるとともに、FET5の両端には、第1の
ダイオード6と平滑コンデンサ7との直列回路が接続さ
れ、ダイオード6の出力側である平滑コンデンサ7の両
端に出力端子+V,−Vが接続される。一方、8は前記
スイッチング素子5のドレイン・ソース間に接続された
周知のスナバ回路であり、このスナバ回路8は、抵抗9
およびコンデンサ10からなる直列回路と、抵抗9の両端
に接続されるダイオード11とにより構成される。FET
5のゲートには、制御回路12から所定のパルス導通幅を
有する駆動信号が供給され、この駆動信号によりFET
5がスイッチングされることで、出力端子+V,−Vよ
り直流出力電圧Voutが取出される。
などに開示される昇圧チョッパ型(Boost型)回路
に、スナバ回路を設けた昇圧コンバータの従来例を示す
ものであり、同図において、1は商用電源、2は商用電
源1からの交流電源電圧を整流して直流入力電圧Vin
を出力する整流回路であり、この商用電源1および整流
回路2により直流電圧源3が構成される。また、前記整
流回路2の出力両端には、第1のインダクタンス4と第
1のスイッチング素子たるMOS型FET5との直列回
路が接続されるとともに、FET5の両端には、第1の
ダイオード6と平滑コンデンサ7との直列回路が接続さ
れ、ダイオード6の出力側である平滑コンデンサ7の両
端に出力端子+V,−Vが接続される。一方、8は前記
スイッチング素子5のドレイン・ソース間に接続された
周知のスナバ回路であり、このスナバ回路8は、抵抗9
およびコンデンサ10からなる直列回路と、抵抗9の両端
に接続されるダイオード11とにより構成される。FET
5のゲートには、制御回路12から所定のパルス導通幅を
有する駆動信号が供給され、この駆動信号によりFET
5がスイッチングされることで、出力端子+V,−Vよ
り直流出力電圧Voutが取出される。
【0003】上記構成の昇圧コンバータにおいて、FE
T5がオンの時には、インダクタンス4に直流入力電圧
Vinが印加され、このインダクタンス4を流れるイン
ダクタ電流ILが傾斜上昇するのに伴って、インダクタ
ンス4にエネルギーが蓄えられる。これに対して、FE
T5がオフの時には、整流回路2からの直流入力電圧V
inとともに、前記インダクタンス4に蓄えられたエネ
ルギーがダイオード6より出力側の平滑コンデンサ7に
送り出され、インダクタ電流ILは傾斜下降し、かつ、
直流入力電圧Vinよりも高い直流出力電圧Voutが
取り出される。このとき、インダクタ電流ILの平均値
として表わされる整流回路2からの入力電流Iinが直
流入力電圧Vinに比例した全波整流波形となるよう
に、制御回路12を介してFET5をオン,オフ制御すれ
ば、商用電源1に対して純抵抗負荷と等価となり、力率
の向上を達成することが可能となる。
T5がオンの時には、インダクタンス4に直流入力電圧
Vinが印加され、このインダクタンス4を流れるイン
ダクタ電流ILが傾斜上昇するのに伴って、インダクタ
ンス4にエネルギーが蓄えられる。これに対して、FE
T5がオフの時には、整流回路2からの直流入力電圧V
inとともに、前記インダクタンス4に蓄えられたエネ
ルギーがダイオード6より出力側の平滑コンデンサ7に
送り出され、インダクタ電流ILは傾斜下降し、かつ、
直流入力電圧Vinよりも高い直流出力電圧Voutが
取り出される。このとき、インダクタ電流ILの平均値
として表わされる整流回路2からの入力電流Iinが直
流入力電圧Vinに比例した全波整流波形となるよう
に、制御回路12を介してFET5をオン,オフ制御すれ
ば、商用電源1に対して純抵抗負荷と等価となり、力率
の向上を達成することが可能となる。
【0004】また、この一連の動作中において、FET
5がターンオフした瞬間に、スナバ回路8は、インダク
タンス4から送り出されるエネルギーを抵抗9よりコン
デンサ10に吸収させ、このコンデンサ10を充電させるこ
とによって、FET5のドレイン・ソース間電圧の立上
がり速度を下げて、FET5のターンオフ損失を減少さ
せる。そして、FET5がターンオンすると、スナバ回
路8は、前記コンデンサ9に蓄えられたエネルギーを、
ダイオード11よりFET5を介して入力側の整流回路2
に戻すようにしている。
5がターンオフした瞬間に、スナバ回路8は、インダク
タンス4から送り出されるエネルギーを抵抗9よりコン
デンサ10に吸収させ、このコンデンサ10を充電させるこ
とによって、FET5のドレイン・ソース間電圧の立上
がり速度を下げて、FET5のターンオフ損失を減少さ
せる。そして、FET5がターンオンすると、スナバ回
路8は、前記コンデンサ9に蓄えられたエネルギーを、
ダイオード11よりFET5を介して入力側の整流回路2
に戻すようにしている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】上記従来技術の昇圧コ
ンバータは、スナバ回路8の内部に抵抗9が設けられて
いるため、この抵抗9に電流が流れたときに電力損失が
発生する。したがって、特に、この昇圧コンバータをス
イッチング電源装置の力率改善回路として用いた場合に
は、前記抵抗9の電力損失が装置全体の効率に大きく影
響を及ぼし、高効率を達成できないといった問題点を有
する。
ンバータは、スナバ回路8の内部に抵抗9が設けられて
いるため、この抵抗9に電流が流れたときに電力損失が
発生する。したがって、特に、この昇圧コンバータをス
イッチング電源装置の力率改善回路として用いた場合に
は、前記抵抗9の電力損失が装置全体の効率に大きく影
響を及ぼし、高効率を達成できないといった問題点を有
する。
【0006】一方、実開平2−61990号(実開平4
−21186号)のマイクロフィルムには、スイッチン
グ電源を構成する第1のスイッチング素子の両端に、ダ
イオードとコンデンサを直列に接続し、コンデンサの両
端に第2のインダクタンスと第2のスイッチング素子を
直列に接続し、第1のスイッチング素子がオンからオフ
に移行するとき、第1のインダクタンスの漏れ磁束によ
るサージ電圧を、ダイオードを介してコンデンサを充電
することで抑制し、次に第1のスイッチング素子がオン
の期間に、第2のスイッチング素子を1サイクル以上オ
ン・オフ動作させることで、第2のインダクタンスから
整流ダイオードを介して、コンデンサを放電させるよう
にしたものが開示されている。しかし、このような構成
では、第1のインダクタンスを流れる入力電流に拘わら
ず、第2のスイッチング素子を1サイクル以上強制的に
オン・オフさせているため、スナバ回路内の第2のイン
ダクタンスや巻線の抵抗による損失が常時発生して、さ
らなる高効率化を達成できないという懸念を生じる。
−21186号)のマイクロフィルムには、スイッチン
グ電源を構成する第1のスイッチング素子の両端に、ダ
イオードとコンデンサを直列に接続し、コンデンサの両
端に第2のインダクタンスと第2のスイッチング素子を
直列に接続し、第1のスイッチング素子がオンからオフ
に移行するとき、第1のインダクタンスの漏れ磁束によ
るサージ電圧を、ダイオードを介してコンデンサを充電
することで抑制し、次に第1のスイッチング素子がオン
の期間に、第2のスイッチング素子を1サイクル以上オ
ン・オフ動作させることで、第2のインダクタンスから
整流ダイオードを介して、コンデンサを放電させるよう
にしたものが開示されている。しかし、このような構成
では、第1のインダクタンスを流れる入力電流に拘わら
ず、第2のスイッチング素子を1サイクル以上強制的に
オン・オフさせているため、スナバ回路内の第2のイン
ダクタンスや巻線の抵抗による損失が常時発生して、さ
らなる高効率化を達成できないという懸念を生じる。
【0007】そこで、本考案は上記問題点を解決して、
電力損失の発生を抑え、さらに高効率を達成できる昇圧
コンバータのスナバ回路を提供することを目的とする。
電力損失の発生を抑え、さらに高効率を達成できる昇圧
コンバータのスナバ回路を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本考案は、交流電源電圧
を整流する整流回路と、この整流回路に接続される第1
のインダクタンスと第1のスイッチング素子との直列回
路と、前記第1のスイッチング素子の両端に接続される
第1のダイオードと平滑コンデンサとの直列回路とを備
え、前記第1のスイッチング素子がオンの時に前記第1
のインダクタンスにエネルギーを蓄え、前記第1のスイ
ッチング素子がオフの時に前記ダイオードよりこのエネ
ルギーを出力側に送り出すようにした昇圧コンバータに
おいて、前記第1のスイッチング素子の両端に接続され
る第2のダイオードとコンデンサとの直列回路と、前記
コンデンサの両端に接続される第2のインダクタンスと
第2のスイッチング素子との直列回路と、この第2のイ
ンダクタンスと第2のスイッチング素子との接続点と前
記第1のダイオードの出力側間に接続される第3のダイ
オードとからなり、前記第1のスイッチング素子のオフ
期間中に前記第1のインダクタンスから前記第2のダイ
オードを介して前記コンデンサにエネルギーを蓄える一
方、前記第1のスイッチング素子のオン期間中に前記第
2のスイッチング素子をオン・オフして、前記コンデン
サに蓄えたエネルギーを前記第2のインダクタンスから
前記第3のダイオードを介して出力側に送り出すととも
に、前記第1のインダクタンスを流れる入力電流が設定
値よりも低い場合は、前記第2のスイッチング素子をタ
ーンオンさせないように構成したものである。
を整流する整流回路と、この整流回路に接続される第1
のインダクタンスと第1のスイッチング素子との直列回
路と、前記第1のスイッチング素子の両端に接続される
第1のダイオードと平滑コンデンサとの直列回路とを備
え、前記第1のスイッチング素子がオンの時に前記第1
のインダクタンスにエネルギーを蓄え、前記第1のスイ
ッチング素子がオフの時に前記ダイオードよりこのエネ
ルギーを出力側に送り出すようにした昇圧コンバータに
おいて、前記第1のスイッチング素子の両端に接続され
る第2のダイオードとコンデンサとの直列回路と、前記
コンデンサの両端に接続される第2のインダクタンスと
第2のスイッチング素子との直列回路と、この第2のイ
ンダクタンスと第2のスイッチング素子との接続点と前
記第1のダイオードの出力側間に接続される第3のダイ
オードとからなり、前記第1のスイッチング素子のオフ
期間中に前記第1のインダクタンスから前記第2のダイ
オードを介して前記コンデンサにエネルギーを蓄える一
方、前記第1のスイッチング素子のオン期間中に前記第
2のスイッチング素子をオン・オフして、前記コンデン
サに蓄えたエネルギーを前記第2のインダクタンスから
前記第3のダイオードを介して出力側に送り出すととも
に、前記第1のインダクタンスを流れる入力電流が設定
値よりも低い場合は、前記第2のスイッチング素子をタ
ーンオンさせないように構成したものである。
【0009】
【作用】請求項1の構成によって、第1のスイッチング
素子がオフ状態の時に、第1のインダクタンスからのエ
ネルギーをコンデンサに蓄え、一方、第1のスイッチン
グ素子のターンオン後、第2のスイッチング素子をター
ンオンさせることで、コンデンサに蓄えられたエネルギ
ーを第2のインダクタンスに移動させる。その後、第2
のスイッチング素子をターンオフさせ、この第2のイン
ダクタンスから第3のダイオードを介して第1のダイオ
ードの出力側にエネルギーを戻すことによって、スナバ
回路内における電力損失を低減できる。
素子がオフ状態の時に、第1のインダクタンスからのエ
ネルギーをコンデンサに蓄え、一方、第1のスイッチン
グ素子のターンオン後、第2のスイッチング素子をター
ンオンさせることで、コンデンサに蓄えられたエネルギ
ーを第2のインダクタンスに移動させる。その後、第2
のスイッチング素子をターンオフさせ、この第2のイン
ダクタンスから第3のダイオードを介して第1のダイオ
ードの出力側にエネルギーを戻すことによって、スナバ
回路内における電力損失を低減できる。
【0010】また、第1のインダクタンスを流れる入力
電流が設定値よりも低い場合は、第2のスイッチング素
子をターンオンさせないようにしているので、第2のス
イッチング素子を常時オン・オフさせるものに比べて、
スナバ回路を構成する第2のインダクタンスや巻線の抵
抗による損失も少なくなり、さらなる効率の向上を達成
できる。
電流が設定値よりも低い場合は、第2のスイッチング素
子をターンオンさせないようにしているので、第2のス
イッチング素子を常時オン・オフさせるものに比べて、
スナバ回路を構成する第2のインダクタンスや巻線の抵
抗による損失も少なくなり、さらなる効率の向上を達成
できる。
【0011】
【実施例】以下、本考案の一実施例につき、図1および
図2を参照して説明する。なお、図1および図2におい
て、前記従来例における図3の回路図と同一部分には同
一符号を付し、その共通する部分の詳細なる説明は省略
する。
図2を参照して説明する。なお、図1および図2におい
て、前記従来例における図3の回路図と同一部分には同
一符号を付し、その共通する部分の詳細なる説明は省略
する。
【0012】図1において、31は前記図3におけるスナ
バ回路8に代わり、能動素子により構成されたスナバ回
路である。このスナバ回路31は、FET5のドレイン・
ソース間に接続された第2のダイオード32とコンデンサ
33との直列回路と、このコンデンサ33の両端に接続され
た第2のインダクタンス34と第2のスイッチング素子た
るMOS型FET35との直列回路と、インダクタンス34
とFET35との接続点と前記ダイオード6の出力側であ
るカソード間に接続された第3のダイオード36とにより
構成される。また、FET35のゲートには制御回路37が
接続され、この制御回路37からは、図2に示すように、
制御回路12からの駆動信号S1の立上がりに対して、所
定時間tを経てパルス駆動信号S2が出力されるように
なっている。
バ回路8に代わり、能動素子により構成されたスナバ回
路である。このスナバ回路31は、FET5のドレイン・
ソース間に接続された第2のダイオード32とコンデンサ
33との直列回路と、このコンデンサ33の両端に接続され
た第2のインダクタンス34と第2のスイッチング素子た
るMOS型FET35との直列回路と、インダクタンス34
とFET35との接続点と前記ダイオード6の出力側であ
るカソード間に接続された第3のダイオード36とにより
構成される。また、FET35のゲートには制御回路37が
接続され、この制御回路37からは、図2に示すように、
制御回路12からの駆動信号S1の立上がりに対して、所
定時間tを経てパルス駆動信号S2が出力されるように
なっている。
【0013】そして、制御回路12からの駆動信号S1が
Lレベルになり、FET5がターンオフすると、インダ
クタンス4→ダイオード32→コンデンサ33→整流回路2
に至る経路で電流が流れ、インダクタンス4に蓄えられ
たエネルギーがコンデンサ33に蓄えられるため、FET
5のターンオフ損失は減少する。その後、FET5がタ
ーンオンし、所定時間tを経て制御回路37からHレベル
のパルス駆動信号S2がFET35に供給されると、コン
デンサ33→インダクタンス34→FET35に至る経路で電
流が流れ、コンデンサ33に蓄えられたエネルギーはイン
ダクタンス34に移動する。そして、前記パルス駆動信号
S2がLレベルになり、FET35がターンオフすると、
インダクタンス34は電流の連続性を維持するために、イ
ンダクタンス34に蓄えられたエネルギーをダイオード36
を介して直流出力電圧Voutラインに出力し、これに
よって、スナバ回路31内における電力損失を低減するこ
とが可能となる。
Lレベルになり、FET5がターンオフすると、インダ
クタンス4→ダイオード32→コンデンサ33→整流回路2
に至る経路で電流が流れ、インダクタンス4に蓄えられ
たエネルギーがコンデンサ33に蓄えられるため、FET
5のターンオフ損失は減少する。その後、FET5がタ
ーンオンし、所定時間tを経て制御回路37からHレベル
のパルス駆動信号S2がFET35に供給されると、コン
デンサ33→インダクタンス34→FET35に至る経路で電
流が流れ、コンデンサ33に蓄えられたエネルギーはイン
ダクタンス34に移動する。そして、前記パルス駆動信号
S2がLレベルになり、FET35がターンオフすると、
インダクタンス34は電流の連続性を維持するために、イ
ンダクタンス34に蓄えられたエネルギーをダイオード36
を介して直流出力電圧Voutラインに出力し、これに
よって、スナバ回路31内における電力損失を低減するこ
とが可能となる。
【0014】また、本実施例のスナバ回路31は、入力電
流Iinがある設定値よりも低い場合に、FET35をタ
ーンオンしないことによって、さらに効率を高めること
ができる。すなわち、その理由は、第1に入力電流Ii
nが小さい場合には、FET5のターンオフ損失も小さ
く、また、第2にスナバ回路31は、回路内のコアや巻線
の損失によって、純粋なる無損失を達成できないためで
ある。このように、インダクタンス4を流れる入力電流
Iinが設定値よりも低い場合は、FET35をターンオ
ンさせないようにしているので、FET35を常時オン・
オフさせるものに比べて、スナバ回路31を構成するイン
ダクタンス34や巻線の抵抗による損失も少なくなり、さ
らなる効率の向上を達成できる。
流Iinがある設定値よりも低い場合に、FET35をタ
ーンオンしないことによって、さらに効率を高めること
ができる。すなわち、その理由は、第1に入力電流Ii
nが小さい場合には、FET5のターンオフ損失も小さ
く、また、第2にスナバ回路31は、回路内のコアや巻線
の損失によって、純粋なる無損失を達成できないためで
ある。このように、インダクタンス4を流れる入力電流
Iinが設定値よりも低い場合は、FET35をターンオ
ンさせないようにしているので、FET35を常時オン・
オフさせるものに比べて、スナバ回路31を構成するイン
ダクタンス34や巻線の抵抗による損失も少なくなり、さ
らなる効率の向上を達成できる。
【0015】なお、本考案は上記実施例に限定されるも
のではなく、本考案の要旨の範囲において種々の変形実
施が可能である。例えば、スイッチング素子は実施例中
におけるMOS型FETに限らず、スイッチングトラン
ジスタを用いることも可能である。
のではなく、本考案の要旨の範囲において種々の変形実
施が可能である。例えば、スイッチング素子は実施例中
におけるMOS型FETに限らず、スイッチングトラン
ジスタを用いることも可能である。
【0016】
【考案の効果】本考案は、交流電源電圧を整流する整流
回路と、この整流回路に接続される第1のインダクタン
スと第1のスイッチング素子との直列回路と、前記第1
のスイッチング素子の両端に接続される第1のダイオー
ドと平滑コンデンサとの直列回路とを備え、前記第1の
スイッチング素子がオンの時に前記第1のインダクタン
スにエネルギーを蓄え、前記第1のスイッチング素子が
オフの時に前記ダイオードよりこのエネルギーを出力側
に送り出すようにした昇圧コンバータにおいて、前記第
1のスイッチング素子の両端に接続される第2のダイオ
ードとコンデンサとの直列回路と、前記コンデンサの両
端に接続される第2のインダクタンスと第2のスイッチ
ング素子との直列回路と、この第2のインダクタンスと
第2のスイッチング素子との接続点と前記第1のダイオ
ードの出力側間に接続される第3のダイオードとからな
り、前記第1のスイッチング素子のオフ期間中に前記第
1のインダクタンスから前記第2のダイオードを介して
前記コンデンサにエネルギーを蓄える一方、前記第1の
スイッチング素子のオン期間中に前記第2のスイッチン
グ素子をオン・オフして、前記コンデンサに蓄えたエネ
ルギーを前記第2のインダクタンスから前記第3のダイ
オードを介して出力側に送り出すとともに、前記第1の
インダクタンスを流れる入力電流が設定値よりも低い場
合は、前記第2のスイッチング素子をターンオンさせな
いように構成したものであり、電力損失の発生を抑え、
さらに高効率を達成できる昇圧コンバータのスナバ回路
を提供できる。
回路と、この整流回路に接続される第1のインダクタン
スと第1のスイッチング素子との直列回路と、前記第1
のスイッチング素子の両端に接続される第1のダイオー
ドと平滑コンデンサとの直列回路とを備え、前記第1の
スイッチング素子がオンの時に前記第1のインダクタン
スにエネルギーを蓄え、前記第1のスイッチング素子が
オフの時に前記ダイオードよりこのエネルギーを出力側
に送り出すようにした昇圧コンバータにおいて、前記第
1のスイッチング素子の両端に接続される第2のダイオ
ードとコンデンサとの直列回路と、前記コンデンサの両
端に接続される第2のインダクタンスと第2のスイッチ
ング素子との直列回路と、この第2のインダクタンスと
第2のスイッチング素子との接続点と前記第1のダイオ
ードの出力側間に接続される第3のダイオードとからな
り、前記第1のスイッチング素子のオフ期間中に前記第
1のインダクタンスから前記第2のダイオードを介して
前記コンデンサにエネルギーを蓄える一方、前記第1の
スイッチング素子のオン期間中に前記第2のスイッチン
グ素子をオン・オフして、前記コンデンサに蓄えたエネ
ルギーを前記第2のインダクタンスから前記第3のダイ
オードを介して出力側に送り出すとともに、前記第1の
インダクタンスを流れる入力電流が設定値よりも低い場
合は、前記第2のスイッチング素子をターンオンさせな
いように構成したものであり、電力損失の発生を抑え、
さらに高効率を達成できる昇圧コンバータのスナバ回路
を提供できる。
【図1】本考案の一実施例を示す昇圧コンバータの回路
図である。
図である。
【図2】同上各部の波形図である。
【図3】従来例を示す昇圧コンバータの回路図である。
【符号の説明】 1 商用電源 2 整流回路 4 第1のインダクタンス 5 第1のスイッチング素子 6 第1のダイオード 7 平滑コンデンサ 32 第2のダイオード 33 コンデンサ 34 第2のインダクタンス 35 第2のスイッチング素子 36 第3のダイオード
Claims (1)
- 【請求項1】 交流電源電圧を整流する整流回路と、こ
の整流回路に接続される第1のインダクタンスと第1の
スイッチング素子との直列回路と、前記第1のスイッチ
ング素子の両端に接続される第1のダイオードと平滑コ
ンデンサとの直列回路とを備え、前記第1のスイッチン
グ素子がオンの時に前記第1のインダクタンスにエネル
ギーを蓄え、前記第1のスイッチング素子がオフの時に
前記ダイオードよりこのエネルギーを出力側に送り出す
ようにした昇圧コンバータにおいて、前記第1のスイッ
チング素子の両端に接続される第2のダイオードとコン
デンサとの直列回路と、前記コンデンサの両端に接続さ
れる第2のインダクタンスと第2のスイッチング素子と
の直列回路と、この第2のインダクタンスと第2のスイ
ッチング素子との接続点と前記第1のダイオードの出力
側間に接続される第3のダイオードとからなり、前記第
1のスイッチング素子のオフ期間中に前記第1のインダ
クタンスから前記第2のダイオードを介して前記コンデ
ンサにエネルギーを蓄える一方、前記第1のスイッチン
グ素子のオン期間中に前記第2のスイッチング素子をオ
ン・オフして、前記コンデンサに蓄えたエネルギーを前
記第2のインダクタンスから前記第3のダイオードを介
して出力側に送り出すとともに、前記第1のインダクタ
ンスを流れる入力電流が設定値よりも低い場合は、前記
第2のスイッチング素子をターンオンさせないように構
成したことを特徴とする昇圧コンバータのスナバ回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992070953U JP2605387Y2 (ja) | 1992-10-12 | 1992-10-12 | 昇圧コンバータのスナバ回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992070953U JP2605387Y2 (ja) | 1992-10-12 | 1992-10-12 | 昇圧コンバータのスナバ回路 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2012138996A (ja) * | 2010-12-24 | 2012-07-19 | Fujitsu Ltd | 電源装置、情報処理装置 |
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